脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

いつから認知症が始まったのか推理する

2018年10月13日 | 正常から認知症への移り変わり

今日の話は、世の中の認知症の大部分を占めるアルツハーマー型認知症についての話です。
皆さんはどんな状態になったら認知症といいますか?
日常生活で食事、トイレ、お風呂、着替えも満足にできなくなって、全面的に介助が必要になると「ボケちゃった」というでしょう。
夜中に騒いだり、徘徊したり、家族の顔もわからなくなったりしたら、違いなく認知症。これは見当識障害といって、時、所、人の順にわからなくなっていきます。ただし、それぞれだんだんに問題が大きくなっていくのです。
ここで大切なことに気づいてください!これほどの症状は一夜にしてはできあがらないということです。これらの症状はエイジングライフ研究所による二段階方式では「大ボケ」といいます。こうなったらもう回復は困難です。ただしこのような状態は、大ボケになってからでも、しばらくたたないと出てきません。
大ボケ(回復困難)になる前に中ボケ(回復可能)が2~3年、さらにその前に小ボケ(回復容易)の状態が3年間は続いていたのです。回復できないいわば手遅れの大ボケになって見つけて「認知症は治らない」と思っている人たちがたくさんいます。

二段階方式では脳機能検査をすることで、その人の脳のイキイキ度を把握し、どのような生活をしているかを理解します。
結論を言ってしまえば、高齢者が何かのきっかけでその人らしい生活がどうしてもできなくなってしまう。なにもしない生活が続くと、脳機能が老化を早めてしまう(廃用性機能低下。筋肉などと同じと考えてください)。そして小ボケは3年続き、そのままの生活であるなら続いて中ボケが2~3年間。その先にようやく大ボケが見えてくるのです。
逆の言い方をすれば、現在の脳機能の状態がわかれば、ナイナイ尽くしの生活をしてきた期間がわかります。それは同時に、その人の人生で生活が代わってしまったターニングポイント(きっかけ)がわかるということでもありますね。

友人との話をプレイバックしてみましょう。

友「おじいちゃんを入所させたんです。おしっこもわからなくなっていて・・・
すぐ入所できると言われたのですが、おばあちゃんに納得してもらうために、三日間入所、四日間帰宅の体制をお願いして、いままでは夜は私がお世話していたのですが、おばあちゃんにもお世話をしてもらいました。おばあちゃんが音をあげて入所させたいという結論がようやく出て、ほっとしているところです」
「私が顔を出すと『帰りたい』と言って大騒動になるので、『しばらくは来なくていい』と老健の方から言われて、ほんとに行ってないんですが、特別悪いことをしてるとも思ってない・・・」
私って冷たいかなあという顔をしています。

私「とんでもない!夜騒ぐんでしょ?おしっこが出たこともわからないんでしょ?お世話がどんなに大変だったか、想像がつきます。おいくつなの?」と尋ねながら、
「こういう症状があるということは、間違いなく大ボケもかなり進んでいる。とすると、脳が老化を加速させ始めて7~8年くらいかな」と推理が始まります。

友「94歳。それは立派な人で、そうそう近衛兵だったんですよ」

私「近衛兵!本人の人柄、学歴、家柄だけでなく、体も立派でそのうえにハンサムでないと近衛兵にはなれなかったのよ」

友「よくわかります。一緒に暮らし始めてから、畑もやったし、釣りも楽しんだでしょ。大正琴、鎌倉彫。バードウオッチングの会にも入って、小学校で講師もやったりしました。バイクも70歳になってから免許をとったし・・・」

私「そういう生活ができなくなるようなきっかけが起きたのよね。85歳を過ぎて88歳までの間。(ほんとは87歳といいたいところでしたが、脳機能検査をしていませんので少し幅を持たせて)」

友「そのころ、バードウオッチングをやめました。他の趣味も次々に。あっ、それから、ちょうどそのころ一番可愛がっていた孫が進学のために家を出たんです。90歳の時だったんですけど、確かにそのあたりから急に悪くなりました」

私「どっちが先かしらね?」

友「バードウオッチングの方が先でした。」

私「なんらかのきっかけで、意欲をなくしてバードウオッチングをやめた。そして小ボケになってしまったところに、追い打ちをかけるように孫が家を出てしまった。お孫さんの進学によってさらに老化が進んで中ボケになっていったということになる。そこから4年で今の状態は少しも無理がない。
つまり、90歳に先行する3年くらい前(ホラ。87歳になるでしょ!)にほんとうのきっかけがあったということになるの。
なぜやめたんでしょうね。それが聞きたいことなの。どんなことが起きたのか?そのために楽しみの柱だったバードウオッチングをやめることになった訳だから」

友「それならわかります!進学した孫と言うのが、とにかく一番可愛くて、赤ン坊の時からそれこそ目の中に入れても痛くない、どこに行くのもつれていく、お風呂だってずーと一緒に入って。近所の評判になるくらいでした。
その子がちょうど高校入学のころ、おじいさんに「勉強のこととか言わないで!」と猛烈に反抗したんです。ちょっと手が出たりしたのはショックだったみたいでしたから。きっとそれです!」

私「そこから始まったとしたら、小ボケは3年間続くの。小ボケが終わる時に大学進学が重なってさらに進んだ・・・タイミング的にはぴったりね。
本当に立派なおじいさんだったんでしょ。
もしもその頃、私が出会っていれば、絶対に『いまが危険な時。この状況に負けないで。さあ何ができるでしょう』と励ましたと思うの。それでうまく生活が立て直せたら、ボケたりしなかったのに・・・でもみんなが知らなかったのだから、だれも責められないけど・・・
このボケていくメカニズムはよくわかってね。そして私たちが同じような状況の時に、ボケないで過ごせていったときだけ、おじいさんがボケた意味はある、と私は思うの。」

大ボケになってしまった後で出会った時には、その方の生活歴がよくわかる例えば家族から何をきっかけにしてナイナイ尽くしの生活に入っていったのかを確認してみましょう。
その時に一番大切なことは、症状から脳機能を類推して、その脳機能になるには何年間くらい脳を使わない期間が必要かを考えて「何年前におきたこと」とタイミングをできるだけ狭めてあげることです。(もちろん正式には、まず一番に脳機能検査をすることが決まりですよ)
その、きっかけがはっきりしたら、認知症の治療方法や生活改善指導がはっきりと見えてくるものです。

このブログでも繰り返し書いていますが、大体世の中の皆さんは「あの人はボケるよね」とか「あの人は絶対ボケないと思う」とか気楽に言います。
それが結構的を得ていることに、私は感動するのです。
皆さんの基準は、学歴でも職歴でもありません。社会的な地位も関係ないし、貧富の差もほとんど考慮されません。
その基準は、「生き方」です。
「人生をイキイキとその人らしく生きている」
「打ち込むもの、自分が生きがいと感じられるものを持っている」
「楽しそうに充実した生活を送っている」
そういう人に対して、「あの人はボケない!」と断定しますね。

一方で、どんなにりっぱな学歴や職歴を誇っていても、世間は容赦ありません。
「いま、どのように生きているか」が鍵ですから、むしろ「立派な仕事をしている人は固い。そして仕事一筋の人が多い」ということから「遊びを知らない面白くない人」であって、そういう人は「退職したらすることがないし、一緒に遊ぶ友達もいないのでボケる」と、こう言う流れなのです。
この近衛兵まで務めた方などは、世間の常識から言えば例外的な人だったと思います。立派な方なのに人生を楽しむすべを身に付けていたところがです。

