脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

雨の日の桜は色が濃い

2023年03月25日 | 私の右脳ライフ
今年の桜の、足早なこと。
感覚的には3日くらいであれよあれよと言う間に満開になってしまったような気がします。
私のうちは桜並木に面していて、その道に面して牧野富太郎博士が愛したと言われるワカキノサクラを植えました。高知の牧野富太郎植物園のお土産に持ち帰った一重の可憐な山桜で、稚木桜の名は発芽二年目で早くも花をつけるところから来ているそうです。
いつもはソメイヨシノの1週間後くらいに満開になるのですが、今年は同時に満開。

手前がワカキノサクラ。向こうが並木のソメイヨシノ。右手の若葉はカワヅサクラ。
並木のソメイヨシノの幹から出ている一枝をもらっておやつたいむ。(と、ひらがなで書きたくなってしまいます)
5ミリくらいの小さな小さな金平糖を桜の花びら小皿に入れてみました。
思いついて、お見合いではありませんが桜湯も。

今年はソメイヨシノとワカキノサクラが一緒に満開になったので、初めて比べて見ることができました。

下向きがより自然ですが、横に並べてもみました。

花の大小はこの向きでもよくわかります。

いつも見て抱いていた印象通り、ワカキノサクラの方が花が小さい。
可憐な印象の理由がもう一つありました。
ソメイヨシノは房咲きなのですね。ワカキノサクラは一輪ずつ咲いています。蕾を見るとよくわかります。
なんとなく全体的に受ける印象って、合っていることが多いですね。右脳中心のアナログ情報の処理能力の素晴らしさです。
一方で今回のように、細部に注意して細かく見ていくことも理解をもうちょっと深めることにつながります。
サイズを測ってみたり、花の数を数えてみたりすればさらに違いがクリアになり、これは左脳が担当するデジタル情報の処理の仕方になりますが、
「花を愛でる」というテーマのせいか、単に私の左脳の情報処理能力の問題か、とてもそちらの方向に興味が向かいませんでした。
ワカキノサクラは本当にひとつずつ咲くのです。たまに二輪の枝もありますが、何しろ小さいので房になりません。

花をめでたい気持ちはいっぱいでも「花より団子」の言葉もまた真。
近所の富戸港の定置網のお魚が到着!

ほとんど新聞紙一面の大きさで40センチ以上はありました。初めて見る顔で何の魚かと思っていましたが、贈り主から一日遅れで「マグロ」というお知らせが。確かに富戸港ではマグロの漁獲はあまり聞かないので、見知らぬ顔と思ったのも仕方ないでしょう。
今日は一日雨模様でしたから、部屋からの花見を思いついて友人を招きました。朝どれのイカとサバも一緒に到着していましたから、文字通りの地魚寿司を握りました。

友人も撮ってくれました。

居間から、見える一年に一度の景色です。

お酒は用意しましたが、飲む人がいない…
コーヒーに手作りアップルケーキを添えて

友人がいいました。
「雨のお花見もいいわね。雨の日は花びらの色がちょっと濃くなるし」
言われてみれば、そんな気がします。歌舞音曲はなく、お話だけ楽しむ静かなお花見でしたが、穏やかなお花見の時間が持てて、今シーズンもひと安心です。
息子たちに今日の優雅な一日を報告したら、二人から風情を添える写真が送られてきました。
「昨日の朝帰国したけど、着陸前に雲間に見えた富士山」

「あ~日本と思ったでしょう?」と返信。
続けて次男から「駒場」とひとこと添えて届きました。駒場は11年住んだところです。

東京のシダレサクラはもうこんなに咲いているんですね。早い…
by 高槻絹子



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花鳥風月のうちー花

2023年03月21日 | 私の右脳ライフ
穏やかな会話のテーマに花ほどぴったりなものはないでしょう。
家の前に桜並木があるのですが、今朝(3/20)「あ、桜がほころんでいる!」とつい言葉がこぼれてしまいました。桜の咲き初めに感じる喜びは毎年変わることがありません。いやいや、歳を重ねるにつれてより感動は大きくなっていってますね。来年もまたこの花に出会えるかなあというちょっとした寂寥感も湧き上がる…
日本人にとっての桜は、他の花とは違うでしょう。
今日の花は、内省を誘いにくい花にします!
この花は何でしょう。
そら豆。

エンドウ豆。

これもエンドウ豆のはずなのですが、花色の違いについて詳しいことはわかりません。
野菜の花を続けましょう。
ルッコラ。花弁が、白ではないなんとも言い難いオシャレな色です。

パクチーの花もあまり目にしないかもわかりませんね。

この花は何の花?案外難しいかも。
フキノトウが花開きました。
そのすぐそばに、一見可憐なシラユキゲシ。
初めて目にした時にかわいいので一株もらって家に植えたら、もう大変。すごい繁殖力に今度は抜いてしまうしかないと根っこと格闘することになりました。花はこんなに可憐なのに、根はなんと赤なんですよ。

