駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

病膏肓

2012年01月12日 | 

   

 まあ書痴というか活字中毒というか、そうした病気になって半世紀以上経つ。自分は重症のように思っていたが、世の中にはもっと重症というか本格的な人がたくさんいて、私なぞは中等症というか軽症のほうかもしれない。

 この病気の診断は、どうも綺麗好きの方には申し訳ないが、トイレに本を持って入るかどうかで、できる。私は風呂にも持って入ることもある。細心の注意を払っても濡らして仕舞うことがあり、ごわごわになったページの在る本が本棚に何冊も収まっている。

 問題なのは読めもしないのに次々本を買ってしまうことだ。最近はちゃんと読む本は明らかに三割を切っている。今や完読本は二割前後でプロ野球の野手なら引退を勧告されそうだ。恥ずかしながら同じ本をまた買ってきたりしている。読んでいない証拠なのだが、興味がぶれない証拠だと妙な理屈をつけて健忘を誤魔化している。

 ブログの中にはもの凄い読書家がいて、一体どんな仕事をしている人なのだろうと不思議に思うこともある。

 好奇心があるのは若い証拠?と言い訳をしながら、これからも本を買い過ぎる病気は治らないだろう。

コメント (2)
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