脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

治療済みの歯にトラブルがー上京は右脳刺激のチャンス3

2017年07月26日 | 私の右脳ライフ

 

もうかなりたってしまいましたが、備忘録ということで。

「短い時間で、何の努力もなく江戸を体験できる日本橋川クルーズ」と絶賛している記事を読んだのはいつ頃だったでしょうか?そのことのためだけに上京するのは、ためらいがあります。歯科受診は絶好のチャンス!
ネット検索してみたら、運航日がとても少ないのに、ちょうど同じ日(7/18)だということで「これは行かなくては」といそいそと申し込みました。

日本橋の銀座寄りの橋のたもとが小公園になっています。

ここから出航。8人乗りの電気ボート。日本に数台ということでしたが音が静かでガイドさんの説明がよく聞こえました。パイロットのTシャツには運営している「江戸東京再発見コンソーシアム」と書いてあります。(写真掲載のOKはとってます) 

乗船して最初に手渡されたのが、江戸時代の古地図の上に、今現在の地図が半透明紙に印刷されたものがかぶさっている状態の案内図。上からみると現在の地図、そっとめくると江戸時代の地図。

三井呉服店が日本橋三越ですね。西河岸だったところが船発着所。日本橋に魚河岸があったこともこうして昔の地図で見せられると納得です。
上図「ゴフクハシ」と書き込まれている川は江戸城の外堀で、今は外堀通り。その左側は松平、一橋、細川等々大名屋敷そして江戸城内へ。右側は大ク丁、スキヤ丁、ヒモノ丁など。町人たちがイキイキと立ち働いている姿が目に見えるような気になります。
北町奉行所は東京駅北、南町奉行所は有楽町駅のそば。
何だかワクワクしてきます。そうそう、浮世絵を続けてみたせいもあるかもしれませんが。

3月の右脳訓練ー日本橋でスーパー浮世絵展を見る

治療済みの歯にトラブルが!ー上京は右脳刺激のチャンス1

 


江戸次代の方が川が圧倒的に多い。川というか堀割で物資や人の移動に便利に使われたのでしょうね。八丁堀はたしかに堀割のそばの地名でした。
歩くよりずっと早いわけですから、庶民の足として使われ、そして吉原通いにも使われた「チョキ舟」を、浮世絵を見ながら説明してくれました。一時期熱をあげた江戸の時代物小説が急に身近になってきます。

常盤橋は耐震工事の最中でした。常磐橋門は、今の半蔵門や桜田門のように江戸城の大きな入り口だったという説明はこの石垣を見れば納得です。
そこからは、Uターンして下流に向って進みます。日本橋をこの方向から見ることはないですねえ。橋中央のキリン像を横から見てます!
日本橋のキリンやライオン像は有名ですが、船に乗らない限り、このマークを見ることはないでしょう。


江戸橋ー鎧橋ー茅場橋。鎧橋は橋はなく渡し、茅場橋もなく名前の由来は文字通り茅を刈り取った場所だといいます。湊橋のマーク(というのでしょうか)。

豊海橋。日本橋川最下流。向こうは隅田川。
隅田川に入ったら、しばらく停泊。カメラタイムです。清洲橋の向こうにスカイツリーを望みます。江戸の人たちはこの景色をどう見るでしょうね。

停泊中のもう一つのプレゼント。銀河鉄道999の松本零士さんがデザインした宇宙船のようなヒミコが屋形船とすれ違う。ここでも思いがけず歴史の競演です。

清洲橋は江戸時代にはなかった橋ですが、永代橋はもちろんありました。

永代橋をくぐると、左に高層ビル群が迫ってきます。石川島(石川島播磨重工業跡地の再開発)。きれいなつり橋はフランス人設計で中央大橋。

ガイドさんの話「先日乗船されたお客さんで、石川島播磨重工に勤めた方が『渡し舟で通勤していた』そうですよ」
この高層ビル群だって、さあ、たかだか何十年前のことでしょうね。
中央大橋をくぐると、隅田川に別れを告げて船は右に曲がり亀島川に入りますがこの川の流れは江戸時代と全く重なっています。というよりも江戸時代の多くの堀割は全部消えてしまって、今に残っているのが日本橋川と、それに並行して隅田川から直角に曲がって霊岸島を半周して日本橋川に合流する亀島川、この二川しか残っていないということです。