友「一緒に暮らし始めてから、畑もやったし、釣りも楽しんだでしょ。大正琴、鎌倉彫。バードウオッチングの会にも入って、小学校で講師もやったりしました。バイクも70歳になってから免許をとったし・・・孫が生まれたら、文字通り目の中に入れても痛くないほど可愛がってくれました」

こういう人は、年齢相応の老化現象はあっても、皆さんが考える通り、ボケたりはしないのですよ!こういう人がボケるには、その人らしい生活が送れなくなってしまうような「生活上の変化」「人生の大きな出来事」が起きてしまい、その状況に負けて「その人らしい生き方」ができなくなってしまって、以前とは全く違う生き方になってしまったと言われるような状況がいるのです。そういう生活の変化が先行して起きなければ、ボケずに人生を全うできるのです。
孫の反抗と進学のための巣立ちが、そのきっかけだろうと推理しました。
(これはクズの花)

その後、友人が連絡をくれました。
友「どうして気が付かなかったのでしょう!絶対これです!
実は、主人は次男なんですが、長男のお兄さんが家を新築したのです。しかも奥さんのご両親を迎えるためのお部屋も用意して。私たちは問題なく暮らしてきましたが、お父さんは古い人ですから『いつかは長男のところで住もう』『長男のところで住まなくてはおかしい』と思っていたと思います。それが間違いなく砕かれてしまった、そのことがお父さんの意欲をもぎ取っていったと思います。だからバードウォッチングをやめたんですね。
丁度その頃、孫の問題が出てきたのです…」
このメカニズムが納得できた友人は、ご本人はもちろん周りの人にも対しても、脳の老化が加速されていないかどうかのチェックを入れることができるはずです。そうすると彼女のまわりには認知症は現れにくくなると思います。

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かくしゃくヒント36ー同窓会で認知症予防

2018年10月09日 | かくしゃくヒント

母校戸畑高校の天籟総総会関東支部の総会が、10月6日に無事終了しました。私はその支部長を務めています。お受けするにあたって「同窓会の意義って何だろう」と考えて、同窓会の会報「天籟」にこんなことを書きました。
「・・・同窓会は戸畑高校という共通の基盤を持った老若男女の集い。参加する人たちの思いはそれぞれですし、意味を見つけられずに参加しない人たちもいます。何ともったいないこと!同窓会は前頭葉を活性化できる認知症予防の場でもあるからです。日常生活の中で寂しさがふっとよぎることがある方、出席してみませんか?時を超えて同窓生や同期生との話が楽しめますよ。後輩たちには出会いから生まれる異業種交流も魅力的ですね。・・・」

私は認知症の予防活動をやってきました。
始まりは脳外科でした。脳が壊れた人はその場所によってどういうことができなくなるのか、あるいは治療してどの程度よくなり、どのような障害が残ったかなど脳の働きを調べる仕事をしてきました(神経心理機能テスト)。
そして前頭葉に損傷を受けた人たちは、従来用いられてきた
左脳や右脳の能力を測定する知能テストではその損傷具合が測れないことがわかり、その開発に関わりました。Photo_3
前頭葉はその人らしさの源、十人十色といわれる時のその「色」を決める脳の機能です。
上図でわかるようにどんなに優れた左脳や右脳を持っていても、それを駆使できるかどうかは御者(前頭葉)の能力次第です。左脳や右脳の機能を高次機能という言い方がありますが、それに倣えば、前頭葉機能は最高次機能といわなければいけません。
実は「ボケるくらいなら死んだ方がいい」といわれるほど怖がられているアルツハイマー型認知症は、もう治すことができな程手遅れになって診断されているだけだと皆さんはご存知ですか?
「治らない」とか「アミロイドβのせいだから」などと言われていますが、正体を説明してみましょう。
基本には脳の老化があります(若い人にはアルツハイマー型認知症はない)。
それでは、齢をとった方はみな認知症になっているか考えてみてください。お元気な方がたくさんいらっしゃる。

脳の老化のスピードが違うのです。老化が早まっていく人たちが小ボケ、中ボケそして大ボケと認知症への道を突き進む。大ボケに至るまで6年以上もかかります。
次になぜ老化が加速するかということになりますね。
人生の大きな変化や出来事をきっかけに、その変化に負けてしまって、生きがいも趣味も交遊もなく運動もしないナイナイ尽くしの生活になってしまう人たちは、脳をイキイキ使わない生活を続けることになります。使わないから老化が早まり(廃用性機能低下といいます)徐々にその人らしい生活が送れなくなっていくのです。
認知症は脳の使い方が足りないという意味での生活習慣病と考えるとよくわかると思います。

ちょっとまとめると「」内は家族による、生活状態の一言表現です。

小ボケ(御者だけ元気なく居眠り):「指示待ち人」回復容易
家庭生活は問題ないが社会生活がこなせない。世話役ができない。趣味をやめてしまう。無表情。意欲がない。
中ボケ(御者に加え、馬たちの脚も弱まった):「言い訳のうまい幼稚園児」回復可能
話していることを聞けば、変わりないがやることは幼稚園児のようになる。家庭生活に支障が出てくる。日付がわからない。服薬管理ができない。味付けが変。
大ボケ(御者も馬も横になって寝てしまっている):「脳の寝たきり」回復困難
セルフケアにも問題が出てくる。通常はここからをボケと思っている。徘徊。家族がわからなくなる。夜中に騒ぐ。食べられないものを食べる。
一足飛びに大ボケにならないということは、「正常から認知症への移り変わり」のカテゴリの中にたくさん書きました。

今回の同窓会では、私たちの考えを立証してくれるような出来事が重なりました。旧制中学8期生上木原孝志先輩が乾杯の発声をしてくださっています。88歳。
 
突然の指名にもかかわらず、堂々と壇上へ移られて、「現役時代は、もちろん仕事。退職してからもゴルフとマージャンはかなりやりました。ただこれだけ長生きをすると、仲間が集まらない。健康の秘訣は、OB会、同窓会、老人会にもれなく参加することなんですよ」と背筋を伸ばし、力のこもったお声で挨拶されました。的を得た的確な内容のご挨拶を、短い時間でピシッとお決めになりました。
大きな声で唱和するように付け加えられましたから、「乾杯」の
大きな声が会場に響きました。
上に説明した老化を加速させてしまう生き方と対極にあると思いませんか! 上木原先輩の生きがいや楽しみごとをもっと詳しく伺えなかったのは残念ですが、きっと前頭葉が「生きているという実感」を感じながら生活していらっしゃると思います。

自撮りしたことはありませんが、時間切れのため川嵜先輩と初めての自撮り。
かくしゃくヒント27-「ボケ予防に俳句を始めたよ」
2014年の総会の後に川嵜先輩のことを投稿しました。それからまた4年もたってしまいました。
「もう何年になるかなあ。(2010年だったみたいです)高槻さんの講演を聞いてから俳句を始めたんだよ。あの時老後には趣味がどうしても必要だってわかったから。それで続けてるよ。そして俳句を始めてほんとによかったと思ってる」
「それはよかったです!」スマホを広げて見せてくださったページには、写真の横に五七五がレイアウトされているすてきな作品がいくつもありました。
あとからメールで送ってくださいましたので追加します。

