脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

自衛隊

2018年12月10日 | 私の右脳ライフ

10月に自衛隊観閲式参観しました。
そして11月に自衛隊音楽祭。どちらも私にとっては初めての体験でした。
政治的な立場をいう前に、隊員の皆さんの気概がそのままに感じられる入場行進に圧倒されました。

陸上自衛隊HPより
自衛隊記念日観閲式の目的は、自衛隊の最高指揮官である内閣総理大臣(観閲官)の観閲を受けることにより、隊員の使命の自覚及び士気の高揚を図るとともに、防衛力の主力を展示し、自衛隊に対する国民の理解と信頼を深めるものであり、3年に1度行われます。」
陸上自衛隊が観閲式。海上自衛隊は観艦式。航空自衛隊は航空観閲式というそうです。

音楽隊

儀じょう隊

ヘリコプター部隊。50mくらいのところに3人降下し、あっという間にパラシュートを畳んで集合。その手際の良さに唖然としました。

航空機

これは何というのでしょうか?たくさんのパレードが繰り広げられました。

国を守ってくださっていると、とっても素直に思えました。国は守らなくてはいけません。
11月の自衛隊音楽祭は日本武道館が会場でした。満員!

陸上自衛隊HPより
自衛隊音楽まつりとは、自衛隊記念日行事の一環として、毎年11月頃日本武道館において開催される自衛隊最大の音楽イベントです。
陸・海・空音楽隊によるドリル演奏や自衛太鼓等、通常の音楽演奏とは違った迫力ある演奏をお楽しみ頂けます。」
すみません。これは動画でないと伝わりませんね。

各方面の部隊がそれぞれに工夫して表演されています。

息もつけないほどの急テンポで次々に演じられて行きました。

隊例を組んでいくところが圧倒的な魅力です。

歌を聴かせるシーンもありました。

海外からも。

圧倒されたのは太鼓の競演でした。

あんまり楽しんでしまって、太鼓に至るまで動画をとらなかったのです。
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秋の旅ー楽しみの差はどこから生まれる?

2018年12月07日 | 前頭葉の働き

あっという間に12月。あれよあれよという間に1週間過ぎてしまいました。ちょっと前の話題です。
今年の紅葉狩りは、蓼科のからまつ黄葉を楽しむことにしました。もちろん夫婦一致して目的地を決めました。私の友人2人を誘い、女子3人、男子1人の4人組です。
そこから先は、すべて私の担当。私の夫は超がつく方向音痴ですから、どうしてもこのような役割分担になってしまうのです。
行きは「西富士道路ー精進湖―甲府南ICから中央高速ー諏訪IC―ホテル」
帰りは「神長官守矢資料館等藤森輝信氏設計の建物群ー尖石縄文考古館ー御射池―帰宅」これが基本の旅程。そこから私の前頭葉はこのように動き始めます。
朝出発すると、直行すると到着が早すぎるから、一か所寄り道をしよう。まだ行ったことがない昇仙峡。先日友人がもみじにはちょっと早かったといっていたのでベストタイミングかも。ここまでは夫に報告。
所要時間などいろいろチェックしていくうち、西富士道路には富士宮から入るわけだから、そうだ!去年オープンした富士山世界遺産センターにまず寄ってから中央道に乗る。どちらもそんなにメイン道から離れてないので大丈夫。ここはまた夫に報告しました。
第一目的地富士山世界遺産センター

さすがに新しい施設ですから、展示に工夫があって楽しかったですよ。予定ではすぐに西富士道路に戻って昇仙峡へ向かうはずだったのですが、富士山世界遺産センターに隣接の富士宮浅間神社が秋の大祭中。人出も多く縁日もたくさん出て、気持ちがそそられます。当然寄り道。

夫は途中でギブアップ。富士山遺産センターで待ってました!屋台もたくさん動き始めてもっともっとお祭りを楽しみたかったのですが…諦めました。夫は「予定外」とご機嫌ななめ。
昇仙峡はハイキングもしたかったのですが、さすがに時間切れであきらめました。
ハイライトは仙娥滝と情報を得て、そこへまっしぐら。

「さあ行くよ!」と夫は常にスターター。理由はホテルにチェックインしてわかりました。蓼科のカラマツ林を歩かせたかったらしいです。

ホテルはもう、クリスマスデコレーションがきれいでした。



実は、ホテルのサービスとして早朝雲海ツアーがありました。女子組は大賛成、一名の男子はお部屋で待っていると。帰りの運転担当だからだそうですが。
雨が降る中出発しました。奇跡的に雲海が望めました!

フロントの方が、長円寺の紅葉を薦めてくれたので、さっそく予定変更。

見事な一行楓の参道。あいにくの小雨でしたが、今年のベストだったかも。鐘楼も見事なら百体観音もなかなか見ごたえがありました。

夫の理解では、帰りのメインはあくまでも尖石縄文考古館。私の理解では、今回の長円寺のように予定外にベストのもみじに出会えることこそ旅のだいご味。長円寺でも何となく不協和音が聞こえたような(笑)
何度も茅野には行きましたが、まだ一度も行ったことがなかった上長官守矢資料館へ。最近はナビもあるしグーグルマップもあるしで、とにかくいろいろなところに行きやすくなりましたね。

内部。諏訪大社上社の御頭祭のことを学びました。動物の頭部を祭りに使うのは、日本では珍しいのではないでしょうか?

実は私たち女子組は、近所にまとまって展示されている同じ藤森先生の三作品に強く惹かれていました。
空飛ぶ泥舟

てまえ、低過庵。奥、高過庵。

高過庵。左下が低過庵。

なんともメルヘンなエリアでしたよ。
夫は、またもやソワソワ。そうなんです、主目的である尖石縄文遺跡に行きたいのです!
仮面のビーナス(国宝)四者四様に十分に楽しみました。

主目的を達した夫は、竜神湖畔の竜神亭のランチにもスンナリ賛成してくれて、すてきなひと時を過ごしました。

夫は賛成ではなかったのですが、女子組がまだ行ったことがなかったので東山魁夷の代表作「緑響く」の舞台御射鹿池にも足を延ばしました。
山の奥のひっそりとした小さな池のはずが、池はそのままでしたが、駐車場などが整備されていてびっくり。ちょっと風情がそがれたような気がしましたよ。

後は中央道に乗って、来た道を逆に帰りました。無事到着。
今度の秋の旅でつくづく感じたことがあります。「紅葉狩り」というメーンテーマははっきりしているのですが、夫と私と、旅に求めるものが違い過ぎる!
夫は、当初決めた目的がぶれない。
私は、その時その時興味をひかれる事態が出来するとすぐそれに興味がそそられる。同じ状況で同じものを見ているのですよ。それなのに、二人の行動のベクトルは正反対に向かおうとする!

