駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

パタゴニアの魅力

2011年02月20日 | 

 椎名誠が最も愛する土地というパタゴニア、広い世界なのになぜ南米の果てなのだろうかと思っていた。昨日本屋で、ちょっと床屋の待ち時間に読む本をと探していたら、もう一人パタゴニアに惚れた人を見つけた。

 野村哲也「パタゴニアを行く」。中公新書の著者だ。自然の風景を撮る写真家のようだ。そういえば椎名さんも確か写真系統の大学に行っていたような気がする。パタゴニアは自然志向の写真家心を魅了するのだろうか?

 詳しく読み込めば、椎名誠がパタゴニアを愛好するのには初めて旅した時の心の揺れが関係し、野村哲也氏と違いアルゼンチン側の強い風の吹き抜ける荒涼とした風景を好んでいるようだが、底流にはやはり同じ心の動きがあるような気もする。

 自分がパタゴニアを訪ねることは生涯おそらくないだろうが、もしチャンスがあれば行ってみたいと思う。それにしてもアメリカ大陸の南端パタゴニアに北端アラスカの星野道夫に似た人が住み着くとは、不思議な配剤を感じる。

コメント (2)
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