脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

いつから認知症が始まったのか推理する

2018年10月13日 | 正常から認知症への移り変わり

今日の話は、世の中の認知症の大部分を占めるアルツハーマー型認知症についての話です。
皆さんはどんな状態になったら認知症といいますか?
日常生活で食事、トイレ、お風呂、着替えも満足にできなくなって、全面的に介助が必要になると「ボケちゃった」というでしょう。
夜中に騒いだり、徘徊したり、家族の顔もわからなくなったりしたら、違いなく認知症。これは見当識障害といって、時、所、人の順にわからなくなっていきます。ただし、それぞれだんだんに問題が大きくなっていくのです。
ここで大切なことに気づいてください!これほどの症状は一夜にしてはできあがらないということです。これらの症状はエイジングライフ研究所による二段階方式では「大ボケ」といいます。こうなったらもう回復は困難です。ただしこのような状態は、大ボケになってからでも、しばらくたたないと出てきません。
大ボケ(回復困難)になる前に中ボケ(回復可能)が2~3年、さらにその前に小ボケ(回復容易)の状態が3年間は続いていたのです。回復できないいわば手遅れの大ボケになって見つけて「認知症は治らない」と思っている人たちがたくさんいます。

二段階方式では脳機能検査をすることで、その人の脳のイキイキ度を把握し、どのような生活をしているかを理解します。
結論を言ってしまえば、高齢者が何かのきっかけでその人らしい生活がどうしてもできなくなってしまう。なにもしない生活が続くと、脳機能が老化を早めてしまう(廃用性機能低下。筋肉などと同じと考えてください)。そして小ボケは3年続き、そのままの生活であるなら続いて中ボケが2~3年間。その先にようやく大ボケが見えてくるのです。
逆の言い方をすれば、現在の脳機能の状態がわかれば、ナイナイ尽くしの生活をしてきた期間がわかります。それは同時に、その人の人生で生活が代わってしまったターニングポイント(きっかけ)がわかるということでもありますね。

友人との話をプレイバックしてみましょう。

友「おじいちゃんを入所させたんです。おしっこもわからなくなっていて・・・
すぐ入所できると言われたのですが、おばあちゃんに納得してもらうために、三日間入所、四日間帰宅の体制をお願いして、いままでは夜は私がお世話していたのですが、おばあちゃんにもお世話をしてもらいました。おばあちゃんが音をあげて入所させたいという結論がようやく出て、ほっとしているところです」
「私が顔を出すと『帰りたい』と言って大騒動になるので、『しばらくは来なくていい』と老健の方から言われて、ほんとに行ってないんですが、特別悪いことをしてるとも思ってない・・・」
私って冷たいかなあという顔をしています。

私「とんでもない!夜騒ぐんでしょ?おしっこが出たこともわからないんでしょ?お世話がどんなに大変だったか、想像がつきます。おいくつなの?」と尋ねながら、
「こういう症状があるということは、間違いなく大ボケもかなり進んでいる。とすると、脳が老化を加速させ始めて7~8年くらいかな」と推理が始まります。

友「94歳。それは立派な人で、そうそう近衛兵だったんですよ」

私「近衛兵!本人の人柄、学歴、家柄だけでなく、体も立派でそのうえにハンサムでないと近衛兵にはなれなかったのよ」

友「よくわかります。一緒に暮らし始めてから、畑もやったし、釣りも楽しんだでしょ。大正琴、鎌倉彫。バードウオッチングの会にも入って、小学校で講師もやったりしました。バイクも70歳になってから免許をとったし・・・」

私「そういう生活ができなくなるようなきっかけが起きたのよね。85歳を過ぎて88歳までの間。(ほんとは87歳といいたいところでしたが、脳機能検査をしていませんので少し幅を持たせて)」

友「そのころ、バードウオッチングをやめました。他の趣味も次々に。あっ、それから、ちょうどそのころ一番可愛がっていた孫が進学のために家を出たんです。90歳の時だったんですけど、確かにそのあたりから急に悪くなりました」

私「どっちが先かしらね?」

友「バードウオッチングの方が先でした。」

私「なんらかのきっかけで、意欲をなくしてバードウオッチングをやめた。そして小ボケになってしまったところに、追い打ちをかけるように孫が家を出てしまった。お孫さんの進学によってさらに老化が進んで中ボケになっていったということになる。そこから4年で今の状態は少しも無理がない。
つまり、90歳に先行する3年くらい前(ホラ。87歳になるでしょ!)にほんとうのきっかけがあったということになるの。
なぜやめたんでしょうね。それが聞きたいことなの。どんなことが起きたのか?そのために楽しみの柱だったバードウオッチングをやめることになった訳だから」

友「それならわかります!進学した孫と言うのが、とにかく一番可愛くて、赤ン坊の時からそれこそ目の中に入れても痛くない、どこに行くのもつれていく、お風呂だってずーと一緒に入って。近所の評判になるくらいでした。
その子がちょうど高校入学のころ、おじいさんに「勉強のこととか言わないで!」と猛烈に反抗したんです。ちょっと手が出たりしたのはショックだったみたいでしたから。きっとそれです!」

私「そこから始まったとしたら、小ボケは3年間続くの。小ボケが終わる時に大学進学が重なってさらに進んだ・・・タイミング的にはぴったりね。
本当に立派なおじいさんだったんでしょ。
もしもその頃、私が出会っていれば、絶対に『いまが危険な時。この状況に負けないで。さあ何ができるでしょう』と励ましたと思うの。それでうまく生活が立て直せたら、ボケたりしなかったのに・・・でもみんなが知らなかったのだから、だれも責められないけど・・・
このボケていくメカニズムはよくわかってね。そして私たちが同じような状況の時に、ボケないで過ごせていったときだけ、おじいさんがボケた意味はある、と私は思うの。」

大ボケになってしまった後で出会った時には、その方の生活歴がよくわかる例えば家族から何をきっかけにしてナイナイ尽くしの生活に入っていったのかを確認してみましょう。
その時に一番大切なことは、症状から脳機能を類推して、その脳機能になるには何年間くらい脳を使わない期間が必要かを考えて「何年前におきたこと」とタイミングをできるだけ狭めてあげることです。(もちろん正式には、まず一番に脳機能検査をすることが決まりですよ)
その、きっかけがはっきりしたら、認知症の治療方法や生活改善指導がはっきりと見えてくるものです。

このブログでも繰り返し書いていますが、大体世の中の皆さんは「あの人はボケるよね」とか「あの人は絶対ボケないと思う」とか気楽に言います。
それが結構的を得ていることに、私は感動するのです。
皆さんの基準は、学歴でも職歴でもありません。社会的な地位も関係ないし、貧富の差もほとんど考慮されません。
その基準は、「生き方」です。
「人生をイキイキとその人らしく生きている」
「打ち込むもの、自分が生きがいと感じられるものを持っている」
「楽しそうに充実した生活を送っている」
そういう人に対して、「あの人はボケない!」と断定しますね。

一方で、どんなにりっぱな学歴や職歴を誇っていても、世間は容赦ありません。
「いま、どのように生きているか」が鍵ですから、むしろ「立派な仕事をしている人は固い。そして仕事一筋の人が多い」ということから「遊びを知らない面白くない人」であって、そういう人は「退職したらすることがないし、一緒に遊ぶ友達もいないのでボケる」と、こう言う流れなのです。
この近衛兵まで務めた方などは、世間の常識から言えば例外的な人だったと思います。立派な方なのに人生を楽しむすべを身に付けていたところがです。

