玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*プロ野球のこと

2017年08月28日 | 捨て猫の独り言

 テレビを見るとすればスポーツ番組がほとんどだ。音消しの静かな観戦だ。ロッテは今シーズンは負け続けて、勝率は3割台しかなく伊藤監督は今季限りの退任を表明した。にわかロッテファンとしてはいきなりの試練だが、来季に期待するしかない。選手では石垣島にある沖縄県立八重山商工出身の大嶺兄弟に注目している。08年からロッテのキャンプは石垣島で行われているが、これは今後も継続してほしい。

 西武と楽天のテレビ中継で、外野の観客席が映し出された。その中に「アグー」の文字が見えた。アグーとは沖縄県の琉球在来豚のことだ。名護市の市民会館前にはアグー豚の像がある。画面はすぐバッターボックスの西武の選手に切り替わった。初めてみる選手だったが、その体形からこの選手の愛称だろうと推測した。調べてみるとやはり那覇市出身だった。周囲の懸念をよそに、本人があっさり受け入れて愛称が決定したという。山川穂高という名を一瞬のうちに知ることになった。

 

 3月には美術団体・白日会が主催する公募展「白日会展」を初めて見学した。その中で一番印象に残っていた作品に最近ネットで再会した。若い女性が畳の上で片膝立てて扇風機で涼をとっている構図の絵だ。おおらかで伸びやかなものが伝わってくる絵だ。「緒方かな子さん、高2次女モデルの油絵で特別賞」の見出しのある記事を引き込まれるように読んだ。かな子さんは広島カープ緒方孝市監督の妻でタレントでもあるという。

 幼少期から画家に憧れていたが90年の芸能界デビュー以来多忙で筆を執る時間がなかった。96年の結婚を機に戻った地元・広島で本格的に描き始めたという。あまり好きではないが、流行語に「神ってる」がある。鈴木選手の二試合連続サヨナラホームランの試合後に緒方監督は最初は「神懸っている」という言葉を選んだ。そこで納まらずに「今風で言うと 神ってる 」と付け加えた。これは緒方家の子どもたちの間では、ごく普通に使われていたのではないか、と推理してみたがどうだろう。

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*機器の進化

2017年08月21日 | 捨て猫の独り言

 8月1日から日本棋院のネット対局「幽玄の間」で、日本のAI囲碁ソフト「DeepZenGo」と全棋士が対局できるようになったことは紹介した。ブしログ「たかお日記」の続報によると一週間が経過して100局以上の対局があり、Zenが負けた碁はたったの4局、勝率は9割5分以上。しかし、よく人間が4局勝ったとも言えるとあった。棋士が競ってAIに挑むという流れは止まりそうもない。

 振り返ると今の住居は新築して22年が経っている。これまで買い替えの目安は10年と言われている種々の家電製品をだましだまし使ってきた。目安をはるかに超えて支障が出始めて近年つぎつぎに買い替える事態になっている。その最後を飾るのはエアコンになるようだ。家電製品は年毎のモデルチェンジで、そこまでしなくてもと思うほど新たな機能が盛り込まれる状況でもあるようだ。

 そんな中で電気製品ではないが我が家に届いた新しいガス台の便利な機能の一つを、しばらく知らずに過ごしていたということがあった。そんな簡単なことかよと笑われそうだ。それは湯が沸いたら自動的に火が止まるという機能である。やかんに貝殻を入れておくとカタコト音がして沸いたことを知らせるという、かつての知恵は必要ないというわけだ。

 これまた笑われそうだ。テレビに字幕放送という機能が付いていることをつい最近知った。自分の聴覚障害を騒ぎ始めてから4年も経ってからである。あるところでテレビに映る字幕を見ても、我が家のテレビにはその機能はないと思い込んでいた。リアルタイム字幕放送(生字幕)にはキーボード入力方式と音声認識方式があるという。字幕は発声の数秒遅れで表示されるが、技術の進歩はその遅れをさらに短縮するに違いない。

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補修工事(その2)

2017年08月17日 | アトランタ便り

 残すは本日を含めて4日間となった今3階ではすべてのカーペットを引きはがし、カーペット下に敷いてあった下敷きの取り換えが始まった。先程は別のペインターが来て、手入れした壁や階段の補修個所にペイントした。時に作業現場を覗くと、ポルトガル語?で問うてくる。理解不能で苦情受付担当のマネージャーを探し伝える。彼はiPhoneを駆使して和訳した日本語を私にかざす。たった今PCに向かっていた私に、PCが’途中で止まるかもしれませんともかざした。例の玉手箱はどうにも変と彼がその業者を呼んだらしい。PCが止まらない内に私もブレイクしよう。 