亀島川水門。水位を調節できます。
すぐに橋が架かっています。南高橋(ミナミタカバシ)

江戸時代と現代と比較しがちですが、歴史は連続的です。
この南高橋は関東大震災の復興事業の一つとして、架橋の計画が立てられたものの、予算が乏しくなって両国橋の三連の橋のうち被害の少なかった中央部分を架けたのだとか。明治期に作られた橋が現在も使われているのです。

生活感にあふれています。高橋。

亀島橋。約1Km程度の亀島川には5つの橋が架かっています。江戸時代の地図では亀島橋だけありました。
日本橋川、亀島川の辺りは江戸湊であり、上方からの「下りもの」が集積したところです。
川岸に土蔵が立ち並んでいる浮世絵の世界にも入り込める気がします。そして目をあげると大手食品メーカーのマークが目に飛び込み、何百年も続く人間の営みがとても身近に実感されました。

熱中症予防にと塩飴一袋とお茶をもって乗り込みましたが、川面の涼しい風がふいてきて快適な船旅でした。ちょっと勇気がいりましたが、飴を皆さんに振舞ったらとっても喜ばれました。たったそれだけのことを、私の脳も喜びました。

 


創作活動の鍵は前頭葉

2017年07月19日 | 前頭葉の働き

近所のコミュニティカフェアジサイ舎で開催中の「藍染・木工・陶芸三人展+ONE」展を見に行ったときのお話です。
こんなかわいい飾り物が。モフリッチ(サギナ)というらしいですよ。

「あの子(人)は頭がいい」と口にする時、何が言いたいのか、ちょっと考えてみてください。
だいたいが、学校の成績がいいことを意味してるのではないでしょうか?
でもよく考えると学校の成績といっても幅広いものですね。「国語・算数・理科・社会・英語」などは点数化しやすいので成績がつけやすい。「音楽・図工・体育」などは点数化以前に、実は評価する側の実力が求められるものなので、つまり成績がつけにくい。
結果的に、「頭がいい」=「学校の成績がいい」=「評価しやすい脳機能分野、つまり国語・算数・理科・社会・英語に秀でている」という意味になります。
大人なら、偏差値が高い大学に行っているとかでしょうね。
ところが、脳機能はそんなに単純なものではありません。
Sikumi
上図でいえば、左脳となっている紫色の部分だけを評価しているのです。コバルト色で表されている右脳もあれば、緑色の運動領域といわれるところもあります。
そして、もっとも重要なその人らしさの源であるピンクエリアの前頭葉も。
脳機能のお話をする時に、エイジングライフ研究所では三頭立ての馬車にたとえて説明します。
Photo_3

左脳はデジタル情報の処理 言葉で説明できる。「1+1=2」とか「A=B,B=CならばA=C」とか「サクラが咲いた」とか。正答は決まっている。論理。
右脳はアナログ情報の処理 言葉ではうまく表現できないけれども、よく感じたりわかったりしていること。正答はなく、むしろ好きか嫌い。サクラに感動したら「サクラがきれいに咲きました。あまりにもみごとで何とも言えない景色なの。うまく言葉では表現できないから一度見に来てね」というしかないでしょ?感性。
最近は、以上のことまではわかってきたような気がします。
三頭立ての馬車にそれぞれ得意分野が違う馬を三頭繋いでも、その馬車はうまく走れません。状況判断をして的確な指示を出す御者がいないと馬車が走れないことに気づくべきです。御者の役割を担うのが前頭葉です。
例え左脳(担当の馬)が高い能力があっても、前頭葉がそれを使いこなすだけの能力がなければ、宝の持ち腐れ。
前頭葉の処理能力を100点だとしましょう。
左脳が150点、右脳が0点の場合だと、結局馬車は前頭葉が処理できる範囲の左脳の100点だけで走ることになりますね。
左脳が80点、右脳も80点だとしたら、前頭葉が左脳も右脳も能力いっぱいを引き出すことができますから、何と馬車は160点の能力で走れます。
評価しやすい左脳ばかりを重視するのは危険です。
仕事をやっていくときには、原則的に左脳優位な生活ですが、退職後の時間がこんなにも長くなった今、第二の人生を豊かにさせるためには右脳が必須ですから。
この3人展は面白かったのです。
入口には+ONEの方の作品が展示されていました。松崎町在住の齋藤秀雄さんで、木工轆轤による挽物作品です。