友「一緒に暮らし始めてから、畑もやったし、釣りも楽しんだでしょ。大正琴、鎌倉彫。バードウオッチングの会にも入って、小学校で講師もやったりしました。バイクも70歳になってから免許をとったし・・・孫が生まれたら、文字通り目の中に入れても痛くないほど可愛がってくれました」

こういう人は、年齢相応の老化現象はあっても、皆さんが考える通り、ボケたりはしないのですよ!こういう人がボケるには、その人らしい生活が送れなくなってしまうような「生活上の変化」「人生の大きな出来事」が起きてしまい、その状況に負けて「その人らしい生き方」ができなくなってしまって、以前とは全く違う生き方になってしまったと言われるような状況がいるのです。そういう生活の変化が先行して起きなければ、ボケずに人生を全うできるのです。
孫の反抗と進学のための巣立ちが、そのきっかけだろうと推理しました。
(これはクズの花)

その後、友人が連絡をくれました。
友「どうして気が付かなかったのでしょう!絶対これです!
実は、主人は次男なんですが、長男のお兄さんが家を新築したのです。しかも奥さんのご両親を迎えるためのお部屋も用意して。私たちは問題なく暮らしてきましたが、お父さんは古い人ですから『いつかは長男のところで住もう』『長男のところで住まなくてはおかしい』と思っていたと思います。それが間違いなく砕かれてしまった、そのことがお父さんの意欲をもぎ取っていったと思います。だからバードウォッチングをやめたんですね。
丁度その頃、孫の問題が出てきたのです…」
このメカニズムが納得できた友人は、ご本人はもちろん周りの人にも対しても、脳の老化が加速されていないかどうかのチェックを入れることができるはずです。そうすると彼女のまわりには認知症は現れにくくなると思います。

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「母はしっかり者なんです」・・・ちょっと疑ってみる

2018年10月01日 | 正常から認知症への移り変わり

パソコンがネットにつながらなくなって大騒動。修理センターに入院ということになり、様々なファイルの保存に汗をかきました。たまたまドキュメントの中に面白い文章を見つけました。これはブログ用の原稿だと思いますが、「正常から認知症へ」のカテゴリーには70を超える記事がありますのでアップします。
写真は10月1日、台風24号が通過した伊豆高原いがいが根(この地面が既に海面から7~8Mの高さ)の波の様子です。
久しぶりの友人が来ました。

「母が入院してるんです。昼食を食べるときに、椅子に座ろうとして、椅子の引き方が足りなかったので空座りになってしりもちをついてしまって・・・
その時大腿骨の上のほうが折れたんですけど、それでも我慢強い人だから『大丈夫』というものだから、夕方まではどうやら家にいたんですが、普通じゃないので病院に行くことにしました。そのときには負ぶって連れて行く有様で」

私「転んで骨を折るときって、大腿骨頸部って多いんですよね。手術はすぐにできたのですか?」
「幸いにも、二日後にやっていただきました。経過もすごく良くて。今はリハビリ病院に転院してます」

私「リハビリ嫌がらずになさってますか?『絶対歩けるようになって退院!』って思っていらっしゃるかしら」
とても頑張ってます。母はしっかりしてるものだから、病院スタッフの方からも親切にしていただいて。ホラ、話がよくわかるでしょ?したらいけないことはしないし、しなくてはいけないことはするし。自分でちゃんとリハビリ予定のメモを取ったりしてますし。
他の方は、いろいろみたいで、母は結構世話も焼いているみたいです」

ここまでの会話はどこででもありそうなものですね。
しっかり者のお母さんが、骨折をしたけれども病院でも何の問題も起さずリハビリをがんばっているというのです。

でも、ちょっと待ってください。
高齢者が骨折をするとき、もちろん不可抗力で致し方ないこともありますが、ちょっとした不注意で・・・というようなこともよく聞きます。
注意を集中したり、状況を判断したりするのは、脳のどこでしょう?
そうです。前頭葉なのです!

前頭葉が実力を発揮できない状態(小ボケ)の時、こんなことでとびっくりするような状況で骨折してしまうことがあることを覚えておいてください。

それで念のために質問しました。
(繰り返しますが、ほんとに仕方がない状況の時だってありますよ)

私「お母さんですが、ここ3年くらいの間に生活が大きく変わるようなことはありませんでしたか?」
「私が常勤職で働いているので、母がまだ家族の食事つくりは全部してくれるし、洗濯とかの家事もやってくれます。何しろしっかり者で通ってきた人ですから。あら、そういえば畑は、最近は父がやるようになりましたけど。もともと母がやってたんですけどね」

尋ね始めた以上、「ナイナイ尽くしの生活をすることで引き起こされる脳の廃用性機能低下は起きてない。脳の老化は絶対加速されていない。生き生きとした生活実態が継続されていた」という確信が得られるまで確認を続けます。
このことは逆に、「加速されていた」という仮定を立てて、それをはっきりと否定できるまで質問するということなのです。このようなアプローチがアルツハイマー型認知症の早期発見には必須です。

私「畑はなぜお父さんに?」
「若いころから、腰痛があって整体とか整形とか通っていたんですけど、2~3年くらい前からひどくなって、それで父が母に言われてやり始めたんですが、父も凝り性なので最近では勝手にいろいろ工夫して楽しんでるみたいです。それで母もすっかり畑は卒業したということですね。
腰痛がひどくなったので、流しの前で移動できる椅子を用意してあげました。それで炊事もしてくれたんですよ」

私「ということは、最近はあまり炊事はされない?」
「そう言われると最近は、品数も減ったし、たしかに前とはちょっと違ってきてる・・・」

1.2~3年前から腰痛が悪化!これは老化を加速させる「きっかけ」になりうる!
→その後の生活がそれまでの生活実態と違ってないか詳しく聞く必要があります。
2.「可動式の椅子」からは家族関係の良さが伺える!
→この家族からなら正確な情報が得られるし、生活指導の実が上がるはずです。

私「腰痛がひどくなってから、畑をやめたほかにやめたことはありませんか?」
「毎日買い物には自分で行ってたのがちょっと無理になったですね。
そうそう生協をやっていて、週一度近所のおばさんたちが玄関に集まっておしゃべりが盛んだったんですけど、だんだんやめる人が出てきたことと、それまでは届けてあげたりしてたのも無理になったので、生協をやめてしまったこともありましたね。
それから、孫をとてもかわいがってたんですけど、孫も中学生になって帰宅時間が遅くなり触れ合う時間も減ったかな」

「買い物をやめたこと」と「生協をやめたこと」と「孫との触れ合いが減ったこと」
この三つのことが、お母さんの生活にどのくらい影響を与えたか?生活を変えていったかどうか?を聞き取ることがカギになります。
(ご本人ではないのですが、この家族なら正しく理解できていると思います)

「自分で家族の生活を全部みているというのが誇りだったんですよね。面倒がらずに買い物だって新しいものを毎日買いに行ってくれてたんです。
畑もそう。家族からおいしいといわれることがとてもうれしそうだったけど、今は父だから・・・
生協をやめたのも、リーダーっぽい母だったから結構痛手だったかも・・・
孫との触れ合い時間が減ったことは、たしかに寂しそうですね」