もしかしたら、写真クラブにも参加されているのかもしれませんね。

「英文俳句はなさらないのですか?」
「もちろんやってるよ。後から送るから」といわれました。
メール到着。
「昨日はご苦労様でした。
お約束通り俳句をメールします。9月の句会の句です。
1.glittering
 in  the  rays  of  morning  sun
   a  crape  myrtle
   キラキラと 朝日に匂う 百日紅
2.hanging  down
 a  gift  of  hot  summer
 darkish  grapes
 垂れ下がる 暑さの恵 黒葡萄
又、お会いしましょう。」
総会の席上では慌ただしくて詳しいお話は伺えなかったのですが、俳句の会からのお付き合いも広がっていらしゃるようでした。こういう生き方が大切なのです!何だかお若くなっていらっしゃるのではないかと思いました。

九州から参加してくださったT田さんからメールをいただきました。これにもうれしいことが書いてありました。 
「同じテーブルでご一緒させていただいた二期上の先輩が、高校の体育大会の時の同じ色の応援団長さんでした。25年ぶりの再会に感激いたしました。」
脳機能から考えると、この時の前頭葉はフル回転。
「あれ?もしかしたら…」から始まり、記憶を鮮明にする作業が続いたでしょうね。同じ時間を共有したことがはっきりした後は、懐かしさや応援に熱中したその時の気分までもが湧き上がってきたのではないでしょうか。25年間という時の流れが吹き飛んでしまうような感覚はありませんでしたか?応援合戦を離れた話題にも飛び火したかもわかりません。
考えてもみてください。このような脳の働きは動物にはないのです。人間たるゆえんの前頭葉のなさしめる技。脳の活性化の見本のような出来事でしたね。
今年の本部同窓会のTシャツ。福引の景品としてご寄付いただきました。

会も終わりに近づいた時、卒業年次でテーブルが決まっているのですが、若い人たちのテーブルから若者1人が壇上に招かれました。59回生!29歳!T巣さん。
このような溌溂とした青年を見るだけでも、気持ちの良いものです。しかも同窓生ですもの、よりうれしい。
「たまたま訪問した会社に先輩がいて、その先輩から出席してみるといい」といわれてきたのですってね。
そして「いろいろな先輩がいて同窓会に来てよかった」って言ってくれました。
ほら、同窓会って異業種交流の場にもなり得ます。先輩後輩の間柄がありますから教育的配慮も効くはずです。この記事の一番最初に書いたこととちょっと重なりますよね。
前ブログに書いたように、MORI BARは総会時以外の交流の場の役を担ってくれています。どうぞ行ってみてください。居心地よさにびっくりするでしょう。
ご自分の話や同窓会へのご希望などもっともっと話をしていただけばよかったと、とても残念に思っています。また来年、同期生を誘って参加してください。
景品のワイン
若い方たちのテーブルにちょっとお邪魔しました。
MORI BARでご一緒してライン友だちになっている30年後輩48回生のS谷さんとは、「同窓生ですものね」とファーストネームで呼び合う仲。子育て奮戦中の後輩に何かしてあげられることはないかとよく思うのですが、子育てを楽しんでねと伝えること位しかないのです。
たまにかわすラインのやり取り、お会いするのはもっと稀なのですが、そのときいつも心温まってますよ。ラインで会ってる子供たちの成長も楽しみの一つです。同窓会から生まれたこういうやりとりは、まちがいなく私の前頭葉を活性化してくれているのです。

総会出席者の最年少。ミニミーちゃん。52回生のママ、T田さんに連れられて参加です。平均年齢をしっかり下げてくれましたね。はなれた席だったので、連れてきてくれるまで気がつきませんでしたが、きっとまわりの方々をプレおじいさん、プレおばあさん気分にさせてあげたことでしょう。ちょっとだけ抱かせてもらったぷくぷくした感触がまだ感じられます。

6日には天籟同窓会総会出席。翌7日には牛久シャトーカミヤでベスパブランチにマイ車両で参加ですって。(意味が分からなくてググってしまいました。ベスパはイタリアのバイクのことでした。楽しそうです)
ミニミーちゃんの脳は今から信じられないくらいの成長をしていきます。アナログ情報を処理する右脳も大切。デジタル情報を処理する左脳も大切。もちろん運動の脳も鍛えてあげましょう、一歳になる前からマイ車両に乗ってるんですからこれは大丈夫ですね!
そして何より大切なのは、たくさんの経験をさせてあげて前頭葉を育てることです。それも今から100年もつような前頭葉を。今から広がってゆくその素晴らしい可能性に乾杯。
前頭葉そのものの説明がなかなか難しいところがありますから、興味があったら右欄カテゴリーの「前頭葉の働き」を読んでみてください。
「同期会なら楽しいけど・・・」とよく聞きますが、年代層が広い同窓会しかもってない刺激も体験してみていただきたいと思います。想定外に年齢層を広げてくれたミニミーちゃん、ありがとう。

 

 


 

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楽しい同窓会でした

2018年10月07日 | 私の右脳ライフ

私の母校は北九州市の戸畑高校です。その関東地区の同窓会総会が10月6日、例年のようにコートヤード・マリオット銀座東武ホテルで開催されました。
昨年から、私はその支部長を務めていますから、支部長挨拶で何をお話ししようかとちょっと思案。いろいろ考えた挙句「楽しんでください」ということだけお伝えすればいいと心に決めました。
私と同期18回生の毛利副支部長の「開会の言葉」

実は、私たち18回生の結束は固く今回の総会も130数名の参加者のうち15名が同期でした。それは藤吉さんや八丁さんというすばらしいお世話役に恵まれたことと、毛利さんの存在が大きかったと思います。
銀座MORI BARのオーナーバーテンダー毛利さんは、日本を代表するバーテンダーの一人です。MORI BARホームページが見つかりませんから(おそらく、ない?)、去年取材を受けたと聞いた「銀座線リニューアル情報サイト」の中の「伝説のバーテンダーに教わる接客の極意」をあげておきます。毛利さんの人となりがわかる良い記事だと思いましたから。
MORI BARは、18回生だけでなく戸畑高校同窓生の「かたり場」の役割をしてくれているのは事実ですが、それには毛利さんの人柄が大きく寄与してると思うのです。
その毛利さんは副支部長として毎年「開会の言葉」を言ってくれます。今年の挨拶の中核は「楽しんで下さい」だったのです。打ち合わせなしで、これだけシンクロできるって素晴らしいでしょ。それだけで私の中では一気にテンションが上がりました。

今年の総会は楽しかったと思います。帰りにいろんな方がそう声をかけてくださいましたから。
恒例の基調講演は、主婦連会長の有田さんにお願いしました。

演題からどのようなお話かといろいろに想像を膨らませていましたが、お話は「興味深かった」の一言です。
少女のころから不思議に思った事々を具体的に普通の言葉で話してくださいました。「女の子なのに」というようなことばから始まって、ごく身の回りの障がい者に気づいたこと、水俣病、森永ヒ素ミルク、カネミ油症・・・そして安保闘争、ベトナム戦争・・・それぞれの持つ意味や問題に、その時、その時のご自分が正面から向き合ってこられたのですね。多感な青春時代を、戸畑高校の自由な校風で羽ばたくことができたとも。
その事々への関心や疑問、そしてそれを真摯に究明していった体験が、後の仕事の面でも、そのままであったり形を変えたりしながら人生を貫いているという述懐はたしかにそうであっただろうという説得力のあるものでした。
そして実は降壇後に「私の仕事は計画して進めていったというよりは、さだめのようなものを感じます」と話してくださいました。
大変な量の人生体験や業績を限られた時間でお話しくださるために、スピード感あふれた魅力的な講演でした。

