玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

デイケア先で軽羹作り

2009年02月27日 | ねったぼのつぶやき

 スッカリ嬉しくなっていた私は、仕事場で”かるかん作りの成功物語”をしながら利用者さんたちと昼食をとった。と後ろのテーブルから「やるなら今日よ!」と声が飛んできた。その声は意外性に満ちた響き帯びていた。

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 私が手伝っているデイケア(NPO)の売りは、豊富な職員配置(1対1)や、手作りの食事やオヤツ、毎日の屋外散歩や個別対応などである。とりわけ手作りの昼食と3時のオヤツは好評で、利用者さんのみならず職員の楽しみでもある。先の声も職員だった。(咲いた梅が寒さに震える)

 ソコは”図にのる私”のこと即”やるわ!”となった。1000円で2回分も賄える分量。半分を使い20人分作った。小一時間後、ぷ~んと微かに匂い真っ白な軽羹が出来上がった。”わ~ぁ本物だぁ~”。「かるかんは上質の高級和菓子ね」と皆ではやしたて味わった。前回よりメレンゲ、甘みを強くし絶妙に仕上がっていた。「もう1回分余ってるよッ!」「貴女にできるなら私も出来そう!」

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*引きこもった日曜日

2009年02月24日 | 捨て猫の独り言

 第8回ということですからこれまで見逃していました。ブックリサイクルというのがあることを初めて知りました。市立図書館が3回に分けて一般書・文学書や雑誌や児童書の古書を放出するのです。古いバーコードの上に新しく 「リサイクル資料」 という緑のシールが張られて、そこには 「不用の場合はカバーのかかった表紙は燃えるごみ、本体は資源ごみに出してください」 と書かれています。

 雑誌放出日の朝10時に最寄の図書館に急ぎました。程よい混雑ぶりです。狙いは定めてありました。月刊誌NHK短歌です。06年の1月号から12月号の12冊を手に入れることができました。あまり読まれないのかほとんど汚れはありません。この年の1月号には前登志夫の随筆の第34回が掲載されていて、4月号からは前登志夫選の巻頭秀歌が開始されています。巻頭秀歌は12首ありそれぞれに選者による歌意(解説)が付きます。これがとても興味深いのです。1年後07年の12冊も容易に手に入れることができそうです。

 私は短歌には興味が湧きますがなぜか俳句はそれほどでもありません。俳人の長谷川櫂氏が読売新聞に詩歌コラム 「四季」 を連載中です。2月28日に前登志夫の歌を取り上げていました。「神すらや人を恋ほしみ乱れけりやさしきひとの在りし日のこと」 ≪かって神でさえ思い乱れるほどの優しい乙女がいたというのだ。この人には神々の時代も地続きだった。最晩年の一首≫とありました。思い入れたっぷりに私はこの歌が好きになりました。

 この日曜日は一歩も家の外に出ることなく過ごしてしまいました。午前中はNHK短歌12冊を引っ張り出して随筆 「羽化堂から」 を全部読みました。1月号は 「老いの光を」 と題していきなり 「血を吐いた。山の紅葉が木枯らしに飛び散る日だった。」 と衝撃的な言葉で始まっています。入院中に病床で書いたと思われる記事です。ところが驚異的な回復があったのか次号からは病気のことなど感じさせないものでした。午後はNHK杯囲碁を2時間見て引き続き道元正法眼蔵随聞記の再放送を1時間見ることになりました。目は疲れ世界はかすんで見えています。

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かるかんを作ってみた

2009年02月19日 | ねったぼのつぶやき

 同郷の知人がPCのサポートに来る事になっていた。頂いた山芋がある。”ソウダ!上質の山芋だから郷土銘菓「かるかん」を作ってみよう”。P090117_002Cでレシピや作り方を調べたら、卵白を泡立て、おろした山芋、砂糖、上新粉を混ぜて蒸すだけ。これなら簡単でいけそう!。

 子供が小さかった頃、パン作りの時使っていた細かなメモリのはかりを出す。菓子作りは料理のように大雑把ではいけない。面倒でも計量はキッチリ。卵白を泡立て(久しぶりの作業)、手順に沿って混ぜたタネを容器に入れて蒸す。待つ事20分。そ~っとフタを明けるとあの真っ白な肌が現れた~。竹串を刺す。スッと通る。アッという間に出来上がった。

 包丁を入れ頬張った「かるかん」はプクリとやわらかい。早速知人に差し出した。山芋おろしを手伝った人が講釈している。無理もない。こんなにカンタンに出来てしまったのだから。今日のかるかんはちょっとアッサリしすぎ。もっと甘い方が良さそう。膨らみも今いち。メレンゲももっと強く。あぁ~ 久しぶりに 腕が鳴る~~。

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*自転車屋さん

2009年02月17日 | 捨て猫の独り言

 この3月で完全退職することも考えましたが次年度まで非常勤を継続することになりました。制度ではこれが最後と定められています。私にとっては週に4日の片道13kmの自転車通勤という運動を課されたということが最大の関心事でした。これまでどおり自転車が私の生活の必需品となります。

