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認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

『正常高齢者』の物忘れと「AD型認知症」の重度の物忘れ(H-06)

2025-08-04 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
&1『意識』が覚醒した/目的的な世界下での「前頭葉機能を含む/脳全体の働き方」の構造
内容及び覚醒の度合い(覚醒度)が異なる(基本的には複数)の『意識』が同時に並行して存在している/『意識が覚醒した世界』は、(何等かの「特定の目的」を遂行する為の)目的的な世界であり、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する(三頭立ての馬車)を運行する世界であり、馬車の運行を支配し、管理しているのが「御者」であり、『意識的/目的的な世界』に於ける脳全体の「司令塔の役割り」を担っているのが、複合機能体の『前頭葉機能』なのです。
その『前頭葉機能』は、(前頭前野の穹窿部に局在する)『①前頭葉の三本柱』の機能(「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」を総称=二段階方式による命名)、『②評価の物差し』の機能(意識の首座=自我=脳の中のホムンクルス)及び『③実行機能』(個別認知機能群の総称=Executive Function )の三者により構成/構築されている(複合機能体)であると私たち二段階方式は理解しているのです(「意識」の機能構造と結び付けた世界初の見解))。
※1 上記構造による複合機能体としての『前頭葉機能』が、正常な機能レベルに在って/働く場面では、全ての大本の機能である『意欲』の機能が、「注意の集中力」の機能の発揮及び発揮度を下支えして、『注意の集中力』の機能が、『注意の分配力』の機能の発揮及び発揮度を下支える/『三層の機能構造』の存在が、確認されるのです【=By Tadの思考実験】。
※2 上記「三層の機能構造」の下で、『評価の物差し』の機能による評価、注意、関心、観方に従い、「前頭葉の三本柱」の機能の核心的な機能である『注意の分配力』の機能が、『実行機能』を駆使して、『メタ認知』し及びメタ認知に僅かに遅れて、連動し/随伴する『実体験認知(=実認知)』により、所期の目的を実行し/所定の目標を達成して行くのが、『意識が覚醒した/目的的な世界』での/脳の働き方なのです(=By Tadの「思考実験」の成果)。
注1)「メタ認知」とは、意識が覚醒した目的的な世界において、且つ脳内で、自身が設定する条件に基づく、『自分が置かれている状況の分析/理解/判断、状況判断に基づくテーマの発想、テーマに関わる実行内容の組み立て、実行結果についてのケース・シミュレーション、シミュレーション結果に基づく最終的な実行内容の選択と決定、実行の決断等の認知機能の発露のことを言うのです。
注2) 『意識が覚醒した/目的的な世界』では、必ず、メタ認知」が先行する結果、即ち、メタ認知により設定された目的及び目標/( 実行の内容/ 実行の手順と態様)に従い、即ち、メタ認知に従い及び連動し/随伴する『実体験認知』に因り、所期の目的を実行し、所定の目標を達成して行くのが、私たち人間だけに特有な『意識が覚醒した、目的的な世界』なのです(=Kinuko が集積した「脳機能データ」の解析と解釈を基礎として、「思考実験」に因り、 Tadが提示する世界初の考え方!!)。
 
&2 意識の覚醒下での記憶の構造の特徴
私たち人間の『記憶』には、記憶の対象となる情報を「記銘」して、「保持」している内容の情報をそのままに、或いは、或る程度のあいまいな内容の儘に「想起」するという、「3つの工程」が有ります。
(2) 想い出せない(想起できない)ときに、忘れたということになるのですが、この間の機能構造を分かりやすく言うと、『よく記銘された情報程、よく想起されることになる』のです!!
(3) 記銘に際しては、よく記銘される(記銘度が高い)ことが、よく保持され/よく想起される為の『必要条件』となります。記銘時における/「対象となる情報」に対する/『注意の分配力』の機能の発揮度の高さ/低さ(分配力の機能の配分の対象多い/少ない及び配分のの多少)が、/記銘度の低さ/高さを左右することになるのです。
(4) 想起に際しては、注意の分配力の機能の発揮により、よく検索できる(想起の機能が良く発揮される=想起の発揮度が高い)ことが、よく想起される為の『十分条件』となります。
(5) 上述のように、人間だけに特有な『注意の分配力』の機能が関与し、記銘及び想起を支配する、私たち『人間だけに特有な記憶』の過程では、『注意の分配力』の機能機能レベル及び機能の発揮度が関わることにより、記銘度及び想起の機能の発揮度が大きく左右される/ことの理解が必要不可欠なのです。
アミロイドβ仮説の支持者が、マウスの記憶行動を基礎とした研究をして、主張の基礎データにしていること自体に、重大な欠陥があるということなのです。注意の分配力人間だけに特有な機能である上に、記憶(記銘度及び想起の機能の発揮度)に重大な影響を与えている機能要因であり、①「アミロイドβの蓄積の/記憶に対する影響」の有無とその程度を評価するには、注意の分配力の機能が関わる評価が不可欠なのであり、マウスの記憶障害のデータに因る評価は、無意味で有る上に、②『そもそも、「アミロイドβの蓄積」と「AD型認知症」の発病/症状の重症化の進行との間には、因果関係自体が存在していない」のです!! 
 
&3『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』の発病患者の類型的な症状の進行の順番
(1) 「小ボケ」の類型的症状の10項目(推定される順番に並べ替え=改訂版30項目問診票)
①(テーマ及び内容)が異なる『三つ以上の用事』を、同時に並行して処理することが出来なくなる(『注意の分配力』の機能が異常なレベルに衰えてきた為に/咄嗟の判断及び同時に平行して処理する為の機能が異常なレベルに在る為に、様々な場面で、物事をテキパキ処理出来なくなるのです。
※車を運転している際に、注意の分配力が十分には発揮できない機能レベルに在る為、小さな事故を、しばしば起こすようになってくる。後続車を何台も従えていることにも注意が回せなくて、道路の真ん中よりを時速30キロ程で、ノロノロ運転するようになる。)
②一日や一週間の計画が立てられなくて、自分では思いつかなくなる(注意の分配力の機能が異常なレベルにあるため、実行機能を駆使して発想、洞察、推理、シミュレーションすることが出来にくくなる)
③何かをやりかけても、中途半端で、根気が続かなくなってくる(テレビを見ていても、根気が続かず、やたらとチャンネルを変える)
④問いかけに対する反応が遅くなって、動作がもたもたしてくる
⑤発想力が乏しくなり、料理の内容や行動内容が画一的になる(同じ料理用の材料を重ねて買ってきて、冷蔵庫の中にたまる)
⑥本人は気づかないで、同じことを繰り返し話したり、尋ねたりする(注意の分配力の機能が異常なレベルに在るため、自分が話した内容の記銘度が低いので、ついさっき話したことを忘れている)
⑦何か、何事かに対して、生き甲斐を覚える風が無くなってくる(注意の分配力の機能が異常なレベルに在るため、評価の物差しが十分には働かない結果、それまでなら覚えていた生き甲斐を感じられなくなる)
⑧何かをするでもなく、ぼんやりして過ごしていることが多くなり、やたらと昼寝をするようになる(注意の分配力の機能が異常なレベルに在るため、実行機能の一要素である発想する機能が発揮できなくなってくる)
⑨思い込みや思い違いが多くなり、相手の意見を聞き入れられなくなる(実行機能の一要素である抑制する力が異常なレベルに衰えたせい)
⑩眼の光がどんよりとして無表情、何事にも感動しなくなる
(2) 「中ボケ」の類型的症状の10項目(改訂版30項目問診票)
⑪何度教えても、日付があやふやになる(今日が何日なのかがあやふや)
⑫簡単な計算も嫌になり、買い物で小銭がやたらと貯まるようになる
⑬料理が上手くできなくなって、味付けが塩辛すぎるようになる
⑭ガス、電気の消し忘れ、水道の蛇口の閉め忘れが目立つようになる
⑮2~3種類の薬の服薬管理が出来なくなり、家族が管理する必要がある
⑯外出を嫌がるようになり、日常の身だしなみにも無頓着になる(行き慣れた場所に行くにも、道を間違えたり、乗るバスを間違える)
⑰今まで出来ていた、家庭内の簡単な用事も出来なくなる
⑱季節や目的にあった服を選べなくなる(日、年、月、季節、昼夜の順に衰えて行く、時の見当識が衰えてきて、季節の感覚がなくなる)
⑲昨日の出来事をすっかり忘れてしまう
⑳ お金や持ち物のしまい場所を忘れ、誰かに盗まれたと騒ぐようになる
(3) 「大ボケ」の類型的症状の10項目(改訂版30項目問診票)
㉑しばしば、自宅の方向が分からなくなる(所の見当識が働かなくなってきている為に、結果として、徘徊することになる)
㉒ 服を一人では正しく着られず、上着に足を通したりする(着衣失行)
㉓ 同居の家族の名前や関係が分からない(人の見当識がなくなる)
㉔ 家庭生活の面で、介助が必要となる
㉕ 大小便を失敗し、後の処置が上手くできない
㉖ 汚れた下着を、そのまま平気で来ている
㉗ 独り言や同じ言葉の繰り返しが目立つ
㉘ 風呂に入ることを嫌がるようになる
㉙ 食事をしたことを直ぐに忘れる
㉚ 誰もいないのに、『人が居る』と言ったりする
※1上記に提示した小ボケ、中ボケ、大ボケの『三段階に区分された類型的症状』を注意して読んでみてください。これらの段階的で類型的な症状は、『前頭葉機能』を含む/『脳全体の機能レベル』(二段階方式は、厳格な定義を有しています)に、厳密にリンクした症状群なのです。記憶障害に起因して、発現して来たものではないことを理解出来るでしょう(世界中の権威機関は、「末期の段階」の大ボケが研究の中心であり、小ボケ及び中ボケを見落としているのです。未だに知らない。)。
※2 此処に挙げてある症状は、全てが、『AD型認知症』の発病患者に確認される類型的な症状について、軽い症状の順番に並べたもの(現行の30項目問診票の順番を入れ替えたもの)です。世界の専門家達は、上記の内の末期の段階の後期の症状(11の下位項目により構成されていて30点が満点のMMSEの総得点が、一桁、9点以下になって初めて発現して来る症状)のことしか知らないのです。
「小ボケ」や「中ボケ」の段階があることにさえも気付いていないので、MCI (軽度認知機能障害)とかの極めて曖昧で主観的な内容でしかない基準の該当者とされる「極めて重度の物忘れの症状」の発現者(「AD型認知症」の発病の/前駆的状態に在るとかの、意味不明な説明が行われている)に加えて、失語、失認、失行(紛いの)の症状が確認されて初めて、『AD型認知症』の発病だと主張しているのです(川下にしか目が向いていない大間違いの主張)。
※3 アリセプト(アセチルコリン仮説の考え方に立脚して開発された)、アデュカヌマブ、レカネマブ(両者は共に、アミロイドβ仮説の考え方に立脚して開発)は、日本の製薬会社であるエーザイ(開発の根拠となる学説が、仮説のままのレベルで「薬の開発」を実行するのが特徴)が、『AD型認知症』の症状の進行を怒らせる効能を有することを目的の『治療薬』として、開発したものばかりなのです。医学会に於いても、アリセプトは、治療の効能は無くて、単なる『対症療法薬』(症状の治療ではなくて、症状の発現の仕方を昂進させたり、抑制させる効能の薬の事)でしかないことがほぼ確定しているのですが、アデュカヌマブとレカネマブについても、近い将来、治療の効能を有していないことが確定されることになる筈のものなのです。
アミロイドβの蓄積と「AD型認知症」の発病/症状の重症化の進行との間に因果関係が存在していないのであり、アミロイドβの蓄積を除去する効能を有しているからといって、「AD型認知症」の症状の進行を遅らせる効能を有することには繋がらないのです(因果関係の有無の評価方法の誤り/又は評価の仕方が杜撰なだけなのです。効能の評価を主張しているエーザイのCDRという(診断基準でもなく、薬の評価基準でもなく、ケアプラン作成用の基準に過ぎないもの)手法を転用した評価は、判定基準自体が『主観的な内容の構成』であり、主観的な評価結果を「単に数値化しているだけの主観的な手法」に過ぎず、客観性が担保されていないものなのです=「禁じ手」の使用)。
下記最初の図が前頭葉の加齢要因に因る(正常老化のカーブ)。次の図が、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能についての、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行のカーブ。両者の差異を生じさせているのが、(廃用性の異常な機能低下の進行と言う要因)。「加齢」の進行に起因した/正常で緩やかな機能低下のカーブ(正常老化の進行)が、廃用性の要因が加わることにより、加速度的で異常な機能低下のカーブへと変化するのです(=発病及び症状進行の真の原因)。
(1)正常老化の進行のカーブ  (2)廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行のカーブ     
&4『AD型認知症』を発病する原因(二段階方式独自の主張)
Ⅰ.アミロイドβ仮説が破綻したことに伴い、記憶障害を引き起こす原因は異なるものの、同じメカニズムの上に立った仮説である他の「3つの仮説」も同じ運命を辿ることとなり、医学会には、定説が無い状態が起きています。
その状況下で、権威が無く、カロリンスカ研究所やランセット委員会に対してだけでなく、何処にも論文を提出したことがない私たち『二段階方式』の主張内容は、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村での、『住民参加型の地域予防活動』の先駆的な試みの指導の顕著な成果により、疫学的方法により実証されているのです。
「3つの仮説」が破綻した現在、私たち「二段階方式」の主張内容が、世界標準となる日は近く、岸田政権(の中枢)に対して、国策化による全国展開を提言している所なのです。
※『MCI』(軽度認知障害)の基準の該当者を対象として「介護の予防措置」を実施したところで、さしたる効果は期待出来ないのです。
最も有効で有益なのは、発病自体の予防に因る(発病時期の先送り効果)なのです。が、
自分なりに興味や関心が持てる特定の「テーマ」を選んで、『前頭葉の三本柱』の機能の要である/『注意の分配力』が、『評価の物差し』の機能に因る評価/注意/関心/観方に従い、『実行機能』を駆することにより、創意、工夫、シミュレーションして、自分なりの喜びや楽しみが得られ、時には、感動できるような自分なりの生活習慣を構築し、継続して実践することが、発病自体の予防(発病時期の先送り)効果を生むことになるのです。
『三密の回避』に徹した単調な生活習慣脳の使い方としての生活習慣であることに留意する)を厳格に順守して来た高齢者にとっては、このことの啓蒙が必要不可欠なのです。
 
Ⅱ, 世界最高の権威規定である「DSM-Ⅳ」の規定内容の重大な誤り
1.「 DSM-Ⅳ」の第一要件及び第二要件の規定の構成と内容の分析
(1)米国精神医学会が策定した『AD型認知症』の診断基準である『DSM-Ⅳ』の規定は、①第一要件では、記憶の障害(記銘及び想起の機能の障害)に起因して発病し、②第二要件に規定する症状(器質的な原因が関わらないものであり、失語、失認、失行(紛い!)の症状、又は実行機能の障害等)が発現して来ると規定しています。
(2) その論理的構成は、「第一要件」の要因が原因となって、「第二要件」に例示する症状が発現して来るという構想/構成の仕方をしていることが、それ以降の各項目の規定内容に照らして明白なのです(構成自体が、重大な誤りの内容)。
(3) 「アミロイドβ仮説」(発病との間の因果関係を未だに実証出来ていないという意味で仮説とされている)の旗印の下で、マウスにアミロイドβを注入したアルツハイマー・マウスとかが檻の中で餌を探して徘徊する動きを対象にして、記憶障害と「AD型認知症」との関係、言い換えると、アミロイドβの蓄積量と記憶の機能レベルとの相関関係を研究し、世の中に対して、間違った情報を発信しているのが、ハーバード大学であり、我が国では、東大、京大、理化学研究所なのです。彼等は、「AD型認知症」が、意識的な世界、目的的な世界と密接な関係を有するタイプの認知症であることにさえも気付いていないのです。意識的/目的的な世界、基本的にというか、常に複数の異なる意識が並存している状態下で、それ等複数の意識を構築し、統合し、統括し、分離し、管理し、コントロールしている要の機能が、『注意の分配力』の機能であることも知らないのです。意識と記憶に関わる最も重要な機能である『注意の分配力』の機能が備わっていない、マウスを研究対象にしていることが問題。
(4)『AD型認知症』の発病原因は、記憶障害にあるのではなく、意欲の喪失状況の継続に端を発した『注意の分配力』の機能の機能障害を契機とした、『評価の物差しの機能』及び『実行機能』の機能障害を介した機能構造関係、最終的な機能構造の関係では、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能の機能障害の進行(廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行)が、真の原因なのです。
「AD型認知症」は、左脳が専管する仕事とは無縁の日々を生きることになる「第二の人生」を送る上で継続される『単調な生活習慣』、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』(追求する特別のテーマも無く、生き甲斐無く、趣味なく、交遊無く、運動もせず、達成すべき目標も無い単調な「生活習慣」を言う)の継続に起因した『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能の/廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が原因で発病し、症状の重症化が進行して行く性質のもの。➡ 発病を予防するには、食生活ではなくて、仕事とは無縁となる第二の人生を送る上での脳の使い方としての『生活習慣』の創意工夫と継続的な実践、即ち、『前頭葉の三本柱』の機能(意欲、注意の集中力及び注意の分配力のことを言います)の出番が多くて、『注意の分配力』の機能が機能の発揮度を支配し、下支えている機能である「評価の物差しの機能」及び「実行機能」の出番が多くなることによって、「意識的な世界」(目的的な世界)における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉機能』が活性化する『生活習慣』の構築と/継続的な実践の自助努力が、唯一の方法となるのです。「意識的な世界」を支える要の機能である『注意の分配力』の機能が、廃用性の機能低下の場合には、真っ先に衰えて行く性質があるからなのです(14689例の発病者の「脳機能データ」の分析結果が証拠資料)。
発病を予防したり、症状の進行を抑制する効能を有する「治療薬」は、発病のメカニズムに照らして、未来永劫開発されることは有り得ないことなのです。
アリセプトを含む「4種の薬」に、症状の進行を抑制する/緩やかなものにする効能、治療薬としての効能は存在していないのです。
有るのは、単なる『対症療法薬』としての効能(症状の発現の仕方を抑制し、或いは、昂進させる効能)だけなのです。「効能の評価」をする方法に致命的な欠陥が有るだけなのです。当該薬を飲んだ人達の日々の脳の使い方としての生活習慣が、症状の進行を抑制又は、緩徐にする影響に気づいていない評価方法なのです)。
私たち「二段階方式」には、『脳の老化のスピード差をもたらす生活習慣要因』という脳機能データが存在しているのです(過去のブログ中で公開)。
(5) 意識的な世界は、目的的な世界であり、何等かの具体的なテーマを見つけて、自分が置かれている状況を判断して、自分なりの目標を設定して、発想、分析、理解、企画、計画、洞察、憶測、推理、検索、比較、シミュレーションして、シミュレーションの結果により選択して、実行内容及び程度と態様を決定し、実行の決断をして、脳の各部に実行の指令を下す。その際の、脳全体の司令塔の役割を担っている脳機能が、『前頭葉機能』であり、その過程で、様々な「個別認知機能」、「評価の物差しの機能」及び「実行機能」が活躍することになるのです。「評価の物差しの機能」及び「実行機能」が機能を発揮する上で、その機能の発揮度(実行機能の機能レベル)を下支えし、支配している要の機能が『注意の分配力』の機能なのです。ここに挙げた注意の分配力や評価の物差しや実行機能や前頭葉という脳機能は、マウスには備わっていないのです。意識的/目的的な世界は、注意の分配力の機能が構築し、維持し、下支えている世界であり、『記憶』(記銘、保持、想起)についても、記銘時も想起時も、必ず、注意の分配力の機能が関与することになるのです。こうした機能構造の相違にも気付かないで、アミロイドβ仮説の研究者達は、マウスを題材に憶測しているのです。
注意の分配力の機能は、意識を構築し、維持し、管理する為の核心的な機能であり、『AD型認知症』発病のメカニズムを解明する上で要の機能なのです。
注意の分配力の機能は、DNAの98~99%が人間と同じであるとされるチンパンジーにも備わっていない機能なのです。世界中の専門家たちは、意識が関わるタイプの認知症であることに気付いていなくて、注意の分配力の機能が備わっていないマウスやマーモセットを追いかけまわし、憶測ばかりしているのです。
(6) 何れにしろ、問題の対象となる世界は、無意識や条件反射の世界で起きて来るものではなく、意識的/目的的な世界、「意識が覚醒」している状態下での、異常な症状として、『AD型認知症』の症状が発現して来るものであるとの理解と認識に立って、発病のメカを規定すべきものであることに注意を喚起したいのです。⇔「DSM—Ⅳ」の規定が確認を要求する記憶障害の症状自体、「注意の分配力」の機能及び『前頭葉』機能の機能障害に起因して発現するものなのです。
2.上記構成の理解に立って、第二要件の規定内容を検討してみたいのです。
(1) 第二要件の規定を別の視点で分析すると、失語、失認、失行(紛い)の症状、又は、実行機能がらみの症状が発現して来ることになると規定していて、そうした症状が発現して来る原因が、「記憶の障害という要因だと規定している」のです。
(2) 実は、この第二要件の規定内容自体が、重大な誤り、欠陥規定であるということになるのです。その問題点を以下に論じてみることにします(我が国では、東大、京大、理化学研究所が、アミロイドβ仮説の牙城なのです)。アミロイドβ仮説は、「DSM-Ⅳ」の第一要件が、正しい規定内容であるとして、アミロイドβの蓄積に因る老人斑の沈着により、老人斑が持つ毒性により、情報を連絡している神経細胞の大量死が惹き起こされることに因る記憶障害が原因となって、失語や失認や失行(紛い)の症状が発現して来ると主張しているのです。
「DSM-Ⅳ」の第一要件の規定(記憶障害に起因して発病するとの規定)を妄信し、『AD型認知症』を発病し、末期の段階にまで重症化が進行し、失語や失認や失行(紛い)と言う極めて重度の症状が確認されていた高齢者の死後の「脳の解剖所見」で取り上げられるアミロイドβの蓄積に因る「老人斑」の沈着に着目して、老人斑が毒性を有していて、その毒性が情報を連絡する役割を担っている神経細胞の大量死を招くことに因り、記憶障害が惹き起こされるという想定をしただけの仮説なのです。アミロイドβの蓄積と言う要因と「AD型認知症」の発病/症状の重症化の進行との間には、(肝心要の)因果関係が、存在していないのです!!
Ⅲ。「意識的な世界」における「前頭葉」を含む脳全体の働き方
(1) 「AD型認知症」の発病者である場合は、発現して来る症状は、失語紛いの(左脳がらみの症状)、失認紛いの(右脳がらみの症状)、失行紛いの(運動の脳がらみの症状)、又は、実行機能がらみの症状であると、第二要件は規定しているのですが、実はこれが「重大な誤り」の規定内容なのです。最初の3つの要件は、特定の症状を例示しているのに対し、最後の要件は、症状が発現してくる原因、機序を規定したものなのです(=「実行機能」の障害に起因して発現して来る症状という、前三者とは異なる異質の規定の仕方となっているのです)。規定の仕方自体が、論理的に支離滅裂のもの。「失語、失認、失行の症状」の規定内容は、誤りであり、実際には、『失語紛い、失認紛い、失行紛いの症状』のことであり、加えて、それらは発現する症状の全てではないのです{『そうした症状を呈する発病者もいる』というのが、末期の段階である「大ボケ」の後期の段階(MMSEの総得点が一桁)で発現してくる症状の実態}。
※ 後で、詳細について説明しますが、失語や失認や失行(紛い)の症状自体が、実は、記憶障害でなくて、「①前頭葉の三本柱」の機能障害に起因した/「②評価の物差しの機能」及び「③実行機能」の機能障害=それら三者の複合機能体である『④前頭葉』機能の機能障害)に起因して、発現して来る症状群の一部の症状に過ぎないのです(支離滅裂の規定内容なのです)。
(2) 加えて、DSM-Ⅳの規定は、「意識的/目的的な世界」での脳の機能構造を無視した規定内容なのです(機能構造を知らない為に誤った内容の規定をしたもの)。
(3) 意識的な世界、即ち、目的的な世界は、『評価の物差し』の機能による/評価、注意、関心、観方に従い、『注意の分配力』の機能が、『実行機能』を駆使して、メタ認知し(①自分が置かれている状況を分析し、理解し、憶測し、推測し、判断して、②その状況判断に沿った自分なりの特定の追求「テーマ」を発想し、③「テーマ」の実行内容及び実行の仕方を企画し、計画して、④想定した条件下での実行の結果を洞察し、推理し、検索し、ケース・シミュレーションして、⑤シミュレーションの結果を比較し、⑥最終的な実行内容及び実行の仕方を選択し、⑦決定して、⑧実行の決断をして、⑨意識的な世界における脳全体の「司令塔の役割」を担っている、『前頭葉』機能が、左脳、右脳及び運動の脳に対して、実行の指令を出す結果として、先行するメタ認知随伴し連動する形と内容での実認知(実体験認知)実行されて行くという機能構造になっているのです(「二段階方式独自の理解)。
①『評価の物差しの機能』及び『実行機能』の協働に因り、上記に太字列挙した個別認知機能群が働くには、左脳、右脳及び運動の脳を介しての働きが不可欠となるのであり、更には、③『評価の物差しの機能及び実行機能』が機能を発揮する為には、「注意の分配力」の機能を中核とした「前頭葉の三本柱」の機能による下支え及び支配が不可欠となるという機能発揮上の二重構造の関係があるのです{前頭葉の三本柱の機能、就中、「注意の分配力」の機能の関与の度合いが、「評価の物差しの機能」及び「実行機能」の機能の発揮度(働きの度合い)を左右し/下支える「機能発揮上の二重構造」の仕組みが存在しているのです(=By 二段階方式が世界で初めて発見!)。
この機能発揮上の二重構造から、「評価の物差しの機能及び実行機能」の機能障害は、前頭葉の三本柱の機能の機能障害に起因して惹き起こされることになるという「機能構造」に対する無知からくる規定上での間違いを起こしているのです(「実行機能の機能障害」と規定するのではなくて、「前頭葉の三本柱の機能の機能障害に起因した前頭葉機能の機能障害が正しい規定となるのです)。加えて、前頭葉機能の機能障害は、第二要件ではなくて、第一要件に規定すべきものなのです。注意の分配力』の機能障害に起因して、(器質的な原因が関わらないものである)失語や失認や失行(紛い)の症状が発現して来るものだからなのです
(4) このことを分かり易く表現して説明すると、意識的/目的的な世界は、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する「三頭立ての馬車」を運行する世界なのであり、馬車の運行を判断し、支配し、管理し、コントロールしているのが御者である『前頭葉機能』(複合機能体であることに注意)という脳機能なのです(意識的/目的的な世界では、『前頭葉機能』が、脳全体の司令塔の役割を担っているのです)。左脳、右脳及び運動の脳を手足として、複合機能体である『前頭葉』機能が運行の全般を管理し、コントロールしつつ、思索や思考、行為や行動、或いは、言葉を介した発言を実行して行く上で、不可欠となる脳機能が「評価の物差しの機能及び実行機能」であり、メタ認知する世界なのです。
(5) このことを言い換えると、意識的な世界、即ち、意識が覚醒した世界、目的的な世界では、左脳、右脳及び運動の脳を手足として、御者である『前頭葉機能〔「評価の物差しの機能=自我」の評価に従い、「注意の分配力」の機能が、「実行機能」を駆使〕』が、馬車を運行して行くときに、『注意の分配力』の機能レベルが、その先の全ての、意識的なアウトプット、即ち、「評価の物差し」の働き具合、「実行機能」の働き具合並びに、左脳、右脳及び運動の脳の働き具合、或いは、それら機能の複合した機能発揮の関係の上で、必ず、直接的に影響するという廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因る機能障害に起因した因果関係の連鎖により、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベル厳密にリンクした『三段階に区分される類型的な症状』が発現して来るのが、『AD型認知症』の特徴なのです。
➡ 『注意の分配力』の機能を核とした「前頭葉の三本柱の機能」の機能障害が、評価の物差し及び実行機能機能障害に繋がり、即ち、そのことが、複合機能体である『前頭葉機能』の機能障害となり、脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉機能』の機能障害が、その関わる全てのアウトプットに直接反映されることになり、三段階に区分される「AD型認知症」の症状が発現して来ることになるのです(小ボケ及び中ボケの症状は、AD型認知症発病としての症状であることが、世界中の権威達から見落とされているのです)。
※ 世界中の認知症研究や診断の権威達が『AD型認知症』の発病の症状と認めている「大ボケ」の段階(実は、末期の段階)の症状だけでなくて(川下にしか目が向いていない結果としての産物)、「小ボケ」及び「中ボケ」の段階の症状も(川上に目が向いた判定の結果)、認知症の発病としての症状なのです。
(6) 第二要件の規定の問題点を明確にしつつ表現すると、「注意の分配力」の機能を核とする前頭葉の三本柱の機能の機能障害が、「評価の物差し」及び「実行機能」の機能レベルに直接的に影響し(機能障害に直結する)、「前頭葉の三本柱」、「評価の物差し」及び「実行機能」の機能障害が、即ち、複合機能体としての『前頭葉機能』の機能障害となるのであり、「意識的/目的的な世界」における脳全体の「司令塔の役割」を担っている『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベルの直接のアウトプットそれ自体が、『AD型認知症』の発病としての「症状」となるという訳なのです。
(7) その意味で言うと、発現して来る症状の初期段階の症状について例示列挙的に規定した「DSM-Ⅳ」の「第二要件」の規定の仕方は、上述した、「前頭葉」及び「実行機能」並びに左脳、右脳及び運動の脳との構造的な機能関係を無視した規定内容であるということになるのです{失語や失認や失行(紛い)の症状自体が、発病の「初期段階の症状」ではなくて、極めて「重度の症状である」ことの問題点については、後述するものとします}。
(8) 上記問題点に加えて、第二要件の内容には、もっと重い罪があるのです。
ⅰ)「第二要件」は、AD型認知症の症状を例示しているのですが、失語や失認や失行(紛い)の症状が、発病の「初期症状」であると規定している。
そもそも、『AD型認知症』は、元々は、精神科の専門領域とされていたのです。「重度の記憶障害の症状」に焦点が当てられて、症状が精神症状と誤解されて、精神科のみが診断を行っていたのです。我が国で厚労省が、「AD型認知症」の発病患者の診断の為の専門病院の指定に際して、精神科を有する地域の総合病院を『老人性痴呆疾患センター』という形で、僅かな数を指定したのが始まりなのです。「食事をしたばかりなのに、そのことも忘れている」と言った重度の「記憶障害」の症状や「夜中に騒ぐ」とか、「徘徊」等の症状や行動ばかりが取り上げられていたのです。その為、発病者を抱えることになった家族は、発病を疑っても病院に連れて行かないで、手に負えなくなって初めて病院、精神科に連れて行くことが常態化し、『AD型認知症は、原因不明で治らないタイプの認知症である』という誤解が、我が国の隅々にまで浸透して行ったのです。浜松医療センターは、『老人性痴呆疾患センター』の中では唯一、精神科の精神科医ではなくて、脳外科の脳外科医が診断を行った為に、正常下限のお年寄りから、軽い初期症状、中等度の症状の発病者から重い症状までを含めた、日本全国の発病患者を診察する機会を得たのです(脳外科で、高槻絹子=Kinukoが、「神経心理機能テスト」の開発及び判定実務の責任者だったのです)。
ⅱ)失語や失認や失行紛い)の症状は、11の下位項目で構成されていて、30点が満点であるMMSEの総得点が、9点以下になって初めて発現が確認される極めて重度の症状であることさえ、精神科医達には、認識されていなかったのです。
それが「初期症状である」と第二要件が規定していたので、それらの症状よりも更に重い症状ばかりに目が行っていた訳なのです。
症状を治したり、症状の進行を抑制できる効能を有する治療薬としての効能を有する薬は存在していないし、加えて、CTやMRIやSPECT、果ては、PETまで持ち出してきて、高額の診療費を稼ぎ出していながら、『脳のリハビリ』の実践による回復の可能性が皆無の段階で発病を見つけているのでは、『発病のレッテル張り』をしているだけの診断なのです。現在処方されている「4種の薬」も、症状の進行を遅らせる効能が期待されると製薬会社が謳い文句にしているものの、実際には、そうした効能は有していない単なる「対症療法薬」(症状の発現の仕方を抑制したり、又は、昂進させるだけのもの)が、『国民健康保険』の適用の下で、大手を振って処方され、処方代を稼いでいるという訳なのです。
⇔ 野党もマスコミも、何故かこのことを問題にしていないのです。末期の段階での発病の診断(発病のレッテル貼り)と対症療法薬の処方の為の医療費に投入する税金の総額が単年度ベースで10兆円を超えてきていて、更には、MCIとかの意味不明な基準を活用して行われる「介護の予防措置」(実際の効果は期待できない)の実施に重きが置かれていて、川上対策であり、究極の介護の予防措置であり、大きな効果が期待できる「発病自体の予防」に目を向けた住民参加型の地域予防活動が、棚上げにされた儘なのです。その結果として、介護に投入する税金の総額もまた、単年度ベースで13兆円を超えてきているのです(一般会計と特別会計の合計総額)。我が国は、一般会計の規模が108兆円程度であるのに対して、特別会計の規模は、その2倍以上なのです。
ところが、一般会計については、国会で審議がなされるのに対して、特別会計に対しては、国会の審議がなされないのです。川下に目を向けていて、意味も効果も不明の「介護の予防措置」だけを実施していて、川上に目を向けた『発病自体の予防措置』を棚上げにしていても、国会での審議がなされない現在の状況に、違和感を覚えるのです。⇔昨日の報道では、介護の費用の支払いに要する税金の総額が、単年度で13兆円を超えたので、介護保険料の増額及び介護の費用の負担の額を増額させる検討に入ったとの由。財政規律の為に有識者会議が提言する方策は、税金の無駄を大幅に削減する方策の実施ではなくて、税金を増額する方策が先決とされているのでしょうか。
※ 発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動を展開するには、二段階方式の種々の「マニュアル」(個別事例判定マニュアルのA,B及びC並びにマニュアル使用の手引き」の内容の改訂、保健師さんに使い易くする為の平準化、脳機能データ管理ソフト(エイジング)の改訂、保健師さんを指導する女性の専門職集団の養成等のステップを踏んで実施する必要があるので、準備期間が必要となります。一方で、『AD型認知症』の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なのであり、第二の人生を送る上での脳の使い方としての生活習慣の改善、前頭葉が活性化する生活習慣の構築と継続的な実践により、発病自体を予防できる(発病時期の先送り)し、何らかの事情で、万一発病することがあった場合でも、症状の進行の抑制効果により、介護の予防措置が効果的に達成できることについての基本書の配布による啓蒙活動は、岸田政権がソノ気になりさえすれば、直ぐにでも、コロナ対策費で実施できることなのです(期末まで、10日)。
ⅲ)失語や失認や失行紛い)の症状が初期症状であると規定されているために、それより軽い段階の症状(「二段階方式」の区分で言う小ボケ及び中ボケの段階での発現が確認される症状)が存在していることについて、専門家でさえ未だに考えていないし知らないのです(『重度の記憶障害』が核心と誤解している為)。
ⅳ)専門家とか言いながら、「MCI」(軽度認知障害)とか言う基準を持ち出して、『物忘れの症状』を外観から観察しただけの基準に依拠して、「AD型認知症」の発病の「前駆的状態にある」とか説明しているのです。
➡ 意識の機能構造について無知であり、前頭葉の廃用性の機能低下の進行という認識さえなく、小ボケ及び中ボケの段階が存在することさえ知らないで、末期の段階で発病を見つけていて、『AD型認知症は、原因不明で、治せない』タイプの認知症であると公言してはばからないのです。
⇒その全ての責任は、『DSM-Ⅳ』の規定内容の誤りにあるのです。
※専門家とされる人達は、米国精神医学会が策定した『DSM-Ⅳ』の権威に押されてしまい、その規定内容自体に重大な誤りが存するなど予想もしていないで、ただ単に、疑うこともなく追随しているという状況にあるのです。
私たち二段階方式は、独自に保有する各種の脳機能データについて、「DSM—Ⅳ」の規定内容では説明が出来ないので、他の道を追求したのです。
Ⅳ.「意識的な世界」と「注意の分配力」の機能の関わり方
(1) 「意識的な世界」、目的的な世界では、『前頭葉機能(但し、単体ではなくて、上述した複合機能体)』が、左脳、右脳及び運動の脳を手足の機能としつつ、『評価の物差しの機能』及び「実行機能」を介して、更に、「注意の分配力」の機能を核とする「前頭葉の三本柱の機能」による下支え及び支配を得ることに因り、「意識的」な、且つ、「目的的」な思索や思考、行為や行動、或いは、発言や言動を実行しているのです。
(2) ところが、世界中の脳科学者も哲学者も、誰一人として、未だに気づいていない問題、問題を提示し得ていない、『評価の物差しの機能及び実行機能』の機能の発揮と「注意の分配力」の機能との関係、私たち「二段階方式」の表現で言う『評価の物差しの機能及び実行機能の機能発揮上の二重構造の問題』と言う音大が存在しているいうのです。この機能構造の問題に気が付かない限り、何時迄、マウス(又は、アルツハイマーマウス)のお尻を追いかけまわそうとも、『AD型認知症』の発病のメカ及び症状の重症化が進行して行くメカを解明することは出来ないことを、専門の学者や研究者達に問題提起しておきたいのです(掘っている穴自体が、間違い!!)。
            本著作物「H-06」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。
 


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14689例の「脳機能データ」が実証する「AD型認知症」の真の正体(Hー12)

2025-08-04 | 記憶障害は発病の原因ではなくて結果

(プロローグ)私たち二段階方式は、『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』の本態(真の正体)は、廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病』であることについて、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村で実践指導した「住民参加型の地域予防活動」の顕著な成果に関わる『脳機能データ(人類最大の難問とされている「意識」が覚醒した/目的的な世界における/脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした/三段階に区分される「類型的症状」及び廃用性の異常な機能低下を進行させた元凶である「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣」の継続』と言う根拠資料を提示し、『症状の回復及び/又は症状の進行の抑制』の効能を有する薬、治療薬が開発されることは、未来永劫有り得ないことの根拠を提示し、関連する『脳機能データ』を、菅官房長官のお計らいに因る、2019年の11月末の厚労省(認知症施策推進室)との協議時に提出しているのです。

エーザイのレカネマブは、(アミロイドβの蓄積を除去)出来ても、「AD型認知症」の症状の進行を抑制する(遅らせる)効能は皆無なのであり(アミロイドβの蓄積と「AD型認知症」の発病/症状の進行との間には、そもそも、因果関係自体が存在していなのです=私たち二段階方式が実証済み!!)、有るのは、(脳出血、脳浮腫、脳の萎縮等)の副作用だけなのです。
※ 症状の進行の抑制効果としてエーザイが掲げる27%の数値は、ケアプラン作成用の基準であり/主観的な基準に基づく外観からの主観的な観察結果単に数値化するだけの手法が特徴である(CDR)という主観的な要因だけで構成された『主観的な評価結果を、数値化するだけと言う粗雑な評価データ』を提出していて、複合機能体である『前頭葉機能』の機能障害を精緻に判定すべきことにも無知な儘に、評価基準に用/用した姑息な手段に因る真っ赤な大嘘の効能の謳い文句)に過ぎないのです!!
 
&1 『AD型認知症』は、若年での発症は皆無で、「老年発症」が特徴

 様々な種類が有る認知症の内の大多数、90%以上の割合を占めている『AD型認知症』は、「加齢」という要因に起因した『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能について確認される正常で緩やかな機能低下の進行(正常老化の進行=基盤要因)が、発病の第一要因である為に、「第二の人生」を送っている「高齢者だけ』が発病の対象となる老年発症)が特徴なのです。世に言う、『若年性AD型認知症』は、「側頭葉性健忘症」を誤診しているだけなのです。両者は共に、『重度の物忘れの症状』の発現が確認出来るものの、『①/「AD型認知症」は、前頭葉機能が異常なレベルに在る」のが特徴であるのに対し、②/「側頭葉性健忘症」は、前頭葉機能が正常なレベルに在る」のが、特徴』なのです。従い、『前頭葉機能』の機能レベルを精緻で客観的に判定出来る、「二段階方式」の手技を活用して、両者を評価すれば、鑑別は、極めて容易に出来るのです!!

