脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

続12月の右脳訓練

2011年12月22日 | 私の右脳ライフ

年の瀬を迎える準備もそのままに、また遊んできました。パソコンで半額クーポンをゲット!(こういうサイトがあることをご存知ですか?。必要量購入希望者がそろうと割安になるのです。食事もホテルもその他の雑貨類もあります。ポンパレとかグルポンとか) 

浅草で、映画を見て、仲見世羽子板市を冷やかし、半額のフグ料理を食べて半蔵門のホテルで一泊。
考えたらあたりまえですが、浅草寺本堂の横に東京スカイツリーが見えたのには、あまりにも新旧が混然としていて驚きました。
映画館の前にお社が。さすが浅草                          2011_1218_151500p1000007

 

 

 

 

 

 

 三重塔とスカイツリー2011_1218_152300p1000008 

 

 

 

 

 

 


東京芸術大学生の創作羽子板2011_1218_152600p1000009 2011_1218_152700p1000010左端は十三支(ネコ)      

 

 

 

 

 

                      
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トラディショナル!三本締めも聞こえました2011_1218_152900p1000012_2     

 

 

 

 

 

 

仲見世には新春用飾りが。でもシュール!2011_1218_153400p1000014_2  

 

 

 

 

 

 

 翌日は、学生時代の友人たちとの恒例おしゃべり会。毎年この時期11月生まれと12月生まれが5人なので「お誕生会」をするのです。原宿駅集合。
ホテルから、まず外苑前のイチョウ並木の黄葉チェック。
まだ見ごたえがあり寄ってよかったと一人で快哉を叫びました。お天気も良かったのです。2011_1219_092100p1000017

 

 

 

 

 

外苑前から原宿まで徒歩で楽しみました。簡単に書きましたが、駅で言うと約2駅はタップリあると思います。この日の万歩計の歩数は17000歩を超えました!
メイン通りを歩いたり、横道にそれたりしながら、おのぼりさんよろしくキョロキョロと感心しながらのお散歩でした。
青山通り沿い 
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一歩路地に入ると2011_1219_093000p1000018 

 

 

 

 

 

 

表参道ヒルズ2011_1219_094700p1000022                 

 

 

 

 

 

 

ブルガリ(ブランドショップが何軒も。all pass)2011_1219_095200p1000023

 

 

 

 

 

 

東京三大豆大福の店の一つ「原宿瑞穂」に寄るのも、一つの目的でしたから露地探検をしました。
ちなみに東京三代豆大福
1.群林堂(護国寺)
2.松島屋(高輪)
3.瑞穂(原宿)
前回登場の、夫の先輩K添さんが教えてくださいました。1と2はお土産で頂きましたが3はまだ。お店探検はしましたが、K添さんがきっとくださるだろうと思って、最中だけにしました(笑)
瑞穂2011_1219_100300p1000025_2                                                                                                                                             

 

 

 

 

 

 

大通りから一本外れた瑞穂のある穏田(おんでん)商店街2011_1219_100500p1000027 

 

 

 

 

 

 

 

有名な竹下通り2011_1219_101700p1000029

 

 

 

 

 

 

5人がそろって、明治神宮にお参りして、パワースポット「清正の井戸」にも寄って、その後はおしゃべりに花が咲きました。そうそう、「物忘れクィーン」の立候補者が多くて、全員該当ということになりました。


12月の右脳訓練

2011年12月18日 | 私の右脳ライフ

十日町からの帰途、思いついて東京駅前の丸ビルのクリスマスイルミネーションを見てきました。
街路樹のイルミネーションと相まって都会らしさがひとしお2011_1207_183300p1000073



 


 


二階から見ると
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宝塚のコスチュームも展示されていました
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の先輩K添さん御夫妻と久しぶりの初島へ。
JTT:Japan Takatsuki Toursが企画から予約その他万端用意するスペシャルツアーです。JTTは年に何回か友人たちとの旅行に際して、夫が喜んで担当しています(笑)
熱海から船で25分、カモメと遊びました 
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クシブ初島ではとても楽しい時間を過ごすことができました。
島だから灯台も。空の青と灯台の白と、さわやかな配色ですねえ。2011_1211_134200p1000091                        

 

 

 