ホトケノザ

春一番の花は黄色が多いのは、その頃元気な虫たちが見つけやすい色だと読んだことがあります。
ロウバイ、マンサク、ツワブキ…確かに。
春が進んでゆくと、赤っぽい花も顔を出してきます。
ヒマラヤユキノシタ

年末に植えたハボタン。
3月に入った頃、まだ中心が尖る前に薹を見つけた時も嬉しかった。
10日ほどたつと「花になります」と主張を強めてきました。

早咲き桜の名所、伊豆に住んでいますから、3月の記事ならば、やはり桜もあげておきましょう。
カワヅサクラの後、ソメイヨシノが咲くまで、伊豆高原駅の一帯に植えられたオオカンザクラが私たちを喜ばせてくれます。オオシマザクラとカンザクラの交配種で、カワヅサクラよりも薄く、ソメイヨシノよりも濃い可憐なピンクのサクラです。

トトロを持参して記念ショットを撮っている若いカップルにお願いしました。


by 高槻絹子

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花鳥風月のうちー鳥

2023年03月19日 | 私の右脳ライフ
寒暖を繰り返しながら急に春めいてきました。
高校時代の友人と、花鳥風月をテーマに時おりメール交換しています。
今日は花を後回しにしてまず鳥の話です。
3/3おひなさまの日に、庭の餌場に新顔の野鳥がちらっと顔を出しました。早速友人に報告。
尾のところに黒白の縞がある。嘴かな、何となく黄色っぽい。翼が広がると、一瞬明るい色になる
『静岡県の鳥』で調べたらカワラヒワ。
いつもはヤマガラ、シジュウガラ、ガビチョウそれにスズメとヒヨドリのためにせっせとひまわりの種を用意しています。
この新顔さんは、地面を落ち着きなく歩き回っていて「あれ?ちょっと違う鳥」と思ったすぐ後にほんの一瞬目の端を横切っただけで飛び去りました。
それから毎日再会を期して餌場を見るのですがなかなか出会えません。
3/17。2週間後にようやく写真が撮れました。

ピントの合ってない写真でも、撮れたことが嬉しいのです。さっそく友人に「ようやく撮れました」とメールして一安心。
ガビチョウも、アイラインをわかってもらいたくて何度も挑戦しました。

メールやブログで、友人に見てもらいたいという気持ちがあるから、何度でも挑戦できると今更ながら気づきました。
鳥といえば、3/13に歯科検診のために上京しました。丸の内にあるインターメディアテクで開催中の開館10周年記念の極楽鳥をテーマにした特別展示に行ってみました。
東大が持っている鳥の剥製や図譜と共に「鳥」にインスパイアされて制作された宝飾品を共に展示するという珍しい展示でした。
さすがに博物館。みごとな剥製が。天草大王、オナガドリ、フウチョウ2種
本来なら、博物館的なものが展示されるに違いない展示棚にダイアモンドやサファイア、ルビー、金や銀で作られた19世紀から20世紀半ばに作られた宝飾品がたくさん展示されていました。
いかにも博物館という古色蒼然とした雰囲気の中の宝飾品。

宝飾品よりは自然な鳥や花の方に惹かれるのですが、世界的なアンティークジュエリーのコレクター有川一三さんのお話を聞いたことがあります。
古い宝飾品を前に「宝石は地球の美、人間の祈りの造形。その本質は清めることにある。地球規模で起きている環境破壊や汚染を清めることで人類を救う」というような思いもよらない方向のお話にびっくりしながら、素直に宝石に凝縮された力を感じた気がしました。ものすごい偶然が宝石を生じさせるのですものね。

ショーメ展にも行くようにと言われ、ティアラをたくさん見ました。目的の中に「飾る」ということは間違いなくあったでしょうが、有川さんが言われた「清めそして守る」ということも納得できたことを思い出しました。
今回の展示では「鳥は天と地、あの世とこの世を彷徨い、予言などを託されさまざまな時空を結ぶ存在…象徴的存在である鳥が多くの宝飾品のモチーフになった」という解説がありました。
宝石だから象徴させるのですよね。布や土では造形の域を出ないでしょう。

花鳥風月の世界とはかけ離れてしまいました。それと得意な分野でもない宝飾品がテーマになりましたが、私のミーハーな好奇心のなさしめた結果ということで、3月の右脳訓練になったレポートでした。
by 高槻絹子


