脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

小布施町脳のリフレッシュ教室交流会

2019年03月05日 | 各地の認知症予防活動

小布施町脳のリフレッシュ教室交流会に伺いました。もう13回目でしょうか。

真ん中の黒いセーター姿の女性は冨田房江さんです。冨田さんが小布施町の現役保健師さんだった時に、「本当のボケ予防活動をしたい」という熱意から始まったこの試みも、15年にはなるでしょう。「本当のボケ予防活動」ということは「脳の機能が正常でその人らしく暮らしている方を、そのままでボケとは無縁の生活を続けてもらうための活動」という意味です。その教室の名前を「脳のリフレッシュ教室」と名付けたのも冨田さんでした。
退職後、かなり経って冨田さんの地区でも「脳のリフレッシュ教室」が立ち上がりました。「お世話役というよりも皆さんと一緒に楽しく過ごしています。私のためですね」と伺ったことがあります。
たしかに楽しそう。もちろん皆勤賞でした。

今年の賞品はなんと花の咲いてない苗!賞状の文言と合わせてあるそうです。担当している皆さんの前頭葉もピカピカしているのじゃないですか?
いつものように市村町長から皆勤賞授与。今年は60名近くの方が皆勤賞だったとか。多すぎますから各地区から代表の方が受けられました。確認していないのですが、多分事前の打ち合わせはなくて突然の指名のようでした。それに応じることができるみなさんなのですね。

去年は、全地区の教室発表はなしという形で実施した(それでも発表した教室もありましたね)のですが、今年は手をあげたところが発表しました。
このように、「例年通り」と決めつけないところも大切なことです。来年はゲームで決まった半数の教室が発表、再来年はその残り半分が発表するのですって。発表があるとないとではやはり普段の盛り上がりが違うのでしょうね。

伊勢町。例年のように高野さん引っ張ってくださってますね。

ハーモニカ演奏も。男女共演というのが素敵です。

もう一枚ご紹介します。ごくごく自然に足元の弱った仲間に手を貸しています。これからの社会は、近隣の仲間で手を出し合って、支えあうということは不可欠になると思います、体も心も。正確に言うならば脳の健康は一人で守り切ることはとても難しいものです。皆勤賞にあるように「交友」は不可欠ですよ。

このようなシーンはそこここで見受けられました。
ななくさの会の退場時のシーンです。動画から静止画をとりましたからうまく撮れてないのですが、それでも組んでいるH間さんの腕にたっぷりの愛情を感じました。

こういう仲間がいると、こんな笑顔を見せてくれます。M松さんありがとうございます。病気のせいで歩きにくさはありますが、これからもお仲間と楽しく過ごしてください。

今年のななくさの会は炭坑節でした。ニューフェイスの参加もあったんですってね。
上松川地区ポテトの会は前日10周年記念でお茶会を楽しみました。さあ出し物は?と期待して待っていました。

殿様、町娘だけでも脈絡のない仲間なのですが、それに青鬼、近代的な美女二人!でも登場の途端、会場はおおきく盛り上がり、上松川五人組は変身が「癖」になったのではないでしょうか。手話付きで故郷を歌ってくださいました。
この衣装は、地域包括支援センターに常備しているのですって!
お面や特別な衣装は、自分を解放することができるので、利用するのはいいことかもしれません。
私たちの活動が始まったころ、長野県飯田市では教室のテーマに「人形劇」を取り入れました。飯田市が「リンゴと人形劇の町」だったからですが、脚本担当の方も演じた方も、「本心をぶつけることができてスッキリした!」といわれました。
横町全員のシーンです。ハモニカ演奏ができる方が多いですね。舞台下のギター伴奏にもご注目ください。まさに「情けは人の為ならず」ご自分の楽しみが皆さんを喜ばせ、また自分の目標にもつながる姿が見えますね。

会場には、右脳刺激のための様々なゲームが展示されていました。

手作りの作品が多いことにご注目。

交流会最後には、スタッフによる舞台上での使い方のパフォーマンスもありました。
とにかく、楽しそうです。皆さんの脳も活性化されたの違いありません!左奥の写真は原センター長。なんと倒される「的」なのですよ。笑って応じてくださってましたね。

会場の入り口にすてきなレザーモザイク作品が。数えてみると12。毎年その年の干支の作品を作ったのですね。
それを作者の萩原さんが寄付してくださったんです。「狭い家に飾るより、皆さんが喜んでくださるならそちらの方がいいですよね?」そうですとも、おっしゃる通り!