続いて本部同窓会の神田副会長の挨拶も「有田さんのお話を伺って、戸畑高校在校中の娘の考えをもっと聞こうと思う」という肉声そのもので、形式的な挨拶にとどまってないからでしょう、会場からホーと声が聞こえました。

戸畑高校校長池田美佐子先生は、わずか10分間という短い時間で母校の現状を写真をたくさん使ってご説明下さいました。テンポよく説得力のある構成で、写真を一枚もとらなかったということが、引き込まれてしまった証拠だと後から自分を慰めました。
学校生活は大きく変化していますが、制服は半世紀以上前の私たちのものと同じなのですね。
北九州市東京事務所、正野副所長は形の整った(左脳)そのうえ気持ちが伴った(右脳)スピーチでしたから、つい後から「いいご挨拶でしたね」と褒めてしまいました。まあ人生の先輩ですから許してくださいね。

今年の8月8日メジャーデビューした54回生の冨永祐輔さんが、その報告とお礼にと急遽参加してくれました。
開催のお知らせには掲載されていないうれしいハプニングでしたが、音楽とともに登場したその瞬間から、皆さんが身を入れて聞いてくださったこと!胸が熱くなりました。

これまた想定外のアンコールまで。ソフトバンクホークスの和田選手の登場曲WAR熱唱。

冨永さんのサイトを読んでいたら、ぜひご紹介したい記事を見つけました。
「生きているっていうことはそれだけで意味がある」
こういう思いを持って、音楽の世界に向っている同窓生にエールを送りたくなるのは当然でしょう。

福引大会もありました。
10回生の木村先輩の版画

我が18回生笠井きみよさんの版画。作品に会うたび、高校生だった彼女の静かなたたずまいが思い浮かびます。

そしてまたまた18回生。世界的な書道家になっちゃった(ごめんなさい)幕田魁心さんの色紙、3点も寄贈してくれました。「道」「和」「陽」

その他にもワインやフルーツや演劇チケット等々、盛り上がりました。
最後は恒例の応援歌斉唱...36回生の岡崎さん、なかなか見事なリーダーぶりでした。鍛えておけばあんなに力強い声が何年もたっていても出るのですね。檀上には有志の先輩たちも登壇してくれています。こういうのもいいなあ…

司会の津﨑さん。今年のデビューをばっちり正装で決めてくださって総会の品格が上がりました。実は靴もおニューだったんです。そのお幸せな顛末をお知りになりたい方は津﨑英俊さんのフェイスブックへどうぞ。
お疲れさまでした。そしてありがとうございました。

同期生が送ってくれました。撮影場所が違うので会場の様子がよくわかります。支部長挨拶。

出席してくださった皆さんも、幹事の皆さんもありがとうございました。楽しかったですね。
号外です!
ブログを読んでくれた後輩が、池田校長先生の講演なさっている写真を送ってくれました。生徒さんたちの多岐にわたる生活がよくわかるように作ってくださったパワーポイントの映像に圧倒されました。
T田さんありがとうございました。

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「母はしっかり者なんです」・・・ちょっと疑ってみる

2018年10月01日 | 正常から認知症への移り変わり

パソコンがネットにつながらなくなって大騒動。修理センターに入院ということになり、様々なファイルの保存に汗をかきました。たまたまドキュメントの中に面白い文章を見つけました。これはブログ用の原稿だと思いますが、「正常から認知症へ」のカテゴリーには70を超える記事がありますのでアップします。
写真は10月1日、台風24号が通過した伊豆高原いがいが根(この地面が既に海面から7~8Mの高さ)の波の様子です。
久しぶりの友人が来ました。

「母が入院してるんです。昼食を食べるときに、椅子に座ろうとして、椅子の引き方が足りなかったので空座りになってしりもちをついてしまって・・・
その時大腿骨の上のほうが折れたんですけど、それでも我慢強い人だから『大丈夫』というものだから、夕方まではどうやら家にいたんですが、普通じゃないので病院に行くことにしました。そのときには負ぶって連れて行く有様で」

私「転んで骨を折るときって、大腿骨頸部って多いんですよね。手術はすぐにできたのですか?」
「幸いにも、二日後にやっていただきました。経過もすごく良くて。今はリハビリ病院に転院してます」

私「リハビリ嫌がらずになさってますか?『絶対歩けるようになって退院!』って思っていらっしゃるかしら」
とても頑張ってます。母はしっかりしてるものだから、病院スタッフの方からも親切にしていただいて。ホラ、話がよくわかるでしょ?したらいけないことはしないし、しなくてはいけないことはするし。自分でちゃんとリハビリ予定のメモを取ったりしてますし。
他の方は、いろいろみたいで、母は結構世話も焼いているみたいです」

ここまでの会話はどこででもありそうなものですね。
しっかり者のお母さんが、骨折をしたけれども病院でも何の問題も起さずリハビリをがんばっているというのです。

でも、ちょっと待ってください。
高齢者が骨折をするとき、もちろん不可抗力で致し方ないこともありますが、ちょっとした不注意で・・・というようなこともよく聞きます。
注意を集中したり、状況を判断したりするのは、脳のどこでしょう?
そうです。前頭葉なのです!

前頭葉が実力を発揮できない状態(小ボケ)の時、こんなことでとびっくりするような状況で骨折してしまうことがあることを覚えておいてください。

それで念のために質問しました。
(繰り返しますが、ほんとに仕方がない状況の時だってありますよ)

私「お母さんですが、ここ3年くらいの間に生活が大きく変わるようなことはありませんでしたか?」
「私が常勤職で働いているので、母がまだ家族の食事つくりは全部してくれるし、洗濯とかの家事もやってくれます。何しろしっかり者で通ってきた人ですから。あら、そういえば畑は、最近は父がやるようになりましたけど。もともと母がやってたんですけどね」

尋ね始めた以上、「ナイナイ尽くしの生活をすることで引き起こされる脳の廃用性機能低下は起きてない。脳の老化は絶対加速されていない。生き生きとした生活実態が継続されていた」という確信が得られるまで確認を続けます。
このことは逆に、「加速されていた」という仮定を立てて、それをはっきりと否定できるまで質問するということなのです。このようなアプローチがアルツハイマー型認知症の早期発見には必須です。

私「畑はなぜお父さんに?」
「若いころから、腰痛があって整体とか整形とか通っていたんですけど、2~3年くらい前からひどくなって、それで父が母に言われてやり始めたんですが、父も凝り性なので最近では勝手にいろいろ工夫して楽しんでるみたいです。それで母もすっかり畑は卒業したということですね。
腰痛がひどくなったので、流しの前で移動できる椅子を用意してあげました。それで炊事もしてくれたんですよ」

私「ということは、最近はあまり炊事はされない?」
「そう言われると最近は、品数も減ったし、たしかに前とはちょっと違ってきてる・・・」

1.2~3年前から腰痛が悪化!これは老化を加速させる「きっかけ」になりうる!
→その後の生活がそれまでの生活実態と違ってないか詳しく聞く必要があります。
2.「可動式の椅子」からは家族関係の良さが伺える!
→この家族からなら正確な情報が得られるし、生活指導の実が上がるはずです。

私「腰痛がひどくなってから、畑をやめたほかにやめたことはありませんか?」
「毎日買い物には自分で行ってたのがちょっと無理になったですね。
そうそう生協をやっていて、週一度近所のおばさんたちが玄関に集まっておしゃべりが盛んだったんですけど、だんだんやめる人が出てきたことと、それまでは届けてあげたりしてたのも無理になったので、生協をやめてしまったこともありましたね。
それから、孫をとてもかわいがってたんですけど、孫も中学生になって帰宅時間が遅くなり触れ合う時間も減ったかな」

