駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

将棋名人戦第六局の行方

2011年06月08日 | 趣味

 

 羽生二勝三敗で迎えた将棋名人戦は山形県天童市で第六局が開始され、一日目を終えた。相矢倉で第四局と同じ進行であったが66手目森内挑戦者が5六歩と突き出して、新しい局面に突入した。これはド素人の私が第4局の時になぜこう指さないのだろうかと思っていた手で、それが採用されたので興奮している。単に角道は開けたいというヘボと挑戦者では裏付けに雲泥の差があるのだが、将棋の指し手はさほど多くはないのでまぐれで当たるのだ。

 ところで差し掛けの局面だが、大分煮詰まっているんで、スーパーコンピューターなら正解が出そうな気がするが、どんなもんだろうか。

 封じ手は2三銀か8六歩のようだが、二時間以上考えた封じ手は何だろう。ヘボの考えでは2三銀では羽生にチャンスが残り、8六歩だと森内名人誕生の可能性が高いと思う。へぼの私には手は読めないのだが、2三銀は守りの手で、受けきって勝とうする手に見え、8六歩はいつでも肉を切らせて骨を切る攻め合いに持って行くぞという手に見える。

 8六歩は羽生の玉はこのままでは非常に堅固なので、飛車先の歩を伸ばして手がかりを作っておこうという手なのだが急所の一手で、羽生側にそれを上回る有効な手なさそうに見える。つまり受けては攻めが続かなくなるし、攻めては無理な手しかなさそうに見える。だから責めにもなっているのだ。

 少し矛盾しているように聞こえるかもしれないが、2三銀でも森内に十分勝ち目があるように素人目には見える。というのは羽生は攻勢に出ているが飛車が十分活用されていないからだ。

 尤もどうしても、羽生名人には信用というか圧力があるので、勝敗の行くへはわからない。ただ、素人の勘では、珍しく羽生の肩に力が入っているように見えるので、森内有望のように感じる。

コメント
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