 
海風に耐えた松
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わけても食事はピアノの生演奏付きで、いやがうえにも雰囲気が盛り上がります。
K添さんが
「大学時代、それからあの時、あの時と人生の一こま一こまがよみがえってきた」と喜ばれました。音楽の効果は絶大のようでした。音楽の力はすごい!
こういう時間が私たちの脳を活性化させてくれるのです。私も夫婦二人だけよりもっと楽しかったと思います。

帰途立ち寄ったMOA美術館和風庭園。日本一遅いといわれるもみじがきれいでした(12月12日)2011_1212_123500p1000108 2011_1212_123900p1000111                                 

 

 


予想的中・・仮設生活に「小ボケ」が・・・

2011年12月17日 | エイジングライフ研究所から

3月20日に東日本大震災―高齢者を認知症から守るとして、エイジングライフ研究所の考え方から言えば、震災の後には認知症の発症が不可避なので、そのメカニズムを知ってどうか予防に励んでいただきたいと書きました。

そして9月19日には黄色信号が点灯しましたと、もう少し突っ込んでエイジングライフ研究所の主張を書いたのです。
「それまでの生活が一変して、その人らしくイキイキと生きられなくなる。
状況を判断して、見通しを立て、自分がどう進むか考え、決定する肝心かなめの前頭葉の出番がなくなる。
その結果、生きがいなく、趣味も交友を楽しむこともなく、運動もしない「ナイナイ尽くしの生活」に陥って、半年すると前頭葉機能ははっきりと低下してきます。」

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最近の新聞の記事ですが、とても興味深いことが書かれていました。

見出しは
「仮設生活、心身衰え増加
  厳冬、高齢者体動かして」


記事の前段では、「仮設住宅で暮らす高齢者を中心に、歩けなくなったり、心が沈んだりする『生活不活発病』と見られる症例が目立ち始めている」と述べられています。
記事本文では、震災前に行っていた仕事をしなくなったために「歩くのが難しくなった」などと運動面に重きが置かれている印象が強いです。

また、記事中の別枠を使った「生活不活発病」の解説は、「身体を動かさないことが理由で、歩けなくなる、ぼけたようになるなど心身全体の機能が衰える状態」でした。

2011_1225_140300p1000007「ぼけたようになる」という表現に注目しましょう。

「徘徊」「不潔行為」「粗暴行為」「夜中に騒ぐ」「家族もわからない」「食べ物でないものを食べる」などの症状がある時、世の中では「あの人ボケちゃった」というのではありませんか?

この解説では、続けて「外出の機会が減った、家事の一部をしなくなった」と説明されています。
通常使われている「ボケ」とは違って、「ボケたようになっているレベル(がある)」と言っているのです。

その通りです。エイジングライフ研究所はそれを「小ボケ」レベルといいます。

ある時突然「徘徊」「不潔行為」「粗暴行為」「夜中に騒ぐ」「家族もわからない」「食べ物でないものを食べる」ようなことが始まるでしょうか?

震災直後、避難所に高齢者が集まってきたときに、すでに「ボケて」いた高齢者はその生活に適応できるはずもありませんから、夜中に騒いだり、不穏になったりして、本人も大変ですが周りも大変という状態になります。
あちらこちらの避難所で、ボケた人たちのために、急きょ施設や病院にお願いしたり、特別な部屋を用意したりということが行われたと聞きました。

今回の記事は、避難所から仮設住宅に移った「普通」の高齢者の変化について、警鐘を鳴らしているのです。

エイジングライフ研究所は、この主張をし続けてきました。2011_1210_114900p1000082 12月のアジサイ
生活のあり方でボケは発生するのだと。
趣味も生きがいも交友もなく、運動もしない「ナイナイ尽くしの生活」こそボケの元凶であると。
その考えから言えば、今回の震災ほど危険な生活上の変化はないわけですから、二度にわたってお話ししてきました・・・
予想が的中したという思いは、満足とは程遠く、むしろつらく悲しい思いを引き起こしています。2011_1210_115100p1000083

でも、「小ボケは三年」まだまだ手を打つチャンスはたくさんあります。
「楽しく、打ち込める時間。友達を一緒に楽しんであっという間に経ってしまうような時間」が必要です。

いくつかの町には、友人たちの大きな協力をもらって手芸用品などをお送りしていますが、どうぞ活用してください。
その時の鍵は「手芸を楽しませることができる」人を見つけてくることですよ。


 十日町報告

2011年12月17日 | かくしゃくヒント

今回の十日町市の講演会は老人クラブ主催のものでした。2011_1207_155000p1000071_2

会長の櫻井さんです。
旅に出る楽しみはいろいろありますが、「お元気な生き方」をしていらっしゃる方々にお会いできることも、間違いなく私の旅の楽しみの一つです。

この写真は、控室でお話をしている時に撮らせていただきました。 

老人クラブの活動方針などのお話も伺いましたが、
「ご趣味は?」とお尋ねした時以降の盛り上がり方を、ぜひ聞かせてあげたかった!

