テレビのチャンネルを回していたら再放送に出会った。90歳近くになるターシャ・テューダが登場する特集番組である。2度目を最後まで見てしまった。以前我が家に 「ターシャ・テューダの世界(ニューイングランドの四季)」 という本があった。そこでニューイングランドとはアメリカ大西洋岸の北東部の地域であるということを調べた記憶がある。
追悼の意味の再放送であることを知る。6月の朝日新聞につぎの死亡記事があった。ターシャ・テューダさん(米絵本作家)AP通信によると18日バーモント州で死去、92歳。20代から絵本を製作、「コーギビルの村まつり」 など100冊近くの作品があり日本語訳も多い。18~19世紀の米国の田園風景を再現した暮らしを実践、日本でもテレビや写真集、展覧会で紹介された。
絵本の印税をはたいてボストンやニュヨークに近いバーモント州に東京ドーム20個に相当する土地を購入する。庭造りは第二の人生という。人生は短い、やりたいことをやって楽しめと孫達には言いたいわね。いい庭にするには最低12年はかかる。絶対やりとげるという強い意志だけは大切よね。体力が衰えてきたので庭を自然に返していこうと思うの、雑草で野生の花壇を作るのよ。
バーモント州は北海道とほぼ同じ緯度に位置している。9月に初霜がおり、10月は紅葉し、雪に閉ざされる頃には自家製のローソク作りも欠かせない年中行事だ。女手一つで育てた子供達からは尊敬される母親である。そして自分自身は生まれ故郷のウェールズを終生忘れることはなかったようだ。