脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

10月の右脳訓練1ー石川雲蝶

2014年10月31日 | 私の右脳ライフ

10月には十日町での仕事がありました。
朝6時過ぎに家を出て、熱海、東京で新幹線に乗り換えると越後湯沢駅に9時半に着きます。
レンタカーを予約しておいて、念願の越後のミケランジェロと言われる石川雲蝶を尋ねました。
主要作品は撮影禁止ですから↑のサイトを見てください。
西福寺の作品-襖絵

指物もみごとです



欄間の彫り物

床板の穴埋め?!

永林寺でも木彫は撮影不可。ポスターで。

前頭葉豊かな住職さん



鮭鮫鱈鯉
 

夕方5時にはレンタカーを返しましたから、移動しながら木彫や絵画など芸術に触れるには、ちょっとあわただしい旅でした。でも意味はあります。
仕事をする時は、左脳主体にがんばる!

バランス上、どこかで右脳にも活躍の場を与える。
結果、「前頭葉は活性化される」というような意味合いですが、一人旅でも
とっても充実して楽しかったのです。
時間がアッと今に過ぎました(これは脳がよく働いた証拠です)。

もちろん友人がいればまた別分野の活性化も起きてきます。もっとイキイキ楽しかったでしょうけれど。
去年のブログ10月の右脳訓練ー伊勢神宮 よかったらお読みください。

 


 

 


 

 

 

 

 

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続々かくしゃくヒント27-「ボケ予防に俳句を始めたよ」

2014年10月25日 | かくしゃくヒント

さっそく、赤砂棚さんからフェイスブックに返信がありました。ありがとうございました。(青字はいただいたコメント。花は赤砂棚さんのお庭で撮ったサンゴバナとハナイカダ)

 

 

 

 

 

 

 

「少々カイカブリ頂過ぎ、いいえ
本当の私は、小心者であり究極のケチンボなのです。

ですからゴミ捨て場に捨てられていた廃材を拾ってきて利用させて貰ったり、運動の代わりに山を崩して整地等の土木工事をしているのです。

バー棟の建設も出費をしないで貯筋(金では有りません)をと考えての事です。

お客様を選ばして頂いているのも知識不足の私の頭に、お客様から知識を飲み代の代わりに頂こうと言うのが魂胆です。

ポストカードを勝手に送らせて頂いているのは、ボケ防止の一つの方法の積りです。

他人様の誕生日等を気に留めているのは、脳をサボらせない為に成るのでは、と考えている小心者の思い付きです。」


心豊かなケチンボさんへ。

最近、何度か強調しました。
ボケないようにするためには、日々の暮らしの中で「何をしているのか」は、もちろん大切なことです。
それと同時に「どのように状況を理解して、今を生きようとしているのか」も大切だということを忘れないようにしてほしいのです。
ボケ予防には、三頭建ての馬車の考え方からいけば、運動の脳とアナログ情報の処理担当の右脳を使うことが有効です。

運動の脳は、体を動かしているあいだ中、指令を出し続けていますから、とても確実に脳を使っていることになります。

左脳主体の行動は「正しいか間違っているか」が基準になりがちです。
右脳は、正しいかどうかではなく「好きか嫌いか」で決めていきます。
どちらが楽しいでしょうね。
第二の人生は楽しく生きなくてはいけません。楽しいことのほうが意欲が掻き立てられるから、エイジングライフ研究所は右脳主体の生活を強調するのです。

ものを作り上げることは、たとえそれがバー棟でも、小さな水道栓でも、大きな庭の設計図でも、花木を選ぶ時でも、枝の剪定でも、すべてが完成形を考える右脳なくしては進みません。

そしてもうひとつ。三頭建馬車を動かすためには、必ず御者が必要とされるということを忘れてはいけませんね。
御者は十人十色の色、まさにその人そのものと言える前頭葉機能を担っています。
どのように状況を判断し、どのような見通しや覚悟をもって馬車を走らせているのか?
何を求め、何に満足するのか?何を喜びとするのか?
私たちの前頭葉は、生きている間は判断や決断や評価をくだし続けていきます。
いつも「この生き方」に前頭葉はどう関与しているのか、自分らしいのか、ちょっとだけ思いを馳せてみてください。
第二の人生に入ったなら、結果だけでなく「フムフム、わが前頭葉よくやってるな」と、その過程も肯定的でいられるように努力したいと、私は思っています。