どんな種類の仕事であれ、日々生活を繰り広げていく上で、特定の具体的な「仕事の遂行というテーマ」「目的目標と具体的な役割り」があって、それを期限内に、しかるべき内容で、達成すべき状況に置かれていて、目標達成の為に、発想、企画、計画、創意、工夫、洞察、推理、憶測、忖度、検索、シミュレーション、比較、選択、決断や抑制や感動等、複合機能体としての『前頭葉機能』の構成要素機能である『評価の物差し(=意識の首座=自我)』の機能及び「実行機能」の出番が多い状況が確保されていて、『機能発揮上の二重構造の関係』にある、意欲や注意の集中力、就中、『注意の分配力』の機能の出番が多い「生活習慣」、『脳の使い方』としての「前頭葉機能が活性化」する/イキイキとした『生活習慣』が繰り返され、継続されている「高齢者」の場合には、(単なる肩書ではなくて)現役としての「第一の人生」を送っているので、『前頭葉機能についての/廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してこない』のです。加齢に因る/『前頭葉機能』の正常な機能低下(正常老化)の進行に因り、物忘れの症状の進行がある程度は確認されようとも、前頭葉機能』自体が正常な機能レベルに保たれている為に、『AD型認知症』を発病する事態は、絶対に起きては来ないものなのです!!『その理由は、廃用症候群に属する/老化/廃用型の生活習慣病/が真の正体(本態)である「AD型認知症」の発病である場合には、必ず、「前頭葉の三本柱」の機能⇒「評価の物差し」の機能⇒「実行機能」⇒左脳の機能⇒右脳の機能⇒運動の脳の機能の厳密な順番に、廃用性の/加速度的で/異常な/機能低下が進行して行くものだから』なのです〔「小ボケ」/「中ボケ」/「大ボケ」の段階に在る「発病高齢者」、14689 例の、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能レベルの評価結果である「脳機能データ」の解析結果が、根拠だからなのです!!〕。

世界中の専門家と言われる人達が、この事実を見落としているだけなのです。その為、『単なる憶測の類い』でしかない「アミロイドβ仮説」が、未だに幅を利かせているという訳なのです。権威だけを傘に着て/審査の為の有識者として厚労省に選別されたとはいえ、(アミロイドβ仮説の諸問題について無知な輩)が、承認に賛成したというだけのものである新型の薬(レカネマブ)。「アミロイドβ仮説」の主張内容が正しいとの(大前提)に立脚して開発された薬であり、(「アミロイドβ仮説」がコケれば、一緒にコケル)程度の意味不明の薬なのです。

(2)   今回の「レカネマブ」に(症状の進行を遅らせる)一定の治療効果が有るか否かについては、客観的で、科学的で、論理的で、厳密な定義を有する『基準』に基づいて評価し、判定し、鑑別すべきと考えます。

治療薬の効能を歌い文句に登場してきながら、結局のところ、症状の発現の仕方を昂進させるだけの薬、興奮型の対症療法薬でしかなかったアリセプト』の二の舞になってならないのです(治療薬としての効能は皆無である「アリセプト」を治療薬として製造販売して、エーザイは、大儲けした)。

(単なる「対症療法薬」でしかない)アリセプトを含む4種の薬は、開発会社も、効能の有無を判定した機関も、『脳の使い方としての生活習慣要因が、症状の進行に与える影響について無知である』為に、評価方法もいい加減で、評価自体が杜撰で、評価を誤っているだけ

※(AD型認知症)が老化・廃用型の生活習慣病であることに無知な為/(AD型認知症)を「重度の物忘れ」が特徴の神経変性疾患だとの誤解から、「物忘れの症状」の程度や態様を外観的に観測する、曖昧で主観的な基準」に頼るのではなく、複合機能体である『前頭葉』機能に的を絞り、『前頭葉機能』を含む・脳全体の機能レベルの変化に影響を与える「第二の人生を送る上で日々展開される脳の使い方としての生活習慣の要因」との関係に焦点を当てているのは、世界中で私たち「二段階方式」だけなのです。

(3)『仕事』とは無縁の日々の暮らし方となる「第二の人生」を送る高齢者(60歳以上)が、何等かの状況の発生とその継続を契機に、『心が折れてしまい、意欲を喪失する』こととなった状況の発生と継続を「キッカケ」として、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」(自分なりに追求する特定の「テーマ」が無く;生き甲斐無く;趣味無く;交遊無く;運動する機会も無く;目標となるものも無い単調な日々の暮らし方=「脳の使い方」としての単調な「生活習慣」であり、「AD型認知症」の発病と食生活や糖尿病の発病とは無関係であることに注意)が継続して行くことに因り、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能について、廃用性加速度的異常機能低下が進行して行くことに因り、『AD型認知症』発病することになるのです{発病の最初の段階が、私たち、「二段階方式」の区分で言う/「軽度認知症(小ボケ)」の段階}

※1  「14689例に上る「AD型認知症」の発病者(小ボケ/中ボケ/大ボケの全てを含む)」の脳機能データが示す事象の事実は、『発病患者は、前頭葉機能⇒左脳⇒右脳⇒運動の脳の厳密な順番に従い』、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行き、『前頭葉機能が異常なレベルとなったそのときが発病の時(小ボケ)』であり、以降、『前頭葉機能』の更なる機能低下が進行していく中で、左脳、右脳、運動の脳の厳密な順番に、異常なレベルに機能低下が進行して行くことにより、『(前頭葉機能)を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした、三段階に区分される類型的症状が発現して来る(改訂版30項目問診票)』のが特徴となるのです。

※2  即ち、『「AD型認知症」は、(前頭葉機能)が正常なレベルに保たれている限り、発病は絶対に起きて来ない』ということ ❣

&2  『AD型認知症』の年齢別の発症率は極めて高い
(1) 厚労省の「予測数値とその意味」:世界中の権威達は、「AD型認知症」の症状について、末期の段階の症状、「二段階方式」の区分で言う「大ボケ」の段階しか知らないし、本当の意味での早期の段階である「小ボケ」及び「中ボケ」の段階が存在することを知らないのです。その結果、厚労省が発表している「発病者の予測数値」には、「小ボケ」と「中ボケ」の段階の発病者数は含まれていないということに注意が必要。

(2) 「二段階方式」の予測数値とその意味:「二段階方式」が予測する発病者数は、「小ボケ」、「中ボケ」及び「大ボケ」の「全ての段階の発病者」を含む予測数値ということになります。小ボケ及び中ボケは、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能についての/機能レベルという条件から、未だ「介護が必要な状態には無い」ので、政府もマスコミも、気にしていないのです。

(3) 私たち「二段階方式」が特定の地域の全数調査をもとに予測した「AD型認知症」の「年齢別の発症率」は、以下の通り。

『第二の人生』を送る「お年寄り」であることを条件/対象として、60歳代のお年寄りの12%、70歳代のお年寄りの30%、80歳代のお年寄りの50%、90歳代のお年寄りの75%、100歳代のお年寄りの97%が、「小ボケ」、「中ボケ」、又は「大ボケ」のいずれかの段階にあるのです。

&3「AD型認知症」の類型的症状の特徴

(1) 様々な程度及び態様に因る『AD型認知症』の症状は、私達人間だけに特有な『意識的/目的的な世界』が関るタイプの認知症なのであり、「意識的(目的的)な世界」における『脳全体の司令塔』の役割を担っている『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベル厳密にリンクした「三段階に区分」される『類型的症状(改訂版30項目問診票)」が発現して来るのが特徴。

(2) 発病の最初の段階が、(『前頭葉機能』の機能障害に起因した症状だけが、発現して来ることに注意)「社会生活面」での重大な支障が出てくることになる「小ボケ」(軽度認知症)の段階であり、次いで、「家庭生活面」でも重大な支障が出てくることになる「中ボケ」(中等度認知症)の段階があり、最後に、「セルフケア」の面でも重大な支障が出てきて「介護」が不可欠となる「大ボケ」(重度認知症)の段階があるのです。「DSM-Ⅳ」の第二要件が、失語や失認や失行(紛い)の症状が発病の初期段階であると憶測する重大な誤った規定内容であるとも知らずに、未だにその規定が、権威達に重宝がられている状況。

(3)権威には乏しいとはいえ、科学的で、客観的で、14689例にも上る極めて多数の受診者の脳機能データ及び北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村で実践展開し、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証して来た私たち「二段階方式」が集積した事象事実としての脳機能データでは、『AD型認知症は、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」(脳の使い方としての意味)の継続に起因した『前頭葉機能(前頭前野の穹窿部に局在する「意欲、注意の集中力及び注意の分配力」の機能、「評価の物差しの機能」及び「実行機能」を構成機能とした複合機能体であり、単体機能ではない!!)』の機能障害に起因して発病することが示され、『「DSM-Ⅳ」の第一要件の規定内容は、誤りである』ことが示されているのです。

(4) 『AD型認知症』発病の最初の段階である「小ボケ(軽度認知症)」の段階では、意識的な世界を運行する三頭建ての馬車の「御者の役割」を担っている『前頭葉機能』だけが、異常なレベルに衰えて来ているのに対し、馬車を牽引するだけの役割りに過ぎない左脳も右脳も運動の脳も、未だ正常な機能レベルに在るのです。

※1「3つの仮説」の内で通説の地位にあるとされる『アミロイドβ仮説の主張に従ってみた場合、『前頭葉機能が、真っ先に障害される』という事象の事実を合理的に、客観的に、根拠となるデータを添えて、説明することが不可能な事』なのです。

※2 彼等は、この程度のことさえも知らないで、「物忘れの症状」を外観的に観察するだけの程度のものに過ぎない「CDR」(臨床的認知症尺度)や「MCI」(言葉の表現だけに因る軽度認知障害判定尺度)を持ち出してきて、「発病の有無及び症状の程度の判定の基準」更には、開発した薬の治療効果の有無の判定、或いは、投薬の対象者の選別にも、それらの(杜撰で/主観的な基準)を持ち出して来るのです。

&4  14689に実施した「MMSE」のテスト結果が語る『重要な指標』

(1) 「意識的な世界」と『AD型認知症』の発病原因との関係:DNAの99%が同じとされるチンパンジーにも無い世界、私たち人間だけに特有な世界であり、私たちの日々の暮らしの中核をなしているのが、『意識的/目的的な世界』なのです。「意識的な世界」は、目的的な世界であり、自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、何等かの実行テーマを発想して、それを実行に移す為に、実行内容を企画し、計画して、実行の結果を洞察し、推理し、検索し、シミュレーションして、シミュレーションによる比較結果に基づいて、最終的な実行内容並びに実行の程度及び態様を抑制し、選択し、実行の決断をして、脳の各部に実行の指令を発するという機能の発揮構造が存在するのです。上記に例示列挙した機能である分析、理解、判断、企画、計画、洞察、推理、検索、シミュレーション、比較、抑制、選択、決断、或いは、感動等の機能が、『実行機能』と総称されている個別認知機能群なのです。

意識が覚醒した/目的的な世界は、「評価の物差し」の機能に因る評価/注意/関心/観方に従い、「注意の分配力」の機能が、「実行機能」を駆使して、所期の目的を実行し、所定のもくひょうを達成して行く世界なのです。その場合に、『評価の物差しの機能』及び『実行機能(Executive Function)』の機能の発揮及び発揮度を左右し、下支えている機能が、意欲、注意の集中力及び注意の分配力(三者を総称して、『前頭葉の三本柱』の機能と呼称)という機能なのです。

中でも、『注意の分配力』の機能は、『3つ以上の異なる/複数のテーマを同時に並行して処理する上で不可欠の機能であり、加えて、あの人は頭の回転が速いという言葉で表現されるように、咄嗟の判断と処理を行う上でも不可欠の機能』なのです。『注意の分配力』の機能は、チンパンジーにも備わっていない、私たち人間だけに特有な機能であり、「注意の分配力」の機能が異常なレベルに衰えてきて、正常なレベルで機能しないことに因る様々な支障、直接のアウトプットそれ自体が、『AD型認知症』発病としての症状として発現して来るのです。

世界中の専門家達は、この重大な要因に気づいていなくて、「末期の段階」(大ボケ)にまで症状が進行して死を迎えたお年寄り達の死後の『脳の解剖所見』や「物忘れの症状」を外観的に観察して得ただけのものである憶測や推測だけを根拠に、『「第二の人生」を送る上で継続されるナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下が、「AD型認知症」の発病及び症状の重症化の進行を惹き起こす直接で、唯一の原因である』こと、即ち、『アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」に過ぎないものである』ことに気づかないで、記憶障害が発病を惹き起こすと規定する「DSM-Ⅳ」の第一要件の確認要求内容未だにしがみついている有様。

『アミロイドβ仮説、タウ蛋白仮説及びアセチルコリン仮説という「3つの仮説」』は、根拠となる客観的な脳機能データさえ無い、主張内容自体が誤りで、憶測の産物に過ぎないのです。

「AD型認知症」の症状は、『廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行』に起因した『前頭葉機能についての機能障害』に起因して発現して来るものなのです。『記憶の障害に起因して症状が発現する』ことの確認を要求している『DSM-Ⅳ』の第一要件の確認要求内容が、単なる憶測、推測の類であり、『その規定内容は誤り』なのです。

「記憶の障害」に起因した症状、或いは、記憶の障害の症状は、症状の重症化が進行して行き、「中ボケ」の後半や「大ボケ」の段階に確認されることが多いのですが、『記憶の障害、或いは、記憶障害に起因した症状』自体が、小ボケの段階では「前頭葉機能」の機能障害(中ボケ以降の段階では、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能障害)に起因したものである』ことさえ、彼等は、未だに気づいていないことが大問題。

(2) 「意識的/目的的な世界」を脳の機能面から説明すると、言葉や計算や論理や場合分け等のデジタルな情報の処理に特化した機能が「左脳」であり、空間や形の認識や時間の経過の感覚、或いは、感情等のアナログな情報の処理に特化した機能が「右脳」であり、身体を動かす為の処理に特化した機能が「運動の脳」なのであり、「意識的な世界」を簡潔に表現すると、左脳、右脳及び運動の脳の三頭の馬が牽引する『三頭立ての馬車』が運行する世界なのであり、その運行を支配し、管理し、コントロールしているのが、御者の役割を担っている『前頭葉機能』という脳機能なのです。

(3) 私たち二段階方式は、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルの客観的な判定を基礎とした『AD型認知症』の発病の有無及び症状の段階区分を設定し、判定/鑑別するに際して、『前頭葉機能』の機能レベルを「改訂版かなひろいテスト」で並びに『左脳及び右脳』の機能レベルを「MMSEテスト」で各々判定した上で、脳の使い方としての「生活習慣」(生活歴の聞き取り結果)及び三段階に区分される類型的な症状を示す指標である「改訂版30項目問診票」との照合結果並びに次の(4)の項目で説明する『MMSE下位項目の項目困難度』の指標との照合により、総合的に評価し、判定するのです。

(4) 14600人を超える受信者の殆ど全ての人達、発病者と判定された『高齢者』(「小ボケ」、「中ボケ」及び「大ボケ」の全ての段階が含まれる)の「脳機能データ」を根拠とした、発病者だけに確認される臨床的尺度『MMSE下位項目の項目困難度』の指標の内容とその意味は、以下の通り:

(ⅰ)「AD型認知症」の発病者である場合、且つ、その場合に限り、MMSEテストの結果について(小ボケ、中ボケ及び大ボケの何れかの段階と判定された14600人を超える人数の被験者の脳機能データが根拠)、以下に示す順番、出来なくなっていく順番(二段階方式の用語で言う「MMSE下位項目の項目困難度」)という指標が存在するのです。この指標は、事象の事実の指標なのであり、客観的で、論理的で、科学的な「脳機能データ」なのです。

困難度が高い順番で示すと、想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名の順番となり、➡この低下順の通りでない場合は、他の病気(他のタイプの認知症、又は、認知症と紛らわしい他の病気)ということになります。

(ⅱ)この脳機能データは、「事象の事実」なのであり、「アミロイドβ仮説」では、このデータの存在する理由を客観的及び合理的並びに論理的に説明できないのです。言い換えると、この脳機能データの存在の一事をもってしても、『アミロイドβの蓄積で生成される老人斑が、情報を連絡する役割を担っている「神経細胞の大量死」を惹起して、記憶障害の領域が惹き起こされ/拡大されることに因り、「AD型認知症」を発病/重症化が進行すると主張しているアミロイドβ仮説の主張内容は、重大な誤りの内容である』と言い切れるのです。

※1 発病者であれば必ず(神経細胞の大量死が起きて来る)と主張するのであれば、『MMSE下位項目の項目困難度』の指標が存在するという極めて多数例の脳機能データを根拠とした「事象事実」の存在を合理的に、論理的に、科学的に説明できないのです。

※2 エーザイは、本当の意味での早期の段階である「小ボケ」及び「中ボケ」の段階の発病者についてのMMSEテストの実施データを持っていないので、『MMSE下位項目の項目困難度』の指標が存在することにも気付いていないのです。

&5『AD型認知症』の段階的な症状の「標準的な滞留期間

(1) 『AD型認知症』は、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される「類型的症状」が発現して来るのが特徴。

(ⅰ)発病の最初の段階が「小ボケ」(軽度認知症)であり、次いで、「中ボケ」(中等度認知症)の段階があり、最後が、末期の段階である「大ボケ」(重度認知症)の「3つの段階に区分される」のです。

(ⅱ)私たち「二段階方式」は、『脳のリハビリ』の実施に因る症状の回復の可能性の有無及びその程度により「3つの段階」に区分。

 〇  小ボケ 症状の回復及び/又は症状の進行を遅らせることが、可能

 〇  中ボケ 症状の進行を遅らせることが、未だ可能

 〇  大ボケ 症状の進行を遅らせることも、最早困難(精神科医は、この段階で初めて発現して来る重度の症状の外観的な観測により、発病と診断する『発病のレッテル貼り』をしているだけ。  介護する以外に、為す術が何も残されていないことに注意)

(ⅲ)標準的な滞留期間の存在

 〇  小ボケの段階  発病してから3年間

 〇  中ボケの段階  中ボケに進行してから2~3年間

※1  発病して5~6年が経過すると、末期の段階である「大ボケ」の段階に進行します。

大ボケについては、滞留期間自体が存在しません。老衰その他何らかの病気が原因で死を迎えることになる時迄、大ボケの枠の中で、症状が進行して行き、身体が持つお年寄りの場合は、植物人間状態になる場合もあります。

※2 標準的な滞留期間と差異があるケース(滞留期間が長い場合と短い場合の両方)については、被験者が何かを「キッカケ」として意欲を喪失し、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が継続してきた期間を対象とし、その期間中の脳の使い方としての生活習慣の具体的な中身を聞き取るのです。そのプラス要因(滞留期間を長くする生活習慣要因)とマイナス要因(滞留期間を短くする要因)を詳しく聞き取った結果をまとめて例示したのが、&6の「生活習慣要因」です。

&6 脳の老化のスピード差』をもたらす「生活習慣要因」

(1)「第二の人生」を送る60歳を超える年齢の「高齢者だけ」を対象に発病するのが特徴である『AD型認知症』は、発病自体を予防することが出来るのです。更には、本当の意味での早期の段階である「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で発病を見つければ、治すことも/更なる重症化の進行を抑制することも出来るのです。『脳のリハビリ』の実施により、症状の回復及び症状の進行の抑制が可能である段階、本当の意味での早期の段階であり、「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階にあるお年寄りであれば、「脳の使い方」としての「生活習慣」の内容次第で、症状の更なる進行が抑制される/進行が更に加速されることになることが、事象の事実として示されているのです。

治すことが出来ないタイプの認知症であると誤解されている理由は、診察に従事する専門の医師達までもが、「DSMーⅣ」の第二要件の確認要求内容を微塵も疑うことなく、金科玉条として信望していて、極めて重度の症状である『失語や失認や失行(紛い)の症状が、発病の初期症状であると誤解して居る』為に、見つけている段階が遅すぎることにあるのです(「二段階方式」の区分で言う小ボケ及び中ボケの段階で発現してくる症状を見落としていて、未だに末期の段階である「大ボケ」の段階で発現してくる症状から、発病と診断しているのが原因)。

(2) 様々な種類が数有る認知症の内でも、その大多数、90%以上の割合を占めている『AD型認知症こそ、早期発見と早期治療が不可欠で、且つ、有効なタイプの認知症なのです」。私たち「二段階方式」の主張内容は正しいし、北海道から九州に跨る452の市町村での住民参加型の地域予防活動の実践の成果により(この活動は国が関与していなくて、高齢化が進行していて予防活動に関心があった先駆的な市町村との有償の契約に基づいて実施 、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証しているし、専門家達が驚くような顕著な成果もあげているのです。権威達の主張内容と「真反対のもの」である為に、脳機能データや実施結果の有効性の判定データ(管理ソフトも独自開発している)、更には、種々のマニュアルも提示して、会議の場で詳しく説明したのです。私たちは一日千秋の思いで、良い返事を心待ちにしているのですが、『二段階方式による住民参加型の地域予防活動を国策化する』との回答が、まだ来ていない。

(3)あの『単なる「対症療法薬」でしかない「アリセプトを含む4種の薬」』も、アデュカヌマブも、『今回のレカネマブ』も、その治療効果の有無の判定に際して、極めて重要な上記の要因を排除出来ていないのです。即ち、「重大な欠陥を有する判定及び評価方法が実施されている」と言い切れるのです。

※ 正しく、適切で、客観的で、論理的で、科学的な評価及び判定を実施するには、上記の要因を排除した上で、それらの薬が、治療効果を有するものなのか否かを判定評価すべきものなのです。

『事象の事実』としての脳機能データが示している要因、提示されている「脳の使い方としての生活習慣の要因の影響」の要因排除出来ていない評価は、当該新薬と治療効果との間の因果関係の存在を証明したことにならないのです。『評価の基準及び評価方法重大な欠陥がある』ことを指摘し、問題提起したいのです。

(4) 「脳の加速度的な老化」(ナイナイ尽くしの『単調な生活習慣』の継続に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行)のスピード差をもたらす『生活習慣』の要因を例示的に挙げると、以下の通りとなります。但し、対象となるのは、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の高齢者だけであることに注意してください(加齢に起因した脳の老化の進行が基礎要因として有ることに対し、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行と言う加重要因が加わることになるからです=これが、「AD型認知症」の発病の真の原因(メカニズム)です。

(5)『前頭葉』機能を含む・脳全体の機能レベルについて、最初に前頭葉の機能異常なレベルに衰えて行くことに端を発し、次いで左脳右脳運動の脳の順番に波及していく、そのことを直接的に及び厳格に反映した『AD型認知症』の三段階に区分される類型的症状が発現してくるのです。

記憶の障害の症状又は、記憶障害に起因した症状』と推測されている症状自体が、「小ボケ」の段階では前頭葉」の機能障害に起因して発現してくるものであり並びに中ボケ以降の段階では、「前頭葉」を含む脳全体の機能障害に起因して発現してくるものであること、このことを言い換えると、『AD型認知症を発病した結果として発現してくる様々な程度及び態様により発現してくる症状の一つの(一部をなす)ものに過ぎないのであり、「発病の原因である」と規定している『DSM-Ⅳ』の第一要件の確認要求内容は、誤りなのです。『その内容を前提』とした憶測や推測の類であるアミロイドβ仮説を含む『3種の仮説』の主張内容もまた、誤りということ(『屋上屋を重ねた誤りの内容』と言うべきもの)。

ⅰ)プラス要因(廃用性の機能低下の進行を妨げ、或いは、遅らせる要因)の例示

※「イキイキと変化にとんだ楽しい生活習慣」=右脳や運動の脳を生き生きと使う生活で、前頭葉機能の出番が増えて、『脳全体が活性化』する生活習慣(脳の老化を抑制する条件)を言います。

〇家族や仲間と談笑しながら、散歩や運動をすること;家族の優しい言葉かけや励まし、家族との団欒の時間;家族との楽しいイベント(外出、買い物、ドライブ、小旅行、ゲーム);離れて住む子や孫からの定期的な励ましの電話や手紙;趣味の教室や地域ボランティア活動への参加;家事にカムバック(自分なりの役割が認められ、喜びに繋がる家事への復帰);友人や仲間との触れ合いの場への参加(趣味の教室、ゲートボール、カラオケ、囲碁、将棋、お茶飲み会)等。

ⅱ)マイナス要因(廃用性の機能低下の進行を速める要因)の例示

※「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣」=右脳、運動の脳を使う生活が極端に少なくて、前頭葉機能の出番が少なくて、脳全体の活性化が低い生活習慣(脳の老化を加速させる条件)を言います。

〇 定年退職;家族や友人との別離;他人に言えない家庭内の不和や心配事の継続;自身の病気や病人の介護;転倒骨折による長期入院;寡夫(寡婦のケースの割合は、寡夫のケースの場合よりは少ないが)になって独り暮らし、自然災害で家や家族や財産を失うこと等で、単調な生活が日々繰り返されるだけの暮らし方をせざるを得ない状況の発生と継続が「キッカケ」となり、『心が折れて』しまい、何事に対しても『意欲を喪失』し、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』が開始され、継続されていくことになるのです。

※1 定年退職は、仕事一筋で遊びや交遊の機会が殆ど無かった生き方に疑問を持たなかった人で、第二の人生に入って、『時間は有り余るのに、することが無い毎日』を送る人の場合のこと。

※2 「独り暮らし」は、寡婦(夫)になっても、明るく、趣味や遊びや交遊を楽しめている場合は発病の対象ではありません。寡婦の場合は、配偶者の死後、立ち直る機会が早く来るようです。

&7 『AD型認知症』の発病のメカニズム

Ⅰ.「AD型認知症」は、発病自体の予防及び重症化の抑制が可能

(1)「AD型認知症」は、脳が壊れてもいないのに(器質的な原因病変が存在していないのに)、認知症の症状が発現して来る、私たち「二段階方式」の理解では、①一つには、『加齢』に起因した「前頭葉機能」の機能低下の進行(正常な老化の進行=60歳を超える年齢の高齢者であること)が基盤の要因にであって、②もう一つ別の要因であり、仕事とは無縁の日々となる「第二の人生」を送る上での、「日々の脳の使い方」としての単調な『生活習慣』、私たち独自の言葉で言う、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行(日々の使い方が不十分である為に、機能低下が進行して行く)が加重される(基礎要因に/加重要因が加わる)ことに因り、即ち、『異なる二つの要因が、同時に並行して存在し、重なり合うことに因る相剰効果に因り、廃用性加速度的異常機能低下の進行が起きて来る先に、「AD型認知症」発病及び症状の重症化の進行が待っているのです。

(2)『AD型認知症』の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」に過ぎないのであり、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される類型的症状が発現して来るのが特徴であり、『前頭葉機能を含む/脳全体の機能が活性化する生活習慣の構築と継続的な実践の自助努力とにより、発病自体を予防することが可能』であり、早期診断(小ボケ及び中ボケの早期の段階で発病を見つけること)と早期治療(「脳のリハビリ」の実施)により、症状の回復及び/又は重症化の進行の抑制が可能なのです(「二段階方式独自の見解であって、現在もなお、認知症研究が専門の世界中の権威達の主張内容とは、真反対の主張内容=正しい主張内容)。

(3)私達人間だけに特有な世界である『意識的/目的的な世界』に於ける脳全体の司令塔の役割りを担っている『前頭機能』が異常なレベルに衰えて来たことの直接の反映が、認知症発病としての症状となって発現して来るのです。その最初の段階が「小ボケ」(司令塔の役割を担っている『前頭葉機能』だけが/異常なレベルに衰えて来ていて、手足である左脳も右脳も運動の脳も未だ正常な機能レベルに在る段階)に端を発し(発病の最初の段階)、次いで、「中ボケ」(「前頭葉機能」が、小ボケの段階よりも更に衰えてきていて、左脳と右脳と運動の脳までもが異常な機能レベルに衰えてきている)の段階を経て、最後は、末期の段階である「大ボケ」の段階へと、徐々に、段階的に、何年もかけて進行して行くのが「AD型認知症」の特徴なのです。身体が持つお年寄りの場合に、最後に辿り着く末期の段階、二段階方式の区分で言う『大ボケ』の段階は、「前頭葉機能」、左脳、右脳及び運動の脳の機能の全てが、中ボケの段階よりも更に異常なレベルに衰えてきている段階であり、「意識」を構築し、コントロールしている核心的な機能である『注意の分配力の機能』が、「大ボケ」の初期の段階(MMSEの換算値が14点~10点)でさえ、最早ほとんど機能しえないレベルにまで衰えてきている結果、「実行機能」が殆ど働かない状態にあるのです。

(4)発病の末期の段階である『大ボケ』の段階の症状を観察すると、「記憶障害」の症状であるのかと推測させるものが多くみられるのですが、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能面と言う視点と脳機能データの変化内容とを詳細に分析すれば、『記憶障害に起因したように見える』ものも全てが複合機能体としての『前頭葉機能』を含む脳全体の機能の機能障害、即ち、①『前頭葉の三本柱』の機能障害、就中、『注意の分配力の機能』の機能障害/②『評価の物差し』の機能の機能障害及び③『実行機能』の機能障害並びに、④左脳、右脳及び運動の脳の機能障害と言う要因が全て絡んだ結果としての、『前頭葉機能を含む脳全体の機能』の機能障害に起因したもの、且つ、その機能レベルの反映としての段階的な症状であることが、分かってくるし、理解出来るのです。

(5)「AD型認知症」研究及び診断の専門家達(学者や医師)から、発病の原因が不明であり、治すことも、症状の進行を抑制することも、更には、発病自体を予防することも出来ないものとされている「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型の、単なる「生活習慣病」(但し、食生活や糖尿病の発病とは無関係のものであり、脳の使い方としての視点と意味で言う/生活習慣病を言うものとする)に過ぎないものであること並びに「AD型認知症」は、性質それ自体として、治すことが出来ないものではなくて、早期診断と早期治療により治すことが出来るものであるし(医師達が、発病を見つけている段階が遅すぎるせいで治せないだけ)、症状の進行を抑制することが出来るものであるし、更に言うと、脳の使い方としての「生活習慣」の在り方を自分なりに創意工夫し、「前頭葉」機能を含む脳全体の機能が活性化するその「生活習慣」を継続することに因り、発病自体を予防することが出来るタイプの認知症であるというのが、私たち「二段階方式」独自の世界に類例のない考え方であり、主張(疫学的方法により実証済み)のものなのです。

(6) 治すことが出来ないとか、症状の進行を抑制出来ないとか主張している彼等は、単に、『発病を見つけている段階が遅すぎるせいである』ことについて、問題を指摘しておきたいのです。

米国精神医学会が策定した「DSM-Ⅳ」の第二要件の規定が失語や失認や失行(紛い)の症状が初期症状であるとの規定内容自体が重大な誤りであることに気づかないでいて、大ボケの後期の段階になって初めて症状の発現が確認される「極めて重度の症状」であることを見逃していて、未だにその規定内容を信望しているのです。その結果、「脳のリハビリ」の実施により、正常なレベルへの症状の回復及び/又は症状の重症化の進行の抑制が可能である本当の意味での早期の段階である「小ボケ」及び「中ボケ」の段階が存在していることに気づいていないのです。

Ⅱ.世界中の専門家達は、『誤った場所を誤った方法で、掘っているだけ』

(1)「AD型認知症」の発病の有無の判定に際し、専門家とされる人達は、『意識的/目的的な世界』にも、『前頭葉機能』及び機能レベルというテーマにも関心を持たないのです。その結果、注意の分配力の機能も、前頭葉機能も備わっていない「マウス」(アミロイドβを注入したアルツハイマー・マウスを含む)を研究対象にしているのです。その上に、『注意の分配力』の機能の発揮の度合いが、『記憶』(記銘する際の記銘度の深さや想起する際の機能の発揮度)に極めて大きく/重要な影響を与えていることさえ知らないで、アミロイドβの蓄積/蓄積量が、「記憶の障害」にどの程度影響するか否かを、マウスの行動を基礎に研究している有様。

(2) 『AD型認知症』は、前頭葉の機能障害に起因して発病するものであり、『記憶の障害』自体も、『前頭葉機能』の機能障害に起因して発現する『一つの態様に過ぎない』のです。「二段階方式」が、「前頭葉の三本柱の機能」と呼称する意欲注意の集中力及び注意の分配力の機能、取り分け、『注意の分配力』の機能の発揮度が、「記憶(記銘及び想起)」に与える直接的な影響並びに前頭葉の三本柱の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に起因した機能障害が、『実行機能』の発揮度に対して与える直接的な影響についてさえも、無知な儘

(3)『意識的な世界』を構築し、統括し、管理し、コントロールしていて、意識の覚醒の度合いを支配している脳機能の要の機能である『注意の分配力』の機能についての知見に乏しいこと、就中、「注意の分配力」の機能の関与なしには、『実行機能=Executive Function 』の発揮も、発揮の度合いも顕現してこないこと、即ち、『実行機能の機能発揮上の二重構造の存在』についても無知な人達なのです。これ等のテーマについての深く十分な理解なしには、「AD型認知症」の発病及び症状の重症化が進行して行くメカも機序も解明できないことに気づいていないのです。

&8 『AD型認知症』の症状の進行を遅らせることが出来る「治療薬は、存在しえない」

(1) 高齢化とともに増え続ける認知症。治療には複数の薬が開発され、世界中の医療現場で投与されています。最近、フランス政府は、これら4種の薬を全て公的医療保険の対象から外したのです

(2)薬の承認後に何年たっても、QOLなど患者にとって重要な効果があることの科学的根拠となるエビデンスが得られなかった為に、保険適用から外されたそうなのです。これらの薬は、ドネペジル(商品名アリセプト)、ガランタミン(同レミニール)、リバスチグミン(同イクセロン)、メマンチン(同エビクサ)の4種類で、日本でも『AD型認知症』の治療薬として現在も使われているものなのです。

&9 ㇾカネマブには、症状の進行を遅らせる治療薬の効能は、皆無

(1) 開発の基礎理論であるアミロイドβ仮説の問題点

『アミロイドβ・蛋白は、アミロイド前駆蛋白からペプチド分解されて生成され、アミロイドβ・オリゴマーとなって神経細胞毒性を生じる。細胞内及び細胞外に蓄積したアミロイドβの蓄積により神経細胞障害をきたす』。

前記内容は、ある論文の一節なのですが、先駆的なテーマに関する各種医学論文の問題点として、論理的で、客観的で、科学的な証拠データを基礎付けとした『因果関係の存在の実証』が、杜撰なのです。各種の前提がいつの間にか消し去られ、あたかも因果関係が存在するかのような記述が多過ぎるのです!

アミロイドβの蓄積(老人斑の沈着)と『認知機能の低下』との関係の有無をテーマにした論文でありながら、『前頭葉機能の機能レベルの低下』との関係を全く論じていないのです。『AD型認知症』は、『意識』が覚醒した状況下における目的的行為のアウトプットの異常性、症状の有無及びその程度を、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能面及び機能レベルと言う視点で考察しない限り、「認知機能」と言う表現を使うだけでは、まっとうなレベルの論文ではないことを自覚すべき❣

(2) 対象者を選別する基準とされる『MCI』及び「CDR」の問題点

この薬は、開発したエーザイ自身が、『アミロイドβが脳内に蓄積され始めた極く初期の段階で投与しないと効果が期待出来ない』としているものなのです。治験の過程でも、MCIの該当者が対象とされているのです。然も、効果の有無の判定では、以下に問題を提起する『CDR(臨床的認知症尺度)とは名ばかりで、主観的な記述基準に基づく、外観的で/主観的な観察結果を数値化する手法が特徴であり、客観性は担保されていないもの』により、効果の判定が行われているのです。

(3)1980年代になって考案された「CDR」の基準は、元々が、『AD型認知症の診断基準でもなければ、判定基準でもない』のです。(被験者の状態を観察)する為の「一つの観察方法」程度のものに過ぎないのです。評価方法は、全ての項目が外観的な観察、主観的な評価だけで構成されていて、『認知機能』の障害の有無及びその程度が主たる要件であるはずの『認知症の判定』については、「客観的な手技に因る認知機能検査が行われない」のです。

臨床的認知症尺度(Clinical Dementia Rating:CDR)とは、認知症の重症度を評価するためのスケールの一つ。このスケールの特徴は、「認知機能」や生活状況などに関する6つの項目を診察上の所見や家族など周囲の人からの情報に基づいて主観的に「観察評価」した結果を、主観的に数値化するもの。

各項目は「健康」な状態から「重度認知症」まで5段階に分類されています。評価表に基づいて分類することで「認知症の程度」だけでなく、特に、『障害されている機能』を把握し、予後の見通しを立てるのに役立つとされているのですが、真っ赤なウソなのです。何故なら、表にしてみると、如何にも様々な要因で構成されていて、レーティング(点数化)して区分けられているのですが、その全ての要因の判定が主観的な言葉だけのものであり、『客観性が全く担保されていない』のです。

従って、このスケールは『認知症の診断』自体に用いられることはなく、あくまで認知症によるそれぞれの機能障害の重症度を主観により判定し、『その後の生活支援等のプランを立てることを目的としている』ものなのです。そもそも、認知機能障害の判定基準ではないのです。

(5)Tadのブログでも、これまで度々取り上げてきたのですが、『MCI 』(軽度認知障害)の基準内容も、極めて主観的なものである外観から観測しただけの「物忘れの症状」の程度と態様が主であり、認知機能を気にする医師の場合でも、認知機能障害の有無の判定としてMMSE による判定が行われているだけと言うことなのです(=ナンセンスな基準と言うしかない)。MMSEは、御承知のように左脳と右脳の機能レベルを判定する為の神経心理機能テストであり、三頭立ての馬車の御者、意識的な世界における『脳全体の司令塔の役割』を担っている『前頭葉の機能レベル』の判定(正常なレベルなのか、異常なレベルに在るのか)が為されていない=精緻で客観的に判定できる手技を持たないために、無視されてor 脇に置かれた儘でいる)ことが大問題。

(6)  『軽度認知障害(MCI)』の考え方は、その名の通り「軽度の」認知障害が見られる状態を言うものとされています。『認知機能が正常なレベルに在るとはいえないものの、認知症と診断されるほどの日常生活への影響はまだないものを言う』とされている。意識的な世界の要であり、脳全体の「司令塔」の役割を担っている『前頭葉機能が、正常であるか、異常であるか』について、客観的で、精緻な判定が出来る手技の活用に因る評価及び判定(診断)を義務付けるべきと考えるのです。

       本著作物「H-12」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所帰属しています。

 

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『AD型認知症』について、権威(機関)が語る内容は全て誤り(E-05)

2025-07-20 | アルツハイマー型認知症の予防が国民的課題

&1アルツハイマー型認知症』の発病/症状進行の原因について権威(機関)が提示する内容

Ⅰ.『DSM-Ⅳ』の「第一要件」も「第二要件」も、両者共に規定内容が重大な誤り/

1.『DSM-Ⅳ』の第一要件の規定内容は、『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』を、「記憶障害」に起因して発病すると規定。この規定は、発病との間の因果関係の存在を客観的な証拠データで証明することが出来ていない上に、末期段階に在る「極めて重度の症状」の発現者の発言や行為や行動を、単に外観的に観察した/推測に基づいた憶測の類に過ぎないのです。「記憶の障害が発病を惹き起こしている」と主張する客観的な証拠データが、存在していない代物。

※私たち二段階方式が、独自に集積/解析/解明した脳機能データである、❶「AD型認知症」の発病者であれば、『必ず前頭葉機能⇒左脳⇒右脳⇒運動の脳の順番に、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行く/厳密な順番が確認されると、❷「AD型認知症」の発病者は、『MMSEの下位項目について、出来なくなる厳密な順番が確認される』こと、❸早期の段階である「小ボケ」及び「中ボケ」の期間については、『標準的な滞留期間』の存在が確認されること及び「小ボケ」/「中ボケ」の早期の段階でのみ確認される、『脳の老化のスピード差をもたらす生活習慣要因の影響』のデータ等の解析結果【これらは事象の事実としての脳機能データなのであり、即ち、/❶『DSM-Ⅳ』の第一要件の規定内容が誤りであること、❷『DSM-Ⅳ』の第一要件の規定内容が正しいことを前提とした仮説である、「アミロイドβ仮説」の主張内容が誤りであること、❸「アミロイドβ仮説」を理論的な根拠に開発されたエーザイの「レカネマブ」には、「AD型認知症の症状の進行を遅らせる効能は、皆無であること」についての、『実証データ』でもあるのです】!!!

2.第二要件の規定内容は、失語や失認や失行(紛い)の症状が、発病の初期症状であると規定しているが、これまた、重大な誤りの内容。私たち「二段階方式」の『脳機能データ』によると、失語や失認や失行(紛い)の症状が発現して来るのは、発病の末期の段階、前頭葉機能の判定テストである「改訂版かなひろいテスト」に不合格で、且つ、MMSEの換算後の総得点が10点未満となる「高齢者」、末期の段階である「重度認知症(大ボケ)」の後期の段階に在ると判定された高齢者だけに確認される症状、「極めて重度の症状」なのです。

Ⅱ.発病原因に関する「3つの仮説」の主張内容は、全てが誤り:

1.『AD型認知症』の発病原因(メカ)に関して提示されている「3つの仮説」は、主張内容が全て誤り:

「3つの仮説」の全てが、『「DSM-Ⅳ」の第一要件の規定内容が、正しい』との大前提で想定し/構想された主張内容なのです。発病との間の「因果関係の存在」についての実証が未だに出来ない為に、未だに、仮説の儘なのです。

2.「アミロイドβ仮説」は、『AD型認知症』の発症についての仮説であり、2006年に提唱されたもの。『AD型認知症』の発病の原因と考えられている仮説の中でも、世界的に現在も通説(支持する学者数が最多の意味)とされていて、悲しい哉、我が国では、東大/京大/理研(MIT研=利根川進)が、牙城

(1) アミロイドβの蓄積により生成されてくる老人斑が持つ毒により、神経細胞やシナプスが傷つけられていき、傷ついた神経細胞が大量死することにより、脳が委縮し、『記憶障害』が引き起こされることで、『AD型認知症』を発病するとの憶測に基づいての仮説

(2)アミロイドβが蓄積して「老人斑」が出来、或いは、タウ蛋白が沈着して「神経原線維変化」が起きると、必ず、認知機能が異常なレベルに、低下してしまうのでしょうか。実は、そうではないのです。老人斑や神経原線維変化は、『AD型認知症』の人にも、一つの特徴的な変化として現れて来ますが、『AD型認知症の発病者ではない人』にも見られるのです

3.三段階に区分される「段階的な症状」が存在することに関する誤解と無知/

我が国だけでなくて、未だに世界的に権威を保っている米国精神医学会が策定した「AD型認知症」の診断規定である「DSM-Ⅳ」の第二要件が、発症の初期症状であるとして確認を要求している「失語失認失行紛い)の症状」は、上述したように、『AD型認知症』の発病患者の末期の段階である「大ボケ」の後期の段階で、初めて確認される『極めて重度の症状』なのです。

※もっと軽い段階であり、「脳のリハビリ」の実施により回復及び/又は症状の進行の抑制が可能である『本当の意味での早期の段階』、私たち「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階の症状が見落とされているのです。彼らは、「前頭葉機能」の機能レベルを精緻に判定出来る「手技」を持たないので、見落としているのです。

様々な程度及び態様での発現が確認される『AD型認知症』の症状は、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした、三段階に区分される段階的で/類型的な症状が発現して来るのが特徴(私たち「二段階方式」独自の区分で言う「小ボケ」、「中ボケ」及び「大ボケ」の順番に発現する)。

その症状は、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣(追及する特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い単調な生活習慣)』が継続されている条件下で、何年間もかけて、徐々に、段階的に、重症化が進行して行くのが特徴。世界中の権威達は、この程度のことさえ知らないのです。

廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行を特徴とする『AD型認知症』の発病の場合は、必ず、〔前頭葉機能⇒左脳⇒右脳⇒運動の脳の(厳密な順番)に、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くのが特徴なのです(14689例に上る、「小ボケ、中ボケ及び大ボケ)の段階の発病高齢者に「二段階方式」の手技を実施して、解析した結果(=「事象の事実!!」。

4.認知症全体に占める割合の誤解とその理由

(1) 杜撰な『脳血管性認知症』の診断の横行とその結果

ところで、「脳血管性認知症」は、「脳を養っている大小の血管の障害」である脳梗塞や脳出血に直接起因しておきる認知症を言うものと定義されています。実態面から言えば、脳を養っている大小の血管が閉塞して十分な量の血液を脳に送れなくなったために、脳の働きが全般的(左右の脳の両側性)に低下して、そのことを直接の原因として認知症の症状を起こしてくる「閉塞性血管障害」のものが最も多く、一部に「出血性」のものがあります。

どの種類の認知症であれ、「脳の器質的な障害を含む何らかの脳機能の障害によって、正常なレベルとされる程度にいったん完成された知的機能が、全般的(左右の脳の両側性)且つ継続的に機能低下した状態にあることにより、社会生活や家庭生活やセルフケアに支障が出てきている状態を認知症と言う」とするのが、一般的な認知症の定義の仕方なのです。

「何等かの脳機能の障害」という(原因)により「知的機能の全般的(左右の脳の両側性)且つ継続的な機能低下」という(結果)をきたして「認知症の症状」を呈しているという、「原因」と「結果」との間に直接の「因果関係」が確認されることが必要不可欠なのです。 「脳機能の障害」(原因)が認められると言う為には、脳のある領域に血流の低下が確認され、且つその血流低下を惹き起こしている原因血管が確認されることが必要。

次いで、その血流障害がもたらしている「脳機能の低下部位」と認知症の症状を発現させている「脳機能低下の範囲」とが合致(結果)していることの確認も必要。逆に言えば、脳機能の障害という直接の(原因)と認知症の症状という(結果)との間の「因果関係」を厳密に確認しないで、認知症と診断してはいけない(杜撰に過ぎる)ということなのです。

※「脳血管性認知症」については、「診断内容」自体にも、大きな問題があるのです。

実際の診察の現場では、「局部的な脳出血や脳梗塞」がある場合(或いは、脳梗塞や脳出血の既往さえあれば)、左脳又は右脳の片側の脳の機能障害による「後遺症」としての記憶障害、或いは言語の障害や手足の身体的な不具合を伴う症状、又は「後遺症」を基にした種々の生活上の不便が認められると、「脳機能の全般且つ継続的な低下」の確認及び原因と結果との間の「因果関係」の確認を行うこともなく、「脳血管性認知症」としんだんしているケースが極めて多いのです。その結果、「脳血管性認知症」の認知症全体に占める割合が25%もの大きな数値になっているのです(誤診の結果としての数値)。5%が正しい数値なのです)。

(2) 本当の意味での「早期の段階が存在することへの無知の結果

我が国の実態で言うと、医療機関での診断では、「DSM-Ⅳ」の第二要件の規定の影響が未だに強くて、末期の段階の症状が初期症状であると誤解しているのです。

大病院になると、CTやらMRIやら、果てはPETまで繰り出して、末期の段階で発病を見つけているのです(機器を総動員することに因って、高額の診断費用を稼ぐことが出来るものの、早期診断とは無縁であって、単に『発病のレッテル貼り』をしているだけの診断なのです)。その上に、症状の進行を抑制する効能は有していなくて、症状の発現の仕方を抑制したり、昂進させる効能しか有していない『対症療法薬』を、「治療薬」と称して処方し、これまた、診断費用を膨らませているのです。

私たち「二段階方式」が、『AD型認知症』の症状を三段階に区分して判定していることには、実は、重大な意味があるのです。

小ボケ」は、「脳のリハビリ」の継続的な実施に因り、脳全体の機能レベルを正常なレベルに回復させること/症状の進行を抑制することが、可能なのです。

中ボケ」は、「脳のリハビリ」の継続的な実施に因り、症状の進行を抑制することが、未だ可能なのです。

大ボケ」の段階で発病を見つけても、最早手遅れ。『為す術が何も残されていない』ので、「介護するだけの対象」となるのです。

『AD型認知症』というタイプの認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病(但し、「食生活」は無関係のものであり、「第二の人生」を送る上での、「脳の使い方」としての生活習慣病であることに留意する)』に過ぎないというのが、私たち二段階方式の主張なのです。

私たち「二段階方式」の主張内容が正しいことは、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村での『「AD型認知症」の早期診断による回復、更には、発病自体の予防を明確な目的とした『住民参加型の地域予防活動』の実践指導の顕著な成果により、疫学的方法により、実証済みなのです。