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「側頭葉性健忘」情報がつぎつぎと。

2023年03月13日 | 側頭葉性健忘症
私が講演会場で
「顔はわかってるのに、名前がどうしても思い出せない」
「花の名前を覚えたはずなのに、後で出てこない」
「冷蔵庫を開けて、何をとるのか忘れちゃう」
「二階に上がって、さて何をとりに来たのか?」
「町に出かけて、三つ用事をするつもりが一つは忘れてしまう」
「忘れては困るとメモをしても、そのメモを見ることを忘れてしまう」
「鍋を火にかけて、洗濯物を干しに行く。つい目についた草を抜き始めてしまい、結果鍋を焦がしてしまう」
「たまには、洗濯の済んだ洗濯物が洗濯機の中」
「雨が上がった時の傘ならたびたび」などといいたてた後で
「当てはまる人?」というと、ほとんどの人が笑いながら挙手します。
稲取つるしびな人形館

みんなが知っている「物忘れはボケの始まり」ということばはいつごろから使われだしたのでしょうね。

上にあげたような失敗はだいたい「物忘れ」といわれますが、記憶の問題というよりも「注意分配力」の方が大きく影響していると思います。この「注意分配力」は前頭葉機能の中核をなすものです。
あまりにも思い当たる読者のために解説を少々。
このブログで何度も繰り返しているように「注意分配力」は20代をピークに、加齢ともに直線的に低下していくものです。つまり歳を重ねた人は「注意分配力」は、自分が若かった時のように発揮できないことを知るべきです。
「知るべき」と書きましたが、「知りたくもないけど実感してる」という声が聞こえそうですね。だからこそ上にあげた例がすべて自分にも当てはまるという苦笑につながる…
このような事件が起きた時に「あ、注意分配力が足りなかった。でも注意分配力は歳とともに低下するんだから、まあ普通かな。たしかに、気になることがあったから、ちょっと集中が足りなかったかな?」などと客観的に自分を見てください。そして反省したり、工夫をしたりできれば、年齢相応の現象だと安心すればいいのです。
つまり「物忘れはボケの始まり」ではなく「物忘れ 反省と工夫が効けば歳のせい」
富戸港そばの城ケ崎桜(3/7)

認知症で問題になる物忘れとは本質的に違います。
本などの解説だと「食事をしたことは覚えているが、何を食べたのかわからないのは歳のせい」という言い方が多いですね。でも、あまりにも忙しく時間を過ごした日、「あれ?お昼ご飯を食べたかしら?」と思うことはありませんか?
脳機能から説明してみましょう。
まず最初にチェックすべきは、年齢相当(つまり若いころのようではなくて正常)の前頭葉機能は維持できているかどうかです。前頭葉機能は、その人らしさの源ですから、状況判断の仕方、興味好奇心、たたずまい、おしゃれな様子、会話など何の変化も感じません。表情はあるし動作も機敏です。

いっぽう、アルツハイマー型認知症になりかけた時に、最初に低下する脳機能は前頭葉機能です。一番最初の段階では、まだ認知機能のうちの記憶障害は出ていません!
世のなかでは「記憶障害」こそ認知症の必須症状とされていますから、認知症の最早期に、記憶障害がみられないということはだれも考えてもいないと思います。それは症状しか見ないからで、二段階方式では脳機能を調べますから、明らかに前頭葉機能低下から始まると断言できるのです。
前頭葉機能低下が始まると、状況判断の仕方、興味好奇心、たたずまい、おしゃれな様子、会話など何かちょっと違う。表情がないし動作もモタモタしています。
家族は「何でもできるんですけど、もちろんいうことも変じゃあありません。でも、なんというかお母さんらしくないorおじいさんらしくないetc」
記憶の問題が起きる前に、前頭葉機能低下が起きるということは、認知症の早期発見には必須のことなのですが…
庭のパンジー(年末1株90円で投げ売りされていた苗)

記憶は、記銘(覚える)保持(覚えておく)想起(思い出す)の三段階がありますが、歳を取ると「覚えられない!」「思い出せない!」ことが増えてきますよね。実は記憶力もピークの20代から比べると60代後半ではだいたい半分になるといわれています。
つまり、物の名前が覚えられなかったり、人の名前が思い出せなかったりするのは仕方がないのです。もちろん年齢相応の前頭葉機能が発揮できていることが大前提です。

前々回に書いた「側頭葉性健忘」は、前頭葉機能が年齢相応や、人によってはそれ以上の働きを維持していながら、記憶力だけがスポンと抜けてしまっている状態です。新しい記憶が入っていかないのです。
脳機能からみると認知症とは全く別のことが起きているのですが「記憶障害があれば認知症」という現在の定義でいうと「認知症」になってしまいます。
ただ、周りの人はその不思議さに気づいています。
「記憶障害はひどいけど、状況判断の仕方、興味好奇心、たたずまい、おしゃれな様子、会話など何の変化も感じません。表情はあるし動作も機敏です」
「認知症なんでしょうけど、不思議な認知症です」