 ブレーキをかけるとかなり大きな耳障りな音を自転車が立てるようになりました。こんなときは早めに専門家に修理してもらうに限ります。この地域でも自転車屋さんの数は少なくなりました。半年ぶりぐらいに〇〇サイクルを訪ねました。ここの親父さんは毎日でもお会いして挨拶を交わしたい方です。私も古くからお世話になっていますが、この店が地域で生き残る理由は多くの人にとって思い当たるものがあるはずです。

 左右どちらのブレーキか私に言わせた後、無駄のないすばやい動きで自転車を締め上げていきます。いつもどおり私はしゃがみこみかなりの近距離で親父さんの話を聞きます。近くの中学生の男女6人が社会科見学で店に訪れた時の話でした。二つ返事で引き受けたものの事前と事後の学校からの挨拶や挨拶状、生徒の質問状などオオゴトだったといいます。お客さんとお喋りしながら仕事しているときが一番楽しいと答えたそうです。宝くじに当たったら自転車屋を止めるかという質問もあったようです。

 中学生の見学の日にお土産を持たせたそうです。な~に、キーホルダーとみかん3個とティシュペーパーのささやかなものだよといいます。手紙を書くのが苦手な俺が一人づつに返事を出したんだよといいます。後で分かったことだが見学者に土産やら返事やらしたのは俺だけだったと笑って話していました。今年で75歳です。腰痛のせいで以前からよく腰にはチューブを巻いていました。この日は息子さんの姿はありませんでしたが、いずれ世代交代する時が来るでしょう。ブレーキのつぎはチェーンがたるんでいると直しにかかりました。これだけの作業をやって料金はいらないといいます。次回はタイヤ交換に来ようと決心しました。

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垣間見た・日本の活力

2009年02月15日 | ねったぼのつぶやき

 元気がない、出てこないご時勢が続く。そんな折読売は「日本の活力・最前線は今」シリーズで報じていた。トルコのイスタンブール。アジアとヨーロッパを隔てる天然の難所(黒海とマルセラ海の水位差で流れが速く海深も深い)に海底トンネルが繋がった。何度も挫折した「150年来の夢」は陸上作業を残すのみとなった。

Peace_boat_217_2 外にも「他国と異なる地域密着型の井戸掘り」「マンガ家志望世界から」「カタールで公文式・寺小屋教育を再評価」「江戸の知恵・エコトイレを途上国に」「アクリルパネル、外れないナット、いぶし瓦、コンベアーなど驚嘆の技術」等あった。

 3年前船で世界一周をした折、スエズ運河航行中に見たアジア大陸とアフリカ大陸を結ぶスエズ運河架橋は、日本の資本と技術でつくられたといい日章旗がはためいていた。一方パナマ運河でも今なお船を牽引する電気自動車は全て日本製で、現地で働いていらした日本人と挨拶を交わした。乗客の中には他にも自分が手がけた物を見たいと加わった方もいらした。この手の貢献は技術分野が大方だが、近年対人、対社会との分野で女性の活躍も多くなり元気づけてくれる。(写真は航海中船上から映したスエズ運河架橋)

 
 

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*テレビとラジオ

2009年02月10日 | 捨て猫の独り言
 テレビのスイッチを入れるのは夕方6時半ごろです。NHKの首都圏ネットワークの鈴木奈穂子アナから目が離せません。明るく素直で向上心に溢れています。日ごとに成長している気がします。わが娘を見守るような気持ちで応援しています。相方の池田達郎アナもすこぶる真摯で誠実です。成長が楽しみな二人です。

 国谷裕子さんのクローズアップ現代が終わる頃に夕食が終わります。国谷さんをはじめこの番組のスタッフの頑張りには頭が下がります。衛星第2土曜朝8時半の週刊ブックレビューをたまに見ることがあります。毎回出演している中江有里さんは不思議な雰囲気の方です。彼女の微笑みはダビンチのモナリザの微笑と重なります。

 ラジオは寝床でイヤホーンで聴きます。寝入りと目覚めのぼんやりした時間帯のよき伴侶です。お気に入りにはNHKジャーナル、深夜便、あさいちばん、民放では森本毅郎スタンバイなどがあります。深夜便のアンカーには意外にもベテラン陣を配置していて感動的です。あさいちばんの若き気象予報士のイトウミユキさんの声に魅せられています。つやがありそれでいてすがしいこえです。どんな姿の方か想像しています。

 この一月から土曜夜8時に刑事コロンボが再放送されています。欠かさず見ているとさすがに飽きてもきます。つい先日テレビで藤沢周平原作の 「隠し剣鬼の爪」 を見ました。冷え込みが厳しい夜にコマーシャルを挟んで11時半までかかりました。永瀬正敏と松たか子の出演で台詞は山形弁でした。DVDで 「紙屋悦子の青春」 を見たことがあります。昭和20年鹿児島県米ノ津が舞台で原田知世と永瀬正敏の出演で台詞は鹿児島弁でした。永瀬は1966年都城市生まれです。

 