「ちょっと、釣りを。ヘラブナをやるんですが、これがまた奥が深くて」
「同じところで、同じように釣っても釣果が違うんですよ。それで仕掛けを教えてもらったりもするんですけど、結局のところは、ヘラブナと対話ができるかどうか」
「ヘラブナは、ちょっとえさに食いついて放すんですね。その辺のタイミングというか」

お話はどんどん深くなっていって、私も水中のヘラブナが見えるような気持ちになりました。楽しかったです!

その時のお話しで
「十日町市の認知症予防の取り組みについては、もう少し高齢者にも目を向けてほしい。周り中80歳を超えた高齢者がいるから」と言われましたが、同席していた保健師さんが
「予防ですから。どうしても早くからでないと効果的でないのです」と即座に答えられたのは、実はとてもうれしいことでした。
川西地区の発表2011_1207_134000p1000070

講演に先立って、
「認知症予防教室を継続しているところの発表をお願いしましょう」ということになって、担当の保健師さんがお誘いしたら、川西地区の「脳いきいき教室」の皆さんが急な話にもかかわらず、すぐに参加してくださることになったのです。

そのうえ舞台のそでで、
「やっぱり、いつものように発声練習からにしましょう」と突然変更。
「えー」という声も上がりましたが、堂々たるもので、会場の皆さんまで大きな口をあけて唱和していました。2011_1207_133900p1000069

前列の素晴らしいリーダーさんに恵まれて川西地区の皆さんは楽しく教室を続けていらっしゃいます。
楽譜を統一して、ちょっとおしゃれですね。
右端の男性(霜条の山岸眞治さん)が作詞した「いきいき教室の歌(お座敷小唄のメロディで)」の合唱です。(スキャンしたのですが、pdfファイルのため表示できません・・・とても正しい歌詞でしたから転記します)

 1.いつも いきいき教室で 歌って踊って 輪になって
  多くの仲間と 楽しんで 老いても元気で ピチピチだ

 2.いつも いきいき教室は 人の気心 知り合って
  多くの仲間と 楽しんで ボケない様に 生き生きと

 3.いつも いきいき教室は  年はとっても 気は若い
  多くの仲間と 楽しんで 若く元気に 生き抜こう

  
認知症予防にはこういう生き方が、どうしても必要なのです。
  一つ、挑戦する姿勢
  二つ、楽しむ姿勢
  三つ、臨機応変
それは、どう考えても若い時から始めなくては、無理がありますね!繰り返し体験していくことで、自然に自分のものにしていけるからです。
前にも魅力的な方々に出会ったなあとブログを探してみました。続ー越後路で出会った人々
こういう方々が多くなるほど、「ボケのない町」に近づけるのです。

講演会の時には勉強会もします。2_2

今回の勉強会では、グッドニュースがありました。
松之山支所のT橋保健師さんが、松代支所に転勤になりました。
(これは私から見ると、とってももったいないことです。
保健師さんは多くの業務を担当しているわけですが、認知症予防に関して言えば、地区の住民の方々との人間関係がまずあって、それから、教室や脳機能検査や生活改善指導などが続きます。そして、それをベースにして継続した自主活動へつないでいけるものです。
ちょっと田舎に行けば、長くいらっしゃることで住民の方々と深い人間関係を築いている保健師さんによく出会います。
今回は、ちょうどクロスされた人事交換だったようです)

以上は私の感想で、とうのT橋保健師さんは
「新しくがんばります」と言いながら

「松代の地区の方々の成績をチェックしてみたら、軒並み成績が良くなっているんですけど」データを見せてくださいました。
ほんとによくなっていて、フォローできている方は全員が、維持か改善。
私は、松代地区のお母さんみたいだったK井保健師さんの顔が浮かんできました。
松之山で、T橋保健師さんがなさった予防活動も、こうしてずれていきながら実を結ぶのですよ。                   十日町の高齢者大学は明石学級と言います。明石縮からの命名2011_1207_160600p1000072