(3) 皆さんが、日頃、耳にしたり、目にする認知症の大多数、90%以上が、『AD型認知症』なのです。その『AD型認知症』について、権威とされる人達が異口同音に、『発病の原因が分からないし、一旦発病すると治すことが出来ないし、発病自体を予防することが出来ないタイプの認知症である』と主張しているので、政府大綱では、「発病の予防と早期診断による回復」については、将来の研究課題という位置づけであり、何等の対策が打ち出されない儘に、放置されているのです。

当面は、『介護の予防』が、国策としてのテーマであり、マスコミも取り上げないし、野党も問題にしないでいて、単年度ベースで、『介護の費用に投入する血税の額だけで、13兆円』、『末期の段階で発病を見つける診断(「発病のレッテル貼り」)及び症状の進行を遅らせる治療薬としての効能は皆無であり、症状の発現の仕方を亢進/又は抑制するだけの「対症療法薬」でしかない薬の処方の費用などの医療費に投入する血税の額が、10兆円』を超えて来ているのです。

主張内容が根本的に誤ったものである「アミロイドβ仮説」が世界的に通説の地位に在り続けていて、米国では、ハーバード大学が、我が国では、東大、京大、理化学研究所(MIT研究室=利根川進)がその牙城であるという、権威とその権勢に気圧され、手も足も出ないということなのでしょうか。

Ⅲ.回復させることも、発病の予防も、困難とする権威達の主張は誤り/

(1) 『治すことが出来ない』との主張の誤りの核心的な原因

世界中の権威とされる機関や専門家達は、「DSM-Ⅳ」の第二要件の規定内容『失語や失認や失行(紛い)の症状が発病の初期症状であると規定していて、医学会では、未だに権威がある為に、その規定を鵜呑みにしているので、それよりも軽い段階の症状に関心が行かない儘なのです。

末期の段階であることに気づかないでいて、「DSM-Ⅳ」が確認を要求する基準に依拠した判定と診断がまかり通っているだけなのです。末期の段階、私たち二段階方式の区分で言う「大ボケ」の段階の症状が発現して来るまでに『前頭葉』を含む/脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してきた高齢者達の脳は、症状の進行を抑制させることさえも、出来ないのです。その意味で言えば、治すことが出来ないということは間違ってはいないのですが、もっと軽い早期の段階、本当の意味での早期の段階である「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で発病を見つけて、「脳のリハビリ」を実行すれば、『治すことが出来る』/『症状の更なる進行を抑制出来る』ことを知らないし、その実体験も無いのです。

最近になって、MCI(Mild Cognitive,Impairment=軽度認知障害)という視点と基準が提起されて来て、もっと軽い段階に目が向けられたとは言うものの、「DSM-Ⅳ」の規定の『第一要件』の規定内容も、『第二要件』の規定内容も、(正しいものとの大前提)で提示されているに過ぎないのです。

MCIの判定基準は、外観から観察される記憶障害(重度の物忘れの症状)の症状の確認を基礎として、認知機能について、左脳と右脳の機能レベルの判定を目的とした手技であるMMSE又は、長谷川式による判定のみであり、肝心要の『前頭葉機能』の機能レベルについては、無関心なのです(「前頭葉機能」は、単体でなくて、複合機能体であること並びに人類最大の難問とされている「意識」の要の機能であることから、客観的に精緻に評価できる主義の開発が、極めて困難なことが原因なのです!!)。

「MCI」の判定基準を満たす場合は、〔『AD型認知症』の発病の前駆的状態である〕と説明しつつ、客観的な基準も、肝心の発病との因果関係を実証する何等の証拠データも提示されていない、意味不明の基準なのです。

(2) 『予防することが出来ない』とする主張の誤りの核心的な原因/

アミロイドβ」が蓄積されることに因り、老人斑が生じて、その毒性に因り、脳内の情報を連絡する役割を担っている神経細胞の大量死が引き起こされることが原因で、『AD型認知症』を発病するという仮説が正しいのであれば、発病の予防が困難という主張にもうなづけるのです。

真実はと言うと、『アミロイドβ仮説』は、発病の原因に関する主張内容が、100%間違っているもの』であり、『その仮説の主張者達は、未だに、発病の予防方法を考えつくことが出来ていない』というだけのことに過ぎないのです。

『発病の予防が可能であり、早期診断と脳のリハビリの実施により回復が可能である』と主張し、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村で、住民参加型の地域予防活動の実践展開を指導し、顕著な成果の実績を残して来ているのは、私たち「二段階方式」だけなのです。

『発病の原因が、分からないし、一旦発病すると治すことが出来ないし、発病を予防することも出来ないタイプの認知症である』とする世界中の権威達の主張とは根本的に異なり、『AD型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」に過ぎないのであり、早期診断により治せるし、症状の進行の抑制が可能であるし、更には、発病自体の予防が可能である』と主張し、主張内容が正しいことを、疫学的な方法により実証しているのは、私たち「二段階方式」だけなのです。

 

&2 意識、認知の機能構造と「AD型認知症」の発病との相互関係

1意識、認知と『実行機能』と「AD型認知症」との関係

「AD型認知症」の発病のメカニズム(原因)及び症状の重症化が進行するメカニズム(機序)の研究について、世界中で研究している機関や人達の数は、蟻の数ほどにもなると考えられるのです。それでいて、未だに、『発病の原因が分からないし、一旦発病すると治すことが出来ないし、発病自体を予防することも出来ないタイプの認知症である』とする誤った主張が幅を利かせ続けているのでしょうか。それは、「AD型認知症」だけが、私達人間だけに特有なものであり、人類最大の難問と言われている『意識』が関わるものだからなのです。意識の機能構造について古今東西、未だに誰一人として解明が出来ていないのです。

私たち「二段階方式」では、「前頭葉の三本柱」の機能(意欲、注意集中力及び注意分配力)が、複合機能体としての『前頭葉』機能の要である、『評価の物差し(=自我=意識の首座=脳の中のホムンクルス)』の機能及び『実行機能(Executive Function)』の機能の発揮及び発揮度を支配し、下支えしていること(「機能発揮上の二重構造」の問題)に早くから気付き、そのことが基礎に在って、『廃用性の異常な機能低下の進行』という加重要因(発病を惹き起こす引き金)の存在を解明することが、出来たのです(私たち「二段階方式」による世界初の解明/快挙!!!)。

(1)『意識(いしき、Consciousness)とは、「起きている状態にあること(覚醒)」又は、「自分の今ある状態や、周囲の状況などを認識出来ている状態のこと」を指す』と一般的には説明されています。『認知とは、理解・判断・論理などの知的機能を指し、精神医学的には知能に類似した意味であり、心理学では知覚を中心とした概念をいう』と定義されています。

(2)『実行機能』は、ある目標を達成させる為に/計画的に段取りをつけて行動する為に/不可欠の個別の認知機能の総称であって、人が社会的、自立的、創造的な活動を行うのに極めて重要とされている脳機能なのです。

(3) 私たち「二段階方式」の考えでは、DNAの98%が人間と同じであるとされているチンパンジーにさえも認められていない世界、私たち人間だけに特有な世界である『意識的/目的的な世界』とは、意識的/目的的に何等かの「テーマ」を発想し、目標を設定し、実行の仕方を計画して、実行の結果をシミュレーションして、実行の内容と仕方を比較し選択し、最終的な内容を決定し、実行を決断して、言うことになります。

その意識的/目的的な世界について、「AD型認知症」の発病者の場合は、意識的/目的的に何等かの「テーマ」を発想して、目標を設定し、実行の仕方を計画して、実行の結果をケース・シミュレーションして、実行の内容と仕方を比較し選択し、最終的な内容を決定し、実行を決断して、最終的に実行に移す場面、意識的/目的的な世界における様々な場面での、様々な程度態様による『重大な支障(AD型認知症の発病としての症状)が発現して来る』のです。

その核心的な原因が、権威が主張する「記憶の障害」という要因に起因して起きてくる訳のものではなく、『①/一つ』には、加齢の進行に因る機能低下(「正常な老化」の進行という基盤の要因及び『②/もう一つ別の、要因が、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行という加重要因であると、私たち「二段階方式」は、主張し、『住民参加型の地域予防活動』の顕著な成果に因る、疫学的な方法で実証して来たのです(世界に類例のない考え方!!!)。

『①と②と言う、異なるこの二つの要因が、同時に並行して存在し、重なり合うことに因る『相剰効果』によって、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能が、廃用性加速度的異常な機能低下を進行させていくその先に、「AD型認知症」の発病及び症状の重症化の進行が待っているのです。

加えて、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「三段階」に区分される類型的な症状(私たち独自の区分で言うところの三つの段階、「小ボケ」、「中ボケ」及び「大ボケ」の段階)が存在し、確認されることになると主張しているのです。その確認の対象となる、「意識」が覚醒した/目的的な世界における/脳全体の司令塔の役割を担っている複合機能体としての『前頭葉』機能の構成要素機能である「評価の物差し」の機能及び「実行機能(Executive Function )」の機能の発揮度及び「認知度」を左右し、下支えている機能が、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能(『前頭葉の三本柱』の機能と呼ぶことにします)なのです。この関係を私たち「二段階方式」は、「機能発揮上の二重構造」の関係と名付けています。

『前頭葉の三本柱』の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因り異常なレベルに衰えて来ると、機能発揮上の二重構造の関係から、『評価の物差し』の機能及び『実行機能』の機能の発揮度及び認知度が異常なレベルのものとなる為に、「AD型認知症」の段階的な症状が発現して来ることになるのです。そこには、器質的な原因病変というものが存在していないのです。

様々な種類が数ある認知症の内の大多数、90%以上の割合を占めて居ながら、発病の原因が不明であり、症状を治すことも、発病自体を予防することも出来ないタイプの認知症であるとされた儘で居るのは、『AD型認知症』の様々な症状が、「意識」のメカと密接不可分の関係に在る為に、解明することが極めて難しいものとなっているからなのです。

何故なら、「意識のメカ」については、『人類最大の難問』とされていて、未だに、誰一人として解明できていない代物だからなのです。私たち「二段階方式」は、活動開始の初期から、「意識」のメカとの関連という独自の視点から、「AD型認知症」の発病原因の解明について、挑戦して来た世界で唯一の研究機関でもあるのです(Kinukoが、「二段階方式」の手技を活用して、集積して来た、極めて精緻で/極めて多数の「脳機能データ」の解析結果及び当該「脳機能データ」を対象としての『Taの思考実験」が、基礎に在って、初めて為し得たことなのです!!!

この視点を持ったことが、次のテーマである(『機能発揮上の二重構造』の関係の存在という「テーマ」に気づくことに繋がり第二の人生」を送る上での脳の使い方としての/ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した/廃用性の異常な機能低下の進行という要因の解明に繋がったのです。個別での『評価の物差し』の機能及び『実行機能』の機能レベル及び機能低下の進行を/直接に評価/判定することなく、「前頭葉の三本柱] の機能の機能レベル及び機能低下の進行を判定することに因り、『前頭葉機能機能レベルを、精緻に/客観的に、判定できる訳なのです!!!

2.『機能発揮上の二重構造』の関係の存在

意識的/目的的な世界では、「意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能が、全ての基礎に在るのです。意欲の機能が発揮されない限り、事は起きてこないのです。注意の集中力が発揮されない限り、全てが中途半端な結果となるのです。注意の分配力の機能が発揮されない限り、テーマの発想も、目標の設定も、創意や工夫をする努力も期待不可能となるのです。

意識的/目的的な世界において、実行機能を発揮させるには、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の関与が不可欠となるのです。この二重構造、実行機能の発揮度を左右し、下支えているのが、『前頭葉の三本柱」の機能=意欲、注意の集中力及び注意の分配力』であることを理解しない限り、真の原因解明は、前に進まないのです。

3.複数の意識の同時存在と『意識の覚醒度』との関係

私たち人間には、チンパンジーにさえも備わっていない、『注意の分配力』という機能が備わっています。『注意の分配力』という機能こそ、『意識』の存在にとって不可欠の機能なのです。

注意の分配力』の機能とは、『内容が異なる(3つ以上の)複数の「テーマ」を同時に並行して処理する上で不可欠の機能』であり、並びに、『内容及び覚醒の度合い(覚醒度)が異なる複数の意識』を、同時に並行して、構築し、管理し、支配し、統合し、分離し、その覚醒度の変化を統括し、管理し、コントロールし、追及する機能を担っているのが、『注意の分配力』の機能なのです。『注意の分配力』の機能の働きがあって初めて、内容及び覚醒度が異なる(多重で、多層の)『複数の意識』の同時並存という世界が、同時に並行して管理されることに因って、構築され、存続し、維持されているのです(By Tad及び「二段階方式」による、世界で初の提示/問題提起なのです)!!!

※1例示的に説明すると、『様々な対象や内容に対する認知の度合いもまた、「前頭葉の三本柱」の機能、就中、『注意の分配力』の機能に左右され、下支えられているのです。古希を迎えた私達が、お友達を運転席の脇に乗せて、BGMを流してそれを楽しみながら、同時に並行して、お友達との会話を楽しみながら、且つ、行き交う車の状況や道路の状況や信号の変化等にも注意を配分しながら、その上、通り過ぎる景色の変化も楽しみながら、事故を起こすことも無く、側溝に脱輪させることも無く、安全に車を運転することが出来るのは、この『注意の分配力』の機能が正常なレベルで機能しているおかげなのです(複数の意識の同時存在とそのコントロールの事象事例)。

※2 車を運転していて、信号無視や歩道に乗り入れて、人身事故や車の損傷事故を起こす「お年寄り」が多いのは、注意の分配力の機能が異常なレベルに衰えてきている(小ボケ中ボケの段階に在る)お年寄りだからなのです。運動能力の衰えの問題以前に、『注意の分配力』の機能の衰えが主たる原因なのです。「AD型認知症」を発病して末期の段階にあるお年寄りが、ズボンを頭から被ったり、歯ブラシの使い方が分からなくなるのは、記憶の障害が原因ではなくて、注意の分配力の機能が異常なレベルに衰えてきていることが原因で起きてきていることに、専門家達が、早く気付いて欲しいのです。

注)「脳の活性化」とは、『前頭葉機能の活性化』ということになる訳なのです。

私たち人間だけに特有な意識的/目的的な世界は、「三頭立ての馬車」(左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引)の運行に例えると分かり易いと思うのです。三頭立ての馬車の「御者」の役割、意識的な世界における脳全体の「司令塔」の役割を担っているのが、「前頭葉」機能なのです。

意識的/目的的な世界では、何か単一のテーマに意識が集中される状態を作り出すことは極めて困難(特別の鍛錬が不可欠となる)なのであって、一般的にはと言うか常に、複数の多層で多重の意識が混在している状態にあるのです。その多重で多層の「意識」を構築し、統合し、統括し、管理し、コントロールする上で必要不可欠の機能が、「前頭葉の三本柱」の機能の核心をなす機能である『注意の分配力』という機能なのです。従い、『脳が活性化する』ことは、『前頭葉機能が活性化する』ことであり、機能構造的には、『注意の分配力の機能の出番が多くなるようなテーマの実行と処理』が、盛んに行われている状況のことを言うことになるのです。

4.脳の中のホムンクルスの正体

(1)「ホムンクルス」というのは、もとは古代ヨーロッパの錬金術で作れられるという、小人のことを言いました。カナダの脳神経外科医ペンフィールドによると、私たちの脳の中には、グロテスクな小人―「ホムンクルス」が住んでいるということなのだそうです(私の脳の中に居る;もう一人の私のイメージ)。

人間だけに特有な世界、私たちが意識的/目的的に何等かのテーマを発想し、実行に移す世界では、『評価の物差し』の機能及び『実行機能』が働くことが不可欠となります。

自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、状況判断に沿った「テーマ」を発想し、テーマを実現する際の目標を設定し並びに実行の内容と実行の程度や態様と方法を計画し、創意工夫し、実行結果を洞察し、推理し、ケース・シミュレーションして、シミュレーションの結果を比較し、最終的な内容を選択し、実行の決断をして、左脳、右脳、運動の脳の各部に実行の指令を出すということになるのです。

『実行機能』が発揮されることになる場面では、常に、必ず、その前提条件であり、前段階の機能である『評価の物差し』の機能と『記憶の倉庫』の働き並びに「前頭葉の三本柱」の機能が構造上関わる機能発揮上の二重構造の理解が、意識の機能構造の理解において不可欠の条件となるのです。

その意識的/目的的な世界の顕現の過程で、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルという問題が存在していて、そのこととの関係で、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行という視点を持つことが、『AD型認知症』の発病のメカ(原因)及び症状が重症化するメカ(機序)を解明する上で、必要不可欠の条件となるのです。

このことに気付かないで、「記憶障害に起因して発病する」という「DSM-Ⅳ」の第一要件の規定の誤りにも気付かないで、今猶その要件に拘泥し、『器質的な原因病変』ばかりを追求して、アミロイドβの蓄積とか、早い段階でのその除去というテーマを追い求めていて、更には、マウス(アルツ・ハイマーマウスを含む)の尻を追いかけ続けていたのでは、何時まで経っても、発病の原因及び症状の重症化が進行する原因の解明には行き着かないのです。

※1 意識的な世界においては、状況や対象の認知に際して、その前段階の機能としてのⅰ)評価の物差しとⅱ)実行機能とⅲ)記憶の倉庫の関わりが必要不可欠となります。この三者の関わりがないと、そもそも「認知」自体が機能してこないと、Tadは考えるのです。意識的/目的的な世界における認知に際しては、常に、必ず、「評価の物差し」と「実行機能」と「記憶の倉庫」の三者が関わることが、機能構造的に要求されていると考えるのです。

『評価の物差し』が第一段階として働く(制御している)機能構造下で、『記憶の倉庫』との照合を経由した後、『実行機能』の働きを介して、自分独自の『認知』が生じてくると考えるのです。加えて、認知の度合い及び機能の発揮の度合いは、『前頭葉の三本柱』の機能の発揮の度合いが左右し、下支えている『機能発揮上の二重構造』という問題が関係し、存在していると考えるのです。

様々な程度及び態様の下で発現して来ることになる/評価の物差しの機能及び実行機能』の機能の発揮の度合いも、両者共に、『前頭葉の三本柱』の機能の関わり具合に左右され、下支えられている関係に在ると考えるのです(「二段階方式」独自の考え方)。この機能発揮上の二重構造の存在及び「第二の人生」を送る上で展開されるナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続(自分なりに追及する特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動する機会もなく、目標となるものが無い、単調な日々の暮らし方、『脳の使い方』としての「生活習慣」を言うことに留意する)に起因して/惹き起こされる廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行こそが、「AD型認知症」を発病及び症状の重症化が進行する/唯一無二の、真の原因要因であると考えているのです(私たち「二段階方式」独自の考え方!!)。

※2 権威ある人たちから、無意識の作用と誤解されている殆どの作用が、実は『評価の物差し』が常に関わる意識的な作用なのであり、『注意の分配量の差異に因る』/意識の覚醒の度合いの差のアウト・プットに過ぎないことが、(無知/無関心に因り、単に誤解されているに過ぎない)と考えるのです。

『意識』の覚醒の度合いが極めて低い状態下に在っては、認知自体とその結果である意識の存在とが、自覚されていないだけであり(関わる血流量も少ないので現行の機器では検知されない)、所謂「無意識が働く結果としてのアウト・プット」ではないと考えるのです。

(2) ホムンクルスの小人は、「評価の物差し」及び「記憶の倉庫」が関わる全ての認知並びに『実行機能』の発揮により、何等かのテーマが発想され、実行されていく『意識的/目的的な世界』を構築し、統合し、統括し、管理し、コントロールしている「注意の分配力」の機能と「評価の物差し」の機能の共同体を核とする『前頭葉』機能全体の働きなのであり、『前頭葉』という機能が、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車の『御者の役割』を担っていると考えるのです。

&3「AD型認知症」の正体と正しい知識

(1)「AD型認知症」の症状の特徴

「AD型認知症」の症状は、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される「段階的な症状」が発現して来るのが特徴。

①「軽度認知症(小ボケ)の段階とその特徴

ⅰ)「AD型認知症」の発病としての最初の段階である「小ボケ」の段階の症状が発現して来ている高齢者の脳の何処にも、「器質的な原因病変」はその欠片も見当たらないのです。加えて、「記憶障害」に起因したと考えられそうな症状は全く確認出来なくてそれら全てが、前頭葉機能障害に起因した症状』ばかりなのです。

ⅱ)「小ボケ」の症状は全て「前頭葉」の機能の中で最も基礎的で且つ重要な働きであり、意識の構成要素に対する「認知度」及び実行機能の発揮度を左右し/下支えている機能である「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能が的確且つ十分には働かなくなって来ていることが直接の原因なのです。

ⅲ)私たち人間だけに特有な意識的/目的的な世界、私たちが意識的/目的的に何等かのテーマを発想し、実行に移す際に不可欠の機能である「評価の物差し」の機能及び「実行機能」の発揮は、「前頭葉の三本柱」の機能により左右され/下支えられているという『機能発揮上の二重構造』の問題が存在しているので、「前頭葉の三本柱」の機能、就中、『注意の分配力』の機能が、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因して、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくことが「直接の原因」で、『評価の物差し』の機能及び『実行機能』の発揮度が、そのことにリンクして、機能が低下していくことを厳密に反映しているのが、『小ボケ』の段階の症状の特徴なのです。

②『中ボケ』(中等度認知症)の段階とその特徴

ⅰ)「中ボケ」の段階は、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が原因で、『前頭葉』の機能が更に異常なレベルに衰えて来ている上に、「小ボケ」の段階では未だ正常な機能レベルにあった左脳、右脳及び運動の脳までもが、異常な機能レベルに衰えて来ているのです。『中ボケ』の段階では、『前頭葉』機能を含む脳全体の機能が、異常なレベルに在ることに注意が必要。

ⅱ)「前頭葉」の機能が異常なレベルに衰えて来ているとはいえ、「小ボケ」には、自覚があります。「意欲も湧かないし、根気が続かないし、てきぱき出来ないし、発想も湧かないし、物事に感動することもないし、抑制が効かない」と感じていて、『以前の自分と比較して、自分のどこかがおかしい』という自覚を明確に持っていて、自分の状態に「不安」を感じているのです。

それが、「中ボケ」の段階になると、「『前頭葉』を含む/脳全体の機能が、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が継続してきたことに起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行により、そうした自覚を持つこと自体が出来なくなります(「中ボケ」の特徴)。

⇒働き盛りの若い年齢者で(30~50歳代での発症例が多い)、「重度の記憶障害」の症状の発現が顕著となっていても(この場合、重度の「記銘力障害」であることが特徴)、自分が置かれている状況に対する正しい及び適切な認識と理解が出来ていて、自分が困っていることを的確に言葉で表現できる等と言うのは、『AD型認知症』の発病患者には、絶対に起きてこないことなのです。

側頭葉性健忘症』(海馬の萎縮が確認されるのもこの病気の特徴)が、正しい診断であるものを、『AD型認知症』についても無知であり、「側頭葉性健忘症」についても無知でありながら、権威が有るだけの医師が、誤診し、『誤った情報』を社会に発信し、垂れ流しているのです。

ⅲ)『末期の段階』である「大ボケ」の段階でなくて、認知症研究の専門家達が未だ発病してはいないと誤解している段階、私たちの区分で言う「中ボケ」の段階で「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルが原因で(就中、「注意の分配力」の機能の低下が原因で)、上記例示したような症状が自分に起きていることさえも理解できない為に、自覚出来なくなるのです。『発病者本人の考えを尊重した対応や応対が重要』と主張する人達は、脳の機能レベルという視点が欠けていて、この事実を知らない/理解していないのです。

③「重度認知症」(『大ボケ』)の段階とその特徴

)「中等度認知症」(中ボケ)になっても「老化現象」と勘違いしたりして、気付かないまま手をこまねいて居て、「脳のリハビリ」に励むことなく、相変わらずナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が継続されていると、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下が更に進んでいく為に(中ボケの期間が 2~3年間続いた後は)、末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)の段階に入っていきます(猶、「DSM-Ⅳ」の規定が、「AD型認知症」の発病と診断する上での十分条件として確認を要求している失語、失認又は失行(紛い)の症状は、「大ボケの段階の後期」になって初めて、発現が確認される症状、「MMSEの得点が一桁になって初めて発現が確認される」ことになる、『極めて重度の症状』であることに注意。「第二の要件」に従って、「AD型認知症」発病の有無を診断している限り、せっかく見つけても手遅れ、最早治すことはできないのです。

)『大ボケ』になると、「前頭葉」機能を含む/脳全体の働きが「中等度認知症」の段階よりも,更に異常なレベルに衰えて来ているのです。

左脳と右脳と運動の脳の働きも、幼稚なレベルの機能が僅かに残っている程度である上に、脳の司令塔の役割を担っている「前頭葉」機能は殆ど機能しなくなって来ているのです。挨拶程度の日常会話を交わすにも、ハサミとか歯ブラシ等、手に持っているものの用途を理解するにも、ズボンをはくにも、『注意の分配力』の機能が一定レベル以上の機能レベルに在ることが、『不可欠の条件』なのです。「注意の分配力」の機能が、殆ど働くことが出来ない程に、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して来ていることが原因で、簡単な日常会話も交わせないし、歯ブラシの使い方も分からないし、ズボンを頭からかぶったりするようになる訳であり、(記憶障害が原因で起きているのではなくて)/メタ認知が困難となることに起因して起きてくるものであることに、専門家とされる人達が早く気付いて欲しいのです。

ⅲ)『大ボケ』の段階の症状が発現してくるまでに『前頭葉』を含む脳全体の機能について、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してくると、最早治すことは出来なくなるのです(アルツハイマー型認知症は、性質それ自体として治すことが出来ない訳ではない。極めて重度の症状である「失語や失認や失行の症状」が初期症状だと誤解していて、医師達が見つけて居る段階が遅すぎる為に治せないだけなのです。

※ 脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』(左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する「三頭立ての馬車」の『御者』)が、殆ど働かなくなっている(寝たきり状態に在る)上に、左脳や右脳や運動の脳も極めて不十分にしか働かない『大ボケ』の段階では、自分の身の回りのことをする『セルフ・ケア』にも支障が出る。食事をしたり、服を着たり脱いだり、お風呂に入ったり、トイレの後始末をしたりといった、身の回りのことも自分で出来なくなり、日常生活面での「介助」や『介護』が不可欠の状態となるのです。

ⅳ)失語や失認や失行(紛い)の症状は、記憶障害に起因し発現する訳ではない/

私達が服を着るとき、ズボンであるか、上着であるかを判断し、上着であれば裏表がどちらか、ボタンをかけるタイプかどうか、どのような手順で着ればいいか等を的確に見極め、必要な動作を、適切な手順で的確に行っているのです。上掲の『服を正しく着られず、ズボンを頭から被ったり、上着に足を通したり』と言った症状、「AD型認知症」としての症状は、「記憶の障害」が原因で服を正しく着ることが出来ない訳ではないのです。

上着とはどういうものであり、どのようにして、どのような手順で着るものなのかを忘れた為に着ることが出来ない訳でもないのです。「前頭葉の三本柱」の機能の中でも最も高度な機能であり最も早くから衰えて行く機能である『注意の分配力の機能』(異なる複数の「テーマ」を、同時に並行して処理する為に不可欠の機能)が、殆ど機能しないまでに機能低下が進行して来ていることが直接及び核心的な原因で、加えて、左脳、右脳及び運動の脳までもが廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させて来たことが原因で、『服を正しく着ることが出来ない』だけなのです。

『家族の名前を間違えたり、配偶者を我が子と間違えたりする』という症状も同じことなのです。「配偶者を我が子と間違える」のは、「記憶障害」に起因している症状ではなくて、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルを反映しただけのもの、就中、『注意の分配力の機能が、殆ど働かないレベルにまで廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行により機能が低下してきている』為。

※上記の三段階区分は、14689例に上る「AD型認知症」発病患者の脳機能データの解析結果なのです(発病者の認知機能検査において、前頭葉の機能レベルの精緻で客観的な判定が行われているのは、世界中で、「二段階方式」だけなのです三頭立ての馬車の御者の役割を担っている「前頭葉」の機能レベルを『改訂版かなひろいテスト』で判定し、牽引する馬の役割を担っている左脳と右脳の機能レベルを『MMSE』で判定するので、Tadが「二段階の判定」という意味で、「二段階方式」と命名したのです。

(2)「アルツハイマー型認知症」発病のメカニズム

① 新型コロナの感染拡大が止まらない中で、感染予防策としての『3密の回避』が叫ばれています。

一方で、第二の人生を送っているお年寄りが、『3密の回避』に徹した生活習慣を継続していると、「AD型認知症」の発病者(私たちの区分で言う「小ボケ」の段階のお年寄り)が、顕著な増加を見せてきていて、更には、症状の重症化が進行するお年寄り(小ボケ➡中ボケ。中ボケ➡大ボケ)が、顕著な増加を見せてきているのです。

『3密の回避』に徹した「生活習慣」が継続されていると、アミロイドβの蓄積やタウ蛋白の沈着が、加速的に進行するとでもいうのでしょうか。「仮説」の支持者達に聞いてみたいのです。

『仮説の主張内容が誤りである』ことを示す事象の事実客観的な証拠資料と言えるのです。この事象事実を正しく、且つ、的確に説明できるのは、私たち「二段階方式」の主張だけなのです。私たち「二段階方式」は、『AD型認知症は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病であり(但し、脳の使い方としての意味で言う生活習慣なのであって、食生活とは無関係であることに留意する)、早期発見と「脳のリハビリ」の実施により治すことが出来るし、「前頭葉」を含む脳全体の機能が活性化する「生活習慣」の実践とその継続により、発病自体を予防することが出来る』と主張しているのです。

② 基盤の要因は、「加齢に因る機能低下=正常老化の進行」

「AD型認知症」の発病の基盤にある要因は、『加齢による正常な機能低下の進行』という要因なのです。そうであるが故に、『発病の対象となる人達は、第二の人生を送っている60歳を超えた年齢の高齢者だけに限られる』/老年発症が特徴となるのです。我が国で定年退職し、「第二の人生」に入る年齢である時期の『前頭葉の機能レベル』についての脳機能データでは(正常老化の性質と名付けている)、最盛期である20歳前後の機能レベルのほぼ半分くらいの機能レベルに低下して来ているのです。

その意味で、『若年性アルツハイマー型認知症』というタイプの認知症は存在していない架空のものなのです。記憶障害に起因して発病するとの誤った内容である「DSM-Ⅳ」の第一要件の規定内容を鵜呑みにしていて、「重度の物忘れの症状」の確認と海馬の萎縮の確認だけから、「AD型認知症」の発病であると誤診しているだけなのです。

「前頭葉」の機能レベルを「改訂版かなひろいテスト」を活用して、精緻に判定してみれば、誤診であることが容易に判明するのです。「AD型認知症」の発病者であれば、どの段階であろうと(小ボケ、中ボケ、大ボケの三段階の区分)、『前頭葉』の機能レベルが異常なレベルに在ることを必ず確認できるのです。

他方で、側頭葉性健忘症」(30~50歳代の若年で発症するケースが通常)は、『海馬の萎縮が確認され、極めて重度の物忘れの症状(脳の変性により、極めて重度の記銘力障害に起因した、極めて重度の物忘れの症状が確認されるが、『前頭葉』機能が正常なレベルに在るのが、特徴なのです。

③ 「相剰効果」による加速度的で異常な機能低下の進行

一つの基盤要因が、①「加齢」に起因した正常な機能低下の進行(正常な老化の進行)という要因であり及びもう一つ別の要因が、②ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行(異常な老化の進行)と言う要因の同時存在、『①と②と言う、異なる二つの要因が、同時に並行して存在し、重なり合うことの「相剰効果」により、③「前頭葉機能を含む/脳全体の機能について、④廃用性の/加速度的で/異常な機能低下が進行して行く先に、⑤「発病が待っている」のです。

   

      本著作物「E-05」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所帰属しています。 

 

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「意識」と「AD型認知症」の発病及び症状の重症化との関係(F-06)

2025-06-09 | アルツハイマー型認知症の予防が国民的課題

 様々な種類が数ある認知症の内で、その90%以上の割合を占めているのが、『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』と言うタイプの認知症なのです(前記数値は、小ボケ/中ボケ/大ボケの全ての段階の発病者を含んだ数値です)。うものとする

アルツハイマー病は生まれつき特定の遺伝子(現在は、原因遺伝子として4つが確認されている)に異常が存在する人達だけを対象にして、若年で発症するのが特徴であるのに対して、『AD型認知症は、仕事とは無縁の日々となる「第二の人生」を送っている(60歳を超える年齢の高齢者だけ)を対象とした『老年発症』特徴であり、ナイナイ尽くしの単調な日々の「暮らし方」、『脳の使い方』としての視点と意味で言う単調な生活習慣(自分なりに追求する特定の「テーマ」が無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものが無い『単調な日々の暮らし方』を言うものとする)の継続に/起因した/『①廃用性の/②加速度的で/③異常な機能低下の進行』の要因問題が、『意欲』の機能に端を発し、「注意の集中力」の機能に及び、更には、「注意の分配力」の機能の/機能の発揮及び発揮度に重なり、影響して行くことが、機能発揮上の二重構造の関係=By Tadにあり)/複合機能体である『前頭葉機能』の構成要素機能でもある、『評価の物差し(=意識の首座=自我=脳の中のホムンクルス)』の機能及び『実行機能(Executive Function)』の機能の発揮度を/異常なレベルにまで低下させ、その結果として、日々の暮らし方の場面で、『意識的/目的的な世界』における脳全体の『司令塔の役割り』を担っている『前頭葉機能(前頭前野の穹窿部に局在する/①「前頭葉の三本柱」の機能、②「評価の物差し」の機能及び③『実行機能」の三者により構成されている複合機能体を言うものとする)』が(機能から真っ先に!)、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くことが、発病及び症状の重症化を進行させていく『真犯人なのである』こと並びに『AD型認知症』の本態(正体)は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』に過ぎないものであり、早期発見早期治療により治せる及び/又は症状の重症化の進行を抑制出来る性質のものであるし、更に言うと、発病自体を予防することが出来るものであることを、世界中の専門家達に先駆けて、解明し、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村で、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証してきた(有)エイジングライフ研究所の活動が、意味不明の理由で、「闇に葬り去られる」ことが無いよう、主張内容の概要をブログに公開して来ているのです。

&1  「AD型認知症」は、『発病自体の予防が可能』な認知症

(1)このブログのメインテーマである「AD型認知症」については、『世界中の認知症研究の専門家達から治すことも、発病自体を予防することも出来ないタイプの認知症であるとされていて、その誤った情報が、超高齢社会を達成した国々の先頭をひた走る我が国/日本の小さな島々の隅々にまでも浸透してしまっている』のです。

(2)「AD型認知症」は、脳が壊れてもいないのに器質的な原因病変存在していないのに)、認知症の症状が発現して来る、私たち「二段階方式」の理解では、一つには、『加齢』に起因した「前頭葉機能」の正常な老化/機能低下の進行(正常老化の進行=60歳を超える年齢の高齢者であること)が発病の基盤の要因に在って、もう一つ別の要因であり、仕事とは無縁の日々の暮らし方となる「第二の人生」を送る上での、「脳の使い方」としての単調な生活習慣』、私たち「二段階方式」独自の言葉で言う、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行(日々の使い方が不十分である為に、機能の低下が進行して行くこと)が加重されることに因り、即ち、異なるこの二つの要因同時に並行して存在し、重なり合うことに因る『相剰効果』に因り、『「意識」が覚醒した/目的的な世界に於ける(脳全体の司令塔の役割を担っている)「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能』について、①廃用性の/②加速度的で/③異常な機能低下が進行して行く先に、(発病及び症状の重症化の進行)が待っているのです。

(3)私達人間だけに特有な世界である『意識的/目的的な世界』に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉機能』が異常なレベルに衰えて来たことの直接の反映が、「AD型認知症」発病としての症状となって発現して来るのです。その最初の段階が「軽度認知症(小ボケ)」(司令塔の役割を担っている『前頭葉機能』だけが、異常なレベルに衰えて来ていて、手足である左脳も右脳も運動の脳も未だ正常な機能レベルに在る段階)に端を発し(発病の最初の段階)、次いで、「中等度認知症(中ボケ)」(前頭葉機能が、小ボケの段階よりも更に衰えて来ていて、左脳と右脳と運動の脳までもが異常な機能レベルに衰えてきている)の段階を経て最後は、末期の段階である「重度認知症(大ボケ)」(前頭葉機能、左脳、右脳及び運動の脳の機能が、中ボケの段階よりも/更に異常なレベルに衰えて来ている段階であり、「意識」を構築し、コントロールしている核心的な機能である『注意の分配力の機能』が、大ボケの初期段階でさえ、殆ど機能しえないレベルにまで衰えて来ている結果として、『評価の物差し』の機能及び「実行機能」が、殆ど働かない機能レベルとなる段階)へと徐々に、段階的に、何年もかけて進行して行くのが、「AD型認知症」の特徴(『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに/厳密にリンクした/三段階に区分される「類型的な症状」が発現して来るのが特徴‼)。猶、「意識」が覚醒した/目的的な世界は、『評価の物差しの機能』

  

(4)「AD型認知症」研究及び診断の専門家達(学者や医師)から、発病の原因が不明であり、治すことも、症状の進行を抑制することも、更には、発病自体を予防することも出来ないものとされている「AD型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型の、単なる「生活習慣病」(但し、食生活や糖尿病の発病とは無関係のものであり、脳の使い方としての生活習慣病)に過ぎないのです。猶、「AD型認知症」は、性質それ自体として、治すことが出来ないものではなくて、早期診断と早期治療により治すことが出来るものであるし(医師達が、発病を見つけている段階が遅すぎるせいで治せないだけ)、症状の進行を抑制することが出来るものであるし、更に言うと、脳の使い方としての「生活習慣」の在り方を自分なりに創意工夫し、『前頭葉が活性化』する「生活習慣」を構築し/継続して実践することに因り、『発病自体を予防することが出来るタイプの認知症である』というのが、私たち二段階方式独自の、更には、世界に類例のない考え方であり、主張なのです(疫学的方法により、実証済みのもの)。

治すことが出来ないとか、症状の進行を抑制できないとか主張している彼等は、単に、発病を見つけている段階が遅すぎるせいである(米国精神医学会が策定した「DSM-Ⅳ」の第二要件の規定が失語や失認や失行の症状が初期症状であるとの規定内容自体が重大な誤りであることに気付かないで、大ボケの後半の段階になって初めて確認される「極めて重度の症状」であることを見逃していて、未だにその規定内容を盲信している)ことについて、問題を提起しておきたいのです。

(5)「AD型認知症」の発病の有無の判定に際し、専門家とされる人達は、「前頭葉」の機能レベルというテーマに関心を持たないのです。

『AD型認知症』は、『前頭葉の機能障害』に起因して発病するものであり、例え「重度の記憶障害の症状」が確認されようとも、『前頭葉』の機能が正常な場合は、他の病気なのであり、その典型が、認知症と混同され、屡々誤診されている『側頭葉性健忘症』(重度の「記銘力障害」に起因した/極めて重度の「物忘れの症状」が特徴)なのです。

『意識的/目的的な世界』を構築し、統括し、管理し、コントロールしていて、意識の覚醒の度合いを支配している要の機能である『注意の分配力』の機能についての知見に乏しいこと、就中、「注意の分配力」の機能の関与無しには、『評価の物差し』の機能及び『実行機能 』の機能の発揮も、発揮度も顕現してこないこと、即ち、『評価の物差しの機能及び実行機能の機能発揮上の二重構造の存在』についても、無知なのです。これ等のテーマについての深く十分な理解なしには、「AD型認知症」の発病及び症状の重症化が進行して行くメカニズムも機序も解明できないことに気づいていないのです。その結果、世界的に通説の地位にあるとはいえ、アミロイドβ仮説を主導し、或いは、追随する研究者達は、未だに、注意の分配力の機能も、実行機能も、前頭葉の機能も備わってもいない、マウスを研究対象にしていて、相変わらず憶測ばかりしている有様。

1つには、「前頭葉」機能が備わっていない「マウス」を研究対象にしての憶測ばかりを行っているせいで、2つには、「記憶障害」に起因して症状が発現するとの重大な誤りの前提条件の下で、研究を続けているせいで、3つには、「認知機能の障害」を症状が発現する核心的な要因としつつも、肝心かなめの機能である『前頭葉機能』の機能レベルを客観的な手法で精緻に判定することが出来る手技を有しない為に「意識的な世界」における手足の働きをしているに過ぎない脳の後半領域の機能である左脳と右脳の働き具合をMMSE (我が国では、長谷川式を使用しているケースもある)という手技で判定するだけで、「脳のリハビリ」の実施により症状を回復させる(治す)ことが可能である本当の意味での早期の段階である小ボケ及び中ボケの段階を見落としていて(小ボケ及び中ボケの段階が、存在していることにさえ気づいていない)、末期の段階であり、最早回復させることが困難である「大ボケ」の段階しか知らないで居て、自分達が無知であることにも気付かないでいて、『AD型認知症は、一旦発病したら、最早治すことが出来ないタイプの認知症である』とする極めて重大な誤りの内容の情報を、発信し続けているのです。

(6)その結果として我が国では、「介護の予防」を当面の政策課題と決定した政府大綱の第一条は、『AD型認知症の発病原因、発病のメカについて、世界中の権威とされる人達が、未だに解明出来ていない現状に鑑み、発病自体の予防というテーマについては、当面、研究課題として位置づけ、国内の活動も含めて、関連する情報の収集に努める』と規定しているのです。『発病自体の予防並びに早期診断と早期治療による症状の回復』が、脇に置かれたままで居るせいで、単年度ベースで、【一般会計及び特別会計の総計で言うと】、『介護の費用』だけで、投入する血税の規模が総額10兆円を超えてきているのです。更には、(このことは余り公にされていないのですが)、『脳のリハビリ』の実施により回復させることが可能である本当の意味での『早期の段階』、「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階が見落とされたままで居て、最早治すことが困難である末期の段階、「大ボケ」の段階で初めて発病と診断する不条理極まりない診断がまかり通っていて、治療の効能を有していない、単なる「対症療法薬」(治療の効能は有していなくて、症状の発現の仕方を【抑制し、或いは昂進させるだけ】の薬)の処方が、医療現場では実行されているのです。

『AD型認知症』は、『前頭葉機能の機能障害』に起因して/発病する認知症なのであり(最初の段階である「小ボケ」の段階では、左脳も右脳も運動の脳も全てが正常な機能レベルに在る中で、脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能だけが異常なレベルに在る)及び「3つの仮説」が発病の前提条件として想定している「記憶の障害」自体が、『前頭葉の機能障害』(廃用性の機能低下の進行が原因)の進行が原因であることは、『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状である『三段階に区分される類型的な症状=14689例に及ぶ、小ボケ、中ボケ及び大ボケの発病患者の脳機能データが根拠』を確認すれば、容易に判別できることなのに!