側から見れば、同じように走っている馬車。
その馬車には一台一台違う意志があるのです。
自分らしい意志を持ち続けることも、また一つのかくしゃくへの道筋だと思います。
赤砂棚さんは、前頭葉を駆使してとても自分らしく前向きに生きていらっしゃることが、このコメントからよく納得できました。

    

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続:かくしゃくヒント27-「ボケ予防に俳句を始めたよ」

2014年10月25日 | かくしゃくヒント

このブログはフェイスブックとも連動しています。

「かくしゃくヒント27ーボケ予防に俳句を始めました」の通知が出た途端
フェイスブック友達の赤砂棚(アカサタナ)さんから返信あり。
「前頭葉 出番が有れば 日々たのし」!
私の返信
いただき!座布団1ま~い(^-^)」

赤砂棚さんも、何でも楽しむ多芸な方です。
上の写真は赤砂棚さんのお庭のガザニア。万能ガ―ディナーでもあります。下の写真は玄関横。

写真家の一面も。それにとどまらず花の写真に自作の詩を書いたカードを作り活用されます。
丘になっている隣地を入手。ほとんど独力で整地。
すてきな小屋(も手作り)を作ってメンバー限定のバー(も、手作り)を開いて楽しんでいらっしゃいます。
丘の上の鐘つき台(もちろん手作り!ドームはゴミ置き場からの調達品)

南の植物がお好き

音楽にも美術にも、思い入れが半端ではないようです。
お知り合いになってまだ数か月ですが、豊かに生きていらっしゃることがよくわかります。
そうそう、「豊かな老後にはしっかりとした下半身が大切」という信念のもと、毎日12000歩を目標に、奥様と一緒にウオーキングをなさってます。

前頭葉豊かな友人たちに恵まれて、おかげさまで私も楽しい日々を過ごしています。

   

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かくしゃくヒント27-「ボケ予防に俳句を始めたよ」

2014年10月21日 | かくしゃくヒント

  

東京で、私の出身校戸畑高校の関東地区同窓会があったので参加してきました。
小学校の同級生(ちなみに中学・高校ともに同じ学校!)が幹事長の大役を受けた5年くらい前に、基調講演をしたことがあります。

うれしいことに、講演内容を覚えていてくださっている方が多く、今回も、先輩の方が何人か挨拶に来てくださいました。
「ボケ予防の話おもしろかったよ」
「三頭立ての馬車だよね」
「左と右と運動の脳・・・」私が慌てて「一番大切なのは前頭葉です!」
こんなやり取りを何度か繰り返しました。

会は後輩のシンガーソングライター冨永祐輔さんのライブから始まりました。
講演は日本体調改善運動普及協会会長のコンディショニングトレナー有吉与志恵さんの高齢期の方々にも興味湧くお話でした。

戸畑の夏祭りは戸畑祇園大山笠(ちょうちん山笠)と言って、国指定重要無形民族文化財なのです、とちょっと誇らしくなるのをお許しください。
当然毎年そのお囃子が演奏されます。同期生も登場です。

 幹事長や司会者は法被姿

大道芸も披露されました(50歳から挑戦を始め2年目とか)

 宴もたけなわになったころ、K嵜先輩が席を尋ねてくださいました。
「あの講演の後、ボケ予防に俳句を始めたよ」
「俳句をやってみて、左脳も右脳も使うことがよく分かったなあ。切り取るシーンは絵みたいだし」
「俳句を作った後に、英文俳句にするんだけどね」

まったく存じ上げない先輩ですから、あわてて質問。
「お仕事はどういうことをなさったのですか?」もう退職なさっているという想定は大外れ。
「いや、まだ現役。自営業だよ」
「最新作でも傑作でも構いませんから、ご披露ください」

      五月晴れ 英国に似た 雲二つ
            it's nice day
                                  like England
                                  two clouds

少し後にもう一句メモをして持ってきてくださいました。   
      春さかり 瀬戸の夕凪  赤い海
                in the midle of spring
                  in evening calm of Seto
                           a red sea

ネットでちょっと調べてみました。英文俳句の作り方
私にも、この感動は波及してきましたよ。人を動かすことって、実は脳機能から言えば大きな働きをなしたことになりますね!

