脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

10年ぶりの横手市

2008年11月29日 | 認知症予防教室

                                         ふるさと村P1000027_2

10年ぶりの横手市は、 初雪に見舞われていました。
会場は「かまくら」といってかまくらの疑似体験ができるところです。今年はやりませんでしたが、10年前には楽しませてもらいました。確かに寒かったです。

パンフレットImg_0002

「市長挨拶」から始まるとすると、事業としては正統的に行われてるんだなあ・・・という気持ちを持ちながら市長さんの到着を待ちました。
ご挨拶もそこそこに、市長さんに質問しました。
「市民の皆さんがボケてもちゃんと面倒を見てくださいますか?」

破顔一笑「無理です」

すかさず私
「突然、面倒を見てもらう必要が起きたりはしないのです。だからこそ予防なのです。横手の保健師さんたちはがんばっていますが、保健師さんがもっと力をつけられるように配慮してあげてください」

「トボケどまりにしておいてください」というようなユーモアたっぷりのご挨拶の後、「脳いきいき教室」の活動発表が始まりました。
プラムの会P1000037

秋田節。のびのびとして端正な発表でした。ちょっとしたミスは笑顔でかわし、何よりも仲良しみんなで助け合っている雰囲気が素敵でした。

後から、「梅の産地なんですが、ちょっとおしゃれにプラムって英語で決めてみたんです。活動はもう8年くらいになりますかねえ」と世話役らしき方から「私何歳に見えますか?」との質問付で説明していただきました。ちなみにこの質問は、「若々しく見えるでしょ?」と同義ですからね。

わかば会P1000035 ステージのお声がかかるというのも納得  だんだんヴァージョンアップしてるそうですP1000034_2 P1000032_2 P1000031_2 P1000030 P1000029_2

この10年間研修会でお顔を見る以外はあまり質問もなかったと思うのですが、ところがどっこい、活動は継続されていました。
パンフレットよりPhoto

Photo_2

8教室が7~8年間継続中!これはすばらしいことですよ!
にもかかわらず、保健師さんはちょっと浮かぬ顔。
参加されない方の脳機能低下や、少しずつ問題が顕在化してきている人などが見受けられるというのです。
翌日の角館P1000024

「全体的にはどうですか」とたずねると
「7割くらいは維持か改善でしょうか」

上等ではないでしょうか!
効果100%の予防活動はなかなか実現できるものではありません。

8年間維持し続けることの意味を考えてください。70歳の人は80歳が目前になるのです。その間元気で暮らすことができたところに目を向けましょう。
教室に参加していても、いきいきとした生活がどうしても継続できないようなことが起きる場合があります。
翌日の角館P1000023 (もみじと雪囲い)

たとえば、本人や家族の病気が起きたり、家族構成が変化してしまったり。
その出来事が生きる元気を引っ張れば引っ張るほど、月一度の教室に参加して脳を活性化するだけではどうしようもなく低下していくことになるのです。
脳の使い方という観点からの加減算みたいなものですね。

脳機能検査をもう少し徹底して、生活指導が必要なら積極的に指導し、また経過観察も脳機能テスト結果という客観指標をあててみましょう。
改善していれば、それを伝え自信を持ってもらいます。
低下の場合は、キッカケとなる出来事を確認したうえで、個人的な脳のリハビリメニューを考えてあげなくてはいけません。

10年ぶりの再訪を「キッカケ」にして、テスト結果を見るだけでなく、生活がわかるのがテストだと思ってチャレンジしてくださると望外の喜びです。


「なごみの部屋」予防活動で事業拡大

2008年11月27日 | 米沢市「なごみの部屋」の実践

米沢市の居宅介護支援事業所「なごみの部屋」に行ってきました。
我妻社長P1000051_2
2005年11月に伺ってから、3年ぶり。そのときのことをブログに書いていますので、上の「なごみの部屋」をクリックすると読んでいただけます。「なごみの部屋」がどういう理念の下に発足したのかなど、ぜひ読んでください。Kaigo

