広島高裁は一票の格差は違憲とし、広島一区二区の先の衆院選挙は無効の判断を示した。当然の判決と思う。学校で三権分立と教えながら、行政国会に配慮するところがあった司法としては画期的な判決とする意見も多いだろう。
問題を言葉で糊塗して遣り過ごそうとする政治家への痛烈な一撃となることを期待する。いずれ選管は上告するであろうが、最高裁は一カ月で結論を出せるはずである。証拠や事実関係の分析の問題ではなく、司法の判断を聞かれるだけなので直ぐに答えられる。日頃から一票の格差について考えていなかったなどという最高裁裁判官は居まい。
選挙制度改革は長期にわたる懸案である。政治家の意見は出尽くしていると思う。格差二倍以内は待ったなし、政治家には決められないので、三十人規模のあらゆる層の代表者会議で決めてもらえばいい。