形といい、色彩といい、また木目までもが本当に「たまたま生まれ出てきた」と言っているようでした。

木を手にされた時に、見通しや予想もなさるでしょうが、制作を進めていかないと何が生まれるかわからない…ただどこでその手を止めるのかが、作者の感性そのものなのでしょうね。理屈ではなく論理でもなくまさに感性と前頭葉の連携プレイ!
次の林敏行さんの木工作品は、まさに対照的。一点一画ゆるがせにしない楷書のような作品たち。

フォルムや色のところは右脳が担当しているのですが、これだけかっちりと狂いもずれもなくというのは左脳に任さなければとても無理です。そして作品にまとめ上げるには前頭葉が必須です。

作者は面白いことを言われました。
「ボクは技術屋だったんです。物を作るというのは、大きな工作機械でもこのようなものでも、一つ一つの部品を正確に作って組み合わせるということですから、ボクの中ではほとんど同じなんです」
ものを制作するときには、形も色などデザインすることが必要ですからどうしても右脳の出番は求められますが、右脳だけでできるものではないという証明のような作品たちでした。

先の齋藤さんが製作される姿勢と対極的でしょう?作品から受ける印象は全く違いますが、どちらの作品も「木」の持つ魅力は十分に伝わってきます。
陶芸の八木弘明さんも魅力的なSeventy。絵を描かれる奥さまと。
今回の3人展は皆さん古希の方々です。制作される方たちは皆さんお若いですが、考えたら当たり前のことですね。常に前頭葉が創造的に活躍し続けているのですから。

もともと陶芸は、窯の中で火と熱を浴びて土にどのような変化が起きるか、その偶然性まで含めて作品が完成するものですから、窯を開けるときの期待感はなかなか言葉では表現できないものだと聞いたことがあります。
そのような偶然を前提に制作できるのは、当然右脳主体でなければ無理ですね。土の塊からフォルムを作り出すところも当然右脳、そして前頭葉。

ところが八木さんもおもしろいことを言われました。
「仲間で窯を持ってるんですが、このエリアの土、あのエリアの土と変えるんですね。そして釉薬も記録して。ちょっと実験っぽいところが面白いでしょう」こういう姿勢は左脳主体なのです。八木さんが何のお仕事をされたのか伺い忘れました。理系のお仕事だったら面白いですけど。

八木さんとは、その場でフェイスブック友だちになりました。そうしたらお花に詳しいこと。花の写真も見事ならその説明も感性豊か。単なる説明文だけなら左脳の出番ですが、八木さんの文章は違います。それだけでなく必ずその花や花ことばを読み込んだ短歌一首が添えられています。右脳が豊かなかたですね。

コンロンカの投稿がありました。普通は黄色の花が多数咲くのですが。去年の誕生日に息子が送ってくれたシンガポールのコンロンカを、私からも送りました。
花だよりを楽しめるしあわせをありがとうございます。





 

 

 

 

 

 

 

 


実務研修会(9月2~3日に浜松で開催)の準備

2017年07月15日 | エイジングライフ研究所から

9月2~3日、浜松でエイジングライフ研究所主催の研修会を実施します。
この研修会は、私たちの二段階方式をすでに導入している組織(ほとんどは市町村)の方々に実務のスキルをお教えするものです。
(今日の写真は6月の西伊豆土肥旅行から。網戸越しの夕日)