「脳機能はよくなっているけど、そのためには生活がどう変わったのかを確認しないと伝えきれないでしょ」と指摘したら
「春の地震と、秋の台風。自分たちでやるしかないという気持ちが、この改善を生みました」と即答。
そうだと思いますよ。生活ぶりと脳機能は離れることのないものですから。

「高齢になって、せっかく脳機能がアップできたのだから、歯を食いしばって頑張ることだけに使うのでなく、楽しい右脳活性化にも使ってもらってくださいね」といったら
T橋保健師さんは、いかにも松代支所の保健師さんの笑顔で応えてくれました。
「松代の住民のために当然です」と言っているようで、頼もしかったです。人事異動もいいかなとちょっと思いました。


(椎間板ヘルニア≠慢性腰痛の原因)=(多発性脳梗塞≠認知症の原因)

2011年12月04日 | 画像だけにたよらない

テレビで面白いことを聞きました。
「50年に一度くらいの、大きな発見です」と、コメンテーターのドクターがおっしゃっていました。
その内容は
「椎間板ヘルニアがあっても、腰痛の原因にならない(場合がある)。
さらには、ヘルニアを手術で切除したにもかかわらず腰痛が治らないというケースもあり、『ヘルニア=腰痛の原因とは限らない』ということが分かってきた。
慢性腰痛の原因についてはもともと分からないことが多く、椎間板ヘルニアによるものは5パーセント、脊柱管狭さく症や圧迫骨折などによるものは9パーセント、そのほか腫瘍などによるものは1パーセント程度で、
 つまり、85パーセントについては、MRIやX線など目に見える形では、原因は不明」

 

私が興味深くみたのは、「脳の器質検査と認知症の関係」とよ~く似ている点です。

もともと、認知症(当時は老人性痴呆と言っていたわけですが)の担当領域は精神科がになっていたこともあって、重症化しないと病院受診をしない傾向がありました。
つまり受診した患者さんは、重症の認知症。そのほとんどは高齢者ですよね。

富士(粉サトウのような初雪)2011_1124_140400p1000027                                         ドクターは、家族からとんでもないような重度の症状を訴えられるわけです。
徘徊。
夜中に騒ぐ。
家族のことが全く分からない。
異食がある。
粗暴行為。
弄便などの不潔行為。

そして日常生活にも介助が必要な段階・・・
片時も目が離せない・・・

慢性腰痛で言えば、「痛くて痛くてたまりません。どうか助けてください」というレベルでしょうか。
そしてレントゲンで見ると「ひどい椎間板ヘルニアがある」「犯人はこのヘルニアだ!」

さて認知症の場合です。
CTを撮りました。患者さんの脳のCT 写真を見ると、そのほとんどの方に多発性脳梗塞が認められます。
「この多発性脳梗塞が、このとんでもない症状の原因」という結論になることも想定範囲内!
病名としては脳血管の障害があるので「脳血管性痴呆」と分類されました。
そして日本は世界でただ一国だけ「脳血管性痴呆」>「アルツハイマー型痴呆」となっていたのです。
年配の保健師さんたちは70%が「血管性痴呆」と習ったのですよね?!

ちなみに多発性脳梗塞が認められない場合は、萎縮が目立つということになって「アルツハイマー型痴呆」とされました。
高齢者が主体の検査ですから、CTを撮った時に正常ということはまずあり得ません。脳も老化しますから。2011_1125_105700p1000032                         木の洞に可愛い芽が

ところが、脳の器質検査に新風が吹くことになりました。
脳ドックです。

正常な高齢者が受診します。
物忘れなど訴えることはあっても、前述したような重度症状がある高齢者は、脳ドックには一人も受診しませんね。

もう大体結論はわかったと思います。
つまり症状のない高齢者にも、多発性脳梗塞はたくさん見つかりました。70代で70%といわれています。
ミズクラゲの赤ちゃん2011_1125_114100p1000037
この段階で、CTなどの器質検査は特に早期の認知症に関してはほとんど診断の基準になりえないということがもっと広まってもよかったと思うのですが、いまだにCTやMRIの方がきちんとした検査だと思っている人たちが多いですね。
二段階方式を学んだ人たちの中にもいらっしゃるのが残念です。

認知症を早く見つけるためには、年とともに老化していく脳の形を見るよりも、その働きを知ることの方がはるかに重要であることをおさらいしておきましょう。
認知症の早期発見には、器質検査よりも機能検査が必須なのです。

 


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