ハリルジャパンのカンボジア戦は何とも煮え切らない試合だった。もう3点は取れた。
血圧測定では白衣性高血圧や白衣現象が知られている。つまり平常心では120/80の血圧が診察室では150/98になったり、146/100の血圧が190/110になったリすることだ。緊張や条件反射から正常の血圧が高血圧になったり、軽い高血圧が重い高血圧になったりするわけで、正しい評価ができなくなる。
別に血圧測定に限らず面接や試験でも普段の実力が発揮できないことは珍しいことではない。同じようなことがハリルジャパンで起きてしまっている。この現象を見つけることはさほど難しくないが、是正するのは意外に難しい。「落ち着いてね」という母親の心に心配と不安があると、言葉と裏腹に強いプレッシャーが子供に掛かってしまうのを思い浮かべれば分かることだ。
ハリル路線を支持してきたが、切羽詰まった今になって一抹の不安を覚えている。ハリル落ち着けと言いたい。従順(例外もある)な日本人(選手)は指揮官の怒りや苛立ちに萎縮してしまう。指導は厳しくても試合では伸び伸びやらせることだ。サッカーはティームゲームなので孤軍奮闘では、空回りになってしまう。選手選択は良さそうに思ったが選手連携は上手く行っていなかった。叱責だけでは駄目なのは明白で、監督の器量が問われている。
取り敢えずのアドバイスとしてベンチから出ない方がいいと申し上げたい。出てもジェスチャアはポジティブなものだけにしたい。小便小僧を思い出すといい。