(7)「AD型認知症」については、発病のメカ、症状が重症化するメカ、症状の回復(治療)の可能性の有無及びその程度により、『三段階』に区分する症状の類型、症状を治し又は、進行を抑制する方法、更には、発病自体を予防する方法、「前頭葉」、実行機能と意識の機能構造、前頭葉が活性化するメカニズム、更には、『MMSE下位項目の項目困難度に関わる「脳機能データ」=「AD型認知症」の発病者だけに確認されるものであり、下位項目が出来なくなっていく厳密な順番の存在のデータ』、『小ボケ及び中ボケの期間に関わる標準的な滞留期間の存在のデータ』、更には、前頭葉を含む脳全体の機能の老化の進行を左右する「生活習慣」要因の存在に関わる脳機能データ(脳の老化を加速させる生活習慣要因及び脳の老化の進行を抑制し、又は、回復させる生活習慣要因の存在に関わる「脳機能データ」)は、世界中を検索してみても、私たち「二段階方式」だけが、存在を主張し、独自のものとして、「事象の事実としての証拠データ」を有するもの❣

(8)新型コロナに対する「感染回避策」としての『3密の回避』が全国的な規模で強く求められている生活状況(脳の使い方としての生活習慣)が、未だに継続している中で、実は、「AD型認知症」の発病者(小ボケの段階)、症状の重症化の進行者(「小ボケ」の「お年寄り」は中ボケの前期に、「中ボケ」の前期の「お年寄り」は、中ボケの後期に、「中ボケ」の後期のお年寄りは、「大ボケ」の前期に、「大ボケ」の前期のお年寄りは、大ボケの後期に、症状の重症化が進行してきている)が驚くほど増加してきていることに、専門家とされる人達(学者や医師達)が、気づいていないのです。ワクチンの接種が行き渡ることにより、新型コロナ対策問題が、マスコミや野党からも取り上げられなくなる一方で、リーマンショック時を超えると予測されている我が国の景気の大減速に加えて、「AD型認知症」の発病者及び介護が不可欠のものとなる末期の段階、二段階方式の区分で言う「大ボケ」の後半のお年寄りの数の激増という実態が明るみに出てくることとなり、「超高齢社会」を維持する上で不可欠のものである「介護保険制度」について、財政面からの「破綻の危機」が取りざたされるようになることを危惧し、問題提起しておきたいのです。それに対する対策は、介護保険料の値上げではないのです。『発病自体の予防』という極めて有効な対策方法が、実証により、示されているからです。

(9)ところで、認知症、特に『AD型認知症』の発病者数は、我が国や米国などのような『超高齢社会』に到達している国々では、星の数ほどにも増えてきていて、介護に要する費用が天文学的な規模に上ってきているのを、御存じでしょうか。その「AD型認知症」の発病/症状の重症化が進行するメカについては、世界的には、「3つの仮説」が提示されていて、未だに、発病との間の因果関係の存在を実証出来ない儘で居るのです。あのハーバード大学やMITでさえも、我が国で言うと、東大や京大や理化学研究所までもが、『アミロイドβ仮説という学説(「3つの仮説」の中では、支持する学者の数が一番多いという意味で、世界的に「通説」)』の信望者なのです。厚労省も、この「アミロイドβ仮説」を支持する立場に立っていて、「政府大綱」で決定された介護の予防(「介護」が不可欠となるまでに症状が重くなるお年寄りの数を出来るだけ減らすことを目的とした市町村による活動)を目的とした市町村の取組の基本的な考え方として通達が出されているのが現状。

※アミロイドβ仮説やタウ蛋白仮説が根拠にしている『記憶の障害』自体が、『前頭葉機能の機能障害』が原因で起きてくるものなのです。二つの仮説は、『因果関係に杜撰なだけでなくて、木を見て森を見ていない』憶測の類なのです。

 
&2   政府大綱が掲げる「介護の予防」に最も有効なのは『発病自体の予防

私たち「二段階方式」が提案しているのは、認知症全体の90%以上の割合を占めている「AD型認知症」に特化した対策、『発病自体の予防と「小ボケ」からの回復』を第一義的な対策目標とし、『中ボケの前期、中ボケの後期については、介護の予防』を現行の制度下での対策目標とすることなのです。『発病自体の予防』というテーマは、市町村の健康づくり課等が、一次予防を担う主体となり、『介護の予防』という二次予防のテーマは、市町村の高齢支援課及び在宅介護支援センターが担うのが、最も望ましいものと考えるのです。

(1) 最も有効なのは、発病自体の予防(一次予防)なのです。

「AD型認知症」こそ、一次予防に最も適切/典型的なタイプの認知症なのです。①その本態が、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」であること、②発病の有無及び重症化区分の判定が、二段階方式という「神経心理機能テスト」の活用により、且つそれだけで、医行為が関わらなくて、何等の機器の使用が必要なくて、客観的で精緻なレベルで判定できるものであること、③「注意の分配力」の機能の出番が多くて、「前頭葉」が活性化する「脳の使い方」を予防教室(脳のイキイキ教室)で体験し、そこでの体験を日々の生活に取り込み、自分なりのテーマを選択し、目標を設定して、自分なりの楽しみ喜び生き甲斐が得られる『生活習慣』を創意工夫して構築し、継続して実践し、生活習慣化することに因り、『前頭葉の機能を正常なレベルに保ち続けること』の直接の効果として、発病自体を予防することが出来、④万一発病しても、「早期発見」と「脳のリハビリ」の実践により、回復させることが可能であるし、⑤重症化の進行を抑制して、進行のスピードを緩やかなものにすることに因り、介護が不可欠となる末期の段階、「大ボケ」の段階にまで症状が進行していく時期を先送りすることが出来るのです(一次予防である「発病自体の予防」の制度化により、「介護の予防」も、より効果的に達成することが出来ることになる)。

(2) 予防教室(脳のイキイキ教室)の参加者に対しては、当該年度の予防教室の開始月と閉じる月の二回、予防教室に継続して参加者した個々の『お年寄り』の「脳のイキイキ度チェック」を「二段階方式」の手技による『前頭葉機能を含を/脳全体の機能レベル』を判定することに因り、当該期間中における『経時変化』の『脳機能データ』を集積していくのです。二段階方式の基準に基づいた判定結果は、「改善、維持、低下」の3種類に判定区分されることになる。

(3) 参加しているのは全員『高齢者』なので、『前頭葉』を含む脳全体の機能について、『加齢』に起因した機能低下が必ず進行していることになります。加えて、何かを「キッカケ」にして、心が折れてしまい、『意欲を喪失』したことで開始されることになるナイナイ尽くしの単調な生活習慣に陥っていた場合は、『廃用性の加速度的で異常な機能低下』が進行してきている「お年寄り」もいる筈なのです。当該年度の教室の開催の1年間という経過期間中に起きてきた変化、経時変化を判定するとき、①前頭葉機能を含む/脳全体の機能レベルが改善しているケース、②維持されているケース及び③低下してきているケースの3種類に区分して判定することが出来るのです。当該判定については、「前頭葉」機能の機能レベル自体の変化及び左脳と右脳の機能レベルの変化を各々判定した上で、その総合的な評価が行われるのです。

厳密で客観的な要素に基づく定義に因る『判定基準』が設定されているのが、二段階方式の特徴なのです。「物忘れ」の程度や態様の変化を外観から観察するだけと言った、「記憶障害」の指標を基礎とする判定基準とは、判定基準の要素自体が異なるのです(その意味で、「MCI=軽度認知障害」なる判定基準の内容は余りにも曖昧であり、恣意的な結論が横行することになると危惧するのです)。

加えて、二段階方式の活用によれば、「前頭葉機能」の機能レベルの客観的で的確な判定が可能となるのであり、「AD型認知症」の発病の有無及び回復させることが可能である本当の意味での早期の段階、「小ボケ」と「中ボケ」の段階にあるお年寄りを的確に判定することが出来るのです。「前頭葉機能」の機能レベルを客観的で、的確に、且つ、精緻なレベルで判定出来る手技は、世界中の専門機関を対象としてみても、現時点では、私たち「二段階方式」の手技の他には、何等の手技も開発されていない。

&3  『DSM』の規定内容の変遷と現状及び「MCIの基準」の問題点

1. 「AD型認知症」の捉え方について、以下の変遷をたどってきた米国精神医学会が策定した『AD型認知症』の診断基準である『DSM』における「診断基準の考え方」の概要は、以下の通り:

(1) 『DSM-ⅢR 』

①記憶障害;②抽象的思考の障害、判断の障害、高次皮質機能障害、性格変化のうち1項目以上;③脳の器質的変化の存在が推測できること

(2) 『DSM-ⅣR 』

①記憶障害;②失語、失行、失認、実行機能障害のうち1項目以上

(3) 『DSM-Ⅴ 』

複雑性注意、実行機能、学習および記憶、言語、知覚‐運動、社会的認知における低下のうち1項目以上

2.上記全ての版において、「認知機能低下」が日常生活に影響していることが含まれることが注記されていることに注意。

3.米国精神医学会が策定したものであり、世界的に権威があるとされている上記診断基準に依拠して、「AD型認知症」を捉えていることに注意。

4.世界中の専門家達が、「DSM」の規程、特に、「DSM-Ⅳ」の規程内容に、未だに強く影響されていることに注意して下さい。記憶障害に起因して発病し、「失語や失認や失行の症状」が「初期症状」であると誤解した儘❣

➡厚労省が掲げてきた「新オレンジプラン」の内容も、その後に発表された『政府大綱』が掲げる「介護の予防」の実施も、『記憶障害』を惹き起こす要因についての世界的な通説である「アミロイドベータ仮説」の主張内容が正しいものとして、想定されているものなのです。「AD型認知症」の症状が、記憶障害に起因して発現するとの「3つの仮説」も、失語や失認や失行(紛い)の症状が初期症状であるとの憶測に基づいただけの規定も、更には、「AD型認知症」の前駆的状態の判定基準であるとして提示されている『MCI』(軽度認知障害)の考え方と基準も、「全てが重大な誤りの内容」なのであり、客観的で、的確で、有効な判定の為の指標とはなり得ないことに、注意が必要。

&4 「二段階方式」が解明し、実証した「AD型認知症」の真の正体と特徴

 (1) 『AD型認知症』は、第二の人生を送る60歳を超えた年齢の「高齢者」だけが対象となり発病するものであり、『老年発症』が大きな特徴なのです。その根拠については次項で示しますが、我が国だけでなく、世界中の専門家とされる機関や人達が、未だに、この『重要な特徴』に気づいていないのです。

(2)発現する症状は、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクして、回復の可能性の有無及び程度により三段階に区分されるのです(「二段階方式」独自の区分である「小ボケ」、「中ボケ」及び「大ボケ」の三段階)。

(3)私たち人間だけに特有な世界である「意識的な世界」における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』が活性化する「生活習慣」の創意工夫と改善と継続的な実践により(早期診断と「脳のリハビリ」の継続的な実践)治すことが出来るし(症状からの回復)、「介護の予防」が可能であるし(「介護」が必要可欠となる末期の段階、「大ボケ」の段階に症状が進行する年数の抑制効果)、更には、『前頭葉」が活性化する生活習慣』(「注意の分配力」の機能の出番が多くて「前頭葉機能」が活性化することになる「脳の使い方」としての生活習慣であり、食生活や糖尿病とは無関係)の創意工夫、構築と継続的な実践に因り「発病自体の予防」が出来るのです(疫学的方法により「二段階方式」が実証済み)。

&5  発病及び症状の重症化が進行するメカ(原因と機序)

(1)発病の「第一の要件」は、『加齢』に起因した脳機能の低下という要因の存在が基盤要因なのです。加齢に起因して、「前頭葉機能」が機能低下を進行させていくことについては、「正常老化の性質」と命名して、脳機能データを公開しています(NHKの人気番組である『チコちゃんに叱られる』にも取り上げられて、2018年9月に登場しました=「前頭葉機能の正常老化の曲線」の図として登場)。

(2)発病の「第二の要件」は、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した、廃用性の異常な機能低下の進行という加重要因なのです。

なお、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」とは、左脳が専管する「仕事」とは無縁の日々を送ることになる「第二の人生」を送る上で繰り返される単調な暮らし方、『生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない』日々の生活、「脳の使い方」としての単調な「生活習慣」のことを言います。

(3)加齢に起因した正常な機能低下という基盤の要因とナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の異常な機能低下という加重要因同時存在、即ち、「異なる二つの要因が、同時に並行して存在し、重なり合うこと」に因る『相剰効果』に因り、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくことに因り(「前頭葉機能」が異常なレベルに衰えて来たことに因り)発病し(小ボケ)、次いで、左脳、右脳、運動の脳が異常なレベルに衰えて来ることに因り/重症化が進行して行く(中ボケ、大ボケ)ことになるのです。

AD型認知症』の発病については、小ボケ及び中ボケの段階の存在について、気が付いていなくて、末期の段階である「大ボケ」の段階、セルフケアにも支障が出てきて、日常の生活面での「介護が不可欠」となる段階で初めて発病と誤解しているのが、専門家とされる人達なのです。

(4)これが、「発病及び重症化」が進行して行くメカ(原因と機序)であり、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした三段階に区分される症状が発現して来るものなのです(私たち「二段階方式」独自の主張であり、北海道から九州に跨る全国的な展開、累計総数452の市町村において実践指導した「AD型認知症」の早期診断による回復、介護の予防及び発病自体の予防を明確な目的とした「住民参加型地域予防活動」により、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証し、発病の有無及び症状の段階区分の判定及び発病の予防、回復及び介護の予防を目的とした客観的で具体的な指導内容及び対応の核となる二段階方式の手技が極めて有効であることを実証)。

⇔現在その実態が消えてしまっているのは、①二段階方式の手技の活用を10年の経過で無償としたこと;②平成の大合併により導入していた小さな町や村が大きな市や町に吸収合併されて、業務の見直しと配置転換により消えていったこと;③高齢化率の進行に伴う「AD型認知症」の発病者の増加対策として、オレンジプラン、新オレンジプランが、相次いで実施されていく状況の中で、新規導入先が出てこなくなったことが主たる理由なのです。

&6 発病と重症化が進行するメカの簡単なチェック・ポイント

(1) 「AD型認知症」は、『器質的な原因病変は存在していない』のです。

(2) 正常老化の性質により、加齢に起因した機能低下が進行してきていること、言い換えると、60歳を超える年齢の高齢者であることが、「基盤の要因」に在るのです。

(3)「第二の人生」を送る上での「脳の使い方」としての『生活習慣』という要因だけが、発病するか/しないか、重症化が進行するか/しないかを区分けている、「唯一の要因」(=「加重の要因」)なのです。

①「左脳」が専管するテーマである「仕事」とは無縁の日々を送ることになる生活状況の下で、日々どのような「脳の使い方」が継続されているのかが問題。

②『実行機能』の発揮度を支配し、左右し、下支えている機能であり、「前頭葉」の三本柱と私たちが名づけている意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能3つ以上の異なる複数の「テーマ」を、同時に並行して処理する上で不可欠の機能)の活用が少なくなるような脳の使い方、就中、注意の分配力の機能の出番が少ないと、「前頭葉機能」が活性化する場面が少なくなるのです。その結果として廃用性の異常な機能低下が進行して行くことになるのです。

(4)仕事とは無縁の「第二の人生」を送る中で、自分なりの「テーマ」も、達成すべき「目標」もない生活、楽しみがない生活、喜びや生き甲斐とは無縁の日々を送るだけの暮らし方、『創意、工夫、シミュレーションの機能』の出番が極端に少ない「脳の使い方」としての生活習慣、即ち、意識的な世界の要であり、最も高度で不可欠の『注意の分配力』の機能の出番が少ないと、廃用性の機能低下が進行していくのです。『日々、時間は有り余るのに、することが無い毎日、ボケーッとした「暮らし方」をしていると、惚ける(『AD型認知症』を発病する)』ことになるのです(発病のメカニズムは、極めて簡単なもの)。

➡ 食事をしたばかりなのにそのことさえも忘れる「重度の記憶障害の症状」にばかり目が行き、そのことから、器質的な原因病変を追い求め、アミロイドベータの蓄積に因る老人斑とか、タウタンパクの蓄積による神経原線維変化が、情報を連絡する役割を担っている神経細胞の大量死を惹き起こし、記憶障害が惹起されることに因り発病するとの単なる憶測の類がまかり通っているのです。

(5) 発想、企画、計画、創意、工夫、検索、シミュレーション、比較、評価、決断、感動、抑制等の『評価の物差しの機能及び実行機能』の出番が出来るだけ多くなるような、自分なりの実行『テーマ』の設定と達成すべき『目標』がある「暮らし方」(脳の使い方としての生活習慣)を構築し継続することが、症状の回復にも、介護の予防にも、発病自体の予防にも必要不可欠となる性質の認知症ということなのです。

➡ これを纏めて言うと、『前頭葉機能の機能障害』に起因して発病するのです。前頭葉の機能障害を惹き起こす要因は、記憶障害ではなくて、廃用性の機能低下なのであり、廃用性の機能低下を惹き起こす要因は、「第二の人生」を送る上で営まれる単調な「生活習慣」の継続なのです(それだけのこと!)。

加齢に起因した脳機能低下の進行が基盤要因である為に、「第二の人生」を送っている「お年寄り」だけが「発病の対象」となるのであり、「若年性アルツハイマー型認知症」は実在しない、架空のものであり、側頭葉性健忘症(重度の記銘力障害と海馬の萎縮が特徴であり、脳の変性により発病する)や緩徐進行性失語症と混同し、誤診しているだけなのです。猶、若年発症が特徴である「アルツハイマー病」は、生まれつき特定の遺伝子に異常が存在する人だけを対象として発病するものであり、「AD型認知症」とは全く異なる、性質の認知症なのであり、認知症全体に占める割合は、僅か1%程度に過ぎないのです!

※認知症ケアパス作成の手引きでは、「若年性認知症」の内の過半数を若年性アルツハイマー型認知症が占めると記述してありますが、専門の医師達までが、それほど多くの誤診を行っているということなのです。「AD型認知症」のことも、側頭葉性健忘症のことも、知らない医師(精神科医)達が多すぎるのです。

(6) 症状の回復にも、重症化の進行の抑制にも(正常➡正常下限➡「小ボケ」➡中ボケの前期➡中ボケの後期➡大ボケの前期➡大ボケの後期)、『脳のリハビリ』という方法が、唯一の有効な対策となることを知っておいて頂きたいのです(「地中海料理」の摂取であれ、何であれ、「食生活」は、発病の予防とは、無関係なのです)。この場合、「脳のリハビリ」の効果が期待できるのは、中ボケの後期までのことであり、大ボケの段階になると、介護の途しかないのです

発病の最初の段階である『小ボケ』の段階で既に社会生活面に重大な支障が出てくるのです。発病を予防し及び小ボケを治すことは、『自分なりの追及すべきテーマと目標をもって、自分なりに社会生活を楽しみつつ、「第二の人生」を送ることが出来ること』を意味します。そのことで、行動の内容が深くなり、範囲が広がる為に、経済活動も含めて、『社会全体の活性化』、特に、高齢化が顕著に進行している「地方の地域の活性化」にも直結するのです。

⇔  厚労省が発表している「AD型認知症」の発病者700万人と言うのは、発病の末期の段階である「大ボケ」の症状が発現して来ているお年寄りの数なのです。発病者には、「重度の記憶障害の症状」が確認されるべきとの誤った基準から『それらの症状が極めて重度の症状である』ことも知らないで、失語や失認や失行の症状の発現の確認を発病と判定する基準にしているせいで、「小ボケ」と「中ボケ」は発病とは考えられていないのです(その段階の存在さえ視野には無い)。我が国の「65歳以上の年齢のお年寄り」は、3600万人も居るのです。(介護の対象にはならない為に、専門家達にも知られないでいる)小ボケ中ボケとを併せた数が(介護保険の対象となるお年寄りで、介護の対象となっている)大ボケとほぼ同じ数と想定すると、3600万人の高齢者の内の3割相当は、惚けている、「AD型認知症」を発病している(小ボケ、中ボケ、大ボケの全てを含めた人数)ということになるのです。

&7  世界的に通説の地位にある「アミロイドβ仮説」は破綻している

(1) 以前に公開したこのブログで言及したように、2021年1月19日発行のNewsweek日本版の署名入りの記事の内容では、これまでに、世界中の製薬会社が、「アミロイドβ仮説」の考え方に依拠して、『AD型認知症』の治療薬の開発に投与した金額の総計額は、約6000億ドル(日本円に換算すると90兆円)もの金額に上るとされているのです。然も、治療薬の開発(症状を治したり、症状の進行を遅らせたり、症状の発病自体を予防する効能を有すると認められる薬)が、ことごとく失敗に帰したというものなのです。ついでに問題を提起すると、本態が、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病に過ぎないものである「AD型認知症」については、治療薬(症状を回復させ、症状の進行を抑制し、或いは発病自体を予防する効能を有する薬のこと)が開発されることは、未来永劫、有り得ない事❣

現在使用されている4種の薬は、治療の効能は有しないのであり、「対症療法薬」に過ぎないのです。今回FDA/厚労省が、エーザイの新薬『レカネマブ』について承認したとはいえ、『レカネマブ服用の効果によって、蓄積した「アミロイドβの量を減らす効果は認められる』としても、そのことは、「AD型認知症」の症状の進行を遅らせる効能(治療効果)が有ることを意味してはいない」のです。

我が国のマスコミが、『治療薬の開発』に成功したかのような見出しを付けて報道していることに惑わされないで頂きたいのです。「この薬に、治療効果が有る筈が無い」のです。開発のコンセプト自体が根本的に誤りの仮説(アミロイドβ仮説)なのであり、加えて言うと、アミロイドβの蓄積(老人斑)と「AD型認知症」の症状の進行との間には、肝心要の要因である、因果関係自体が存在していないのです。即ち、アミロイドβの蓄積量を減らし、又は、蓄積を阻害しようとも、症状の進行を遅らせたり、或いは、症状を治す効果が認められる筈が無いのです。⇔廃用性の異常な機能低下の進行に起因した『前頭葉機能の機能障害』が、発病を惹き起こす真の原因なのですから。

※1 この薬が治療効果(症状の進行を抑制する効能)を有するか否かを正しく判定するには、この薬を投与した後の、その人『前頭葉』機能の機能レベルがどのような刑事変化を辿るのかについて精緻に判定すべきなのです(『前頭葉』を含む脳全体の機能レベルの悪化と症状の重症化の進行とは厳密にリンクしているのが、「AD型認知症」の特徴なのであり、症状の進行を抑制する効能(治療効果)を有するのであれば、発病者が服用した後に、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベルの悪化が抑制される筈なのです)。

製薬会社自身が、この薬の効果を判定する上で、MCIの基準物忘れの症状の程度と態様を外観的に評価するだけの、極めて曖昧でいい加減な評価基準であり、前頭葉機能の機能レベルの判定が含まれていない)を持ち出しているのです。『MCI=軽度認知障害』なる基準の適用では、『AD型認知症』の発病者であるか否か、更に言うと、症状の進行を抑制することが可能である早期の段階、二段階方式の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階であるのか否かを判定出来ないのです。それらの判定には、前頭葉機能の機能レベル、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベルの精緻な判定が不可欠となるからなのです。

※2『認知機能障害』の判定を要件とするとしながら、MMSEや長谷川式の活用による判定では、肝心の『前頭葉機能』の機能レベルの判定が不可能なのです。

我が国で健康保険適用の対象にするに際しては、厚労省が、この点をキチンと評価し、決定すべきものなのです(対症療法薬でしかなかったアリセプトの二の舞にならない為にも)。未だに、『AD型認知症』の発病及び症状の重症化が進行するメカニズム自体が不明であるとしながらも(この薬は、単なる仮説であり、未だに仮説でしかない=アミロイドβの蓄積と「AD型認知症」の発病との間の因果関係を立証できていないアミロイドβ仮説を開発の根拠コンセプトにしている)、この薬に、症状の進行の抑制という治療効果が有ると主張する製薬会社エーザイに、根拠を聞いてみたいのです。

(2) 「AD型認知症」研究の専門家の数はと言うと、世界中で言うと、星の数ほどいると考えられるのです。それでいて、未だに仮説の類が提唱されるだけで、『発病のメカ(原因)については、全く分からない、不明のものである』とされている理由は、どこに有るのでしょうか。『AD型認知症というタイプの認知症は、私たち人間だけに特有なものである、意識的な世界が関わる認知症である』ことに、世界中の専門家達の内の誰一人として、このTadを除いては、全く気付いていないからなのです。『AD型認知症の本態、発病のメカニズムに照らして、治療の効能を有する薬が開発されることは、未来永劫有り得ない事なのですから。

(3)「アミロイドβ仮説」は、器質的な原因病変に因る「記憶障害」という要素が発病を惹き起こす原因であるとの想定(仮説)に基づいた考えであり、マウス(アミロイドβを注入したアルツハイマーマウスを含む)の行動を研究する仮説なのですが、マウスには、「注意の分配力」の機能が備わっていなくて、意識的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」機能という脳機能が備わっていないのです。言い換えると、『AD型認知症は、記憶障害に起因して発病するものではなくて、意識の世界が関わる認知症なのであり、『前頭葉の三本柱』の機能の核心的な機能である『注意の分配力』の機能の①廃用性の②加速度的で③異常な機能低下の進行及びそのことに起因した実行機能、就中、複合機能体である『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能についての、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因り、その機能が異常なレベルにまで衰えて(来た/来ている)ことが、発病及び症状の重症化が進行して行く「真の原因である」ことに、未だに気づいていない』ことが、致命傷 ❣

&8   「意識的な世界」と「AD型認知症」の発病との関わり方

(1)自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、為すべき「テーマ」を発想し、「テーマ」の実行内容及び実行の仕方を検索し、企画し、計画して、その実行結果について、洞察し、推理し、ケース・シミュレーションして、評価し、比較して、最終的な実行内容及び実行の仕方を抑制し、或いは選択して、その実行を決断し、実行の指令を脳の各部に発することになる、これが、意識的な世界における『実行機能』と総称される「個別認知機能」の発揮の工程表なのです。その各種テーマは、「意識的な世界」では、基本的に「常に複数存在」していて、異なる複数の意識(意識的な世界=覚醒の度合いがそれぞれに異なる意識状態)を構築し、管理し、コントロールしている脳機能が「注意の分配力」の機能なのです。「意欲」が下支えているのが、「注意の集中力」であり、「注意の集中力」が下支えているのが「注意の分配力」の機能と言う機能発揮上の視点で言うと、「階層的な機能構造の関係」にあるとTadは考えるのです。

(2)私たち人間だけに特有なものである「意識的な世界」では、実行機能と総称される個別認知機能の各発揮度を構築し、統合し、支配し、下支えて、管理し、コントロールしている脳機能が、私たち人間だけに特有な機能である「注意の分配力」という機能なのです。このことを言い換えると、個別認知機能(実行機能)の機能の発揮度と注意の分配力の機能との間には、機能発揮上の二重構造の関係が存在しているということなのです。即ち、「注意の分配力」の機能の発揮の度合いが、個別認知機能(=「実行機能」)の機能の発揮の度合いを左右し、管理し、コントロールし、下支えているということなのです。

(3)私たち人間だけに特有な世界である「意識的な世界(意識状態)」は、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能(以下、「前頭葉の三本柱の機能」と呼ぶことにします)を基礎機能としつつ、「評価の物差しの」機能並びに「実行機能」及び「前頭葉の三本柱」の機能が有機的な関係下で協働して働くことに因り構築され、統合され、維持され、管理されている世界なのです。興味や関心の度合いの変化、前頭葉の三本柱の機能の発揮度の変化、更には新たなテーマの発想により、「評価の物差し」が別のテーマを選択させることになる、この働きの変化を含む機能構造体が、所謂、ホムンクルスの小人の正体ではないかとTadは考えているのです。「評価の物差し」の機能こそ、実行機能が働く上での最初の関門となることに、未だに誰一人として気づいていないのです。このことが、意識の機能構造解明の出発点となる要因であるにも拘わらず。

(4)私たち人間には、意識的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉機能(①「前頭葉の三本柱」の機能、②評価の物差しの機能及び③実行機能の三者により構成』が局在している脳機能部位=前頭前野の穹窿部)に加えて、デジタル情報の処理に特化した機能部位である「左脳」、アナログ情報の処理に特化した機能部位である「右脳」及び身体を動かす処理に特化した機能部位である「運動の脳」という『手足の機能』があります。『意識的/目的的な世界』は、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車の御者である『前頭葉機能』が運行を支配し、管理し、コントロールする世界と考えているのです。

猶、覚醒された『意識』については、基本的には、異なる複数の意識が構築されていて、並存しているものであり、加えて、それら各意識には、時間軸(時間の経過という変化)及び空間軸(空間の拡大及び縮小という変化)両要素が含まれているので、「意識状態」と考えるのがより適切であるというのが、Tad自身の考え方なのです。意識は一つしか存在していないとする主張が多くみられるのですが、たった1つの意識(意識状態)のみが存在するという状態は、実は、作り出すこと自体が極めて困難なものなのであり、相当の鍛錬が不可欠となるものなのです。複数の異なる意識同時並存を可能ならしめている脳機能こそが、『注意の分配力』の機能なのです。

(5)Tadは、意識に関する世界的に著名な学者の最新版著書「脳の大統一理論:カール・フリストン」、「意識はいつ生まれるのか:マルチェッロ・マッシイミーニ;ジュリオ・トノーニ」、「意識と脳:スタニスラス・ドウアンヌ」及び「予測する心:ヤコブ・ホーヴィー」を読み込んでみたのですが、残念なことに、どの著作も、最も肝心な脳機能である「評価の物差し」の機能の存在とその役割についての記述が無いのです。彼等の誰一人として、その存在に気づいてもいないのです。「意識的な世界」における「実行機能」の働きが起きてくるためには、まずもって、「評価の物差し」の機能が関わることが不可欠のものとなることにさえ、誰一人として気づいてもいないのです。更には、評価の物差しが働くにも、実行機能が機能を発揮する上でも、記憶の倉庫との照合が不可欠となることについても、もっと根源的な問題である『評価のもの先の機能及び実行機能』の機能の発揮に関わる、前頭葉の三本柱の機能の関わり方(Tadが問題提起する機能発揮上の二重構造の問題の存在)』についても、何等の説明が為されていないのです。

意識」の覚醒の度合いが一定レベル以上に在る状態下で、何らかの「認知」が惹起される為には、「評価の物差しの機能及び実行機能」が起動されることが前提条件となること及び認知の内容が同期し、同定される(=メタ認知)には、「記憶の倉庫」の機能との照合が不可欠となること等、「意識」を語る上で、或いは、「意識の機能構造」を説明する上で不可欠となるこれらの機能要素についての言及が全くないことに、Tadはただ驚くばかりなのです。

&9 現時点でも、世界的に独自の主張内容である「二段階方式」の概要

 Ⅰ.意識的な行為の世界と実行機能によるその認知度及び機能の発揮度

意識的に何かの「テーマ」を実行する場面では、自発性、観察、分析、考察、洞察、推理、憶測、忖度、批判、想像、理解、了解、興味、関心、発想、連想、妄想、企画、計画、創意、工夫、予測、具象化、抽象化、シミュレー・ション、予見、比較、修正、整理、機転、抑制、忍耐、感動及び判断等、「前頭葉機能」の構成要素機能である『実行機能(Executive Function)』を構成している各種の高度な認知機能を正常に発揮する上で、一定レベル以上での「認知度」が確保されていることが不可欠となるのです。

認知度が一定レベル以下だと、例示した「実行機能」の各種個別の認知機能自体が必要なレベルで発揮されなくなるのです。そうした個別の認知機能によるその「認知度」の高さ或いは低さを左右しているのが、意欲、注意の集中力及び注意の分配力という「前頭葉の三本柱」の機能なのです(「認知度」と「発揮度」とがともに、「三本柱」の機能レベルと「リンク」している)。

Ⅱ.「前頭葉機能」を中核の機能として、『①「評価の物差しの機能」に因る/評価/注意/関心/観方に従い、②(意欲、注意の集中力の機能に下支えられた)/「注意の分配力の機能」が、③「実行機能」を駆使して、有機的な連携のもとに左脳や右脳や運動の脳も参加して、脳全体で何をどのように実行するのかを組み立てるには(実行すべきテーマをいくつか発想し、その中から1つを選択し、その実行内容を組み立てるには)、先立って且つ常に、必要な機能レベルでの「意欲」の継続的な発揮が不可欠になるのです。自分が現在置かれている状況と環境の判断をベースとして、様々な状況の変化を予測して考慮し、いく通りかのケース・シミュレーションを経た上で最終的な内容を決定し、実行に移すには、「注意の集中力」と「注意の分配力」の機能の継続的な発揮も必要になるのです。

Ⅲ.上述のようにその「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能は、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉機能」の構成要素である『評価の物差しの機能及び実行機能』によるその認知度及び機能の発揮度を左右し、下支えする働きを担っていて、個別の「評価及び実行」機能を十分に発揮するに際しての「機能発揮上の二重構造」の関係(私たちのネーミング)が存在しているのです。 

 &10 『前頭葉の3本柱の機能』に内在する「正常老化の性質」

(1)  私たちが意識的に何かのテーマを思いつき実行しようとするときに、必要とされる各種の認知機能を発揮する上で、必要不可欠の機能である「前頭葉の三本柱」とも言うべき、「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能には、『加齢』と共にその働きが衰えていくという「正常老化の性質」(私たちのネーミングです)が内在されているのです。

(2) 私たちが世の中の専門家達に先駆けて発見したそのカーブの存在は、私たちが「二段階方式」に基づく「かなひろいテスト」と「MMSE」テストの実施結果及び廃用性の機能低下を進行させてきた原因であり、「キッカケ」を契機に心が折れてしまい、意欲を喪失することによって開始され継続されてきた『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』を内容とする『生活歴』の聞き取りの実施により集積した年齢別の脳機能レベルの推移を示す膨大な量の脳機能データにより証明されているのです(20歳代の内にピークを迎えて、その後は、緩やかではあるものの下向きのカーブとなり、「第二の人生」の入り口ともなる60歳を超えた高齢者と呼ばれる年齢になると急速に下降するカーブを描いていくもの)。

(3) 私達人間だけに特有な世界であり、DNAの99%が人間と同じとされるチンパンジーにも無い世界、「意識的/目的的な世界」における脳の司令塔は「前頭葉機能」であり、『加齢』の進行と共に、「前頭葉の三本柱」の機能(意欲、注意の集中力及び注意の分配力)」、評価の物差しの機能及び実行機能の働きが衰えて行くという性質、「正常老化の性質」が、「前頭前野」に局在する脳機能全体に内在していることが、「AD型認知症」の発病及び症状の重症化が進行して行く「メカニズム」及び「機序」を解明する上で、不可欠の視点となるのです。

(4) 加齢による機能低下が基礎要因として存在していて及び仕事とは無縁の日々となる「第二の人生」を送る上で繰り返され、継続されるナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」に起因したものであり、加重要因である廃用性の異常な機能低下の同時進行に起因した、「前頭葉の三本柱」の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が、「評価の物差し」の機能及び「実行機能」の異常な機能低下の進行に波及する結果として、「総体/複合機能体」としての『前頭葉機能』についての廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が惹き起こされて、その直接的な反映が、『AD型認知症』の発病及び三段階に区分される(小ボケ、中ボケ及び大ボケの三段階)症状の重症化の進行として発現して来るだけのものなのです ❣

(5) 猶、この「前頭葉機能」についての(正常老化曲線のカーブ)の傾きの度合いは、60歳を過ぎた高齢者と呼ばれる年齢になると、脳の使い方という視点からの「生活習慣」に大きく左右されるようになります。脳の後半領域の働きであり、「前頭葉機能」と協働して意識的な世界でのテーマを実行するための下部機構として機能している左脳、右脳及び運動の脳とのやり取りの中で処理される情報の質と量次第で、「前頭葉」機能の老化の曲線は、「緩やかに低下するカーブ」(正常な老化)を描き、或いは、「加速度的に低下するカーブ」(異常な老化)を描くことになるのです。

(6) 実態面に目を向けた時、「AD型認知症」を発病するその対象が60歳を超える年齢の「高齢者」に限られていて、然も、70歳代、80歳代、90歳代、100歳代と高齢になるほど発症率が高くなっていく原因は、基盤の要因としての「正常老化のカーブ」の存在にあるのです。

(7)『働き盛りの50歳代で、「若年性AD型認知症」を発症する人達が増えて来ている』などとマスコミが取り上げ騒ぐことがあるのですが、「AD型認知症」を50歳代という「若い年齢で発症」するケースは皆無なのです。

「AD型認知症で」はなくて、側頭葉性健忘症とか緩徐進行性失語とか緩徐進行性失行などの、「認知症と紛らわしい病気」であることを知らない(見抜く為の手技を持たない)医師達が誤診している結果に過ぎないのです。

        本著作物「F-06」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。 

   

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『AD型認知症』の真の正体と発病の予防に効果がある「5つの秘策」(I-15)

2025-06-09 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
(プロローグ)様々な種類が数ある「認知症」の内の大多数、90%以上の割合を占める『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』については、世界中の権威ある機関/米国のハーバード大学及びMITが牽引していて、東大、京大、理研(MIT研/利根川進)が我が国での牙城を形成している「アミロイドβ仮説」の主張内容が、『誤りダラケ/出鱈目!』なのです。
KinukoとTadaoの二人が主宰する「エイジングライフ研究所」(主張の内容及び手技を総称して、「二段階方式」と呼称)は、真の正体は、廃用症候群に属する/老化・廃用型の/「生活習慣病」に過ぎないと主張していて、/その主張内容(詳細は、A4版での総ページ数が690ページに及ぶ「二段階方式個別事例判定マニュアルA、B及びC」並びに「個別事例判定マニュアル使用の手引き」に記載)が、世界中で唯一正しいことが、疫学的方法により実証済みなのです。
 
※1『AD型認知症』の発病/症状の重症化の進行を惹き起こす要の要因ではなくて、発病により発現が確認される症状、『意識』が覚醒した/目的的な世界に於ける/脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉機能機能障害の(一つの態様に過ぎない)/「記憶障害」という『誤った』(「AD型認知症」の本態について、極めて重度の物忘れが特徴の「神経変性疾患」だとの誤解が基礎)を射るばかりしていて、『世の中を惑わせている』だけの「アミロイドβ仮説」の提示者/支持者達に、猛反省を促したいのです⇒「アミロイドβ仮説」を理論的なバックにして、架空の認知症である「若年性AD型認知症」を/説明材料の見せ金にした川下対策「ボケても安心な社会作り」の政策の制度化は、『発病の予防という川上対策』を、政府大綱の第一条で棚上げした上、23兆円超もの血税を垂れ流す世紀の愚策なのです!!!
⇒そもそも、アミロイドβの蓄積(老人斑)と『AD型認知症』の発病/症状の進行との間には、因果関係(原因と結果の関係)自体が存在していないのです。
⇒アミロイドβ仮説を前提の根拠理論に開発されたエーザイのレカネマブは、『AD型認知症の症状の進行を抑制する効能は皆無』なのであり、有るのは、「脳出血、脳浮腫、脳の萎縮等の副作用だけ」と言う代物。
⇒効能の評価に転用し悪用した「CDR」は、そもそも、「ケアプラン作成用の主観的な基準に基づく/主観的な評価結果/を単に数値化する手法」に過ぎなくて、『評価の客観性が皆無であり、評価数値自体が出鱈目』なのです。
前頭葉機能の維持に関わる薬の服用、即ち、レカネマブ服用の効能の評価を行うのであれば、「意識が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉機能の機能レベルの/服用に因る変化』について、「客観的な手技の活用による、客観的な評価の結果としての有意な数値」を提示する社会的な責任が、エーザイにはある筈なのです【そのやり方を避けて、姑息なやり方、「CDRの転用」に因り、(主観的な評価を/数値化しただけ)の主観的な評価結果の数値を提示する姑息な手段に(無から有は生じて来ないのに)、エーザイは何故出たのか(過失か/故意なのか?)。
⇒主観的な基準に基づき、主観的な評価結果を/単に数値化するだけの手技である「CDR」の転用に因る『杜撰な評価結果』で導き出した効能の数値の根拠(対象者)自体が、私たち「二段階方式」が提示している/早期の段階であり、私たち「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で確認される『脳の老化のスピード差をもたらす「生活習慣の要因」』を、単に反映していることにさえも、エーザイは無知なのであり(気づいていない)、明確に指摘出来ること、『エーザイは、因果関係の有無の確認が、杜撰過ぎる』のです。猶、(当該データは、「プロローグ」の最後、「※11」の下の図で提示)。
※2『意識』は、世界中の専門家達の間で、未だに『人類最大の難問』とされているのですが、『AD型認知症は、その意識が関わるタイプの認知症』なのであり、『意識の世界』が存在していなくて、『意識』を構築する要の機能である『注意の分配力』の機能が備わっていない、マウスやマーモセット等を研究対象とした、「アミロイドβの注入に因る記憶障害」の関わりの有無及び程度の行動を何処まで深く追求しようとも、『AD型認知症』の発病/症状の重症化の進行のメカの解明には繋がらず、「徒労と時間の無駄、コストの無駄遣い、若い人材の無駄遣い」に終わるに過ぎないと断言出来るのです。 
※3 『AD型認知症』の真の正体、本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』(但し、「脳の使い方」としての意味で言う「生活習慣病」であり、「食生活とは、無関係」であることに留意する)なのであり、「意識が覚醒した目的的な世界」に於ける「脳全体の司令塔」の役割を担っている『前頭葉機能の機能障害』に起因した症状だけが発現する段階、世界中の権威機関は見落としているが、発病の最初の段階であり、私たち「二段階方式」が定義し区分する『軽度認知症(小ボケ=社会生活の面だけに重大な支障)』の段階なのです。
※4 『意識』が覚醒した目的的な世界は、左脳、右脳及び運動の脳という/三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車/を運行する世界であり、馬車の運航を支配し管理している「御者」の役割を担っているのが、『前頭葉機能〔(前頭前野の穹窿部)に局在する/①「前頭葉の三本柱(意欲、注意の集中力及び注意の分配力)」の機能、②「評価の物差し(=自我=意識の首座=脳の中のホムンクルス)」の機能及び「実行機能(Executive Function)」の三者により構成されている複合機能体を言う〕という脳機能なのです。
※5 『AD型認知症』の発病者である場合は、必ず、『前頭葉機能』、「左脳」、「右脳」、「運動の脳」の順番に、遂次、「廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行く」ものなのです(14689例の症例が提示する「事象の事実」)。
⇒アミロイドβ仮説、タウ蛋白仮説、アセチルコリン仮説の全てが、此処に提示する事象の事実(真実の実態)を説明することが出来ないのです(説明が不可能)=これら「3つの全ての仮説」の主張内容が、「100%誤り!」ということなのです!
※6 『AD型認知症』の発病者である場合は、軽度認知症(小ボケ=社会生活面だけに重大な支障)、中等度認知症(中ボケ=家庭生活面にも重大な支障)、重度認知症(大ボケ=セルフケアにも重大な支障が有り、介護が必要となる)の『三段階の症状』が順次発現して来るのが特徴なのであり、私たち「二段階方式」は、各段階毎に10項目からなる「類型的症状」を指標化し、発病の有無の判定/重症度の判定/脳のリハビリの指導の面で、活用しているのです(kinukototadaoと入力し検索して、ブログの「G-14」に記述してある、「改訂版30項目問診票」を参照)。
※7 秋田県で認知症大使に任命された『若年性AD型認知症』なる認知症は、この世に実在していない架空の認知症であり、『側頭葉性健忘症』(若年での発症と海馬の萎縮が特徴。極めて重度の記銘力障害に起因した極めて重度の物忘れ=記憶障害の症状を呈するが、『前頭葉機能』が正常なレベルに在る為に、生活上の様々な困難を理解出来ていて、自分の言葉できちんと説明出来るのが特徴)を誤診しているだけ。
※8  認知症の診断が専門の精神科医は、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因り、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能が極めて異常なレベルに衰えが進行してきた結果、症状の一部として、「極めて重度の物忘れの症状」が確認される重度認知症(大ボケ)の段階で、『AD型認知症』の発病の最初の段階だと『誤解した、発病の診断を行っている』のです。
⇔米国精神医学会が策定し、現在も猶世界的に大きな影響力を保持している「DSM-Ⅳ」の第二要件が確認を要求している「失語、失認、失行(紛いの)』症状の発現は、記憶障害に起因したものではなくて、「注意の分配力」の機能を核心とする「前頭葉の三本柱の機能」の機能障害(「注意の分配力」の機能が、殆ど働かない機能レベルに在ること)に起因した『前頭葉機能の機能障害(前頭葉の機能が、殆ど働かない機能レベルに在る)』の為に、『メタ認知が殆ど、出来ない』ことが、真の原因で発現して来ているものなのです【世界中の権威がこのことに無知】。
※9 肝心の『前頭葉機能] の機能レベルを精緻に判定出来る手技を持たない精神科医は、極めて重度の物忘れの症状(記憶障害)だけに目をつけて、発病者が「若年」であれば『若年性AD型認知症』の発病と診断、「老年」であれば『老年性AD型認知症』の発症と診断する、「極めて杜撰な診断」が大手を振ってまかり通っているのです。
※10「 第二の人生」を生きる高齢者だけが発病の対象となる『AD型認知症』を発病するメカは、発病の第一要件(基盤の要因)が、『加齢(60歳を超える年齢の高齢者であること)』という要因であり、この要因が『発病の基礎(基盤)』となるのです。
※11 所謂『若年性認知症』の典型は、「生まれつき特定の遺伝子に異常」が存する人だけが発病の対象となり、若年での発症及び症状の重症化の進行が極めて速いのが特徴である『アルツハイマー病』のことなのです(アルツハイマー博士が世界で初めて発見したことで、その名前が冠された認知症)。
 
 注)左図は、「脳の老化のスピード差をもたらす生活習慣要因」の(脳機能データの図式)
 