この差は当然二人の前頭葉の差から生み出されるものです。この状況をどのようにとらえるか。そのもの事体に興味関心があるかどうか。残り時間があると判断するか、もうあまりないと判断するか。旅そのものをゆったり楽しみたいかどうかetc
ではその前頭葉の差はどうして生まれるのでしょう。
前頭葉は、真っ白で生まれてきます。体験を積み重ねていく過程で、最初は親の評価でその後自分の評価が完成してからは自分の評価をもとに「自分らしさ」が出来上がっていくのでしょう。私たちはちょっと違いすぎかもわかりません。

実はこの旅は、11月5日に出発しました。私の誕生日が11月4日。友人が11月7日。夕食は誕生日祝いでした。

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11月の右脳訓練ー秋の展覧会巡り

2018年11月26日 | 私の右脳ライフ

秋も深まってくると、展覧会に足を運ぶことが多くなってきます。
一番大きな規模の展覧会は、フェルメール展でした。チケットはネットで予約しコンビニで発券。入場時間指定という初めての方法でしたが、さすがに入場の待ち時間は、私の場合はゼロでした。

ひとりでに絵の中に入っていくような不思議な感覚がありますね。小さな作品ばかりかと思っていたのですが、大きなものがありびっくり。一方で思いがけず予想よりはるかに小さな作品もあり、現場に立たないと分からないことがあるのだと、改めてわかりました。
熱海「起雲閣」での高須英輔作品展。

展覧会では、本来ならばそこにある作品と語り合うものでしょう。ところが今回は作者の高須さんがちょうどいらっしゃって、いろいろお話を伺うことができました。やはり作品の理解も、作者の意図も、言葉を解することで深まるものなのですね。高須さんの作品は高い精神性が秘められていますから余計その印象を受けたのだと思います。

「草の花ギャラリー」は伊東市街地にあるため、なかなか行くことがないのですが、フェイスブックで「糸で描く 糸で書く」展の情報を得て今回はどうしても行きたいと思いました。予想以上の作品に圧倒されました。
作者水口つよしさんの生き方そのものが、作品に凝縮されているのではないでしょうか?
初めてのインド旅行でマザーテレサに出会い、その後マザーテレサの施設で働く。

次には北タイ山岳民族の村で少数民族文化の研究をする。ここでクロスステッチに出会ったとのこと。

津軽こぎん刺しの技法などにも出会い作品の幅が広がっていく。

カラフルな作品もあります。

数学の世界?クロスステッチだけで表現されてます。

私の住んでいる伊豆高原には多くのギャラリーがあります。古くからあるおしゃれな「布の樹」でこんなかわいい個展も楽しみました。森玄子さんの手作りハット展。




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ワークショップもありました。フエルトのブローチ作り。もちろん挑戦しましたとも。

10月にオープンした新しいギャラリ―「森の小屋」。友人から「不思議な神さまがたくさんあるの。うーん、紙でできてるんだけど、うまく言えない…とにかく行きましょう」というお誘い。

たしかに神様がたくさん!夏には大山祇神社にお参りしましたし、なんだか最近神さまづいています。作者の木住野利明さんによると大山祇大神はこういうイメージ。

この神さま達はどなたでしょうか?

猫たちもいました。

釈超空をほうふつとさせる作品たち。

びっくり。

どっきり。

ちょっとかわいい?

なに、何?

作者の脳の中を覗いてみたいような気になりました。




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大人の遠足ー伊豆シャボテン公園2

2018年11月25日 | 前頭葉の働き

今頃から来春まで、シャボテン公園といえば「カピバラの露天風呂」。しかも最近はいろんところで見られるようになったらしく「元祖」というアナウンスが流れていました。
でも、最初にワラビーの話をさせてください。まず動画を見てください。
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何度も、シャボテン公園に行ってますが、初めてこのようなシーンに出くわしました。シャボテン公園の屋外の動物たちはゆったりとした印象を受けることが多く、いい環境で生活しているのだなあと思っていました。
カンガルーたちはこんな感じ。去年北九州市響灘緑地のカンガルー広場で、飼育員の佐藤さんにカンガルーのことをたくさん教えてもらいましたので、このカンガルーたちは本格的に寛いでいることがよくわかります。

一緒にいるエミューもごくごく普通にしています。

なぜワラビーたちだけが走り回っているのか不思議に思ってました。ちょうどすれ違った飼育員さんが丁寧に教えてくださいました。
「メスが発情してるんですよ。だからオスが追いかけてる。メスが先です。だいたいいつも今頃ですが、今日はこんなにお天気で風もなくほんとに最高の環境なんじゃないでしょうか?」
「寒い間に妊娠していれば、暖かい時の子育ては楽ですものね」と、つい言ってしまいました。
「この子たちは有袋類ですから、妊娠期間は1か月かそこらで、後は袋で育てます。顔を出し始めるのが6月以降かな。真夏の暑さもなくちょうどいい季節に間に合うためには、今でしょう!」
納得。
「来年もまたシャボテン公園に来て、赤ちゃんワラビーを見なくっちゃあ」と、私の前頭葉は意欲的にもう来年の予定を決めました。家の外に出ていくことで、さらなる刺激が生まれていくものです。
さあ、カピバラたち。
ポスターのような写真は、友人の撮った写真を拝借しました。友人は哲学の先生ですが、このカピバラも哲学者風?といえなくもありません。

温泉の湯気が立っていて、うまく撮れません。

カピバラ広場もあるのです。1か月前に生まれた小さなかわいいカピバラもいれば、こんな大きいのもいます。
後姿の友人からメールが来ました。
「なぜカピバラさんの横で背を向けているのかわからないかもしれませんね。赤ちゃんカピバラをよく見ようと必死だったのですが…。
『こっち向いてね』などと話しかけて、こちらを向いてくれたので『ありがとう』などとお話ししていました。」
大人二人の遠足。幸せな気分が伝わってくるでしょう?

