ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

夏日

2021年06月03日 | ノンジャンル
梅雨の合間の晴天は、夏日となった。

汗ばむ陽射しに、16年前のその日が
フラッシュバックする。

これはもう、自分ではどうにもならない。
そう覚悟を決めて、クリニックへ足を運んだ。

問診、診察、処置。

処置は過酷だった。筋肉注射2本、点滴、止めの
筋肉注射と処方薬服用。

家内がいなければ、到底家に帰ることは
出来なかったろう。

支えられながら歩いた道を、毎年辿る。
それが、自身の記憶の風化を止める
最大の力となる。

時間と共に色褪せていく記憶もあるが、
この原点たる記憶は、今も色鮮やかに脳裡にある。

記憶の跡をまた確認して、新たな一年を目指す。
それは無論、日日、月月の積み重ねでしかない。

今日一日を、自分らしく生きる。
そこに明日の自分があるのである。