平成4年12月スマトラ沖で地震が発生し、インド洋全般に津波が押し寄せ、広汎に甚大な被害を及ぼしたことは記憶に新しい。瞬時に20万人以上の死者、行方不明者を出したこの惨劇も、毎日押し寄せるニュースにかき消され、忘れ去られたかに見えるが、未だに多くの人々が苦難にさらされている。
「インド洋航行中の今、もう一度この出来事を見つめなおすことで、こん後私達にできることは何かを考えてみませんか?」 と題して9月18日に報告会が挙行された。過去スリランカ滞在経験があるスタッフや、ツナミが起きた際に現地に滞在していたGETteacher、救援活動を行ったpeaceboatのキャンペーンを含め当時の情報や体験談を聞いた。誰がどんな被害を受けたか?国際社会と地域社会はどう協力していったか?地域communityの住居や、生活基盤の再建対策は?失敗例と成功例、その分かれ目にあるポイントは?など。
共同通信社によるとこの2月19日ツナミ後、国からバンダアチェ州の(元)市長に任命されていたヌルデアン氏がNGO関係者の招待で初来日し、今までの支援に対して感謝の意を表明をすると同時に、引き続きの支援を要請している。当初木の墓標やツナミと命名された幼な子や、人を救う仕事がしたいと発言していた子供達の話から、国は復興途上で、観光客も戻りつつあるが、未だ7000人がテント生活を強いられている現況報告もあった。
その後もパキスタンの大地震、日本の大寒波、フィリッピンでの地滑りと絶え間なく大災害に見舞われている。先日もTV特集で見たが、地震はともかくこれらは疑う余地もなく地球の温暖化や環境破壊と密接に結びついている。個人的な努力には限界があるが、例えささやかでも待ったなしの現在、一人ででも出来ることをしていくしかないと買い物のたびにmy-bagの持参や、環境美化のゴミ拾いをしている。
写真は「サクラ」の伴奏をした三線を弾いてみる外国からの観光客。 航海中の中日〈大西洋上)の行われた洋上大運動会。