カピバラたちが温泉好きなのは、毛が固いからだそうですよ。ブルブルっとやると水分は飛んでしまうので「湯冷めはしません」という解説がありました。触ってみたら、ほんとに硬いのです。
「カピバラは毛が固いので、水分がすぐに飛ぶ。だから風呂好き」と説明を受けて、「フンフン」と理解するには、左脳(プラス、前頭葉)の働きが必要ですが、カピバラの背中を撫でて「ほんと、剛毛!」という体験をすると、しないでは「記銘」の深さに差が出ます。もちろん撫でているときには前頭葉が指先に注意を集中したり、カピバラの逆襲に備えて注意を分配しなくてはいけませんよね。
カピバラ広場のお隣さんのミーアキャット。立ってました。

プレーリードッグも立ってました。

ピグミーゴートはやすんでます。

これはヤギさん。口は痛くないのでしょうか?

いろんな色のアルパカがいましたが、ツートンカラーのアルパカ。

ミミナガロバ。確かに耳が長いのですが、何のためなのでしょう?

こちらも耳が特徴的ですが、長いというより大きい、フェネック。

改装して、新しい施設ができていました。わくわくモンキーハウス。
スローロリスやワタボウシタマリンの展示やモルモットや大きなウサギに触れるようになっています。
ワオキツネザル

動物には前頭葉がありませんから、人間のように将来を考えたり、内省したりはできないのですが・・・なんか考えているような・・・


今日のシャボテン公園からは見事な富士山を望むことができました。


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大人の遠足―伊豆シャボテン公園1

2018年11月23日 | 前頭葉の働き

ブログの更新が滞っているときには、だいたい右脳訓練にいそしんでいるときなのです。実は今月もよく遊んでいます。
11月21日、今年4回目の伊豆シャボテン公園に行きました。毎回、伊豆を訪れてくれた友人と一緒です。
題を「大人の遠足」にしました。シャボテン公園の滞在時間は4時間弱でしたが、5000歩ほどしか歩いてなく、ちょっとびっくりしました。理由はすぐに思い至りました。立ち止まって動物や植物に心奪われ、友人と一緒に盛り上がったからなのです。つまり脳が活性化されたのですね。

いくたびに感じますが、お客さんを楽しませるようにいつも工夫を凝らしているようですよ。今回はシャボテン温室の途中で「エサやりしませんか」コーナーがありました。
フクロウもかわいかったのですが、スタッフの方がいかにも動物好きで、そして「お客さんを楽しませてあげたい」という気持ちがストレートに伝わってくるすばらしい対応でした。(写真の掲載許可を受けています)
シャボテン公園のようなところは子供連れで行くところと思っている方は、ぜひ考え直して一度いらっしゃってみてください。期待以上に楽しいですよ。
リスザルのエサやりタイムは何度も放送されていました。パンほんの少々が300円はちょっと高いと思いましたが、リスザルがかわいかったのでOKです。

「シャボテン」公園という名前ですが、動物を身近に見られたり触れたりできるのも魅力的です。今回のまとめは鳥に絞ってみました。
野外のインコ広場はいつも賑やかです。

大きなペリカンも放し飼い。以前エサをやった時にちょこっと噛まれてしまいました。もう10年くらい前のことですが、ありありと思い出して1人で感動してしまいました。その時は高原竜よこの広場にいたのですが、その時の空の青さや空気の冷たさや、なんだか風までも感じられたような気がしました。みんなでアタフタしたことやそのとき交わしたいろんな言葉までもが次々に浮かんできて、「記憶」のメカニズムを復習した気になりました。ペリカンには歯がないようだったのですが、結構な力があって、ちょっと血が滲み痛みも少々ありました。

記憶は、記銘(覚える)、保持(覚えておく)、想起(思い出す)という三段階の過程を持っています。はっきりくっきり覚えたことは、よく思い出せるものです。はっきりくっきりと覚えるためには、前頭葉がしっかりと注意を集中させる必要があるのです。10年前のペリカン噛みつかれ事件は、私にとってとても印象的な出来事だったのです。
よく「物忘れは認知症の始まり」と言われます。
ものが覚えられない、思い出せないということは、「若い時に比べれば」という言葉を付け加えると、ある程度の年齢を重ねた方たちにとって全員が「その通り!」と声をあげるものです。そのような指標を認知症の初期症状や必須の症状にしていたのでは、早期発見はとてもできません。(この見事な黄葉は多分メタセコイア)

このように「記憶」という面から考えても、鍵は前頭葉にあります。
私たちが何かをしているときには、いつも前頭葉が一段上から見守っているというイメージでしょうか。前頭葉がしっかりしていないと生まれてくる結果は芳しくないに決まってます。記憶でいえば「記銘」がはっきりしないから、当然「想起」も難しくなり、記憶に問題ありという状態がすぐ起きてきます。

バードパラダイスには多くの鳥たちがいます。こういう角度は珍しいと思いますが、ごく簡単にみられるのです。

日本で8か所しか見ることができないハシビロコウ。ビルおじいさんはで48歳(多分)で世界最高齢といわれています。外に出ていましたが遠いのでポスターです。

モダンななかよし。

空に目をやるとこんなにシックな鳥も。

シャボテンの温室には、フクロウ類がすぐそこに。ちなみに、耳のように見える風貌を持っているのがミミヅク、つるりとしているのがフクロウです(原則)。

耳が大きい。

メンフクロウに会うと、いつもびっくりしてしまいます。

この景色にも驚かされました。たまたま一緒の友人と「この頃鳩が少なくなった」という話題になっていた時に、ふと目をあげたら飛び込んできたこのシーン。
鳩と高原竜と大室山リフトと言ってしまえばそれまでですが。

シャボテン公園の鳥だよりでした。

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「チコちゃんに叱られる」にエイジングライフ研究所のグラフ登場

