脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

小布施町探訪

2020年02月25日 | 私の右脳ライフ
2/20に小布施町に行きました。料金をお知らせしたいのではなく、切符の左端にご注目。

小布施へは、長野駅で長野電鉄に乗り換えていくのです。
行き先「湯田中」その下に「SNOW MONKEY」と。小布施へは仕事で行くのですがその前後に、ちょっとお楽しみを付け加えるようにしています。
2018年には「2月の右脳訓練ー地獄谷野猿公苑」と記録しているように、この電車に乗って温泉に入るニホンザルを見に行きました。
もう20年近くも小布施町に通いながら、横目で見るだけで行ったことがないお寺がありました。仕事が2時からのスタートでしたから、早めに行って訪ねてみました。
小布施町は「スニーカーサイズの町」と自称しています。長野県で一番面積が小さい町なんですって。確かにちょっとがんばれば歩けてしまいそう。できれば自転車が欲しいですけどね。
駅から徒歩数分のところにその龍雲寺はあります。町の中央部、昔からの街道に面してまず門標が。「三葉葵!?」。あとで教えてもらった情報では、江戸時代に天領のような立場だったことと関係があるのかもしれないということでした。なるほど。

まっすぐ先に、仁王門があります。

金剛力士像も対でありました。

鳥よけでしょうか。張られている金網に穴が開いていましたので「大丈夫かな」と気にかかりました。だってずいぶん古びた作品でしたから大切にしなくては。

山門を入ると参道が直線的に続いています。

突き当りを曲がると木立の向こうに本堂が見えてきます。古びた石碑が並びます

扁額も見事でした。

本堂に入らせていただいてお参りしました。(鍵がかかっていないのです)
目を凝らしていると、小ぶりな仏さまが見えてきました。
説明版によると、「寺宝の木造阿弥陀如来坐像は1662年、大島の島津家によって寄進された仏像で桂材の寄木造り。江戸時代初期から中期に、仏像彫刻の復古への運動を目指したという仏師たちの意気込みが感じられる。制作年代、寄進者がはっきりしている貴重な彫像で、小布施町指定町宝に指定されている。」
鐘楼もありました。

少し雪の残った小路を行くと、結構新しい二宮金次郎像に久しぶりに遭遇。

歩いても3分ほどで、かんてんぱぱ小布施店に到着。

何度か訪れていますが、お蔵を使ったギャラリーに入るのは初めてです。
絨毯の展示即売会をやっていました。不思議な調和。

次へ進もうとしたら良寛さんでしょうか、今まで気が付きませんでした。

短い時間で小布施探訪と思って、少々事前チェックしたのです。いいサイトがありますよ.。
小布施日和
e-obuse.com
皇大神社に御神馬殿があることがわかりました。友人の神馬さんに見せてあげようと立ち寄りました。といってもかんてんぱぱから歩いて2分ほど。

皇大神社は、向こうの通りとこちらの通りの幅いっぱいの境内を持っています。たくさんのお社のなかに、御神馬殿、ありました。

御神馬もいました。

この小さな小布施町に御神馬殿があることを友人は喜んでくれるでしょうか。
いつものカフェ珈茅でコーヒーをいただきました。古民家二棟を解体して見事にリノベーションされた建物です。

健康福祉センター「千年樹の里」に着いたのはほとんど2時でした。
あ~限られた時間でよく遊びました。それから怒涛の仕事モードでがんばりました。




小布施町「脳のリフレッシュ教室」交流会②ー介護費用10兆円突破

2020年02月25日 | エイジングライフ研究所から
今年の交流会で、介護費用が10兆円を超えた昨秋の報道から話始めました。

「10兆円といってもよくわからないから考えてみましょう。新札100万円一束の厚みがちょうど1センチだそうですよ。1兆円は日本一高い富士山よりも高いか低いか?」

会場からは「高い」の声も「低い」の声も。
「大体1兆円なんて縁がなさすぎですからね。皆さんご一緒に。一、十、百、千、万、十万、百万。ここで1センチ。千万は百万の10倍で10センチ。一億は100センチ、1メートルです。十億は10メートル。百億は100メートル。千億は1000メートル、1キロ。ということは一兆は10キロ。大雑把に言って10キロ越すと成層圏。いわゆる雲の上!ジェット飛行機が飛ぶ高さです」説明しながら気が遠くなりそうです。