&1『前頭葉』機能の働きが衰えてきたことを実感する「後期高齢者」の日常:
(1) 何事をするにつけても、昔のようには、「意欲」が湧いてこない/「注意の集中力」が続かない/「注意の分配力」の高度な発揮が出来ないのです!
 今住んでいる伊豆高原の地に移り住むようになったのは、2000年の7月の事だったのです。「あれから、もう直ぐ24年!」(このブログを書いているTadは、もう80歳!!)。
「身体」の方は、そこそこなのですが、肝心の「脳」の方がすっかり衰えて来てしまっているのです。還暦は愚か、古稀を迎えても、「ボケ予防の講演会」の講師、国内旅行、下手ながらも絵画、ゴルフ等いろんな趣味に手を出していました。能や狂言の観劇や美術館での展示物を観る為に、東京にもよく出かけていました。
HGVCの会員であるリゾートを楽しむ為のハワイ旅行(オアフ島とハワイ島のリゾート)を含めて、年に2~3回は、海外旅行にも行っていました。
週に1~2回は、お友達を我が家にご招待して、富戸の定置網の朝採れの魚をメインに、神様Kinuko の手料理でおもてなしも楽しんでいました。
それでも、毎日が楽しいばかりで、疲れを感じるようなことは、全くなかったのです。
「あれからもう直ぐ24年」、「意欲」がすっかり衰えて来たのを実感させられる今日この頃なのです。
(2)「大丈夫かな?!」、我がことながら気になる程、「物忘れ」が日常茶飯事なのです。おまけに、「物忘れ」の頻度も態様もひどくなるばかり!
脳全体の司令塔の役割を担っているのが『前頭葉機能』なのです。
その『前頭葉機能』を構成している各種機能の「認知度」及び「発揮度」を左右する基盤的な機能(「根幹」をなす機能)を担っているのが「前頭葉の三本柱」の機能である「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」(3つ以上の異なる複数の『意識』を同時に並行して構築/管理し及び3つ以上の異なる複数の『テーマ』を同時に並行して処理し/遂行して行く上で、更には、『とっさの判断と処理』に必要不可欠の脳機能)の機能なのです。
『高齢になると、物忘れの症状が日常的に起きて来る』のは、「注意の分配力」の機能が、加齢により衰えてきた証の「老化現象=正常な機能レベルの範囲を保ちつつも、機能の低下が緩やかに/直線的に進行して行く=私たち「二段階方式」が、世界で初めて解明した「正常老化の性質」が原因なのです。
ほら、前々回のこのブログにも書いておいたでしょう(恥ずかしながら、ここにもう一度引用しておきます)。
☆ 二階の部屋に用事があって階段を上っていく途中、雑誌が階段に置き忘れられているのを見つけて、階段下の書棚に片付ける。そして、階段を上っていこうとした時、自分が何をする為に二階の部屋に行こうとしていたのかが分からない(想起できない)のです。
☆コミュニティー・センターで、別荘地の清掃管理についての会合があったのです。会議の重要な議題となるテーマや問題点とか提案内容とかが詳細に書かれた資料が送られてきていたので、忘れないようにと、わざわざ玄関の下駄箱の上に昨晩置いておいたのです。コミ・センについたら、持ってくるのを忘れていたことに気付いたのです。
 
&2『前頭葉の三本柱』の機能に内在する「正常老化」の性質:
(1)『意識』が覚醒した目的的な世界における「脳全体の司令塔」の役割りを担う『前頭葉機能』の根幹をなす基盤的な機能である「前頭葉の三本柱」の機能には、『加齢』の進行とともに「緩やかに、老化が進行して行く」という特有な性質があります。
  ☆左図は、(『前頭葉機能』に宿る正常老化の性質の曲線=「チコちゃんに叱られる」にも登場!) 
(2)上に表示した左図は、『加齢』の進行に因る『前頭葉機能』の『老化のカーブ』を表したもの。
『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能をそれなりに使う「生活習慣」の下でも、「高齢者」と呼ばれる年代の60歳過ぎになると誰でも、「前頭葉の三本柱」の働き具合が、ピークである18歳から20歳代の半ば頃に比べて半分程度にまで機能低下が進行し/働きが衰えて来るというのがこのデータが示す重要な意味なのです(加齢による『前頭葉機能』の「正常老化」の性質=By「二段階方式」)。
そして、加齢による「前頭葉の三本柱」の「正常老化」の進行は、70歳代、80歳代、90歳代と年をとるにつれて、緩やかではあるが、直線的に「低空飛行」の状態に入っていくのが特徴なのです。
(3)『意識』が覚醒した目的的な世界に於ける「脳全体の司令塔」で、置かれている状況を分析し、理解し、判断し、状況判断に基づいて、何をするのかの「テーマ」を発想したり、「テーマ」を実行するための「計画」を立てたり、そのやり方を創意、工夫したり、「テーマ」の実行の仕方や予見される実行結果に対する洞察や推理や、ケース・シミュレーションをしたり、状況の変化に応じて、機転を利かせて対策を立てたり、或いは気持ちや感情の吐露の仕方や程度等の態様について、状況の評価に基づく必要な抑制をかけたり、体験に感動したり、高度な働きを担当しているのが、『前頭葉機能』を構成していて/協働する関係に在るのが、「評価の物差し」の機能及び「実行機能=Executive Function」なのです。
※「評価の物差し」の機能による評価/注意/関心/観方に従い、『注意の分配力』の機能が、「実行機能」を駆使して、所期の目的を実行し、所定の目標を達成して行くのが、私たち人間だけに「特有な世界」である『意識が覚醒した目的的な世界』での/「脳の働き方」の特徴なのです/By Tadの思考実験に因り確認!!
(4) 『前頭葉機能』は、「複合機能体」であることに留意する:
私達が意識的(目的的)に何かを実行する世界、発言や思考や行為や行動や言動をする場面をコントロールしているのが、「評価の物差し」の機能、「実行機能」及び「注意の分配力」の機能を構成要素とする『前頭葉』機能と言う「複合機能体」なのです(『AD型認知症』の発病者であれば、必ず、この『前頭葉機能』が(から真っ先に)、(廃用性の/加速度的で/異常な機能低下が進行して行く)ことに、世界中の専門機関が無知なのです(未だに、気付いていない)。
脳全体の「司令塔」の役割をしているとされ乍ら、『前頭葉機能』については、データを獲得する条件設定や機能レベルを精緻に判定する「手技」の開発が難しい為に、或いは『前頭葉』機能が人間にしか具有されていない為に、驚くなかれ、「世界的」に研究自体が、未だに/極めて遅れているのです!!
(5)「高齢者」であれば、誰の脳にも起きてくる「正常な老化(機能低下)」の進行:
左脳の出番が極めて多い「仕事」とは無縁となる『第二の人生』では、上司の指示や命令も来なければ、周囲からの無理難題の要求にさらされることもなくなります。何を何時までにどのようにやり遂げるかは、全て自分が自分の思うように決めればいい訳です。「なんて、自由な毎日なんでしょう」と、指示も来なければ、要求も来ない自由とかを謳歌している内に(言い換えると、「暇」という自由を持て余している内に)、使われる機会や場面が極端に減った『前頭葉機能』が、次第に働かなくなって行くのです。
※1 加齢と共に働きが衰えて行く/『前頭葉機能』、その『前頭葉機能』が、「正常な老化」のカーブを維持し続ける為には、やることが楽しくなるような自分なりの「テーマ」を見つけて、「目標」を設定して、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能を意識的/目的的にしっかりと使ってやり、働く機会や場面を増やしてやる生活の仕方を工夫すること(「脳の使い方」としての「生活習慣」の構築と継続的な実践の自助努力)が不可欠となるのです。
※2「第二の人生」では左脳が主役の「仕事」とは縁がない日々とは言え、右脳や運動の脳が主役となる「趣味や遊びや人づきあいや運動」などを楽しみ乍ら、自分なりの「喜び」や「楽しみ」や、時には「生き甲斐」が得られ、「目標」がある生活を日々過ごすことで『前頭葉機能』をしっかりと使ってやれば、加齢による老化のカーブを描きつつも、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能を「正常なレベルの範囲内」に保つことが出来るのです!!
※3 私たち「二段階方式」が集積して来た『前頭葉機能を含む/脳全体の機能レベル』に関する極めて精緻で極めて多数の「脳機能データ」が示しているように、『前頭葉の機能が正常な機能レベルを保っている』限りは、『AD型認知症の発病は、絶対に起きては来ない』ものなのです(アミロイドβの蓄積やタウ蛋白の沈着、或いは、アセチルコリンの不足とは、無関係の世界なのです)。
(6)『前頭葉』機能を含む/脳全体の働き方のメカからすると、自分なりに追求する特定のテーマが無く、生き甲斐を覚えるような時は勿論なく、楽しんだり/熱中したり出来る趣味も無く、親しく交遊する友達も無く、散歩程度の運動もせず、何等かの社会活動に参加する場も無く、達成しようと心に決めた目標もない生活、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続する生き方では、複合機能体としての『前頭葉機能』の根幹をなす/基盤の機能である「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」という「前頭葉の三本柱」の機能の出番が極端に少ない生活習慣を継続していることになるのです。
(7)「前頭葉の三本柱」の機能には、上述のように、加齢と共に働きが衰えてくるという「正常老化の性質」が、生来的に誰の脳にも備わっているのです。
その為、『第二の人生』を送る60歳を過ぎた年齢の「高齢者」が、日々、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を継続していると、お年寄りなら誰でも経験があるあの体験、「膝」の筋肉の衰え(廃用性の筋萎縮が原因の機能低下)と同じようなことが、『前頭葉機能』を含む「脳全体」の機能にも、必ず起きて来るのです(脳機能の場合は、「廃用性の異常な機能低下」!!)。
※  例えば、足腰が痛いとか痺れがあるとか、何かがキッカケで出不精となり、外に出ていかないで部屋にこもったままの生活を何ヶ月か続けていると、廃用性の筋委縮により「膝の筋肉」があれよあれよという間に衰えていくのと同じように、「前頭葉の三本柱」の機能を使う機会が極端に少ない生活習慣が4~6ヶ月関も継続されていると、廃用性の加速度的で異常な機能低下が、起き/進行して来て、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能が、加速度的に衰えて行くことになるのです(米国のハーバード大学を筆頭に、世界中の権威機関が、憶測だけに因り語る、アミロイドβの蓄積が原因ではないのです!!)。
※下記は、私たち「二段階方式」が世界に誇る『脳機能データ』(『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルの精緻な判定が基礎のデータなのです)。
 左図(長野県の或る村での、全数調査)=右図(小ボケ/中ボケ/大ボケ)14,689人の脳機能データ  
 
&3 「 AD型認知症」発病のメカ
(1)世間で認知症の専門家達から(世界中の専門家達から)原因不明と言われている『AD型認知症』というタイプの認知症は、「加齢の進行と共に脳の老化が進む」という要件(加齢に伴う正常老化という基盤の要因=「発病の第一の要件/要因」)と「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣」の継続という加重要因(廃用性の異常な機能低下の進行という「発病の第二の要件/要因」)と言う、『異なる二つの要因が、同時並行して存在し、重なり合うことに因る『相剰効果』に因り、『前頭葉機能』を含む(前頭葉から真っ先に)/脳全体の機能が、「廃用性の/加速度的で/異常な/機能低下が進行して行く」ことにより、発病/症状の重症化が進行するというのが、私たち「二段階方式」の主張なのです(世界中で、私たち「二段階方式」だけの/内容が正しいことが実証された/主張なのです)。
 
(2) 中身はなくても権威がある人達の主張を取るか、権威はなくても中身と実
績とがある私たち「二段階方式」の主張をとるか、その選択は皆さんの手に委ねておきましょう。
※1  『廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行』と言うこのメカの下では、『第二の人生』を生きる60歳を超えた年齢の「高齢者」にとって、「第一の要件(要因)」は誰しも共通の要因(但し、基盤の要因)であって、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行と言う「第二の要件/要因)」こそが、「AD型認知症」を発病するか/しないか並びに症状の重症化が進行するか/しないかを決定づける要因/「引き金」となる要因となります。
※2そして、(意識が覚醒した目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割りを担っている脳機能)の『前頭葉機能』だけが加速度的な速さで廃用性の異常な機能低下が進行して行き、「異常なレベル」に衰えて来た(時)が、「AD型認知症」の発病の最初の段階である「軽度認知症(小ボケ)」の段階と言うことなのです(高齢者だけが、発病の対象となるのが特徴であり、「老年」で発病する性質のものなので、「晩発型アルツハイマー病 又は 老年性AD型認知症」とも呼ばれています)。
⇔(発病としての最初の段階=「小ボケ」の段階=「社会生活」の面だけに/重大な支障が生じて来る=本人も認識できている)。
※3 認知症の大多数、90%以上を占めている「AD型認知症」は、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続という、仕事というテーマとは無縁の日々となる『第二の人生』を送る上での「脳の使い方としての生活習慣」が、発病/症状の重症化の進行と直接の「因果関係」がある(発病の引き金となる)病気、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」であるというのが私たち「二段階方式」の主張です。
 
&4 「発病の原因」に関する「諸学説」が抱える未解決の問題点:
(1)「AD型認知症」は、世界中の権威機関が、憶測をベースに推測/主張を展開するアミロイドβの蓄積やタウ蛋白の沈着やアセチルコリンの不足がもたらす「記憶障害」が原因で、発病/症状の重症化が進行する訳のものでは、ないのです!!
(2)これら(3つの仮説)は、『AD型認知症の本質を見誤り、重度の物忘れの症状が特徴の神経変性疾患だと誤解して、「記憶障害」という誤った的に焦点を定めた仮説を、憶測により構想しただけのもの』なのです。
表面的に見つけやすい「記憶の障害」という症状(発病の根幹をなす症状ではなくて、発病の一態様をなすに過ぎない症状)に目が向いただけのもの。
意識』が覚醒した目的的な世界における/脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉機能』に目が向けられていない(複合機能体である『前頭葉機能』のことを良く知らない)儘に、単なる憶測を基礎とした主張(仮説)に過ぎないのです。
それらが発病の原因だとしながらも、それらの仮説の全てが、発病/症状の進行との間の『因果関係の存在さえも、未だに実証出来ない儘』なのです。
※1私たち「二段階方式」は、アミロイドβの蓄積(老人斑)及びタウ蛋白の沈着(神経原線維変化)と『AD型認知症の発病/症状の進行との間には、因果関係が存在していない』事を実証出来ている「3種類の精緻で、極めて多数の脳機能データ」を提示出来るのです。即ち、仮説の提示者が因果関係を実証出来ていないのは、因果関係が存在していない為なのです。
※2上図の脳機能データは、脳全体の司令塔の役割を担う『前頭葉機能』が、「最初に、異常なレベルに衰えて来る」ことを示しているのです。
更には、「30点が満点で11の下位項目で構成されているMMESで判定される下位項目には、出来なくなっていく明確で厳密な順番がある」のです。MMSEで判定される左脳と右脳の機能項目に、下記の順番で衰えて行くという/厳密な順番があるということなのです。想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、五角形双貫図の模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名。
※3もっと驚くべきこと、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能が活性化する生活習慣に改善させること(「脳のリハビリ」の実践)によって、「小ボケ」のレベルの人は『前頭葉機能』を「正常レベル」に回復させること/症状の更なる進行を抑制することが出来るし及び「中ボケ」レベルの人は症状の更なる進行を抑制することが、未だ可能なのです。

追記すると、末期の段階である「大ボケ」レベルの人は、為す術が何も残されていなくて、介護が不可欠となるだけなのです(この段階で発病を見つける診断が横行していて、『周りからの支援があれば、自分らしく生きていけると主張されている』のは、『側頭葉性健忘症を誤診』した重大な誤りの主張に過ぎないのです。

 
 
このような『客観的で/事象の事実』を提示している私たち「二段階方式」の「脳機能データ」に対して、上記の全ての仮説は、どのように説明し、反論出来ると言うのでしょうか。
(3) 私たち「二段階方式」は、『生きた人間が、意識が覚醒した世界で、目的とされる「テーマ」を「意識的(目的的)」に実行していく状態下で、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能の/機能レベルとその直接のアウトプットである症状とを/「二段階方式」と呼称する神経心理機能テストを活用して調べた上掲の立体図に示す「極めて多数の症例の脳機能データ」を分析し、解析して、上述の結論(『AD型認知症』は、「脳の使い方」としての視点で言うところの『生活習慣病』である」)に到達しているのです。
※1これは、世界で唯一、私たち「二段階方式」だけが問題提起している主張内容なのです。私たち「二段階方式」はこの考えに基づき、1995年から先進的な市町村、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村での「住民参加型の地域予防活動」を実践指導し、顕著な成果を挙げて来ていたのです(現在市町村は、アミロイドβ仮説を根拠とした川下対策である「介護の予防措置」に従事していて、川上対策である『発病自体の予防』は、「政府大綱の第一条で棚上げされた儘の状態に在る」のです。
※2 「ボケても安心な社会づくり」は、血税を垂れ流す世紀の愚策なのです。
(4) 注意すべきなのは、(認知症の診断が専門の精神科医を含む)専門家達が騒ぎ出す人達は、既に末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)のレベルに症状が進んでいることなのです。その上、認知症の専門家と言われる人達が問題としていない(認知症だということが理解できていない為に、「不活発病」とか「老化現象」とかの見方から、見逃してしまっているだけなのですが)「軽度認知症(小ボケ)」と「中等度認知症(中ボケ)」の段階の人達の数を併せるとその数は、「重度認知症(大ボケ)」の人達の数と同等又はそれ以上の数になっている筈なのです。
「重度認知症(大ボケ)」の段階にまで脳の機能が衰えてしまうと、脳の機能を正常な機能レベルに回復させることは不可能となるだけでなくて、症状の更なる進行を抑制することさえも困難となってしまうのです(「大ボケ」は、大河の川幅のように幅が広くて、身体が保つ限り症状が更に重くなっていき、植物人間状態にまで進行して行くのです)。
医療の現場で行われているような、『為す術が最早何も残されていない発病の『末期の段階』である「大ボケ」の段階』で、「AD型認知症」の発病を見つけても、意味がないのです(認知症の診断が専門の精神科医は、科学的で客観的な「脳機能データ」による裏付けも無に、憶測や推測だけで構築した「アミロイドβ仮説」に依拠して、「発病自体の予防には目もくれない」で、CTやらMRIやら、果てはPETまで持ち出して来て、為す術が何も残されていない末期の段階である「大ボケ」の段階で発病を見つけて(「発病のレッテル貼り」をするだけの診断)、荒稼ぎしているだけなのです。
その上、『AD型認知症』の症状の進行の抑制効果が皆無で/単なる「対症療法薬」に過ぎない薬(エーザイの「アリセプト」は、症状の進行を抑制する効能を有する「治療薬」ではなくて、興奮型の単なる対症療法薬であることに注意)を処方して、そこでも荒稼ぎしているだけなのです(何たる不条理)。
 
※1アミロイドβ仮説は、『前頭葉機能の機能レベル』の精緻な判定に、無関心! 
※2『AD型認知症』は、早期診断/早期治療という視点から、「3つの段階に区分出来る」認知症なのです(認知症の診断が専門の精神科医は、『DSM-Ⅳ』の第一要件及び第二要件の規定内容自体が重大な誤りの規定内容であることに気づかないで居て、そのまま踏襲し、為す術が何も残されていない末期の段階である「大ボケ」の段階で「発病を見つける」診断で、不条理にも稼いでいるだけ。
①『小ボケ』:発病の最初の段階であり、「社会生活の面だけに重大な支障」。
「脳のリハビリ」(『前頭葉機能』が活性化する「生活習慣」への改善と継続的な実践)により、正常レベルへの回復/症状の進行の抑制が可能な段階。
②『中ボケ』:小ボケの次の段階であり、「家庭生活の面にも重大な支障」。
「脳のリハビリ」により、症状の進行の抑制が、未だ可能な段階。
③『大ボケ』:為す術が何も残されていない末期の段階であり、「セルフケアの面にも重大な支障が有り、介護が必要」となる。
 
※3 私たち「二段階方式」の特徴は、『AD型認知症』の発病/症状の重症化の進行と『意識』(意識が覚醒した意識的/目的的な世界)とを直接結びつけている原因関係の解明を目的に、『意識』が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉機能』の機能レベルを精緻に判定出来る手技(改訂版かなひろいテスト)を独自に開発/活用並びに左脳及び右脳の機能レベルを(MMSEテストを活用)することに因り、生きた人間の『前頭葉機能を含む/脳全体の機能レベル』を精緻に評価、判定し及び『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「症状」を評価、判定、鑑別し、軽い方から順に、「小ボケ」/「中ボケ」/「大ボケ」の三段階(各段階は、「改訂版かなひろいテスト」結果に因る『前頭葉機能』の機能レベル及び「MMSE」テストの結果に因る左脳と右脳の機能レベルに因り、厳密な定義がなされていることに注意及び夫々が10の項目から成る「類型的症状」を指標化=「改訂版30項目問診票」)に区分していて、『AD型認知症』の発病の有無、症状の重症度の精緻な評価、判定、鑑別並びに『症状の回復/症状の重症化の進行の抑制』を目的とした『脳のリハビリ』(小ボケ及び中ボケだけを対象としたものであり、『前頭葉機能』が活性化する生活習慣への改善と継続的な実践の為の本人及び同居の家族に対する個別の指導を実施するもの)の実践指導とに因り、『早期発見と早期治療』を目的としての指導を実務化した「マニュアル」である『二段階方式個別事例判定マニュアルA,B及びC』及び『個別事例判定マニュアル使用の手引き』並びに「二段階方式」の活用による『前頭葉機能』を含む脳全体の機能についての機能レベルの判定結果データを投入することに因り、発病の有無及び症状の重症度の判定が自動的に実行される「ソフト」である『エイジング』を独自に開発し、システム化していて、憶測と推測と忖度だけを基礎としての「出鱈目な主張内容を世の中にバラマキ/撒き散らして居る」だけの『アミロイドβ仮説』の呈示機関(ハーバード大、我が国では、東大、京大、理化学研究所)とは、異次元の世界に在るのです。
※4  グー・ブログ上での無料公開に因る累積での総字数が600万字を超えていて、客観性と精緻で極めて多数で、提示する主張内容の根拠となる/裏付けされた『前頭葉機能を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした類型的症状』の集積及び解析並びに北海道から九州に跨る全国的規模452の先駆的な市町村に因る/対象を「AD型認知症に特化した」活動である『住民参加型の地域予防活動』の実践の指導に因る顕著な成果を、主張の根拠/特徴とするのは、日米貿易摩擦の状況下での米国との訴訟(当時世界最大規模の訴訟と騒がれた「630億円の訴額の移転価格訴訟」、201や301絡みの訴訟、特許紛争やPL絡みの訴訟等)並びにEU圏内やオーストラリアでの貿易摩擦訴訟及び東南アジアでの合弁絡みの訴訟等の全てが数百億円規模の訴訟で「10戦10勝無敗」の戦績を誇るTadの考え方が、『実証出来ない主張は、無意味/無価値で、時間とコストの無駄として、回避する』を根本的な考え方としていることが、根底に在るからなのです(興味がある方は、kinukototadaoと入力して検索し、グー・ブログの「G-13」)を参照して下さい)。
 
 
 
&5「キッカケ」となりうる状況や出来事は、高齢者の誰にも起きてくる:
(1)「左脳」(仕事)中心の『生活習慣(「脳の使い方」としての「生活習慣」)』だけを生き甲斐に、「第一の人生」を送ってきた人は、定年退職や家業の廃止や家業を息子に譲って、『第二の人生』に入って行き、仕事とは無縁の毎日が始まり、「左脳」を使う機会が極端に少なくなっても、趣味や遊びや人づきあいや運動等、「右脳」や「運動の脳」を使う「テーマ」への切り替えが出来難いのです。
その為、「時間だけはたっぷりあるのに、することが無い」毎日、『前頭葉機能』の出番が極端に少ない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」で毎日を過ごすことになる場合が多いのです。
(2)他方、趣味や遊びや人づきあいや運動などを自分なりに楽しむ毎日を過ごし、自分なりに追求するテーマがあって、生き甲斐や目標があり、脳全体をしっかり使う「生活習慣」がある人達も、安心するのは、未だ早いのです。「ボケ(AD型認知症)」とは、無縁の「第二の人生」を過ごしている筈だったのに、そうした「生活習慣」とは関係なく、ある日突然降って湧いたように、後で例示する「生活状況の大きな変化、或いは大きな出来事の発生」に遭遇することになるからです。
(3)そのことに衝撃を受けて、大きな痛手を感じ、心が折れて、立ち上がる「意欲」を喪失してしまい、趣味や遊びや人づきあいや運動を楽しむ生活習慣、或いは、何等かの社会活動に参加する生活習慣、言い換えると「喜びや楽しみがあり、自分なりに生き甲斐や目標がある生活習慣」が継続出来なくなり、『前頭葉機能』の出番が極端に少ない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を日々過ごすようになる「お年寄り達」が極めて多いのです。
 
&6 「単調な生活」開始の「キッカケ」となる出来事や状況の例示:
(1)集積した多数の脳機能データから言えば、次に例示するような「生活状況の大きな変化や大きな出来事」が起きてくれば、「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣」が始まる「キッカケ」となる可能性が高いということなのです。
但し、以下に例示列挙する具体例のような「生活状況の変化や出来事の発生」がそのまま「キッカケ」になるかどうかは人それぞれ、一概には言えない点にも注意が必要なのです。その「生活状況」に遭遇した本人の「受け止め方及び対応の仕方」次第なのです。
本人にとっての「生活に占める重要度と痛手を感じる深さ次第」で、本人がとる態度が変わってくることに留意/注意して下さい。
ある程度重要なものでも、本人の痛手が小さければ「キッカケ」にならないし、周りからみてそれ程大きな出来事でなくても、本人の痛手が大きければ「キッカケ」になるということなのです。
 
(2) ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が開始された「キッカケ」の具体的な事例集:
□ 仕事の第一線を退くこと(定年退職、家業の廃止、家業を息子に譲る、嫁に家事を譲る);
□  世話役を降りること(子供や孫の手離れ、地域の世話役を退く);
□ 配偶者の死亡(特に、妻が死亡したときの夫);
□ 趣味や遊びやお茶飲み会などの「集いの会」の中止;
□ 重大な病気や怪我、腰痛その他の身体上の不具合、配偶者の看病生活(自身の病気や怪我による入院や療養生活、病気や怪我あるいは身体の痛みなどの不具合が継続する生活、認知症その他の重い病気の配偶者の看病生活);
□ 重大な災害の被災により、財産や家族や友人や思い出を失うこと;
□ 家庭内のトラブルや心配事(息子のリストラやサラ金問題、息子や娘の離婚、孫の不登校、家庭内の不和);
□ 家族の一員のように可愛がっていたペットの死亡;
□ 友人や自分自身の転居(転居により旧来の友達を失い、新しい友達が出来ない);
□ 兄弟姉妹の死(特に、相手が自分より年少の場合は痛手が大きい);
□ 周囲との接触もない孤独な一人暮らし(趣味や遊びや交遊を楽しんでいるような暮らし振りの一人暮らしなら、ボケとは無縁です);
□ 寂しい生活 (二世代同居といいながら、家庭の隅に追いやられて家族との会話もない寂しい生活)。
(3)「AD型認知症」の発病を左右する「分岐点」となる条件:
これまでにも説明したように、「キッカケ」となりそうな状況や出来事の発生に対する「受け止め方及び対応の仕方」が、人によって異なるので、一概には言えないという側面があるのです。
それ迄と変わらず、それなりに生き甲斐や目標がある楽しい生活習慣を続けていける人もいれば、他方で、意欲をなくしてしまい、生き甲斐や目標もない、趣味や遊びや人づきあいも楽しまない、何等かの社会活動に参加する機会もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に変わってしまう人もいるのです。
 
(4) 私たちの「二段階方式」の手技を活用する時は、「AD型認知症」を発病した全てのお年寄りを対象として、「キッカケ」発生の時期から判定時に至るまでの間の脳の使い方としての「生活習慣」(「生活歴」)について、本人及び同居の家族から、詳細な聞き取りを行います。
(5)「AD型認知症」を発病した極めて多数のお年寄りを対象とする「生活歴」の聞き取りの結果、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能の老化を加速させる原因となるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が始まるには、発病した全員について、「キッカケ」となる「生活状況の大きな変化」(或いは、「生活上の大きな出来事」)の発生が、『必ず存在することが、確認されている』のです。
但し、「生活状況の大きな変化」の発生(或いは、「生活上の大きな出来事」の発生)に遭遇したとき、そのことがそのままナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の開始に直結することになる訳ではないことは上述した通りです。その発生が「キッカケ」となるか否かは、遭遇した「生活状況の変化」(或は、「生活上の出来事」の発生)に対する「本人の受け止め方」及び「周りの対応の仕方」が極めて重要となるからなのです。
(6)或る「生活状況の大きな変化」の発生(或いは、「生活上の大きな出来事」の発生)に遭遇したとき、その発生に対処しようとする自身の気持ち自体が負けて、心が折れてしまい、そこから立ち上がっていこうとする「意欲」を喪失してしまい、新たな「テーマ」を見つけられない人が、そのままナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に入って行くことになるのです。
※1つまり、この「大きな」という要素は、客観的なものではなくて、あくまで『本人の主観的な評価によるものだ』ということが重要なのです。
※2本人の評価として、その衝撃が余りにも大きいが故に、「心が折れてしまい、意欲をなくしていく」(再起出来なくなっていく)のであって、周りの目から見た客観的な評価としてのものではないという点が極めて重要なのです。その意味で、「本人の受け止め方」及び「当の本人を支える周りの対応の仕方」という側面が、極めて重要な要素となるということなのです。
 
&7  脳のメカニズムから見た、「前頭葉機能を使う」ことの意味
「前頭葉機能を使う」ということは、意識的(目的的)に何等かの「テーマ」を実行するということなのです。
※1ところで、脳(『前頭葉機能』)を使うってどういう「テーマ」を実行することだとあなたは思っていますか。「勉強」することですか?「仕事」をすることですか?「遊ぶ」ことは、どうですか?「趣味や人付き合い」を楽しむことは、どうですか?「散歩」をするのは、どうですか?
※2「勉強」するということは、「左脳」を主に使うことになります。「左脳」は、言葉、論理、計算、場合分け等の「デジタルな情報の処理」を担当しているからです。
※3「仕事」をすることが脳を使うことですか?「仕事」も「勉強」と同じく、「左脳」を主に使うことになります。
※4「遊ぶ」ことや「趣味や人付き合い」を楽しむことは、「右脳」を主に使うことになります。「右脳」は、色や形や音や時間や空間、感情等の「アナログな情報の処理」を担当しているからです。
※5「散歩」をすることは、「運動の脳」を使うことになります。「運動の脳」は、身体を動かす働きを担当しているからです。
 
&8「AD型認知症」の発病を予防するための『5つの秘策』
(1)「AD型認知症」の発病を予防(「発病時期の先送り」となる効果)する秘策は有るか。有るのです。
それは、簡単な足し算や引き算をすることではないのです。ひら仮名で書かれた簡単な文章を音読することでもないのです。脳トレ本の問題を解くことでもないのです。地中海料理やカレー料理を摂取することでもないのです。
(2) ここで忘れてならないことは、『意識が覚醒した/目的的な世界』に於ける/脳全体の司令塔の役割りを担っている『前頭葉機能』のことなのです。
「左脳」が「デジタルな情報の処理」を実行するときも、「右脳」が「アナログな情報の処理」を実行するときも、「運動の脳」が「身体を動かす」ときも、三頭立ての馬車(左脳、右脳、運動の脳の三頭の馬が牽引)の「御者」の役割りをしている『前頭葉機能』の指示なしには、『目的に沿った働きは出来ない』仕組みになっているからなのです。
三頭の馬のどれかが働くときには、必ず『前頭葉機能』からの指示があるのです。言い換えると、『前頭葉機能』自体が「前頭葉の三本柱」の機能が衰えてしまうと、『前頭葉機能』の個別認知機能である「評価の物差し」の機能を働かせることが出来なくなり、且つ「実行機能」を駆使出来なくなるからなのです。
(4)脳の活性化とは、『前頭葉機能の活性化』のことであり、就中「前頭葉の三本柱」の機能の活性化と言うことでもあるのです。
あなたにとって、意欲が沸々と湧いてくるとき、注意の集中力が高まるとき、注意の分配力が高まり、脳の回転が速くなるときとはどんな時ですか、どんな「テーマ」を実行しているときですか。
(5)「AD型認知症」の発病を予防(発病時期の先送り効果)する秘策は、自分なりに追求する特定の「テーマ」が有って、達成すべき自分なりの「目標」が有って/その「目標」を達成する過程自体や「目標」を達成したことにより、自分なりの「生き甲斐」や「喜び」や「楽しみ」や「感動」が得られることが、「前頭葉の三本柱」の機能の活性化を基盤(介しての)としての『複合機能体である前頭葉機能の活性化』に繋がるのです。
「前頭葉の三本柱」の機能の出番が多くて、「評価の物差し」の機能及び「実行機能」が活躍する場が多くて、『前頭葉機能の活性化』が得られるような「テーマ」や「目標」を持ち、その『計画と実行』の過程及び達成の結果とを、自分なりに楽しむ生活、そうした『脳の使い方としての生活習慣』を構築し、継続して実践する(「生活習慣化」する)為に/自助努力することが、『AD型認知症』の発病の『予防(発病時期の先送り効果)』に直結するのです(=身体が保つ限り、脳も保たせる=AD型認知症を発病しない)。
(6) 廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が真の本態(正体)である「AD型認知症」の発病を予防する方法とは、日常生活の色々な場面で、「前頭葉機能」を含む脳全体を、『しっかり使ってやること』なのです ❕
(7)「趣味」や「遊び」や「人づきあい」や「運動」、或いは、地域興し等の「社会活動」をテーマに選んで、自分なりのやり方で、自分なりに「楽しむ」生活を「習慣化」することに尽きるのです。
自分なりに追求する特定の「テーマ」がある暮らし方、テーマを実行するにあたっての自分なりの「目標」があり、目標を実行する過程及び実行の結果に因り、自分なりの「楽しみ」や「喜び」や「生き甲斐」がある生活を送ることで、「前頭葉の三本柱」の機能、就中、『前頭葉機能』の出番を増やしてやる(しっかり使ってやる)ことしか、他に方法は無いと言うのが、『前頭葉』の機能レベルの精緻な評価を含む脳機能データと実践の顕著な成果とに裏付けられた私たち「二段階方式」の考え方なのです。
(8) 仕事とは無縁の日々を生きることとなる第二の人生を、ボケとは無縁で自分らしく、いきいきと生きる為に必要不可欠な「生活習慣」を打ち立てる為の「大原則」:「左脳」中心、仕事偏重だった第一の人生とは生き方を変え、第二の人生では、「右脳」重視の生き方への転換を図り、周囲の目を気にせず、自分らしさが前面に出るような生き方をして、自分がイキイキしていると感じられる脳の使い方(「生活習慣」)を、毎日の生活の中に打ち立てることが必要不可欠の条件となるのです。
注)ただし、『前頭葉』の活性化には、左脳の活用による『洞察、推理、ケース・シミュレーション』する場と機会が必要不可欠となるので、(左脳を置き去りには出来ない)ことに注意!! 
(9) やることが楽しくて、「意欲」が自然と湧いて来て、熱中でき、時間の経過が早いと感じられるようなテーマ、「注意を集中」したり、「注意を分配」したり(異なる3つ以上の複数の「テーマ」を同時に並行して実行する『前頭葉機能』の核心の機能であり、私たち人間だけに備わる特別の機能)することが出来るだけ多い「テーマ」に取り組む中で、自分らしい「生き方」、自分らしい「生活の楽しみ方」を追及し、そうした暮らし方(「生活の仕方」)が「生活習慣化」するよう、意識的に努力(自助努力が先決となる)して欲しいのです。
☆ 熱中し、夢中になれる趣味や遊びをできるだけたくさん持つ;
☆ 社会活動への参加を含め出来るだけたくさんの友達と親しく交わる機会を持つ;
☆ 自分なりの生き甲斐や喜び、目標となるものを見つける;
☆ 精神的な張りと適度に緊張感のある毎日を過ごす;
☆ 散歩程度でも良いから、運動する機会を出来るだけ多く持つ。
※「速足」での散歩は、基盤の機能である「意欲」の潜在的なエネルギーの拡大に有効です!
 
(10) 仕事とは無縁の第二の人生を、ボケとは無縁【身体が保つ限り、脳も保たせて、『AD型認知症』の発病時期を先送りすること)で生き抜いていくには、『複合機能体である前頭葉機能が活性化する』自分なりの生活習慣の構築と継続的な実践と自助努力が、必要不可欠と言いました。
① 『前頭葉機能が活性化』する為には、「前頭葉の三本柱」の機能の核心である「注意の分配力」の機能が、『評価の物差し』の機能に因る評価/注意/関心/観方に従い、「実行機能」を駆使して、洞察、推理、ケース・シミュレーションする機会が出来るだけ多いことが、『必要不可欠の条件となる』のです;
② 然も、洞察、推理、ケース・シミュレーションするには、「言葉、論理、計算、場合分け」という機能の行使、デジタル情報の使用が不可欠となる、即ち、『左脳の行使』が、「脳の機能構造面」からして、不可避的に要求されるということになるのです。
③ その意味で、左脳の出番が極端に多く要求されるテーマである「仕事」とは無縁の日々を送る/『第二の人生』を生きる『高齢者』にとっては、『前頭葉機能の活性化』を達成し、『前頭葉の機能を正常なレベルに保ち続けていく』為には、脳の使い方としての「生活習慣」の構築及び日々の実践の面で、「左脳」の行使(洞察、推理、ケース・シミュレーションして、メタ認知する為には、左脳の活用が必要不可欠となることを理解しておいて頂きたいのです(特に、「右脳タイプ」の方に、お願い!!)。
④ 左脳も十分に活用してやって、『前頭葉が活性化する「生活習慣」の構築と実践とが必要』ということなのです。 
(11) これこそ、蛇足?!
★今さら 「趣味」や「遊び」に挑戦と言ったって、もともと私は無趣味なの。私の「第一の人生」を一言で言えば、牛馬のごとくに働くばかりの人生だったのよ。
★ 社会活動に参加するなどして出来るだけ友達づき合いの機会を増やせと言われたって、私は人見知りをする性質なの。おまけに、マンションに住んでいるので、隣の家とも付き合いがないのよ。
★ 先がそれほど長くもないこの私に「生き甲斐」や「目標」を見つけろと言われても、この年で、何があるというのよ。身体が丈夫で、暇があるだけで、社会的地位も学歴もお金もないのよ。
★ 空気のような存在感で長年連れ添ってきたとはいえ、老夫婦二人だけの生活では、お互いに話すことさえもないのよ。緊張感なんてまるでないもの。日常交わされる会話と言ったら、「おい、飯。風呂は?寝るぞ。」くらいのものなのよ。
★ 私、リュウマチの気があって、関節が痛いのよ。杖を頼りに、ヨチヨチ歩くのが関の山なの。運動するなんて、考えたこともないわ。
※「アルツハイマー型認知症」を発病し、症状が重くなってきて、大ボケになると、介護施設にお世話になるようになり、税金による負担分だけでも、毎月1人当りで30万円ものお金が必要になるよ。家族や1100兆円を超える債務を抱える財政難のこの国に迷惑をかけたくないなら、言い訳ばかりしてないで、自分なりの方策を見つけ出す努力をすることだね。
 
                       注)本著作物(このブログ「I-15」に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。
                                                                                                                                                                     
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『意識的/目的的な世界」の構築と『注意分配力』の機能(I-04)

2025-06-09 | 意識的な行為と脳の働き

&1 『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』と「意識との関わり」を避ける権威

(1) アルツハイマー病、脳血管性認知症、二次性認知症、『AD型認知症』等、様々な種類が数ある認知症全体の90%以上を占めていて、皆さんが、よく耳にし目にしている認知症である『AD型認知症』の発病/症状が進行するメカについて、世界中の権威(機関)が、生きた人間の『意識』並びに「意識が覚醒した目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割り」を担っている機能であり/複合機能体である『前頭葉機能』の機能の発揮度及び機能レベルとの関わりについて、無知で無関心な状況が継続されている中、種々の『問題提起』を行いつつ、私たち「二段階方式」が、独自に世界で初めて、解明した『AD型認知症の発病/症状の重症化が進行する真のメカ』について、能登半島地震の被災高齢者及びその家族の為に『このテーマを取り上げることにした』のです。

(2)『AD型認知症』を発病することになるか/ならないか及び症状の重症化が進行するか/しないかを決定づけ/区分けている真の原因要因は、『仕事というテーマとは無縁の日々」を生きることとなる『第二の人生』での「日々の生き方」、『脳の使い方』としての意味で言う『生活習慣』の在り方なのであり、『意識が覚醒した目的的な世界」における脳全体の司令塔の役割りを担っている『前頭葉機能活性化する』/『前頭葉機能の機能レベルを正常なレベルに保ち続けることが、出来るか/出来ないかなのであり、『仕事』というテーマとは無縁の日々となる『第二の人生』の最中、或る日降って湧いた出来事や状況、即ち、『キッカケ』となる出来事/状況の発生と継続に対し、それまで維持出来ていた自分なりの『生活習慣』、今日も明日も明後日も継続されて行くことに/自身が納得出来ていた『脳の使い方としての生活習慣』の維持/継続が阻害され、取り戻せる道筋が見えて来ない状況が継続し、(心が折れて)、『意欲』を喪失してしまい、「注意の集中力」が続かなくなり、その結果である『注意の分配力』の機能が、(機能を発揮し活性化する為に不可欠である)為の条件、即ち、『出番を失くして行く』単調な生き方が継続する『生活習慣』、換言すると、(自分なりに追及する「特定のテーマ」が無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊の機会なく、運動する機会もなく、目標となるものが無い単調な暮らし方、『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』)が半年間も継続すると、そのことに起因して、「複合機能体」である『前頭葉』の機能の廃用性加速度的で異常な機能低下が進行して行くことに因り、『前頭葉の機能が/から、真っ先に異常なレベルに機能低下が進行がして来て、(AD型認知症の発病=発病の最初の段階である「小ボケ」の段階)の症状が発現し、次いで、『前頭を含む/脳全体のについての/廃用性の加速度的で異常な機能低下が更に進行して行きつつ、同時に平行して、左脳/右脳/運動の脳の順番に、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くことにより、「中ボケ」を経由して、末期の段階である「大ボケ」へと進行して行くことになるのです。

※1 米国精神医学会が策定した「AD型認知症」の診断基準である『DSM-Ⅳ』の第一要件及び第二要件の規定内容も、『「DSM-Ⅳ」の第一要件の内容を正しいものとの大前提で構想された学説』である【アミロイドβ仮説】を通説に、少数説のタウ蛋白仮説も、異説であるアセチルコリン仮説も、全ての提示内容が、『重大な誤り』を犯しているのです。
 
※2 誤りの原因は、『認知機能の障害』が大本の要素/要因である』にも拘わらず、『意識との関わりを避け、『前頭葉の機能レベルの低下に無関心』で、重度の『物忘れの症状』という誤った要因に的を定めていて、(AD型認知症)を『重度の物忘れが特徴の、「神経変性疾患」だと誤解』している事にあるのです。
 
※3 『DSM—Ⅳ』の規定内容も、『アミロイドβ仮説』の提示内容も、共に、重大な誤りの内容であり乍ら、我が国では、東大、京大、理化学研究所(MIT研究室/利根川進)が、「アミロイドβ仮説」の牙城である為、その権威に負けた厚労省が公明党の要求もあって、『アミロイドβ仮説』を錦の御旗に掲げていて(「認知症ケアパス作成の手引き」)、世紀の愚策であり、23兆円超もの血税を垂れ流すだけの(ボケても安心な社会づくり)という川下対策を制度化し、全国の市町村で、強制的に展開させている状況に在るのです。
 
&2 覚醒した意識と前頭葉の働きとの関係を探るのが『二段階方式』

脳の機能面から、意識的/目的的に何等かの「テーマ」を実行する世界に於ける「脳全体の司令塔」の役割を担っているのが、『前頭葉機能』と言う複合機能体なのです【=前頭前野の穹窿部に局在する、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能から構成される「前頭葉の三本柱」の機能、「評価の物差し(=自我=意識の首座=脳の中のホムンクルス)」の機能及び「実行機能(Executive Function)」により構成されている複合機能体を言う}ものとする】。

