玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*高温多湿の中で

2010年06月28日 | 捨て猫の独り言

 やっと風邪の症状から脱出した。かれこれ10日ほどかかった。初日だけ高熱に見舞われその後は夜中の咳きこみに悩まされた。心配した孫たちは今のところ風邪の症状などないのでほっとしている。孫たちの滞在も5月19日以来6週目を迎えた。生活習慣の違いはまず言葉だが、あと一つは土足で家の中に上がらないということだった。今では外から玄関に入るとまず逆向きになり框に腰を降ろすのが板についてきた。

 これまで幼いしぐさの中で感心させられたこともある。自分がして欲しいこと、して欲しくないことの態度表明が比較的明快であることはその一つだ。就寝は子供だけで行うように仕向けている。添い寝することは少ないようだ。その躾けはまだ不十分で寝付くまでに寝室からひんぱんに顔出ししている。7時過ぎに起床、9時半から2時間の外遊び、昼寝のあと4時から2時間の外遊び、夕食後8時から1時間のアニメというのが日課だ。

 日本語の発語が飛躍的に増えたのは当然だろう。4才の子が複雑なことを伝えたい時に日本語を探している時の必死の表情はけなげだと思う。また2才の方が「コレナ~ニ」と聞いてくるのもかわいいと思う。2人の女の子は母親奪い合いのライバル同士だ。2才の方は大人に対して甘え方がとても上手で4才の方がそれを真似するような場面がよくある。一種の愛情表現だろうがやたら耳などに咬みついてくるのである。これなど天性のものとしか言いようがない。

 ご近所に子育て中の方がいて上記の日課に付き合ってくださるのは幸いなことである。2才の男の子と気のきく優しい小学1年の男の子の母親だ。その方から買い物場所などのいろいろな情報を得たり、共に子連れで出かけたりしてわが娘も大助かりだ。2才同士はどつきあいの喧嘩が絶えないが男の子の方がじっと耐えてくれている。私といえばアニメの手配をしたり、ときおり体育館の中の長い階段の上り下りに付き添ったり、食事の時の椅子の下のこぼれ物を素早く処理し続けたりすることだ。さすがに9月までの滞在は永すぎて、帰国予定を一カ月早める手続きをしたようだ。

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*レッドソックス復調

2010年06月21日 | 捨て猫の独り言

 今日6月21日は夏至だ。つい先日は小平市で「ホタルの夕べ」が開かれた。いまは梅雨の真っ盛りでそのうちヤマユリが咲いて梅雨が明ける。そのあと7月7日が小暑である。一か月にわたってW杯の熱戦が展開されている。7月11日はそのW杯の決勝戦が行われる日である。またその日は参院選挙の日でもある。今朝の新聞によると中国は参加してないにも関わらず中国メディアはW杯を連日大きく扱っているという。北朝鮮チームを称賛し、日本や韓国チームには複雑な反応を示しているという。ここにも政治が影を落としている。

 そんな中で私の関心事はやはりMLBである。ア・リーグ東地区はヤンキース、レイズ、レッドソックス、ブルージェイズ、オリオールズの5チームである。この地区は最下位のオリオールズを除いて熾烈な戦いが続いている。例えば今日までの成績を見るとヤンキース、レイズ、レッドソックスの3チームが1ゲーム差内にひしめき、この3チームの勝率はア・リーグの中地区、西地区のどの1位チームの勝率をも上回る。いやもう一方のナ・リーグの全部のチームの勝率をも上回っている。地区やリーグをこえた交流戦が多い中でこのような片寄った現象が毎年のように起きるのだ。

 ア・リーグ東地区のハイレベルの戦いはヤンキースとレッドソックスの長期にわたるライバル関係がその根底にあるようだ。この2チームに近年レイズが若手の戦力がアップして絡み、トロントのブルージェイズもあなどれない。私の注目する選手の一人であるレイズの3番打者ロンゴリアのやわらかい打撃がチームを引っ張る。ブルージェイズは今年これまた注目の投手ハラデーを他球団に引き抜かれてやや苦しい。今年は松井秀喜がヤンキースを、岩村明憲がレイズを去って必然的に日本においてア・リーグ東地区の放送回数が減少したのは残念でならない。