二段階方式では、脳の機能テストが必須。
それなのにテストを受ける人以前に、テストをする人がテストをすることそのものに抵抗感があることがあります。
「テスト」そのものが、されるのも嫌いだけど、するのも嫌い(笑)
「お年寄りにテストするなんて!失礼でしょう」というような心理もあります。
特に、「できることの確認ならいいけど、できないことをあからさまにするのは、とても無理」となるのです。
ホテル露天風呂には食塩泉の説明が

テストをする理由はとてもシンプル。
目の前にいる、このお年寄りは「格別何の問題もない」とはっきりと言い切っています。「ときどきは忘れたりするけど、まあ、歳だからねえ」というような言い方をする人もいます。がどのように生活をなりたてていってるのか、どこかに問題や困難はないのか。本人の言葉だけでは安心できないということはわかりますよね?
土肥温泉発祥の湯 まぶ湯(1610年出湯)

嫁に行った娘が、親のことを説明し始めたら、「どのくらいの頻度で実家に顔を出していますか」と尋ねます。
例え「毎日」であったとしても、夕方慌ただしく寄って夕食を届けたり、ちょっとおしゃべりするだけでは、正しく実態を把握しているとは思えません。私たちが嫁に行った娘の観察を受け入れるときは「月に一度は泊りがけで様子を見に行ってます」という答えを聞けたときだけですから。
土肥名産のビワ

つまり、四六時中一緒にいることができればそのお年寄りの生活をよくわかってあげられる、ということなのです。そして同時に、相談を受ける側にとっては、それは無理なことでもあります。
だから、二段階方式では脳の検査が欠かせません。
私たちが生活をしていくときにはそのベースは脳の機能にあります。脳の働き具合を知ることは、その人の生活の実態を知ることでもあります。
安楽寺樹齢1000年のクスノキ 静岡県指定天然記念物

脳の検査をすることは、その人の生活実態を間違えずに理解するためであることは、納得していただけたでしょうか?
その先には、テスト結果で「できること」を知るよりも「できないこと」をキャッチできる方が、はるかに役に立つという考え方につながります。
土肥神社の樹齢千年のクスノキ

土肥神社の一体化したマキノキとクスノキ「木くぐり」

二段階方式で実施する脳機能検査は、合否を見るものではないし、優劣を競うものでもありません。
あくまでもその人の脳機能の状態を知るためだけにあります。それは生活ぶりを知るためのいちばん的確な手段だから。
二段階方式は、脳機能検査と生活実態と直近の生活歴の聞き取りという3本柱から出来上がっています。そのもっとも基礎的なところが脳機能検査なのです。そして単なる入り口。
テストの実施方法だけでなく、そこからをしっかり身に付けていただくための研修会です。使いこなせると、脳機能の状態がわかるわけですから早期発見や機能回復のための生活指導などが的確にできるようになります。事業評価もできますよ。
清雲寺 90枚の日蓮上人一代記

一代記なので、伊東法難のシーンがあるはずだと、探しました。

アルツハイマー型認知症は長い時間をかけて重症化していきます。症状がはっきりしてきたら、それは回復も難しくなったことを意味します。
最近は「(アルツハイマー型)認知症の早期発見」とよく目にしますが、とても難しい点があります。
一般的には「アルツハイマー型認知症は記憶力低下が一番初めの症状」と思われていますから。実はこれは間違い!ほんとうの早期発見は、記憶力の障害に先だって起きてくる前頭葉の機能障害に着目して初めて可能になるのです。
前頭葉の機能低下は「年のせい」といわれることと共通する所がたくさんあります。単なる年齢のせいか、異常が起きているかは脳機能検査だけが判別することができます。
閑話休題。「情けは人の為ならず」実務研修会案内を用意し始めました。
ホテル情報の確認をしてみたら、なくなっているホテル新しいホテルなどでてきて、「会場のまわりにあるホテル名」を知らせてあげる方が親切だと思いつきました。そこから先はネット検索してくださるだろうし。
それで新しくなったホテル案内です。と、書きましたが、地図上に書き込んだ番号などがどうしても一緒に保存されません…

グーグルマップで該当地区を出して、ワード文書に張り付けるには挿入タブからスクリーンショットで一発。前はなかなかこんなに簡単にはいかなかったと思いますけどね。各ホテルにナンバーを書き込んで地図の下に番号ごとにホテル名を列挙しました。
この作業は結構面白かったです。ちょっと脳が活性化したかも。