3.「腰痛の悪化は『きっかけ』になった可能性が大きいことが判明」
4.「骨折の前に、すでに小ボケだったことを症状を通じて確認する」

アツハイマー型認知症の正体を解説しました。
私「腰痛がひどくなって、お母さんが生きがいと感じていた生活ができなくなっていった。近所の仲間やお孫さんとの触れ合いも減っていった。その生活が2~3年続いていけば、前頭葉の出番が少なくなって元気を失うことになるんです。二段階方式で言うと小ボケ。
献立が単調になったでしょ?出来合いのお総菜を買ってくるようになったでしょ?手際が悪くなったでしょ?」
全部納得してくれましたから「♪今日もコロッケ、明日もコロッケ・・・」を見せました。
「これも、これも」と最後は笑い出す始末。

細かく話を聞いていくうち、正しい理解に到達できました。

お母さんは、腰痛の悪化によりそれまでの生活ができなくなったことで、次第に意欲をなくし小ボケ(脳機能の老化が加速されて前頭葉機能のみ不合格状態)になっていき、そのために転倒骨折した可能性が高いのですが、入院生活が逆にお母さんにはよい環境になったのです!
・いつも気にしてくれ、声もかけてくれるスタッフがいる。
・目を配ってあげることが必要な人たちがいる。
・「歩いて退院」というはっきりとした目標がある。

このような環境で、お母さんの前頭葉は出番が増えてきたのです。入院前よりもたしかに元気になっていることを確認し、退院後の生活で分担してもらう家事を確認して今日のおしゃべりは無事に終了しました。

注)二段階方式では、まず最初に脳機能検査をします。その結果と現在の生活実態、そして直近の生活歴を聞いていきます。今日の記事は脳機能検査はしていませんが、生活歴を丁寧に細かく聞いていく大切さをお伝えしたかったのです。

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8月の右脳訓練ーふるさとノスタルジック紀行(同窓会総会後半に認知症予防メモ)

2018年08月15日 | 正常から認知症への移り変わり


同窓会のクライマックスといえば、「応援団演舞(OB)」それに続く校歌斉唱でしょう。

何回生かわかりませんでしたが、一生懸命さに心打たれました。見せてもらっている私ですら、彼らの高校生時代が眼前に繰り広げられるような気になるのですから、当事者の皆さんの心中はいかばかりかと。かつての紅顔の美少年たち、本当にありがとうございました。
応援団演武の時は息を凝らして見るのですが、全員参加になると会場はこんな様子になります。

恒例の当番幹事が全員登壇しての挨拶。この後、来年の幹事が抱負を述べました。
戸畑校区天籟同窓会の代表幹事は、一応3学年で担当します。今年の幹事は真ん中の学年、1年先輩たちは経験者としてサポート。1年後輩も来年のためにかかわっているようです。なかなかいいシステムですね。
今年のテーマは「縁」さて来年はどんなテーマのもとに集うことになるのでしょうか?
ところで今年の幹事は50回生、来年はなんと51回生が担当だとか。

ちょっと付録を。同期生のO田さんがラインに送ってくれました。関東支部の面々です。関東支部の和気藹々さが伝わるでしょうか?

ところで、同窓会総会の前夜祭?として、高校時代の友人たちが集まってきてくれました。談論風発。アッという間の4時間でした。
そして、同窓会総会の後夜祭は、何と56年ぶりの中学校クラス会。こちらも4時間!
何十年もの時間を飛び越えて、記憶を補い合いつつ盛り上がりました。その時どちらの会でも、「こんなの、知ってる?」とか「これを見せてあげたくて」とコピーして用意してくれた友達がいました。

初発は「笑点」だということを聞きましたがはっきりしません。私はフェイスブックで目にして、1人だったのでクスクスと笑いながら読みました。
ただし、骨、血糖値、アメリカと対戦、オリンピックまで生きたい、嵐寛寿郎は普通の81歳にあてはまりますが、逆走、風呂、何も覚えてない、徘徊は普通の81歳では起きません。全部認知症になって初めて出てくる症状です。
それなのに何となく、「81歳なら、あてはまる」と思ってしまうのはなぜでしょうか?
認知症のベースに加齢があるということと無関係ではないはずです。
こういうのもありました。

その通り、私たちは誰しも老いていくのです!特に肉体的な衰えはここにかかれている通りです。
ですが、それすら個人差があります。
まして脳の老化に関してはその差は大きなものがありますね!

これを紹介してくれた同級生は、第二の人生になって勧められるままに運動も、カラオケもサークルに参加して、人生を楽しんでいます。「千文字歌うのは4曲~5曲必要」という注釈もついていました。

これも。

私が初めて目にした時は、「きょういく」と「きょうよう」だけでしたから「きょうかん」をたしました。
共感ではなく「今日、感動した」の意味です。
これらの情報は、人は誰でも老いていくという圧倒的な真実と、その老いを少しでも先延ばしにする工夫があるという教示ではないでしょうか?
認知症予防の鍵は、生活態度そのものにあります。いかに生き生きと自分の脳をフル回転させるか。特に前頭葉を使う大切さに気付いているような表現もありますね。
生活者の視点から認知症を見るときには、高齢者が、何らかのきっかけで、ないナイナイ尽くしの生活に入るところから始まって小ボケ、中ボケと進んでいって10年近くもかけて、セルフケアもできないような大ボケになるという、ごく普通の認知症の理解ができないはずがありません。認知症を引き起こす犯人は、変化も楽しみもなく生活が活発でないそのような生活が、脳の廃用性の機能低下を起こすという単純なことなのです。紹介された生活の指針はそこを上手についています。

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脳機能と運転能力

2018年08月07日 | 正常から認知症への移り変わり

新聞記事に目が留まりました。最近新しい読者の方がいらっしゃるようですから、以前に書いた記事もアップしてみましょう。
近所のJガーデンのアウトドアリビングが完成しました。

「自動車販売店で、車検を受けようとした男性(69歳)が認知症が疑われたために、店は警察に相談。警察と親族で運転をやめるように説得したが聞き入れず、自宅から車を走らせたところで道路運送車両法違反(無車検)容疑で現行犯逮捕。釈放の翌日病院で認知症と診断された」読売新聞
高齢者のさまざまな事故が報告されています。
最近は、上記の記事のように「認知症」にその原因を求めることが多くなってきて、私は当然の帰結だと思っています。
入口A

ちょっと感慨深くもあります。
つい最近まで「認知症」というと、私たちの区分でいう脳機能が「大ボケレベル」になった人たちのことでした。前頭葉機能はもちろんのこと、一般的な認知機能までもが極端に低下した状態に陥ってしまっているために、セルフケアも満足にできなくなってしまっている人たち。
別の表現にしてみましょう。見当識が曖昧なため、ここがどこか(徘徊)、今がいつか(夜中に騒ぐ)、目の前の人がだれなのか分からなくなっている人たち。
そういう状態になって「認知症」といったものです。
事故が多発するものですから、捨てておけなくなったんですね・・・
入口Bのゲートトップ

ドクターが「認知症」と診断してくださったようですが、さてどのレベルなのでしょうね。回復の手立ての指導はあったのでしょうか?
認知症高齢者による交通事故防止のカギは、前頭葉機能検査

