BSでアベノミクスを巡り浜矩子、佐藤ゆかりそして榊原英資が侃々諤々の討論をしていた。いつも思うのだが、経済学?というか経済論評は何とでも言えるのだなと感心して聞いた。以前浜矩子氏の成熟社会経済観を成る程と聞いた記憶があるが今回は魔女の嘯きに聞こえた。利益の分配を変えることによって、社会の歪み?を是正することは言うは易く行うは難く、魔女のお伽話に聞こえる。浜さんを魔女と呼べば蛙にさせられてしまいそうであるが、アベノミクスをアホノミクスと呼ぶ毒舌だから、おあいこでしょう。佐藤ゆかりさんは外連味なく秘めた実力に以前から好感を持っていたが、今回は美女だったのに気付いた。どうもアベノミクス側は太田弘子さんといい、美女揃いだ。
確かにアベノミクスは名前は耳新しくても内容は昔の手法の焼き直しではないかという批判は当たっているように聞こえるが、佐藤ゆかり氏の反論は現実をきちんと踏まえており、成熟社会で成長なんて無理という榊原さんの尤ものようで弱者切り捨て止む無し論よりも、当事者としての責任感を感じさせた。
あんたは技術と能力が不足しているし運が悪かったから割り当てはほんの少し、あるいはそれでも今回は割増しで取り分の多い人から補填し十分差し上げましょうということでは、現実の社会は回らないだろう。アホと言われても、取りあえずアベノミクスより他に進む道がないのかもしれない。結果は支持とは又別なのが今のところの世の中でしょう。
政治経済界ではストリーテラーであることが大きな力を引き寄せる絡繰りのように見える。お伽話を聞くとすれば、当然美女にお願いしたいのが偽らざるおじさんの心境である。