今年のWBCメンバーには知らない選手が結構居る、それでも今回は私は力を込めて応援している。一つには赤ヘルの山本浩二監督に男気を感じるため、もう一つには日系人の多いブラジルティームが参戦してきたからだ。
監督や出場を辞退するOBや選手が続出して、出場さえ危ぶまれたWBCの監督を引き受けた山本浩二は偉い。言い訳もなく落ち着いて指揮準備してきた。近頃こういう男が減ったのではないか。私としては、最近プロ野球への興味が少し薄れてきているが、火中の栗を拾う人を応援したくなるのだ。
半世紀前、地球の反対側のブラジルに渡った日系人が厳しい労働環境の中で、唯一の息抜きに楽しんだのが野球だった。それが連綿と続き、今やブラジルWBCの中核となる選手を生み出し、はるばる参加してくる。本家としては面目をほどこさねばなるまい。横綱相撲否、横綱野球を見せて欲しい。願わくは、ブラジル代表と東西のそろい踏みを。