症状から判断するのではなく、なぜそのような症状を引き起こすのかを脳機能から理解していく姿勢が本当に必要だと思います。
窓。まるで一幅の絵画です。

1年前に、テレビで「やすらぎの郷」という連続ドラマが放映されました。マスコミ関係で活躍して高齢になった人たちの老人ホームを舞台にいろいろなドラマが起きるのですが、ときどきあり得ない設定が顔を出しました。脳機能から言ってですが。ご参考までに。

認知症高齢者が140キロで高速道路逆走はムリー「やすらぎの郷」8/21~22放映

上記の記事にもリンクを貼っておきました。ずいぶん前に書いた記事ですが日常的に役に立つのはこの記事でしょう。ご一読ください。

正常から認知症への移り変わり「スピードが遅すぎて怖いんです」(2008年6月)

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友人がお世話していたのは小ボケの方だった

2018年07月11日 | 正常から認知症への移り変わり

久しぶりの友人とおしゃべり。
私「先日伺ったけどお留守だったでしょ。ご主人が『お年寄りのお世話に行ってるんだよ』っておっしゃったけど」
友「そうなの。88歳なんだけど、お一人暮らしなのでね。いくらしっかりされてるといっても、お歳だし。それに足が弱くて自由に動けないから、週一回だけどお風呂のお世話をしてあげてるの」
私「ウーン。素人で入浴介助はちょっと難しいかも」
友「とっても広いお風呂場で、浴槽も広いからやれるんだけど。と言っても伊豆石なので滑るのよね。お父さんからはやめたほうがいいって言われてるんだけどね…もう長いお付き合いだから」
ハワイ島マウナケアの日の出。雲海と手前には薄く冠雪が。山頂には人影が。

友「もともとはG県の人なんだけど、ここの別荘に住み始めた姪御さんに勧められて75歳の時に引っ越してきたの。その姪御さんは週5日はここの別荘に来てるんだけど、ご主人が反対するとかでお世話は全然してくれない。息子さんもいるけど、遠いやら関係が悪いやらで年に一度くらいしか来てくれないみたいだし。
たまたま紹介してくれる人があってお近づきになったのね。車の運転をしない方だから、銀行や郵便局、それからお買い物にも連れて行ってあげる習慣になったわけ」
キラウエア火山

88歳の方のお世話(特に入浴介助)を、70歳の素人の方がするという状況はちょっと問題があります。
私「デイサービスの利用をお勧めしたら?介護保険の申請はしてあるのかしら」
友「要支援2ですって。デイサービスは週2回くらい利用できるんだけど、それがね、しっかりした方だからとても無理。一言のもとに拒否されちゃうの。この前ケアマネさんというの?一緒にお話しした時にも『お風呂に入るために、というおつもりでデイサービスを利用されたらどうですか』と言われたんだけど、『わたくし、ほかの方とご一緒だなんてしたこともございませんから。それに家の風呂で十分でございます』そういわれると、ケアマネさんもすぐに引き下がるのよ。お玄関で実際には介助がないと入れないってささやいたけど、さあ、どこまでわかってくださったか」
さあ日の出!環太平洋で一番高い場所からの日の出!

私「一見、立派に話せることと、脳が元気なことはちょっと違うのよね」
友「足がほんとに弱くなって、階段だと這っちゃうの。去年は1回転んだし、おととしは2回転んだのよ。それでも家ではそこそこ元気に動かれていたんだけど…
そうだ!去年の秋、歯が痛くなって娘さんのところで2~3か月暮らしたのよ。普段ないもしないから、きっと上げ膳据え膳だっと思う。帰ってきたら極端に足が弱くなっていたもの。
それまでは、家の中は普通に動いて洗濯も掃除もしていたし、炊事だってちゃんとやってたの。『たくさん作ったから取りにいらして』と声がかかっていたもの」
私「足が弱ったのはすぐわかってもらえるけど、その上げ膳据え膳で何もしない生活は脳も弱くさせてしまうことはなかなか気づいてもらえない。脳の働きは小ボケのレベルになってしまってるでしょうねぇ(娘のところで同居、上げ膳据え膳の生活という、従来の生活が変わるきっかけがあって、その後も自分でがんばって一人暮らしを続けるというもともとの生活に戻ることがなかった。そのために脳の老化が加速された)」
左からスバル(日本)ケックⅠ・Ⅱ(米)赤外線望遠鏡施設(NASA)

私「脳が小ボケレベルの働きだと、例えばね、おんなじこと言うでしょ」
友「そうそう!今言ったばかりのことを普通の顔してまた言うの。しばらくしてからまた言うし。お父さんから『よく聞いてあげられるねえ』って感心されちゃうほどよ。ほかには?」
私「そうね、おしゃれでなくなる」
友「あ、大丈夫!出かけるとなったら着替えるし、お化粧もばっちりだし」
私「そうなの。お洒落さんなのね。でもそのうちちょっと変になるから。ご飯炊いてるとしたら、多く炊きすぎて、あちこちにお冷がある」
友「そうそう!不思議なほど次々にご飯を炊くのよ」
私「お買い物を自分でしている人は、同じものをいくつもかってくるようになるから、冷蔵庫開けるとお豆腐や牛乳がいっぱいだったりするのよ」
友「冷蔵庫というとね、もともと冷蔵庫が嫌いであんまり使わない人だったんだけど、一昨日お惣菜を少し持って行ってあげて、今日さっき行ってみたらそのままテーブルの上にあるの。この暑さでしょ。『冷蔵庫に入ってないみたいだから、持って帰りますね』って声を掛けたら『あら、昨日いただいたのだから大丈夫よ。後でいただくわ』と普通の顔で言ったの」
私「言ってるることを聞いたら、何も困ってないみたいでしょう。これだけお世話してもらってるのにね。
たんすの引き出しは見ないかもしれないけど、そろそろグチャグチャ。整理してあげても次見たときはまたグチャグチャ」
友「引き出しは知らないけど、言われてみたらお部屋がね。もともとはきちんとした方だったんだけど、洗濯物がスーパーの買い物袋に入れてあって、それもいくつもあるの。出かけるときの洋服を探すのだって、ちょっと大変。あれこれの袋を探ってね」
私「家事援助は?たぶんいやとおっしゃるでしょうけどね」
友「そうなの。人が入ってくるのは嫌と一言」
NASAの施設が朝日を浴びてあまりにもきれい。

私「お金の管理ができなくなる段階だから、そこはちょっと気を付けなくっちゃあ」
友「偶数月に年金が出るから、それをいただきに郵便局へ連れて行ってあげてるの。立ち上がりにくいから、ご本人は座らせてあげておいて結局は私が受け取ってる。ちゃんと数えて、財布に入れてあげて、バッグに入れてあげるようにしてるけど」
私「それがね、ゴチャゴチャになってしまうのよ。お部屋の洗濯物を見たらわかるでしょ。早晩お金が無くなって騒動が起きるから。事情が分かる人は、まさかあなたがとは思わないけど、ご本人が例の調子でいろいろ訴えると、10回に1回はいやな思いをすることにもなるのよ。これがとりこし苦労に終わるといいけど」
友「なるべくお金は触らないようにしてるけど、スーパーに連れて行ってあげるでしょ、レジで『あなた払っておいて』ってお財布を渡されるの。待たせると周りにも迷惑だから、このごろは私が支払ってあげてるけど…」
私「支払いを自分でされてた頃、お財布がパンパンになってたでしょ?上手にお札や硬貨を組み合わせることができなくて、大きなお札で支払ってしまうのね。そうするとやたらとおつりが多くなって、結果お財布はパンパン」
友「そういえば、そうだった!」
やっぱりスバル天文台(ケックの影が)

