新基地建設反対運動をめぐる沖縄の状況はめまぐるしい変化をみせる。この週は基地建設に使用する石材搬出のために、県が国頭村の奥港の使用許可を出していたことが明らかになった。沖縄防衛局は石材を海上から搬入しようというのだ。15日には大城博治さんを先頭とする市民団体は使用許可の撤回を県に要請した。
16日は沖縄県うるま市で当時20歳の女性が元米軍属に殺害された事件の初公判が、那覇地裁で始まった。被告は海米兵隊に所属した後、沖縄で日本人女性と結婚し、シンザト姓を名乗った。事件当時は米軍基地内の企業に勤めていた。
この週の後半はゲート前の車両の出入りはなく機動隊の姿はなかった。今回私がその姿を見たのは水曜日の1日だけだった。それでも県外からの参加者を迎えて座り込みは日曜日を除いて続けられる。この時期の沖縄は雨が少ないと聞いていたが、週末は降ったり止んだりのお天気だった。
金曜日には6ヶ月滞在中という79歳のN氏の案内で、辺野古漁港のそばにある運動の拠点になっている浜の二つのテントを訪ねた。そこで新基地の計画の内容などの説明を受けた。N氏は持ち前の開放的な性格で辺野古で多くの知己を得ているようだ。彼は最近オープンした民宿にも案内してくれた。それはゲート前までは5分の至近距離にあり、一泊が二千円という。