玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*二十四節気・白露

2022年09月19日 | 玉川上水の四季

 沖縄県知事選では玉城氏が再選された。政府は辺野古移設について「辺野古移設が唯一の解決策」と改めて強調した。現職知事が負けていれば「新基地容認が民意だ」と強弁していただろう。近頃は「アベスガに比べりゃマシの期待消え」の川柳に共感することが多い。

 

 朝夕に涼しさを感じるようになった。古くはとんぼを、あきつ、と呼んだ。秋の虫という意味。そして日本の国の名前も秋津洲(あきつしま)だった。白露の半ばの頃、久しぶりに玉川上水でスケッチを始めようとしていた鈴木忠司さんに出会って話をした。そして数年先の鈴木(81歳)さんの夢のプランを聞いた。

 これまで何度か姿を拝見していたが、スケッチを邪魔しないようひかえていた。近くに鈴木さんの自転車はなく、代りに箱型で車輪のついた木製工作物がある。その中から小型の折りたたみ椅子、魔法瓶とコップを取り出す。いつのまにか箱はテーブルにと変化していた。木陰でお茶会という趣向である。こうして顔なじみと話すのだという。

 鈴木さんには孫の鈴木香純(1994年生まれ)さんがいる。高校時代に拒食症を経験したことから農業に興味をもつようになる。そこで行き着いたのが「ごま」だった。胡麻は99.9%を輸入に頼っているという。国産胡麻をどんどん広げてゆくのが香純さんの夢だ。埼玉県日高市で2020年に「香胡園」を立ち上げ金ごまの生産および商品開発・販売に取り組んでいる。応援したくなる話だ。

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