北部地区の活動は特徴的。こういう作品作り、遠足、それに替え歌!北沢さんに前回お会いした時に「楽しみにしています」とお伝えしたら、ちゃんと届けておいてくださいました。
お会いした時に「花言葉の唄?」と尋ねたら、歌ってくださいました。「知らないかもと楽譜を付けておいたよ」
欄外の「教養、教育、共感」というのはもう何年か前に、小布施の講演会で「世の中では教養、教育が流行ってるみたいですが、小布施では共感まで高めましょう。一緒に感動することは前頭葉なくしてはできませんから」とお話ししたことなんですが、ちゃんと生かしてくださいました。

作者の北沢さん。ありがとうございました。

北部地区の田中さんもお元気で参加ありがとうございます。他にも懐かしいいお顔が幾人も。

左端の男性は山王島の岩井さん。今年5月小布施町のかんてんぱぱのギャラリーで個展ですって。
「岩井さん、おめでとうございます」の記事をブログにあげたのは、2009年5月20日でしたから10年目なのですね。感無量です。ご盛会を祈ります!


 

 


2018小布施便り「ぴんころ地蔵さん」

2018年06月21日 | 各地の認知症予防活動

恒例の小布施に行ってきました。栗が丘地区の「脳のリフレッシュ教室(認知症予防教室)」の立ち上げのための講演でしたが感動的な出来事があったので報告します。
小布施町で最初に「脳のリフレッシュ教室」が始まったのは山王島地区です。もう15年くらい前になります。その山王島地区に「ぴんころ地蔵さん」が建立されたと聞いたのは、去年のこと。
設立に至る詳しい話は小布施町認知症予防教室交流会の後半にまとめてあります。

お社もあるのですよ。400年前のものと言われる古い馬頭観音様と一緒に祀られています…かわいい看板もあります。畑の一画に、みんなを見守るように六地蔵さまも。今年の2月には赤い毛糸の帽子でしたが、夏が近づいてきたからでしょうか、紅白帽の赤をかぶせてあげていました。かわいい!

このぴんころ地蔵様建立の夢を実現させたのは、地区の長老岩井さん(88歳)で、「山王島脳のリフレッシュ教室」の立ち上げの時の会長さんです。去年の講演会の時にパチリと撮った岩井さんご夫妻です。
岩井さんは水墨画の素晴らしい腕前の持ち主でもあります。教室とは別に、ちょうど課外活動のように地区の方たちに水墨画を教えてくださっているのです。
その生徒のけさ子さんから、短冊を頂きました。「まだまだ下手だけど」と差し出されるお顔は、ちょっと紅潮して魅力的でしたよ。家の岩井さんの短冊と並べて飾りました。師弟競作ですね。
山王島の修子さんからも短冊をいただきましたから、仲良しさんで。

どちらのぴんころ地蔵さんも、こんなにかわいいお顔です。まったく十人十色とはよく言ったもので、そのお人柄が現れるのですね。

「裏にもちゃんと書くように、岩井先生が言われました」とけさ子さん。そうですね。大切なことかもしれません。

「どこかのぴんころ地蔵さんにお参りに行く」というのとは全く違う世界が、小布施町山王島地区には広がっています。私たちエイジングライフ研究所はこのような「生き方」を、小布施町の皆さんにしていただきたいと思って、小布施町の認知症予防活動を支えてきたつもりです。
本当にうれしく思いました。
「七草の会」のメンバーも支えあって、明るく生きてくださってますよね。栗ケ丘にも来てくださいました。一番前でたくさんの笑顔を見せてくださいましたね。ありがとうございます。これからも頑張ってくださいよ。

ハイポーズ!おすまししてるようですが目が笑ってます。

今日もおしゃれでした。いい笑顔!

男性にも登場していただきましよう。北部地区の北沢さん。去年の交流会の時に砂漠のロイヤルファミリーで王子さまになったんですよね。だから蝶ネクタイ。

北沢さんは、替え歌づくりの名手です。青い山脈の替え歌1番~5番は名作でした(記事の最後に紹介しています)今回久しぶりに新しい歌をいただきました。広報小布施のテーマ曲が変わったことが、創作意欲を刺激したらしいですね。

こういう生き方ができる人たち。他にも何人もお顔が浮かびます。
そして同時にこのように、みんなで楽しく生きていくという認知症予防の王道を知らない方もいらっしゃるし、知っていたのに息切れてきた方もいらっしゃるでしょう。でも下の表は何を表しているのでしょうか?
小布施町が続けてきた15年近い地道な認知症予防活動の成果ではないかと、私は思っています。
小布施の要介護認定率は国平均に比して80%程度で推移してきましたが、今年は72%です。
(平成30年は3月まで。数値は%)
小布施町としてもこの数字の検証をするそうです。楽しみです。


小布施便りー脳のリフレッシュ教室交流会3

2016年02月25日 | 各地の認知症予防活動

脳のリフレッシュ教室の報告が続きます。
「楽しく工夫する」精神が、しみわたってきたような気がします。
最初に登場した都住地区の質問ボードはちょっとずつオリジナリティが感じられます。素材が同じでも、出来上がりが違う。楽しいではないですか!