東京で久しぶりの友人二人に会いました。二人は同じ先生にフラダンスを習っているのですが、意を決したように話し始めました。
「先生が変なの。フラダンスは変わらずお上手だけど、前のと違う指示を出されるし、お話が始まると、同じ話をグルグルなさって聞く方は疲れてしまう。これってボケかしら?
そうそう、今だって車を運転なさって、遠くの教室にも行かれてるんだけど。運転はお上手よ」
そこで私は「おしゃれの具合は?表情は?フラダンスが以前と同じようになさるんだったら大丈夫でしょうけど動作はきびきびしていらっしゃるの?」と尋ねました。
「ボケた人って顔つきが変わるでしょ?目が死んでるというか。そんなことは全くないし、以前と同じようにオシャレでおきれいよ。とにかく前と違うことを言われるのが困るのよ。厳しい先生だから」

脳機能から考えると、すぐに答えが出ますよね。
前頭葉機能は正常。記憶障害が先に出てきている。つまりアルツハイマー型認知症のパタンではなく側頭葉性健忘のパタンですね。
近所のパンジー(きれいです)

小布施から帰宅してFBを見ていたら「なかまある」というところで「手術を終えた、わたしへ」という記事を発見しました。4年前に若年性アルツハイマー型認知症と診断されたまだ40歳代(?)の女性の方の記事でした。
4年前に何の症状で受診されたのかも、現在困っていることも何もわかりませんが、これだけの文章が書けるということが、アルツハイマー型認知症でないことを証明していると思いました。前頭葉機能が健在です。

この若年性認知症についても、誤解が蔓延していますがこの記事をお読みください。
若年性認知症の定義を調べてビックリポン
若年性認知症と診断された方のほとんどは、側頭葉性健忘ではないかと私は思っています。
テレビ番組などこのような視点で見てください。アルツハイマー型認知症の方の介護にあたられた方は、専門家といわれる方々の解説に大きな疑問符が付くと思います。

by 高槻絹子

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東日本大震災ー高齢者を認知症から守る

2023年03月11日 | エイジングライフ研究所から
東日本大震災からもう12年…この日には2011年3月20日に書いたブログを再掲することにしています。

東日本大震災ー高齢者を認知症から守る(1)
私は、3月10日から、岩手県に行っていました。
11日の地震発生時には、岩手県藤沢町(一関市と宮城県気仙沼市の中間)で講演をしていました。
震度7と後から聞きましたが、地盤のせいか建物のせいかしゃがみこむこともなく、実際、壁にかかっている表彰額も一枚も落ちることはありませんでした。
こんな大災害とも思わず、ただ交通遮断になりましたから、そのまま一関市の小野寺保健師さんのお宅で生活をさせていただきました。ラジオの情報は聞いていたのですが、16日夜になって初めてテレビを見て、その惨状に声もなく涙が流れるばかりでした。(その後、奥州市の知人の暖かいお心づかいで、18日に花巻空港から帰宅することができました)
この避難生活に関しても報告したいことや感謝したいことは山のようにありますが、今日は、エイジングライフ研究所の原点に立ち返って認知症の発症やその予防について話したいと思います。
認知症の発症という観点からみると、今避難所にいる高齢者の方だけでなく、ご自宅にいらっしゃる方でも、大変危ない状況だと考えざるをえません。
エイジングライフ研究所は、脳機能という物差しを持って認知症を見ていきます。
通常は、症状(どんなことを言うか。どんなことをするか)から認知症を考えるのです。セルフケアに支障を起こす、徘徊、夜中に騒ぐ、粗暴行為、異食など余程困ったことをしでかさないと認知症と思われていません。
普通の高齢者が、昨日までまったく正常で、ある日突然このような状態になるでしょうか?認知症は徐々に進行するものなのです。
Sikumi
まずは脳の機能を説明しましょう。 
右脳、左脳については皆さんもよくわかっていらっしゃるでしょう。
簡単に言うと左脳は「言えばわかる」脳です。
右脳は「言葉ではうまく言えないけど、でもわかっている」時活動しています。
昔の人は「よく遊び、よく学べ」と言いましたが、遊ぶ時に効率よく働くのが右脳。学ぶ時に効率がいいのが左脳といってもいいでしょう。
わかりにくいのが前頭葉のはたらきです。
脳全体の司令塔の役割を担っています。前頭葉がその状況判断で右脳、左脳を上手にその人らしく使いながら生きていくのです。
「よく遊び、よく学べ」が右脳、左脳の説明なら、「十人十色」が前頭葉の説明に相当します。
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生きていくということは、自分らしく三頭建馬車を動かし続けるということです。
その時、それぞれの馬の元気さも大切ですが、その馬を上手に使いこなすことができる御者(前頭葉)の働きがなくては、馬車は上手に走ることができません。
前頭葉機能は広範囲にわたりますが、その中の注意集中分配力は、18歳でピークを迎え20歳代はそれを維持し、その後は加齢とともに直線的に低下していきます。年齢とともに能力低下を起こしても、それは必然であって認知症ではありません。
老化が加速していくときに、認知症への道に入ったということなのです。
Photo 
老化が加速されていくときには、まず前頭葉の老化が加速され、その後脳の後半領域の機能低下も順々に起きてきます。
そのレベルによって、認知症は三段階にわけることができます。回復が極めて困難な大ボケに至るまでには、最初のきっかけから6年以上もかかります。