 


治療済みの歯にトラブルがー上京は右脳刺激のチャンス2

2017年07月13日 | 私の右脳ライフ

実は、今回もう一か所どうしても行きたいところがありました。友人の義弟さんの個展。
7月7日に上京したばかりで、7月8日から開始という会期なので、毎週続けて上京はちょっと無理かなあと思っていました。歯の治療なら上京の大義名分が立つというものです。

女性の体がテーマですから、どういう印象を受けるかと思っていました。
不思議なほど、自然に眺めることができます。「きれいだなあ」というのが第一印象です。「必要なものがそこにあって不要なものは一切ない」と言い換えてもいいかもわかりません。
私はこの作品が好きでした。

これもすてきですね。

全身像。

アンモナイトもごく自然。

お客さんもひっきりなし。世の中の情報ってどうなっているのでしょう。特別ネットで拡散という訳でもなさそうでしたが。

明るい方なのですが寡黙な作者も会場にいらっしゃっていました。
「制作されているうちに、アンモナイトが出てくるのですか?」と尋ねたら「最初に完成形が頭の中にできあがってるので、それを作り出すだけです。その完成形が浮かぶまでが…何もせずボーとしてるとか言われることもありますが、とにかく充電しなくては何も出てきません」というようなことをボツボツお話しくださいました。
イメージは右脳の働きですから、理詰めに考えても無駄(だって「理詰め」は左脳の働きです)。浮かび上がってくるまで待つということでしょうね。浮かび上がって、それをまとめるには、そうです、前頭葉が働かなくては無理ですね。

日本橋界隈は、金魚も踊る!「アートアクアリウム夏祭り」開催中。いろいろなお店が金魚をモチーフにしたメニューを用意しています。コレド室町を出た交差点にある京都の菓匠「鶴屋吉信」作「金魚の涼」をお土産にしました。

6月に上京した時、初めて見る三井本館(の側面)に驚かされそのことはブログにも書きました。

6月の右脳訓練ー1泊2日東京の旅

実はそのとき、三井本館の手前にある日銀の向かいに「貨幣博物館」を発見。興味がありましたが時間がなかったので「この次に」と心に決めていました。帰宅予定まではもう少し時間がありましたから、寄ることにしました。

暑い時の脳リハビリのための外出先には、美術館や水族館や博物館が本当に適しています。日本橋三井ホールのあるコレド室町から2~3分歩いただけですが、暑かった…
館内は冷房がきいており静かな空間が広がっています。何しろ写真も禁止の上、制服姿の係りの方が巡回している状態ですから。先ほどのアートアクアリウムで繰り広げられていた色と音の饗宴の世界とは、まさに別世界。
古代から現代まで貨幣のお勉強もしました。大判を持つなどという体験コーナーは全制覇。
「藩札を作ろう」コーナーももちろん挑戦。

勉強したことは、多分すぐに忘れるでしょうが、今時ですからネット検索で答えはすぐに出てきます。大判の重さの方が覚えていられるというのもおもしろいことですね。
よく遊びました。
来週新しいかぶせものをかぶせていただきますから、また東京です。もちろん、予定は着々と(笑)。


治療済みの歯にトラブルが!ー上京は右脳刺激のチャンス1

2017年07月12日 | 右脳の働き

加齢ということを実感しました。治療済みの奥歯の縁が欠けたのです。
先週、大室山の遊歩道を歩きました。大室山には直径250mほどの大きなすり鉢状の火口跡があって、そこより50メートルくらいの高さでしょうか、周りを遊歩道で一周できるようになっています。その遊歩道の一部が崩落したみたいなものです。
私の奥歯のすり鉢はセラミックで埋められていましたけど。
そういう訳で、先週7月7日に引き続き東京へ。