これから先の高齢社会を支える一つの手立ては、昔のような密な近隣の関係だと思っています。お互いに気にしあうような関係。からだの問題については、支えることは割合に簡単です。とくにこれからは様々な介護機器が導入されてくるでしょうから、体のハンディキャップに関しては展望が開けていくと思います。
でも、脳がうまく機能していない状態になってしまったとしたら。
今回のケースは、88歳で日常生活もままならないような脚力不足の状態で、友人に入浴介助を頼むという「判断」が、私はおかしいと思うのです。しかもデイサービスでお風呂にはいれるという情報もあるにもかかわらず、です。
「自立して、健康で長生きしましょう」というスローガンは当然の希望ですが、そこに「脳の健康」という考え方は入っているのでしょうか?小ボケレベルに落ちただけでも、これほどの生活実態になるのですけど。小ボケレベルだと家庭生活は可能でも社会生活はトラブルが出てくると、私たちは言いますが、細かく見ると家庭生活にもほころびが出てきていますね。
自分の置かれている状況を理解し、できることはする、できないことは助力を頼む、家族だけでなく、友人やソーシャルサービスも上手に利用する。これが自立の条件です。
つまり不可欠なのは「自分の置かれている状況を理解する」前頭葉の機能です。

 

 

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ここでも、認知症が進行中。

2018年04月14日 | 正常から認知症への移り変わり

久しぶりの友人とおしゃべりしました。
「元気なの?お変わりない?…・・・義父がちょっと…肺気腫で入院してたんですけども、そちらは落ち着いてきたんですが、何しろ一人暮らしですから。毎日誰かが必ず行ってあげなくてはいけなくて。ちょっとみんな疲れ始めてます」
大きなデコポン!500グラムありました。

「ちょっと待って。皆さんが疲れ始めてるって言うことは、ボケも絡んでるはずよ」
「そうなんです。記憶が全くダメ。でもそれよりもっと大変なのは、判断力がないことや先のことを考えられないことだと思います」

「記憶がだめなんです」と家族が訴えるときに注意しなくてはいけないのは、前頭葉がきちんと働いているかどうかの確認です。つい最近も書きました。

認知症専門医の方々 側頭葉性健忘にも気をつけてください

この時を振り返ってみます。
病院の方たちを始めみんな「認知症」というのに、一番近い家族である友人が「どこか違う。たしかに記憶の問題はあるけど、本質的なところは元の父そのもの」と感じていたのです。
でも今日の話は、状況判断力や見通しがないとまさに「前頭葉がうまく働いていない」ことが大問題だといってますから、普通の認知症(アルツハイマー型認知症)と考えて問題ないと思います。

次にどの程度のレベルか、探っていかなくてはいけません。この作業をする時に家族の方から思わぬ抵抗を感じることがよくあります。様々な訴えがあっても、どこかでは「ボケていない」と思いたい複雑な家族の心情に触れるのです。
実は今日、もう一人の友人からも電話がありました。
「だって、ほんとにしっかりしたことを言うのよ、とってもボケてるとは思えない」
「そうね。お話はね。でも、本当に状況が理解できていたらそういうことは言わないという見方はできないかしら?それからやってることはどう?」2013年にこんな記事を書いています。このおばあさんのその後です。

小ボケの症状2

この時から5年たってます。この時小ボケですから、今はもう大ボケに入ってもおかしくはないタイミングです。このおばあさんはとてもよく働く方ですから(つまり、ボーと居眠りばかりするのではなく体は動かすタイプ)進行は遅めであったとしても、中ボケ下限は覚悟しなくてはいけないでしょう。
聞かされる症状から言っても、脳機能はかなり低下しています。

便通のコントロールがうまくいかないために、結構大変な事件がよく発生するというのです。
『悪いねえ』という発言をすることもあるのですが、だからと言って何かを工夫するとか、努力することは一切ない!変です。
一方で「お前だけに面倒を見てもらう訳にはいかないから、次女にも連絡しておくれ」と全く正常な発言(友人の弁)があるといいます。「電話しておくれ」と大騒ぎしてもつながらず、後につながったら「あんた、最近ちっとも顔ださないねえ」と普通の世間話の口調でやり取りしたそうです。
「顔を出さない」という会話は何もおかしくない訳ですが、「次女に面倒を見てもらう」という前提での大騒動は吹っ飛んでしまっているところがおかしい・・・

レベルを納得してもらうように説明するのですが、その時思いがけない抵抗にあいます。
「ディに行く前になると、めまいとか頭痛とか訴えるから、ついつい休ませてしまう」というので、「今の前頭葉機能では状況判断はできないのだから、おばあちゃんのために必要ならばその判断は家族がするべきよ。幼稚園のこども(中ボケレベル)が、自分の将来を考えて今の行動を決められるわけがない」ときつく言ってみても「でもねえ。ほんとに普通のことを、言う時は言うのよ」
「でも脈絡ないでしょ」と話は堂々巡りです。
そのケースに比べたら、最初の電話はシンプルでした。

友人が次男の嫁という立場であることで客観的に見ることができること、二段階方式をよく理解していることで、私たち二人の間に共通の物差しがあることが、話をシンプルにしてくれたのでしょう。
「肺気腫で入院したのは今年になってからでしたが、ほんとに死ぬかもしれないほどの状態でハラハラしました。でも病院が無理で、家族もよく行ったのですが早々に退院しました」
「ちょっと待って。病院に落ち着いていられないんだとしたら、ボケが絡んでる」という私の発言はここで出ました。
「肺気腫の方はだんだんに落ち着いてきて、入院前くらいにはなってるんですが、短期記憶ゼロ、判断力ゼロその他ハラハラすることばかり。
食事も一人では全然食べません。
きちんとした人ですから出来合いのおかずをそのままでしてもダメでお皿に盛りつけ直さないといけないんです。だから結局誰かが夕食の介助に行かなくてはいけません。とても一人で生活することはできないんですけど、それに自宅のすぐ近所に施設ができ、入所できる状態なんですけど、どうしてもいやと言い張る・・・」

「生活が変わるきっかけは?」
「3年前に義母がなくなったんですけど」
「それなら、まだ小ボケ?」
「いいえ。義母の時も正常な判断がもうできなくて、入院させるタイミングを逸してしまったんです。あの時も言い張って誰のいうことにも耳を傾けなかったのです」
「その時が小ボケだとしたら、それより2~3年前に何が起きたの?」
「腰痛が始まって、楽しみごとを全部やめてしまったことだと思います。強い立派なお父さんということで、家族のだれも面と向かって意見を言うことなんかは考えられなかったんです。それが今に至ってしまった原因です。
この状態でも『お父さんがそういうのだったら、家で生活させてあげなくては』という兄弟もいるくらいですから」
このやり取りの間、私は世の中の人はちょっと見る目を与えてあげると、認知症のことがよくわかるものだと感心していました。ところが、「私のいうことなんか、だれも全然聞いてくれません」これが結論というのです。
認知症のことをよく理解していて、今までの経過やこれからの見通しも持っているのに。悲しいことですね。