このくらいの工夫なら、すぐ毎日の生活に取り入れられそうですね。

交流会の最初から、楽しい寸劇をやり続けてくれている林・中扇地区の皆さん。
これはなかなか真似がしにくいところがありますが、観客にとっては楽しみの一つかもわかりません。特別の練習はしないそうですから、和気あいあいと劇がやれるというのは普段の付き合いも密であることも関与していると思います。去年伺ったときにお話を聞くことができてかくしゃくグループin小布施としてまとめてみましたからお読みください。今年の干支にちなんだのか「おさるのかごや」

扮装することも楽しそう。右端H間さん。70代とは思えない動きですね。

毎年、飛び入り参加させられます!今年は「おさるのかごや」の社長役でした。

今年は、寸劇がもう一つ舞台に上がりました。
(松川地区)「昔のコメ作り」
昔のコメ作りということなので、昔使った農具、稲束、早苗、田を鋤いた牛など、道具作りが大変だったことでしょう。

会場は「そうそう、知ってる。知ってる」というムードに包まれました。こういう形で舞台と客席が一体感を持つこともあるのですね。

むかしの話ばかりではありません。今風クライマックスも用意されていました。会場からも声が上がりましたから、会場の皆さんも今風。

帰りに、上松川地区のU澤さんにすれ違いましたから「準備が大変だったでしょう?」と伺ったら「いえいえ、すぐにまとまったんですよ。どうせやったことなので、練習も格別にはしてないし。それより来年ですね」と笑って話してくれました。
これはまさにアイディアの勝利。

アイディアといえば、(東部地区)「NRT 41×2」AKB48ほどのダイナミックなダンスはないけれど、かわいらしさと舞台装置とのマッチングは一番だったかも。よく手芸を楽しんでいる地区なので、ネームボードも東部地区らしいですね。

N:脳。R:リフ。T:東部。41×2:平均年齢

東部地区はいつも男性参加者募集中なのですが、伊勢町地区、中町・中央地区、山王島地区と北部地区は、その男性陣に恵まれています。今回の交流会でも演目紹介はすべて男性がやってくださいましたね。
実は北部地区のK沢さんは替え歌作りの名手です。こうして各地区にはそれぞれ特男女を問わず特技をお持ちの方たちが、教室のためにその力を発揮してくださってます。
教室のためではありますが、同時にご自分の前頭葉の喜びでもあることを確認しておきたいと思います。
(北部地区)輪唱「もみじ」うちわにはもみじが描かれています。合唱「脳リフ教室の歌」、合奏も。

会場からも歌声が聞こえます。青い山脈のメロディーで「~年に二度あるいきいきチェック。わたしのためと思えば うけられる」皆さんが歌っていらっしゃいました。北部地区のK沢さん、良い替歌をありがとうございました。

小道具をちょっと取り落としたりした時、出番を間違えた時に、そのご本人がまず笑います。その笑いはステージ上にも会場にも広がってゆきますね。
もしも、上手に、正しくという基準があると、失敗した人は交流会どころか教室にも出席したくなくなってしまう…
「皆と一緒に楽しく脳を使うため。」脳のリフレッシュ教室はあるのです。右脳や体を使いながら最終的には前頭葉を刺激する体験の場が、脳のリフレッシュ教室です。

教室では、作品作り、音楽や体操等よく実施されていると思います。交流会でも合唱や合奏とともに歌謡健康体操もよく発表されます。
小布施といえば、栗と北斎の町。おなじみの歌謡健康体操でも一工夫するとなかなか舞台映えもするし、会場もわかせます。
(東町・上町地区)歌謡健康体操「きよしのズンドコ節」

おそろいの法被の背中には、北斎版画が貼り付けられています。もうこれだけで「わが町」の気持ちが湧き上がり会場からの拍手を誘います。
演目を決めて、衣装の相談、法被に決定。誰かの前頭葉がくるくる働いて「北斎版画を貼り付けよう!」と提案して、皆さんの賛同を得る。それならば法被の色は何色がいいのか、版画はどのようにして調達するか、他に飾りは付けるかどうするかと次の段階の話し合いになったことでしょう。
そして、練習に入りますね。大きなきれいな動きでしたね。

繰り返しますが下手でもいいし、失敗してもいいのです。でも一応公の前で発表するのですから、ご当人の前頭葉ががんばりたくなるものでしょう。

東町・上町の話のようですが、今回の交流会に参加された地区、参加者の皆さんは全部このような過程を経て交流会を迎えられたことと思います。
発表当日までよく脳を使いましたね!そして会場ではそれぞれの発表を楽しみ、よく笑いました。
あっという間の2時間半。
「あっという間に時間がたった時」あなたの脳はよく働いたということですから、かなり若返ったに違いありません。


小布施便りー脳のリフレッシュ教室交流会2

2016年02月24日 | 各地の認知症予防活動

今はやりのダイバーシティ(多様性)を目のあたりに見るような、小布施町各地区の脳のリフレッシュ教室交流会でした。
「足腰が悪くて、舞台に上がれないから交流会に出られない」という声を耳にしたことがあります。これはもしかしたら本心を言えば「足腰が悪くて、舞台に上がれないから交流会に出たくない」かもわかりませんね。
地域包括支援センターのスタッフはどのように工夫したでしょうか。
その対応は、「舞台への階段だけでなくそれに手すりを付ける」でした。手すりを紙花で飾ってあるのも楽しいですね。