「買い物をやめたこと」と「生協をやめたこと」と「孫との触れ合いが減ったこと」
この三つのことが、お母さんの生活にどのくらい影響を与えたか?生活を変えていったかどうか?を聞き取ることがカギになります。
(ご本人ではないのですが、この家族なら正しく理解できていると思います)

「自分で家族の生活を全部みているというのが誇りだったんですよね。面倒がらずに買い物だって新しいものを毎日買いに行ってくれてたんです。
畑もそう。家族からおいしいといわれることがとてもうれしそうだったけど、今は父だから・・・
生協をやめたのも、リーダーっぽい母だったから結構痛手だったかも・・・
孫との触れ合い時間が減ったことは、たしかに寂しそうですね」

3.「腰痛の悪化は『きっかけ』になった可能性が大きいことが判明」
4.「骨折の前に、すでに小ボケだったことを症状を通じて確認する」

アツハイマー型認知症の正体を解説しました。
私「腰痛がひどくなって、お母さんが生きがいと感じていた生活ができなくなっていった。近所の仲間やお孫さんとの触れ合いも減っていった。その生活が2~3年続いていけば、前頭葉の出番が少なくなって元気を失うことになるんです。二段階方式で言うと小ボケ。
献立が単調になったでしょ?出来合いのお総菜を買ってくるようになったでしょ?手際が悪くなったでしょ?」
全部納得してくれましたから「♪今日もコロッケ、明日もコロッケ・・・」を見せました。
「これも、これも」と最後は笑い出す始末。

細かく話を聞いていくうち、正しい理解に到達できました。

お母さんは、腰痛の悪化によりそれまでの生活ができなくなったことで、次第に意欲をなくし小ボケ(脳機能の老化が加速されて前頭葉機能のみ不合格状態)になっていき、そのために転倒骨折した可能性が高いのですが、入院生活が逆にお母さんにはよい環境になったのです!
・いつも気にしてくれ、声もかけてくれるスタッフがいる。
・目を配ってあげることが必要な人たちがいる。
・「歩いて退院」というはっきりとした目標がある。

このような環境で、お母さんの前頭葉は出番が増えてきたのです。入院前よりもたしかに元気になっていることを確認し、退院後の生活で分担してもらう家事を確認して今日のおしゃべりは無事に終了しました。

注)二段階方式では、まず最初に脳機能検査をします。その結果と現在の生活実態、そして直近の生活歴を聞いていきます。今日の記事は脳機能検査はしていませんが、生活歴を丁寧に細かく聞いていく大切さをお伝えしたかったのです。

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9月の右脳訓練ー歌舞伎一幕見

2018年09月27日 | 前頭葉の働き
何度か書いていますが、歯科受診で上京するときには、ついでに右脳訓練に励むことにしています。
いつもの検診の時は朝一番に予約を入れていただいて、昼からゆっくりと右脳訓練に励むと言うパターンなのですが、今回は「歯の一部が欠ける」と言う突発的な状況でしたから、受診が中途半端な時間で後の予定が立ちにくい状況でした。

予定を立てるときに、用意周到にタイムテーブルを作り水が一滴も漏れないように準備できる能力は、もちろん前頭葉を駆使することになります。
一方で、いくつかのケースだけ考慮しておいて、あとは臨機応変に対処すると言う能力はどこが発揮するのでしょうか?

これもまた前頭葉です!

「状況を判断し、見通しを立てて、決断する」
「決断に従って、行動に移し、意欲を持って継続していく」
「一旦動き始めた状況をさらに検討し、場合によってはその行動を変更もする」
ざっと考えても、臨機応変と言うにはこのくらいの前頭葉機能が関与していますね。

閑話休題
最後の写真は定式幕(じょうしきまく)です。
森田座由来の歌舞伎座の定式幕は黒ー柿色ー萌葱。
市村座は黒ー萌葱ー柿色の繰り返しで、現在は国立劇場と大阪歌舞伎座でつかわれているそうです。
中村座は黒ー白ー柿色。中村座の娘が市村座に嫁し、同じ幕を使ったが、白の汚れが目立つので萌葱に変えたとか。
定式幕は如何にも歌舞伎らしい印象を惹き起こしてくれるものですが、三種類あることも知りませんでした。その知識が特別何の役にも立つわけではありませんが、「私」の前頭葉は喜びました。

急な受診が決まった時に「今回の『東京を楽しむ』計画はどうしたものだろう」と、前頭葉が動き始めました。ところが何時から自由時間になるのかがはっきりしません。
ひょいと思いつきました。

歌舞伎座には一幕見というシステムがあるのです。体験したのはもう50年くらい前に一回だけ。でもこの知識が今に役立つのですね。

一幕見というのは、当日の一幕だけの入場券を、だいたい2時間くらい前に窓口で買っておきます。料金は幕ごとに違いますが格安です。指定時刻に集合し、特別の入り口から入場券番号順に入場していくシステムで座席は4階!
その座席から見下ろした舞台の様子は、上にあげた幕の様子から想像がつくでしょう。
主目的の歯科治療から解放される時刻がわからない状態で、事前に組んでおく予定としたらベストかもと自画自賛。チケットが入手できなかったら、映画観賞に変更することも考えておきました。
さてその次、チケットをゲットして1時間半ぐらいの時間はどうするか。
帰ってくるので動きたくはないし、まとまった時間なのでゆっくりしたいし。
新しくなった歌舞伎座には、歌舞伎座ギャラリー回廊というエリアがあります。資料展示ブースや屋上庭園、日本茶カフェなどがあるのです。創業160年の寿月堂がパリ支店に次いで開いたカフェは、ここだけの商品などもあり一度行って見たいお店でした。「寿月堂でお茶」これも決定。
時刻だけが決まらないまま、予定は着々とできあがっていきました。
思いがけず、歯科治療は短時間ですみました。夜の部最初の一幕見席発売時刻に間に合います。

無事チケットを手に入れて、待ち時間の間は予定通り寿月堂へ。
竹を多用したおしゃれな店内は、隈研吾設計とか。

いただいたのは正統的にお煎茶セット。お茶を楽しみながらブログを書きました。

窓の外には、日本庭園が広がってます。借景とまではいきませんが、庭の背景に見えるのがビル群というのはちょっと不思議。

帰りの時間も、前頭葉が考えて三幕、玉三郎の羽衣までで終わりにしました。
結論。とっても楽しかった!今まで何度か見た舞台とは視点が違うので、歌舞伎の持つスペクタクルな舞台転換がより一層楽しめたかもわかりません。玉三郎と佐渡鼓童とのコラボはなんとモダンだったか!
舞台の写真は撮れませんから、言葉の力だけでこの感動を伝えることは無理です。チャンスがあったら一幕見に挑戦してみてください。

ブログに書いて一夜明けて、今朝気づいたことがあります。
テレビで吉右衛門特集も組まれたし、評判のよかった「秀山祭」。そろそろ終盤、あと一週間を残す時期だったのでチケットは完売と、最初から思い込んでいて、当日券売り場に行かなかった!
もしかしたら、空席があったかもわかりません。ケースシュミレーション不足でした。ただ一番いい席だと2万円超えのはず。それなら歌舞伎鑑賞を第一目的にしたいですね。
こういう風に一連のことに思いをはせて、反省したり思い直したりするのも前頭葉の働きです。そしてそれがまた自分の行動を決断していく時に、自分らしさという前頭葉の色付けに一役買うことになっていきます。
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9月の右脳訓練ー事任八幡宮秋の大祭に遭遇