2018年11月08日 | エイジングライフ研究所から

「チコちゃんに叱られる」というNHKの番組をご存知ですか?
先週放送の「チコちゃんに叱られる」に私たちが大切にしている基礎的な資料が登場しました。

このグラフは前頭葉機能が、20代にピークを迎え後は直線的に低下していくということを意味しています。
肺活量、免疫力、骨塩量などの身体機能、種々の運動能力が、ピークがどこにあるにしろ若いころにピークを迎え、その後は加齢とともに緩やかに低下していくことは、まさに皆さんの実感だと思います。見た目、肌や髪の毛など容姿も同様ですね。
脳機能だけが、いつまでも成長を続けていくということはないのです。
前頭葉機能の説明は、その働きが複雑なだけに説明しにくいのですが、人間だけにしかない特有の働きなのです。「脳の司令塔」とか「その人らしさの源」とか「脳の最高次機能」というような表現ではどうでしょうか?
主な前頭葉の働きを具体的にあげてみましょう。

この前頭葉機能に着目することが、エイジングライフ研究所の主張する認知症の早期発見には不可欠なことです。
脳機能から見ると、人が生きるということは、三頭立ての馬車に例えるとわかりやすいかもしれません。デジタル情報担当の左脳、アナログ情報を担当する右脳、そして体を動かすことに特化している運動領域。これらは大脳表面2ミリしかない大脳皮質が担当しています。
脳機能から言えば脳の深部中心にある脳幹(呼吸や消化や体温調節など、生きていく時のもっとも基本的な働きを担っています)やそれを取り囲む形の辺縁系(本能に相当する機能です)に比べるとはるかに高次な機能です。
この左脳や右脳の働きを認知機能といいますが、ここですらほとんど人間だけにあるといってもいいほどの高次機能なのです。脳の場所から(脳の)後半領域とも言います。
が、下図を見てもわかるように、どんなに立派な馬を用意しても(どんなに立派な後半領域を持っていても)、御者がいなくては、馬車は目的地に到達することはできません。その御者の働きをするのが前頭葉です。

最初のグラフは、前頭葉機能のうちの「意欲、注意集中力、分配力」にターゲットを当てた検査成績の結果ですが、これらの機能は前頭葉機能の中でもベースとなる働きです。状況を判断して自分の行動を決めていくときには必ず発揮される機能なのです。
縄文のビーナス(長野県諏訪市尖石縄文考古館)

さて、「チコちゃんに叱られる」に話は戻ります。
テーマは「なぜ中高年男性はおやじギャグを言う?」
そしてその答えは「脳のブレーキがきかなくなっているから」
その解説に、上記のグラフが使われました(当然、事前に使用許可のお願いがありました)

番組でどのように解説されたのか、紹介をしておきましょう。
「側頭連合野に年齢とともにより多くの語彙がたまっていく(それでも50代がピーク)。
若い時にはおやじギャグの語彙を思いついても、前頭葉の抑制がかかるために口にすることはない。
中高年になると、語彙の数がさらに増加している場合でも、低下が始まっている場合でも、前頭葉機能(抑制力)が低下してきているのですぐに口に出てしまう。」
ドラマ仕立てのシーンあり、脳のイラストや、神経伝達の様子の動画、そしてグラフなどを駆使して解説されていたために、説得力のある番組に仕上がっていました。おもしろく拝見しました。

50代をピークとする「おやじギャグを生み出す側頭連合野の発達」(番組表現)のグラフはハーバード大学からの出典。
20代をピークに低下を続ける「感情をコントロールする前頭葉の働き」(番組表現)のグラフはエイジングライフ研究所からの出典。
このように「前頭葉機能」が注目されることは、ちょっとうれしい出来事でした。
実はこのグラフ、以前NHKBSプレミアム「偉人たちの健康診断」でも使われ、「チコちゃんに叱られる」でも近々また使われるのですよ。



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10月の右脳訓練ー東京で

2018年10月27日 | 私の右脳ライフ

東京での用事を済ませる合間に、以前から気になっていた岡本太郎記念館を訪れました。

太陽の塔が公にされた時、その意味を考えることもなく頭の中に疑問符が点滅したことを覚えています。
その後、三沢市に仕事で行ったときに泊まった古牧温泉(今は星野リゾートが青森屋として営業)で岡本太郎の作品をまとめてみたのです。
その時「このよくわからない絵には何か伝えたいものがある」ということが不思議なほど伝わってきました。それは私が歳を重ねたためだったのか、その作品自体が持つ力だったのかはっきりしませんが、その時以来「岡本太郎」はちょっと気になる存在でした。

岡本太郎のアトリエでもあり住居でもあったところです。半世紀も暮らしたと解説にありました。
そこここに岡本太郎を感じさせるような展示でした。

アトリエもそのままです。
「座ることを拒否する椅子」が有名ですが。

面目躍如たるカラフルな作品。

「顔」をテーマにした作品も多くありました。

庭にも多くの立体作品がありました。

まるで「いないいなあばー」をしているように展示されているものもあり、「あ、ここにも見つけた」と声が出そうでした。

渋谷駅に「明日の神話」という巨大な壁画がありますが、それと対をなすべき作品の下書きです。
「芸術は爆発だ」というフレーズが流行りましたが、ほとばしるように筆が進んだ様子からその言葉を思い出してしまいました。

ただ同行の夫は、私とは全く違う感想を持ったらしく、それほど興味を持たなかったという証拠写真がありました(笑)
作品の受け止め方はまさに前頭葉で変わりますし、ベースにあるのが右脳の色や形の情報ですから、いいとか悪いとかの評価はできません。好きか嫌いです。


今回の東京では、もう一つ展覧会に行きました。
九段下で地下鉄を降りて、会場へ向かうその方向に靖国神社の大鳥居がありました。

鳥居をくぐって参道を進み大村益次郎像のところで左折、千鳥ヶ淵に面しているイタリア文化会館へ。

イタリア風のおしゃれなビルの1階ホールで展覧会開催中なのです。イタリア政府が10月に「現代アートの日」として世界中で発信しているイべントの一環です。

銀座で画廊をしていらっしゃる藤井さんは、ミケーラ・ペドロンさんの作品を日本に紹介された方ですが、今回の展覧会開催に関しても多大な協力をなさったらしいです。
昨年のミケーラ・ペドロンさんの個展のことをブログにあげています。
ヒロ画廊伊豆大川ギャラリー
作者の意図を十分にキャッチする能力も、本当に十人十色だなと藤井さんとお話をするたびに思います。評価が定まっていない能力を発見するというような特別の能力は誰にでもあるわけではありません。
藤井さんに教えていただいて、外国特派員協会で開催中のマリア・ボナノッテの写真展にも足を延ばしました。

