脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

京の冬の旅

2014年01月16日 | 私の右脳ライフ

1週間後の受診でまたまた京都へ。
高血圧と高コレステロールに関しては、服薬するように言われました。そしてもう少し検査の追加ががあるそうですが、その検査入院は3月末ということで、春の京都が待ってます。

京とは冬の期間、特別公開というのがあります。
受診して、夕方新幹線で帰宅するには、京都駅から近いところがいいと思って「建仁寺」を選択。

Nec_0513 名前は知っていても、具体的にイメージが浮かばないのが、左脳の仕事です。

受験勉強だか、一般教養だかで「知識」はある。
もしテストを受ければ、合格点をもらえるでしょう。

栄西禅師開山、栄西禅師は茶の始祖でもある

京都最古の禅寺、

俵屋宗達の風神雷神図のお寺、

一昨年亡くなった小泉順作画伯の双龍図、

仙�看の○△□の掛け軸

建仁寺垣もあります。

知識として知っていることも、けして悪いことではありません。
でも、自分の目で見ることや肌で感じることは、左脳の知識とは別の感動をもたらしてくれますね。「さすが京都!」と何度か思いましたよ。

冬季公開は建仁寺塔頭の正伝永源院と開山堂でしたが、まずは建仁寺へ。

拝観料お支払いの時、係りの方が「写真をどうぞ。どこでもお撮りくださっていいです」と強調されるので不思議なこともあるものだと思いました。
日本はほとんどどこでも「撮影禁止」ですもの。

よくよく説明を読んでみると、「文化財未来継承プロジェクト綴TSUZURI」による作品でした。
HPからの引用です。
「2007年3月、特定非営利活動法人京都文化協会ならびにキヤノン株式会社は「綴(つづり)プロジェクト」(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)を立ち上げ、キヤノンの最新のデジタル技術と京都の伝統工芸の技を融合させ、オリジナルの文化財に限りなく近い高精細複製品を制作することを通し、多くの人に日本の貴重な文化財の価値を身近に感じてもらう取り組みを始めました。」

私は、自分の体験を第一義に考える現場主義というか現物主義だと思っていますが、この一連の仕事には全く驚きました。

Nec_0506 実は去年の正月、東京国立博物館で俵屋宗達の国宝「風神雷神図」の本物を見ました。

博物館の展示ケースの中と、お寺の中では、たとえ本物でなくとも訴えるものが違ってきます。

あるべきところにある力。

方丈は開け放たれていましたが、その自然光の中の襖絵からはさすがに長い歴史を感じました。
薄くなったりはっきりしないところも、古びていることそのものも趣です。

冷たい冬の風が効果的でした。

Nec_0510_2 Nec_0505_2 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

法堂の双龍図、床の間の○△の掛け軸

Nec_0497 Nec_0508

 

 

 

 

 

 

短い時間でしたが、冬の禅寺のすがすがしさをこの作品たちが一層引き立てていました。素晴らしい技術とアイディアだと感心しました。

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年賀状からー小ボケからの回復

2014年01月10日 | 認知症からの回復

昨年10月、義母が亡くなりましたので、喪中の気持ちで年賀状を失礼しておりましたが、それでもいただいた年賀状を読むのは心躍るものですね。

一番うれしかった年賀状のご紹介をしましょう。
ある町の保健師さんからいただきました。
8月に受けた胃がんの手術をきっかけに、小ボケになってしまった義父でしたが、何とか元の状態に戻り、元気で一人暮らしができるまでに回復しました83歳です
エイジングライフ研究所の二段階方式を学んでいてほんとうによかったです」

P1000013 この文章を読んだだけでは、多くの疑問符が湧いてくるでしょう。でも私にはよくわかります。少し読み解いていってみましょうか。

まず大前提として、「元の状態」は「元気に一人暮らしをしていた」というところから始まります。

83歳の男性が「元気に一人暮らしができる」としたら、男性ながら交友関係が豊かなはずです。家族との触れ合いかもしれませんし、世話役・リーダーのような形かもわかりません。趣味などの楽しみを通じて、単純に友人がたくさんいるのかもしれません。
いずれにしても、人とのかかわりなしに高齢期を「元気に(ということは楽しく)」暮らすことはできないからです。

P1000018_3 男性には珍しく、生活能力が高かったのですね。
日常生活をこなしていくときには、さまざまな状況に臨機応変に対応することが必要になってきます。
たまに料理をすることと、継続的に料理をすることは、気の配り方がちょっと違うのです。
たまならば、そのときの献立の事だけを考えれば済みます。
毎日のことになると、その日の体調、気候、冷蔵庫の残り物、財布との相談などなど条件が押し寄せてきます。

それだけではありません。
継続的に料理をするときには健康や栄養の知識も多少は必要です。

家事は天気にも合わせなくてはいけません。もちろん自分の気分にも!