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大切なむかし話

2017年12月24日 | 正常から認知症への移り変わり

友人から連絡がありました。「どうも母が小ボケっぽい…」
先日のこの投稿(脳機能でいうと小ボケって)を読んで、だんだん確信的になったようです。
旅の途中でしたから、その記事では手書きのグラフで説明していましたので、元のグラフをアップします。

そして、このグラフのもともとのデータに立ち戻ってみようと思いたちました。調べてみたら、このフィールドワークは1992年を中心に実施したものでした。
60歳代64名 70歳代107名 80歳代54名 90歳代6名計231名(地域高齢者総数303名の76.5%)
実はそれに先立つ5年前、静岡県のある山村で、脳機能検査を用いた集団検診を行いました。そこでかなひろいテスト不合格群でMMS15点以上の人たち(小ボケ・中ボケ群)53名に対して重点的に、5年間認知症予防のために健康教室や保健師さんの家庭訪問などを実施し続けました。そのあたりのことは日本医事新報に何度かにわたってレポートしました。


この人たちへの認知症改善の要点は
「生活意欲を失い始めた高齢者に対する家族ぐるみ、地域ぐるみの交際交友の促進」
「生きがい発見のためのゲームスポーツなどの普及」
「足腰の鍛錬などの症例」でした。薬ではなく、脳機能に基づいた単なる生活改善指導だったのです。
そして5年後。小ボケと中ボケ群の変化はこうなっていました。(前痴呆=小ボケ、軽症痴呆=中ボケと同意です)


未確認例4例となっていますが、その内訳は、数回家庭訪問をしたのですがいつも山仕事に出かけていた方1名。この方は自立できていることは確実でした。入院中の上重体で帰宅がかなわない方1名、住所はあるのにこの地区に住んではいない方(多分町に住んでいる子供に引き取られた?)2名でした。この3人は悪化群だったかもわかりません。
つまり実質的には全数のフォローができているのです。
考えてみれば、この前人未到の5年間にわたるフィールドワークこそ、私の仕事の基礎を形作ったものだと思えます。この地区には数十回通いました…

小ボケの方のお顔が浮かびます。この方たちは、世の中で通用している脳機能検査をしても合格するのですよ。日本語は70年以上も使い続けていますから、それなりのことをちゃんと言われます。家庭生活もだいたいこなせるのですが、いったん家の外、例えば老人会、自治会等では、とても付いていけません。前頭葉の注意分配力を発揮して状況判断や発想力が必須の状況では対応できないのです。

中ボケから見事にカムバックされた方は、家族の熱心な働きかけがありました。
このレベルは時の見当識があいまいになって、脳機能の低下が後半領域にも及んできた結果、家庭生活でもきちんと仕事ができません。このレベルでも話すことはそれなりに「普通」。だから家族は話をきくとボケていないとしか思えず、やっていることを見ると入浴、着衣、トイレ、食事、掃除、片付けetcどこか変。やっぱりボケなのかとあたふた。嫌味でやっているのではないかと疑う家族すらいます。

ついでですから、大ボケは脳機能から言うと脳の後半領域の機能にも大きな機能低下が起きてしまっています。

かなひろいテストはほとんど0点になってしまっていることがわかるでしょう。
世の中はこのあたりから「ボケた」と言い始める訳ですから、いかに手遅れの認知症に対して右往左往しているのかわかりやすいと思います。このレベルになってからは改善はほとんど見込めません。強力に働きかけても維持が精いっぱいでしょうか。
早い段階で生活改善に取り掛かることができると、5年後の有効率は80%を超えるという事実!
この事実を自信に、各市町村での取り組みの指導につながっていったのでした。

以下フロク

よく見るといろいろ興味深いことが見えてきます。
MMSが30点満点でも、かなひろいテストがはっきりと不合格の人がいます。初めてこういうケースにあたると、いくら勉強していても、頭の中が疑問符いっぱいになってしまうようで、何度も質問が来ました。
MMS 得点が低下していくにつれて、かなひろいテストの成績が不合格の範囲内でもより低下していきます。大ボケレベルになると、ほとんど0点です。
MMSとかなひろいでレベル分けをした時に、見事に区分けができることは驚異的なレベルではないでしょうか。プロットは4つずれていますが、実数は6人でした。脳卒中後遺症の方、側頭葉性健忘の方、精神科受診中の方などがこの区分け法で外れる方たちでした。

認知症の早期受診―友人への返事

右脳と左脳は得意分野が違う-その3 (最後に正常から認知症への移り変わりの症状解説があります)





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認知症高齢者が140キロで高速道路逆走はムリー「やすらぎの郷」8/21~22放映

2017年08月22日 | 正常から認知症への移り変わり

「やすらぎの郷」というテレビドラマをご存知ですか?
私の家から車で10分ちょっとのところにある川奈ホテルが舞台になっていると聞いたので、それを知った時から見ています。
マスコミ関係で仕事をした人たちの、老人ホーム。そこでおきる様々な事件をドラマ化しているのですが、演ずる俳優さんたちがその役柄とオーバーラップするおもしろさもあります。

舞台が老人ホームなので、認知症がらみの問題提起や解説が時々なされます。「ちょっと違うけど…」と思うこともありますが、昨日今日の放映に関してはちょっと訂正しておきましょう。
そうそう、今日の午後川奈ホテルにお茶をしに行きましたのでその写真も。玄関の車寄せ

運転免許証の高齢者講習会のシーンから始まります。
講習会会場で、聞こえているのかいないのか大きな声で聞き返す岡林谷江さんという女優さん。「歳をとったら耳が遠くなるから」と思うでしょうが、聴力の問題だけならば講習会会場で傍若無人に聞き返したりしません。つまり認知症がらみという複線でしょう。
案の定、実技講習では赤信号無視も起こし、免許更新ならずという展開です。
『免許証が更新できなくてよかった。あれじゃあ運転は無理だね」というセリフもありました。この女優さんは認知症という設定なのです。認知症ならば、前頭葉機能はフルには機能できていません。
パーラー

帰りのバスへ移動するシーンは、この状態の脳機能からみるとちょっと無理があります。
免許更新ができないことを怒りながら歩いているのですが、あまりにも態度、動作がキビキビしすぎ。言葉の応酬も打てば響くようでキレッキレすぎ。認知症になると小ボケ段階でも、動作がモタモタしてきます。言葉の応酬はもちろんできますが、反応がもたついたり、すこし的外れだったりすることはよくあることです。
ロビー

そしていよいよ高速道路の逆走事件が勃発します。
多分90歳くらいかという設定のこの女優さんが、ハマーに乗って140キロで逆走。パトカーの制止も聞かず、スピンターンという高度な運転技術を駆使してしばらく逃走という設定でした。人にも車にもかすり傷ひとつつけず!
いまこのドラマで設定されている脳機能から言って、これはありえません。
高速道路の逆走事件はそのほとんどが、認知症がらみでしょう。このブログでも何回か認知症になった人たちの運転についてお話してきました。
認知症高齢者による事故防止の鍵は前頭葉検査