 レッドソックスの今シーズンの滑り出しは悪かった。まず先発予定の松坂投手が出遅れた。4月にはレイズに4連敗を喫してレイズの独走を許した。5月には最下位オリオールズに3連敗にするなど首位レイズとのゲーム差は開くばかりだった。エースのベケットの腰痛、1番打者エルズベリーの骨折などがあった。この2人は未だに戦列に復帰していない。ファンとして今年は駄目かと諦めかけたところ、6月になると13勝5敗と巻き返して首位を急追している。チーム力のバランスの良さだろう。伝統の力だろう。顔で戦うわけではないが個性的な味のある顔の選手が多い。

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受容は生易しくない

2010年06月20日 | ねったぼのつぶやき

 ここ当分私の日常は目まぐるしい。聞き分けの出来たり出来なかったりする幼子に付き合う一方で、聞き分けを少々(まれに全部)置き去りにしてしまった年輩の方もいるデイケアで過ごしている。幼子の分別のなさは許せるのに、分別を置き去りにしてしまったお年寄り(一人)を快く許せない自分に私自身がいら立ってしまう。

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 その方は職員を除けば周りから鼻つまみに合っている気の毒な方ではある。来てから帰るまで口を開くと同じセリフの繰り返しと悪口雑言しか言わない、言えない。少しも楽しめないその方はそれでも行くところもなく連日デイケアにおいでになる。「家の者が行ってくれというから仕方なく来てるんだ!」と自分でおっしゃる。恐らく家にいても同様なのだろう。何処も受け入れてくれまいという職員の思いで、他の利用者様にはガマンを強い、ほぼマンツーマンで職員を張り付けている。このようなやり方が果して双方にとってベストなのだろうかと個人的には思う。

 幼子はやたらと”バイマイセルフ”を発する。姉や大人のやりようを見真似て自分でやると主張する。自分に関する事(食事や、着替え、)に大人が手(助け)を出けしようとすると阻止する。手間ヒマがかかり、こぼしたり汚したりは目を瞑るしかない。そうしてヤット出来た時の満面の笑みには満足の得意が現れ拍手を送れるのだけれど・・・・。

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*罪はない

2010年06月14日 | 捨て猫の独り言

 日本でのはじめの一週間、飛行機を降りた4才と2才の孫娘は朝5時に起きだして走り回っていた。そこで早朝散歩に連れ出したものだ。この早起きが続いたらこちらが参ってしまうとうろたえたが、その後は7時過ぎの起床となって散歩には出なくなった。やれやれである。時差の影響は幼い子供ほど大きいようだ。年の近い2人は時にぶんなぐりの激しいけんかをしたり競って親に甘えて泣きわめくこともあるが2人に罪はない。

 NHK教育テレビではEテレキッズと題する番組を平日の朝7時と夕4時にそれぞれ2時間放送している。幼い子が言葉を覚えることにも配慮されている番組だ。多くの子育て中の家庭で利用されているものと思われる。朝7時になるとこの番組を音量を上げて流し目覚まし代わりにする。テレビの音に気付くと寝床から駆けだしてきて長椅子の指定席にちょこんとおさまる。

 4才の子は主に英語を話すのでジジはうろたえる。言うことは自分は何何しているとか何何したい等しかないと割り切って聞くと徐々に訴えが解るようになってきた。おそらく4才の子は私の話すことの聞き取りは出来ているのだろう。しかしあまり日本語は口から出ない。日本語でイヌのおまわりさん等の童謡を一緒に歌う時がお互いに安心できているという状況だ。それにくらべて2才の子は自由闊達に日本語を吸収しているようだ。今この環境で生きていくしかないという風情で多くの日本語が口から出てきている。

 手づかみのあわただしい2人の夕食がすむと、大人の食事時間を確保するためにテレビに子守を頼む。日本のアニメを録画したり、TUTAYAから定期的にDVDやCDを取り寄せたりしている。最近購入したDVDレコーダーが十二分に活躍中である。偉大なるかなアニメである。それらを見せておけば画期的に静かになるのである。ところでアメリカに残る若い父親からは連日スカイプ(無料のテレビ電話)がくる。私の当初の心配は今のところ無駄のようにみえる。