私がこの「かくしゃくヒント」のカテゴリーでお話ししている方たちは、よくお話を聞いたり様子を見せていただいている方たちばかりですが、今回の先輩のことはほとんど何もわかりません。

でも。

1.「認知症は予防できる。そのためには前頭葉と右脳がカギ」という後輩の話をそのままに聞き入れることができる柔軟性。前提として理解力(笑)

2.納得できたら、即実行に移す意欲。

3.そのことを講師に伝えに来てくださる社交性。

4.追加の作品も持ってきてくださる積極性。俳句を創作される喜びや充実感がよく伝わってきました。

そのどの段階でも、前頭葉がいきいきと先輩らしさを発揮されています!
そうなのです。
このような生き方こそが、認知症予防にとっては必要条件といえるのですが、なかなかこの前頭葉の働きに言及されていることがありません。

俳句がいいとか、料理がいいとか。音楽、ゲーム、体操、スポーツ、旅行、創作活動などなど。
もちろん趣味は認知症予防に有効なのですが、どのような気持ちで取り組んでいるかということにも目を向けていただきたいと思います。

料理に関したブログを。付録です。
認知症予防に料理が有効、でも前頭葉機能も考慮して
認知症の初期に料理の味付けが変になりますか
今日もコロッケ、明日もコロッケ

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2014年10月20日 | エイジングライフ研究所から

gooブログに引っ越したことをきっかけに、いろいろ整理しています。

「にほんブログ村「認知症ブログランキング」へのエントリーというのもその一つです。

読んだあとに、このバナーをクリックしてくださると、多くの方の目に留まる可能性が増えるということらしいです。

私は、エイジングライフ研究所が主張している「認知症の正体」をぜひ皆さんに知っていただきたいと思っているのです。
「認知症は生活習慣病」というとらえ方は、脳機能(特に前頭葉機能)という物差しをあてることで初めて納得できるものですが、残念ながらなかなかその視点がありません。

ぜひ多くの方に知っていただきたいと思いますので、バナーのクリックをお願いします。

 

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秋たけなわ

2014年10月18日 | 私の右脳ライフ

一応引っ越しは無事に済んだようです。
写真のアップが今ひとつわかりません。こういう時の対応として、いくつか考えられます

1.近所に住んでいる先輩に教えていただく

2.パソコンを利用して、疑問を解消する

3.とにかくやってみる(試行錯誤)

1か2をと思いながら、私の前頭葉は3を選びたがっています。
最近撮りためていた近所の花たちをアップしてみますのでお付き合いください。
プルメリア

お茶の花
 

ウサギサボテン

ショウキランとハイビスカス

ビカクシダとショウキラン

画像の回転については、大体これで行けそうですが
配置は予想通りにはいきません…

いくらなんでも、遠回り過ぎるので、友人にお訊ねするか?PCにお訊ねするか?
思案中。

まったく前頭葉は、こんな風に体験しては、力を付けていくのです。
(試行錯誤でやる→あきらめる→工夫(尋ねることを含めて)

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いよいよgooブログに引っ越しです

2014年10月17日 | エイジングライフ研究所から

ブログ人でのブログ発信も、もうすぐ10年になりますが…。

 
10月16日からは、ブログ人のページに来てくださった方々はgooブログへ連れて行かれるそうです。新しいアドレスをお気に入りに入れてくださいませ。

一足先に開設したgooブログに、初心に帰ろうと古い記事を再掲してあります。
ここにもリンクを張っておきますから、お時間のある方は読んでくださるとうれしいです。

2011年3月11日、私は岩手県にいたのです。
停電でしたから、テレビで惨状を目にしたのは数日遅れ、そして交通が遮断されてしまいましたので家に帰りついたのは3月18日。

帰宅後、どうしても書いておきたい、書かなくてはと思って書いた記事です。

東日本大震災ー高齢者を認知症から守る(1)

東日本大震災ー高齢者を認知症から守る(2)

東日本大震災ー高齢者を認知症から守る(3)

いろいろ慣れないうえに、画像の引っ越しや挿入などトラブルが続いています。
何度も更新してご迷惑でしょうが、少々のあいだお許しください。がんばります!