&3 意識的/目的的な世界で核心的な働きをしている「注意の分配力」の機能

(1) 私は今、遅い朝食を一人でいただいているところ、ダイニングに居るのです。8人掛けの特注したイタリア製の大理石の丸いテーブルで、椅子は、インドネシアからのお取り寄せの手造りで紫檀製の豪華なもの。目の前は、一枚板の大きなガラスのWindow。その窓から、音楽を聴きながら、外の景色を眺めているというのが、今のTadの状況という訳なのです。その眼前には、巨大なブーゲンビリアの樹が天高く迄繁って、太い枝を四方八方に伸ばしていて、その向こうには、お隣との境界を構成しているサンゴ樹の生け垣が連なっている。

※ 1 「注意の分配力」の機能とは、(内容及び覚醒度が異なる複数の『意識』を同時に並行して構築し、統合し、分離し、管理し、コントロールする為に不可欠の機能であり、並びに(3つ以上の、内容が異なる)複数の『テーマ』を同時に並行して、且つ、重層的に処理する上で不可欠の機能であり、更には、『(あの人は、頭の回転がとても速い人)という風に、咄嗟の判断/処理』に不可欠の機能でもあるのです。

※2 基本的に異なる複数の『意識』が同時に並存している状態下で、「対象となるより多くの意識」に対して「注意を分配」するとそれだけ、「特定の個別の意識」に対する「注意の分配の度合いと分配量」が減少するし、「特定の意識に対して、「注意の分配の度合い/分配量」を増やすとそれだけ、「他の個別の意識」の覚醒度が低下する機能構造に在ることに、注意が必要です。
 
※3『評価の物差しの機能』による、評価/注意/観方/関心に従い、「実行機能」を駆使する『注意の分配力』の機能の/対象に向けられた(注意の分配量)が、多くもなり/又は少なくもなると言う変化が起きることに因り、「注意の分配力」の機能の発揮度が、高くもなり/又は、低くもなると、私たち「二段階方式」は考えるのです。
 
※4 即ち、私たち人間だけに特有な『注意の分配力』の機能の発揮及び発揮度が、『評価の物差し』及び『実行機能』の機能の発揮及び発揮度を、支配し、下支える『機能発揮上の二重構造』の機構の下で、『意識の構築/意識の覚醒及び覚醒度の差異を生み出し、左右する』機能構造の下で、『意識』が働く/機能する上での核心的な機能存在である『評価の物差しの機能=By Tad』は、(『意識』の対象に対する『注意』を引き出し/拡大させ/拡散させ/縮小させ/或いは集中させる)働きを要求する『能動的に働く/主体的な/自由意思として働く核心的な機能/存在』であると、Tadは考えているのです。

(3) 私たち「二段階方式」が「前頭葉の三本柱」の機能と名付けている、「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能の中で、最も高度な機能であり、「加齢」に起因して(私たち人間の誰にでも生来的に内在する性質であり、私たちが「正常老化の性質」と名付けているもの)、或いは、「廃用性の異常な機能低下の進行」に起因して(日々の生活面で、自分なりに追及する特定の「テーマ」が無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続により、言い換えると、「使われる機会が極端に少ない」ことが原因となり、廃用性の異常な機能低下が進行して行くいくこと)、最も早くから(真っ先に)、その機能が衰えて行く性質を有するものが、『注意の分配力』の機能なのです。 

※『AD型認知症』発病のメカを解明する上で、上述の「正常老化の性質」(老年発症が特徴のAD型認知症を発病する基盤要因)の存在に気付くことが、極めて重要な手掛かり、発病のメカ解明の一里塚となるのです。

(4) そこで、『3つ以上異なる複数の「テーマ」を同時に並行して、且つ、重層理する』とはどのようなことを言うのか、目の前の具体的な事象で説明します。  

 今私Tadは、ダイニングでテーブルの椅子に深く腰を落として掛け、窓の方を向いて座っていて、窓越しに庭の景色を楽しんでいる状態、且つ、遅い朝食を摂っているところだと言いました。

①  朝食のオカズに今食べている紅サケの昆布巻きの味に舌つづみを打ちながら、②花水木の木の下で餌をついばんでいる可愛い四十雀の親子連れの姿を、私の感情を豊かにしてくれる刺激を伴った情景として、目で追いつつ、記憶の倉庫に貯蔵していきながら、更には、③You Tube から流れてくるMriah Careyの歌に合わせてその歌詞を鼻歌で追いかけながら、楽しんでいるという、(3つ以上の異なった)複数の「テーマ」を同時に並行、且つ、重層的に処理してくれているのが、私の「前頭葉機能」、就中、「前頭葉の三本柱」の核心をなす『注意の分配力』の機能なのです。

(5) 猶、世界中の権威(機関)が、(無知な為に未だに説明していない)のが、『意識が覚醒した目的的な世界に於ける、複合機能体としての「前頭葉機能の働き方」の問題』について、Tadの考えを提示し、説明し、問題提起したいと考えるのです。

(6) 『意識』が覚醒した目的的な世界では、『評価の物差し』による評価/注意/観方/関心に従い、『注意の分配力』の機能が、『実行機能』を駆使して、「メタ認知」に因る(状況の理解と判断/状況判断に沿ったテーマの発想/発想したテーマの実行内容の計画/実行内容の実行結果についての洞察、推理、シミュレーション/シミュレーション結果による選択/実行の決断)を行い、「メタ認知」に僅かに遅れて連動し/随伴する「実体験認知」により、『所期の目的を実行し、所定の目標を達成して行く機能構造が存在している』と考えるのです(By Tadの「思考実験」の成果)。

(7) 『注意の分配力』の機能は、私たちが意識的/目的的に何等かの「テーマ」を実行しようとする際に、なくてはならない機能であり、私たち人間の脳機能の働きは、基本的には、何か一点に「集中する」目的下で、「注意の集中力」の機能を発揮する際にはそれなりの困難が伴い、「注意の分配力」の機能の発揮、異なる複数のテーマを同時に並行して実行することの方が、容易に出来るものなのです。

日常の生活面での、どんな時であれ、ふと気が付いてみれば、(3つ以上の)異なった複数のテーマを同時に並行して、且つ、重層的に処理できている貴方の『前頭葉機能』(単体ではなくて、上述の構成要素に因る複合機能体であることに留意する)と言う機能の存在に気付く筈なのです。私たち人間だけに具有されているこの機能は、か弱い動物としての存在に過ぎなかった私たち人間の祖先が、困難な生存環境の中で我が種の生存と存続とを確保するために必要不可欠の機能として、進化の過程で獲得したものに違いないと思うのです。眼前の様々な対象をそれと認知して、その形象に感動さえ覚えながら、同時に、今日の「テーマ」をあれこれと考える等、不思議でもなんでもなく、当たり前のように出来ている貴方の日常がある筈なのです。

但し、大前提として、「前頭葉の三本柱」の機能、就中、『注意の分配力』の機能、ひいては、それらの複合機能体としての『前頭葉機能』が、「正常なレベルに在る」/維持出来ていることが要求されることになるのです。

(8) 別の面から私たちの日常生活面での(意欲⇒注意の集中力の機能の発揮及び発揮度に下支えられた)『注意の分配力』の機能の働き方を説明すると、例えば、TadとKinukoとの会話は、「注意の分配力」の働き無しには成り立たないことなのです(介護施設で働いている方であれば、日常的に経験することなのですが、日常会話レベルでも、「大ボケ」の段階に在るお年寄りとの会話に重大な支障があるのは、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行により、「注意の分配力(注意の集中力も意欲も)」の働きが極めて異常なレベルに機能低下していて、働き難くなってきているせいなのです。「記憶の障害」が原因で、そうした症状が発現してきている訳ではないことを理解して頂きたいのです)。

Kinukoが、お友達に対して説明している古希の祝いの旅行の案、オーストラリアのケアンズに10日間行って楽しんでくるその案を様々な資料を手渡しながら、成田空港での出発から、ケアンズ空港を発つまでの間の日々の旅やイベントを楽しむその日程について、言葉で説明する内容をとりあえず聞き取り理解し、その概要を保持しつつ、同時に平行して、提示されるイベントにする私なりの想像力を働かせて、(自身の脳の中だけの世界で洞察推理シミュレーションする認知)である『メタ認知』することに因り、具体的な場面を(あれこれシミュレーションして、頭に描き乍ら、且つ、私なりの理解に立っての質問や、案の一部の修正を唱えるには、この『注意の分配力』の機能が、正常な機能レベルで働いていることが、必要不可欠の条件となるのです。「脳の機能面」からのアプローチとしては、正しく、『3つ以上の異なる複数の「テーマ」を、同時に平行して処理している』状態に在るからです。

(9) 然も上述したように、「前頭葉の三本柱」の機能、即ち、『意欲⇒注意の集中力⇒注意の分配力』の(三層の機能発揮構造)を背景/反映している『注意の分配力』の機能が「正常なレベル」に在ることが要求されることになるのです(このことを更に、言い換えれば、それら機能の複合機能体である『前頭葉機能』が、「正常な機能レベルに在る」ことが要求されることになるのです)。

(10) 左脳が専管する仕事というテーマとは無縁の日々を送ることになる『第二の人生』を生きる上で、追求することが自分なりに納得がいくテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』が継続される状況下で、この「前頭葉の三本柱」の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていき、且つ、異常なレベルに衰えが進行したアウトプットそれ自体が、『AD型認知症』の発病としての最初の段階である『小ボケ』の段階の症状なのであり、「前頭葉機能」の更なる機能低下の進行と左脳、右脳及び運動の脳の機能が異常な機能レベルにまで衰えたことの直接のアウト・プットそれ自体が、『中ボケ』の段階の症状であり、そして、「前頭葉」機能の更なる機能低下の進行(この段階になると、「注意の分配力」の機能が、殆ど働かなくなっている機能レベルに在ることに注意)と左脳、右脳及び運動の脳の機能が更に異常な機能レベルにまで衰えたことのアウト・プットそれ自体が、発病の「末期の段階」である『大ボケ』の段階の症状となるのです(以降は、身体がもつ限り、大河の川幅のように広い「大ボケの枠」の中で、症状が更に重いものになって行く)。

(11)『アルツハイマー型認知症』の発病/症状の進行を惹き起こす原因(メカ)については、世界中の専門家達から不明とされていて、一部の学者達が主張している、アミロイドβの蓄積(老人斑)が原因である(アミロイドβ仮説)とか、タウ蛋白の沈着(神経原線維変化)が原因である(タウ蛋白仮説)とか、或いは、アセチルコリンの不足が原因である(アセチルコリン仮説)とか言った「仮説」(「発病/症状の進行」の原因要因として主張されているものと発病/症状の進行との間の『原因と結果の関係である因果関係が、未だに実証出来ていない』為に、仮説とされている)が主張されているだけ。

&4『DSM-Ⅳ』の規定内容も、「アミロイドβ仮説の主張内容も、「主張する内容と発病との間の(因果関係)の不存在に無知で、無頓着」

(1)「AD型認知症」について、重度の物忘れを特徴とする神経変性疾患だと見誤り、勘違いし、誤解して、発病の有無の診断に際し、失語や失認や失行(紛い)の症状の確認を要求している『DSM-Ⅳ』が確認を要求する「第二の要件」だけでなくて、「記憶の障害」の要因の確認を要求している「第一の要件」も、重大な誤りであることに早く気づいて欲しいのです。

(2) 私たち「二段階方式」(KinukoとTadの二人が主催するエイジングライフ研究所)は、「二段階方式」の手技を活用して集積した14689例にも及ぶ「AD型認知症」発病高齢者(被検者の99%が発病者で、1%は発病前で正常下限)の『前頭葉機能を含む/脳全体の機能の機能レベル』に関わる精緻な「脳機能データ」の集積/解析と、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村での、各地域で実践してきた住民参加型の「地域予防活動」の実践の顕著な成果を根拠として、『「第二の人生」を生きる、60歳を超えた年齢の「高齢者だけが、発病の対象となる(老年発症が特徴)である『AD型認知症』と言うタイプの認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」に過ぎず、『発病自体の予防』が出来る認知症の典型』であると主張し、主張内容が正しいことを、「疫学的方法」に因り実証済みなのです。

(3) 『AD型認知症』は、『第二の人生』を生きる上で日々展開される、『脳の使い方』としての「生活習慣」要因が、発病の原因要因なのです。私たちの意識的/目的的な世界を構築し、支配し、コントロールしている『前頭葉機能』と呼称されている複合機能体(就中、「前頭葉の三本柱」の機能)の出番が極端に少ない『生活習慣』の継続、言い換えると、「自分なりに追及する特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない」ナイナイ尽くしの『単調な生活習慣』が継続されている状況下で、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させて行くこととなり、その先に、『AD型認知症』の発病/症状の進行が待っているのです。

※1  『AD型認知症』は、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能についての/機能レベルに厳密にリンクした「三段階に区分される類型的症状」が発現して来るのが特徴であり、その『最初の段階』が、私たちの区分で言う「軽度認知症(小ボケ:社会生活面だけに重大な支障)」の段階であり、次いで、「中等度認知症(中ボケ:家庭生活面にも重大な支障)」の段階があり、最後に末期の段階である「重度認知症(大ボケ:日常生活面でのセルフ・ケアにも重大な支障で、介護の対象)」となるのです。

私たち二段階方式が、『AD型認知症』の症状を「三つの段階」に区分する理由は、『脳のリハビリ』(その人の日常生活を、「前頭葉機能」の出番が多い生活、『前頭葉機能が活性化』する生活習慣へと改善すること)を実践することにより、本当の意味での早期の段階である「小ボケ」の段階で見つければ、正常な機能レベルに改善させる及び/又は、症状の更なる進行を抑制することが可能であり、「中ボケ」の段階で見つければ、症状の更なる進行の抑制が未だ可能であり、末期の段階である「大ボケ」の段階で見つけたのでは、症状の更なる進行を抑制することも最早困難となる(為す術が何も残されていなくて、「介護」するだけとなる)からなのです。

※2 認知症の専門家とされる精神科医から『AD型認知症は、治らない』とされている本当の理由は、『発病を見つけている段階が遅すぎる』だけ、発病の末期の段階である「大ボケ」の段階の症状が確認出来ないと、『AD型認知症』の発病とは診断しない「診断基準の誤り」にあるのです。その上、効きもしない「薬」(興奮型の単なる対症療法薬に過ぎないエーザイのアリセプトに代表される薬であり、症状の進行を遅らせる意味での治療の効能は有していなくて、単なる『対症療法薬』でしかない薬を処方して、平気で金儲けだけに走っているのが、医療現場の実態なのです)

※3『AD型認知症』が発現してくるそのメカニズムからして、飲むだけで(貼るだけで)、症状の進行(重症化)を抑制したり、症状を改善させたり、更には、発病自体を予防できる効能がある「薬」が開発されることは、未来永劫有り得ないことと断言出来るのです。

(コーヒーブレイク)st-medicaには、「着衣失行」について次のような説明が載っています。『運動麻痺や観念性失行を認めず、半側空間無視や半側身体失認構成障害によらない着衣障害を着衣失行といいます。着衣の方法を口頭で説明することはできますが、上着やシャツを着る際にその裏表、上下、左右を逆にしてしまい、上手く着ることができなかったり、ボタンを掛け違えたりします。

ところが、これはあくまで、「器質的な病変」の存在が原因で起きる後遺症としての着衣失行の場合についての説明に過ぎないのです。『AD型認知症』と言うタイプの認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる『生活習慣病』に過ぎないのであり、器質的な病変が発病の原因ではなくて、「前頭葉機能を含む/脳全体の機能について生じてくる廃用性加速度的異常な機能低下の進行」が発病の原因に過ぎないのです。私たち二段階方式の区分で言う『大ボケ』の段階の症状が発現してくるまでに「前頭葉機能を含む/脳全体の機能が衰えて来ていること、「前頭葉の三本柱」の機能が衰えてきていること、就中、『前頭葉の三本柱』の機能の中でも核心的な機能であり最も高度な機能である『注意の分配力』の機能が衰えて来て殆ど働かない機能レベルに在ることが唯一の原因で、『メタ認知』が困難となる為に、僅かに遅れて連動し、随伴する『実体験認知』に因り、「上着の袖に頭を突っ込んでみたり、ズボンに腕を突っ込んでみたりする」と言った症状が発現して来るのです

器質的な病変が原因で単なる後遺症としての着衣失行の症状が発現している場合は、肝心の「前頭葉機能」が正常なレベルで働いているので、着衣の仕方の説明をすることが出来るのですが、「大ボケ」の症状としての着衣失行の症状が発現しているお年寄りの場合は、「前頭葉機能」(就中、注意の分配力の機能)が、殆ど機能しないレベルに在る為に、上掲のst-medicaの説明に見られるような、「着衣の方法を口頭で説明することは出来ますが・・・」のようなことは不可能なことになるのです。

AD型認知症』発病の真の原因は、器質的な病変による記憶障害が原因要因ではなくて、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が原因だということに専門家達が気付いていないだけのこと。器質的な病変が発病の原因で/重度の物忘れの症状の発現が特徴の神経変性疾患に違いないとの過度の思い込み/誤りから視野が狭くなってしまっていて、アミロイドβの蓄積であるとか、タウ蛋白の沈着であるとか言った『器質的な病変及び記憶障害を惹き起こす犯人捜し』の深い森に迷い込んでしまっているのです。

&5 「 脳の機能面」から見た『注意の分配力』の機能の働き方

(1) 窓越しに、視野の対象範囲内に在る目に入ってくる対象を全体としてとらえた時、認知の対象となる各々の対象物(範囲)が、どのように認知されているのかを詳細に分析していくと、面白いことが分かってくるのです。丁度、カメラの焦点を拡大したり収縮させて自分が写したい景色を、あれこれとシミュレーションしている時と似た状態が、貴方の脳でも起きていることに気がつくことでしょう。

眼前の窓とその枠、花水木の木と紅葉色に色づいた葉、満々と水をたたえて表面が風に揺れているプールの水面、天高く伸びた枝々を覆うように紅色の花を樹上一杯に折り重なってつけているブーゲンビリアの樹、真っ赤な小粒の実を鈴なり状態に枝先につけて重そうに垂れている枝を風に揺らしている鼠モチノキの大木、その向こうに隣家との境界を形作る垣根として植えられているサンゴ樹の樹海、更には、その遥か向こうに在る雲一つなく晴れ渡った晩秋の空の色。

これらの情景を全体として一度に認識している状態と特定の物に注意を集中しつつ全体を認識している状態、更にはその中間の状態という風に、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の各々の発揮度をカメラの焦点を絞るように様々に変え、対象の認知度の差異を観測してみるのです。

(2) 眼前の景色を全体として意識して認知し、認識し、意識しようとすると様々なレベルでの「意欲」と言う脳機能の発揮が要求されていることに気づくのです。花水木の木と紅葉色に色づいた葉に注意を向けてみると、それ以外の周りの対象物に対する認知度が下がるのです。花水木の木と紅葉色に色づいた葉の濃淡だけでなく、葉脈までもがはっきりと認識出来るほどに注意を集中すると(「注意の集中力」の発揮度を上げてみると)、鼠モチノキも、ブーゲンビリアの樹も、輪郭はそれなりに認知できてはいるものの細部の認知が出来ていないことに気づくのです。

(3) そして、花水木の樹に対する注意の集中の程度を次第に下げていくと、それに反比例するかのように、鼠モチノキも、ブーゲンビリアの樹も認知の度合いが上がってきて、例えば、ブーゲンビリアの花の色が浮かび上がってくる、次第にはっきりとしたものになってくることに気づく自分が居るのです。三者の関係はと言うと、「意欲」が湧いてこない状態下では「注意の集中力」が高まってこないのです。「注意の集中力」が高まってこないと、「注意の分配力」の機能の発揮度が上がってこないのです。言い換えると、「意欲」を源として「注意の集中力」の機能の発揮が亢進され及び「注意の集中力」の機能を源として「注意の分配力」の機能の発揮が亢進されると言う『層の機能発揮構造』が存在するということなのです。

(4) 「注意の分配力」の機能の発揮度は、『注意の集中力の機能の発揮の度合いに下支えられ/左右されていて、更には、「注意の集中力」の機能の発揮度は、意欲の機能の発揮の度合いに下支えられ/左右されているという機能構造が存在しているのです。言い換えると、『意欲の発揮度が小さいと注意の集中力の発揮度も下がる』のです。『注意の集中力の発揮度が小さいと注意の分配力の発揮度も下がる』のです。

(5) 脳の機能構造面から説明すると、「キッカケ」となりそうな状況の変化や出来事の発生に遭遇して、そこから這い上がって行くことが出来なくて、キッカケ前の状況が回復される道筋が見えてこなくて、そのことに心が折れてしまい、『意欲』自体を喪失してしまうと、『注意の集中力』の機能も、果ては、『注意の分配力』の機能も、『連鎖的に発揮度が下がってしまう』という、機能発揮上の連鎖構造になっているのです。その結果、『注意の分配力』の機能が、『実行機能』を駆使する「メタ認知」も、「実体験認知」も、正常な機能レベルでは出来なくなってしまうのです。

更に重要なことは複合機能体としての、「前頭葉機能」の個別の認知機能である『評価の物差し』の機能及び『実行機能』の働き具合自体が、『前頭葉の三本柱』の働き具合にリンクしているという構造問題、『機能発揮上の二重構造」の問題が存在しているのです。『機能発揮上の二重構造』と言う問題に気付いたのも、私Tad自身の体験である『思考実験』が基礎になっているのです。

&6 『機能発揮上の二重構造』の存在

(1)  皆さんは気が付いていないことだと思うのですが、「加齢」による機能の低下、私たち「二段階方式」が「正常老化の性質」と呼ぶその性質に起因して「前頭葉の三本柱」の機能の潜在的な機能発揮能力のレベルが低下していくにつれて、認知できる「対象範囲」が狭くなっていき、認知の度合いも低くなっていくのです。自動車を運転されているお年寄りなら体験的にお分かりだと思うのですが、年を取るにつれて、自分では十分気を付けている筈なのに、ガムテープ等を張って対応しようとする程度の小さなかすり傷や、小さなへこみを付ける程度の、小さな自損事故が増えてくるのです。

「加齢」による正常老化の進行に加えて、「脳の使い方」としてのナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」に起因した「廃用性の異常な機能低下」が加わることにより、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能について、加速度的で異常な機能低下が進行して行く先に「AD型認知症」の発病が待っているのです。

(2) 医療の現場では私たちの区分で言う末期の段階であり「大ボケ」の段階の症状が確認できないと「AD型認知症」の発病とは考えないので、「小ボケ」又は「中ボケ」の前半の段階に在るお年寄りは、それとは知らないで車の運転をしているのです。免許の更新時には、私たちの「二段階方式」のような、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能レベル(就中、『注意の分配力』の機能レベル)を精緻に判定できる「客観的な物差し」を使って判定し、不合格者には免許を更新させないことが必要不可欠のこととなるのです。

従って、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」が本態である「AD型認知症」の発病を予防するには、『意識』が覚醒した目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』機能が活性化する生活習慣、就中、「前頭葉の三本柱」の機能が活性化する生活習慣、すなわち、「前頭葉の三本柱」の機能の出番が出来るだけ多い「生活習慣」の構築と継続的な実践とが不可欠になるということなのです。     

(3) 老婆心ながら、読書好きのお年寄りに一言注意を喚起しておきたいと思うのですが、読書と言う作業も当然のことながら、意識的(目的的)な世界のことなのです。従って、読書するという作業環境下では、「前頭葉の三本柱」の機能が関与していて、且つ、その内容を理解し、課題となっているテーマの筋を把握し、感動し、記憶するという脳機能の働きの度合いは、その時の貴方の「前頭葉の三本柱」の機能の働きの度合いに左右されているということなのです。「前頭葉の三本柱」の機能の機能レベルをそれなりの高さに維持するには、一人で本を読むのではなくて、出来れば、気心の合うお友達の輪の中で一緒に読んで議論し、或いは、感想を述べあって頂きたいのです。

(自分のそれとは異なる)お友達の読後感を聞いて理解するにも、自分なりの考えを披露し、或いは、自説を展開するにも、一人で読書する場合に比べて、「前頭葉の三本柱」の機能の出番がはるかに増え、更には、それらの機能の発揮レベルが要求される度合いもはるかに上がることになるので、所謂、脳の活性化、「前頭葉機能」の活性化に対して、より貢献することになるからなのです。気心が知れたお友達の輪の中で、色々な「テーマ」について、自分なりの意見を生々しく表明し、或いは相手の異なった考えの表明を受け入れる場を持つことは、「前頭葉の三本柱」の出番が増えるので、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能が活性化することになるのです。

「お友達と交わる機会」を出来るだけ多く持って、おしゃべり程度でもいいので、楽しく語り合う場を出来るだけ多く持つようにして頂きたいのです。「前頭葉」機能が活性化される場面が多い生活程、貴方の「前頭葉機能」の機能レベルを正常で且つ、高いレベルで維持するのに貢献してくれることになる筈なのです。

(4) 更には、家に籠って/或いは図書館で、一人で読書するのではなくて、気心が知れた仲間たちと読書すれば、読書以外の話題について、貴方の「前頭葉機能」の出番が増えることにもなるのです。トランプが大統領になった先のアメリカの政治および経済界の変革による変動が、場合によっては激震が、我が国や中国に対してどのような政治的及び経済的な変革を呼びおこすことになるかの議論は、一人で家に籠って読書していたのでは、到底得ることが出来ない程の極めて大きく且つ大量の脳への刺激を貴方に与えてくれることになる筈なのです。

何事につけ、老若男女を問わず、他人と交わり語り合う機会が出来るだけ多い生活習慣、出来れば気心が知れた仲間と交わる機会が多い生活習慣が貴方の「前頭葉」機能が活性化し/活躍する出番を多くなり、その必然の結果として、貴方の「前頭葉機能」を正常なレベルに保ち続ける効果を生み、言い換えると、『AD型認知症』の発病とは無縁で、「第二の人生」を完走することにも繋がるのです。

(5) 更に重要なことであり、世界中の脳科学者達の誰もが及び世界中の認知症の専門家達の誰もが、未だに気付いていないテーマ、それが、『評価の物差しの機能及び実行機能』の機能の発揮と「前頭葉の三本柱」の機能との関係として私たちが発見した、『機能発揮上の二重構造』という問題の存在なのです。

「意識が覚醒した目的的な世界」は、『評価の物差し』による評価、注意、関心、観方に従い、『注意の分配力』の機能が、『実行機能』を駆使して、『メタ認知』し、メタ認知に僅かに遅れて連動し、随伴する『実体験認知』して、『所期の目的を実行していく世界』なのです。

状況の理解と判断、判断に沿ったテーマの発想、発想テーマに沿った発言、行為或いは行動内容の企画と計画、実行結果についての洞察、推理及びシミュレーション、シミュレーション結果に基づく修正、実行内容並びにその程度及び態様の選択、実行の決定と脳の各部に対する実行の指示その他抑制や感動や共感等の『前頭葉』機能の個別認知機能群である「実行機能」は、「前頭葉の三本柱」の機能の発揮度にリンクして、当該個別認知機能の発揮度が構築されるというメカニズムが存在しているのです。

(6) そのことに加えて、この「前頭葉の三本柱」の機能には、「正常老化の性質」と私たちが名付けている『生来的な性質』があるのです。

「前頭葉」が生き生きと働くような「テーマ」を日々追求して生活していようとも、「加齢」とともに働き具合が次第に低下していくという(生まれながらに備わっている)生来的な性質が誰にでも備わっているということなのです。

私たちが、「60歳を超える年齢の高齢者」という条件を、「AD型認知症」発病の「第一の要件」として定義している根拠がここに在るのです。我が国で「第二の人生」が始まる65歳くらいの年齢になると、「前頭葉の三本柱」の機能の働き具合が、最盛期である20歳代の前半の頃のそれに比べて半分くらいに衰えてきていることを「脳機能データ」が示しているのです。

(7) 「脳の使い方」としての視点と意味で言う『生活習慣』とは無関係に、20歳代の前半をピークとして、その後は、100歳に向かって緩やかに直線的に衰えていくという性質、「正常老化の性質」に起因して「前頭葉の三本柱」の機能が、或る一定のレベル以下に低下してきて居り、且つ『第二の人生』を生きている60歳を超える年齢の「高齢者」が(私たちが定義する発病の基盤となる条件であり、「第一の要件」)、「キッカケ」の発生と継続とで、「心が折れて」しまい、その人がその時遭遇した精神的、肉体的及び/又は経済的な逆境に対して、立ち上がり、這い上がって行こうとする『意欲を喪失』してしまった結果、「生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない」、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が始まり継続されていくとき(私たちが定義する発病の「第二の要件」)、第一の要件と第二の要件とが同時に並存する『相剰効果』により、「前頭葉機能」を含む脳全体の機能が、廃用性加速度的異常機能低下を進行させて行く、その先に『AD型認知症』の発病が待っているのです。

(8) 『AD型認知症』の発病のメカニズムを理解し、解明する上で不可欠の「テーマ」である、状況の理解と判断、状況の判断に沿ったテーマの発想、テーマを実行する上で必要となる実行内容の企画と計画、実行内容の実施結果を予測するための推理、洞察、シミュ・レーション、シミュ・レーションに従った実行内容の修正、最終的な実行の内容、その程度及び態様の選択、実行の意思決定、左脳や右脳や運動の脳と言った脳の各部に対する実行の指令、更には、抑制や感動や共感等、複合機能体としての『前頭葉機能』の「個別の認知機能」の発揮度を左右しているのが、私たち二段階方式が「前頭葉の三本柱」の機能と名付けている「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能なのだということに気付いたのです。

(9) この理解を出発点にして、私たちが「二段階方式」の手技を活用して集積した14689例にも及ぶ精緻な「脳機能データ」の解析により『「AD型認知症」の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病である』との結論に達したのです。私たちが意識的に何かを行おうとするときは、状況を判断し、状況の判断に沿った行為や行動や発言をするものなのです。その要となるのが、「前頭葉機能」であり、就中、「前頭葉の三本柱」の機能であり、更に言うと、『注意の分配力』の機能なのです。

(10) これらの脳機能が、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続する下で、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させて行くこととなるのですが、『AD型認知症』と言うタイプの認知症は、そうした『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベルの直接のアウトプットそれ自体が、認知症の症状として発現して来るところに特徴があるのです。

&7 『AD型認知症』の発病の予防とは

(1)「前頭葉機能」の出番が多い「生活習慣」を打ち立て、継続して実践の自助努力をすること:

『AD型認知症の発病とは無縁』で、第二の人生を完走するには、どうしたら良いのか。

様々な種類が数ある「認知症」という病気の大半、90%以上は「AD型認知症」なのです。その「AD型認知症」の発病を予防(発病時期を先送り)するには、どうすれば良いのか。その答えは、神の恵みと言うべきなのか、誰もが同一の条件として要求される絶対的な要件ではなくて、貴方なりの条件として要求される相対的な要件と言うことなのです。

(2) 私たちの意識的な世界を構築し、支配し、コントロールしていて、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉機能」の出番が多い生活、就中、機能発揮上の二重構造の視点からは、「前頭葉の三本柱」の機能の出番が多い生活習慣、さらに言うと、「注意の分配力」の機能が働く機会が出来るだけ多い、あなたなりの「テーマ」を継続的に実践する生活習慣が、発病の引き金となる要因、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行の問題を回避することに因り、「加齢」という要因(「正常老化」の進行の性質)だけにより、緩やかなカーブを描きつつも、正常な機能レベルを維持させてくれることになるのです。

(3) 私たち「二段階方式」の14689例にも上る被験者の極めて精緻な脳機能データ」が示唆し、証明しているように、「AD型認知症」というタイプの認知症は、脳全体の機能の中で『前頭葉機能』だけが(から真っ先に)、異常なレベルに衰えて来ることから発症する(「小ボケ」の段階)という厳然たる機序が存在するものであり、言い換えると、『「前頭葉機能」が正常なレベルに保たれている限りは、「AD型認知症」の発病という事態は、絶対に起きて来ない性質のもの』だということなのです。

注)(「小ボケ」の段階では、「前頭葉機能」だけが異常なレベルに在って、左脳も右脳も運動の脳も未だ正常な機能レベルに在るのです)。

         本著作物(Iー04)に記載され表現された内容に係る著作権は、 (有)エイジングライフ研究所に帰属しています。   

 

 

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 『AD型認知症』の発病のメカ、回復、進行の抑制と発病の予防(I-06)

2025-06-09 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
(1) 『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)の発病原因に関する、アミロイドβ仮説を通説とする「3つの仮説」は、科学的で客観的な根拠に欠け、根拠となる何等の脳機能データもなく、更には、発病との間の因果関係の存在の立証さえ未だに出来ていない、権威を傘に着ただけのもの、単なる憶測の類に過ぎないのです。
  
(2) 様々な種類が数有る認知症の内の大多数、90%以上の割合を占めていて、日常、皆さんが目にし、耳にしている「AD型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』に過ぎないのであり(食生活とは無関係で、「脳の使い方」としての生活習慣が関わる核心的な要因であることに留意する)、症状を治すことも、症状の進行を抑制することも、発病自体を予防することも出来るタイプの認知症なのです。
但し、根拠となる脳機能データを添えて、私たち「二段階方式」が反証して来ているように、発病及び症状の重症化が進行するメカニズムに鑑み、症状の重症化の進行を遅らせる効能を有する『治療薬』の開発は、未来永劫有り得ない事なのです(アリセプトを含む「4種類の薬」には、治療の効能は皆無で、単なる『対症療法薬』に過ぎないのです!!)。
猶、現在認可が継続審議中とされている「アデュカヌマブ」については、アミロイドβ仮説の考え方に立脚して開発が行われたものであり、発病の予防にも、症状の回復にも、症状の進行の抑制にも、何等の効果を有してはいないものなのです(たとえ、アミロイドβの蓄積や老人斑の生成を抑制し、或いは、除去する効果が確認されようとも、アミロイドβの蓄積と『AD型認知症』の発病/症状の進行との間には、因果関係が存在していないからなのです。評価が杜撰であるか、評価の方法を誤っているだけなのです/二段階方式が有する『MMSE下位項目の項目困難度の指標』他の『3種類の脳機能データ」が根拠。
 
(3) 症状を治すにも、症状の進行を抑制するにも、発病自体を予防するにも、実行機能を駆使する『注意の分配力』の機能の出番が多い「生活習慣」の継続的な実践に因る、『前頭葉機能活性化する生活習慣の継続的な実践の自助努力』が、唯一無二の対策方法となるのです。
二段階方式の考え方に基づいて、二段階方式の手技を活用して、住民参加型の地域予防活動国策化による全国展開を制度化して実践し、単年度で現状既に10兆円を超えている『介護の費用』への血税の投入額の規模の大幅な削減並びに回復させることも、症状の進行を抑制することも最早困難となる末期の段階(大ボケの段階)で発病を見つけて(発病のレッテル貼りをするだけの診断)、治療の効能を有していない単なる「対症療法薬」(症状の発現の仕方抑制し、或いは、昂進させるだけの効能しか有しないもの)を処方するだけの医療機関による診断の医療費に投入する血税の規模も、単年度ベースで既に10兆円を超えてきているのです。
(4)発病の予防の事業は、付加的な成果として、高齢化が進む地方の地域の活性化にも寄与することになるのです。
参議院選挙も間近いのです。国民の意思を選挙権の行使により、政府に対し明確に、具体的に、示すべきではないでしょうか。野党にも、マスコミにも、重要な役割が期待されているはずなのです。
 
 
&2 三段階に区分される/段階的で類型的な症状の特徴
  1. 類型的症状の例示とその機能面の特徴
(1) 「意識が覚醒している」状態下で、様々な程度及び態様により発現して来るものである「AD型認知症」の症状は、「三つの段階」に区分されるものであることを明確な、客観的な条件により、定義すべきなのです。
二段階方式では、「前頭葉機能」の機能レベルの判定については、「改訂版かなひろい」テストの実施結果について、50歳代、60歳代、70歳代、 80歳代以上の年齢区分別の基準値が規定されていて、左脳及び右脳の機能レベルを判定するMMSEのテストの実施結果については、「注意と計算」の項目について、「時の見当識」の得点を基礎とした換算を実施した後の「換算値」により、『小ボケは、換算値が24点以上』、『中ボケは、換算値が23点以下15点以上』、『大ボケは、換算値が14点以下』と定義されています。
⇒権威とされる人たちは、症状について、「三段階」に区分していなくて、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベルリンクした症状という視点が欠けていて、中核症状とか周辺症状とか、「意味不明な区分」を設けているのが通常なのです。中核症状と周辺症状が発現することになる「脳の機能面」からのメカニズムの説明が無いのです。だけ
 
(2)「AD型認知症」の発病の最初の段階である「軽度認知症(小ボケ)」の段階の症状は、家の外に出ていき、人と交わり、何等かの共通のテーマの実行が要求される世界である『社会生活』だけでの重大な支障が出て来ていることが確認される症状群であり、左脳、右脳及び運動の脳は、未だ正常な機能レベルに在るものの、『意識的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割』を担っていて、私たち人間だけに特有な複合機能体としての『前頭葉機能』が、既に異常なレベルにあることが確認されることになるのです(二段階方式独自の区分で「小ボケ」の段階)。
 
(3)それに次ぐ段階である「中等度認知症(中ボケ」の段階の症状は、『家庭生活』を送る面においても/重大な支障が出てきていることが確認される症状群であり、前頭葉機能を含む/脳全体の機能(前頭葉の三本柱の機能、実行機能、評価の物差しの機能、左脳、右脳及び運動の脳の全ての機能)が異常なレベルであることが確認されることになるのです(二段階方式の区分で言う「中ボケ」の段階)。
 
(4)末期の段階である「重度認知症(大ボケ」の段階の症状は、食事、入浴、トイレ、身の回りの処置等の『セルフケア』の面でも重大な支障が出て来ていることが確認される症状群であり、「脳の機能面」から言うと、『注意の分配力』の機能を核心とした「前頭葉の三本柱」の機能が、極めて異常な機能レベルに在る為に、『評価の物差し』の機能及び『実行機能』が殆ど働かない状態極めて異常なレベルに機能低下が進行して来ている為に、『メタ認知ど不可能であることが、確認されることになります(二段階方式の区分で言う「大ボケ」の段階)。
 
(5) 猶、(1)の区分要件を設定している意義は、『脳のリハビリ』の継続的な実践に因る回復の可能性の有無及び程度により、以下の実態が疫学的方法により実証されているからなのです。
 小ボケ:「脳のリハビリ」の継続的な実践により、治すこと/症状の進行の抑制が可能
 中ボケ:「脳のリハビリ」の継続的な実践により、症状の進行を抑制することが未だ可能
 大ボケ:「脳のリハビリ」の継続的な実践により症状の進行を抑制することさえも、最早困難【為す術が何も残されていなくて、介護するだけの段階】
ここに言う、「脳のリハビリ」の効果的な実践方法は、特定のテーマの追求の下で、実行機能を駆使することにより、『注意の分配力』の機能を核心とする前頭葉の三本柱の機能の出番が出来るだけ多くなり、脳機能総合体としての『前頭葉が』活性化することになる脳の使い方としての『生活習慣の継続的な実践を意味します(但し、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能レベルに適した内容であることが極めて重要であり、単に、小ボケと中ボケに区分するだけでは、適切な脳リハビリの指導も、実践も出来ないことに注意して頂きたいのです)。

2.各段階に特有で、類型的な症状の例示(14689例の発病患者の症状を基礎)

(1) 「小ボケ」の類型的症状の10項目(推定される順番に並べ替え)

①三つ以上の用事を、同時に並行して処理できなくなる(注意の分配力の機能が異常なレベルに衰えてきた為に/咄嗟の判断及び処理の機能が異常なレベルに在る為に、様々な場面で、物事をテキパキと処理できなくなる。車を運転している際に、注意の分配力が十分には発揮できない機能レベルに在る為、小さな事故を、しばしば起こすようになってくる。後続車を何台も従えていることにも注意が回せなくて、道路の真ん中よりを時速
30キロ程で、ノロノロ運転するようになる。)
②一日や一週間の計画が立てられなくて、自分では思いつかなくなる(注意の分配力の機能が異常なレベルにあるため、実行機能を駆使して発想、洞察、推理、シミュレーションすることが出来にくくなる)
③何かをやりかけても、中途半端で、根気が続かなくなってくる(テレビを見ていても、根気が続かず、やたらとチャンネルを変える)
④問いかけに対する反応が遅くなって、動作がもたもたしてくる
⑤発想力が乏しくなり、料理の内容や行動内容が画一的になる(同じ料理用の材料を重ねて買ってきて、冷蔵庫の中にたまる)
⑥本人は気づかないで、同じことを繰り返し話したり、尋ねたりする(注意の分配力の機能が異常なレベルに在るため、自分が話した内容の記銘度が低いので、ついさっき話したことを忘れている)
⑦何か、何事かに対して、生き甲斐を覚える風が無くなってくる(注意の分配力の機能が異常なレベルに在るため、評価の物差しが十分には働かない結果、それまでなら覚えていた生き甲斐を感じられなくなる)
⑧何かをするでもなく、ぼんやりして過ごしていることが多くなり、やたらと昼寝をするようになる(注意の分配力の機能が異常なレベルに在るため、実行機能の一要素である発想する機能が発揮できなくなってくる)
⑨思い込みや思い違いが多くなり、相手の意見を聞き入れられなくなる(実行機能の一要素である抑制する力が異常なレベルに衰えたせい)
⑩眼の光がどんよりとして無表情、何事にも感動しなくなる

(2) 「中ボケ」の類型的症状の10項目(推定される順番に並べ替え)
⑪何度教えても、日付があやふやになる(今日が何日なのかがあやふや)
⑫簡単な計算も嫌になり、買い物で小銭がやたらと貯まるようになる
⑬料理が上手くできなくなって、味付けが塩辛すぎるようになる
⑭ガス、電気の消し忘れ、水道の蛇口の閉め忘れが目立つようになる
⑮2~3種類の薬の服薬管理が出来なくなり、家族が管理する必要がある
⑯外出を嫌がるようになり、日常の身だしなみにも無頓着になる(行き慣れた場所に行くにも、道を間違えたり、乗るバスを間違える)
⑰今まで出来ていた、家庭内の簡単な用事も出来なくなる
⑱季節や目的にあった服を選べなくなる(日、年、月、季節、昼夜の順に衰えて行く、時の見当識が衰えてきて、季節の感覚がなくなる)
⑲昨日の出来事をすっかり忘れてしまう
⑳ お金や持ち物のしまい場所を忘れ、誰かに盗まれたと騒ぐようになる

(3) 「大ボケ」の類型的症状の10項目(推定される順番に並べ替え)
㉑しばしば、自宅の方向が分からなくなる(所の見当識が働かなくなってきている為に、結果として、徘徊することになる)
㉒ 服を一人では正しく着られず、上着に足を通したりする(着衣失行)
㉓ 同居の家族の名前や関係が分からない(人の見当識がなくなる)
㉔ 家庭生活の面で、介助が必要となる
㉕ 大小便を失敗し、後の処置が上手くできない
㉖ 汚れた下着を、そのまま平気で来ている
㉗ 独り言や同じ言葉の繰り返しが目立つ
㉘ 風呂に入ることを嫌がるようになる
㉙ 食事をしたことを直ぐに忘れる
㉚ 誰もいないのに、『人が居る』と言ったりする
※1 上記に提示した小ボケ、中ボケ、大ボケの三段階に区分された類型的症状を注意して読んでみてください。これらの段階的で類型的な症状は、「前頭葉機能」を含む/『脳全体の機能レベル』(二段階方式は、厳格な定義を有しています)に、厳密にリンクした症状群なのです。記憶障害に起因して、発現してきたものではないことを理解できるでしょう(世界中の権威機関は、「末期の段階」の大ボケが研究の中心であり、小ボケ及び中ボケを見落としているのです。未だに知らない。)。
※2此処に挙げてある症状は、全てが、『AD型認知症』の発病患者に確認される類型的な症状について、軽い症状の順番に並べたもの(現行の30項目問診票の順番を入れ替えたもの)です。世界の専門家達は、上記の内の末期の段階の後半の症状(11の下位項目により構成されていて30点が満点のMMSEの総得点が、一桁、9点以下になって初めて発現してくる症状)のことしか知らないのです。
 