通院している東京日本橋歯科は東京駅と日本橋高島屋の間にあります。「伊豆からわざわざ東京まで?」とよく驚かれるのですが、治療はだいたい二回ですみますし、ドクターのお人柄、技術はもちろん、設備もスタッフも文句のつけようがありません。それに、ついでに何か必ず関心があることをしてきますから、私にとっては気が重いことではないのです。
さて今回の関心事は、大学の後輩がFBで知らせてくれた「アートアクアリウム」in 日本橋三井ホール。

行列ができることなど評判は何となく知っていましたが、今年で11年目。この10年間の観客数が730万人を超えたことなど入場後に知りました。
日本文化の粋ともいえる金魚をテーマにした水族館。金魚の優雅な動きや微妙な色の組み合わせにも魅せられますが、水槽そのものも見せるこだわり満載でした。
入口は陶器製の鉢がズラリ。鉢の模様と金魚の色もマッチさせていました。

やっぱり金魚は赤ですね!

切り子のコーナーも。「切り子リウム」

シンプルな円筒形も。「金魚品評」

「手毬リウム」

「アンドンリウム」

「ギヤマンリウム」以下、紹介するのは大きな水槽です。

「花魁」

水槽も凝ったものばかりでしたが、音楽と照明もビビッド。これは「超花魁」
大きな水槽に対してはめまぐるしく照明が変わります。
金魚も動いていますから、相乗効果で異空間ができあがります。

後半はプロジェクションマッピングを取り入れたものや、様々な最新テクを駆使した(であろう)金魚が動く掛け軸に墨絵を描くコーナーまでありました。動画でないと紹介はとても無理です。(写真撮影は自由だったのですが動画をとるには明るさが足りませんでした)
会場はコレド室町5階の日本橋三井ホール。三井本館の真向かいにあります。会場を出たところにあるカフェから下を見下ろすと。

もう少し左に目を転ずると、左が三越、右が三井本館。

三越に対面している三井本館は6月に初めて見ました。
6月の右脳訓練ー1泊2日東京の旅


いろいろ楽しい上京でした。




料理教室を楽しむ

2017年07月10日 | 私の右脳ライフ

今回で3回目。伊豆今井浜海岸の和風旅館今井荘での料理教室。

白水倫也料理長による和食の指導。プロ中のプロです。
「我々はこのようにしますが、家庭では~」とよく言われます。こういうところがきめ細やかで次回が楽しみになるのでしょう。
前回、一緒に参加した東京の友人が、あまりにも気に入ってまたお友達を誘って参加してくれました。
前泊して、チェックアウト後に教室参加、その後昼食をいただくというコース。
実はコストパフォーマンスがとてもいいのですよ!12畳の和室、前室、着替え室あり、に泊まって1泊2食付き10,800円。プラスして細やかな気遣いができる仲居さんにも「癒されました」。

廊下からはオーシャンビュー。正面は利島、新島も望めました。

教室が始まる前に少し散策しました。まるでプライベートビーチです。浜辺にでると大島が見えました。

ハマユウ。

今日の教室のテーマは、肉豆腐。
お肉を先に煮て取り出し、その鍋で豆腐や野菜を煮るというところは「そうそう」とうなずきながら見せていただきました。もちろん煮汁が出汁を引いて調合してあるのですけどね。今日は「出汁はいつものようにとって」といわれました。そうですね。もう教えていただいたのですもの、学習して自分のものにしなくては。
出汁をとった後の削り鰹は、「冷凍保存しておいてふりかけにします」

肉豆腐に戻ります!野菜を煮始めたら、卵白を泡立て始められます。
「エッ、何に使うのかしら?」盛り合わせた肉豆腐にフワッとかぶせます。真ん中をくぼませて卵黄を。まわりにピンクの粒胡椒、粉山椒を振る。
まだピンと来ない私に、友人が「すき焼きは生卵でいただきますよね」と耳打ちしてくれました。たしかに。
さらに料理長が「こうして隠してしまうと、何なんだろうとちょっと楽しみになるでしょう」といわれました。またまた、たしかに。料理長がこのワクワク感を大切にされていることは、あとでいただいた昼食の時にも納得、納得。