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14年来のおつきあい

2009年02月08日 | ねったぼのつぶやき
 15年近く前、何度も住宅展示場を見て歩き草臥れ果ていた私は、「住み心地を体感できるモデルハウス」というチラシに誘われて普通の住居(転勤の間モデルハウスとして提供)を訪ねた。次回の「一棟だけの専用展示場」も奥まった所にあって、社長もいらしたが展示場の様な宣伝は一切なく、2階に設えた機器を使った測定値などの説明が主だった。
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 2~3回通ったが売らんカナの宣伝はなく、建てる気はありますか?と聞いたのを思い出す。契約成立後突然の病を得た当方に「破棄でも構いませんよ」と見舞いも受けた。松井氏の大工作業は見たことはなく、研究者然とした風貌で大学と提携したり海外に学んだりと研究熱心だ。普段の会話や講演会は常に学究的で、更なる快適さを求めて余念がない。

 「いい家」が欲しいは10年前三省堂から出版され、定期的に新聞の一面下段で宣伝されている。人の幸せの器である住まいは住み心地がよく健康的であるべしとの哲学に貫かれている。プレハブ業界からの圧力が強いらしいが、科学的な知見を交えて反論している。「外断熱工法」で建てられた暖かい家に住めている施主達の顔は、感謝と更なる発展を遂げアフターケアーをよろしくと拍手を送っていた。頬に当たる外気も心地良かった。(青文字表記はクリックで会長のブログもある関連記事にリンクします)

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「いい家」が欲しい出版

2009年02月06日 | ねったぼのつぶやき

 2筝の琴とその間をうねる尺八の音色。目にも留まらぬ速さで鍵盤の上を乱舞する指から迸り出るピアノ曲を400名の方と堪能した。洋楽はCDで親しむ機会はあるが、邦楽は皆無で、すっかり気に入った夫は会食の時間にCD手に入れるにはどうしたらいいかと尺八の演奏者(カーネギーホールで演奏したこともあるという彼自身の作曲)に尋ねていた。
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 初回は10年以上前京王プラザホテルで。2回目は吉祥寺の〇〇ホテルで。今回は”「いい家」が欲しい出版10周年記念”と題して恵比寿のウェスティンホテルだった。「住まいとは幸せの器である。住む人の幸せを心から願える者でなければ住まい作りに携わってはならない」を信条としている会社が主催した優雅な感謝祭・食事会だった。

 皆様に支えられて会社が存在するとそのつど施主を集める。今回の演奏者も施主の一員だった。出版以来10年が経過し、改定は4版、発行は12回。延べ30万部の売り上げでこの種の出版物に関しては異例のロングセラーらしい。次回は会社とのお付き合いを。

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*生き生きと

2009年02月02日 | 無断転載

 《一緒に各駅停車の旅行をした友人が私をはじめ複数人に発信したメールをつぎに掲載します。私のこれまでの澄ました旅行報告と異なり生き生きとした文章です。文中の 「Y」 は私のことです。》

なぜ背景が由布岳のJR青春18キップの大型ポスターをあれほどまでに欲しがったかを説明したい。12・28に天領・日田で下車した時、温泉に入りたがったYだったが果たせず。Yは次の湯布院では絶対に入ると強く決め、着いて直ぐどっかで お勧めホテル温泉 を聞いてきて直行した。

綺麗なホテル&温泉だった。時刻(2時頃)から殆ど貸切状態。早速露天風呂に入った。左側に由布岳が聳え なだらかに右下がり 次の山に続いている。天気快晴にして無風。由布岳の登山道も見え右側の山近くにはハンググラインダーが小さく5、6個浮いていた。直ぐ目の前に桜他の木々。小鳥の囀りがあり車の音は時折しただけ。“この世の極楽”とユッタリと心いくまで浸りYにカメラを持ってきてもらって互いに写真まで撮った。

綺麗なロビーで販売している地ビールを 「我慢しよう 列車で缶ビールにしよう」 のYの提案に 青春18の精神 から同意。ホテルから駅へ又直行し駅前のコンビニに入り 「大にする?普通にする?」 と缶ビ-ルサイズを相談し“普通”を手にしていたところ 後ろから 「普通では足らんとじゃなかね」 と それとない声、さり気無く聞こえた。振り返ると店の女性(40代?)だった。釣られて“大”にした。Yの 「九州のオンナはチゴッ。強かッ!」 に実感があり全く同感。

始発で別府行き列車に早めに乗りイイ席をとった。Yは直ぐ飲みたがったが 「発車まで待て 動き出してから飲むもんだ その方が美味い」 と我慢させた。ヤット動き出して飲んだビールは美味かった。 列車はカーブを切り車窓は山々、谷々、木々。 突然、Yが 「アッ 由布岳が見ゆっ!」 あの由布岳が綺麗な形で見え隠れした。 首を捻り何とか最後まで見ようと頑張った。 段々見えなくなっても名残惜しんだ。 とうにビールは無くなってしまい店の女性に進められて“大”にしてよかったナ と彼女に感謝した。 あのポスターの列車に2人がビール飲みながら乗っているのです。私にはそれが見えました。

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