今しなくてはいけないこと、今日すること、この季節にしておくべきこと、今年中に片づけること・・・物事に順番を付けなくてはいけません。そして放り出すことなしにやり遂げていかないと生活は回りません。

P1000073_2 この様に83歳の男性がどのように生活しているかを具体的に想像していくのです。

一人暮らしができているということは、まず意欲を持っていて、その場その場の状況判断もでき、見通しも立ち、行動にもつなげられているということです。
これらのすべてが脳の司令塔である前頭葉の機能です。つまり素晴らしく前頭葉が働いてくれていることがわかりますね。

前提として、いつも気にかけてくれるお嫁さん(保健師さん)の存在を忘れてはいけません。
気を付けてみてあげる目がないと、生活の細部を見ないままに「一人暮らしができている」と言ってしまうこともありますから。「中ボケ(生活遂行能力は幼児なみ)」でも、「一人暮らし」している人もいます。→このことはまた詳しく書きましょう。

P1000077_2  そんなにいきいきしていたのに、胃がん発覚。
このハガキからは、病気の経過はわかりません。
体調が悪い期間があったとしたら、そのあたりから、脳の老化は加速され始めます。
今までのように意欲的な生活ができなくなっていくので、前頭葉の出番が少なくなるからです。

検診で見つかった場合などのように、急に入院する場合もありますね。
それでも、検査や手術などが続けば心身ともに負担は大きく、安静のまま時間が過ぎて行ったことでしょう。
「一人暮らし」でなら使う脳も、入院中ならば使う場面がありません。
足腰も衰えたことはすぐに想像できますね。

P1000001 一般的に言って、元気な状態で入院しても3か月絶対安静(前頭葉の出番がなくなる)が続くと前頭葉機能が万全でなくなります。脳の機能は前頭葉から老化が加速されるのです。

意欲がない、状況判断がおかしい、同じことを何度も言ったり、つじつまの合わないことを主張したりすることもあります。これが小ボケ。


「何とか元の状態に戻り」
ここが一番関心があるところだと思います。
ところが、私は、一緒に暮らしていませんしそばで見てもいませんから、具体的には説明できません。

ただ、「脳も体と全く同じように、使わなければ老化が加速する。」というのがエイジングライフ研究所二段階方式の主張です。
前頭葉を使わない期間があったから、前頭葉の老化が加速され、小ボケの状態になった。
それならば、前頭葉の出番を増やす!


P1000021
退院後、きっとお嫁さん(保健師さん)は話しかけたことと思います。
「おとうさん。できることはなんでしょうね。まず散歩を少しずつはじめてくださいね。足腰も元に戻るけど、歩くときには脳が歩かせてるんだから脳も元気になります。
炊事は?ごはんは炊けるかしら?おかずは最初は持っていくけど、少しずつ作ってね。何なら作れそうですか?味噌汁は?煮物は?(この辺はより具体的に)」

さらに生活を元に戻すようにも働きかけたと思います。

「家庭の中だけでなく、友達に来てもらったり出かけたり。元のようにしましょう。」

手伝ったリ、励ましたり。
何しろ司令塔である前頭葉が元気をなくしていますから、ちょっと背中を押してあげないと、何もできないのですよ、小ボケの人は。

もちろん、「言う」ことは簡単です。
P1000009けれども、お父さんの気持ちに届くためには「ことば」だけでは足りない・・・

その「気持ち」を伝えなくてはいけないのですが、ここに問題が一つあります。
その「気持ち」のキャッチボールがどうしてもできない、もともとの関係性に問題がある場合もよくあるのです。どちらが悪いとも断言しにくい(あえて言うならスタート時には高齢者の方に問題があることが多いでしょうか)そのような時には、なかなか回復に結びつかないのです。

今回の場合は、その問題がないからこそ半年で元に戻ったと書かれているのですね。たった4行の文章から、魅力的なお父さんの姿、温かみのある家庭の様子、様々のことを思い浮かべました。

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五節供

2014年01月09日 | 私の右脳ライフ

今日の写真は、なんどか季節のしつらえをご紹介したS村J子さんのお正月飾りです。みんなミニなのです右の写真のリモコンと比べてみてください。

P1000133

P1000135前のブログで「正月七日ー人日(じんじつ)」と書きました。
若い読者の方には意味が分からないかと思って追加します。
御香宮神社でいただいた「七草粥のしおり」に書いてありました。
五節句(もとは五節供と書いたそうですよ)という言葉も難しいでしょうか?
ウキペディアを貼り付けてありますから、クリックして勉強してみてください。