小ボケ:「指示待ち人」
家庭生活は問題ないが社会生活がこなせない。世話役ができない。趣味をやめてしまう。無表情。
    
中ボケ:「言い訳のうまい幼稚園児}
家庭生活に支障が出てくる。話していることを聞けば変わりないが、やることは幼稚園児のようになる。
     
大ボケ:「脳の寝たきり」
セルフケアにも問題が出てくる。通常はここからをボケと思っている。
「」内は家族による、生活状態の一言表現。      
以下、きっかけの説明はその2へ

東日本大震災ー高齢者を認知症から守る(2)

上のグラフの星マーク「人生の大きな出来ごと。生活の大きな変化」の説明です。
重要なことは、そのことが起きたらだれでも老化が加速するのではないということです。そのことが起きて、その変化に適応できず、閉じこもったり何もしなくなったりしたら、いいかえるとそのことをきっかけにして三頭建の馬車が止まってしまったら老化が加速していくということなのです。その状況変化が御者の意欲をなくし、指令を出すことをやめてしまうときが認知症への第一歩なのです。

仕事一筋の人の定年退職。
息子に代を譲ったおじいさん。
嫁が来て、しゃもじを渡したおばあさん。
孫が手離れた祖父母。などなど
繰り返しますが、「そのことが起きたら」ではありません。
「その後の生活が新しく描けなくて何もしない状態になったら」前頭葉は出番を失って老化を加速していくのです。
 
「高齢者が、病気やケガで安静にしていたら、ボケてしまう」ということは世間の常識です。
「20代の若者が長期安静にしたらボケるでしょうか?」講演でこの質問をすると、皆さんは笑って
「そんなことはない」と言われます。
このことは皆さんが脳の老化曲線を承知しているということではないでしょうか。
入院した高齢者が全部ボケるわけではありません。
ボケる人は、安静にして 何もしない!
ボケない人は、リハビリに励んだり、回復するにつれて人の世話をしたり、手芸などの趣味を楽しんだりしています。

このきっかけの説明をよく理解していただきたいと思います。
「寂しさ」の下の左下の図から反時計回りです。
左下。
脳は「使ってナンボ」という正直者です。
三世代同居をしていても、孫は勉強、塾と忙しく、子どもは仕事に追われている。その結果、起きる時間も別なら食事も別。当然会話もない。一人でテレビで時間を過ごすしかない。
このような生活は、脳から見れば「ひとり暮らし」以外の何物でもありません。
楽しみや刺激の少ない生活は、前頭葉の力を発揮する場がありませんから老化を早めます。
右下。
家庭内に種々のトラブルが発生し、「何もしてやれない」とか「この先どうなることか」とか「世間さまに顔向けできない」などという状況になった時、
「お手上げ」と前頭葉が判断してしまうと、頭の中はそのことで覆われて、将来の展望も楽しみも何もキャッチすることができなくなります。
子どもの離婚騒動、サラ金、リストラ。孫の病気、非行、不登校などの心配事が相当しますが、今回の大惨事こそこの状態の最たるものといえるのではないでしょうか。
最後に右上。
「別れ」を意味しています。
これは親しい人との死別を筆頭に、友人や孫との生き別れもあります。ペットとの別れもありますし、趣味のサークルに参加できなくなるというような別れもあります。
身体の不調も「別れ」と位置付けてもいいかもしれません。
環境の急激な変化そのものも、前の環境を失ったと考えればやはり「別れ」でしょう。

「あの人がいれば、あれもできるし、これもしたい。でもあの人がいないから・・・」
「元気なら、もっと見えれば、もっと聞こえたら、何でもできるけど、思ったようにできないから、あれもできない。これもできない」
「この環境でなければ、できることがあるのに」
そう思ってしまうことは私たちには十分に理解できます。
でも、この先には
「あれもしたくない。これもしたくない」という意欲低下が待っています。

意欲は前頭葉の働きですが、前頭葉がその力を発揮する必要条件とでもいえるもので、意欲なくしては、司令塔としての前頭葉機能(状況の判断、決断、指令)は発揮できません。そうすると三頭建の馬車も止まってしまうのです。