「『冬瓜料理を教えてください』とリクエストがありましたので。でも冬瓜って売ってますか?手に入りにくいのではないかと思ったのですが。リクエストした方は今日お休みのようですけど」と話されたのでレシピを少し詳しく書いておきましょう。
「冬瓜は緑の皮を生かすようにします。そのためには皮と身を切り分けて下処理をするのです。身は10分は煮ないと火が通りません。皮はさっとゆでる程度」
1.出汁500cc、みりん30cc、塩3g、白醤油(またはヒガシマル薄口醤油)7.5ccを合わせる。
2.下準備した冬瓜を煮立てた中に入れ、沸騰させない火加減で10分煮る。直後に氷水の中に鍋ごと入れて冷やす。
3.ブラックタイガーを塩ゆで、煮含めたカボチャを冷やしておく。
4.冷えた冬瓜と3を盛り合わせる。(今日はレンコン芋の茎も追加)
5.煮汁をもう一度温めて、水溶き片栗粉でとろみをつけて、氷水の中で玉杓子で混ぜながら冷やす。
6.4に5を回しかけて、おろしゆずの皮を散らし冷蔵庫で冷やす。

今日の料理教室はこれにて終了。後は今井荘御自慢の昼食です。「プロの仕事だな」といつも思います。

左上から時計回り。(とろろ・いくら)(鯛のてまり寿司・枝豆・とうもろこし真薯・山桃甘煮)(イカ・赤貝・ネギのヌタ)(卯の花・焼パプリカ)(刺身マグロ・白身)(揚げ物衣二種)。続いて蓮の葉っぱが運ばれてきました。皆さんから「え~、何なんでしょう」と声が上がりました。

デザートではなく、もう一品。湯葉をおいしくいただきました。
最初の登場ぶりから始まって、オクラと子持ち昆布を添えてあり色と歯触りも楽しめました。

松茸ご飯と鱧そうめん!蓮の葉は趣向に感激、ご飯と吸い物はお味に感激!

もう一度、声が上がりました。デザートです。

あわあわ○o。。o○のゼリー。サイダーを二層に固めたものでした。
バカな質問をしてしまいました。「献立は全部考えられるのですか?」
「もちろん」何だか「自分にとっては楽しいことをしてるんですよ」そうおっしゃっているように受けとれました。
食材、季節感、経済性など様々な条件を考慮しながら、創作工夫していくことはまさに前頭葉の働きです。
形や色を確かめながら丁寧に盛り付けされているときには、右脳を駆使して作品を作っていらっしゃるような感じが伝わってきます。
お料理することは、アートですねえ。

コストパフォーマンスがすばらしいことを追加説明しなくては、いけませんでした。
この昼食付料理教室の参加費は2,700円です。
「和風だしの家庭料理」というテーマに惹かれて参加しましたが、毎回満足して次回を予約して帰ってます。次回は9月11日です。


6月の右脳訓練ー修善寺虹の郷

2017年07月05日 | 前頭葉の働き

もう7月。今年も半分が過ぎてしまいました。6月も遊びましたよ。
修善寺虹の郷に夫と二人で行ってきました。虹の郷が山の上にあるせいかバラがまだ見事に咲いてくれていました。
アカオローズガーデンで、今年のバラを満喫したと歓声を上げたのは5月だったのですから「やったぁ!」期待していなかっただけに何だか得をした気分です。

ロイヤルローズガーデンと名付けられたエリアがありました。

日本庭園もあるのですが、花盛りかと期待した花菖蒲は寒さとイノシシにやられたせいで、ほんとに少ししか咲いていませんでした。

「残念だなあ」と思いながら、そう思える自分に満足していました。「私の前頭葉、元気、元気!」
小ボケの人を、というのは前頭葉機能が元気でなくなっている人のことですが、どこかに連れて行ったとします。もちろん脳の活性化を目指してです。
何を見せても、淡々と「そのものが見えていること」だけを伝えてきます。
「あ~花…」「そうだねえ、たくさんだねえ…」「池…」「滝がある…」のように。
そこに感動がないのです。もちろん期待に添わない結果であっても残念がったりもしません。
虹の郷には、15インチゲージのかわいいSL列車が走っています。