(中町・中央地区)舞踊「真田丸」

導入もなかなか見事。引き込まれましたよ。お揃いのピンクも映えていました。踊りもお上手でしたねえ。

この決めポーズ。「いよっ」と大向こうから声がかかりそう。まじめさなお顔が魅力的でした。


ステージを飾る作品も去年とは違っていました。ちなみに去年の飾りはこれでした。今年の方が手が込んでいます。


舞台で立ち続けるが難しい人には、椅子が用意されていました。これは当初からやっていましたね。
(山王島地区)歌謡吟謡「風雲川中島」・合唱「ふるさと」(千曲合唱団のテーマソング)

皆さんのお顔が見えやすいという、舞台効果も考えていると思いますが、やはり足腰が不自由な方を優先的に椅子に座らせてあげていると思います。
前列左端は山王島の長老、久保田さん。今年もお元気で参加です。「96歳だよ」とおっしゃっていましたが、数えかな。
足腰と目のキラキラさ加減を比べたら、目のキラキラさ加減がはるかに勝ってました。
交流会が始まる前に「久保田さんが以前『ズボンはいたね』っておっしゃたから、今年もスカートできました」って挨拶したら「そりゃあ、スカートの方がいいよ。なんてったって足がかわいいから」
うれしい!
こんなやり取りができる久保田さんお元気で!来年もまたお会いしましょう。

交流会の舞台は立つか、動くか、椅子に腰かけるか、とばかり思っていましたが、今年はびっくりさせられました。舞台で寝るという発想の大転換。
(飯田地区)エアー琴「さくら変奏曲」合奏「オクラホマミキサー」

4人の方が舞台上で横になって、お琴に変身。そのお琴を弾かれるたびに足が上がったり手が上がったり。会場は大爆笑。北部地区の田中さんもお元気そうでした。

次は一転して合奏。体の状態に合わせて無理のない体制で参加されていました。


(大島地区)歌体操「高原列車はゆくよ」・合唱「ボケ防止の歌」
まずお揃いのシャツを準備。ユニフォームは舞台映えしますからカッコイイですよね。そこにスカーフを巻くのですが、それが全部違う。その統一感のなさがすばらしいのです。自由だし、自分らしさの表現ができるし。こういうふうな個性の出し方もあり!ですね。
お世話役のK林さんに、後で伺ったことですが「ユニフォームの話には皆さんすぐに乗ってくれたんですが、この色には『ちょっと派手~』という声もあったんです。でもどうせなら明るく派手な方がいいですもん」そのとおり!!

打ち合わせは綿密に。

ステージは狭すぎるとステージを飛び出した「六川地区」太極扇。これは見事なものでした!上が白、下が黒のユニフォームで統一されている皆さんの演武が進んでいくとびっくりさせられる展開が待っていました。(3枚目の写真をお楽しみに)

感心したところは、もちろん演舞のレベルの高さですが、それ以上に演舞に加わらずに歌で参加した方たちがいらっしゃったことです。
身体的な事情があったのか、もしかしたら不得手で参加できないという事情があったのか、それはわかりません。とにかくいろいろな形で参加できるということが、大切だと思うのです。

私も太極拳を5年も習っていますが、ちっとも上達しません。ですから皆さんがここまで揃うのはどれほどの努力が必要だったかよくわかります。
努力賞にノミネート!
会場からの感嘆の声は届きましたか?あまりにもまじめに取り組んでいらっしゃったから、それどころではなかったかもわかりません。
練習の時はどうだったでしょうか?脳のリフレッシュ教室は、いつでも楽しく笑いが絶えないような教室であってほしいのです。
ただし、ここまで揃えるための努力を、皆さんひとりひとりが大きな目標として実感できたなら、このような努力も脳を鍛えることになります。呼吸法の訓練にも体のためにもなったでしょう。


努力にはこのようなものもありますね。
(伊勢町地区)ハモニカ演奏「キラキラ星」「ふるさと」「思い出」

ほとんど初心者の方が、去年の8月から練習を重ねて今日を迎えられたそうです。きれいな演奏でしたし、皆さんの満足そうな感じが伝わってきました。
高齢になっても、挑戦することそのものが脳への良い刺激になります。但し齢をとってひとりで未経験のことに挑戦することはなかなか難しいものですから、脳のリフレッシュ教室で気心が知れている仲間と一緒にやってみるというのは、結構よい方向かもわかりません。

脳のリフレッシュ教室には、高齢の方も右脳を使ったことがない方も参加されることが予想されます。みんなが楽しむために何が必要かがなんとなくわかるのも交流会のよいところでしょうね。