ロビーとパーラーの間のお花

上のブログでも触れていますが、小ボケになった方の運転する車に乗った家族の訴えで一番多いのは「スピードが遅すぎてこわいんです」なのです。
前頭葉機能は年齢とともに老化をしていきますが、小ボケというのは正常な老化を超えてしまっている状態です。脳の司令塔でもある前頭葉の働きは、多岐にわたります。その中でも重要な注意集中力と分配力は、小ボケになると早い段階から十分には機能できなくなります。
一方で、まさにこの能力を使って車の運転はするものです。
自分の運転だけにしか注意力が向いませんし、テキパキさも落ちていますから、その結果は周りの車のスピードとは無関係にマイペースでゆっくり運転し、同乗している人が「スピードが遅すぎてこわいんです」と思うという訳です。
パーラーの飾り棚(館内にはロートアイアンの飾りがたくさんあります)

この女優さんの設定を、「カーマニアで、若いころから外車だけを乗り続け、取り巻きにはカーレーサーがいつもおり、そしてプライド高い人」としてあります。この生き方を決めるのが、前頭葉なのです。
そんな人だから(そんな前頭葉の持ち主だから)、高速道路を逆走するときに140キロ、見事なバックスピンをこなすレベルの運転技術、という流れなのでしょう。
ところが、講習会場で、認知症ということをアピールしたように、この女優さんの現在の前頭葉機能は万全ではありません。その前頭葉機能で運転をしたらこのような顛末はあり得ないのです。
運動野に麻痺を引き起こすような損傷があれば、今までのように普通には動けないのと同じです。

付録
最後のところで「認知症と、高齢者に頻発する普通の物忘れ」の差についての会話がありました。「記憶の箱があって、容量があるので齢をとって足りなくなると、神さまがいらない記憶から消え去らせてくれる、これが(高齢者に普通に起きる)物忘れ。記憶の箱が腐って崩れるのが認知症」といっていました。
これは「物忘れはボケの始まり」というのと同じように間違い。
だいたい、昔のことはよく覚えていて、最近のことが覚えられない。でしょ?その差は、簡単に区別できます。
前頭葉が、正常に機能していれば単なる齢のせいなのです!

物忘れと前頭葉の話
んなのもありました。途中でgooブログに変わったのでレイアウトが変ですが、カテゴリーの「前頭葉の働き」を開くといっぱいあります。認知症のことを考えるときの鍵は前頭葉機能ですよ。こういうエピソードも記憶力の問題ではなく前頭葉機能の問題なのです。
一人で笑うのも
大失敗の巻き

 

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中ボケを教えてもらいました

2017年08月11日 | 正常から認知症への移り変わり

この頃よく思うことですが、認知症に関して専門家の方々の理解にどこかズレがあるような気がします。
どうしても「原因」を知りたい。「こういう症状を出すにはそれなりの原因があるはずだ」。その「原因」もとても科学的に追及するのが専門家としての使命というのでしょうか?
耳にされると思いますが、アミロイドベータとかタウ蛋白のような脳内の化学物質に求めようとしたり、脳そのものの萎縮ではないかとCTやMRIを駆使してその原因を探ったりしています。
動物実験も欠かせませんね‥‥(写真は国立近代美術館の松方コレクションから)

普通に生活している人たちは、家族である高齢者、という表現より「うちのおばあちゃんやおじいちゃん」であったり「うちのお母さんやお父さん」の方が適切ですね。その他ならぬ大切な祖父母や両親の日々の行動が「何だか変」とか「これって年のせいなんだろうか」という気づきがそもそものスタート。その意味では、原因ではなく結果を見るところから始まっています。ただ、身近な人だけに、ちょっとした変化を捉えることができますね。

「ブログを読みました」と連絡がありました。ちょっとした指針を与えてあげると、症状もその原因も、そしてその対処までも、家族(専門家でなく)ならできるのだとちょっと感動しましたのでご報告。(連絡いただいたものは青字で書いてあります)

先月認知症外来。受診症状を伝え、その後MRIでは頭頂部や後頭部の脳の萎縮がそこそこ進んでいるので、アルツハイマー型認知症であろうとの診断を頂き、投薬開始。

私は母と2人暮らしですが、こちらのブログを色々読ませて頂いて、中ボケの段階なのではないかと感じており、この段階であれば、家族の支援で何とか回復してもらえるのではないかと希望を持っております。

5年程前に、腰椎椎間板ヘルニアを発症して手術を受けて以降、私が反対したのもあり、これまで乗っていた自転車を辞めました。長年新聞配達をしていたせいなのか、左側の背中が盛り上がり、身体が右側に傾いています。ブログを読ませて頂いて、速歩で5000歩を一緒に歩くのをなるべく毎日続けていますが、腰がだるくなりお尻と右脚の付け根がだるくなるので、最後の方は歩行がふらつく感じです。元々社交的で、誰とでも友達になれる性格の母なのですが、もしかしたらそのせいであまり出掛けないことが増えていたかもしれません。

物忘れの症状や、隣組の掃除当番の日程を何度も間違える等が気になり出したのは、ここ半年ぐらいの気がしていますが、この3ヶ月ぐらいは、服を前後逆に着るということが増え、ご近所の方に知らせて頂きました。この1ヶ月は、朝食後の服薬後に飲んだかどうか忘れるようになりました。今日の日付は何度言っても忘れています。ただ予定があると、今日がその予定の日ではないのかと何度も確認します。私はフルタイムで働いており、この1年ぐらいは毎日残業で帰りが遅く、帰って来ても、母がこれまでのように夕食を作っていなかったり、同じものをいくつも購入していたりしたことを、私自身のストレスもあったと思いますが、叱責し大げんかになることが続いていました。

地域の保健師さんや社会福祉士さんに相談し、介護認定無しで受けられる短時間のデイサービスや、ふれあいデイハウスという高齢者が集まって色々な作り物をしたりするところに参加できないか頼んでいます。また社会福祉センターで行われている習い事に参加できないか探そうとも思っています。この1ヶ月ぐらいは、結婚後離れて暮らす妹も甥っ子を連れて来てくれたり何処かに一緒に出掛けてくれたり、来月には旅行も企画してくれています。母の友人達はまだ現役やシルバーで働いている人がほとんどで、なかなか遊びに来てくれたりする余裕もなさそうです。近所の方は時々お茶に誘ってくださったりはしています。私もなるべく毎日一緒に歩くのと、ご飯を一緒に作ったりを心掛け、まだ実現はしていませんが若い頃に母が好きだった宝塚歌劇を観に行くのもどうかなと思っています。

ただ妹は、あくまでも病気だからなるべくこれ以上進行しないように生活のサポートはして、あんまりヤイヤイ言わない方がいいと言っています。私は今よりも前のような明るい母に回復してもらいたい気持ちが強く、何とか出来る限りのことをしたいと思う余り、些細な母の言動に一喜一憂して不安な気持ちが拭えない状況です。

つらつらと書き連ねてしまい申し訳ありません。何とかここで踏ん張りたいと思い、メールを書かせて頂きました。(多少省略しました)