コメント (2)

認知症の正体その3

2014年10月16日 | 正常から認知症への移り変わり

gooブログ初見参ということで、自己紹介のためのブログその3です。


東日本大震災ー高齢者を認知症から守る(3)2011.3.20

私たちの三頭建の馬車の仕組みは 仕事勉強の左脳、身体を動かす運動脳、そして趣味や遊びの右脳の三種類の仕事に特化された馬たちと、それを上手に操る御者役の前頭葉から成り立っています。


いつの時でも、三頭の馬が働いて馬車が動いている時には前頭葉は全体を見守っています。

それ以前に、動き始める時もまず前頭葉が状況を判断して一鞭をふるうところから始まるのです。
このことはとても大切なことですから、よく覚えておいてください。
「馬車が動き始める時と動いている時には、御者は必ず働いている」
「何かをやろうと思う時と、やり始める時と、やっている時には前頭葉は必ず動いている」と言い換えられます。

脳の老化が加速されるのは、前頭葉が出番をなくして、何もしなくなるところから始まります。まず置かれている状況を判断しなくなる。意欲がなくなる。周りに関心が持てなくなる。
前頭葉がその状態になると、馬車を動かす三頭の馬たちはいくら元気であってもその力を発揮できない状態(小ボケ)が続き、次第に三頭の馬自体も力を落としていきます(中ボケ)。
最終段階が御者も馬も倒れてしまった状態(大ボケ)と考えるとわかりやすいかと思います。
Sikumi_3 
エイジングライフ研究所は、脳の老化が早まった場合には「脳のリハビリ」ということで、脳の元気を取り戻す指導をします。その柱は二つあります。
 ①一日一時間の散歩を。
 ②右脳を使って楽しむ時間を。

散歩
「ボケ予防のために歩いています」という方は多いですが、理由として
「歩いたら、歩く刺激が脳に行くでしょ?」と思っていることがほとんどのようです。もちろん外に出て歩けば、自然に触れ、景色や花を楽しみ、風や日差しを感じたりして五感を通じてその刺激が脳に入ることは間違いありません。
でもこれは本末転倒の考えです。

「歩く」時には、脳の運動領域が身体に対して命令を出し続けなくては歩けないのです。脳卒中で脳の運動領域に損傷を受けた人は歩けません。
一時間歩いていると脳の運動領域は一時間働いています。もちろん前頭葉もです!自覚がなくても歩くことは、間違いなく広範囲の運動領域が働くことですから、皆さんが考えるよりも脳を使うという効果があります。

「歩く」時には、運動領域の多くの部分が活性化されます。でも足腰に痛みのある方は、椅子に座って上半身だけの運動でもいいのです。
効果的なのは「体を動かすことで、脳を動かすことになる。そうすればボケない」という自覚です。自覚を持てば持つほど御者はその行程を大切に思って、意識的に状況の変化をキャッチしようとするとは思いませんか?
誰かに言われた結果であっても、体を動かしている時には脳が働いているのです。でも、自分で、というのは御者である前頭葉が目的をはっきり持って、「こんな時だからこそ、体のためだけではなくて、脳を動かしてボケないようにしよう」と考えると、自分の体調や周りの様子にも気を配りながら運動を始め、そして続けることになりますね。その時前頭葉が目覚めています。

そこまで考えられないのが現状でしょう。だれかが音頭をとって、避難所の高齢の方たちの運動を促す時間が実現できたらいいのです。そうしておくと、習慣化することにもつながりますし、自宅に帰られても、あるいは仮設住宅に移られても、ボケ予防としての運動の大切さを訴えやすくなります。

