エイジングライフ研究所の二段階方式では集団かなひろいテストは、スクリーニングテストとしてだけ使います。
保健師さんの中には、集団かなひろいテストはゲーム感覚で実施できると思って、さしあたってやってみようと思う人がいます。その結果は、
1.不合格者が出てきてびっくりする
2.なぜ、この人が不合格かわからない
3.テストの信頼性がないのではと疑ってしまう
4.どうしていいかわからないのでうやむやにしてしまう
5.住民と保健師さん双方にテスト拒否の気持ちが芽生える
6.せっかくのボケ予防教室の意義付けができなくなる
二段階方式の特徴は、個別生活改善指導です。
そのためには、MMSや生活実態や生活歴の聴取が不可欠です。
個別対応なしの二段階方式はありえません。
以上は、マニュアルでも研修会でも力説しているところです。
以下は、N県T市の保健師さんから最近いただいて感激したメールです。950人の集団かなひろいテストのまとめを見せてもらった後に「まさか集団かなひろいテストをやりっぱなしにしなかったでしょうね」という私の確認に対する返事です。
よく読んでください。ちなみにこのT市は、昨年最後の研修会に参加されました。
あんな数のデータがあると、本当に心配かもしれませんが、
「個別指導あってのかなひろいテスト」を全員がしっかり理解していますので、H地区(高槻指導地区)と同じようにかなひろい→全員個別指導(不合格者はMMSも実施後生活指導、合格者は生活指導のみ)はしっかり実施しました。
実は昨年度まで、K先生の指導(あまり詳しく受けてはいませんが)でかなひろいテストを実施していたときに、スタッフの自信不足といいますか、「テストをするのはなんとなく申し訳ない」という気持ちがあったため、テストはするけど、後はうやむや・・・という間違いを犯していました。
それが大きな間違いで、逆に住民を傷つけていたこと、だから認知症予防事業が先細りになってきていたことが、高槻先生にお会いしてはっきり分かったので、看護師さんのうち、Kさんと、Kさん、Yさんたちは、臨時職員のため本当は16:00までの出勤なのですが、毎日のように超勤してくれながらも全員個別指導はしっかりやりぬきました。
大変だったけど、二段階方式に信頼を置いていますので、安心して高齢者の皆さんとお話しすることができました。
本当にやりがいがあって楽しかったです。
文中のK看護師さんが、「ほんとにマジックみたい。A=B=Cってピタリと一致するんです!自分からちゃんと説明できるんです、小ボケの人は」と興奮しながら話してくれたこともお伝えします。
この意味がわからない人はマニュアル(特にBマニュアル)をよく読んでくださいね。