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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

休日の反動で感じること

2010年01月09日 | 人生
 年末年始、ゴールデンウイークそして八月のお盆、この三大連休の後は数日混んで診療が大変になる。一日百名が所謂一つの限界で、昨日一昨日と百人を越え、いささか疲れた。二十代は徹夜も平気、三十代は三時間眠れれば大丈夫、四十代は五時間寝たい、五十代は六時間は眠らないと、還暦を過ぎると七時間寝ても疲れが取れない、といった感じだ。色々考えて六十九歳で辞めようと思っているのだが、どうなることか。六十過ぎから個体差が出てくる。衰えをが少なく七十代までも働いている仲間も少なくない。しかし流石に八十代で第一線で働くのはいかがな物かと思う。本人は大丈夫のつもりでも他人の目にはということが多い。医者の場合は時に誰かが引導を渡しに出向かねばならないこともある。聴診器が聞こえにくくなったら辞めなくては。九十代の日野原先生もやはり陰では、ちょっとの声もあるのではと思う。
 寿命は神のみぞ知るで自分にそうした時間が与えられるかどうか分からないが、反芻するというか振り返るというか残照を味わう時間が取れればと願う。
 生涯現役、勿論そう望んでいるがその形はやはり変わるのが自然、何時までも俺が俺がと前に出ようとするのでは、老害といわれてもやむを得まい。
コメント (4)
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