 

 

 

 

別れのときの言葉です。
「介護保険発足時に、老健から退所を迫られた方々のためのデイサービスつきアパートを始めました。ディサービスの希望が多くデイを増やし、訪問看護の要望にも応え、要介護の方のお世話をしていくうちに、エイジングライフ研究所二段階方式に出会い、認知症は生き方の問題だということが納得できました。認知症のかたがたには相応の生活歴があるものです。
2005年から「かくしゃくの会」の活動が始まり今に至っています。
そして今年から機能訓練事業所も開設しました。
今思うことは、正常な方々を如何に落とさずに人生を全うしていただけるかということです。イメージ的にはディつきのケアハウスです」

そこで私「参加を強制するようなディが必要ですね。従来のケアハウスは自主性を尊重しているうちに自主性をなくしてしまうようなことになりましたから」

印象的な言葉を紹介します。
「設立当時のいろいろな事情から『楽しく安全に過ごしてもらう』ことをテーマにしてメニューなし、いやがることはしない、楽しいことだけにしていくディサービスがありました。数年たつうちに低下傾向がはっきりしてきたこともエイジングライフ研究所二段階方式導入のきっかけのひとつだったんですが、脳機能テストを通して客観的に見ることができ、今では、『予防や改善』を目的にメニューを組んでスタッフが積極的に引っ張るディサービスを全箇所でやっています」

「なごみの部屋」では 介護保険外の事業がこれだけになりました。
Kakusyaku Fitness

 

 

 

Nagomiru
かくしゃくの会:脳と体の健康教室
なごみーる:障害者自立支援法に基づく就労継続支援B型事業所件自立訓練事業所
フィットネスルーム:中高年向けのフィットネスケア

機能訓練事業所の仕事内容はお菓子つくりとクリーニングです。それは「なごみの部屋」での需要が確実だからだと伺って、こういう視点が市町村の事業にも入ってくるといいのにと感じましたよ。
なごみーるで、プリンやクッキー作りを主体に始めた後に、たまたま和菓子製造もできる職人さんと施設が事業に加わることになったそうです。ひとつがうまくいくと続くものですね。
ここできたお菓子ももちろん「なごみの部屋」でも使うのですが一般に販売することになっています。
なごみーるP1000054 (リハビリルームに注目)                     なごみ庵P1000057 (祈 商売繁盛)

 

 

 

 

 

 

「かくしゃくの会」参加者の脳機能テストは継続的に実施されていました。
担当の方と一緒に、数名分結果を検討しましたが、感動的でした。
基本的には改善主体。
低下群には体調・家族内での問題発生など納得できる生活上の変化がありました。そこを乗り越えて教室に参加しているとまた改善してくるのです。
このことは十日町市松代での勉強会におけるO保さんのいわれたことと同じです。
70代80代の方が改善していってることがわかるとうれしいものですね。
なかなかまとめる時間はないでしょうが、でも、がんばってください。
今月開店したばかりの「なごみ庵」P1000053_2 
もうひとつ。
実務研修会に参加されたS木さんのケースも検討しました。
事故で失語症という診断の53歳の男性でしたが、当日拝見したときに、「右脳の損傷もある」ということと「脳が回復できる期間は短いので、後遺症を認めてうえで積極的にかかわってあげるべきでしょう」とコメントした記憶がありました。

そのときMMS13点でした。今回23点。字も模写(立方体模写まで可)も別人のようでしたが、何より生活実態が別人のように生き生きしていらっしゃるそうです。ベッドから降りたらセンサー感知させるという状態から、独力で行きたいところへ行ける状態にまでなったそうです。
前頭葉機能は今ひとつですが、少なくとも家庭生活は問題ないところまで回復できました。
生活実態と脳機能がパラレルであるということを納得している皆さんにお会いできたことは、「なごみの部屋」の活動が大きく発展されていることとともに大きな喜びでした。

 