 夕刻6時前小学生の妹を迎えに寄りヤット娘が帰宅する。今日は都合5件の業者が来訪した。娘は常にマネージャーと電話連絡し合い、彼女の希望に沿って彼は配下の業者に指示を出す。業者はマネージャーと一緒だったりもするが単独来訪も多い。英語圏の業者でもコミニュケーションは難しいのに、ポルトガル語だったりして夕方には私もクタクタに疲れている。それから夕食の用意だ。残った弁当箱があると疲れは増す。

 ほぼ希望に沿った補修がなされており娘の機嫌はいい。そして一言「やればできるじゃん!」誠に然りである。残るはPCの弁当箱の撤去と内、外壁に開けた穴の補修と、階段まわり洒落た作りの継ぎ目のコーティング、壁穴の大きさに合ったカバー(蓋)位だろうか?今回の出番の多くは予定には全く入っていなかった作業に追われた。かって娘は私に言った事がある。邦人が赴任してきた場合先ず最初のオリエンテーションで言うセリフは「米人でもちゃんと仕事をする人はいる。しかし日本人の様に5言えば10することは期待しない方がいい。10言って5位と思った方がいいと」

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新築の補修工事

2017年08月16日 | アトランタ便り

 そろそろ帰国しようかという段階になってやっとPCが開通した。例年私の夏は、アトランタに孫娘を何とか連れ帰り、その後シングルマザー歴数年目に入った娘の家事援助を凡そ一か月やってヤット終わる。その間私は当地よりブログを2~3回の投稿していた。直近の3年間は同じアパートだったから、PCその他環境の激変はなくそこそこの片付けで済んでいた。しかし今回は1LDKのアパートから3LDKのタウンハウスへの大移動で1ケ月たった今でも何一つするでもスッタモンダの連続だ。

 当地は都市化が凄まじくアパートの更新の度に値上げを迫られていたし、長姉は中学校進学で、落ち着いた生活をさせてやりたいという娘と私の願いは一致しており昨年からリサーチしていたのだ。この一年間、娘と私の主たるヤリトリは住まいに関する事だった。2人の共通項は、学校区のよい新興のタウンハウスで(日本流にいえば3階建て長屋形式)少なくとも一側は樹木に面している事だった。そしてやっと念願の我家を入手したのだった。夜着いて朝目覚めて初めて見た風景は娘の自慢に値する物件ではあった。しかしそれからがある。

 これまで複数回我家の新築、改築を繰り返し半分趣味化している私の目には色々と見えてきた。[ここは娘の住まい。本人は気に入ってるのだから口出しすまい」と自戒していた。そしてトイレ内の壁やパイプ回りの接続部位を探ってみたら。。。「貴女の住まいだからケチはつけまいと思っていたのだけど」と切り出すと、ドコドコと言い出し表に出ているところしか見ていなかったらしい娘も唖然となった。1年以内なら無償で補修する契約だそうで、逆に粗を見つけ出してくれという。何事もそうだが、取分け家が’建ち挙る迄には多様な業者が専門分野で夫々の仕事を責任をもって行っている。それがどうなっているのだろうこの国は。4000万になんなんとする金を出しながらコレかよだ。

 現場はメキシカンらしく仕上げが荒い。配管の回りはこんな具合だ。壁や床にドリルで穴を開けっぱなしで、繋いではあるが穴と繋ぐ管の長さや終了後穴を覆い隠す固定具のサイズが合わなくても平気らしい。私の滞在中にと娘は業者を急かすがそれがマタマタで私のストレスは拡大するばかりだ。PCで宿題をやるから早くと急かした挙句が、何かの不都合でガレージの隣の部屋には外に通ずる壁に穴が開けられ、玉手箱様の突出物が設置されていた。敷き詰めジュータンも、キュッキュッと鳴る箇所があって敷き詰め直しとなり、私が孫達と約束していた学習机も未だ搬入出来ていない。

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*県民大会

2017年08月14日 | 沖縄のこと

 4月に辺野古に出かけた時に、ゲート前の座り込みが縁で親しくなった方がいる。千葉在住でメールを交換したが、その後は互いに連絡を取り合うことをしていない。その方に私がある一つの空想の話をしたことがある。「大浦湾の埋め立て予定地の海面下には巨大なガマ(洞窟)が存在し、埋め立ては無理であることが判明して新基地建設は白紙に戻る」というものだ。ブログ「チョイさんの沖縄日記」に私の空想に近いことが起きているのではないかと思わせる記事が出た。沖縄防衛局のホームページによると、海底ボーリング調査の全面やり直しが行われることになったらしい。今後の展開に注目である。(13日の毎日・産経)

 

