月一定例のミーティングは、利用者さんを送り届けた後の時間に設定され、5時半から7~8時迄かかる。私の勤務時間は10時~16時で、徒歩15分の自宅に一旦戻り再度時間に合わせて参加していた。タマタマ雨降りの日、再度の往復も面倒で何か作ろうかと申し出た。近くのマーッケットから 毎度総数15~6人分相当数の夕食分として、お握りや・サンドイッチ・焼きそばや惣菜等購入していたからだ。以来私の勤務日がミーティングと重なる日は、私に期待される役割となり、料理事体は苦にならない私も請負っている。
我家では例年この時期「蕗味噌」を作り置く。それはご飯によく合い、作り置きがある内は夕餉に欠かせない。昨日がその日だった。「蕗味噌入りのおにぎり」を作ろうとタッパーに小分けして持参した。一升のご飯を炊き蕗味噌・たらこ・梅のおにぎりを作った。副菜は旨味用に干しエビ・チリメンジャコを炒め、そこに豚肉加え、次いで・厚揚げ・ハンペン・竹輪・シメジ・白菜・人参等太めの千切りを炒め煮にした。プラス新玉葱のおかかあえと漬物だ。小一時間で人数分を費用を考慮しつつとなると知恵もいる。3種類のおにぎりは案の定蕗味噌の奪い合いとなった。回らなかった職員は残った蕗味噌を分けあった。
子供の頃そこらに芽吹いていても振り向きもしなかった蕗。年月を経るごとに大好きな食材となり、根っこを貰い受けて庭の隅っこに植えた。茗荷や蕗は地下茎で蔓延り、時として根切りしても結構な収穫を得る。植えっ放しのせいで、茎は市販されている程太くならないが、時期が来ると庭に趣を添えつつ、かつ野趣に満ちて貴重な食材ともなってる。花である「蕗の薹」は既に摘まれ、若い葉っぱが淋ししかった庭を少しづづ賑わし初めている。(写真はにら花)