右脳

その1で説明したように、右脳でよく遊び、左脳でよく学ぶのです。

仕事や勉強は「やらねばならない」もので、趣味や遊びは「楽しくてもっとやりたい」ものですね。
形、色、音楽など右脳を使う場面からは、もっとやりたいというレベルの意欲がわいてきます。
元気をなくしている脳にとっては、右脳刺激の方が適切な理由です。

避難所のテレビ報道で、中学生の合唱に涙する方々を見ました。こういう時だからこそ、より強く胸に訴えてくるのでしょう・・・

そういうことはできても、上表にあげたような一般的な右脳刺激は皆さんのお気持ちを思うととても無理だとわかっています。

でも、どんな厳しい状況の時だって右脳は使えます。それは感情を行き来させるという状況を作ることです。
人とのコミュニケーションを図る時、私たちはまず「言葉を使って」と思います。
でも言葉だけでは人とのコミュニケーションは成立しません。
自販機の「ありがとうございました」はコミュニケーションでしょうか?

言葉の内容以上に、相手の表情、身振り、声の調子、高低、強弱・・・
そのような情報をもとに私たちはより深く相手の心情を知ることができますし、自分の気持ちも伝えることができます。
言葉以外のすべての情報は、右脳と前頭葉の連係プレイの下でやり取りされます。この時間は、脳の機能としては高次元で、とても脳はイキイキと活動しています。
言葉を発することなく、手を握り合っても、抱き合ってもわかりあえるのが私たちです。テレビ報道で、涙で言葉にならない方を見ながら私たちも涙を流しました。ともすればあふれそうになる涙をこらえながら言葉少なに語る人にも、涙しました。言葉の奥に隠されたその方の心情を私たちは感じることができます。

悲しい時間ですが、私たちの馬車はそんな時しっかりと進んでいるのですよ。

一人でポツンと過ごすことのできない避難所だからこそ、悲しみを訴え、気持ちを労りあい、共に涙を流していいと思います。
そして次の段階が来た時には、皆で声を掛け合い、必ず前を見て自分の馬車を自分らしく動かそうと思っていただきたいと思います。
今後、高齢者が住むことになる仮設住宅や施設も用意されていくことでしょうが、人は体があって生きていればいいというものではありません。その人らしく生き抜いていっていただくためには、その人の覚悟が要ります。

本当に前を向くことが難しい状況だと承知の上で、ボケないためになお前を見て生きていっていただきたいと切に願います。

亡くなられた方々のご冥福を祈りながら、残された方々に笑顔が浮かぶ日が来ることを信じて、今回のブログは書かせていただきました。


 

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認知症の正体その2

2014年10月15日 | 正常から認知症への移り変わり

gooブログ初見参ということで、自己紹介のためのブログその2です。


東日本大震災ー高齢者を認知症から守る(2)2011.3.20

 

2011年03月20日 | 二段階方式って?

Photo_9

上のグラフの星マーク「人生の大きな出来ごと。生活の大きな変化」の説明です。
重要なことは、そのことが起きたらだれでも老化が加速するのではないということです。そのことが起きて、その変化に適応できず、閉じこもったり何もしなくなったりしたら、いいかえるとそのことをきっかけにして三頭建の馬車が止まってしまったら老化が加速していくということなのです。その状況変化が御者の意欲をなくし、指令を出すことをやめてしまうときが認知症への第一歩なのです。
 
仕事一筋の人の定年退職。

息子に代を譲ったおじいさん。

嫁が来て、しゃもじを渡したおばあさん。

孫が手離れた祖父母。などなど

繰り返しますが、「そのことが起きたら」ではありません。
「その後の生活が新しく描けなくて何もしない状態になったら」前頭葉は出番を失って老化を加速していくのです。

  
「高齢者が、病気やケガで安静にしていたら、ボケてしまう」ということは世間の常識です。

「20代の若者が長期安静にしたらボケるでしょうか?」
講演でこの質問をすると皆さんは笑って
「そんなことはない」と言われます。
このことは皆さんが脳の老化曲線を承知しているということではないでしょうか。
入院した高齢者が全部ボケるわけではありません。
ボケる人は、安静にして 何もしない!
ボケない人は、リハビリに励んだり、回復するにつれて人の世話をしたり、手芸などの趣味を楽しんだりしています。

