玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*金毘羅橋

2021年11月11日 | 玉川上水の四季

 久しぶりに我が家から玉川上水を西へ、つまり上流に向かって歩いた。目指すは金毘羅橋である。往復で11.5㎞、約1.5万歩と歩数計は示していた。時間にして2時間半かかる。何年か前の春分の頃に、鈴木さんに金毘羅橋付近の右岸にヒトリシズカの群生があると教えてもらって一人で出かけたのが最初だった。

 我が家の近くで、毎年見かけていたモミジイチゴやヤマユリが季節が来てもその姿を見せなくなった。盗掘にあったと思われる。玉川上水の山野草は減少している。一度しか見ていない金毘羅橋のヒトリシズカは無事かどうか来年の春分には最終確認するつもりだ。金毘羅橋の名の由来である「金比羅山」の存在に初めて気づいた。

 

 「金毘羅山」は最初は富士塚として造られたようだ。公園で見かける築山のように土を盛ったもので、年月を経てこんもりと木が繁っている。頂上に富士浅間神社、中段に金毘羅神社、下段に秋葉神社が勧請されている。さっぱりと整備されて地域の人たちに大切に守られていることが伝わってきた。毎年お祭りも行われているという。三つの社のうち秋葉神社というのは、馴染みがなかったので調べてみた。

  

 秋葉神社の祭神は神仏習合の火防(ひよけ)、火伏せの神として信仰された「秋葉大権現」である。神社本庁傘下だけで全国に400社あるという。ついでに千代田区にある「秋葉原駅」の名の由来を知ることになった。駅開設に伴いこの地にあった秋葉神社は台東区の松が谷に移転したという。そして意外なことには、立川市砂川町3にある「金毘羅山」はどの地図にも記載されていない。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« *ワールドシリーズ | トップ | *老いの作法 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

玉川上水の四季」カテゴリの最新記事