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*ムクドリ

2010年06月07日 | 玉川上水の四季

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 二十四節気のひとつ芒種は6月6日から20日である。昨日の日曜日のギャラリー友の会の冒頭で、鈴木さんがやおら取り出したのは一本の麦の穂であった。イネ科植物のこの針のような毛が「のぎ=芒」というのだと教えてくれた。辞書によれば芒種とは「のぎ」のある植物とあった。麦の熟する初夏の頃が「麦秋」であることを知ったのはちょうど昨年の今頃だった。 

 ムクドリは人前でも平気で地面に降り立って小走りする姿をよく見かける。よく知られた鳥の一つだろう。玉川上水の林から百メートルも離れていない民家の2階の戸袋でムクドリが子育てをしていた。どうやらその家は空き家である。空き家だから2階の戸は立てられていて戸袋に戸はない。手を差し込む隙間からムクドリの親鳥が出入りしているのを目撃した。頻繁に餌を運び入れ糞を運び出している。その隣の家の2階の戸袋の手の差し込み口がビニールテープらしきもので塞がれていたのがほほえましい。

 少し歩くと近くには野草保護区がある。そこではまもなく多数の白色の小花を尻尾状につけるオカトラノオを見ることができるという。今回の写真展示のテーマは「オカトラノオと蝶」であった。各種の蝶がオカトラノオにとりついている12枚の写真が展示されている。その他アジサイ、ホタルブクロ、ツユクサ、ネジバナがこの時期のものだ。そのうち梅雨の雨をたっぷり吸いあげたクヌギからは樹液が分泌され蝶、蛾、蜂、甲虫が集まってくる。まだクヌギの木肌は乾いていた。

 「どくだみや真昼の闇に白十字」の句の通り日陰に多いどくだみは白色で花弁状のものが4個ある。悪臭がするというが私にはむしろ好ましい方の香りだ。これから「どくだみのヤエ」を見に行くといわれて面喰った。ヤエとは何か。それはこれまでの4枚の白い花弁状のものとはまるで異なるどくだみだった。どくだみの変種だろう白い小さな花弁状のものがぎっしり重なっている。なるほど八重桜のヤエと納得した。頻繁に私が渡る鎌倉橋のたもとににそれはあった。観察力の相違である。何であれ自分自身で気付くことのいかに少ないかを思い知るばかりだ。

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リンリンべルで2人乗り

2010年06月03日 | ねったぼのつぶやき

 2年前約2ケ月ながら大いに活用し、何所かに仕舞っておいた筈の自転車用子供乗せ椅子。納戸から引っ張り出して自転車のハンドルに付けた。怖がって後ずさりいた妹はスッカリ慣れ今では”モット”とせがむようになった。買い物の帰り”マイ・バイスクル”と得意げに椅子を指差す。

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 ベビーカーでもなく、車のシートベル付き座席でもない自転車上の特上指定席。2才半の子供にとって自転車自体が初体験だ。見晴らしがよく風を切って走れる自転車は、ひどくお気きに召して喜色満面だ。泣いてても「リンリン行こう!」といえば駆け寄ってくる。身を乗り出して地上の姉にアピールしている。片や文句も言わず眺めている姉は不憫だ。

 1才半しか違わない姉妹。いつも姉が怒られ妹に譲歩を強いらている。上は下をおもんばかり、下は上に何の配慮もしない(しなくていい)関係。せめて私だけは姉を存分に愛し抱きしめてあげたい。そこで妹の眼を盗んでハサミ使いや少々難しいパズルや本などトライする。でも”そっと”とはゆかない。当の本人が得意がったり、見せびらかしたりしたくて内緒が効かないのだ。サテ・サテやっと10日余過ぎた。未だスムーズならぬコミュニケーション。子供の英語が私達に耳慣れるのと、彼らの英語が日本語化するのとではどちらが先だろうか? いわずもがな?(写真は海老名の駅前広場)

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