とてもうれしいことがあったので、その報告をまずしましょう。
写真は交流会が終わって会場の「千年樹の里」玄関前でのスナップです。
左はF澤さん。右の方は去年別れが続いて、悲しくて悲しくてちょうど引きこもりのような状態になったそうです。
F澤さんはしばらく見守っていたのですが、とうとうある時、意を決して言ったそうです。
「このままいったらボケちゃうよ。もう、出てきなさい」
以下はF澤さんの話
「それから、お茶飲みに誘ったり、留守を頼んだり、踊りに引き込んだり。もちろんリフレッシュ教室にもね」
「いい加減にしなさいって、ひっぱたいたこともあったよね」
「おかげさまできょうの交流会にも一緒に出席できたんだよね」
「不思議なことに、交流会がすんでからのこの人の顔、まったく変わっちゃったの」
ご本人は、「ありがとうございます」と言って私に抱きついてきてくれました。
「もう大丈夫。私は私らしく生きていきます」と言われているようで、はっきりとした喜びが伝わってきました。
「ひきこもっている人を放っておけない」
「手を差し伸べて、生活改善を図ってあげる」
その前提には「どういう生き方をしているとボケるのか」ということの理解がいります。
私は、自然に近所のみんながお互いの脳の健康について気にしあえる、そんな街づくりのお手伝いがしたかったのです。
うれしかったです。
右のお二人は北部地区牽引役!
T中さん(男性)は、今年84歳。
北部地区が開始してもう6年目でしょうか。この若々しさを見てください。ご自分でも自信たっぷりに「相変わらず続けて楽しんでるよ」と言ってくださいました。
北部地区は自主活動が軌道に乗っていて外出・体操・作品づくりなど盛んです。
会場に出品されていた作品ですが、みんな違うところにご注目。
そばにちょうどいあわせた北部地区の方が、こともなげに
「なんだかみんな自分の好きに作るんだよ。だって自分のためにやってるんだもんね」
そうです。自分の脳のためにやってるんですものね。
ほんとにいい地区になってくれました。
話は続いて、先の写真の左端の方W辺さん。最初に取り組んだ山王島地区の方です。
私は、W辺さんが山王島のリフレッシュ教室でレザーモザイク製作をされた時の、控えめでしたが満足そうな笑顔が忘れられません。
それでついお声をかけました。
「イヤー、最近いろいろ調子が悪くてもうだめですよ。でも、I井会長が誘ってくださるから、やっぱり行きます。行くところがあるということは、ありがたいことです。ほんとにI井さんのおかげです」
こういう地区づくりも、また私の目標とするところだったのです。
どことなく恥ずかしそうなI井さん。(右端)
でも奥さんが言われてましたよ
「お父さんはちっとも年を取らないんだから!」
今年80歳。それを記念して5月末から水墨画の個展を開かれるそうですね。ご盛会をお祈りします。
I井さんにとっての山王島脳のリフレッシュ教室は、まさにリーダー役として生きがい発見の場だったのではないかと思いました。
T中さんやI井さんの話を聞いていたW辺さんも、元気になられたような気がしましたがいかがだったでしょうか。
みなさ~ん、これからもお元気で、楽しくお過ごしください。