私たちのいう中ボケの真ん中です。見事に的確に症状を捉えていることに驚きます。 中ボケの症状があるときには、もちろん小ボケの症状もあります。例えば「同じものをいくつも購入する」のは小ボケの症状です。 「近所の人が知らせてくれる」のは中ボケの真ん中を過ぎてからのことが多いのですが、このお母さんのように、「誰とでも友達になれる」ような人間関係がいい人の場合は、逆に早めに心配されるということがよくあります。 それにしても、きっかけが5年前だともう少し状態は悪いはずです。
いろいろ確認してその原因がわかりました。 新聞配達をやめた後で、ジムに通い始めたのだそうです。 家のすぐそばのバス停から終点まで行って、そのまたすぐそばにジムがあった、という僥倖! この週一回の行動が、認知症の症状の進行を防止していたと考えると、話の辻褄がよくあいます。 「体を動かして鍛えるよりも、そこの指導員さんが優しくていくのが楽しみだったみたい」ウンウン、なるほどね。
これからの予定は、相談することまで含めて全て正しい。けれども例えば、一緒に調理してももどかしいことが多発するだろうし、宝塚に連れて行っても飽きるかもしれないし喜ばないかもしれない。 妹さんの協力体制は嬉しいことですが、「生活のサポート」をしすぎるとお母さんの脳を働かせるチャンスを奪うし、「ヤイヤイ言わない」と見事に何もしないものですから、やはり脳を働かせることになりません。妹さんの優しい気持ちから出ていることはわかりますが、この考え方は間違っていることを伝えました。
 
アルツハイマー型認知症の原因も対応も、シンプルです。
1.脳はもともと老化のカーブを持っている。
2.脳を使えば、老化は遅れるし、使わなければ老化は進む。
3.脳を使うということは、右脳、左脳、運動の脳を使い続けることで、その時の鍵は前頭葉が握っていることをよく理解する。

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75歳以上のドライバー認知症の恐れ1万人(6/24付け日経新聞)

2017年06月29日 | 正常から認知症への移り変わり

今日の題は新聞の見出しを使っています。
記事の内容は「75歳以上の高齢ドライバーの認知機能検査を強化した改正道路交通法が施行された3月から5月末までの間に、運転免許更新時などに『認知症の恐れがある』と判定された人が11,617人(暫定値)に上る」というものでした。(6/24日経新聞)
「やっぱり…高齢者の運転は危ないものね」と反応した人がほとんどだったと思いますが、実は記事はもっと続くのです。
「改正法施行後、5月までに検査を受けたのは431,338人」ということは、認知機能検査を受けた人の2.7%ということです。
つまり、「たった、それだけ?」と私は思いましたが皆さんの感想はどうですか?
写真は楽しい動物たちのカーニバル展at伊豆高原アジサイ舎から
免許更新時に受ける人がほとんどなので、実際75歳以上の運転者は何人くらいいるのか調べてみました。
警察庁によると、2016年6月末過去最多の495万3912人。ちなみに全免許保有者に占める75歳以上の割合は6.0%ということです。20年代半ばにはマイカーブームを支えた団塊世代が75歳以上になり増加に一層拍車がかかるという情報もありました。

認知症の恐れがある高齢者が例え2.7%であったとしても、母数が大きいから、大変な数の高齢者が認知症を疑われるのに運転をしているということになります。500万人とすると135,000人ということですね。

「なぜこんなことが!」と考えられないような高齢者の運転ミスによる事故をマスコミ報道で知ると大きな不安を感じますね。
さらにそのうえに、13万人以上の認知症を疑われる高齢者が運転をしている…十分に危険な状況だということは誰でも感じることでしょう。

このブログでも何度も繰り返してきたことですが、今日私は、もっともっと注意を喚起したいと思うのです。
それは認知症をどうとらえるかということです。
認知症になったらどのようなことが運転中に起きてくるのか?

エイジングライフ研究所では、認知症の90%を占めるアルツハイマー型認知症を小ボケ(前頭葉のみ機能低下。社会生活にトラブル)中ボケ(前頭葉機能低下に加えて認知機能にも低下が始まる。家庭生活にトラブル)大ボケ(脳機能全般的な低下。世の中で認知症といわれるレベル)のように区分します。
小ボケで運転している人は多くいますし、中ボケでも運転しています。それどころか実は大ボケレベルでも運転していた例もあります。
脳機能がうまく働かなくなると、どういう運転になっていくのか詳しく書いてありますから、クリックして読んでみてください。
正常から認知症への移り変わり「スピードが遅すぎて怖いんです」

同じ期間に自主返納した人たちの数もわかりました。
自主返納は102,995件、そのうち75歳以上が半数超の56,488件だったそうです。
75歳以上で運転をしている人は約500万人。そのうちの1.1%が自主返納したことになります。
認知機能検査で不合格となった11,617人中987人が医師のアドバイスなどで免許を自主返納したことにも、記事は触れていました。母数は約43万人ですから、認知症検査を実施して自主返納者を見つけることができた割合は0.2%。
せっかく改正道路交通法にのっとって認知症検査を実施しても、認知症者の発見率が低くはありませんか?いちばん最初に私が感じた「たった、それだけ?」の感想は正しかったということになります。

認知機能検査を受けなくても本人もしくは家族が「運転するのはもうやめた方がいい」という決断を下す人が、高齢運転者の中に1.1%いたのです。
それでは、もう一つ考えてみてください。これが運転をしてもいいか、やめた方がいいかの実態を表しているでしょうか?
「どう見ても運転は無理」と周りがハラハラしているのに、免許返納に同意しない高齢者は多いものです。運転できない状態では生活そのものに大きな支障が出るという面もあり(ここは十分に検討すべき点ですが)家族は説得をあきらめるということはよく見聞きすることです。

高齢者が運転をするほど、自他ともに危険は増大するということです・・・小ボケレベルの人たちを含めると70歳代になると、だいたい30%はいます。そして80歳代で50%、90歳代になると75%というような割合で増加していきます。確かに超高齢になってなお運転を続けている人は少ないですね。
年齢相応に働いている前頭葉を持っていれば、自分の能力が運転に適しているかどうかの「判断」(これも前頭葉機能)ができますし、家族や周囲の人のアドバイスにも耳を傾けることができますから、心配し過ぎることはありません。
 
心配するよりも、大切なことがあります。
認知症の正体は「趣味なく生き甲斐なく交遊も楽しまない、運動もしない」ようなナイナイ尽くしの生活が続くために、ながい時間をかけて脳が廃用性の機能低下(使わないから働きが落ちる)を起すことです。
そのことを理解して、脳の老化を加速させないように、気を付けること。心配するより脳を使った楽しい生活をつづけること。小ボケになった時に起こしやすい小さな事件を見逃さないこと。もう一度貼っておきます。
正常から認知症への移り変わり「スピードが遅すぎて怖いんです」
最終的には慣れた道を、助手席に誰かをのせて、明るいうちに運転をするというような工夫を本人の前頭葉が考え付くはずです。

国も認知症の早期発見や予防を重要視しているのですが、かんじんの前頭葉に目を向けていませんので、本当の初期を見つけることができません。その結果、誰が見ても「認知症」というレベルをその対象にせざるを得ないのです。
個々人が、脳の健康を守ることに関心を持ちつつ、楽しい生活を送らなくてはいけません。
脳は正直ですから、本当に使わなくては使ったことになりません。見せかけの名刺は役に立たない例も挙げておきます。
生涯現その2
交通事故防止のためのせっかくの改正道路交通法ですが。認知症の考え方から改正しなくては。
高速逆走、認知症が12%(1/29付け日経新聞)

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