 


小布施便り―第10回脳のリフレッシュ教室交流会1

2016年02月23日 | 各地の認知症予防活動

小布施で認知症予防活動が始まってもう15年になります。
脳のリフレッシュ教室と名付けられ各地区で実施されている認知症予防教室も、一番最初に始まった山王島地区はもう13年経過しました!
年に一度の各教室が参加する交流会も、今年は早くも10回目。
交流会に先だって、皆勤賞授与式です。

今年はなんと47名もの方が、教室を一度も休まず出席なさいました。

「―略ー『十人十色』というように、十人いれば十人それぞれの個性があります。ひとりひとりが自分の興味をもち、やりたいことに挑戦し、いつまでも脳(前頭葉)がいきいきと働き続けるように、これからも頑張ってください。
心身ともに、脳も元気で笑顔の絶えない充実した毎日を過ごされることを心から願っています。小布施町長 市村良三」
町長さんはこのように読み上げた後、
「ありがとうございました」といって手渡されていらっしゃいました。
ふつう皆勤賞などの授与の時は
「おめでとうございます」といわれるものではないでしょうか?

市村町長さんは、症状を渡されるたびに「ありがとうございます」と繰り返されていました。
去年まで、どうおっしゃっていたのか記憶にないのですが、今年のこの「ありがとうございました」には、感動しました。
脳の老化がずんずん進んでいかないように、つまり認知症にならないように努力することは、まさに自分のため。ついで家族のためでもあるでしょう。そして、最も大切なことはこの認知症予防の努力は、町やひいては日本という国のためでもあることなのです。体だけでなく、脳も健康でいられることは、どれほど介護負担の軽減につながるでしょうか!経済的にもマンパワーの有効活用の面からも、大きな意味があります。
住民の幸せに直結させる予算の使い方ができるからです。
司会のH間保健師さんが「今も町長が言ったように『十人十色』は大切なことですから、賞品も『十人十色』でみんな違いますから…」と、解説。普通は公平に同じ賞品にしそうなものです。このようなやり方はあまり聞かないことではないでしょうか?(最初の写真の右端のI田さんが、種々の商品が入った紙バッグを抱えています)

会場入り口に北部教室の皆さんのレザーモザイク作品が飾られていました。

同じ材料を使いながら、出来上がりがみごとに『十人十色』
このように右脳主体の結果については「よい・悪い」や「上手・下手」の基準は難しいものです。基準は「好き・嫌い」でしょう。自分が作った作品は、ほかならぬ自分の右脳が色や形を中心にデザインしていますから、結果の作品は「気に入ってる」ものなのです。

ことしのサルで十二支一巡。北部教室も今年は13年目に入ります。本当にありがたいこと…
そして、のびのびとした作品たちを見ると「上手に作るというよりは、『十人十色』の個性を大切に作るという姿勢が、皆さんの中に育まれてきたなあ」という感慨が湧き上がります。
認知症予防教室は、脳をイキイキと使うことがその大きな目標ですから。

一番最初は都住地区の発表でした。
「これな~にゲーム」。一工夫した質問ボード(時事トピックスの質問)を提示し、会場から答えを募ります。回答は北陸新幹線、五郎丸歩選手、マイナンバー制度、御嶽海(私は知りませんでした)などなど。
そのボードは字もデザインも一つずつ違えてあるところに気づきましたよ。いいですねえ。

ちゃんと会場から手が上がるのです。(市村町長さんも私も手を挙げましたが、当ててもらえませんでした)

もちろん正答。すると商品が配られます。手作りのそれはすてきな折り紙箱。折り目もきちんとして色合いもすてきでしたよ。その中に飴が三つ!

会場は大盛り上がりでした。
このくらい毎日の生活を楽しむことができたら、認知症は道の向こうに隠れたまま出てくることもできません。
「歌」は右脳の担当ですから、交流会にはいつでもよく登場します。
北部教室、K沢さんの替え歌作品。認知症予防教室で「大切にすべきこと」を本当に理解して下さってます。

「見聞を広げよう」
「私の作品 いまいちだけど 一つしかない一番だ」
「歌ってる時ユートピア」
「笑いのつくもの大歓迎」
「いきいきチェック わたしの為と思えば受けられる」 
住民にここまで理解してもらえるということは、小布施町地域包括支援センターのスタッフの皆さんの生き方・考え方にも「右脳重視。前頭葉大切」の精神がしっかりしみ込んでいるということでしょう。
皆勤賞の賞状や賞品にも、その姿勢がよく表れていました。

交流会に先だって、小布施町保健福祉委員の方々との勉強会で配られたパンフレットです。勉強も大切ですが生活を楽しむことも同じように大切という精神がよくわかりますね。
よくぞここまで来ましたね。
「おめでとうございます」と書きながら、やはり「よくがんばってくれました。これからの日本のあり方のモデルができました。ありがとうございます」と言いたくなります。 

 