 

 

 

 

 

 

 


米沢市は雪です。

2008年11月20日 | 米沢市「なごみの部屋」の実践


山形県米沢市なごみの部屋-介護施設-に昨日きました。今朝、ホテルの窓からの景色! この雪にもびっくりですが、なごみの部屋の活動の広がりにもびっくりしました。感動的です。多くの検査結果も拝見しました。この詳しい報告は、帰宅後にします。~携帯からの投稿なのでちょっと心配〓


続ー栗原市の実践

2008年11月19日 | かくしゃくヒント

栗原市の資料の中に面白い記述がありました。
「まとめ」より
かなひろいテスト結果から
①年代が高くなると正答数は少なくなる。

②前後検査結果の比較をすると、年代が高くても伸び方が大きい人がいる。

③脳イキイキの生活に切り替えると、何歳からでも改善できる。

④正答数の多い人は運動・役割・趣味・交流ともバランスよく行っていて、なんでも積極的に取り組む様子が見られる。

⑤正答数が少なくなるにつれて、生活のバランスが悪く、特に右脳を動かす趣味のない人が多く見られる。
石縄文考古館 国宝 土偶「縄文のビーナス」Photo Photo_3 Photo_4

まさに、そのとおり!
実践すると、どうしてこんなにも同じ結論が導き出されるのでしょうか?!
それは、エイジングライフ研究所が主張していることが間違ってないという証拠です。
①かなひろいテストが捕捉する能力(注意集中・分配力)は、もともと年齢とともに直線的に低下していくものです。

②③高齢者の前頭葉機能が見事に改善するときには、ほとんどの場合、能力が高かった人がさらによくなることが多いと思います。
もちろん、ちょうど小ボケに踏み込もうとしていた場合なども改善しますが。
「脳イキイキの生活に切り替えると」という条件まで見つけているのですね。この感想こそ、生活改善指導をするときの私たちのエネルギーの源です。
尖石

④⑤生活は脳機能を使った結果です。
脳機能を見れば生活ぶりが想像できるし、生活ぶりがわかれば脳機能も類推できるのです。
特にかなひろいテストは前頭葉機能を反映しますから、かなひろいテスト成績がいい場合は、生きがいを感じ、人生を楽しみながら自分らしく生活していることが保障されているといえるのです。

⑤の場合は、退職、病気やけが、腰痛・膝痛、親しい人との別離、心配事(マニュアルB3章参照)などなど
を契機にして、趣味も交友も生きがいもなく運動もしないという「ナイナイ尽くしの生活」が続いた結果、かなひろいテストの正答数が少なくなったと考えたほうが、筋道立ってます。

このようなときに、生活改善のための強力な指導が必要になります。
前回のブログで強調したように、そのためにテストをしているのです。
②③の体験が、生活指導の言葉に命を与えてくれるはずです。



またもやリッチテキストモードに変換できなくなったというメッセージです。

ここまで来ているのに・・・脳機能が年齢を超えて低下するときは、まさにナイナイ尽くしの生活が続いた結果という単純なメカニズムなのです。その自信がもてませんか?でも、もう一踏ん張り。期待しています。


栗原市の実践ー有効率83%

2008年11月17日 | 各地の認知症予防活動

遅ればせですが、先日栗原市での保健師さんたちの勉強会で見せていただいた資料を紹介します。
今日の写真は晩秋の蓼科P1000012 です

教室は志波姫地区と花山宿地区。
それぞれ5ヶ月間で6回の開催でした。

集団かなひろいテストを教室の前後で実施していました。
(無論、不合格者への個別指導はされたそうですよ)

前後とも実施できた人が、A教室は30人中23人。B教室は24人中6人。
こういう数値に出会うと、いつも感じるんです。
「住民のみなさんに、というより保健師さん達のほうにも『テストをする』ことに対して、抵抗があるんだろうなあ」
P1000005 P1000002

