一昨日の夏至の日の出は4:25で日の入りは19:00だった。これからは明るい時間がどんどん短くなってゆくばかりだ。昨年の冬至は日の出が6:47で日の入りが16:32だった。夏至の日と冬至の日の昼の時間の差は3時間50分という計算になる。オープンギャラリーの鈴木さんによると、この梅雨の時期に玉川上水にお勧めの光景が出現するという。東西に流れる玉川上水の緑道に東北の方向から日の出の光が射し込む。日の出の瞬間に木立はシルエットになり別世界の光景になるという。夜中に雨が上がり、快晴の朝を迎えたときなどは朝の光と朝靄でさらに一段とすばらしい光景になるという。しかしこの早朝散歩はまだ実現できずにいる。
孫娘は短期入学の4週目を迎えた。今週は水曜日に学校を休ませた。毛虫にかぶれて通院のため休んで以来2回目のことである。火曜日の給食のあとに担任の先生から電話があった。こんな場合に備えて近頃はできるだけ外出をひかえるようにしている。「すみれちゃんが迎えに来てほしいと言っています。たんなる甘えのようですがよろしく」昨日は友だちと一緒に帰宅しそのあと中央公園で遅くまで遊んでいた。その友だちはおけいこ事で今日は遊べないという。この日は給食に嫌いな魚が出てほとんど食べずに残したともいう。さらに悪いことには夕食のあと机の角で右わき腹を強打した。一瞬息が詰まったようだ。しばらくして「これでは明日の学校は無理」と言いながら寝入った。
翌日の登校前にアメリカの両親から久しぶりにスカイプがあった。最初は学校のプリントなどをひろげて頑張っているよと報告させようとしたが、すぐに泣きだして止まらない。そのうち6年生が迎えに来ても断固たる決心を変えようとはしなかった。6年生が持ち帰ってくれたれんらくノートには「学校でできることがあれば改善していきます。今考えているのは席を私の近くにしようかと思っています。すみれちゃんに聞いてみてください」とあった。この日の午前中は祖母のエアロビクス教室に付き添って体育館で過ごした。午後は5才と3才の男の子と水遊びや自転車遊びで駆け回っていた。そして右わき腹をパンパンとたたいて「もうだいじょうぶ」と汗ばんだ顔でなにごともなかったように言う。
翌日の木曜日に給食のあと電話があった。「おともだちと一緒に帰りたくないと言っています。お迎えをお願いします」この日も小雨が降り続いていた。これはよくない傾向である。はたしてこの先どうなるのだろうかと不安になった。「席は変えなくていいと言ってきたのでそのままです。変えたくなったら教えてと伝えてあります」とノートにあった。翌日のノートでこちらからつぎのようにお願いした。「これまでアメリカでは英語中心でしたから、日本語で考えて話すのに困難を来しているのでしょう。一人で頑張っていることを含めてクラスの皆さんに伝えていただけるとありがたいです」返信に「学校では一人で頑張っていることを話すと皆びっくりしていました。本当にえらいと思います。引き続き見守っていこうと思います」とあった。金曜日の午後に小雨の中を私が久しぶりの外出から帰ると、5人の女の子が家の中を走り回っていた。何という騒ぎだ。悪い予測はしばらく遠ざかり、これで一つの山を越したと思った。