その別れを乗り超えられずに、閉じ込もり、目標も楽しみも何も見つからない生活が続く時、馬車は留まったまま、御者も馬も動くことなく時間だけが流れていく・・・脳は老化をどんどん加速していきます。
最も危ない状況です。
今、テレビの画面で拝見する高齢者の皆さんの胸中を思う時、まさにこの喪失感のただなかにいらっしゃるだろうと思うのです。
最初は、状況の理解そのものもあまりにも受け入れ難く、現実のものとしてとらえられなかった可能性すらあります。
でも、落ち着いてくれば来るほど、そして高齢であればなおさら、事の重大さや失ったものの大きさに打ちひしがれてしまうでしょう。将来に対する展望が描けないことを責める気持ちはありません。多分私だって・・・
でも。とあえて言わせていただきます。
こんなに過酷な運命に翻弄されたのに、その先にまたボケという悲しい状況を迎えさせるわけにはいきません。
どうにか、それぞれの皆さんの馬車が再び動き始めることができるように、心を配っていかなければいけないと思うのです。
どのようにして、馬車を動かすことができるのか?その3としてまとめます。

東日本大震災ー高齢者を認知症から守る(3)

私たちの三頭建の馬車の仕組みは 仕事勉強の左脳、身体を動かす運動脳、そして趣味や遊びの右脳の三種類の仕事に特化された馬たちと、それを上手に操る御者役の前頭葉から成り立っています。
いつの時でも、三頭の馬が働いて馬車が動いている時には前頭葉は全体を見守っています。
それ以前に、動き始める時もまず前頭葉が状況を判断して一鞭をふるうところから始まるのです。
このことはとても大切なことですから、よく覚えておいてください。

「馬車が動き始める時と動いている時には、御者は必ず働いている」
「何かをやろうと思う時と、やり始める時と、やっている時には前頭葉は必ず動いている」と言い換えられます。
脳の老化が加速されるのは、前頭葉が出番をなくして、何もしなくなるところから始まります。まず置かれている状況を判断しなくなる。意欲がなくなる。周りに関心が持てなくなる。
前頭葉がその状態になると、馬車を動かす三頭の馬たちはいくら元気であってもその力を発揮できない状態(小ボケ)が続き、次第に三頭の馬自体も力を落としていきます(中ボケ)。
最終段階が御者も馬も倒れてしまった状態(大ボケ)と考えるとわかりやすいかと思います。
Sikumi_3 
エイジングライフ研究所は、脳の老化が早まった場合には「脳のリハビリ」ということで、脳の元気を取り戻す指導をします。その柱は二つあります。
 ①一日一時間の散歩を。
 ②右脳を使って楽しむ時間を。
散歩
「ボケ予防のために歩いています」という方は多いですが、理由として
「歩いたら、歩く刺激が脳に行くでしょ?」と思っていることがほとんどのようです。もちろん外に出て歩けば、自然に触れ、景色や花を楽しみ、風や日差しを感じたりして五感を通じてその刺激が脳に入ることは間違いありません。
でもこれは本末転倒の考えです。
「歩く」時には、脳の運動領域が身体に対して命令を出し続けなくては歩けないのです。脳卒中で脳の運動領域に損傷を受けた人は歩けません。
一時間歩いていると脳の運動領域は一時間働いています。もちろん前頭葉もです!自覚がなくても歩くことは、間違いなく広範囲の運動領域が働くことですから、皆さんが考えるよりも脳を使うという効果がありますが。

「歩く」時には、運動領域の多くの部分が活性化されます。でも足腰に痛みのある方は、椅子に座って上半身だけの運動でもいいのです。
効果的なのは「体を動かすことで、脳を動かすことになる。そうすればボケない」という自覚です。自覚を持てば持つほど御者はその行程を大切に思って、意識的に状況の変化をキャッチしようとするとは思いませんか?
誰かに言われた結果であっても、体を動かしている時には脳が働いているのです。でも、自分で、というのは御者である前頭葉が目的をはっきり持って、「こんな時だからこそ、体のためだけではなくて、脳を動かしてボケないようにしよう」と考えると、自分の体調や周りの様子にも気を配りながら運動を始め、そして続けることになりますね。その時前頭葉が目覚めています。
そこまで考えられないのが現状でしょう。だれかが音頭をとって、避難所の高齢の方たちの運動を促す時間が実現できたらいいのです。そうしておくと、習慣化することにもつながりますし、自宅に帰られても、あるいは仮設住宅に移られても、ボケ予防としての運動の大切さを訴えやすくなります。
右脳
 
