脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

これからの宮城県栗原市は?

2007年02月27日 | 各地の認知症予防活動

2月9日のことですからちょっと古い報告です。宮城県栗原市で講演をしてきました。

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壇上の佐藤市長さんと聴衆です。
ホールいっぱいであふれた皆さんが、ステージ上に座布団を敷いて開会を待っているところです。

去年11月の、宮城県民会議(自民党県会議員団)主催の講演会(11月30日分の一番最後の記事です)に参加された市長さんの決断で、栗原市としてボケ予防に取り組むことになりました。

市民の皆さんの「ボケたくない」という希望。
市役所側からいえばボケが増えれば財政面から手当てができないという思い。
みごとに一致していることがこの様子からもよくわかります。
「共同参画事業のテーマとしてボケ予防は最適です」と私が主張するゆえんです。

P1000003_5 栗原市のように市長さんのお声がかりでスタートできることは、保健師さんにとっては、やはり恵まれた状況といえるでしょう。
当日の保健師さん対象の勉強会から講演まですべてに、市長さんが出席されましたから、その意気込みは推して知るべしです。(追加情報:かなひろいテストも受けられました。20歳は若いという成績でした!)

ただ、栗原市も合併の大嵐を超えたところです。
二段階方式を導入していた町は継続を希望したのに、実現できませんでした。
それから保健師さんたちの人事異動も行われたばかりで、「アレレレ?」という気分に襲われた保健師さんもいたようです。
最終目標である地域ぐるみのボケ予防活動にまでつなげるためには、地域の人材を知らなくてはいけませんが、それは前任者から情報を集めるなどの工夫をすることです。

でも、急転直下にしろ、ボケ予防活動ができる状況になったことを生かしてほしいと願っています。やはり上司が理解してくれた上で活動するほうが、やりやすいに決まっていますから。

ボケ予防を切望して集まった市民の皆さんの、生活改善指導をするのは保健師さんなのですから。
まずその力を身につけましょう!
今度の実務研修会は5月12~13日ですから、参加をお待ちしています。


笑人大福

2007年02月05日 | 前頭葉の働き

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伝説の伊豆高原日記」より。2/5の最後の写真も笑っちゃいます。

この写真を見て「アレ?アレレ?」
そこでクスッと笑う。笑ったでしょ?
そんな笑いは、大人のもの。
つまり前頭葉が関与した笑いということになりますね。
子供なら不思議がるだけでしょう。

心理学の分野の話です。「笑いの研究」で、前提の「笑いの定義」として
「口角の筋肉が上方転位または後方転位」というのを読んで、それこそ笑ってしまったことがあります。

私たちが「笑う」とき、それは単なる筋肉の動きであるはずがありません。腹を抱えて笑ったり、
そのユーモアに笑みがこぼれたり、
小さきものに対して、その可愛らしさに対して頬が緩んだり、
失敗に対しての照れ笑いもあるでしょう。

馬が笑うとかイヌが笑ったとかいいますが
馬やイヌになったことがありませんからほんとのところはわかりませんが、上記のような笑いはないと思うのですが。

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伝説の伊豆高原日記」より。「歯科通院中です」シカ(という名前のヤギ。ちなみに野口英世のお母さんの名前は野口しか) 

どう考えても、笑いって、かなり高次の脳機能です。
前頭葉が関与するから、個人差が大きく出てくるのでしょうね。
私がはまっている「伝説の伊豆高原日記」の面白さも十人十色の受け止め方があって当然です。

2月から「伝説の伊豆高原日記」の日記の巻頭が「笑人大福」になりました。
いっぱい笑っていっぱい幸せになりましょう=イキイキと前頭葉を使いましょう。ですね?
人生が楽しめる人はボケません。


ブログ村

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