2018年09月26日 | 私の右脳ライフ
浜松での実務研修会を終えて、9月15日帰途につきました。
たまには道を変えてみようということになり、新東名をやめて旧国道1号線にしたのです。西行が「年たけてまた越ゆべしと思いきや命なりけり小夜の中山」と詠んだ東海道の難所小夜の中山。その小夜の中山の手前におまつりされている事任八幡宮、秋の大祭に出会いました。

初めてお参りします。創建がはっきりしないほど古いだけあって社叢も深く巨木も目につきました。

この楠の周りをめぐるとご利益ありとのことで、熱海来宮神社の楠と同じでした。
杉の大木もありました。

足元には、結構無造作に「八坂の玉石」が小山になっていました。

秋の収穫という意味なのか、何かのいわれがあるのかもしれませんが、立派なレンコンが奉納されていました。こんな立派なレンコンは久しぶりに見ました。

舞楽殿もあるのです。

ちょうどいいタイミングで女子小学生による舞楽奉納が始まりました。しかも三組も。
一番小さな子供たち。

もう少し大きな子供たち。

浦安の舞。

たくさん練習したでしょう。

少し登らないといけないのですが、本宮にもお参りしました。

271段登って本宮参拝。下の社務所で紙を渡されて「神様のために一つ、社会のために一つ、自分のために一つ」計三個の石を磨くように言われ、ちゃんと二人で六個磨きました。





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実務研修会に参加したみなさんへ

2018年09月17日 | 二段階方式実務研修会

9月13〜14日と北海道岩見沢市から山口県下松市まで、広範囲からの参加者を迎えての研修会でした。
(研修交流センター1階楽器博物館のカフェ)

会場の浜松市アクトシティで初めての研修会を開いたのは、平成7年1月17日に発生した阪神淡路大震災の直後の2月でした。関西以西の参加者が相次いでキャンセルとなったこと、浜松には珍しく雪模様の寒い日だったこと、そのような些細なことが思い出されます。
あの時から、そろそろ四半世紀。
エイジングライフ研究所の研修会は毎回どこか印象が違うのですよ。参加している方たちがこちらが投げるボールをしっかりとキャッチしてくれていると感じる時とそうでもない時。
もちろん伝えるべき内容は共通しているのですから、その差はどこから生まれるのかちょっと考えてみました。

伝え方の問題があるとしたら、これは当然私の反省点です。工夫の余地はあると思いますが、「伝えたい気持ち」にはブレはなく、むしろ研究会を重ねる度に「この簡便な手法が、個々人だけでなく日本を救うのだから、ぜひ使えるようになってほしい」という気持ちにまで昇華していってます。
これは理屈に合わないのですが、とにかく身勝手な理由をつけてでも自分の問題を外したいのです。
自分に帰属している理由以外の理由を考えて見たかったからです。

1。参加者のモチベーションの差。現在アルツハイマー型認知症(特に予防)の仕事についているかどうか。それ以前にこのアルツハイマー型認知症に関心があるか。
参加したくて参加している人ばかりではないことに、ある時気づきました。「母子担当なのですが研修予算があるので参加するように言われました」と、悪気なくいった人もいました。
細かく言えば、研修を受けるような心理状況にない人もいるかもわかりません。もちろん体調だって同様です。業務としての参加ですから。
手技には関心を持っても、ただでも忙しい日常業務の中でどう使っていくのか?と悩ましく思ってしまう人もいるでしょう。

2。参加者の年齢の違い。新採用の方から定年間近の方まで参加されます。経験を積まないと実感できないものがあるために理解が具体的だったり、深まっていらっしゃることもあれば、フレッシュマンらしいキラキラした関心が、こちらに直接伝わってくることもあります。

3。さて、当日の天気は影響するでしょうか?幸いにも荷物の積み下ろしに困るほどの雨に当たったことはありません。と、いうわけで豪雨や雪の影響はわからないのですが、晴れから小雨までの天気であるならば、特に関連はないような印象を持っています。

ここまでよく付き合ってくださいました。
「なんか変だなあ」と思いませんでしたか?「いくらなんでも研修会の印象が違う理由としては、こじつけじゃないか」と思いませんでしたか?
(9月15日事任神社で)

研修会後に読んだ新聞記事です。
エーザイが、まだアミロイドβの影響を取り除くことで、アルツハイマー型認知症の治療までもできる薬を開発中ということが取り上げられていました。アリセプトは進行を遅らせるだけだとされていたわけですから一歩踏み込んだ創薬ですね。
一方で、同じ記事の中に、アメリカの巨大な製薬会社イーライリリー社は「アミロイドβがアルツハイマー型認知症発症の原因とする考え方からは撤退した」ということにも言及してありました。

何が原因かということを考える時には十分な注意が必要です。
アルツハイマー型認知症の重度の方の脳にアミロイドβが多く見られたからといって、アミロイドβがアルツハイマー型認知症の原因と言い切ることはできないはずです。別の原因でアミロイドβが溜まっただけかもしれないでしょう。
例えば、脳を生き生きと使わないがためにアミロイドβが排出されなかったのかもわかりません。
「『火事は煙がでる。煙が出てるから消火に行ったら、サンマを焼いていた』というようなことにならないように」と、学生時代に相関を考える時の注意を受けました。

研修会で所長が解説したように、「アルツハイマ-型認知症発症の原因として脳の使い方という意味での生活習慣」を上げるところが世界的な研究機関からも出てきたのです。
エイジングライフ研究所は、たまたま正常の方から重度認知症の方まで幅広いデータがあったこととそれが多数例であったことから、アルツハイマ-型認知症の正体がよく理解できたのだと思っています。
住民の方々に「脳の健康教育」をしていくことができるのはみなさんです。

感想を伺いました。
「マニュアル通りに、趣味や運動などを進めていたが、なぜかがよくわかった。これからはもっと自信を持って指導につなげられる」
「生活上の大きな変化をきっかけにして、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が継続すると、脳が老化を加速する(本来の老化と廃用性機能低下)ということはとても納得でき、具体例が目に浮かぶ」
「長く使っているうちに、少し変化してきているようなのでもう一度正確に使うようにしたい」
嬉しい感想として「使ってみたいと思います」
そうなのですよ。事例を重ねるほど、納得できることが増えていくと思います。

今回は、右脳・左脳の話で盛り上がりましたね。左利きの人で右脳障害のため失語症になった事例を紹介しましたが、ここに詳しく書いていますから一読をお勧めします。

例外ですが、左脳=デジタル・右脳=アナログに当てはまらないこともあります

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20歳代のかなひろいテスト

2018年09月07日 | 二段階方式って?

