駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

分かれたる家で考える難問

2011年06月03日 | 世の中

 

 分かれたる家は立つこと能わずと続くのだが、これは筋の通ったどこかの国での演説、日本では分かれたる家も権力の蜜で接着し嘘で固めれば、家の内は果てしないいがみ合いでも、家の外観は立っているように見せることができる。

 自国民が首相と前首相の言葉を信じないのに、世界の誰が信じるだろうか。深謀遠慮の政治的な策略はある程度許容理解されても、おのれ可愛いさの安っぽい嘘を連発していては、いずれサミットにも呼ばれなくなるだろう。

 問題一。震災で壁が崩れた家を75日経っても、言い逃ればかりで十分の一も直せない棟梁を交代させろと大家にねじ込んだら、もう少し直したら交代しますと言っていますからと手柄顔で帰ってきた。

 誰が何処が間違っているのか?

 問題二。棟梁を変えると交代に手間取って空白が生じるからよくないと、棟梁と茶坊主がもっともらしそうなことを言う。冗談ではない、既に十分時間を与えたのに駄目だと、交代させようとすると、それなら大工共々職場放棄で空白を作るぞと居直る。

 棟梁の主張のどこがおかしいか。

 問題三。棟梁はもう少しというのは十分の九までのことかなとほくそ笑みながら、大体そんなことは約束していないと居座る。そんな馬鹿な、もう少しは、あと二週間のことだと大家。

 嘘を付いた人が悪いのか騙される阿呆が悪いのか?

 唯でさえ、あまりの茶番劇に熱が出たと、町医者を受診する患者が増えそうなのに、こんな難問を?を出せば更に発熱患者が増えるかな。尤も、受診抑制で苦戦している町医者には慈雨となるかもしれない。

 *果て迷惑な、私の写真を出すなんて。

コメント (4)
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