 さて原田マハ著「太陽の棘」は、すらすらと読み終えた。従軍画家として戦地を転々としていた沖縄出身の画家たちが、沖縄戦で同胞が蒙った苦難を追体験するために終戦直後に沖縄に戻ってくる。その画家集団と米軍基地の若き医師との交流の物語だ。戦争が終わると空き缶でサンシンを作って歌い踊った沖縄の人たちだから、絵を描き続けた集団が存在したというのは事実だろう。そのことには感動したけれども沖縄戦の悲惨さは描かれていない。そのせいだろうか小説になにか物足りないものを感じた。(13日の朝日・東京)

  

 新刊本コーナーで「対談 沖縄を生きるということ」を目にして、さっそく手に取ってみた。1967年宮古島生まれ・琉球大教授新城郁夫と、1931年生まれ・早稲田大名誉教授鹿野政直との対談集だ。じっくり読んだわけではないが話題は多岐にわたるため、私には消化不良を感じさせられた本だった。沖縄の基地を本土のどこかに移設することは何の解決にもならないと指摘する。その対案が「地位協定改定要求」である。私が辺野古ゲート前に身を置くのは「新基地建設反対」のためであり、そして悲惨な沖縄戦を忘れないことが私の出発点である。

  その本の中で新城のつぎの言葉に共感した。「人を傷つけたくないっていうのは、傷つける自分に傷つきたくないということですから。それはやっぱりずっと沖縄の思想としてある。おそらく基地反対が長く続いていく中でも、それがあれば私は大丈夫だという気がしているんです」12日(土)には「翁長知事を支え、地方自治と民主主義を守るため、不条理に全力で抗い続ける」とした県民大会が約4万5000人が参加して那覇市で開かれた。探してみたが13日の読売には、このことの記事は見つからなかった。おかしなことがあるものだ。

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*AI囲碁ソフト

2017年08月07日 | 捨て猫の独り言

 ダルビッシュ投手はMLBのオールスターゲームが年に一試合だけであることに関して「こちらは価値の作り方がうまい」とコメントしていた。選抜されることに選手は大きな誇りを持つという。的を射たコメントだと思う。日本のプロ野球は2試合で、過去には3試合の時もあった。そのダルビッシュについて、トレード期限ギリギリの7月31日の夕刻(現地時間)に電撃的な移籍発表があった。テキサス・レンジャーズからワールドシリーズ優勝を目指すロサンゼルス・ドジャースに移るという。その後ダルビッシュは地元テキサスの新聞に惜別の全面広告を出して話題になった。(写真は鎌倉にて)

 

 幻冬舎が出した 井山裕太著「勝ちきる頭脳」を読んだ。幻冬舎らしいタイムリーな企画だ。そのタイトルに少しばかりの違和感を覚えたが、しかしうまい代案は読後に思い浮かばなかった。囲碁棋士・井山の七冠全制覇に至る歩みや、囲碁は勝負か芸術かなどの囲碁についての井山自身の考え、中国・韓国に学ぶことは何か、彼と我との違いは何かなどの考察などがなされている。そして最後の章は人工知能という新たな強敵のことにふれている。2016年3月に事件は起きた。AI囲碁ソフト「アルファ碁」が世界最強棋士である韓国の リ・セドル に4勝1敗で勝利したのである。誰もがずっと先のことだろうと思っていた。

 その衝撃は大きく囲碁界の枠を超えたニュースになった。そして今年の2月に先の「勝ちきる頭脳」が出版され、その中で井山は、まもなくこの3月には第一回の「ワールド碁チャンピオンシップ」がある。今は「全力を尽くして戦います」としか申し上げられませんと書いている。それは日本棋院が主催し、優勝賞金は3000万円の棋戦だ。日本のAI囲碁ソフト「Deep Zen Go」と韓国と中国のトップ棋士と日本の井山の4者による総当たりのリーグ戦である。勝負の結果は韓国が3勝、中国が2勝1敗、Zenが1勝2敗、井山が3敗だった。次回はどうなるか興味深い。

 優勝した パク・ジュンファン は「今回はZenに勝ったがAIには恐怖を感じる」と答えている。高尾紳路九段の最近のブログによると、Zenが日本棋院の対局室「幽玄の間」に登場して一か月あまり、8月1日からは棋士なら誰でも打てるようになったそうだ。これまで20局のうちで勝ったのは安藤和繁五段のみとあった。井山も著書の中で乱れる思いを吐露している。もう人間は勝てないのだからと囲碁に興味を失ったり、プロ棋士よりも自分はアルファ碁に教わるという人が出てくるのではないか。個性のある人間同士の戦いであるからこその興味や面白さがあるのだろう。アルファ碁とZenのAI同士の対戦に見る者の心が動くだろうか云々とあった。

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