P1000130 季節の変わり目、特に奇数の月日が重なるときに邪気を払う意味で宮中で宴会が開かれ、その時々に季節の旬の食べ物が供されたのです。

五節句に供された料理は、すべて節供料理と呼ばれたのですが、お正月料理だけが「おせち料理」として残ったという歴史があるようです。

七草粥もお正月の節供料理の一部です。

七草は
「セリ、ナズナ(ぺんぺん草)、ゴギョウ(母子草)、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ(かぶら)、スズシロ(大根)、これぞ七草」といって覚えました。

P1000131P1000132 

五節句をまとめておきましょう。

正月七日ー人日(じんじつ。一月だけは一日を避けて七日) 七草粥(長寿と幸福を祈る)

三月三日ー上巳(じょうし) 菱餅、白酒(人型に託して身の汚れをはらう)

五月五日ー端午(たんご) 柏餅、ちまき、しょうぶ湯(ヨモギや菖蒲で邪気を払う)

七月七日ー七夕(たなばた) 素麺(書道や裁縫の上達を願う)

九月九日ー重陽(ちょうよう) 菊酒(延寿を祈る)P1000134_2  

勉強と思うと楽しさは、少々減ってくるものですが
「それから?」「へえ~そうなんだ」という興味や好奇心が根底にあると、知識が増えることも喜びになりますね。

考えてみれば、「知ること」は、どんなに高齢になってもできることです。

どうせなら「知ること」を楽しめるような人生を送リ続けていきたいと思います。
そう、カギはやはり前頭葉ですね!

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正月七日ー人日(じんじつ)

2014年01月09日 | 私の右脳ライフ

お久しぶりです。新年のご挨拶にはタイミングを逸してしまいましたが
「今年もよろしくお願いします」だけ言わせてください。
ブログをお休みしていた間は右脳中心の生活でした

12月になって突然血圧が高くなって、というか乱高下していることが判明。全く無自覚なので日常生活には何の支障もないのですが、さすがに170を超えると一度は受診しなくてはということになり、ご縁があって京都医療センターで診ていただけることになりました。

京都タワーからの京都駅
P1000029_2 前泊が必要です。

ところで、私は高校生になるまで夏休み1週間くらいは京都郊外の知人宅で過ごしていました。
その終わりごろ、「京都駅前にとんでもないタワー建設計画がある。古都の景観が台無しになる」と大論争勃発。
結局は建設されたのですがなんと今年は50周年!半世紀!

あのみずみずしかった時から、私も半世紀の時を重ねたわけで…。体力・知力・見た目ともに大きく変化するのも当然でしょう。

京都タワーからの眺望は、夜景ですから東寺の五重塔、東山のお寺くらいしかわかりませんでしたが、高層建物がないのがさすがに古都。

京都医療センター最寄駅の一つ前に「稲荷」駅を見つけ、調べてみたら「伏見稲荷」お稲荷さんの総本山。それで病院に行く前に1時間ほど社会科見学することにしました

立派な本殿 P1000026                             稲荷山全体がご神体P1000021_2

伏見稲荷といえば千本鳥居 

               P1000019_2   いくらでも増えそうです

P1000022_2

受診結果はまたゆっくり報告します。血圧変動の要因(気温、体調、種々の感情的なこと)などに対する感受性が高いだけという結論になりそうです。

待合時間に読んだ朝刊のコラムに「京都の人は、今日七草の日には御香宮神社(ごこうぐう)で七草粥を食べる…」とあったのです。初めて目にする御香宮神社。ちょっとググったら、病院最寄駅からからほんの数駅「伏見桃山(駅名もみやび)」にあるとのことで、七草粥はいただけないだろうと思いながらお参りに行きました。

創建時は遠すぎますが、秀吉、徳川幕府との関わりそれから鳥羽伏見の戦いのときの官軍の本営地などの、生々しい歴史がある神社でした。能舞台や絵馬殿もありました。

表門P1000008                                ご祭神が神功皇后のせいかシックな色使い
P1000010

こんな絵馬発見P1000003                        七草粥は終了
P1000007 

もう少し足を進めたら、桃山御陵があることもわかりましたから、この際挑戦。

P1000001 突然大きな深い森が広がってきました。さすが明治神宮に似ていますが、人がすくない。

何人かの人が散歩をしているだけです。目立ったことはほとんど男性。男の人はこういうところなら歩きやすいのでしょうね。

特別坂道を上ったわけではないのですが、高いところにあることが御陵の前まで来てわかりました。素晴らしい景観でした。下に広がる町は、宇治の街並みを臨んでいることがグーグルマップで確認できました。

Nec_0485 Nec_0487

スマートフォンの画面の小ささが気になって、外出時にはタブレットを持ちまわっていますが、やはり便利ですね。

近鉄「桃山御陵前」から京都駅へ。5分の乗換時間に切符を買って新幹線に飛び乗り、家で夕食を食べました。
今年も楽しく(ちょっと忙しく)過ごしていきたいと思います。

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