テストは、生活実態を知るために行います。
なぜ生活実態を知らなければいけないかというと、その人の「脳の健康」を維持改善するための「生活指導」を行うためなのです。
評価を目的にして行うテストではありません。

普通のテスト、学校で行われるようなテストは評価を目的にしています。
どのくらい理解できているか、合格か不合格か、順位をつけるための場合だってあるでしょう。もちろん、結果ははいい方がいい。

血圧測定も数値が出てきますが、上記のテスト結果とは違う取り扱いをしませんか?
血糖値も肝機能や腎機能の数値だって、もちろん正常値の意味は十分にありますが、むしろ異常値を検出できた時に、検査の意味があったと保健師さんたちは思うのではないでしょうか?

P1000039

脳機能テストの結果は、どちらの取り扱いをするべきものでしょうか?

当然、血圧値、血糖値、肝機能や腎機能の数値と同じように取り扱うべきものですよね。
ところが「脳機能」をターゲットにしているものですから、どうしても、学校でのテスト結果と同じように感じてしまうのではないでしょうか。
結果はいい方がいい。
つまり、不合格の場合は「頭の働きがよくないことを明らかにしてしまった。隠したかったでしょうに。ごめんなさい」というような気持ちになってしまうのではないかと思うのです。

ここでもう一度原点に戻ります。
テストをする時に、私たちが立つスタンスは
「この人は、普通に見えるけれども、生活をする上で困ったことは起きてないだろうか?」です。
成績優秀なら「困ったことはおきてない」ことがわかるだけ。
不合格なら「困ってることをわかってあげられる」そしてさらに大切なことは
二段階方式の手法を使えば「なぜ、そうなったのか。どのようにすれば改善させられるのか」を一緒に考え指導することが出来るのです。それが生活改善指導。
これが目的なのです。

Img_2

前後比較すると、維持・改善した人80%以上です。数値で喜ぶために実施したテストではありませんが立派な実践結果が出ています。
この事業の評価は有効率維持・改善した人の割合)82.8%の数値に表れています。
もっとこの事実に自信を持ってほしいと思いました!

維持・改善したこの人たちにとっては、この教室に参加したことによって「脳の健康」を保ち続ける生活に明らかに一歩近づいたということになります。
そのとおりに伝えてあげて、自信を持って毎日を暮らすように指導してください。

低下した人たちには、更なる生活改善指導が必要になります。
何が足りないのか。あるいは脳機能を低下させる要因がさらに発生したのか。
勉強会では、担当した保健師さんはその生活上の変化を把握していました。
脳機能と生活実態とが一致することが実感されるまで、もう一息ですよ。P1000048

教室実施の効果が数値的に出ていることに注目するのではなく、あくまでも個別の経過をよく見てあげることです。

こういう数値を見ると、検査できなかった人たちに対して、「申し訳ない」というか「検査してあげられなくてごめんなさい」というような印象が沸いてきませんか?

検査は「その人のためにしてあげるもの」です。P1000003
そのために必要な条件として
①テストがスムーズにできる
②テスト結果の解釈ができる
③生活歴の聞き取りができる
④生活指導ができる
などがあげられるでしょう。

①は練習と実践あるのみ
②はちょっと勉強
③はちょっと勉強そして実践
④は今回の教室で、改善できた人たちが生活改善の意味を教えてくれるはずです。
脳の使い方を変えることで 、脳はいくらでもイキイキとしてくるものですよ。


またーいろいろな秋

2008年11月06日 | 私の右脳ライフ

大学時代の友人四人でメール友達をやっています。近況報告や悩み・心配事、またそれに対するアドバイス、ペットの写真や簡単料理レシピなどなど。
常に宛名は自分以外の三人。すぐにメールが返ってくるのが楽しみです。
メールに書くために、考えをまとめたり、読み直したりすることも普段はしませんから、左脳ー前頭葉ラインで脳の活性化にもなってるでしょう。
手紙のように書いて、封をして、ポストに入れてという手間がないのと、時間に縛られないというのは楽ですね。
さて、四人のうち二人が11月生まれ。他の二人が12月生まれということで合同誕生会をすることになりました。昼食会+おしゃべり会。