小布施への旅ー千年樹の里まつり

2015年10月11日 | 各地の認知症予防活動

小布施町には「千年樹の里」と言われる一画に木造りのやさしい建物があって、在宅介護支援センターと社会福祉協議会が仲良く一緒に入っています。

隣にある新生病院やデイサービスセンターや小布施荘とともに、保健福祉の拠点になっています。

新生病院は1937年にカナダ聖公会が結核療養所として立ち上げた病院ですから、礼拝堂があり、牧師さんも常駐なさっています。

私の小布施での仕事は、半分は千年樹の里の在宅介護支援センターが舞台です。講演会や担当スタッフの勉強会、地域のリーダーさんたちとの懇談会などで何度も伺いました。年度末にはここのホールで、小布施町各地区の脳のリフレッシュ教室(認知症予防教室)交流会が行われるのです。ブログで何度も紹介しました。(今年は2月に第9回脳のリフレッシュ教室交流会がありました)
今回、ちょうど第15回千年樹の里まつり開催日に伺えましたから、初めてお祭りに参加しました。今年のテーマは「広げよう、健康の和!」
縁日のように食べ物の模擬店からおいしそうな香りが漂い、舞台もしつらえられて子供たちや若者たちの演奏が続いていました。フリーマーケット、体験コーナーなど多くのテントが張られていました。
ほんとにおまつり!でした。幅広い年齢層の町民の皆さんが参加しやすい工夫が凝らされています。朝一番に行きましたが、たくさんの皆さんが集まっていることに感心しました。

新生病院の食堂前も産直産物の売店が。

ちょうど、ハロウインシーズンということで子供たちに仮装を勧め、コンテストを行うのだとか。

さあ、千年樹の里の室内の様子です。講演会も行われています。
この案内板に注目!健康チェックは体のチェック。左は脳の健康チェック。

小布施町では基本チェックリストで、認知症の項目で引っかかる人たちには個別相談が原則行われます。家庭訪問で二段階方式実施して、教室参加を勧めたり、生活改善が必要ならば生活改善指導を行う流れがすでにできています。もちろん、強く拒否されたら訪問できませんから、全数ではないのですけれど。
まだ正常レベルであっても、もう少し社会参加が必要とか、今のうちに右脳を使う楽しみを体験させてあげたい人たちを対象の単発的な教室も行われていました。「楽らく若返り教室」

もちろん、脳のリフレッシュ教室の作品の展示もあってうれしく見せていただきました。
伊勢町。楽しそうに取り組まれている様子が目に浮かぶようです。

飯田・大島地区。今年の7月に教室開催10周年記念に伺ったときの記念写真があって、びっくり。

思い思いの感想が散らし貼りされていましたが、こんな面白いものがありました。

六川地区の活動記録。社会科見学もしたのですね!

北部地区。この作品はお祭り直前にできあがったそうです。在宅介護支援センターのスタッフが「作り方と材料は用意しますが、あとは全部お任せでいいんです」と嬉しそうに報告してくれました。理由はわかります。各教室が長く継続できていることと、脳機能が正常の人が中心の教室だからですよ。

東部地区の教室で手芸の指導をしてくださっているK林さん。
手芸教室も持っているのですが「脳リフレッシュ教室の時は,上手に作るというより、楽しめるようにと思います。作品には感性が出るので上手下手じゃない…」と話してくれました。「K林さんのボケ予防にもなるでしょ?」というと、笑って肯いてくれました。

小布施の脳リフレッシュ教室は、1年後からは自主活動ですから、リーダーさんが千年樹の里を訪れてカリキュラムの相談をするというようなこともよくあるそうです。
飯田地区の10月の教室の作品作りの相談に見えたK林さん(左から2人目)。後の3人は在宅介護支援センターのスタッフですが、余り年齢差を感じません(笑)。ほんとは20歳、30歳、40歳くらい違うらしいけど(笑)。またスタッフの皆さんの嬉しそうなこと。ボケた人の世話をするのではなくボケないように手を貸すことは喜びなんですね。

小布施にかかわるようになって10年以上。改めて認知症予防活動が続いていることに喜びと感動を覚えました。
おかげさまで私の脳もリフレッシュできましたよ。


認知症予防教室10周年記念茶話会ー小布施町大島・飯田地区

2015年07月31日 | 各地の認知症予防活動

小布施町では、正常な方が正常のままでいられるために「脳のリフレッシュ教室」と名付けられた認知症予防教室が町内各地区にあります。
2002年の山王島地区を皮切りに、毎年1地区ずつ立ち上げてきました。
2012年にその山王島地区の10周年のお祝い茶話会がありました。小布施便りとして書きましたからお読みください。
その後2013年北部教室、2014年東部教室と10周年お祝いが続き、今年は大島公会堂での大島・飯田地区合同の会でした。

もともとは2地区合同でスタートしたのですが、集まりやすいので、各地区での教室開催になったそうです。
交流会でも、大島地区と飯田地区は雰囲気が違います。
エイジングライフ研究所では、昨今のように統合する前の中学校区に一つ教室があるといいと指導しています。交通の問題もあるし、地区の持っている特長にも差があるものです。もちろん小学校校区に一つならもっといいですよね。
「脳の健康」を考えて教室参加している仲間たちですから、こうして集まれば仲の良いこと!