マリア・ボナノッテは、最近は日本の風物、神社仏閣、祭礼そして名工などに惹かれ多くの作品を発表しているそうです。モノクロだから訴える魅力があるのですね。色を想像する自由を与えてもらってるわけですから、色彩豊かに想像してもいいですし、「日本」を意識しなおすテーマがほとんどでしたから、思いが沈潜する方向に行ってもいいのだと、勝手に思いました。

壁にはインタビューを受けた著名人のポートレートがたくさん飾られていました。
藤井さんがおすすめくださって、踏み込むことができない場所に行ってみることができました。ありがとうございました。

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10月の右脳訓練ー「変なホテル東京銀座」

2018年10月23日 | 前頭葉の働き

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東京で宿泊が必要になりました。
当日夜は銀座。翌日は和光市まで行きます。その二つの条件をまずクリアしなくてはいけません。和光市は有楽町線と副都心線なら乗り換えなしで行けることがわかりました。まだ乗ったことのない副都心線にも惹かれるものがありましたが、銀座から近い方が…とホテルを決めるのにもいくつもの条件を考慮しなくてはいけないのです。そうそう、コストも考えなくては。ガンバレ私の前頭葉!

もうひとつ、余裕があれば興味関心があるかどうかも選択条件に入ります。
HISが、ハウステンボスで展開した「変なホテル」。フロントやポーターをロボット化して、極限まで省力化を図って成功しているというあのホテル。2015年にこのニュースを知った時から関心がありました。調べてみるとなんともう東京都内で7か所も営業していました。
銀座から一駅はなれていますが、有楽町線新富町駅から1-2分という立地だったので「変なホテル東京銀座」に決定。
高校同期の毛利さんがオーナーバーテンダーをしている銀座毛利バー。世界中にファンがいるという、毛利さんがステァしてくれた「ハバナマティーニ」を楽しんでいるうちに、ホテル到着は夜中の12時を回ってしまいました。

チェックインが済んでいれば、自分のキーで入れたのですが、まだチェックインが済んでいなかったので、インターフォンで玄関を開けてもらう必要がありました。結果、係りの方がフロントに立たれて、普通のチェックインになってしまいました。

6か国語表記です。ロボットだからこそ楽々と言葉を超えてしまえるのだと感心してしまいました。
部屋に入ると、無料のスマフォ貸し出しがあり、ほとんどすべてのことがそれひとつでできるシステムです。大型スクリーンで細かい説明もありました。もちろん、空調も鍵もこのスマフォで。

指示通りにしたら、たしかにスマフォがカギになりました。

スマフォでできるサービスも「見ればわかる」表示になってます。

ただ一泊するだけですから、豪華な施設や特別のサービスはいりません。
160センチもある幅広のとっても快適なベッドと、かけておくだけで洋服のにおいやしわが取れるという最新のクリーニング機が導入されていました。「LG Styler(韓国製)」

朝食は、食堂には小さなテーブルしかないので部屋に持ち帰ってもいいそうです。
カウンターの女性が「おはようございます。ビーフコンソメでございます」とお盆を出してくれるのですが、言い方がやさしくて心がこもっていて(と、特別に感じたような気がします)ロボットのやさしさとは全く違う!と当たり前ですが実感しました。
フロントの女性ロボットは、最高レベルの技術と最大限の努力を駆使してできあがったものでしょう。丁寧でわかりやすい言葉を選んで、声音も表情も工夫を凝らし、服装だって好感につながるように細かい配慮がありました。

でも、生身の女性(しかもおばあさんといえる年齢の方でした)が、たった一言の言葉とともにお盆を差し出すシーンには、暖かさというかホスピタリティが漂い、その心地よさに一瞬浸ってしまいました。
このように常に変わるお客さんに対して「おもてなし」の心が溢れるように対応するということは「人間」であれば誰でも必ずできるというものではありません。まさに前頭葉のなさしめる技。言葉遣いも動作も教え訓練することはできますが、その先のいわば応用編ですね。多分接客業で教育が一番難しい分野だと思います。
いずれにしても、労働人口の減少や経済的な側面からも、マンパワーにすべて頼るということは現実的でないですから、AIとどのように住み分ける時代が来るのか、とても身近な問題として感じることができました。

ネットの予約サイトでチェックした時には、料金もちゃんと検討したはずですが、希望ホテルに泊まれることがうれしくて、今は覚えていません…2人で14000円くらいだったような。つまり安いのです。だから首都圏への進出スピードが速い。この分野では「おもてなし」は要求しない人が多いのでしょうか。

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いつから認知症が始まったのか推理する

2018年10月13日 | 正常から認知症への移り変わり

今日の話は、世の中の認知症の大部分を占めるアルツハーマー型認知症についての話です。
皆さんはどんな状態になったら認知症といいますか?
日常生活で食事、トイレ、お風呂、着替えも満足にできなくなって、全面的に介助が必要になると「ボケちゃった」というでしょう。
夜中に騒いだり、徘徊したり、家族の顔もわからなくなったりしたら、違いなく認知症。これは見当識障害といって、時、所、人の順にわからなくなっていきます。ただし、それぞれだんだんに問題が大きくなっていくのです。
ここで大切なことに気づいてください!これほどの症状は一夜にしてはできあがらないということです。これらの症状はエイジングライフ研究所による二段階方式では「大ボケ」といいます。こうなったらもう回復は困難です。ただしこのような状態は、大ボケになってからでも、しばらくたたないと出てきません。
大ボケ(回復困難)になる前に中ボケ(回復可能)が2~3年、さらにその前に小ボケ(回復容易)の状態が3年間は続いていたのです。回復できないいわば手遅れの大ボケになって見つけて「認知症は治らない」と思っている人たちがたくさんいます。