そこで東京の秋です。
書くこともいいのですが、会って話すことはもっといい。脳全体の刺激になることを実感します。
おしゃべり会の後「こんな記事が今朝の新聞に載ってたけど、行かない?」とお誘い。

Img

「12万本のバラの花びら!行きますとも!」
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翌日は久しぶりの東京の休日。
六本木の新国立美術館とサントリー美術館で開催中のピカソ展へ行きます。いざ六本木へ。
新国立美術館Img_0001_2 Img_0002

最初の青の時代から、最晩年の自画像まで時代を追って網羅されていましたから、ピカソの持つあまりの多様性に圧倒されました。
とても一人の人とは思えません。結構疲れました・・・

六本木の街角(P1000003_5欧米か?!)   六本木ヒルズ  P1000004

「その時間が早く過ぎたと感じる時に、脳はイキイキしているのです」と講演で話しますが、確かに遊びで出かけると、脳が活性化されますね。

その時々に置かれている状況の中で、楽しめる時間を工夫して捻出する習慣は、豊かな老後を過ごす上でのひとつの条件になるでしょう。


続ーいろいろな秋

2008年11月06日 | 私の右脳ライフ

我が家の庭。
まだ色鮮やかにがんばっている花たちP1000010 P1000011 P1000007

P1000015

散歩の途中で。
ススキ                                            ウインターコスモス

P1000016P1000018

十月桜P1000020 (11月1日写す)P1000019

伊東市内では、この近所の並木のほかにも、数箇所まとまって植えられています。
冬桜の常で、花が小さく可憐です。そして桜らしくもなく長く咲き続けるのです。

中伊豆ワイナリーのワインフェステバル
ロケーション(真ん中に富士山!)P1000024                                  新酒祭Photo_3    

ブドウ畑P1000026_2                           品種を聞けばよかった・・・P1000027_2

ワイナリーにはバラがつきもの(富士山もみえます)P1000028_2                   貴腐ワイン用?P1000025_2

またリッチテキストモードに変換できなくなりました。何故かしら?写真の配置とかサイズとかどうやって変えていいか、まったくお手上げです。見づらくてごめんなさい。

もともと私のブログは、メニューバーの「表示」-「文字のサイズ」-大で見やすいように書いているのですが。


いろいろな秋

2008年11月06日 | 私の右脳ライフ

明日は立冬。寒い地方ではもう冬の気配が濃くなってきていることでしょう。
この秋の写真集です。ご覧下さい。

通仙峡ハイキング(大室高原歩こう会)。山梨県北杜市、旧須玉町のみずがき湖の隣です。
紅葉の時期だけ通行可能になるという、「まぼろし」の通仙境。
ちょっと早いかと思いながらハイキングを開始したら、日頃の行いがいいせいか、なかなかの景観でした。
看板Photo_2                                     ハイライトシーンP1000028
 

みずがき湖は人造湖で、本谷川が流れ込んでいました。その手前に通仙境はあります。P1000025
P1000033

ビジターセンター前で                                       花も団子もP1000034 P1000022_2                  

北杜市には、何度か講演で行ったことがあります。旧明野村・旧武川村・旧高根町。合併して北杜市になって新契約が出来ませんでした。「合併」は、地道に活動を進めてきた保健師さんの思いとは別な形で、種々な活動を統一させなくてはいけないというようなことが起きてきます。強力に引っ張る人がいればその方向に、という場合もあるにはありますが、多くの場合は意見の統一を図ろうとすることが多く、なかなか難しいことが押し寄せてくるようです。でも、いずれにしても認知症予防は大切ですよ。特にエイジングライフ研究所が提唱する「正常者からのボケ予防」こそ、これからの最重要テーマです。