「つまり10兆円は、あのほとんど厚みのないお札を積み上げて、空高く100キロに到達する大金なのです」
「70歳代で認知症になるのを1年遅らせてほしい」というのが厚労省の本音みたいですね。発表後すぐに取り下げられましたけれど。そこで会場の皆さんにきいてみました。
「自分で、70歳代で1年認知症になるのを遅れさせることができたという実感をもっていますか?『脳のリフレッシュ教室に参加し続けているから大丈夫。脳の健康は維持できてる』と思える人は手を上げてください」
ちゃんと手が上がるんですよね。
たまたま、最前列のお元気なリーダーさんが、手を上げられなかったので「あれっ?」と尋ねると「もともと私には認知症は無縁ですから、そんなこと考えてないんです」と笑顔で答えてくださいました。

考えたら小布施町はすごいことをやってきました。2002年から正常者からの認知症予防教室を動かし始めたのですから。対象は脳機能が正常の方を中心に「脳を元気なままに。脳の健康を維持しよう」というのがテーマだったのです。そこに小ボケの人を少し(1/3どまり)入れて回復を図るということが第2の目的でした。

グラフの縦軸は、一般的な認知機能テスト。MMSという世界的に使われているテストです。横軸は前頭葉テスト。独自のかなひろいテストを使います。
青のゾーンは普通の認知機能テストの合格群です。実はその中には、前頭葉テストも合格する正常群(青ドット)と、前頭葉テストは不合格の小ボケ群(黄ドット)が混在しています。この青ゾーンに含まれる青ドットと黄ドットを対象に実施されたのが、小布施の脳のリフレッシュ教室です。
中ボケ以下の施策は、なかなか思い通りにはいかないようですが、一番効率がいいだけでなく有効なのは、脳機能のレベルをそろえるということです。
脳機能のレベルということばを使うと、たぶん拒否感が出てきますね。
グループ分けするとき、脳卒中を起こした方が混ざっている場合には「運動に問題がないグループ」と「運動に配慮するグループ」に分けますよね。それと同じで、このような考え方がもう少し浸透してくれるといいと思います。
小布施町の一番最初の「脳のリフレッシュ教室」は、2002年にスタートした山王島地区で、その後着々と教室が増えていきました。5年目になったということで2007年から教室交流会が始まりました。
最近は交流会のたびに、とにかく継続してくださってること、皆さんがいろいろな場面での楽しみ方を知って楽しそうにのっていらっしゃることに心動かされてきました。
介護費用の節約には貢献したはずですが、そこが上手にまとめ切れていないようです。交流会の様子をブログにまとめてありますから、見直してみようと思いました。お時間があるときにクリックしてみてください。

2014年「兄のことー前頭葉の話」直前に兄が亡くなったので交流会記録はなし

2015年「小布施だより―第9回脳のリフレッシュ教室交流会」
    「小布施便りー付録」

2016年「小布施便り―第10回脳のリフレッシュ教室交流会1」
    「小布施便り―第10回脳のリフレッシュ教室交流会2」
    「小布施便り―第10回脳のリフレッシュ教室交流会3」

2017年「小布施便りー都住地区10周年」
    「小布施便りー第11回脳のリフレッシュ教室交流会その1」
    「小布施便りー脳のリフレッシュ教室交流会その2」
    「認知症予防教室で生き方は変えられる。」

2018年「小布施町認知症予防教室交流会」


高齢者が、ご自分の脳の健康を守るという意識をもって教室を継続してくださっていることに感動しました。





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