二段階方式では脳機能検査をすることで、その人の脳のイキイキ度を把握し、どのような生活をしているかを理解します。
結論を言ってしまえば、高齢者が何かのきっかけでその人らしい生活がどうしてもできなくなってしまう。なにもしない生活が続くと、脳機能が老化を早めてしまう(廃用性機能低下。筋肉などと同じと考えてください)。そして小ボケは3年続き、そのままの生活であるなら続いて中ボケが2~3年間。その先にようやく大ボケが見えてくるのです。
逆の言い方をすれば、現在の脳機能の状態がわかれば、ナイナイ尽くしの生活をしてきた期間がわかります。それは同時に、その人の人生で生活が代わってしまったターニングポイント(きっかけ)がわかるということでもありますね。

友人との話をプレイバックしてみましょう。

友「おじいちゃんを入所させたんです。おしっこもわからなくなっていて・・・
すぐ入所できると言われたのですが、おばあちゃんに納得してもらうために、三日間入所、四日間帰宅の体制をお願いして、いままでは夜は私がお世話していたのですが、おばあちゃんにもお世話をしてもらいました。おばあちゃんが音をあげて入所させたいという結論がようやく出て、ほっとしているところです」
「私が顔を出すと『帰りたい』と言って大騒動になるので、『しばらくは来なくていい』と老健の方から言われて、ほんとに行ってないんですが、特別悪いことをしてるとも思ってない・・・」
私って冷たいかなあという顔をしています。

私「とんでもない!夜騒ぐんでしょ?おしっこが出たこともわからないんでしょ?お世話がどんなに大変だったか、想像がつきます。おいくつなの?」と尋ねながら、
「こういう症状があるということは、間違いなく大ボケもかなり進んでいる。とすると、脳が老化を加速させ始めて7~8年くらいかな」と推理が始まります。

友「94歳。それは立派な人で、そうそう近衛兵だったんですよ」

私「近衛兵!本人の人柄、学歴、家柄だけでなく、体も立派でそのうえにハンサムでないと近衛兵にはなれなかったのよ」

友「よくわかります。一緒に暮らし始めてから、畑もやったし、釣りも楽しんだでしょ。大正琴、鎌倉彫。バードウオッチングの会にも入って、小学校で講師もやったりしました。バイクも70歳になってから免許をとったし・・・」

私「そういう生活ができなくなるようなきっかけが起きたのよね。85歳を過ぎて88歳までの間。(ほんとは87歳といいたいところでしたが、脳機能検査をしていませんので少し幅を持たせて)」

友「そのころ、バードウオッチングをやめました。他の趣味も次々に。あっ、それから、ちょうどそのころ一番可愛がっていた孫が進学のために家を出たんです。90歳の時だったんですけど、確かにそのあたりから急に悪くなりました」

私「どっちが先かしらね?」

友「バードウオッチングの方が先でした。」

私「なんらかのきっかけで、意欲をなくしてバードウオッチングをやめた。そして小ボケになってしまったところに、追い打ちをかけるように孫が家を出てしまった。お孫さんの進学によってさらに老化が進んで中ボケになっていったということになる。そこから4年で今の状態は少しも無理がない。
つまり、90歳に先行する3年くらい前(ホラ。87歳になるでしょ!)にほんとうのきっかけがあったということになるの。
なぜやめたんでしょうね。それが聞きたいことなの。どんなことが起きたのか?そのために楽しみの柱だったバードウオッチングをやめることになった訳だから」

友「それならわかります!進学した孫と言うのが、とにかく一番可愛くて、赤ン坊の時からそれこそ目の中に入れても痛くない、どこに行くのもつれていく、お風呂だってずーと一緒に入って。近所の評判になるくらいでした。
その子がちょうど高校入学のころ、おじいさんに「勉強のこととか言わないで!」と猛烈に反抗したんです。ちょっと手が出たりしたのはショックだったみたいでしたから。きっとそれです!」

私「そこから始まったとしたら、小ボケは3年間続くの。小ボケが終わる時に大学進学が重なってさらに進んだ・・・タイミング的にはぴったりね。
本当に立派なおじいさんだったんでしょ。
もしもその頃、私が出会っていれば、絶対に『いまが危険な時。この状況に負けないで。さあ何ができるでしょう』と励ましたと思うの。それでうまく生活が立て直せたら、ボケたりしなかったのに・・・でもみんなが知らなかったのだから、だれも責められないけど・・・
このボケていくメカニズムはよくわかってね。そして私たちが同じような状況の時に、ボケないで過ごせていったときだけ、おじいさんがボケた意味はある、と私は思うの。」

大ボケになってしまった後で出会った時には、その方の生活歴がよくわかる例えば家族から何をきっかけにしてナイナイ尽くしの生活に入っていったのかを確認してみましょう。
その時に一番大切なことは、症状から脳機能を類推して、その脳機能になるには何年間くらい脳を使わない期間が必要かを考えて「何年前におきたこと」とタイミングをできるだけ狭めてあげることです。(もちろん正式には、まず一番に脳機能検査をすることが決まりですよ)
その、きっかけがはっきりしたら、認知症の治療方法や生活改善指導がはっきりと見えてくるものです。

このブログでも繰り返し書いていますが、大体世の中の皆さんは「あの人はボケるよね」とか「あの人は絶対ボケないと思う」とか気楽に言います。
それが結構的を得ていることに、私は感動するのです。
皆さんの基準は、学歴でも職歴でもありません。社会的な地位も関係ないし、貧富の差もほとんど考慮されません。
その基準は、「生き方」です。
「人生をイキイキとその人らしく生きている」
「打ち込むもの、自分が生きがいと感じられるものを持っている」
「楽しそうに充実した生活を送っている」
そういう人に対して、「あの人はボケない!」と断定しますね。

一方で、どんなにりっぱな学歴や職歴を誇っていても、世間は容赦ありません。
「いま、どのように生きているか」が鍵ですから、むしろ「立派な仕事をしている人は固い。そして仕事一筋の人が多い」ということから「遊びを知らない面白くない人」であって、そういう人は「退職したらすることがないし、一緒に遊ぶ友達もいないのでボケる」と、こう言う流れなのです。
この近衛兵まで務めた方などは、世間の常識から言えば例外的な人だったと思います。立派な方なのに人生を楽しむすべを身に付けていたところがです。