その1で説明したように、右脳でよく遊び、左脳でよく学ぶのです。
仕事や勉強は「やらねばならない」もので、趣味や遊びは「楽しくてもっとやりたい」ものですね。
形、色、音楽など右脳を使う場面からは、もっとやりたいというレベルの意欲がわいてきます。
元気をなくしている脳にとっては、右脳刺激の方が適切な理由です。
避難所のテレビ報道で、中学生の合唱に涙する方々を見ました。こういう時だからこそ、より強く胸に訴えてくるのでしょう・・・
そういうことはできても、左表にあげたような一般的な右脳刺激は皆さんのお気持ちを思うととても無理だとわかっています。
 
でも、どんな厳しい状況の時だって右脳は使えます。それは感情を行き来させるという状況を作ることです。
人とのコミュニケーションを図る時、私たちはまず「言葉を使って」と思います。
でも言葉だけでは人とのコミュニケーションは成立しません。
自販機の「ありがとうございました」はコミュニケーションでしょうか?
言葉の内容以上に、相手の表情、身振り、声の調子、高低、強弱・・・
そのような情報をもとに私たちはより深く相手の心情を知ることができますし、自分の気持ちも伝えることができます。
言葉以外のすべての情報は、右脳と前頭葉の連係プレイの下でやり取りされます。この時間は、脳の機能としては高次元で、とても脳はイキイキと活動しています。
言葉を発することなく、手を握り合っても、抱き合ってもわかりあえるのが私たちです。テレビ報道で、涙で言葉にならない方を見ながら私たちも涙を流しました。ともすればあふれそうになる涙をこらえながら言葉少なに語る人にも、涙しました。言葉の奥に隠されたその方の心情を私たちは感じることができます。
悲しい時間ですが、私たちの馬車はそんな時しっかりと進んでいるのですよ。
一人でポツンと過ごすことのできない避難所だからこそ、悲しみを訴え、気持ちを労りあい、共に涙を流していいと思います。
そして次の段階が来た時には、皆で声を掛け合い、必ず前を見て自分の馬車を自分らしく動かそうと思っていただきたいと思います。
今後、高齢者が住むことになる仮設住宅や施設も用意されていくことでしょうが、人は体があって生きていればいいというものではありません。その人らしく生き抜いていっていただくためには、その人の覚悟が要ります。

本当に前を向くことが難しい状況だと承知の上で、ボケないためになお前を見て生きていっていただきたいと切に願います。
亡くなられた方々のご冥福を祈りながら、残された方々に笑顔が浮かぶ日が来ることを信じて、今回のブログは書かせていただきました。
by 高槻絹子

「側頭葉性健忘」発症→三密回避→中ボケに移行

2023年03月04日 | 側頭葉性健忘症
今年になってから撮った桜をお見せします。
今日3/4のカワヅザクラ。こんなに葉桜になっています。

2/19.ほとんど満開です。

このブログでも、何度か側頭葉性健忘について書いてきました。(カテゴリー参考にしてください)
今回の側頭葉性健忘の方の話は、とても示唆的ですからまとめることにしました。
「母が認知症の父を見ているのですが、だんだん大変になってきたらしくてイライラしてるようで気になっているものの、コロナもあるし実家は遠いから簡単には帰ってあげられないんです。その分、母とはよく話してますけど」
「お母さんは何が一番困るって言われてるんですか?」
「生活のいろんなところで目が離せない。いつも何か気をつけていないといけないといいます」
ということは前頭葉機能だけ低下している小ボケのレベルは超えている。小ボケはその人らしさは損なわれているのですが、家庭生活に目を配ってもらう必要はないのですから。
2/6 満開のカンザクラ ニュヨークランプミュージアム

「目を離せない」といっても、レベルはさまざま。
食事の時にどうも今までになくお行儀が悪いこともあるし(これが小ボケ)、料理の味にお構いなくまぜこぜにして食べること(これは中ボケ)もあります。食品でないものや熱すぎるものを食べてしまいそうになるから気をつけないといけないこと(これは大ボケ)もあります。
服の着方でも、なんとなくだらしない(小ボケ)から始まって、重ね着や裏返しやボタンがずれている(中ボケ前期)。季節や目的にあった服装ができない(中ボケ後期)という段階を経て、自分で着られないので着せなくてはいけない(大ボケ)に至るのです。
2/6 カンザクラ

確認していくと、まさに中ボケ。多分前期。
服薬の自己管理ができないから見てあげないといけないということは、中ボケでよく訴えられるので確認してみると、
「そうです!」
まず、中ボケで間違いないと思いました。中ボケというのは前頭葉機能がかなり低下して、その上、脳の後半領域のいわゆる認知機能にもほころびがみられるような脳機能の状態であることを意味します。
そのためには、それまではその人らしく生活していたのに、何らかの出来事が起きて脳をイキイキと使えない、いわゆる「生きがいも趣味もなく、交遊も楽しまず運動もしない」ナイナイ尽くし状態になった。そしてその期間が3~4年くらい続いている。これが典型的なアルツハイマー型認知症ですから、そこの確認に入りました。
2/6 カンザクラ

