時代が変わり成績通知表はあゆみと呼ばれるようになった。父母と園を結ぶ連絡表もあゆみである。裏表紙には児童憲章と児童福祉法(抄)が印刷されている。我が家の寄宿人たちのあゆみを覗いてみた。一日一頁で上段が家庭の生活、下段が園の生活となっている。まず保護者が記入し保育士がそれに呼応するという形だ。2冊あるがまもなく2歳になる子の方の3月14日の記事をここに無断で転載する。この子の父親は4月3日にアメリカに先発帰国している。
(家庭から) 真似っこが得意な○○ちゃん。よーく見てるためママは下手なことができません。隠れて何かしていると必ず見つけに来て真似します。ママのチョコレートもすぐ見つかってしまいます。先生も気をつけて下さい。今日は大声で 「ちょうちょ」 を歌っていました。
(保育所から) 観察力がすごいのですね。保育士が新しい遊びを始めるとすぐ見つけ飛んできて私もやりたいと言う○○ちゃん。よく見ています。今日は公園までお散歩に行きました。今日もご機嫌でたくさん歌っていた○○ちゃん。近くを歩いていた人にたくさんかわいいねと言われていました。
同一家庭の2人目の子は半額になるなどこの保育所の保育料は格安である。実は分娩費もなんとなんと無料ですませている。オムツとミルク代だけは自前で、衣料品その他乳母車などほとんどを贈り物でまかなっている。我が家に寄宿する限り食費も不要だ。調子良すぎることこのうえない。アメリカ行きの家族の2ヶ月のずれは夏季賞与が目当ての一つというからチャッカリしている。もっともその計略のおかげで私は疲れながらもなんとも言えぬ孫達との時間を持つことができている。