友「一緒に暮らし始めてから、畑もやったし、釣りも楽しんだでしょ。大正琴、鎌倉彫。バードウオッチングの会にも入って、小学校で講師もやったりしました。バイクも70歳になってから免許をとったし・・・孫が生まれたら、文字通り目の中に入れても痛くないほど可愛がってくれました」

こういう人は、年齢相応の老化現象はあっても、皆さんが考える通り、ボケたりはしないのですよ!こういう人がボケるには、その人らしい生活が送れなくなってしまうような「生活上の変化」「人生の大きな出来事」が起きてしまい、その状況に負けて「その人らしい生き方」ができなくなってしまって、以前とは全く違う生き方になってしまったと言われるような状況がいるのです。そういう生活の変化が先行して起きなければ、ボケずに人生を全うできるのです。
孫の反抗と進学のための巣立ちが、そのきっかけだろうと推理しました。
(これはクズの花)

その後、友人が連絡をくれました。
友「どうして気が付かなかったのでしょう!絶対これです!
実は、主人は次男なんですが、長男のお兄さんが家を新築したのです。しかも奥さんのご両親を迎えるためのお部屋も用意して。私たちは問題なく暮らしてきましたが、お父さんは古い人ですから『いつかは長男のところで住もう』『長男のところで住まなくてはおかしい』と思っていたと思います。それが間違いなく砕かれてしまった、そのことがお父さんの意欲をもぎ取っていったと思います。だからバードウォッチングをやめたんですね。
丁度その頃、孫の問題が出てきたのです…」
このメカニズムが納得できた友人は、ご本人はもちろん周りの人にも対しても、脳の老化が加速されていないかどうかのチェックを入れることができるはずです。そうすると彼女のまわりには認知症は現れにくくなると思います。

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かくしゃくヒント36ー同窓会で認知症予防

2018年10月09日 | かくしゃくヒント

母校戸畑高校の天籟総総会関東支部の総会が、10月6日に無事終了しました。私はその支部長を務めています。お受けするにあたって「同窓会の意義って何だろう」と考えて、同窓会の会報「天籟」にこんなことを書きました。
「・・・同窓会は戸畑高校という共通の基盤を持った老若男女の集い。参加する人たちの思いはそれぞれですし、意味を見つけられずに参加しない人たちもいます。何ともったいないこと!同窓会は前頭葉を活性化できる認知症予防の場でもあるからです。日常生活の中で寂しさがふっとよぎることがある方、出席してみませんか?時を超えて同窓生や同期生との話が楽しめますよ。後輩たちには出会いから生まれる異業種交流も魅力的ですね。・・・」

私は認知症の予防活動をやってきました。
始まりは脳外科でした。脳が壊れた人はその場所によってどういうことができなくなるのか、あるいは治療してどの程度よくなり、どのような障害が残ったかなど脳の働きを調べる仕事をしてきました(神経心理機能テスト)。
そして前頭葉に損傷を受けた人たちは、従来用いられてきた
左脳や右脳の能力を測定する知能テストではその損傷具合が測れないことがわかり、その開発に関わりました。Photo_3
前頭葉はその人らしさの源、十人十色といわれる時のその「色」を決める脳の機能です。
上図でわかるようにどんなに優れた左脳や右脳を持っていても、それを駆使できるかどうかは御者(前頭葉)の能力次第です。左脳や右脳の機能を高次機能という言い方がありますが、それに倣えば、前頭葉機能は最高次機能といわなければいけません。
実は「ボケるくらいなら死んだ方がいい」といわれるほど怖がられているアルツハイマー型認知症は、もう治すことができな程手遅れになって診断されているだけだと皆さんはご存知ですか?
「治らない」とか「アミロイドβのせいだから」などと言われていますが、正体を説明してみましょう。
基本には脳の老化があります(若い人にはアルツハイマー型認知症はない)。
それでは、齢をとった方はみな認知症になっているか考えてみてください。お元気な方がたくさんいらっしゃる。

脳の老化のスピードが違うのです。老化が早まっていく人たちが小ボケ、中ボケそして大ボケと認知症への道を突き進む。大ボケに至るまで6年以上もかかります。
次になぜ老化が加速するかということになりますね。
人生の大きな変化や出来事をきっかけに、その変化に負けてしまって、生きがいも趣味も交遊もなく運動もしないナイナイ尽くしの生活になってしまう人たちは、脳をイキイキ使わない生活を続けることになります。使わないから老化が早まり(廃用性機能低下といいます)徐々にその人らしい生活が送れなくなっていくのです。
認知症は脳の使い方が足りないという意味での生活習慣病と考えるとよくわかると思います。

ちょっとまとめると「」内は家族による、生活状態の一言表現です。

小ボケ(御者だけ元気なく居眠り):「指示待ち人」回復容易
家庭生活は問題ないが社会生活がこなせない。世話役ができない。趣味をやめてしまう。無表情。意欲がない。
中ボケ(御者に加え、馬たちの脚も弱まった):「言い訳のうまい幼稚園児」回復可能
話していることを聞けば、変わりないがやることは幼稚園児のようになる。家庭生活に支障が出てくる。日付がわからない。服薬管理ができない。味付けが変。
大ボケ(御者も馬も横になって寝てしまっている):「脳の寝たきり」回復困難
セルフケアにも問題が出てくる。通常はここからをボケと思っている。徘徊。家族がわからなくなる。夜中に騒ぐ。食べられないものを食べる。
一足飛びに大ボケにならないということは、「正常から認知症への移り変わり」のカテゴリの中にたくさん書きました。

