駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

災害は忘れた頃も居座っている。

2010年01月14日 | 世の中
 年が明けて急に新型インフルエンザの情報がマスコミに取り上げられなくなった。確かにピークは過ぎたのだが、終息はしておらず、まだまだ流行している。
 毎日数名のA型インフルエンザ(殆どが新型と考えられる)を診ている。最盛期の三分の一くらいの感じだ。やや年齢が高齢化、と云っても二十代三十代なのだが、して十代が減ってきた。新型インフルエンザワクチンも年末は問い合わせの電話が多くて困っていたのだが、年が明けたら希望者が激減している。
 どうもこれはマスコミ報道が過熱から過冷に転換したのに加え、人の噂も七十五日という日本人の即時型健忘症のためと思われる。
 人間の情報処理能力はたかが知れていて、普通の人はとても聖徳太子のようには行かずせいぜい二つ、殆どの人は一つの情報で頭が一杯になる傾向があるようだ。しかも長続きせず十日くらい、長くて一ヶ月で、飽きてしまう。
 その辺りを勘案した情報処理を身に付けないと、失敗に学ばない与太郎になる。前線からまだ新型インフルエンザが流行しているのをお知らせしておきたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする