将棋に糸谷哲朗五段というのが居る。若手の有望株で関西のエースになると目されている。確かに棋界で高い評価を得てそれなりの実績もあるのだが、先日のNHK杯を見ていて、この人は異能ではあるが本当にA級まで登れるのだろうかと疑問を感じた。というのは差し手が異常に早く相手の虚を着く試合運びである点と、いみじくも解説の片上大輔六段が指摘したように一手一手は鋭いのだが、全体としてみると良い手かどうかはっきりしない差し手がある点が気になったのだ。
まあ、ヘボがこんなことを言うと糸谷君は早口で難しげなこと(哲学が趣味と聞く)をしゃべりまくると思うのだが、そういうところも不安だ。
で、結局、この人は本当に将棋の棋士なのだろうかという温厚常識の北島忠雄六段に負けてしまったのだ。
さて一方、前原誠司さんが前言を翻し、民主党代表選に出馬を表明した。国のためとはお為ごかしに聞こえる。代表戦に出ないと言っていたのは、火中の栗を拾うのは得策でないと言われたか思っていたからではないのか。前言を翻したのは支持者の圧力に屈したからだと見えてしまう。
君子が豹変することはあり得ると思うが、それは容易なことではないし、側近の圧力によってではない。前原さんの航跡を見ると軽率のそしりを免れないと思う。隠忍自重と言う言葉を噛みしめるべきだ。
マスコミの人気調査に惑わされてはならない。これはタレントと同じレベルの評価で、顔よし声よしスタイルよしの前原さんに勝てる候補はいない。野田さんには悪いが顔とスタイルで三馬身の差が付いている。しかし、マスコミの調査はその程度のものだとネット情報も活用する人達は喝破している。
インターネットでは囁かれているのだが、マスコミには名前が出てこない人が二人ばかりいる。これから出てくるか?。民主党議員諸氏は党首選びに血湧き肉躍り過ぎて熱中症にならないように、頭を冷やして大局から判断して頂きたいと願うばかりだ。