ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

鎮魂

2015年08月12日 | ノンジャンル
五月の連休、お盆休みにお正月といえば、
断酒をしている者にとっては鬼門である。

なにせ普段でも十分飲んでいるのに、この時期は
いわば自由にたらふく飲める時でもある。

それを飲まずに過ごすというのはかなり大変で、
とにかく暇をつくらないようにデイケアもあり、
イベントも企画される。

さて、このお盆はほとんど休みなしとなったが、
私的にも忙しく、どうやら母親のお墓参りだけで
終わりそうである。

この10年、見送った人も多かった。
同じ断酒仲間も、二人失った。
何より、大恩ある院長先生を失ったことは
本当に自分にとって大きかった。

あれからもう5年になる。

「先生、すいません、飲んじゃいました。」

と言える相手がいなくなった以上、
もう飲むわけにはいかない。

飲める飲めないではなく、飲まない生き方を
貫くのみである。

亡くなった人がどうなったかはわからない。
ただ、その人たちは今なお私の中に生きていて、
私の話し相手であることは確かだ。

そこで感じるのはいつも、生きている今を
大切にすることと、今を生きている人を大切にする
ことが一番大事だということだ。

まだまだ厳しい暑気だが、少し、風に秋の気配を
感じつつある。