 
このきっかけの説明をよく理解していただきたいと思います。
左下から反時計回りです。

左下。
脳は「使ってナンボ」という正直者です。
三世代同居をしていても、孫は勉強、塾と忙しく、子どもは仕事に追われている。その結果、起きる時間も別なら食事も別。当然会話もない。一人でテレビで時間を過ごすしかない。
このような生活は、脳から見れば「ひとり暮らし」以外の何物でもありません。
楽しみや刺激の少ない生活は、前頭葉の力を発揮する場がありませんから老化を早めます。

右下。
家庭内に種々のトラブルが発生し、「何もしてやれない」とか「この先どうなることか」とか「世間さまに顔向けできない」などという状況になった時、
「お手上げ」と前頭葉が判断してしまうと、頭の中はそのことで覆われて、将来の展望も楽しみも何もキャッチすることができなくなります。
子どもの離婚騒動、サラ金、リストラ。孫の病気、非行、不登校などの心配事が相当しますが、今回の大惨事こそこの状態の最たるものといえるのではないでしょうか。

最後に右上。
「別れ」を意味しています。
これは親しい人との死別を筆頭に、友人や孫との生き別れもあります。ペットとの別れもありますし、趣味のサークルに参加できなくなるというような別れもあります。
身体の不調も「別れ」と位置付けてもいいかもしれません。
環境の急激な変化そのものも、前の環境を失ったと考えればやはり「別れ」でしょう。

「あの人がいれば、あれもできるし、これもしたい。でもあの人がいないから・・・」
「元気なら、もっと見えれば、もっと聞こえたら、何でもできるけど、思ったようにできないから、あれもできない。これもできない」
「この環境でなければ、できることがあるのに」
そう思ってしまうことは私たちには十分に理解できます。
でも、この先には
「あれもしたくない。これもしたくない」という意欲低下が待っています。

意欲は前頭葉の働きですが、前頭葉がその力を発揮する必要条件とでもいえるもので、意欲なくしては、司令塔としての前頭葉機能(状況の判断、決断、指令)は発揮できません。そうすると三頭建の馬車も止まってしまうのです。

その別れを乗り超えられずに、閉じ込もり、目標も楽しみも何も見つからない生活が続く時、馬車は留まったまま、御者も馬も動くことなく時間だけが流れていく・・・脳は老化をどんどん加速していきます。
最も危ない状況です。
今、テレビの画面で拝見する高齢者の皆さんの胸中を思う時、まさにこの喪失感のただなかにいらっしゃるだろうと思うのです。

最初は、状況の理解そのものもあまりにも受け入れ難く、現実のものとしてとらえられなかった可能性すらあります。
でも、落ち着いてくれば来るほど、そして高齢であればなおさら、事の重大さや失ったものの大きさに打ちひしがれてしまうでしょう。将来に対する展望が描けないことを責める気持ちはありません。多分私だって・・・ 

でも。とあえて言わせていただきます。
こんなに過酷な運命に翻弄されたのに、その先にまたボケという悲しい状況を迎えさせるわけにはいきません。
どうにか、それぞれの皆さんの馬車が再び動き始めることができるように、心を配っていかなければいけないと思うのです。

どのようにして、馬車を動かすことができるのか?その3としてまとめます。

 

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gooブログ、初めまして。(認知症の正体その1)

2014年10月14日 | 正常から認知症への移り変わり

2005年5月から今まで、「ブログ人」で書いていました。
突然、「サービス中止します。gooブログへのお引っ越しをお勧めします」というメーッセージが!