ちょっと問い合わせがあったので、かなひろいテストを見直してみました。今日は二段階方式を導入している市町村保健師さんのために書きました。

かなひろいテストというのは、「全部ひらがなで書かれているおとぎ話を読んでいきながら、大筋を理解し記憶していく。同時に『あ・い・う・え・お』の5文字を拾い上げて丸を付ける」という前頭葉の機能テストです。実行機能としての前頭葉の機能のうち、主なターゲットとして、意欲・注意集中力・注意分配力を測定するものとして開発しました。


このブログでも、何度も前頭葉機能についてお話ししていますが、世の中ではまだ理解されていないと思わされることがしばしばです。最近良く目に付くのがデユアルタスクという言葉です。
「何かしながら、同時に別の何かをする」ことが前頭葉を刺激して認知症予防につながるという論調です。そしてその例として「料理しながら歌を歌う」とか「歩きながら、規則に沿って何かする」というようなことがあげられています。何度か書いていますが去年のを。

1月の右脳訓練ー料理と認知症予防

前頭葉機能を理解してもらうために種々工夫をしてきましたが、今のところ一番いいのではないかと思うのが、脳の機能を3頭立ての馬車に例える説明です。

左脳・右脳の働きといわれる一般的な認知機能と、前頭葉機能はその働きのレベルが違うのです。人間にしかなく、その人がどのように生きるかを決定するその人らしさの源となる最高次機能です。
考えたら、小ボケ(というのは、前頭葉機能だけが老化を加速させてしまってうまく働くなった状態)になった時に家族はよくこういいます。
「おばあさんじゃないみたい」
「以前のおばあさんだったら、絶対にした(orしなかった)のに」
「おじいさん、人が変わったみたいに怒る(or怒らない)」
「おしゃれだったのに…」「整理好きだったのに」というのもよく聞かれます。

さてかなひろいテストに話を戻しましょう。
今は、認知症の早期発見にその威力を示していますから、あたかも認知症のテストのように思われています。そうではないのです。あくまでも「前頭葉機能」のうちの「意欲・注意集中力・注意分配力」を主たるターゲットにした検査法です。だからこそ小学校1年生から100歳までのデータを私たちは持っているのです。

このようなカーブはよく見ます。体力、肺活量、筋肉量、骨塩量、免疫力等々。
今回、私が2000年ごろ浜松医大看護学科で教えていた時の生データが出てきましたので、もう一度整理してみました。脳機能の話をする時には、前頭葉を理解する近道として「かなひろいテスト」を講義の前に受けてもらっていました。
大学2年生19~24歳 平均20.1歳 46名です。

高齢の方の検査データを見慣れている人は、目をこすってしまったのではないですか?
20歳代の正答数の平均は44ですから、平均は予想通り。最大値の59はどうですか?全数ピックアップできたとしたら61ですね。見落としたのはたった2。
おもしろい傾向が見えました。最後まで読んだ人たち10名を列挙しましょう。(正答数,見落とし数,正確度(マニュアルによる算定。最大値1は全く見落としがないことを意味する))の形式です。
(59,2,0.99)(58,3,0.98)(57,4,098)(57,4,0.98)(56,5,0.97)(55,6,0.97)(55,6,0.97)(50,11,0.94)(50,11,0.94)(45,16,0.9
最後まで読んだということはスピードが速いということです。高齢者では考えることもできないようなスピードで読み進めていきながら、見落としも少ない!また全文読んでしまったのですから当然ですが、正答数が多い人ほど見落とし数が少ない。なんという素晴らしい注意の分配力でしょうか。高齢者の場合は見落とし数は正答数の1/3程度まではよくあることと考えますよね。

さらに特筆すべきことがあります。全員意味把握ができました。3名だけが正答したうえでやや曖昧な回答が付け加えられただけでした。

「あいうえお以外の文字に〇がつくことは例外で変り者の指標」ということもよく強調することです。
今回はたった2名。全体の4.3%です。それも1文字ずつでした。全員の丸の数を合計してみたら2098文字、そのうちの2文字。いかに頻度が低いかよくわかりますね。

年若い人にも、前頭葉機能が不合格の人がいます。今回も2名。(19,1)(27,6)いずれも内容把握は可でした。この人たちを理解するには「二段階方式個別判定マニュアルA かなひろいテスト不合格の原因」を読んでおいてください。
私は何度か、大学でかなひろいテストを実施しましたが、毎回必ず不合格者がいました。中に「小さいころ水頭症の手術をしました」という学生もいて、その時はかなひろいテストの持っている威力を改めて感じました。



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iPS細胞でパーキンソン病の治療始まる

2018年09月04日 | これって認知症?特殊なタイプ

猛暑だか酷暑だかの8月も終わり、もう9月になりました。
一か月間全部遊びの記事だったことは、2005年のスタートから初めてのことだと思いますので、今日はちょっと真面目に取り組みたいと思います。(写真は伊豆グランパル公園グランイルミより)

ちょっと旧聞に属しますが、「京大で、iPS細胞を使ったパーキンソン病の治験が始まる」というニュースが流れました。目にされた方々は「これでパーキンソン病が治る!」と思ったのではないでしょうか。
見落とした方のためにちょっと詳しく書きましょう。
「人間のiPS細胞から作られた神経細胞を、パーキンソン病患者の脳に移植して症状改善を図る臨床試験が始まった」ということは、パーキンソン病の発病原因と大きく関係しています。
「パーキンソン病は、脳内の黒質というところにあるドパミン細胞が変性して、ドパミンが足りなくなるために起きる」ということまではわかっています。
だから、移植した細胞がドパミンを出してくれたら、根本的な治療につながるのです。

もちろん私もこの治験がうまくいって、パーキンソン病の方々が笑顔になることを願っています。この治験が成功すると「世界で最初」というような名誉も伴うのですから、ほんとに成功してほしいものです。
けれどもこの記事を読みながら、「世の中の人たちが誤解することになるなあ」と気が重くなったのも事実です。今日はその間違いを解説したいと思います。

その前にちょっとだけ、パーキンソン病のおさらいをしましょう。
パーキンソン病の症状としては
①歩く速度が遅くなる。歩幅や腕の振りも小さくなる。歩き出そうとすると足が出ない(すくみ足)こともある。とにかくなかなか動けない。
②手足のふるえ。高齢者に見られるふるえ(本態性振戦)は、何かする時に大きくなるが、パーキンソン病の場合は安静時に細かく震えるところが違う。高齢者のふるえは手の他、頭や声にも起きる。
③筋固縮。肘、手首、首などの関節部分を、検査者の手で動かしてみると、ちょうど歯車を動かしたようにカクカクとした動きを感じる。
④姿勢反応障害。ちょっとバランスを崩すとバタッと倒れてしまう。
上の上の四つがパーキンソン病の4大症状といわれるものです。
臨床的に目立つその他の症状として仮面様顔貌があります。無表情でまばたきも少なく、一点を見つめていてまるで仮面のような印象を受けます。そして私の印象としてはちょっと脂ぎっているような感じも受けました。
パーキンソン病という診断が確定すると、投薬治療が始まります。逆に言うと薬が効かないならパーキンソン病ではないといえます。最初はよく効きますが、次第に効かなくなり組み合わせを変えたり、別の薬にしたり。手術をすることもあります。
私には詳細はわかりませんが、今回の治験を受けられる方々は、皆さん最低ここまでは治療を受けられた方々のはずです。

さあ、ここからです。
「うちのおばあちゃん、パーキンソンなの」
「歩き方がね、トボトボしてるから病院に行ったらパーキンソンって言われた」
「無表情が気になって先生にかかったら、パーキンソンだって」
実は、最近は「パーキンソン」に変わって「レビー小体型認知症」といわれる割合がどんどん高くなっているような気もして、ブログに書きました。

「レビー小体型認知症」って増えてますが。


確定診断に関してはまだ「パーキンソン病」のほうがましですね。
ところが、パーキンソン症候群という言い方もあります。もともと、パーキンソン病が先に確立されて、その時に見られる症状は4大症状として先に挙げました。
その後、パーキンソン病の時に発現する症状と同じものに対して、パーキンソン症候群と言い習わしたのです。一見パーキンソン病と同じように見えるけれども、詳しく調べると別の病気かもしれないものもひっくるめてパーキンソン症候群と。薬の飲み合わせが悪い時にだって起こります。

もちろん小刻み歩行や無表情の症状はパーキンソン症候群といっても差しさわりはないのです。
一方で、小ボケの方たちは、前頭葉機能が低下していますから、その結果として小刻み歩行になるし無表情にもなります。
その状態で受診した時にドクターが「パーキンソン症候群があるね」といわれても何の不思議もありません。さらに「パーキンソン症候群」と診断はされても「パーキンソン」と口にされるドクターがいらしゃらないとも限りません。

ところが診断を受けた側は「『パーキンソン』と診断された」と妙に納得してしまう・・・
その人たちみんなが「『パーキンソン』の凄い治療法がもうすぐ確立される」と喜んではいないでしょうか?