3.「AD型認知症」の症状は、記憶の障害に起因して発現してくる訳ではない:
(1)   上記の2.で示した、各段階に特有で類型的な症状の事例にみるとおり、『AD型認知症』の症状は、記憶の障害に起因して発現してくる性質のものではないことがお分かりいただけたでしょうか。外見的には、記憶の障害が関わっている、或いは、記憶の障害に起因したもののように観察されようとも、全ての症状は、権威達が主張しているようなメカニズム【世界的に通説の地位にあるとされている「アミロイドβ仮説」を筆頭とした「4種類の仮説」が主張内容を構築する上で前提として、想定しているものであり、『DSM-Ⅳ』の第一要件が規定し、確認を要求している要因である、『記憶の障害』という要因を基礎として(に起因して)、症状が発現してくると憶測により主張しているもの】によって、「AD型認知症」の症状が発現してくるとの主張は、『根本的な誤り】を犯しているのです。その原因は、『AD型認知症』というタイプの認知症の症状の発現及び症状の重症化の進行が『意識』と関わっていること(「意識の機能構造」との関わりの中で、関わるそれらの機能が「廃用性の機能低下」を進行させていくこと)及び『評価の物差しの機能及び実行機能』についての/機能発揮上の二重構造という問題について、世界中の権威とされる機関や研究者達や医師達が、未だに気付いていないことにあるのです。権威達が主張の前提及び根拠としているマウスやマーモセットには、注意の分配力の機能も実行機能も『前頭葉機能』という複合機能体としての脳機能も備わっていないので、どこまで深く掘り進めようとも、『間違った場所を、間違った方法で、単に深く掘り続けているだけ』ということになるのです。彼ら権威達の主張(「3種類の仮説」)が、何時迄経っても、「仮説の儘という訳」が、分かってもらえるでしょうか(「発想」自体を根本から転換し、「視点」を変えるべきもの)。
 
(2) &4で詳述するように、世界中の権威達から、『原因不明で治らないもの』とされている『AD型認知症』というタイプの認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる『生活習慣病』に過ぎないのであり、早期診断と早期治療により治せるし、前頭葉が活性化する生活習慣の構築と継続的な実践により、発病自体予防することが出来る典型でもあるのです。権威とされる人達は、そのことに未だに気付かない儘に、齧歯類である「マウス」(アルツハイマー・マウスとて同じこと)や哺乳類とはいえ「マーモセット」を研究材料にして、憶測に基づいた主張を、権威という隠れ蓑を傘に着て、主張しているのでは、いつまで、深く掘り起こしていこうとも、何も出て来ないことを注意喚起しておきたいのです(「二段階方式」の国策化による全国展開が実現した暁には、新たなデータを添えて、カロリンスカ研究所やランセット委員会に対して、論文を提出し、世界中の認知症研究(診断)の専門家達の目を覚まさせるつもりでいるのです。実のところ、このことに関しても、岸田政権の中枢に対して、提言済みなのです。「二段階方式」の考え方に基づいて、「二段階方式」の手技を活用して実践展開する発病の予防を明確な目的とする『住民参加型の地域予防活動』の国策化決定の連絡は、未だなのです)。決定(決断)が遅々として進まない原因が何処にあるのか、或いは、所謂「族議員の問題」でも有るのかと、疑ってみたくもなるのです。とは言え、『参議院選挙』が間近に迫って来ても居るので、選挙が終わるまでは、『短気を起こさないように気持ちの乱れを抑制』して、『我慢しよう』と我が心に、言い聞かせているところなのです。
 
B:正常老化の曲線)(C:年齢別発病者の割合)
 
 
&3 「AD型認知症」発病の「基礎要因」である『加齢要因』
1.「AD型認知症」を発病する対象が60歳を超える年齢の高齢者に限られる理由である「正常老化の曲線」の存在
(1) 世界中の専門家達から今なお原因不明の病気とされている『AD型認知症』の発病及び症状の重症化が進行する「メカ」を解明する上で、極めて重要な要素、それは、意識的な世界、言い換えると、目的的な世界での『前頭葉機能』の個別認知機能群である『実行機能』の発揮度を左右し/下支えしている機能である「前頭葉の三本柱」の機能(「意欲」、「注意集中力」及び『注意分配力』の機能)には、『20代半ばを過ぎると、正常な機能レベルの範囲内にはあるものの、年をとるにつれて100歳に向かって、緩やかではあるが徐々に働きが衰えていく』という特徴を有する老化曲線、言い換えると『正常老化の曲線』(二段階方式独自の命名)とも呼ぶべき特徴的な曲線が存在しているのです。
 
(2) 『注意の分配力』の機能が、『評価の物差しの』機能と『実行機能』との協働に因る出番が/それなりに有って、それら三者の複合機能体としての『前頭葉機能』が活性化する『生活習慣』を維持していても、『加齢』の進行と共に/機能が緩やかにではあるが/直線的に衰えて行くという性質(「正常老化の性質」)が、誰の脳にも、存在しているのです。「左脳」の働きが核となる「仕事」とは無縁の日々となる「第二の人生」が始まったばかりの60歳過ぎの頃には、「前頭葉の三本柱」の機能レベルが、最も高い18歳から20代の半ば過ぎ頃のほぼ半分位にまで衰えて来ている(機能が低下してきている)ことが、注目すべき要点なのです。『加齢』という要因に起因した『脳の老化』の問題が、全ての「高齢者」の脳に、内在的に/例外なく/存在しているのです(発病の基盤の要因)。
但し、『加齢要因』だけでは、『AD型認知症』を発病することにはならないことに注意して下さい(発病する為には、「加重要因」の同時/並行した存在がであることが、不可欠となるのです)。
 
(3)私たちが独自に開発した「二段階方式」の手技を活用して集積した14689例にも及ぶ膨大な『AD型認知症』の症例群とその基礎データとしての「脳機能データ」の解析により、私たちの『意識的/目的的な世界』を構築し、統括し、支配し、コントロールしている脳機能、脳全体の司令塔の役割を担っていて、左脳、右脳及び運動の脳の三頭の馬が牽引する「三頭立ての馬車」の御者としての役割を担っている『前頭葉機能』という脳機能/複合機能体についての『加齢』の進行に起因した老化という要因を発見し、且つ、この要因に着目し、『「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」であること』と言う条件を『AD型認知症』の発病の「第一の要因」として、私たち「二段階方式」は規定しているのです(世界中で唯一で、初!!)。
 
2.「AD型認知症」を発病するお年寄りの年齢別の割合(上記「C」の図表):
 私たちが集積してきたデータによる予測では、「AD型認知症」を発病するお年寄りの年齢別の割合は、「第二の人生」が始まる60歳代では12%となり、70歳代では30%、80歳代では二人に一人となる50%、90歳代では75%を数えていて、加齢の極まりである100歳代では97%にもなるのです。但し、この数値は、「小ボケ」、「中ボケ」及び「大ボケ」の全ての段階を含む数値なのです。医療現場が発病と診断している及び厚労省が発病者数として発表しているのは、「AD型認知症」の末期の段階である「大ボケ」の段階の人達だけであることに注意して頂きたいのです。厚労省が推定値として発表している我が国全体で600万人と言う数値には、「小ボケ」及び「中ボケ」の段階のお年寄りは含まれていないのです。「AD型認知症」は、発病の「第一要件」が、『加齢』に起因した「前頭葉機能の」機能低下の進行であるので、『老年発症』が特徴となるのです。専門家とされる人たちの誤解/誤診に基づき提唱されている「若年性アルツハイマー型認知症」という認知症はこの世に存在していない架空のものであり、正しくは「側頭葉性健忘症」と診断されるべきものを誤診しているに過ぎないのです。
※『前頭葉機能』の機能レベルを精緻に判定出来さえすれば、鑑別は容易であるものを、前頭葉機能の機能レベルを精緻に判定出来る手技を持っていなくて、外観から観察しただけの「重度の記憶障害」の症状の確認による杜撰な診断がまかり通っているのです。
 
3.「老化のカーブの傾き具合」を左右する要素は、脳の使い方としての『生活習慣』
 (1) 自分なりの「テーマ」や「役割」や達成すべき「目標」があり、趣味や遊びや交遊や運動等を楽しむ生活の機会が多くあり、地域興し等の活動にも興味があるお年寄り、日々の生活の中で、たくさんの量と質のよい情報が「前頭葉機能」に送られてきて処理されているような『生活習慣』が日々継続されているお年寄りは、脳全体としての老化の曲線は緩やかなものとなり、『身体が持つ限り、脳も保てる』、所謂「かくしゃく老人」への道が開けてくるのです(上記年齢別の発病率のデータにも見るように、最終的には、発病することになるのが通例なので、「AD型認知症」に関して言う場合の『発病の予防』というテーマの内容は、『発病時期の先送り』ということになる訳なのです=By Tad)。
 
(2)世に言う『かくしゃく老人』(発病の予防、即ち、発病時期の先送りに成功しているお年寄り)である場合の特徴として言えることは、脳の使い方としての「生活習慣」が、早々とボケていく「お年寄り」(時間は、有り余るほどあるのに、することが無い、単調な毎日を過ごしている)のそれとは、対極的内容の『生活習慣』(但し、食生活は無関係であり、「脳の使い方としての生活習慣である」ことに留意)を送っているということなのです。両者の間には、世の中で言われているような「食生活としての生活習慣」ではなくて、「脳の使い方としての生活習慣」の顕著な相違が存在するのです。➡九州大学に因る久山町の全数調査で主張されている『糖尿病の発病とAD型認知症の発病』との間には、直接の因果関係は存在しないのです(誤解)。
 
(3)『AD型認知症』は、老年性アルツハイマー病とも別称されているように、発病する対象者は60歳を超える年齢の高齢者だけであり、60歳代よりは70歳代の方が、70歳代よりは80歳代の方が、80歳代よりは90歳代の方が、発病率が高くなっていくのです。「発病の仕方」そのものが、加齢の進行と言う要因に起因した正常な機能低下の進行という基盤の要因(発病の第一要因)と脳の使い方と因しての「生活習慣」、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に起因した/廃用性の異常な機能低下の進行という加重の要因(発病の第二要件)と言う、(異なる二つの要因)が、同時に並行して存在し、重なり合うことによる『相剰効果』により、発病/症状の重症化が進行するものなのです。その意味で、年齢が上がれば上がるほど、発病するリスクが高くなっていくのが、『AD型認知症』の特徴なのです(①「加齢」という要因だけでは発病しないし、②「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続」という要因だけでも、発病しないのです)。即ち、両要因の同時存在が、発病する為の不可欠の条件となるのです=「第一要因と第二要因」の同時併存と言う条件は、現在でもなお、『二段階方式』独自の見解)。
発病するか/しないかを区分け/「発病の引き金」となる要因が、上述した発病/症状の重症化の進行の加重要因としての『第二の人生を送る上で展開されるナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続』という要因であるので、①発病を予防することが出来るし、②早期診断と早期治療により治せるし、③症状の更なる進行を抑制することが出来ることになるのです(二段階方式が、住民参加型の地域予防活動の指導により実証済み)。 
⇔ アミロイドβ仮説が正しいと主張しながら、介護の予防(症状の更なる進行を抑制する措置により、介護が不可欠となる末期の段階、「大ボケ」の段階にまで症状が進行する時期を先送りさせること)措置が可能であると主張する人達は、「何等の科学的な根拠」も無しに、主観的な観察と憶測に基づいただけの「意味不明の主張」を展開しているのです。
彼等は、自分たちの主張が、世の中を混乱させていることにも無頓着で、権威という傘に固執しているだけなのです(『社会的な責任』の自覚に乏しい人達でもあるのです)。
世界中の権威ある機関や人達が、社会的責任の自覚もなく、『AD型認知症というタイプの認知症は、発病の原因が不明のものであり、一旦発病すると治すことが出来ないし、症状の進行を抑制することが出来ないし、発病自体を予防することも出来ない』と主張している為に、我が国では、私たち「二段階方式」が、北海道から九州に跨る累計総数452の市町村で、全国的な規模で、「活動の対象を、『AD型認知症』に特化したものであり」、「発病自体の予防及び早期診断と早期治療による回復を明確な目的とした、住民参加型の地域予防活動」として、実践展開の指導を行ってきて、『主張内容が、正しいこと』を、疫学的方法により実証してきているにも拘わらず、国策化されていないのです。
 
(D) = (E)【加速度的な機能低下】
 
&4 『AD型認知症』の発病及び症状の重症化が進行するメカ
(1) 世界的な権威が有るとされている機関や人達が、「アルツハイマー型認知症の発病原因」について、アミロイドβ仮説や、タウ蛋白仮説を唱えると、誰でも、そのことを疑うこともなく、そのまま信じてしまうものなのです。「二段階方式」は、信じなかったのです。二段階方式が集積した、MMSE下位項目の項目困難度、小ボケ及び中ボケの期間について確認される標準的な滞留期間の存在、脳の老化のスピード差をもたらす生活習慣等、「数々の種類の脳機能データ」に合致していないからです。
 
(2) 正しくは、私たち「二段階方式」が1995年の活動開始以来一貫して主張してきているように、『AD型認知症というタイプの認知症の本態は、廃用性症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病』に過ぎないのです。このことを言い換えると、「発病自体の予防が可能である」し、「早期診断と早期治療により、症状を治すことが出来るし、万一治すことが出来なかったケースについても、症状の進行を抑制することが出来る」タイプの認知症であるということなのです(実態としては、発病自体の予防も、早期診断と早期治療による回復も、国策化実施の対象とされないで、放置された儘でいるのです)。
権威が有るとされる機関や人達はと言うと、末期の段階である「大ボケ」の後半、意識的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉(脳機能の総合体)』の機能が異常なレベルに在って、左脳と右脳の機能レベルを判定できるMMSEの総得点が一桁、9点以下の段階の『お年寄り達』の場合に初めて確認される症状、極めて重度の症状である失語失認失行紛い)の症状(「DSM-Ⅳ」の第二要件が、発病と診断する上での確認を要求しているもの)並びに「極めて重度の記憶障害の症状=極めて重度の物忘れの症状」(「DSM-Ⅳ」の第一要件が、発病と診断する上での確認を要求しているもの)を確認できたケースに限って、『AD型認知症』の発病であると診断しているのが医療現場の実態なのです。診断とは、名ばかりのものであり、「発病のレッテル貼り」以上の意味はない物なのです。何故なら、この段階で発病を見つけることに何等の意味が認められないからなのです(上記&2の1の(5)の区分を参照)。かてて加えて、医療現場では、治療の効能を有していない薬、単なる『対症療法薬』(症状の発現の程度を抑制させたり、昂進させるだけの効能しか有していないもの=アリセプトを含む4種類)を処方しているのです。
上掲した&2の1の(5)の区分を見直してみてください。『AD型認知症』の発病の末期の段階である「大ボケ」の段階で、「発病を見つける意味は、無い=医療費の無駄遣い」のです。
 
(3)『AD型認知症』の発病を惹起する要因は、一つには、基盤の要因としての『「加齢」に起因した脳機能の老化の進行という要因=「正常老化の進行」)』(「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の高齢者であること)なのであり、もう一つの要因が、これに加重される要因としての、「脳の使い方としての単調な生活習慣」という要因、即ち、『第二の人生』を送る生活状況下、「キッカケ」の発生を契機に『意欲を喪失』することに因り開始され、日々展開される『ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣継続』に因り、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能について/惹起されて来る廃用性の異常な機能低下の進行という要因』が、発病/症状の重症化の進行を惹き起こす「過重の要因」なのです(「器質的な原因病変」は、存在していない!!)。
権威達が憶測だけにより主張しているような器質的な原因病変(アミロイドβの蓄積による老人斑の生成や、タウ蛋白の沈着による神経原線維変化等)は、発病原因とは無関係であり、発病との間には、『因果関係自体が、存在していない!!!』のです。因果関係の存在が実証出来ていない(実は、因果関係自体が存在していない!!!)にも拘わらず、権威達が未だにそれらの主張に拘泥しているせいで、世の中を混乱させているのです。
 
(4)    私たち「二段階方式」が世界で初めて解明し、発病を惹き起こす基盤要因として定義している第一の要因(『第二の人生』を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」であること)に加えて、第一の要因に対する加重要因である第二の要因(「第二の人生」を日々送る上で、日々展開され継続される『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』と言う要因)に因り、即ち、「異なる二つの要因が、同時に並行して存在し、重なり合うこと」の『相剰効果』により、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させて行くこと、そのことが直接で/唯一の原因で、『AD型認知症』を発病して来ることになり、更に、症状の重症化が進行して行くことになるだけなのです(「器質的な原因病変」でなくて、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が、真の原因)。
上掲した&2のBの図が示す「正常老化の曲線」と上掲した&3のEの図が示す加速度的で異常な機能低下の曲線(14689の発病患者の脳機能データである&3のDが根拠)とを、比較してみることにより、その差異を生み出す原因要因が「客観的で科学的な根拠データ」を基礎として、提示されているのです〈この根拠データを基礎として、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村において、「AD型認知症に対象を特化した活動であり、発病自体の予防及び早期診断/早期治療による回復及び/又は、症状の重症化の進行の抑制を明確な目的とした『住民参加型の地域予防活動』として、実践指導され、『主張内容が正しいことが、疫学的方法により実証されてもいる』のです(=客観的な脳機能データが存在)。
 
&5 意識的/目的的な世界、機能発揮上の二重構造、メタ認知機能と「注意の分配力」の機能
1. 『アルツハイマー型認知症』は、私たち人間だけに特有な世界である、「意識的な世界(且つ、目的的な世界)」との関係を読み解くことが、発病及び症状の重症化が進行する『メカの解明』の重要な鍵となるのです(マウスやマーモセットではなくて、生きた人間を対象として、且つ、死後の脳の解剖でもなくて、生きた人間の脳機能を対象とすべきもの)。
 
2. 『意識的/目的的な世界』、「意識的/目的的に何等かのテーマを発想し、実行に移す」世界は、『評価の物差し(=意識の首座=自我=脳の中のホムンクルス)の働きを基盤とした複合機能体である『前頭葉機能』を含む/脳全体の働きの結果として発現してくる世界なのであり【この意味で、神経生理心理学者が、『心は、物質に基づく』とする主張は、感情や表情の表出、行為や行動の実行に際しての単なる「非選択的本能だけに基づいた条件反射の世界」を「評価の物差しの働きを基盤とした自由意思に基づく選択が基本である人間の意識の世界」と混同した見解であり、実験の結果の解釈を誤っていると考えるのです=量子力学的視点で言うなら、「心が物質を作っている」と考えるのです】、自分が置かれている状況の分析と理解と判断、状況判断に沿った実行テーマの発想、実行の計画、実行結果についての洞察、推理、シミュレーション、シミュレーション結果に対する比較と選択、実行内容の決定と実行の決断、更には、抑制や感動等の『実行機能』(Executive Function)の駆使に際して、『前頭葉の三本柱』の機能の核心的な機能である『注意の分配力』の機能が、『評価の物差し』の機能及び個別の「実行機能」の機能の発揮及び発揮度を支配し、下支えている機能関係、『機能発揮上の二重構造』の関係が存在していることの理解が、不可欠となるのです(この機能関係に気付いているのは、世界中で、未だにTadだけなのです!!)。
 
3.  今年は、ゴールデンウイークが、4/29日に始まり、5/2日に休暇を取ると、1週間の連休となるのです。孫たちとどんな遊びをして楽しむか、あれこれ、楽しくシミュレーションすることが必要となるのです。これを脳の機能面から説明すると、『孫たちとどんな遊びをして楽しむか、あれこれ、楽しくシミュレーションすること』は、未だ現実には何事も起きてきていない世界の認知、即ち、空想や想像の世界の認知での発想、洞察、推理、検索、シミュレーションが不可欠となること、「メタ認知」することが要求されることになるのです。その「メタ認知」機能の核心的な機能が、実は、「前頭葉の三本柱」の機能のうちで、『最も高度な機能である「注意の分配力」の機能』が担っているということなのです(現在時点では、世界中で、Tadしか気づいていない事!!!)。
評価の物差しによる統括管理(評価/注意/関心/観方)の下で、『注意の分配力』の機能が、『実行機能』を駆使する為に、『前頭葉の三本柱』の機能が正常な機能レベルに在ることが、必要不可欠の条件となるのです。
 
4.「①加齢」の進行に因り/脳機能が老化を進行させて行く際も、「②ナイナイ尽くしの単調な生活習慣」の継続に因り/脳機能が廃用性の異常な機能低下を進行させて行く際も、両者共に、「前頭葉の三本柱」の機能の中で、最も高度な機能である『注意の分配力』の機能が(から)、真っ先に衰えていくことが、『AD型認知症』の三段階に区分される類型的症状の発現という視点と理解を得る上で、極めて重要となるのです(「11の下位項目」から構成されるMMSEについて、項目困難度が最も高いのが「想起」なのです!!)。この理解が出来ていない為、『AD型認知症の症状が発現する及び症状の重症化が進行するメカ』についての権威とされる機関や人達の誤解、即ち、「記憶障害に起因」して発現してくるとの『重大な誤解』が生じているのです。
 
5. 『ここまでこのブログを読んできた上で』、更に、このブログのG-2のその1とその2を読んだ上で、上掲してある&2の2の「三段階に区分」され、各段階に特有である類型的症状の事例を読んでみて頂きたいのです。権威とされている機関や人達は、このような区分さえ未だに出来ないでいて、「中核症状」とか「周辺症状」とか言った意味不明の区分(診断や措置を実施するに際して、区分する意味がない)を行っている有様なのです。
 
&6 『AD型認知症』の発病の予防に不可欠となる『前頭葉機能の活性化』の為の五ケ条
1.『AD型認知症』というタイプの認知症は、『廃用症候群』に属する「老化・廃用型」の単なる『生活習慣病』に過ぎないというのが、私たち「二段階方式」が、主張する独自の見解であり、この内容が正しいことは、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村での、『AD型認知症の早期診断と早期治療による回復及び/又は、症状の重症化の進行の抑制並びに、発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動』という先駆的な活動の顕著な成果に因り、疫学的方法により、実証済みなのです(未だに論文を出していないので、知られていないだけ!!)。
 
2.『自分なりに追及している特定ののテーマが無く』て、『生き甲斐なく、趣味なく、交友なく、運動もせず、目標となるものが無い単調な日々の暮らし方/生き方』、『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』、『脳の使い方としての単調な生活習慣』の継続こそ、発病/症状の重症化の進行を惹き起こしている唯一で真の「加重要因」なのであり、発病するかしないかを区分け、決定づける『核心となる条件/要因』なのです。本態が、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」である『AD型認知症』は、仕事とは無縁の生活となる「第二の人生」を送る上での/日々の脳の使い方としての「生活習慣」の在り方、『生き方が問われるタイプの認知症!!』ということなのです。
※1 左脳の出番が必須となることに因り、「実行機能」を駆使する『注意の分配力』の機能の出番が多くなる第一の人生とは、日々追及する生き方の条件が根本的に異なるものとなり、「仕事」とは無縁の日々の暮らしとなる『第二の人生』では、「左脳中心」、仕事偏重だった「第一の人生」とは生き方を変え右脳中心の生き方への転換を図り、周囲の目を気にせず、『自分らしさ』を前面に打ち出せるような生き方をして、毎日の生活の中に、実践の過程や目標達成の結果に『自分なり』の「楽しみ」や「達成感」を感じて、『自分なり』の「喜び」や「生き甲斐」(時には、「感動」)が得られるような『テーマ』を選択し、『自分なり』の追求すべき「目標」を設定して、『自分自身がイキイキとしている』と感じられる『脳の使い方』としての自分なりの『生活習慣』を構築して、継続して実践することが、『AD型認知症の発病を予防』する上で、「必要不可欠で、唯一の方法となる」のです(食生活やサプリメントとは、無関係であることに注意して下さい)。
ボケーッとした暮らし方(『時間だけは余る程有る』のに、『することが無い』毎日を過ごすこと)をしているとボケるんです!!
※2日々が、「仕事」とは無縁の生活となる『第二の人生』では、自分の置かれている生活状況に対する肯定的でポジティブな捉え方を基本とし、『自分なりの』という尺度により、状況を評価して、目標を設定し、追求し、努力する生き方が、『脳の健康』を維持する為の(=『前頭葉』機能を含む脳全体の機能を正常なレベルに保つ上で)『生活習慣』を継続させる上で、『AD型認知症』の発病自体を予防する上で、極めて重要な条件となるのです。
 
3.『発病予防』の為に構築すべき『生活習慣』としての「五箇条」(=『自助』が必要)
症状を治すにも、発病を予防するにも、方法は唯一。『脳全体をしっかりと使ってやる』以外に、選択出来る方法は無いのです。「趣味や遊びや人付き合いや運動や、地域活動」等を中心とした生活の中に、自分なりの「テーマ」を見つけ、自分なりの『喜び』や『生き甲斐』が得られるような、自分なりの『目標』の設定と実行、生活上の張りのある『生き方』を見つけ、自分らしい『生活の楽しみ方』をして、『脳が活き活きとしている』と感じられるような日々の『脳の使い方』としての「生活習慣」、何かに挑戦する『意欲』が湧いてきて、『注意の集中力』が長続きして、『注意の分配力』の機能の出番が出来るだけ多くなるような『生活習慣』を構築し、『継続して実践』(「生活習慣化」することが不可欠の条件)することが、『注意の分配力』の機能の出番を増加させて、『前頭葉』機能を活性化させて、『前頭葉機能』を正常な機能レベルに保ち続けて行く上で、即ち、『発病を予防』する上で、必要不可欠の条件となるのです。⇔『3密の回避』とは、真反対の「脳の使い方」としての『生活習慣』の継続的な実践が、不可欠となるのです。
「AD型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる『生活習慣病』に過ぎないのです。『第二の人生』を送る上での「脳の使い方としての生活習慣の在り方が問われるタイプの認知症」であり、自身の「生き方」が問われる病気だということを、深く理解して、心に刻み込んで頂きたいのです。
時間が経つのも忘れるような、熱中し、夢中になれる、趣味や遊びの機会を出来るだけ多く持ち;
趣味や遊びを通じて、できるだけ多くの人達と交わり;
趣味や遊びや人付き合いや、地域の祭りの復興等の地域活動に、自分なりの生き甲斐や目標や喜びを見つけて;
追及する「目標」と「目的」の有る「生活習慣」の継続的な実践により、精神的な張りと緊張感のある毎日を過ごしながら;何事に対しても、出来るだけ肯定的な捉え方、見方、考え方に努めるようにして;
速足の散歩やラジオ体操など、毎日、楽しみながら『運動』するのです。
※加齢により耐える機能が衰えてきているので、小さくても不都合な出来事や状況の発生で、高齢者は意欲を低下させるのです。意欲は、思考と行動の源。落ち込まないで、頑張ることが重要です。
4.「共助」が必要となる
 地域住民が活動に参加する「脳のイキイキ教室」を運営するには、『地域ボランティア』の積極的な参加と協力が不可欠のものとなります(※ボランティアとして参加し、予防教室の運営に関わる都度の実施テーマの選択や実施方法の創意や工夫、他地域の予防教室との交流の促進、実施テーマの効果の評価等に積極的に参画することに因り、注意の分配力の活用と前頭葉の活性化により、自身の喜びや生き甲斐、ひいては発病の予防につながる)。
5.「公助」が必要となる
 (1) 介護の費用(「介護保険制度」による対応)
「二段階方式」の考え方及び手技の活用に基づいた、「AD型認知症」の早期診断と早期治療による回復、介護の予防及び発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」という具体的な対策方法が、北海道から九州に跨る累積452の市町村での予防活動実践の成果として、『私たち「二段階方式」の主張内容が正しいことが、疫学的に実証されていて、極めて大きな効果を生み出している我が国では、何等の対策を打たないままに放置していて、認認介護や介護離職が放置されていていい訳がないのです。
(2) 私たち「二段階方式」が提案している『住民参加型の地域予防活動』を国策化して、全国展開し、地方の地域の隅々にまで浸透させていけば、「認認介護」や「介護離職」が消えていくだけでなくて、投入する血税の規模が、単年度ベースで10兆円を超えてきていて、この先更に増加する一方と予測されている『介護地獄』を解消させ、「介護関連の費用」の規模と総額とを大幅に減少させ、何らかの理由で末期の段階の症状が発現するまでに「前頭葉」機能を含む脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してしまった高齢者に対しては、「家族介護」の負担を強いることなく、全員を『介護保険制度』で対応することが出来る社会を実現させるべきなのです(持続可能な超高齢社会を構築する上で必要不可欠の条件!!)。
 
                                         本著作物「I-06」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、有限会社エイジングライフ研究所に帰属しています。
 
 
 
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『AD型認知症』発病のメカと「記憶障害」という誤った的(I-13)

2025-06-08 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
 
(1) 認知症の大半、90%以上を占める『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』について、ハーバード大学を筆頭とした世界中の権威(機関)は、『器質的な原因病変に起因した(重度の物忘れ)が特徴の「神経変性疾患」だとの重大な誤解』をしていて、『記憶障害という誤った的』に矢を射かけ続けているのです。
(2) 若年での発症及び海馬の萎縮が特徴で、①{{高度の記銘力障害}}に起因した、{極めて重度の物忘れ}の症状を呈するが、②{『前頭葉機能』が正常なレベル}に在るのが特徴の『側頭葉性健忘症』と言う病気を誤診し、『若年性アルツハイマー型認知症』と言う架空の認知症を作り出し、『周りからの支援があれば、自分らしく「第二の人生」を生きていける』とかの謳い文句を編み出して/③『発病自体の予防が可能であることを私たち二段階方式が、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村での/「住民参加型の地域予防活動」の実践指導に因り実証済み』にも拘わらず/公明党と「認知症の人と家族の会」の要求と猛反対もあり、④『発病自体の予防という(川上対策)を政府大綱の第一条で棚上げ』し、⑤単年度ベースで23兆円もの血税を垂れ流す(川下対策/末期での医療と末期での介護)だけの世紀の愚策、『ボケても安心な社会づくり』に邁進しているのが我が国!!
(3) 猶その上に、我が国の製薬会社であるエーザイが作り出した大嘘、アリセプトも、アデュカヌマブも、レカネマブも、全てが『「AD型認知症」の症状の進行を遅らせる効能を有する治療薬と言うのは、真っ赤な大嘘』即ち、(効能の評価が、杜撰で出鱈目)なだけなのです。
※1 「アセチルコリン仮説」に基づき開発されたアリセプトは、治療薬ではなく、症状の発現の仕方を亢進させる効能の『対症療法薬(興奮型)』に過ぎないのです ❕
※2  治療の効能が皆無のアリセプトで大儲けした経験から、『柳の下の二匹目の泥鰌』を狙って、「アミロイドβ仮説」に基づき開発されたレカネマブは、『発病の早期の段階であれば、症状の進行を2~3年間遅らせる効能を有する』というのは、真っ赤な大嘘(『前頭葉機能』の機能レベルの評価とは程遠い、評価基準であり、ケアプランの作成が本業である「CDR」を、服薬の効能の評価に転用した、姑息な評価方法に因る「独善的な評価結果」は、出鱈目な数値であり、評価の仕方が極めて杜撰なだけ)なのです!!
※3   「レカネマブ」は、症状の進行を抑制する治療薬としての効能は、皆無であり、『脳出血、脳浮腫、脳の萎縮等』の副作用だけが売り物。
 
&1『 AD型認知症』の発病との因果関係の実証が出来ない仮説
(1) 様々な種類が数ある認知症の大多数、90%以上を占めているのが、『AD型認知症』なのです(生来的に「特定の遺伝子に異常」がある人だけを対象に発病する「アルツハイマー病」とは全く異なり、無関係であることに注意!!)。
(2) 発病の原因については、①アミロイドβの蓄積(老人斑)が犯人とする(アミロイドβ仮説)、②タウ蛋白の沈着(神経原線維変化)が犯人とする(タウ蛋白仮説)、③アセチルコリンの不足が犯人とする(アセチルコリン仮説)と言う「3つの仮説」が、現在迄生き残っているのですが、いずれの仮説も、原因と結果との間に存在するべき(『因果関係の存在』を実証出来ていない)と言う『致命的な欠陥を有する』ものなのです)‼
※ 私たち「エイジングライフ研究所(二段階方式)」は、&2で詳述するように、{(アミロイドβの蓄積)と「AD型認知症」の発病/症状の進行との間には、『因果関係が存在していない』ことを実証}出来ている「3種類の脳機能データ」を提示出来ている/世界で唯一の専門機関なのです。
⇔極めて精緻で、極めて多数の発病者に関する、『前頭葉機能の機能レベルの精緻な判定を含む、脳機能データ』は、レカネマブの化けの皮を引きはがす『実証データ』でもある。
(3) 『AD型認知症』を発病し、『症状の重症化』が進行(小ボケ⇒中ボケ⇒大ボケ)した結果、何年間もの間発病の末期の段階である「大ボケ」の段階にあった「高齢者」の「死後の脳の解剖所見」で確認される「特徴」の内の1つである/①『老人班』に目をつける人達は「アミロイドβの蓄積」が、②『神経原線維変化』に目をつける人達は「タウ蛋白の沈着」が、③その他の原因を掲げる仮説としては、アセチルコリンの不足に目をつける人達は「アセチルコリンの不足」が、「AD型認知症」を発病させ/症状を進行させている犯人だという憶測だけに基づいた「仮説」を構想して、{①科学的で客観的な根拠も無く、②発病/症状の重症化の進行との間の「因果関係」の存在の実証さえしない儘で、③「憶測による主張を展開しているだけ}なのです⁈
(4)その上、最近では、『前頭葉機能〔前頭前野の穹窿部に局在する/①「前頭葉の三本柱の機能(意欲、注意の集中力及び注意の分配力」の機能」/②「評価の物差しの機能(=自我=意識の首座=脳の中のホムンクルス)」/『実行機能【Executive Function】』の三者により構成されている複合機能体を言うものとする〕の機能レベルが、(正常であるか/異常であるか)を精緻に判定することも出来ないで、単に「記憶の障害」を主とする(物忘れの症状)の軽重ベースでの「軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment)」という「仮説」が提示されているのです。
※1 当該仮説によると、「軽度認知障害」と認定された人達の約1割の人達が、3年後には、「AD型認知症」を発病することになると主張されているのですが、これまた、客観的な「脳機能データの裏付けがない」、『権威を傘に着ただけの憶測』の域を出ていないレベルの「仮説」と言わざるを得ないもの。
 
(5) ところで私たち「二段階方式」がここまで言い切るのには、それだけの理由と根拠が有るからです。
私たち「二段階方式」は、①生きている人間の脳の働き具合、(今現在も猶、人類最大の難問)とされている『意識が覚醒した/目的的な世界』に的を定めて、②(「意識」が覚醒した目的的な世界に於ける)脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉機能』を含む/脳全体の働き具合(機能レベル)及び③その機能レベルに厳密にリンクして発現して来る具体的な症状(正常なレベルの症状及び「AD型認知症」の発病としての症状)を、「二段階方式」と呼称する「神経心理機能テスト」を実施/駆使することにより、客観的な基準に基づいて鑑別し、厳密に区分けているのです。
※1「AD型認知症」の症状は、①『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした、②(小ボケ、中ボケ、大ボケ)の「三段階」に区分される『類型的症状(改訂版30項目問診票)』が発現して来るのが特徴であり、④発現して来る厳密な順番に、「類型的症状」を列記した(ブログの「G-14」の&3)を参照 して下さい ❣
※2 世界中の専門機関(我が国では、東大、京大、理化学研究所)は、『意識が、今日現在も猶、人類最大の難問とされている』ことから、意識が覚醒した/目的的な世界における「脳全体の司令塔」の役割りを担っている『前頭葉機能』の機能レベルとの関わりを、意識的に避けて、手足でしかない、左脳と右脳の機能レベルをMMSEで判定し、物忘れの症状(記憶障害)と言う「誤った的に矢を射かけている」のです。
 
&2 『AD型認知症』だけに確認される特徴
(1) 発病のメカニズムについて後述するように、『AD型認知症』については、日々が仕事とは無縁の暮らし方となる『第二の人生』を生きる「高齢者」の、日々の「脳の使い方」という視点で言う『生活習慣』(即ち、「食生活」とは無関係であることに留意する)が、発病/症状の重症化の進行並びに回復、症状の重症化の進行の抑制、或いは、発病自体の予防を左右する真で/直接の原因である認知症、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であると私たち「二段階方式」は主張し、そのことを実証済みでもあるのです。
※「二段階方式」の考え方に基づき、「二段階方式」の手技を活用した活動、対象を「AD型認知症」に特化したものであり、『住民参加型の地域予防活動』の実践展開の指導による(顕著な成果)に因り、主張内容が正しいことを/疫学的方法により実証済みであり、憶測だらけの「アミロイドβ仮説」とは、異次元のものなのです。
(2)①「加齢による脳の老化」(発病の基盤の要因であり、発病の第一の要因)並びに②「仕事」というテーマの追求とは無縁の日々の暮らし方となる『第二の人生』を送る上で日々展開され継続される単調な生活習慣、②「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣(自分なりに追求する特定の「テーマ」が無く、生き甲斐無く、趣味無く、交遊無く、運動もせず、目標となるものも無い単調な生活習慣)」の継続(発病/症状の重症化が進行する引き金となる要因であり、加重要因であり、発病の第二の要因)という、『①と②と言う異なる二つの要因が、同時に並行し在在して、重なり合うこと』に因る『相剰効果』に因り、(「前頭葉機能」を含む)/脳全体の機能が、廃用性の/加速度的で/異常な機能低下が進行して行く結果、発病/症状の重症化が進行して行き、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベルに/厳密にリンクした、三段階に区分される「段階的で類型的な症状(「改訂版30項目問診票」」が発現して来るのが特徴である『AD型認知症』というタイプの認知症は、脳の機能の「衰え方」にも、厳密で明確な特徴があるのです。
※私たち「二段階方式」が世界に誇る「脳機能データ」である、『MMSE下位項目の項目困難度の指標』に代表される『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能の「廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行の厳密な順番」の存在が、私たち「二段階方式」が、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村で実践指導/展開した『住民参加型の地域予防活動』の顕著な成果を示す「脳機能データ」により、確認され/裏付けられているのです!!
(3) 「その特徴」を要約すると、次のようになります:
※1『前頭葉機能』を含む /脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていく時、①最初に、「意識」が覚醒した目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の働きだけが異常なレベルに衰えて行くこと(「軽度認知症(小ボケ)」の段階)及び②この段階では、左脳も右脳も運動の脳も、未だ正常な機能レベルにあること;
※2 ①『前頭葉機能』の更なる機能低下が進行していく中で、②同時に並行して、「中ボケ」以降の段階では、「左脳」と「右脳」と「運動の脳」の働きが順次(この順番に)、異常なレベルに衰えが進行していくことにより、③『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能について、加速度的で異常な低下の進行に対応する形で、④『AD型認知症』の症状の「重症化」が進行して行くこと{「中等度認知症(中ボケ)」及び「重度認知症(大ボケ)」のレベルへの重症化の進行};
※3 『AD型認知症』の発病者である場合は、必ず、且つ、その場合に限り、11の下位項目から成り30点が満点であるMMSEについて、出来なくなっていく厳密な順番が存在していて、その順番は、必ず、以下の通りとなること;想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、図形の模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名
※4 『AD型認知症』の発病者である場合は、(小ボケは3年間)及び(中ボケは2~3年間)の『標準的な滞留期間』の存在が確認されること。
※5 複合機能体である『前頭葉機能』の機能の発揮及び発揮度は、「前頭葉の三本柱」の要の機能である『注意の分配力』の機能の発揮及び発揮度についての廃用性の/加速度的で/異常な機能低下が進行することが、直接の原因であることに、意識の機能構造に無知な世界中の権威機関が未だに気付いていないことが、『AD型認知症』の発病の原因及び症状の重症化の進行のメカについての『重大な誤解』を生じさせているのです!!
※6世界中の権威機関は、『AD型認知症』の発病/症状の重症化の進行のメカニズムについて、人間だけに特有な『意識』との関わりを、意識的に避けているのです。
※7 世界中の権威機関は、「意欲」が注意の集中力の機能の発揮及び発揮度を下支え、「注意の集中力」が、『注意の分配力』の機能の発揮及び発揮度を下支えていると言う「三層の機能発揮構造」の存在にも無知、無関心。
⇔『意欲』が異常なレベルに衰えると、『注意の集中力』の機能の継続的な発揮に重大な支障が出て、『注意の分配力』の機能が『実行機能』を駆使して、状況の分析、理解、判断、状況判断に沿ったテーマの発想、テーマを実行する為の企画、計画、実行結果の洞察、推理、シミュレーション、シミュレーション結果の比較、選択、最終的な実行内容での実行の決断、脳の各部(左脳、右脳及び運動の脳)に対する実行の指令についての、重大な支障が出て来るという機能構造の「連鎖のメカ」が存在! ❕
⇔ 「DSM-Ⅳ」の第二要件が提示する失語、失認、失行(紛い)の症状は、『記憶障害に起因しての発症ではない』のです。ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が継続されている状況下、『前頭葉』機能を含む脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行き、末期の段階(大ボケ)の後期、MMSEの総得点が9点以下となる段階で、上記メカが働かなくなるが為に生じてくるのものに過ぎないのです ❕
⇔ 「DSM-Ⅳ」の第一要件が提示する「記憶障害」という誤った的に惑わされ、アミロイドβ仮説も、タウタンパク仮説も、アセチルコリン仮説も、徒に徘徊を続けているだけ  ❕
※8 廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」が本態である『AD型認知症』の発病/症状の重症化の進行の真の原因要因は、上述のように、アミロイドβの蓄積でも、タウ蛋白の沈着でも、アセチルコリンの不足でもないのです ❕
⇔ 仮説の提示者は、『意識』が覚醒した目的的な世界における上記(※7)のメカに無知なせいで、意味不明の仮説を打ち立て、妄想しているだけ❕
※9 ①第二の人生を生きる『高齢者』の誰にも存在する「加齢に起因した脳の正常な老化」の進行及び②特定の高齢者だけに生じて来るナイナイ尽くしの「単調な生活習慣の継続」に起因した廃用性の異常な機能低下の進行と言う、③(異なる二つの要因の「同時並存」)による『相剰効果』により、『AD型認知症』の発病者である場合は、脳機能の低下の進行が加速度的となるのが特徴であり、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくにつれて、④『その機能レベルに、厳密にリンク』する形で、⑤「段階的な症状(三段階に区分される類型的な症状)」が発現してくることが特徴となるのです
※10 「意識が覚醒した目的的な世界」は、左脳、右脳及び運動の脳が牽引する「三頭建の馬車」を運行していく世界であり、エイジングライフ研究所が提示する「二段階方式」の手技は、御者の役割を担う『前頭葉機能』の働き具合を「改訂版かなひろいテスト」で、馬の役割を担う「左脳と右脳」の働き具合を「MMSEテスト」で測定するもの。
※11 前記各脳の機能が、どこまで衰えているのか及び「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能レベルでは、どんな症状を特徴的に示すのかを厳密にリンクさせて、客観的な指標と総合的な判定により、『AD型認知症』の「発病の有無及び重症度の区分」を判定します(①回復が可能な軽度認知症「小ボケ」、②症状の進行の抑制が未だ可能な中等度認知症「中ボケ」及び③為す術が何も残されていない重度認知症「大ボケ」の三段階に区分)。
※12 テスト結果について、集積された多数の「脳機能データ」の分析と解析とに基づき確立された「種々の客観的な指標」により、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続する「脳の使い方」としての意味で言う生活習慣(暮らし方)の継続下で/加速度的に衰えていく『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベル、MMSE下位項目の機能低下の順番(項目困難度の順番)の確認及び「三段階」に区分され発現してくる『AD型認知症の類型的症状(改訂版30項目問診票)』を指標化し/活用していること並びに「キッカケ」を契機に開始されるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続期間を確認することが出来る為(本当の意味での早期の段階である「小ボケ」及び「中ボケ」には、それぞれに「標準的な滞留期間」が存在していること等の指標)、「AD型認知症」以外のタイプの認知症との鑑別及び認知症と紛らわしい病気との鑑別に、「客観的な指標」として役立つのです。
※13 上記※1乃至※12に列記した「AD型認知症」の特徴は、14689例の発病患者の「精緻な脳機能データ」が示す事象の事実なのであり、アミロイドβ仮説では、説明が不可能なのです=「アミロイドβ仮説」の主張内容は誤りとなるのです!! ❕
(4)私たち「二段階方式」では、「前頭葉機能]を含む/脳全体の機能レベルと直接リンクさせた三段階に区分された類型的症状の指標(「改訂版30項目問診票」」に基づいて、症状の進行の抑制さえもが困難で、為す術が何も残されていない「末期の段階」である「重度認知症」(大ボケ)、症状の進行の抑制が未だ可能な「中等度認知症」(中ボケ)及び回復/症状の進行の抑制が可能な「軽度認知症」(小ボケ)とを区別して判定することが出来るのです。
⇔「脳の機能レベル」毎に策定実施される「脳のリハビリ(生活習慣の改善)」の実践指導による適切な『前頭葉機能の活性化』措置が図られ、正常なレベルへの脳機能の回復及び/又は更なる重症化の進行の抑制を目的とする適切な措置(どの段階なら何が可能か)が実施出来るよう工夫されているのです。
※「MCI(軽度認知障害)」は、言葉とは裏腹の基準であり、認知機能の障害の核心である『前頭葉機能の機能レベル』が、正常であるか/異常であるかを無視していて、『重度の物忘れの症状だけ』の主観的な記述に基づく/主観的な判定に基づいた/『介護の予防措置』の実施を求める「厚労省の要求基準」とされていて(アミロイドβ仮説を理論的な根拠とした、「認知症ケアパス作成の手引き」を参照)、支離滅裂な内容の要求が為されているのです ‼
(5) このブログでたびたび指摘しているように、精神科医を筆頭に、認知症の専門家達が、『AD型認知症』は、(発病の原因が分からないし、治すことが出来ないし、予防することも出来ない)タイプの認知症と主張しているのは、米国精神医学会が定める「DSM-Ⅳ」(現在は、DSM-Ⅴとして改訂されている)という誤った内容の診断基準{症状の進行の抑制さえもが困難で、為す術が何も残されていない「失語、失認、失行(紛い)の症状」と言う末期段階の「極めて重度の症状」が、発病の初期症状と規定する診断基準}であることに無知な為、即ち、当該「DSM-Ⅳ」の基準に依拠して診断する為、発病の末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)の段階でしか、『AD型認知症』の発病を見つけることが出来ないでいるのです。
※1結果として、最も有効な対策である川上対策としての『発病自体の予防』が出来る典型的な認知症である『AD型認知症』について、最も有効であり、重要である川上対策{発病自体の予防}措置が棚上げされていて(「政府大綱」の第一条の規定)、意味不明な措置(川下対策であり、「アミロイドβ仮説」及び「MCIの基準」を両輪とする「介護の予防措置」)が制度化されているのが、我が国の現状なのです。
※2 厚生省の時代には、『AD型認知症』の発病自体の予防という川上対策を志向する官僚【浅野課長、山崎課長、尾嵜課長etc.】が数多くいたのに、介護保険制度が創設された以降/厚労省に組織変更された以降は、川上対策の発病の予防は棚上げされて、何故なのか、川下対策で、天文学的な規模での血税を垂れ流すだけの「介護の予防」という名目下での『ボケても、安心な社会づくり』が制度化されてしまっているのです(不条理‼)。
※3 厚労省が根拠に掲げている『アミロイドβ仮説は、発病/症状の重症化の進行との間の因果関係の存在を実証出来てもいない、単なる憶測レベルの主張内容』であり、加えて、介護の予防措置の対象者を選別する基準に掲げているMCI(Mild Cognitive Impairment:軽度認知障害)の内容は、前述した通り、「物忘れが判定の基準」なのであり、『意識』が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉機能』の機能レベルについての言及が皆無の、極めて粗雑な主観だけでの基準 ❕
(6) 100%誤りの主張内容である「アミロイドβ仮説」の提示機関(専門家)の権威(わが国では、東大/京大/理研8MIT研=利根川進)に負けてしまい、『「AD型認知症」の発病者であっても(実態は、末期段階の「大ボケ」の発病者)、周りからの支援が有れば、自分らしく生きていける』と標榜する世紀の愚策『ボケても安心な、社会作り』の政策が制度化されていて、『末期の大ボケで発病を見つける「発病のレッテル貼りの診断」と「末期段階での介護」の費用に対して、両者合計で、23兆円超もの血税が垂れ流し』の状況に在る ❕
※精神科医を筆頭に彼等専門機関(専門家)は、『重度の記銘力障害が原因で極めて重度の物忘れの症状が発現する「側頭葉性健忘症」について、実在していない架空の認知症である「若年性アルツハイマー型認知症」と誤診/主張していることにも無知』な為に、前記の世紀の愚策である『ボケても安心な、社会作り』を、支持しているのです。
(7) 更に、本態は、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を継続することが、発病の引き金「第二の要件」(私たち「二段階方式」が規定する「発病の加重要因」)であり、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」(但し、「食生活とは無関係」であり、「第二の人」生を送る上で展開され、継続される脳の使い方としての生活習慣病であることに留意する)であるに過ぎない「AD型認知症」は、『前頭葉機能が活性化』する/脳の使い方としての意味で言う生活習慣、自分なりに追求する「テーマ」を持ち、自分なりに『前頭葉機能』が活性化する生活習慣を構築/継続的な実践の自助努力とによって、発病を「予防」することが出来る(実際の具体的な結果は、「発病時期」を先送りする)ことが出来るもの。
 
