玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*芒種から夏至へ

2022年06月27日 | 玉川上水の四季

 関東地方には芒種の初日6月6日に梅雨入り宣言が出た。今年の梅雨明けはいつになるだろうか。例年だと7月20日前後という。明日から夏至だという6月20日に玉川上水沿いを上流に向かって歩いた。自宅近くの緑道のど真ん中にあるナラ枯れしたクヌギの大木の撤去作業に出会った。作業は通行人をときどき止めて行われていた。

 緑道で出会うのは群れ咲くアジサイ、ヒメジオンそれにホタルブクロ、ノカンゾウなどだ。いつも通りひと気のない金毘羅神社の境内にはハギ、クチナシの花がひっそりと咲いていた。帰路も大木の撤去作業は続いていた。とても蒸し暑い日で、びっしょりぬれた肌着を急いで脱ぐ。この日の歩数は15000で、久しぶりに大汗をかいた。

 

 小平生まれの鈴木忠司さんの、芒種のパンフレットを取り出して眺めてみた。「芒種の芒(のぎ)というのは、稲などの穂の先についているトゲの部分を指します。芒種とは、この芒がある穀物の種子を播く時期の意味です。昔から、小平では田植えなどの光景に出合うことがなく、むしろ、麦刈りと梅雨入りが記憶に強く残っています」

 

 そして鈴木さんは、ムラサキシキブの秋の「紫の実」だけではなく、この芒種の時期の「花」にも注目すること勧めている。拡大鏡を片手に我が家のムラサキシキブを観察して、「花は四弁で中心には四つの黄色い雄花があり、雄花の横から一本背の高い雌花が伸びている」という鈴木さんの解説を確認した。

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