イギリス村のロムニー駅

カナダ村のネルソン駅をつないでいます。

途中にはレイルウエイミュージアムがあって、機関車の整備風景も見られるようになっています。

小さいのですが、ちゃんと石炭を焚いて走るのです。トンネルに入ると煙くさ~い。

煙の臭いで、わっといろいろな思い出が胸に溢れました。
子どものころ、汽車に乗った時トンネルが近づくと周りの大人たちは慌て始めます。煙くさいだけでなく「煤煙が入ってくるから、目に入ったら大変」ということなのです。一斉に窓が閉められて、トンネルを過ぎるとまた一斉に窓が開く。列車に乗るのは夏休みが多かったのか、トンネルを出た後の窓の外は、一面の緑のグラデーション。
小学校に入ったころだったでしょうか。京都に連れて行ってもらいました。京都のことは何も覚えてないのに、列車に乗ったら冷凍ミカンを窓辺において、霜なのか氷なのか白くなってくるミカンを眺めながら「早く食べられるようにならないか」と待っている私、周りにいる両親や兄。鮮やかな一シーンとして蘇りました。
モミジの花

小ボケの人を、昔ながらの大きさの蒸気機関車に乗せてみたらどういうことになるでしょうか。(夏場に。冷房車でないとして)
トンネルが近づいても窓を閉めようとはしません。「窓を閉めて」と声をかけられると、スムーズに窓を閉めてくれます。そして多分「窓を開けて」といわれてから、おもむろに窓を開けるでしょう。
そのくせ「蒸気機関車は郷愁を呼び起こすねえ」というかもしれません。そういいながら「トンネルだ!鉄橋だ!たのしいな」という風情は感じられません。
「トンネルのたびに面倒くさい」とか「煤が入ってる」と嫌そうに言うかもしれません。折角連れてきてあげたのに…
前頭葉が元気がなくなるということは、こんなことが繰り広げられることです。
半夏生

前頭葉機能にもう少し目を向けてほしいものだと思います。
「前頭葉こそわが命」あなたがあなたらしく生きていく、私は私らしく生きていく。
「十人十色」という言葉がありますが、その「色」を付けるのがその人の前頭葉。同じ状況でもめげてしまう人もいれば、積極的に立ち向かう人もいます。人に助けを求める人も、あくまで自力でやろうとする人もいます。その差が前頭葉の差なのです。
前頭葉は「脳の司令塔」とも言い換えられます。いわゆる認知機能といわれる左脳(デジタル情報処理担当)や右脳(アナログ情報処理担当)を、状況に応じて「どのように使うか」を決め、指令を出すのが前頭葉の役割です。ということは、「どのように使うか」を決めるために、「状況の判断や決断」もそれに先行して行っているということですね。
虎の尾

どのように生きるかの鍵は前頭葉が持っています。
前頭葉は、体験の中でその色を決めていきます。教えられて身につくものではなく、自分が実体験した中で納得しながら自分のものにしていきます。
夏目漱石記念館

前頭葉は評価する脳でもあります。
ボケないように生活していくときには「これが生きがい!」というものが必須です。その生きがいを決めるのが、その人の前頭葉。周りの人みんなから例え「すばらしい生きがい」と評価されても、自分が納得できなければ、その人にとってそのことは「生きがい」にはなり得ません。
いわゆる社会的に立派な職業に就いた人たちは、第二の人生で「生きがい」となるべきものの可能性が小さいことをよくよく知らなければいけません。何になら生きがいを感じられるのか、脳が元気なうちにちょっと考えてみていただきたいといつも思っています。
漱石の直筆原稿。欄外に房山石漱」と書いてある私家箋

小ボケに対する脳リハビリの一つに外出があります。近所への買い物や、ドライブ、ミニ旅行など臨機応変に計画すればいいのです。
ヒントです。春秋には公園・植物園・動物園・遊園地など。夏や冬の穴場として水族館や展覧会があります。
楽しめるような前頭葉でありたいものだと、しみじみ思います。
おやつ







ブログ村

http://health.blogmura.com/bokeboshi/ranking_out.html