玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*小満の頃

2021年05月24日 | 玉川上水の四季

 ようやく、電話とインターネットによるワクチン接種の予約受付が始まった。集団接種と個別接種がある。先ずは75歳以上を対象に受付は5月17日から、接種は24日からである。65歳~74歳の受け付けは6月3日から。予約枠は初日に瞬時で埋まったという。「早い者勝ち」というのも切ない。トイレットペーパー騒ぎを思い出す。

 この頃は決まってラジオ体操の時間になると、若いムクドリが庭の芝生に飛来する。歩き回って芝生のアリをついばんでさっさと立ち去る。鈴木忠司さんの「小満」の冊子を開くと、「ムクドリの巣立ちの時期」とあった。営巣場所は空き家などの戸袋とあるが、そんな場所も少なくなっている。ムクドリたちは今、どうしているのだろう。

 冊子にはハルジオン(春紫苑)とヒメジョオン(姫女苑)の解説があった。なぜか通称名が「貧乏草」で、道端に群生し雑草扱いされている。前者は4~6月(春)に後者は5~8月(夏)に咲く。だから小満の頃は同時に見ることができる。両者の見分け方は葉の付き方を見るのが一番わかりやすい。葉の根元を見て、前者は葉が茎を抱くように付く、後者は葉が茎にチョコンと付く。

 

 両者を観察しようと散歩に出た。ハルジオンは花びら(専門用語で舌状花冠というらしい)を散らし始めていた。たしかに葉が茎を抱くように付いている。残念ながらヒメジョオンは発見できなかった。両者は北アメリカ原産で明治から大正にかけて観賞用として導入されたという。ただの雑草ではない?

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