とっても悲しい思いで見つめてしまいました。
それでも、引っ越しツールが提供されたので引っ越し手続きを済ませました。
10月16日から、前から読んでくださった方々がこのgooブログに移ってこられるそうですが、考えてみたらこのgooブログを新しく始めたことになったのですね。

そうしたら、正直いってワクワク感が湧いてきました。
新しい読者の方々に出会えるかも・・・

私がここでお話しする「認知症の正体やその予防法」は、必ず皆さんの興味を引くはずです。
そして、納得なさった皆さんが安堵なさる姿が目に浮かびます。

自己紹介を兼ねて、2011年3月末に書いた記事を再掲させていただきます。(3回)


東日本大震災ー高齢者を認知症から守る(1)2011.3.20

私は、3月10日から、岩手県に行っていました。
11日の地震発生時には、岩手県藤沢町(一関市と宮城県気仙沼市の中間)で講演をしていました。
震度7と後から聞きましたが、地盤のせいか建物のせいかしゃがみこむこともなく、実際、壁にかかっている表彰額も一枚も落ちることはありませんでした。
こんな大災害とも思わず、ただ交通遮断になりましたから、そのまま一関市の小野寺保健師さんのお宅で生活をさせていただきました。ラジオの情報は聞いていたのですが、16日夜になって初めてテレビを見て、その惨状に声もなく涙が流れるばかりでした。(その後、奥州市の知人の暖かいお心づかいで、18日に花巻空港から帰宅することができました)

この避難生活に関しても報告したいことや感謝したいことは山のようにありますが、今日は、エイジングライフ研究所の原点に立ち返って認知症の発症やその予防について話したいと思います。

認知症の発症という観点からみると、今避難所にいる高齢者の方だけでなく、ご自宅にいらっしゃる方でも、大変危ない状況だと考えざるをえません。
エイジングライフ研究所は、脳機能という物差しを持って認知症を見ていきます。
通常は、症状(どんなことを言うか。どんなことをするか)から認知症を考えるのです。セルフケアに支障を起こす、徘徊、夜中に騒ぐ、粗暴行為、異食など余程困ったことをしでかさないと認知症と思われていません。
普通の高齢者が、昨日までまったく正常で、ある日突然このような状態になるでしょうか?認知症は徐々に進行するものなのです。

Sikumi
まずは脳の機能を説明しましょう。
右脳、左脳については皆さんもよくわかっていらっしゃるでしょう。
簡単に言うと左脳は「言えばわかる」脳です。
右脳は「言葉ではうまく言えないけど、でもわかっている」時活動しています。
昔の人は「よく遊び、よく学べ」と言いましたが、遊ぶ時に効率よく働くのが右脳。学ぶ時に効率がいいのが左脳といってもいいでしょう。

わかりにくいのが前頭葉のはたらきです。
脳全体の司令塔の役割を担っています。前頭葉がその状況判断で右脳、左脳を上手にその人らしく使いながら生きていくのです。
「よく遊び、よく学べ」が右脳、左脳の説明なら、「十人十色」が前頭葉の説明に相当します。

Photo_3

生きていくということは、自分らしく三頭建馬車を動かし続けるということです。
その時、それぞれの馬の元気さも大切ですが、その馬を上手に使いこなすことができる御者(前頭葉)の働きがなくては、馬車は上手に走ることができません。

前頭葉機能は広範囲にわたりますが、その中の注意集中分配力は、18歳でピークを迎え20歳代はそれを維持し、その後は加齢とともに直線的に低下していきます。年齢とともに能力低下を起こしても、それは必然であって認知症ではありません。

老化が加速していくときに、認知症への道に入ったということなのです。

Photo

老化が加速されていくときには、まず前頭葉の老化が加速され、その後脳の後半領域の機能低下も順々に起きてきます。
そのレベルによって、認知症は三段階にわけることができます。回復が極めて困難な大ボケに至るまでには、最初のきっかけから6年以上もかかります。

  小ボケ:家庭生活は問題ないが社会生活がこなせない。
       世話役ができない。趣味をやめてしまう。無表情。
       「指示待ち人」
  中ボケ:家庭生活に支障が出てくる。
       話していることを聞けば、変わりないが
       やることは幼稚園児のようになる。
       「言い訳のうまい幼稚園児}
  大ボケ:セルフケアにも問題が出てくる。
       通常はここからをボケと思っている。
       「脳の寝たきり」
       「」
内は家族による、生活状態の一言表現。

以下、きっかけの説明はその2へ

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