今回の同窓会では、私たちの考えを立証してくれるような出来事が重なりました。旧制中学8期生上木原孝志先輩が乾杯の発声をしてくださっています。88歳。
 
突然の指名にもかかわらず、堂々と壇上へ移られて、「現役時代は、もちろん仕事。退職してからもゴルフとマージャンはかなりやりました。ただこれだけ長生きをすると、仲間が集まらない。健康の秘訣は、OB会、同窓会、老人会にもれなく参加することなんですよ」と背筋を伸ばし、力のこもったお声で挨拶されました。的を得た的確な内容のご挨拶を、短い時間でピシッとお決めになりました。
大きな声で唱和するように付け加えられましたから、「乾杯」の
大きな声が会場に響きました。
上に説明した老化を加速させてしまう生き方と対極にあると思いませんか! 上木原先輩の生きがいや楽しみごとをもっと詳しく伺えなかったのは残念ですが、きっと前頭葉が「生きているという実感」を感じながら生活していらっしゃると思います。

自撮りしたことはありませんが、時間切れのため川嵜先輩と初めての自撮り。
かくしゃくヒント27-「ボケ予防に俳句を始めたよ」
2014年の総会の後に川嵜先輩のことを投稿しました。それからまた4年もたってしまいました。
「もう何年になるかなあ。(2010年だったみたいです)高槻さんの講演を聞いてから俳句を始めたんだよ。あの時老後には趣味がどうしても必要だってわかったから。それで続けてるよ。そして俳句を始めてほんとによかったと思ってる」
「それはよかったです!」スマホを広げて見せてくださったページには、写真の横に五七五がレイアウトされているすてきな作品がいくつもありました。
あとからメールで送ってくださいましたので追加します。

もしかしたら、写真クラブにも参加されているのかもしれませんね。

「英文俳句はなさらないのですか?」
「もちろんやってるよ。後から送るから」といわれました。
メール到着。
「昨日はご苦労様でした。
お約束通り俳句をメールします。9月の句会の句です。
1.glittering
 in  the  rays  of  morning  sun
   a  crape  myrtle
   キラキラと 朝日に匂う 百日紅
2.hanging  down
 a  gift  of  hot  summer
 darkish  grapes
 垂れ下がる 暑さの恵 黒葡萄
又、お会いしましょう。」
総会の席上では慌ただしくて詳しいお話は伺えなかったのですが、俳句の会からのお付き合いも広がっていらしゃるようでした。こういう生き方が大切なのです!何だかお若くなっていらっしゃるのではないかと思いました。

九州から参加してくださったT田さんからメールをいただきました。これにもうれしいことが書いてありました。 
「同じテーブルでご一緒させていただいた二期上の先輩が、高校の体育大会の時の同じ色の応援団長さんでした。25年ぶりの再会に感激いたしました。」
脳機能から考えると、この時の前頭葉はフル回転。
「あれ?もしかしたら…」から始まり、記憶を鮮明にする作業が続いたでしょうね。同じ時間を共有したことがはっきりした後は、懐かしさや応援に熱中したその時の気分までもが湧き上がってきたのではないでしょうか。25年間という時の流れが吹き飛んでしまうような感覚はありませんでしたか?応援合戦を離れた話題にも飛び火したかもわかりません。
考えてもみてください。このような脳の働きは動物にはないのです。人間たるゆえんの前頭葉のなさしめる技。脳の活性化の見本のような出来事でしたね。
今年の本部同窓会のTシャツ。福引の景品としてご寄付いただきました。

会も終わりに近づいた時、卒業年次でテーブルが決まっているのですが、若い人たちのテーブルから若者1人が壇上に招かれました。59回生!29歳!T巣さん。
このような溌溂とした青年を見るだけでも、気持ちの良いものです。しかも同窓生ですもの、よりうれしい。
「たまたま訪問した会社に先輩がいて、その先輩から出席してみるといい」といわれてきたのですってね。
そして「いろいろな先輩がいて同窓会に来てよかった」って言ってくれました。
ほら、同窓会って異業種交流の場にもなり得ます。先輩後輩の間柄がありますから教育的配慮も効くはずです。この記事の一番最初に書いたこととちょっと重なりますよね。
前ブログに書いたように、MORI BARは総会時以外の交流の場の役を担ってくれています。どうぞ行ってみてください。居心地よさにびっくりするでしょう。
ご自分の話や同窓会へのご希望などもっともっと話をしていただけばよかったと、とても残念に思っています。また来年、同期生を誘って参加してください。
景品のワイン
若い方たちのテーブルにちょっとお邪魔しました。
MORI BARでご一緒してライン友だちになっている30年後輩48回生のS谷さんとは、「同窓生ですものね」とファーストネームで呼び合う仲。子育て奮戦中の後輩に何かしてあげられることはないかとよく思うのですが、子育てを楽しんでねと伝えること位しかないのです。
たまにかわすラインのやり取り、お会いするのはもっと稀なのですが、そのときいつも心温まってますよ。ラインで会ってる子供たちの成長も楽しみの一つです。同窓会から生まれたこういうやりとりは、まちがいなく私の前頭葉を活性化してくれているのです。

総会出席者の最年少。ミニミーちゃん。52回生のママ、T田さんに連れられて参加です。平均年齢をしっかり下げてくれましたね。はなれた席だったので、連れてきてくれるまで気がつきませんでしたが、きっとまわりの方々をプレおじいさん、プレおばあさん気分にさせてあげたことでしょう。ちょっとだけ抱かせてもらったぷくぷくした感触がまだ感じられます。

6日には天籟同窓会総会出席。翌7日には牛久シャトーカミヤでベスパブランチにマイ車両で参加ですって。(意味が分からなくてググってしまいました。ベスパはイタリアのバイクのことでした。楽しそうです)
ミニミーちゃんの脳は今から信じられないくらいの成長をしていきます。アナログ情報を処理する右脳も大切。デジタル情報を処理する左脳も大切。もちろん運動の脳も鍛えてあげましょう、一歳になる前からマイ車両に乗ってるんですからこれは大丈夫ですね!
そして何より大切なのは、たくさんの経験をさせてあげて前頭葉を育てることです。それも今から100年もつような前頭葉を。今から広がってゆくその素晴らしい可能性に乾杯。
前頭葉そのものの説明がなかなか難しいところがありますから、興味があったら右欄カテゴリーの「前頭葉の働き」を読んでみてください。
「同期会なら楽しいけど・・・」とよく聞きますが、年代層が広い同窓会しかもってない刺激も体験してみていただきたいと思います。想定外に年齢層を広げてくれたミニミーちゃん、ありがとう。

 

 


 

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