駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

泣いたらあかん

2011年08月04日 | 町医者診言

 海江田万里経産大臣が泣いたので総理大臣の目がなくなったとの報道がある。わしも同感。大臣も泣くことはあると思うが、あそこで泣いたらあかん。「ご冗談でしょう。私は違います」。と静かに笑う神経がなければ駄目だ。

 わしが言うた時に辞めればよかったのだ。辞めるタイミングを失ってしまった。今後いつ辞めても、間抜けに見える。自分が惨めで泣いたように見えたこと、時機を見極める能力がないように見えること。この二つで総理大臣の適性はない。勿論、良い人優しい人なのは認める。

 フィリップマーロウが言うていたでしょうが、「強くなければ生きてゆけない、優しくなければ生きている資格がない」と。傍若無人の悪に負けないが、実は優しい人というのが指導者の大切な資格のひとつなのだ。 

 今は仮免を堕ちて無免許なのに厚顔無恥で傲岸不遜の自己中の方がおやりになっている。どうしようもなく意固地なのだが、その粘り強さを悪たれぶりを評価する報道があるのには警戒を要する。政治家は強きが故に尊からず、何のために強いか誰のために強いかを忘れてはならん。唯、強いだけの人は闇の向こうの末席へお引き取り願いたい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする