脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

奥州市ー脳元気教室交流会②

2006年11月30日 | 認知症予防教室

奥州市、脳元気教室交流会の続きです。
P1000127 稲瀬は「全員参加、必ずせりふを一言」をモットーに「かぶは白だけど、布団の裏地を利用したために黄色になった」との打ち明け話がありました。

P1000121  広瀬8区の花嫁さんは区長さん、歌は88歳車椅子での登場でした。

P1000080 長根すこやか会の今年はロングドレスのダンスP1000064 と朗読

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80歳のマドロスさんにはおひねりが飛びましたよ。

P1000066 おこさ節が聞こえてきそうです。


奥州市ー脳元気教室交流会①

2006年11月30日 | 認知症予防教室

Proguram002奥州市脳元気教室交流会は、江刺区の12教室に加え胆沢区の3教室、全部で15教室の競演となりました。
温度差はあってもすべて自主的な教室が継続されているというのですから感動です。
写真が下手でごめんなさい

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P1000145 胆沢区徳岡地区の女装フラダンサーは、80歳の同級生。

藤里の江刺甚句もお座敷での酒盛りを設定し、飛び入り参加までありました。
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胆沢南下幅の娘相撲甚句は、郷土愛にあふれた甚句の歌詞に感動。


田野畑ガンバレ

2006年11月30日 | 各地の認知症予防活動

岩手県田野畑村にも、お寄りしました。盛岡からバスで岩手県を横断、2時間で宮古市。そこから小1時間北上して田野畑村です。

いろいろな事情で、認知症の予防活動は停滞しているそうですが、エイジングライフ研究所が主張する「脳機能を基にした個別の生活指導」は不可欠だということは十分にわかっているとお話してくれました。テストは実施してあり、生活実態や生活歴については把握できている印象が強かったです。

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保健センター奥に筋トレ用の機械が設置されていました。転倒予防の前にボケの予防が必要です。口腔衛生も栄養も同じ!

何人かのケースを検討して、やっぱり伺ってよかったと思って、三陸鉄道北リアス線車中の人になりました。
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P1000172 田野畑から2時間半くらいで八戸です。オリエントエクスプレス風の電車でした。
蛇足:田野畑村の鮭といくらは絶品です。沖合いに暖流寒流のぶつかるところがあることと流れ込む川がないためだそうです。


平泉ー玄米ニギニギ体操

2006年11月30日 | 認知症予防教室

中尊寺・毛越寺などで有名な岩手県平泉町、世界遺産登録に向けてがんばっていました。
2度目の講演会でした。各教室の体験発表がありましたがなんと5教室中4教室が「玄米ニギニギ体Taiso_2操」 でした。(歌にあわせて)

旧一関地方振興局管内で4年前から取り入れられたそうです。とても浸透しているのですね。
そういえば、宮城県北地方でもよく見かけます。

歌も各教室ごとに違っていましたし、玄米にぎにぎ(ダンベル)にもそれぞれの工夫がありました。衣装にも教室の個性が見られました。
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平泉の強みは、アップルレディスというボランティアグループがあることです。彼女たちの力を借りながら、本当に自主的な活動にしていけたら・・・と思いました。前回のブログ、古川の試みの図表を参考にしてください。


仙台シンポ・ボケ予防で地域づくり

2006年11月30日 | 二段階方式って?

11月2~3週は東北地方を巡っていました。
まず皆さんに報告したいことは、19日に仙台で行われた認知症予防対策セミナーP1000164

青葉城址の伊達政宗像

自民党・県民会議(県議連)が主催ということも、
テーマが「認知症予防対策について~地域活動からの可能性を探る」という点も目を引くと思いませんか?

私の基調講演のあと、実際に二段階方式を導入して活動してきた大崎市(旧古川市)と石巻市(旧河南町)の保健師さんの発表がありました。たくさんの資料が用意されていましたが、特徴的な画面を2面、紹介します。
古川「circle.xls」をダウンロード
河南「hyouka.xls」をダウンロード

このように二段階方式を導入して予防活動をするということは、
 *正常者への一次予防を目的にすることで
  自主活動に継続しやすい。
 *生き方の問題ととらえるから、
   参画する人が高齢者にとどまらない。
 *客観的な評価ができる.

お二人とも、地域づくりに直接的に結び付けられると強調されたことが印象的でした。それとともに、これからの日本のあり方を示唆するものだったと思います!

当日は宮城県知事・県会議長さんも出席なさいましたが、認知症予防の新しい観点を勉強になられたことと思います。P1000162 宮城県立美術館P1000163


103歳の女子アナ:森シノさん

2006年11月04日 | かくしゃくヒント

天草に行ったときに、103歳の女子アナとして有名な森シノさんのお宅を訪ねました。詳細は、リンクから見てください。

私が訪問すれば、当然脳機能検査なのですが、お耳が遠くて、検査はちょっと無理でした。
居間の定位置には、すぐ横にカレンダーがはってありました。日付をたずねると。最初1週間違えてしまいましたが、すぐにカレンダーで確認。再度たずねたときには正答でした。
詳しい検査はできなくとも、見当識が合格なら、家庭生活自体には大きな問題はないことがわかります。

印象的なことがありましたからちょっとまとめておきましょう。平成3年に「超百歳老人の調査(特にかくしゃく老人)」をしましたが、共通するところが多々ありました。

人懐っこい
対人親和性が高く、訪問を待ち構えてくれて、抱きついてくれました。お嫁さんが持ってきたお茶を勧め、頂き物の最中を出すように指示し、歓迎の気持ちを強く伝えてくださいました。
帰りには、外まで見送って下さるのです。

家族に大切にされている。
息子さんご夫婦と同居ですが、お二人とも異口同音に何も困ることはないといわれます。30項目問診票丸はゼロです!
103歳で、配慮がいらないはずはないのに・・・
コミニュケーションに支障がある程に聴力低下があっても「耳が遠い」ことよりも「目がいい」ことを強調されます。
お嫁さんが自慢そうに「百歳で綿入れを縫いました」といわれました。
シノさんも、79歳の息子の世話を焼こうとされます。
「この人(息子さん)は、おばあちゃんをみぞがるんです(かわいがる)」とおよめさんが笑います。

自分らしい生き方を貫く。
「仕事をしてきた」ときっぱりおっしゃいました。「今でも毎日裏山のみかんの世話(草引き)をして、毎日引くので草がない」と息子さんが笑って付け足されました。できることを形を変えながらでも続けていくことは大切なことですね。

信念がある。友人を大切に。
「わが気持ちを人に合わせる。」そうすれば「いっちょん、喧嘩はなか。」
「人への感謝を忘れない」これも息子さんの追加説明です。
たくさんいた友人が、みな亡くなられても、その子たちが「親ンごとある」といまでも慕ってくるそうです。
「人への感謝を忘れない」こともシノさんのモットー!

好きなものは好き。
晩酌に焼酎1杯。ただし「腹八分で病なし」だそうです。

上記はかくしゃく百歳調査との共通項そのものですが、実はかくしゃく百歳の方々は、もう少し「癖がある」というのか「自己主張が強い方」が多かったのです。
シノさんは、穏やかで朗らかで、楽しくユーモアにあふれ、かわいい方でした。
だからこそ、ご家族もあるがままに受け入れ、103歳という年齢を考えるとき「何も困りません」と思えるのでしょう。

心に暖かい気持ちがひとりでに湧き出してくるようなひと時をすごしました。


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