孫たちは明日の飛行機でアトランタに帰る。まさかコロナ禍の中で来日するとは考えてもいなかったが、いつのまにやら来てしまった。なんだかだまし討ちに会ったような気分だ。合理的な判断を欠いて、受け入れたといえる。日本政府のコロナ対策を批判する資格はない。
二人ともスポーツは、サッカーからラクロスという馴染みのないものに乗り換えている。その道具を持参してきた。日課の中にラクロスのパス練習を計画していたようだが、練習する姿を見たのは滞在中に2回しかない。それに市民体育館のプールの回数券は1回使っただけだ。
それでも来日の意義はさがせばいくつかある。姉は数学の問題集を持参していて、まいにち少しずつ解くことを続けた。解くことができなかったものをジジが解説した。数学のノートが一冊できた。それを持ち帰るという。帰って母親に自慢するのだろう。それと皮膚科に3回通院した。
妹の方は「子ども新聞」をババと一緒に読んで日本語の勉強だ。本人はひらがなを読むのが速くなったと自慢する。妹は絵を描くことが得意だ。二人だけで電車で出かけるようになった。乗り違えて青くなったことが二度ほどあった。搭乗前3日以内のPCR検査は陰性だった。予定通り帰国の途につく。