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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

スコットランドの香り

2011年05月09日 | 身辺記

    

 スコットランド生まれの人はエディンバラへ行って来たのをイギリスへ行って来たとは言わないと注釈をつけるだろう。スコットランドは独立した存在だという気持ちがどこかにあるようだ。日本からの直行便が毎日出ているヨーロッパの国は限られており、数少ない休日というか残り少ない人生なので、行ったことのない所をスケジュールから絞り出した。で、KLMでスキポールからエディンバラに飛び、エディンバラを拠点にスコットランドを少し回ってきた。

 スコットランドは高緯度で殆どスカンジナビアと変わらない。当然、寒さは中々のもので日中12,3度あっても朝夕は5,6度で風が冷たく、鼻風邪を引いてしまった。妻は買い物が好きなので早速上っ張りを購入、暖かくして風邪などどこ吹く風だった。

 エディンバラは駅(ウエイバリーステイション)にバグパイプが鳴り響き、窪地に展開するプリンスストリートガーデンの向こうにエディンバラ城が蒼然と聳える古都だった。なにがどうスコティッシュなのかは十分把握できていないが、英語のアクセントやどこか控えめな態度に、明らかにスコティッシュなものが存在するのを感じた。親切ではあるが、他人の領域に踏み込んではこない人達で、哀愁と含羞の香りをどこか微かに感じた。

コメント (5)
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