ドクターは「パーキンソン症候群」と診断し、そう言われた側は「パーキンソン(病)」と思ってる例は、とんでもない数にのぼると思います。その大多数は前頭葉機能低下(小ボケ)の症状である可能性が大きいです。
「パーキンソン(症候群)」という診断を受けたということで、妙に納得してしまっている小ボケの患者さんや家族は、もともと積極的な脳リハビリをやりません。そのうえに「治療ができるんだから」と安心して何もしないでいると、脳機能の低下はどんどん進んでしまいます。

京大の治験が成功したとしても、その治療が効を奏する真の「パーキンソン病」の人たちは、少ししかいないことを肝に銘じましょう。前頭葉機能低下だけの小ボケ状態なのにパーキンソン(症候群)といわれた人たちは、イキイキとした生活を取り戻して、脳の活性化を図る方が大切です。

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8月の右脳訓練ータニタ食堂と丸の内界隈(後半アルツハイマー病の解説)

2018年08月27日 | これって認知症?特殊なタイプ

今回の東京行きでは、もうひとつ計画がありました。
タニタ食堂。体重計や体組成計などの健康計測機器メーカーのタニタが社員食堂のヘルシーメニューを丸の内で提供、というニュースはずいぶん前に知ったのですが、場所までは調べていませんでした。

今回映画館から美術館の道順を確認していた時に発見。ランチは丸の内タニタ食堂でと決めていました。
いくつか目に付く工夫がありました。
注文したのは日替わり定食で、野菜沢山の味噌汁、鶏胸肉のキノコあんかけ、野菜の小鉢二つの一汁三菜。

野菜を多く、また大きく切る、火を入れ過ぎないなどの工夫で、噛み応えを残し満足感を満腹感を引き出すのだそうです。
テーブルにスケールが置いてあって、「ご飯は100gを目途にしましょう」との説明があります。自分でよそうのですが、私は少し少なめでした。

もう一つは、食事に20分はかけましょうということで、20分を表示してあるタイマーが。ゆっくりよく噛むと同時に満腹感を感じる時間でもあるのですって。残念!ちょっと早過ぎた。

このような工夫は、実体験が伴うだけに効果的ですよね。
一汁三菜は、だいたいクリア。問題が一つ出来。薄味といわれる私の舌でも、やや塩分が足りないのではというくらいの薄味。つまりもっと塩分を控えなくてはいけない…それだと夫からクレームが出てきそう…
帰宅してからちょっとチェックしてみたら、全国展開していたのに、秋田店が撤退とか。薄味すぎるのかもと納得してしまいました。
日比谷ミッドタウンからタニタ食堂に移動中、丸の内シャトル発見。

このバスにも一度乗ってみたかった!
路線図で確認したら11番から乗って13番で下車なのですが、ぐるりと一回り9番で降りました。30分間車窓からの丸の内見物。新旧ビル、特にオープンのニュースを聞いていたホテルを何軒も見て、ホテルラッシュを納得しました。金融機関の多いこと。それから新聞社も集中してることが実感されました。

乗り場は11番第一生命。一時間4本運行というお知らせだけで、バスの時刻表はないのです。

少し待っていいる間に、ここは戦後GHQが置かれたビルだと気づき、意を決して入って見ることにしました。

正面にエスカレーターが4基。下の写真は右半分。これと対称にもう2基。真ん中に特別警戒中の警察官が。実はこの建物の左側と右側にもほとんど同様の大規模入り口がありました。

エスカレーターまでの広いロビーで視線を横にすると、大きな絵画作品が展示されていました。

第一生命が現代美術VOCA展をサポートしているらしいです。

南北ギャラリーに過去のVOCA展の大作が沢山展示されていました。石造りの重厚感と高い吹き抜けの開放感が作品を引き立てているようでした。珈琲で一服し、思いがけずゆっくり第一生命ビルで遊びました。

30分のドライブそして下車後、三菱一号館美術館への道すがらまたクラッシックなビル発見。
この明治生命館は、古典主義様式の最高傑作として高く評価され、1997年(平成9年)5月に昭和期の建造物としては初めて国の重要文化財に指定されたものです。

ここでもマッカーサーが出席した会議が開かれたとか。この入口から出入りしたのでしょうか。
「第一生命保険相互会社」は右から左の横書きでしたが、ここは「明治安田生命保険相互会社」と左から右の横書きでした。
竣工が昭和9年と早いのでちょっと気になりました。戦後改修の際にこうなったのかもわかりませんが、先日縦書きと横書きについて調べたのでこんなところに目がついたのでしょう。こうやって興味がつぎつぎつながっていくのも、脳(まさに前頭葉機能)の面白いところですね。

アイアンの細工がみごとです。

見上げてびっくりしました。まるで外国みたいです。華麗な装飾が特徴のコリント様式の巨大な柱でした。

こういうエクスカーションも楽しいものです。
大学生の時、母と一緒に霞が関を通った時「あ、文部省、外務省、厚生省」「国会議事堂!」「あのレンガ造りの建物は?」と大喜びしたことを思い出しました。母子って似るんですね。
そしてもうひとつ思いました。
「父がボケちゃったから、僕もボケるでしょうか?」「母がボケちゃったから私も心配」という質問をよくされます。
遺伝性といわれるタイプ(これが本来のアルツハイマー病)は、認知症の中で1~2パーセントととても少ないのです。遺伝子異常を持って生まれますから、生活実態にかかわらず必ず発症し進行もとても速い。そしてこのタイプは若年発症という特徴もあって、ほんとうに大変な病気です。
私は数千人の認知症の方にお会いしました。その中でこのタイプ(本来のアルツハイマー病)の方は、たかだか数十人しかいらっしゃいませんでした。そして両親ともにボケてないのに、突然その人だけ発症してしまった方がほとんどでした(孤発性といいます)
家族の中に遺伝子異常が共通している家族性といえるケースはたったの2例でした。

親子でボケることももちろんありますが、生き生きとした生活をしていたのに、そして双方とも50歳代までに発病し、急速に進行してしまったのなら「遺伝性しかも家族性」。
二代にわたってボケた場合は、「高齢になって何らかの出来事をきっかけに生きる意欲をなくし、趣味も生きがいも交遊もなく運動もしないナイナイ尽くしの生活を続けていった結果、だんだんにボケていった」という共通点があるはずです。これは「遺伝子異常」によるのではなく、単にその家庭の「文化継承」と考えればいいのです。仕事一筋、趣味や友人もなく、何か起きてしまえばナイナイづくしの生活をするしかないような、よくない文化は継承しないようにしましょう(笑)

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