駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

貴公子ナダル

2011年06月06日 | 人物、男

  ローランギャロスの全仏オープンはナダルの連覇で幕を閉じた。第一セットの出だしはあれあれという出来の悪さで、これは駄目かと思ったら驚異の粘りで逆転、7-5で奪取。これで勝ちだと、早めに寝てしまったのだが、案の定連覇。通算六度目の男子シングルスの優勝を勝ち取っていた。

 フェデラーは見た目も文字通り貴公子なのだが、実はナダルも貴公子の名にふさわしい人物なのだ。一見、礼儀をわきまえぬ野生児の風貌に見えるが、ナダルは生まれも育ちも中身も貴公子と呼ばれるに相応しい洗練された品性のある男だ。スパニッシュで、何処か微かに地中海を渡るカルタゴの風を漂わすナダル、おめでとう。

 もう一つの話題は女子シングルス、アジア初の女王りーナ(中国)の誕生だ。個人的にはシャラポアに勝って欲しかったのだが、リーナは強かった。顔は紛れもなく東洋人だが、体躯は欧米人に全く見劣りしない。中国はそういう体躯の持ち主が数多く控えている実は多様な国なのだ。スポーツで国力を語るのは筋違いかも知れないが、危ういようで中国はやはり強大国と感じる。

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運河の風景、完成

2011年06月06日 | 趣味

   

 あと一カ所手を入れるだけで絵が完成した。のっけから面目ないがどうも写真が下手で、右側が白っぽくなってしまった。本当はもう少しくっきりしていると言い訳をしておこう。前回の紅茶とケーキの絵はどなたかに赤系統の額縁をお勧めいただいたが、今回もどなたか何かアドバイスがあれば参考にさせていただきたい。

 絵の大きさはF12で大きくもなく小さくもない。待合室に飾るには手頃な大きさで、いつも、素知らぬ顔でプロの絵(オリジナルではない)や版画に混ぜて飾っている。次回もF12になりそうだ。いつも密かな期待を持って先生に次は何をとお聞きするのだが、またもF12になった。もっと大きいのとは、まだ言い出しかねている。あるいは私にはこの大きさがよいのだろうか?。

 絵というのは不思議なもので、精一杯書いてゆくと自分の絵になってしまう。美術学校を出ているわけではないので、私の技術は知れているのだが、それでも誰かに似せて描くことはできる。それに何人か好きな画家がいるのだが、無心?に描いてゆくと好きな画家とは似ても似つかぬ自分の絵になってしまう。こういう絵を描きたいと思っているわけではないのに、いかにも日曜画家風の素人っぽい絵になってしまう。ただ、わかりやすいせいか、わかりやすいというのはどういう意味か自分でもよくわからないのだが、生徒さんの間では面白いとかいいと行ってくれる人が多い。

 日本の学校教育というか社会の特質だと思うのだが、絵にさえもすぐ序列を持ち込むというか優劣に囚われてしまう傾向があると感じる。ところが、絵を描いていると絵に優劣はないのがよくわかる。勿論、どれも同じというわけはなく表現力や美しさ感興感動には雲泥の違いがあるのだが、優劣などで捉えられるものではないことが体得される。だから私の絵も相当なものなどと言うつもりはまったくない。

 *この絵がどこかは旅慣れた人ならわかるだろう。

コメント (4)
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