駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

バブルの塔

2010年01月05日 | 町医者診言
 高さ828mのブルジュ・ドバイ改めブルジュ・ハリファが完成したと報道されている。バベルの塔に似せてバブルの塔と揶揄されているが、どうも人間の愚かさの象徴でやがて廃墟となる点では似ているのではないかと思う。廃墟となるというのは私のかねてからの予測で、これには異論もあるだろうが、二十年は持たないだろう。十年も怪しい。空港といくつかのホテルには生き延びてゆく道はあるかもしれない。
 はたしてブルジュ・ハリファはアラーの御心に叶っているのだろうか。
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なぜスウエーデン

2010年01月05日 | 
 本はよく読む方だと思うが、もう小説を我慢して読むことはできなくなった。おそらく世界文学などという物が読めるのは二十台半ばまでだろう。見栄というか義務というか青春の力というか、ある程度の世界文学を読んだが、正直なところ数冊を除いてさほどの感動もなくよくわからなかった。
 しかしその読書経験は意識はしなくてもどこか心の奥で世界観の形成に与り、国の名前や都市の名前から浮かび上がる豊かで身近な感覚の素になっているようだ。実際にその土地を訪れると、懐かしい感じがしたり、あるいは違和感に戸惑ったりというのはどなたにもある経験だろう。その感覚にはどこか読んだ小説も関与しているに違いない。
 ミステリーは今も時々読む。シャロックホームズを何度も読んだが、それ以降の好みといえばマルテティンベックシリーズ フロストシリーズ ヘニング・マンケル物などなのだが、ここにきてもうひとつスティーグ・ラーソンが加わりそうだ。なぜかこれもスウエーデン産だ。いつも間にかマルメ、ヘルシンボリなど南スエーデンの地名に馴染んだ。「ミレニアム」はまだ読み始めたばかりだが、一囓りで名作の確信があり、続編が出ることはもうないので、ゆっくり楽しもうと思っている。
 それにしてもなぜスウエーデンのミステリーに惹かれるのだろうか?。いつか訪れるのが楽しみだ。
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