シンプルにまとめなおしておきましょう。
①脳機能:中ボケレベル。前頭葉機能低下、後半領域も中度低下。
②生活実態:家庭生活要支援。
③生活歴:3~4年間のナイナイ尽くしの生活が継続。
今、①と②が一致しています。③を確認して、ごくごく普通のアルツハイマー型認知症の説明をしてあげましょうと思いました。
ところが「ナイナイ尽くしの生活」ではないらしい!
「父はもともと多趣味な人で人付き合いもよく友人も多いタイプでした。(こんなタイプのアルツハイマー型認知症の人はいません!)
卓球でしょ。盆栽でしょ。絵も描くし、音楽だって好きでした。そうそうマジックも好きでよくどこかでやってあげてました。運動もよくしていたし。あ、今でも散歩は欠かさないそうです」
私の質問が続きます。
「お父さんは動作は機敏だし、表情豊かですよね!」
「そうなんです!いわゆるボケちゃった人って、目に力がないというか、ボーとしていて顔つきが違いますよね。そんなことはないんです。コロナのせいでしばらくは会っていないんですけど」
2/21青野川のカワヅザクラ

そこで側頭葉性健忘の話をしました。
またまた簡単にまとめると下表になります。

つまり側頭性健忘は、記憶の障害ははっきりあるのですが、前頭葉機能が低下していないのです。その人はその人らしく生活しようとするのですが、記憶の障害があるために多くの失敗を積み重ねてしまうということなのです。その時、恥じたり、困惑したりする様子が見てとれるものです。
いっぽう、アルツハイマー型認知症はまず最初に前頭葉機能が働かなくなり、その後から後半領域の認知機能、記憶や計算能力や見当識などの低下がみられます。記憶力が低下して種々のトラブルが起きても、それを問題視する前頭葉機能がすでにない。もちろん恥じたり、困惑したりする様子が見られません(小ボケのレベルでは、まだ困惑を感じています)。
2/21カワヅザクラ

今日はここからが大切です。
このお父さんは、単純に側頭葉性健忘と言い切れません。理由はお母さんが「日常生活で手がかかり目が離せない」と訴えているところです。
側頭葉性健忘だけならば、日常生活にそれほど手も目も必要ではありません。カテゴリーの中にイキイキと生活している方のケースを書いてありますが、テレビで表情豊かに自分の内面を訴えている方たち(多くは若年性認知症と名付けられています)をイメージしてくだされば、わかりますね。
カテゴリーから一番新しい記事「クローズアップ現代 認知症の私が認知症の相談に乗ってみたら…」を張っておきます。
3/2伊豆高原駅前のオオカンザクラ

いつ発症したかは離れて住む娘さんからは聞き取れませんでしたが、一般的にはとても短い時期をあげて「夏ごろからおかしくなりました」とか「旅行から帰ってからです」といわれることがほとんどです。
とにかく何年か前から側頭葉性健忘があるにもかかわらず、生来の性格も手助けしてくれて趣味や交遊を楽しんでいたお父さんだったので、この時は記憶障害だけしか生活に影は落としていなかったということです。人によっては側頭葉性健忘を発症したことで、それがそのまま「ナイナイ尽くしの生活」を引き起こして、脳の老化を早めてしまう人もいます。生活の変化を丁寧に聞くとアルツハイマー型認知症とはちがうことがわかります。
話を戻しましょう。コロナによる三密回避が徹底された結果、楽しむ場が極端に減ったことはすぐに想像できます。散歩を続けられたことは幸いでしたが、生きがいも趣味も交遊もない状態は脳の老化を加速させます。そしていま中ボケのレベルになっている…盆栽の世話ももう面倒になっておざなりになっているはずです。
側頭葉性健忘は、生活していくうえでは確かに大きな障害となるものですが、この方のように乗り越えることもできるのです。がんばって生活してきてくださっていたのに、この三密回避には負けてしまわれたのです。
側頭性健忘の方は、いったん老化が早まると、小ボケの期間が短くて気が付くとすでに中ボケ前半になっています。中ボケレベルになっている脳の後半領域の機能低下を前頭葉機能が補っているわけですから致し方ないことですが。
3/2オオカンザクラ

何度か警鐘を鳴らしている三密回避が、脳機能に与えるダメージを立証することになってしまいました。
お父さんの脳リハビリのカギはお母さんが握っています。お父さんに起きたこのメカニズムを理解してもらって、できるだけ楽しく、顔が晴れるような時間を工夫してください。絵も音楽も、お父さんには引き出しがたくさんあります。コロナ前に生活を取り戻すように、幸い世の中も少しづつオープンになって行ってますから、まだま希望は十分に持てると思います。
by 高槻絹子


認知症に関して理論的に詳しく知りたい方は、以下のブログもお読みください。

ブログ村

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