毎日がこうも熱いとだらけてしまう。国分寺迄出る用事があったので、立川迄足を伸ばし映画を見ようと調べた。たまたまラジオの深夜便で余貴美子さんのインタビューを聴き、新作映画「あなたへ」を終え、TVでは「つるかめ助産院」を終えたと話していた。映画「おくりびと」を見て以来気になる女優の一人だ。その「あなたへ」が前日から封切られており早速席を予約した。
主役は6年振りの映画出演という高倉健である。俳優・高倉健との出会いは「幸せの黄色いハンカチ」だったろうか。若い武田鉄也と桃井かおりとの共演は、そのいずれをも際立たせていたのを思い出す。任侠映画の頃の彼とは全く無縁で知らない。追っかけていたわけではないし、全部をみている訳ではないが、ヤハリ日本男児を姿で現そうとするとすると健さんだろう。私生活は見えないが、どちらかといえばストイックな生活ぶりだろうことは容易に想像できる。205本目の作品で、降旗監督とは19本目だったと知る。ほのぼのと笑顔のいい田中裕子との取り合わせは格別だ。
またTVで再放送される映画の紹介で「鉄道員・ぽっぽや」をマークしていたのだが、それが同日の夜だった。「ぽっぽや」は1999年の作品で、同じ日に13才年齢差のある高倉健を見たことになる。確かに顔には年齢(81才にしては若い)が出ていたけれど、表情、所作等全てにおいて全く年齢を感じさせずむしろいぶされて風格が漂っていた。今後も6年振りといわずもっと頻回に彼の新作映画を見せてほしいと願った。一方始まったばかりの「つるかめ助産院」も、久しぶりに連続物として見ることにした。8回連続のようで沖縄の人々と風景が眩しい。