我が家の庭でも小さな発見が!
サンセベリアのつぼみP1000013_2              黄花ジンジャー 家中に芳香が。夜いっそう強く香りますP1000003_3       

一株100円位のを買ってきて、長く育てましたが初めてのつぼみです。
ネットで調べたら,
サンセベリアの花はとてもいい香りがするそうです。
開花を心待ちにしましょう。
そしてそろそろ家の中に入れたほうがいいかもわかりませんね。  

                   

シンビジュームにつぼみが四つも。P1000001_2

またもや、「リッチテキストモードに転換できない」というメッセージが出ました。HTMLが複雑すぎるかフォーマットが不正というのですが、いつもと同じようにしているのに不思議なことです??? 仕方がありませんから、新しいページを開くことにします。


曹洞宗宮城県第18教区講演会

2008年11月01日 | かくしゃくヒント

曹洞宗宮城県第18教区の講演会に招かれました。
栗原市が二段階方式を導入済みであることや、栗原市社協の熊谷会長のお声がかりもあって喜んで伺うことにしました。
見てください。いただいたお礼状です。P1000040 P1000041 書面の初め「来て去って時雨の色や今日もまた」の句!

前日にくりこま高原駅に到着しましたが、何しろ東北本線が一時ストップしたほどの豪雨。
「この雨の中・・・」と恐縮しながら改札を出た私に、出迎えてくださった金成町瑞満寺の御住職松好常三和尚様はニコニコなさりながら
「この雨は、南から来たものですから。お帰りの時はどうぞお連れ願いますよ」

僧形の和尚様にお会いした緊張はこの一言で、霧じゃなく雨の中に消えてしまいました。

早速、副住職大幹和尚様の運転で、お二人が第18教区内を案内してくださいました。
志波姫を抜けて、第18教区へ入ります。以前伺ったことのある若柳・金成。そして6月の地震により通行止めになっている花山地区と続けてドライブするうちに、短い時間ですがやはり地域のそれぞれの特性が感じられます。合併ということはなかなか大きな問題だと、こういうときにも思うのです。

車中では、日頃から疑問に思っていることを取りとめもなくお尋ねしました。
                              宿泊は鳴子温泉 共同浴場 「滝の湯P1000022
「座禅の時は何を考えるのですか?」          
「無と空は?」
「死後の教えは?」etc

最新物理学の話題にまで話は広がるのです。でも、わかりやすい言葉と例えで、車中は盛り上がりました。もちろん、脳の話も差し込みながらです。
自噴→木管→滝の湯P1000026_3 (源泉そのまま)
物理学を極めても、脳科学の方面からも、最後に到達するところは宗教にも通じるのではないかというところまで、話は広がります。

一方で、子供たちに座禅を体験させる時の具体的な話も始まります。
「何かを思うと絵が見える。消しゴムでその絵を消してみるように」と指導なさるそうです。
「左脳優位の人は、絵が見えないままに『思う』ことも出来るだろうか?」
お話を続けるうちに常三和尚様の豊かな右脳が確信されました。(翌日、係りの方々が口をそろえて、「楽しい方なのです」。やっぱり!)
くりこま町伝創館P1000020_2

講演会は600人くらいはいらっしゃったと思います。
ほとんど男性の方々という、私の講演会では珍しい聴衆の皆さんです。

午前中に栗原市の保健師さんたちと勉強会をしましたが、「いろいろな機会になかなか出ていらっしゃらないこの方々にこそ聞いていただきたいのです」といわれ、がんばってお話させていただきました。
熊谷会長と瑞満寺常三和尚様           P1000019

二時間、ほんとによく聞いてくださって講師冥利につきました。

松好常三和尚様、当日の慰霊法要そして講演会の準備とご苦労様でございました。
この日を思い出すたびに暖かいものが湧き上がってくる、そんな二日間をありがとうございました。
巻紙に達筆にしたためられたお手紙と
「自未得度 先度陀(助かりたいより助けたい)」の色紙大切にいたします。


ブログ村

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