話し声も笑い声もたえません。全体が静かになって「高槻さんの話を聞きましょう」という体勢にはなりません。

みんな実に楽しそう。

在宅介護支援センタースタッフも溶け込んでいること!
上手にゲームを楽しませてくださったI村さんは、ほんとにレク指導がうまいですね。自分も結構楽しんでるみたいですけど。
もちろん、教室生誰も引っ込み思案にならないのが10年間の積み重ねだなと感動しました。

小布施町は、集まりがあると自家製お漬物や果物、たまには煮物やお菓子などがテーブルに並びます。

一番最初に教室が始まった山王島でも同じシーンが繰り広げられ、私はI井会長に尋ねました。
「お料理を持ってくることは負担になりませんか?」
「どうせ家にあるものだし、気にすることはなかろう」とごく簡単に答えられました。
そこで、持ち回りの当番にあたっている方にも聞きました。
「会長さんのいうとおり。昔風の煮物を作っても家人は大して喜ばないけどここに持ってきたら皆さん大喜びしてくれるでしょ。みんなに喜んでもらったり褒められたりするとうれしいので、テレビや雑誌の料理情報にも気を付けるようになりました」

実際、この集まりでも「これどうやって作るの?」「ニラ入りでしょ?」等と声を掛け合っていました。仲間がいるっていいですねえ。
皆さんおしゃれで、表情豊か。若々しいのは、冒頭の写真で証明済み。次の10年に向けて進んでください!


 


10年以上続いている認知症予防教室ー長野県小布施町

2015年07月31日 | 各地の認知症予防活動

長野県小布施町の認知症予防活動は、最初の啓蒙講演会から数えるとそろそろ15年になりました。
「脳のリフレッシュ教室」と名付けられたこの予防活動の特徴をあげてみましょう。

1.目的はあくまでも、正常な方が正常でいるための教室。
2.脳の健康を維持する教室なので、脳機能検査は必須。
教室に初回参加した時と各年度末にも実際されます。この脳機能検査は、当然本人の生活指導に役立てるために行われるのですが、全体をまとめてみることもでき、そうすると客観的な教室の効果判定もできることになります。手元に古いデータがあるので参考までに。
教室初回参加時と平成20年度末の脳機能検査の推移

S地区 8年間(2002~2011)の参加者の脳機能推移
H地区 7年間(2003~2011)の参加者の脳機能推移

3.1年に1地区を原則に、各コミュニティーに1教室を立ち上げる。2015年の交流会のプログラムをみるともう12地区に教室ができていることがわかります。残りは1地区にまでなりました。

4.在宅介護支援センターがサポートはするが、基本的には自主的な運営に任せる。

5.年一度は各教室参加の交流会を開催する。2015年度の交流会。この山王島地区は教室開始から13年たちました。

認知症予防や早期発見を声高に言い立てる人達に、この地道な活動を紹介したいと思います。70代で教室に参加した人たちが、軒並み80代になっていらっしゃいますが、少なくとも教室参加している方たちはお元気なのです。(上のグラフを見てください)

さて今回、最後の地区第3コミュニティーで教室立ち上げのための講演会が開かれました。新装なった横町公会堂での講演会は、とても男性の参加が多くちょっと驚きました。
よく聞いてみると、会長さんがご自分の予定変更までして参加してくださった位ですから、事前の口コミが功を奏したのでしょう。

暑い日でしたが会場いっぱいの皆さんがとてもよく聞いてくださいました。

これで、教室が立ち上がってくれると小布施町の認知症予防活動は一区切りつくことになります。
正常者は、趣味の会やボランティア活動など確かにイキイキと生活しているものですが、この教室に参加すると「脳の健康」について考え、また測定してもらい(ちょうど血圧測定のようですね)安心しながら生活をつづけることができるのです。
一方で、ちょっとだけ脳の老化を加速させてしまった人は、教室生として受け入れ、みんなの力で元気にさせていきます。

あたかも、水源池の栓を占めるように、正常者を正常のままにしていく方策をとらなければ、認知症に対応することはいつも後手に回って果てしないものになります。
小布施町では、教室参加が無理な方たちへの施策も考えられています。
小布施町は観光誘致でも成功しているとよく言われますが、実はこの活動も町を底支えする大きなものだと思っています。


 


 


小布施便りー付録

2015年02月28日 | 各地の認知症予防活動

脳のリフレッシュ教室交流会の会場では、懐かしそうな笑顔が私を待ち構えてくれています。
山王島地区の長老、久保田さん。93歳か94歳におなりだと思います。

 

「がんばってるよ。この前取材を受けてね。高槻先生に見せようと思って持ってきたんだ」
地域のミニコミ誌のようでしたが、毎日イキイキと生活している様子が大きな写真入りで掲載されていました。
久保田さんは、教室開始の時から継続して参加されています。最近まで写真担当なさってましたね。
去年の交流会の時、寒かったのでズボン姿で伺ったら
「とうとうズボンだね。ズボン姿は今日が初めてだよ」と言われてしまいました。
そこまで注目してくださっているのはカメラマンの視点があるからでしょう!
(今年はスカート姿に戻しました)
ご本人も小粋なおしゃれさんです。写真が切れていますが、鮮やかな色のバンダナを巻いていらっしゃいました。

会場入り口には、北部地区の皆さんの作品が展示されています。
レザーモザイクは干支の動物をテーマに作るのですが、来年で一巡。感慨深いものがあります。

羊毛のふわふわ人形もすてきです。
どれ一つとして同じものはありません。そして、どれも作品のむこう側に作者の自慢顔が感じられるところが、右脳中心の「脳リハビリ」の取り組みとして優れています。

会場の飾りも今年は新しいものがありました。地区ごとに参加者主体で行われる脳のリフレッシュ教室とは別に、スタッフがついて行われる予防教室の皆さんの作品です。

これも色の組み合わせはその人の右脳次第。良い悪いはありません。好き嫌いがあるだけです。
このようなテーマの方が、元気をなくしている脳には有効なことはちょっと考えればわかることですね。

交流会の会場は、小布施町在宅介護支援センター千年樹の里。ここには社会福祉協議会も入っていますし小布施町の福祉の拠点です。

よく使われていると思いました。
この地区の「脳のリフレッシュ教室」の予定もありました。「楽笑会」という楽しい名前の集まりがありましたから、その実態を尋ねてみました。
手芸が大好きなK林さん。東部地区で工夫を凝らした、でもそんなに難しくない小物づくりを皆さんと一緒に楽しんでいることはよく承知しています。そのK林さんが率先して、サークル活動をここで定期的にやっているということでした。K林さんの写真は撮れませんでしたが、うしろのパッチワークの作品がその労作です!

右の方はK林さんと一緒に東部地区で楽しく教室をつづけていらっしゃる方です。80歳を超えているとはとても信じられませんね。
左の方は、88歳。
「町長さんがお祝いに来てくださるの」と恥ずかしそうな笑顔で言われました。小布施町では88歳のお祝いがあるそうで、そういえば市村町長さんが「町長になりたての頃に比べて、88歳の方々がお元気になられました」とおっしゃっていました。
前回、「みんなでたくさん作っています」と、手作りモップをくださいました。
針金ハンガーにアクリル毛糸を使って作るのですが、ここ千年樹の里でこどもたち対象の教室を開いていらっしゃるそうです。このように、教室生だけで楽しむところから、世間に開かれる活動に育って行けば一つのゴールです。

楽しい、満ち足りたひと時をありがとうございました。

 


小布施便りー第9回脳のリフレッシュ教室交流会

2015年02月27日 | 各地の認知症予防活動

恒例の脳のリフレッシュ教室(認知症予防教室)の交流会のまとめをしておきましょう。
発表の前には、やや消極的な地区もあるかと思いますが、交流会当日は皆さん意欲的で感動的なシーンが繰り広げられるのが、毎年の習わしになりました。今年は9回目です。

市村町長さんは、ご都合がつく限り交流会には出席されます。
そして、ご挨拶と皆勤賞の授与が行われます。

賞状の文面がおもしろい!

北部地区「コントと替え歌」

中町・中央地区「寸劇 黒田武士」

東町・上町地区「ことわざ」

林・中扇地区「寸劇タヌキ村60周年」

都住地区「ハンドベル演奏」

山王島地区「寸劇と歌」

飯田地区「合唱」

大島地区「信濃の国 踊り付」

東部地区「『おさななじみ』の寸劇 幼稚園からパパママまで」


伊勢町地区「替え歌・手遊び」

六川地区「歌と振付」

上松川「『ふるさと』を手話で」

「会場の皆さんもご一緒に」の声がかかると、歌でも体操でも、当たり前のように会場が盛り上がります。
初回はどうだったのでしょうか?
具体的に覚えていませんが、小布施の皆さんは一言でいえば「控えめ」な印象が強いのです。
意見を求めても、あまり発言はありません。まして大勢の中で歌ったり体操したりはハードルが高かったはず。それが会場が一つになるようになりました。

認知症予防教室は、究極のところ「脳の健康を、死ぬまで維持する生き方」を実践する教室といえます。何であったとしても積極的に楽しむような生き方はまさに「脳の健康を維持する生き方」そのもの。
このような会場を見ると10年を超す認知症予防活動はひとつの実を結んでくれたなあと感動します。

 


ブログ村

http://health.blogmura.com/bokeboshi/ranking_out.html