&3「AD型認知症」は、「意識の覚醒下/目的的な世界」が関わるタイプの認知症
(1) 脳の専門家と言われる人達も認知症の専門家達もがこれまで問題にしてきていないのですが(或いは、その性質自体に気付いていないのかも知れないのですが)、『前頭葉機能』の基礎的な、且つ中核をなす機能である『前頭葉の三本柱』の機能、すなわち、「意欲、注意の集中力及び注意の分配力」の機能には、「加齢に起因した機能の老化の進行と言うカーブ」という性質が内在しているのです(発病の基盤の要因)。
(2) これは、生来的に内在している性質なので、(脳の使い方としての「生活習慣」の差異に起因するカーブの緩やかさの相違はあるにしても)、誰でも年を取るにつれて、(正常な機能レベルを保ちつつも)機能のレベルが次第に衰えていくことになるのです(私たち二段階方式が、『正常老化の性質』と命名)。
※ 前頭葉の機能に生来的に内在する性質である「正常老化の性質」の脳機能データは、NHKの「チコちゃんに叱られる」にも登場。
(3) その「前頭葉の三本柱」の機能の働き具合は(或いは、衰え方というか)、18歳から20歳代の半ばまでが「ピーク」で、20歳代の半ばを過ぎる頃から100歳に向かって、(正常な機能レベルを保ちつつも)緩やかではあるが、直線的に衰えていくのです。私達がこれまでに集積してきた「脳機能データ」によると、「AD型認知症」を発病する人の割合が急に多くなってくる60歳代後半にもなると、「前頭葉の三本柱」の働き具合は、ピーク時の頃に比べ、「機能」が半分以下のレベルに衰えてきているのです(このことが、「AD型認知症」の発病の基盤の要因「発病の第一要件」)。
(4) それだからこそ、『AD型認知症』を発病する対象は、60歳以上の年齢の「高齢者だけ」なのであり、且つ高齢になればなる程発病する割合が高くなっていくのです。70歳代、80歳代、90歳代、100歳代という風に、年をとればとるほど、『前頭葉機能』の働きが更に衰えていき、正常なレベルを保ちつつも、どんどん「低空飛行」の状態になっていくので、年齢が高くなるにつれて『AD型認知症』を発病する発病率も高くなっていくのです。
 
&4『AD型認知症』の発病/重症化の進行のメカ
(1)「意識」とか「無意識」とかいう言葉を皆さんご存知でしょう。脳科学の専門家とされる人達でさえ、意識と無意識との境界或いは、そもそも意識を構成するメカニズムについてさえ、良く分かっていないのです。
磁気共鳴画像装置(MRI)で脳の活動状態を測定し、所謂「ボケーっとした状態」(言い換えると、脳の「認知度」或いは、「意識度」が低い状態)で観察される、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と呼称される脳の活動状態下での、脳機能データの解釈、或いは理解についての最新の研究発表の内容を見ても、「前頭葉機能のことが良く分かっていない」としか考えられないレベルの解釈、或いは理解が為されている。
(2) こうした脳の機能についての専門家(脳科学者)と世間で言われている人達でさえ未だ気づいていないことなのですが、『前頭葉機能』の機能レベル及び働き方を左右している基礎的/基盤的な機能である「前頭葉の三本柱」の機能の問題(三層の機能構造及び注意の分配力の働き)を理解しておくことが、意識と無意識との境界、記憶のメカ及び「AD型認知症」の発病のメカニズムを理解する上で、極めて重要で、必要不可欠のこと。
(3)「意識が覚醒した/目的的な世界」における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉機能』と言う複合機能体としての働き方を概説すると、私達人間だけが有する「前頭葉機能」を中核として、私たち人間は、意識的/目的的に何等かの「テーマ」を考え、その内容を計画し、いくつかのケース・シミュレーションを経て、個々人毎に異なる「評価の物差し(=意識の首座=自我=脳の中のホムンクルス)」の機能による評価に従い、最終的な選択と判断による、決断を下して、左脳や右脳や運動の脳に対し指令を出して実行しているのです。
最終的な選択或いは決断に至る過程では、様々なケース・シミュレーションが必要となるので、「前頭葉の三本柱」の要の機能である『注意分配力』の機能が、『評価の物差し』の機能に因る評価/注意/関心/観方に従い(に基づき)、「実行機能」を駆使しつつ、「主題」となっている「テーマ」を保持しつつ同時に並行して、いくつかの選択肢であるシミュレーションの対象となる様々な「副題」に対しても、注意を分配して、同時に並行して処理している/機能発揮の構造をしているのです!!!
※1「意識が覚醒した目的的な世界」では、「評価の物差し(意識の首座=自我)」に因る評価、関心、注意に従い、(意欲、注意の集中力の機能に下支えられた)『注意の分配力』の機能が、「実行機能」を駆使して、①『メタ認知』し、及び②(「メタ認知」に、僅かに遅れて連動し/随伴する)「実体験認知」により所定の目標を実行して行く機能構造の関係に在り、思索や思考、発言や会話、行為や行動、言動が行われている(By Tad=「kinukototadaoと入力」して『G-02を検索し、読んで見て』!)。
※2 「異なる複数の意識」を同時に並行して構築し/管理する為の機能である「注意の分配力の機能」が分配された度合いに応じて、当該副題に対する「認知度」、「記銘度」及び「意識の覚醒度」が、高くも低くもなるということなのです(「①認知及び意識でで多層の多層の構並びに②機能発揮上の二重構造に因る廃用性の加速度的で異常な機能低下の連鎖」の問題が存在している)。
(4) そうした状態を、「f-MRI」とかいう機器で捉えて、その状態下での異なる内容/異なる意識下での、様々な「副題」に対する脳の活動を「無意識」、或いは、「DMN」だと誤解しているだけのこと。
現在開発されているf-MRIとかの機器の性能では、注意分配された『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベル(その時発揮されている{「認知度」、「記銘度」及び「意識の覚醒度」のレベル)を十分に捉えることが出来ていないだけのことなのですが、複合機能体である『前頭葉』の機能の発揮のメカをよく知らない専門家達は、そのf-MRIで十分に捉えきれられていない脳の機能レベル(「認知度」、「記銘度」及び「意識度の覚醒度」)の世界を「無意識」の世界(或いは、「DMN」)のことだと誤解しているだけ。
⇔「意識が覚醒した世界」における『注意の分配力』の機能を核心とする「実体験認知」に僅かに先行している『メタ認知』の世界には無知なだけのこと!
(5)「メタ認知」は、「実体験認知」に僅かに先行して生じているもの(素振りで、脳の中でイメージしつつ、ピンをデッドに攻めるアプローチ!)。
かの有名な「リベットの実験」の解釈結果は、「注意の分配力」の働き方に無知なせいで、『「メタ認知」とメタ認知に僅かに遅れて連動し/随伴して来る「実体験認知」間の、相互の関係に無知なせいで、(メタ認知を無意識と誤解している)だけ』の事なのです。『無意識がすべての意識を支配している』との憶測がベースの主張は、科学的な根拠が無い「たわごと」に過ぎない。
※1「意識が覚醒した/目的的な世界」における『認知』の世界は、『注意の分配力』の働きに因り、『メタ認知が(必ず)先行』して生じ、僅かに遅れて、「実体験認知」が連動するメカが存在しているのです(文章を書く;何かについて整理しながら語る;ショート・アプローチ等)。
※2 東大、京大、理化学研究所を含む世界中の権威機関は、『DSM―Ⅳ』の第二要件が確認を要求する(失語、失認、失行)紛いの症状が、「記憶障害」ではなくて、『注意の分配力』の機能が殆ど働かない極めて異常なレベルに在ることに起因して、『メタ認知』機能が殆ど働かない脳の機能レベルに在る為に、目的的な思考、発言、会話、行為、行動、言動が困難であることに起因した症状であることに、未だに無知無関心なのです!!!
&5 「リベットの実験」とその解釈の誤り
(1) 上述の意識・無意識の世界のことは、脳科学の専門家と言われる人達も
よく分かっていない世界のことなので、私たちの独善と揶揄されないよう、分かり易い事例を(「無意識」が「意識」を支配しているとの主張の根拠とされた実験のこと)一つ取り上げて、追加説明をしておくことにしましょう。その実験とは、「秒針が3時を通過するたびに、計測機器のボタンを押す」という動作を人間に課して、脳の活動する状態を調べたのが、あの有名な「リベットの実験」です。
(2) 秒針が3時を通過する直前に、言い換えると被験者が計測器のボタンを
押すという『意識的な実体験認知動作』に僅かに先行して、脳内の血流の変化を機器が捉えていることが問題となり、それを無意識(ボタンを押す動作に先行する脳内の血流の変化を惹き起こしている原因)が意識(計測器のボタンを押す動作)を支配していると誤解し、学会で発表したのです。
(3) 被験者の脳は(意識が覚醒した目的的な世界)、「秒針が3時を通過する
瞬間に計測器のボタンを押すこと」という主命題を継続して保持しつつ、秒針の動きを継続して目で追っているのです。この主命題を継続して保持し続けていないと(「注意」がほかのテーマにそれてしまうと)、主命題である、しかるべきタイミングでしかるべき動作をすることが保持/想起出来ないので、その主命題に意識的に「しかるべき量の注意を分配し、継続して保持し続けている」状態に在るのです。
(4) ところが、主命題に注意を継続して分配し保持し続けている状態の下で、同時に並行して秒針を目で継続して追っていて、秒針が3時を通過する直前に(一瞬前の、文字通り瞬間的なことなのですが)、「秒針が3時を通過するその瞬間に、このボタンを押さないといけない」という副命題が、メタ認知に因り/ことさらに強く主命題を想起させて、脳裏をよぎる(この瞬間に「注意が喚起され、殊更に、主命題の記銘度が高くなる」)からこそ、秒針が3時をよぎるその瞬間に「前頭葉」が「運動の脳」に指令を出して、ボタンを押す動作を実行することが出来ることになるのです。
(5) 実はその副命題が生起した時(そのことに殊更に「注意が分配」された
時)、「前頭葉機能」と共に「左脳」、「右脳」及び「運動の脳」が働くのです。
①「ボタンを押す動作の実行の一瞬前の出来事である副命題の生起という
脳内の/先行的な意識的な反応出る『メタ認知』が起きてきたからこそ、メタ認知に僅かに遅れて/連動し、随伴する『実体験認知』に因り、「被験者は、秒針が3時を通過するその瞬間に意識的にボタンを押すことが出来ている」というメカなのです。
一瞬前の脳の反応(メタ認知)の際にも、「前頭葉機能と左脳、右脳及び運動の脳」とが働くので、(然も明確な「意識」の下で働くので)、当然のことながら明確な血流の変化が認められることになる訳なのです。
② 血流の変化を生み出した一瞬前の脳の反応(先行するメタ認知)が、『無意識によるもので、ボタンを押した動作(実体験認知)が意識によるものだ』という解釈は、間違いなのです。「前頭葉機能」の重層的な「注意の分配」と言う機能の問題と「注意を分配」したその分配量に応じて、意識の覚醒度が異なる(つまりは、生起される「血流の量」が異なる)ことに、権威が無知なだけのこと。 ❕
 
&6 『意識』の覚醒とメタ認知が先行し、僅かに遅れて実体験認知が連動
(1)「運動の脳」は、実際に何かの「動作をする」ときだけでなくて、脳で何かの「動作を考える」ときにも、「前頭葉機能」と共に「運動の脳」が働くのが「脳のメカニズム」なのです。実はこれは、「意識的な動作」に先行する「無意識による反応」なのではなくて、「意識的な脳の反応(=メタ認知の世界)」そのものなのです。
(2) その機能レベルの「意識」の覚醒下では、現在開発されている「f-MRIの性能レベル」が捉えることが出来ないという別次元の問題なのです。但し、権威ある学者が、「無意識がすべての意識を支配している」という憶測の仮説を発表すると、それが世間の常識になってしまうところが恐ろしいのです。
(3)「アルツハイマー型認知症は、発病の原因も分からないし、治すことも出来ないし、予防することも出来ないタイプの認知症だ」と世界的な権威がある「米国精神医学会」が発表すると、(『DSMーⅣ』の第一要件及び第二要件の規定内容が、共に重大な誤りの内容であるにも拘わらず)、今日現在も猶、世界中の権威機関の前提/常識になっているのです(「アミロイドβ仮説」主張の大前提であり、エーザイの「レカネマブ」開発の大前提!!)。
※ 服用の効能を評価するに際し、『前頭葉機能の機能レベルが正常であるか/異常であるか』を精緻に判定することも無く、ケアプラン作成用の為の粗雑/主観的な基準であるに過ぎない「CDR」(主観的な記述に因る主観的な評価結果を主観的に数値化するに過ぎず、客観性は微塵も担保されていない代物)を、レカネマブの服用の効果の判定基準に転用する姑息なやり方が、まかり通っているのです(厚労省は、問題視せず、製造/販売を承認した)。
 
&7 『AD型認知症』の正体は、老化/廃用型の『生活習慣病』
(1) 観察、分析、理解、判断、発想、企画、計画、創意、工夫、機転、洞察、推理、シミュレーション、解析、憶測、忖度、比較、選択、決定、決断、抑制、感動等、人間だけが具有している高度な「前頭葉」の構成機能である実行機能群(Executive Function)の各種の個別認知機能の発揮に因る「認知度」並びに「意識の覚醒度」を左右している機能が、「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」という『前頭葉の三本柱』の機能なのです。
(2) そして、正常な老化(正常な脳機能レベルを保ちつつも、機能の低下が
進行して行く)の過程とはいえ、加齢による老化により『前頭葉機能』が低空飛行状態に入ってきている60歳を超えた高齢者と呼ばれる年代の「お年寄り(発病の基盤の要因であり、第一要件)」が、『前頭葉』機能を含む脳全体の機能を積極的には使わない生活、追及する自分なりの特定のテーマが無く、生き甲斐や目標もなく、趣味や遊びや人付きあいもなく、運動もしない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を日々続けていると(ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続という条件が、発病を惹き起こす加重要因であり、「第二要件」)、出番が極端に少ない為に使われる機会が極端に減った「前頭葉の三本柱」の機能自体が、廃用性の異常な機能低下を起こしてきて、「第一の要因」と「第二の要因」とが同時に並行して存在し、重なり合うことの「相剰効果」に因って、複合機能体である『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能について、廃用性の異常な機能低下(衰え)の進行が加重されるために、機能低下の進行が加速されて行くことになるのです(廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行)。
(3)「意識」が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉機能』の働きが、加速度的に衰えて行くその先に、『AD型認知症』の発病/症状の重症化の進行が待っているのです(発病の最初の段階が、私たち「二段階方式」が提示する「小ボケ」の段階)。
(4) その場合、意識が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担う『前頭葉機能』が、最初に(から真っ先に)異常なレベルに衰えて行くのが特徴なのです。次いで、「左脳や右脳や運動の脳」が、遂次、その順番に、異常なレベルに加速度的に衰えて行くのです(14,689例の解析結果)。
(5)「廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行」に因る、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベルの更なる低下に連動し順次症状が重くなっていく中で、私たち「二段階方式」の区分である「軽度認知症」(小ボケ)、「中等度認知症」(中ボケ)及び「重度認知症」(大ボケ)の三段階に区分される「類型的な症状」が発現して来ることになるのです。
 
&8 『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』が開始される『キッカケ』の意味
(1) ところで、『前頭葉』の機能だけが異常なレベルであって、左脳も右脳も運動の脳も、機能が未だ正常なレベルである「軽度認知症」(小ボケ)の段階で発現してくる『AD型認知症』の症状は、「前頭葉の三本柱」の機能が異常なレベルに低下したことを直接に反映に起因した複合機能体である『前頭葉』の機能障害のアウト・プットそのものなのです。
(2)このメカニズムのもとでは、加齢に起因した正常老化の要因としての発病の「第一の要因」は、高齢者にとっては誰しも共通のものであって、発病の「第二の要因」こそが『AD型認知症』を発病するか/しないかを決定づけ/区分ける決定的な『加重要因』となるのです。
※1自分なりに追求する特定の「テーマ」が無く、生き甲斐無く、趣味無く、交遊無く、運動もせず、目標もない日々、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続という、発病の「第二の要件」を充足することが、『AD型認知症』の発病に直結している ❕
そして、「AD型認知症」発病のリスクの度合いは、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が始まることとなる「キッカケ」についての「本人の受け止め方と周囲を含む対応の仕方」とに左右されるということなのです。
※2「アミロイドβの蓄積(老人斑)」とか、「タウ蛋白の沈着(神経原線維変化)』とか、アセチルコリンの不足とかは、発病/症状の進行との間との『因果関係が存在しない、単なる憶測の類』に過ぎないもの。
(3)そこであなたを取り巻く種々の環境を考慮して、あなたのリスクの度合いを自己評価していただきたいのです。その上で、危険度を低下させるために必要と考える『自分なりの対策=脳の使い方としての生活習慣』を構築し、継続して実行していただきたいのです。
 
&9 『AD型認知症』の発病を左右するのは、『第二の人生』での生き方、脳の使い方としての『生活習慣』在り方
(1) ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」(自分なりに追求する特定のテーマ
が無く、生き甲斐無く、趣味無く、交遊無く、運動もせず、目標となるものも無い単調な暮らし方)の始まりとその「キッカケ」は、何か特別のものという訳のものではないのです。誰にでも、何時起きてきても不思議ではないものが通常のケースなのです(或る出来事や状況の発生と継続)なのです。
※1心が折れ、意欲を喪失することにより開始される「単調な生活習慣」の『キッカケ』の事例を具体的に挙げてみると、「可愛がっていた飼い猫が死んだこと;可愛がっていた孫が大学に合格し、離れて行ったこと;家庭内の不和が継続している家族環境に在ること;通っていた趣味の会での人間関係の不和に因る参加の中止;同居している孫の不登校や重大な不祥事;玄関先で転んで、2~3か月入院しての寂しい入院生活;「AD型認知症」を発病した連れ合いが、大ボケにまで進んで、家を空けられなくなる」などで、
言わば「何処にでもある」、「誰にでも起きてきそうな」事象が多いのです。
※2 まだ青/壮年気に在る学者達は、上記程度の出来事や状況下で、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』に入っていく理由を、不思議なことに思うだろう。
私たち「二段階方式」が誇る前頭葉の機能レベルに関わる「脳機能データの解析」に因れば、第二の人生が始まる60歳頃には、20代の前半にピークを示していた『意欲及び注意の集中力』の機能は、『加齢という要因』に因り、ピーク時の半分程度にまで『正常老化が進行』してきていることを知るべき❕
※3 「AD型認知症」の発病/症状の進行のメカニズムに、アミロイドβ仮説を堂々と掲げて居ながら、『家の外に出て行き交遊すること、運動すること、趣味を楽しむこと』などが、発病の予防/症状の進行の抑制に役立つなどと臆面も無く主張する輩は、『家の外に出て行き交遊すること、運動すること、趣味を楽しむこと』が、『アミロイドβの蓄積を阻害及び抑制すること』の因果関係の存在について、実証して見せる責任がある筈なのです。あれやこれやを単に混ぜ合わせるなど、『ど素人のレベル』なのです。精緻なレベルでの論理的思考力に乏しいが為に、何事でも混ぜ合わせるのが好きな彼等は、『アミロイドβ仮説、MCIの基準、CDRによる効能の評価etc.』も、大好物。
(2) 60歳を超えた年齢の「高齢者」であるということは、「第二の人生」を送っているというのが通常。
「脳の機能」との関係で言えば、言葉、論理、計算、場合分けというデジタル情報の処理を司る「左脳」の主たる出番である「仕事」とは無縁の生活を、日々送っているということになります。
言い換えると、「右脳」や「運動の脳」の主たる出番である「趣味や遊びや人付き合いや運動」を、或いは、それらのいずれかの場面を基礎としての左脳の出番を確保するという脳の使い方としての生活、自分なりに楽しむ生活習慣を送っていて、それなりに「目標」や「喜び」があり、時には「生き甲斐」が得られる「生活習慣」を送っているということ。
(3) そうした脳の使い方という視点での「生活習慣」の下では、意識が覚醒
した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っていて、複合機能体である『前頭葉』の機能は加齢とともに衰えていくとは言え、「正常な老化のカーブ」を描きながら、緩やかに低下していくものなので、「異常なレベル」に衰えてくることは、無いのです。
※『AD型認知症』の発病者であれば、必ず、「前頭葉⇒左脳⇒右脳⇒運動の脳」の厳密な順番に、異常なレベルに機能が衰えて行くものなのであり(1995年の活動開始以来、私たち「二段階方式」が集積してきた極めて多数の発病患者の「脳機能データ」により実証されていること)、「前頭葉機能」が活性化する「生活習慣」の構築と継続的な実践に因り、『「前頭葉機能」が、正常なレベルを保持出来ている限りは、「AD型認知症」の発病は、絶対に起きてこないもの』なのです!!!
(4) 「AD型認知症」というタイプの認知症は、「前頭葉機能」が異常なレベルに衰えてくることから始まるものなので、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」機能が、(衰えていきつつあるとは言え)「正常な老化のカーブ」を描いていっている限りは、「AD型認知症」を発病することは絶対に起きないのです(1995年の活動開始以来、私たち「二段階方式」が集積してきた極めて多数の「脳機能データ」が、そのことを実証)。
(5) 「左脳偏重」(或いは、「仕事中心」)の生き方(価値観)を第二の人生が始まっても変えることが出来ない人達の場合は、「右脳や運動の脳」の出番である趣味や遊びや交遊や運動等には生き甲斐を覚える事が難しいので、「AD型認知症」を発病する(リスクが高い)とデータ的に言えるのですが、生き方に対する考え方(価値観)に特別の問題がない人でも、「キッカケ」に遭遇することに因り、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が開始されて行くことが、「AD型認知症」の発病との関連でとても重要であり、且つ怖いところでもあるのです。 生き方に対する考え方(価値観)に、特段の問題がない人でも、「安心することは、危険」ということ。
(6) 日々の暮らし方、脳の使い方としての生活習慣が、「仕事とは無縁の日々」
となる『第二の人生』を生きる私達「高齢者」にとっては、例示してあるような「キッカケ」となりそうな出来事や状況などの事象が、いつ何時襲ってくるか分からない、そうしたことを避ける術はないというべきでしょう。
※1 付言しておくと、「AD型認知症」の発病/症状の重症化の進行との因果関係で言えば、学歴も社会的な地位も無関係です。
たばこを吸うとか、赤ワインが好きだとか、或いは、青い魚をよく食べるとかの『食生活も、全く関係が無い』のです。
※2更には、九州大学が久山町の全数検査から憶測により導き出した程度のものである『「糖尿病」の発病』とも、全くの無関係です。
⇔『糖尿病を患った高齢者』が、「AD型認知症」の発病の条件(引き金)なのではないのです。高齢者である「第二の人生を送る糖尿病患者」に対する、医師が要求する3つの過酷な条件『①体重の引き下げ;②一日当たりの摂取カロリーの制限;③食事の味付けの制限を含む、甘いものの摂取厳禁』に因り、そのことを遵守する生活の送り方の継続で、心が折れてしまい、意欲を喪失して行くために、『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』が開始されて、継続されていくことこそが、『発病を惹き起こす真の要因』。
(7) 更に言うと、「AD型認知症」を発病するかどうかを決める直接的な要因であるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が始まるかどうかの分岐点は、「キッカケ」となりそうな状況や事象に遭遇するかどうかが、常に核心となる訳ではない。
遭遇した「キッカケ」となりそうな状況や事象に対して、『自身が負けて、心が折れてしまい、状況を打開する為の「テーマ」を見つけて、それに取り組もうとする意欲を喪失してしまうこと』、そのことこそが、「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が開始されることとなる」核心の条件となるのです。
(8) 私たちはこのブログで度々(2012年の3月に、グーブログ上での公開を開始した)、東日本大震災の被災地の「高齢者」達の間で、「AD型認知症」を発病してくる人達の数が極めて多数に上ることになることを警告してきました。但し注意して頂きたいのは、東日本大震災の被災地の高齢者達の全員が「アルツハイマー型認知症」を発病することになる訳ではないということなのです。東日本大震災の被災という「キッカケ」となりそうな出来事及び状況の発生に対して、その出来事及び状況の発生に負けないで、自分なりに追求する何かの「テーマ」を見つけて立ち上がれた人達は、「AD型認知症」を発病することには、ならなかった筈。
廃墟の中から自分なりの「テーマ」を見つけ出して、その「テーマ」を実行する上での「目標」があるので、その実践の過程で、『前頭葉機能』が活性化し、注意の分配力の機能の出番が多い(目標を達成するために、洞察、推理、シミュレーションする)ので、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に入っていくことは、無いからです。
 
&10 ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の始まりのキッカケと「前頭葉の三本柱」の機能との重要な関係
(1) ところで私達が「意識的(目的的)」に何かの「テーマ」を実行しようと
するとき、先ずは、「意欲」が必要になる。
① 意識的な思考や行為の世界が動き出す為には、一定の機能レベル以上の
『意欲』が働くことが必要不可欠。
② 加えて、「テーマ」の中身をあれこれ考え付いたり工夫したりするには、
一定の機能レベル以上の「注意の集中力」と「注意の分配力」とが働くことが必要不可欠となる。
※意欲が注意の集中力の機能発揮(度)を、注意の集中力が注意の分配力の機能発揮(度)を、それぞれ下支えている『三層の機能構造』とその働きが存在していることに注意(速足の散歩で意欲の機能レベルが向上すると、注意の集中力の機能レベルの向上に繋がり、注意の分配力の機能の発揮度の向上へと繋がるという訳)。
(2)つまり、意識が覚醒した目的的な世界では、意識的に何かの「テーマ」を適切に(置かれた状況の中で、それなりに)実行するには、「前頭葉の三本柱」の機能である、「意欲、注意の集中力及び注意の分配力」の機能が、各自/及び共同して、一定の機能レベル以上で働くことが必要不可欠となる。
日常生活を送る上で、「意識的」に何かの「テーマ」を実行しようとするとき、『この「前頭葉の三本柱」の機能が十分に働いているかどうか(一定レベル以上の機能レベルであるかどうか)』によって、 『前頭葉機能』の各種個別機能群である『実行機能(Executive Function)』の「認知度」及び「発揮度」が変わってしまうからです(機能発揮上の「二重構造の仕組み」)。
考える工程の質及び実行内容の程度及び態様が、「前頭葉の三本柱の機能」の機能レベル/発揮度によって、様変わってしまうことになる❕
※『AD型認知症』は、この機能構造下での廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が唯一/直接の原因で発病/重症化が進行して行くメカなのであり、アミロイドβの蓄積やタウ蛋白の沈着は無関係のもの。
(3) その機能構造的な帰結として、「正常老化の性質」を持つこの「前頭葉の三本柱」の機能が「加齢」とともに機能が衰えていくにつれて、いろいろな場面でいろいろな「テーマ」を処理する際に、「前頭葉機能」の各種個別機能である「実行機能」の「認知度」及び「発揮度」が、必要且つ十分なレベルのものでなくなる為に、何の「テーマ」をどのように実行するのかについての、計画内容も実行の仕方の工夫も、シミュレーションの程度も態様も、次第に、不十分にしか働かなくなって行くことになるのです。
(4)そうした『前頭葉の三本柱の機能』が、「正常な機能範囲」を保ちつつも『加齢』と共に徐々に低下していく中で、或る日「キッカケ」となりそうな「生活状況の変化」や「生活上の出来事」に遭遇することになる。
※「キッカケ」となりそうな状況や事象に遭遇したことにより、その生活状況の変化(生活上の大きな出来事の発生、或いは、生活状況の大きな変化とその継続)に負けてしまい、心が折れて、立ち上がる意欲が出てこなくて、状況に対応するために不可欠の新たな「テーマ」を見つけることができない人が、「AD型認知症」発病の「第二の要因(加重要因)」であるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に入って行くことになる。
(5)生活状況の大きな変化(生活上の大きな出来事の発生、或いは、生活状況の大きな変化とその継続)に負けてしまった人(然も、高齢者なのです)は、何かの「テーマ」を考えついたり実行したりしようとする「意欲」を衰えさせてしまうことになる❕
そうでなくても、「正常老化の性質」により、年を重ねるごとに衰えを見せてきている「意欲」という脳の機能が、「生活状況の大きな変化」や「生活上の大きな出来事の発生」に遭遇したことで、心が折れてしまい、発生以前の状況では「意欲」を掻き立てたり、「注意を集中」したり、或いは、「注意を分配」したりする機会が得られることになる「テーマ」が、日常生活面から消えて無くなっていく生活を送るようになって行くのです。
結果として、生き甲斐なく、趣味なく、交友なく、運動もせず、目標もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を送るようになってしまうのです。
(6) そうした生活状況が徐々に進行して行く(「継続」されていく)中で、「前
頭葉の三本柱」の機能が次第に「正常老化」のカーブを離れていき、「加速度的で異常な老化のカーブ」を描くようになって行き、終には異常なレベルに衰えていくことになる。そこに待ち受けているのが、「AD型認知症」の発病(「小ボケ」)。
(7) 発病の最初の段階が、私たち「二段階方式」の区分で言う「軽度認知症」
(小ボケ)の段階なのです(意識が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉機能』だけが異常なレベルに在って、左脳、右脳及び運動の脳の機能は、未だ正常なレベルに在る為に、『小ボケ』の段階の症状は、「前頭葉機能の機能障害に起因した症状だけが、発現して来るのが特徴」)。
※1「意識が覚醒した目的的な世界」は、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する『三頭建ての馬車を運行する世界』なのであり、運行の支配/管理者である『御者』の役割を担っているのが、『前頭葉』なのです。
※2 「御者がこければ(居眠り⇒眠り込む)、皆コケル!」(『前頭葉機能』が異常なレベルになったとき、左脳、右脳及び運動の脳が正常な機能レベルに在ろうとも、アウト・プットは、全て/常に異常なものとなる(=「AD型認知症」の発病となる)のです(「記憶障害が発病を惹き起こす核心の要因」と主張するアミロイドベータ仮説は、基本的で/根本的な誤りを犯している。
※3 認知症の大多数、90%以上の割合を占める『AD型認知症』は、現在も猶、人類最大の難問とされている『意識』が関わるタイプの認知症なのです。世界的に通説とされ、我が国では、東大、京大、理研(MIT研究室/利根川進)が牙城である「アミロイドβ仮説」は、『意識の世界』が存在せず、『注意の分配力』の機能も備わっていないマウスやマーモセットを対象にして、「記憶障害」と言う「間違った的」に矢を射かけて憶測ばかりして、世の中に弊害をまき散らしているだけ。
※4 アミロイドβ仮説の提示者達のどの機関も、「アミロイドβの蓄積」と『AD型認知症』の発病/症状の重症化の進行との間の因果関係を実証出来ていないのですが、『そもそも、両者の間には、因果関係が存在していない』のです。
※5 私たち「二段階方式」は、アミロイドベータの蓄積〈老人斑〉と『AD型認知症』の発病/症状の重症化の進行との間には、『因果関係が存在していないことを実証出来ている精緻で/極めて多数例に基づく脳機能データ』を、『三種類も提示出来ている』のです❣
&11 「ナイナイ尽くしの単調な生活習慣」が開始され/継続される「キッカケ」となるか否かは、本人の受け止め方次第なのです❣
(1) 市町村の保健師さんが、私たち「二段階方式」の手技を活用するときは、
「AD型認知症」を発病した全ての『高齢者(「若年性アルツハイマー型認知症」は、実在しない架空の認知症なのであり、側頭葉性健忘症を誤診しただけであることに注意)』を対象として、「キッカケ」発生の時期から判定時(発病及び症状の重症化の進行を経た判定時)に至るまでの間の日々の『脳の使い方』としての『生活習慣(脳の使い方としての生活歴)』についての、本人及び同居の家族からの詳細な聞き取りを行い(「二段階方式」の手技を活用すると、判定時の「時の見当識の得点、MMSEの総得点及び早期の得点」を基礎として、「キッカケ」の発生時期が推定できる)ます。
(2)「AD型認知症」を発病した極めて多数の『高齢者』を対象とする「生活歴」の聞き取りの結果、『前頭葉』機能を含む脳全体の老化(機能低下の進行)を加速させる原因となるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が始まるには、発病した全員について、明確な「キッカケ」となる「生活状況の大きな変化、或いは、生活上の大きな出来事」の発生が必ず存在することが確認されている。
但し、「生活状況の大きな変化、或いは、生活上の大きな出来事の発生」とその継続に遭遇したとき、そのことがそのままナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の開始と継続に直結することになる訳ではないことに注意が必要です。その発生が「キッカケ」となるか否かは、遭遇した「生活状況の大きな変化、或は、生活上の大きな出来事」の発生と継続に対する「本人の受け止め方」及び「対応の仕方」並びに「周りの支援」が極めて重要となるから。
(3)或る「生活状況の大きな変化の発生、或いは、生活上の大きな出来事の発生」とその継続に遭遇したとき、その発生状況に対処する自分自身の気持ち自体が負けて、心が折れて、そこから立ち上がっていこうとする「意欲を喪失」してしまい、新たな「テーマ」を見つけられない人が、そのまま『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』に入っていくことになる。
(4)その意味で、「本人の受け止め方」及び「対応の仕方」という側面が極めて重要な要素となるということ。
つまり、この「大きな」という要素は、客観的なものではなくて、あくまで本人の主観的な評価によるものだということが重要。
(5)本人の評価として、その衝撃が余りにも大きいが故に、「心が折れて、意欲を喪失していく」(再起できなくなっていく)のであり、周りの目から見た客観的な評価としてのものではないという点が極めて重要。
つまり、「本人の受け止め方」及び「対応の仕方」次第で、「キッカケ」となるか/ならないかが決まってしまうということなのです。
&12 「キッカケ」となりそうな事象は、誰にでも起きてくる類のもの
(1) ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が開始されることとなる「キッカケ」と
なりそうな事象に遭遇したとき、その状況に負けて、心が折れて、何か他の「テーマ」に取り掛かる意欲を喪失してしまうのは、第二の人生を送っている高齢者であること、即ち、『年が年だけに致し方のないこと』なのです。
① 本人も周囲の人達もそう考えて、そのような発言を繰り返し、そのよう
に対応するのです。「この年で、こんなことに遭遇してしまったのだから、仕方がないよね」と理解を示して、同情してくれさえするのです。
② その一見優しいが実は生ぬるい、或る意味で『心地よい』環境に身を浸し
ていると、いつの間にか(気が付いた時には)、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」という日々の経過に身を置いている自分の姿があるのです。
(2) その単調な生活習慣が継続する中で、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させて、高齢者という条件との相剰効果によって、加速度的に『前頭葉』の機能が低下していくその先に、「AD型認知症」の発病が待っていることになるのです(「小ボケ」の段階)。
 
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(AD型認知症)の「発病の予防」の全国展開が不可欠(I-12)

2025-06-08 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
 
&1「二段階方式」が世界に誇る極めて精緻で/多数の『脳機能データ』の集積と解析結果
(1) 私たち「二段階方式」(KinukoとTadが主宰する『エイジングライフ研究所)』)は、『AD型認知症』の発病原因の解明に際して、世界中の権威機関が、(マウスやマーモセットの記憶障害の行動)を研究対象としているのとは異次元の世界、私たち人間だけに特有な世界である「意識的/目的的な世界)」に着目して、意識が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割りを担っている『前頭葉機能(前頭前野の穹窿部に局在する/①「前頭葉の三本柱の機能(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能)/②「評価の物差しの機能(=自我=意識の首座=脳の中のホムンクルス)」及び/③「実行機能(Execuive Function)」の三者により構成されている「複合機能体」を言うものとする)』に焦点を定めて、『前頭葉機能の機能』である『注意の分配力』の機能が、『評価の物差し』の機能に因る評価/注意/関心/観方に従い(に基づいて)、『実行機能』を駆使して『メタ認知』し、僅かに遅れて連動し随伴する『実体験認知』により、所期の「目的」を実行し、所定の目標を達成して行く世界を対象にして、独自に開発した『二段階方式』の手技を活用して/集積した極めて精緻/多数例に上る発病者の『脳機能データ』を解析しているのが特徴なのです!!
※『二段階方式』は、『前頭葉機能(第一段階)』と「左脳及び右脳(第二段階)」の機能レベル(個別の働き及び総合的な働き)について、精緻に判定出来る「手技」であることが特徴!!
(2) その一部を下記に示しています(世界中の権威機関が、人類最大の難問と言われている『意識的/目的的な世界』を意識的に避けていて、主張内容の「基礎データ」を、誤った的であるマウスの記憶行動)から収集し、(憶測しているだけ)なのに対して、私たち「二段階方式」は、生きた人間の【意識覚醒した目的的な世界】における脳全体の司令塔の役割りを担っている複合機能体としての『前頭葉機能を含む/脳全体の機能レベル』の精緻な判定を基礎とした「事象事実としての脳機能データ」を極めて多数集積し、解析した成果、世界中で初めての試みのものばかり、極めて多数の症例集積し解析していて、『質量ともに異次元のもの』なのです。
※論文をどこにも提出していない為に無名で、その結果、権威に乏しいだけ。但し、『住民参加型の地域予防活動の実践』に因る極めて顕著な成果と多数の症例の「脳機能データ」に因り、即ち、『疫学的方法により、(主張内容が正しい)ことを実証済み!!
 
① 小ボケ ② 中ボケ   ③ 大ボケ 
 
〇(MMSE下位項目の項目困難度の指標) = 
※1 ブログ中に例示する『脳機能データ』は、(意識が覚醒した目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割りを担っている『前頭葉機能』 の機能レベルを精緻に判定できる『二段階方式』 と呼称する独自の手技の開発により、①『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした ②極めて多数の症例の症状の集積と解析により、③『三段階に区分される類型的な症状』について、発現してくる順番に例示列挙したものであり【改訂版30項目問診票】、世界中を見渡しても、私たち「二段階方式」だけが為し得ていることなのです!!
※2  「AD型認知症」は、『意識的/目的的な世界』、即ち、『意識が覚醒した/目的的な世界』が関わるタイプの認知症なのであり、『前頭葉機能』が正常なレベルであるか(正常高齢者)/又は、異常なレベルであるか(発病高齢者)に区分けられるのです。
※3  同時にこのことは、複合機能体である『前頭葉機能』の要の機能である「注意の分配力」の機能が正常なレベルであるか(発病していない正常高齢者)/又は、注意の分配力の機能が、異常なレベルであるか(発病高齢者)に区分けられるのです。
※4  「AD型認知症」の発病者でないか/発病者であるかは、①注意の分配力の機能が正常レベルであるか(正常高齢者)/か(発病高齢者)並びに②前頭葉機能が正常レベルであるか(正常高齢者)/か(発病高齢者)により、精緻に判定することが出来るのであり、且つ、この判定方法によってしか、正常者であるか/発病者であるかを、精緻に判定することは【不可能】なことなのです(現状では、世界中で、私たち「二段階方式」だけが、為し得ていること ❕)。
※5 (未だに人類最大の難問とされている)『意識』が覚醒した目的的な世界に於ける「脳全体の司令塔の役割り」を担っている『前頭葉機能』も、前頭葉機能の要の機能である『注意の分配力』の機能も、共に備わっていないマウスやマーモ・セットを研究対象にして、憶測と権威だけで、100%誤りで/出鱈目な主張内容である(アミロイドβ仮説)を牽引しているのが、米国ではハーバード大学/MITであり、その(アミロイドβ仮説)に盲目的に追随し、(我が国での同仮説の牙城)を形成しているのが、東大、京大、理研(MIT研=利根川進)なのです。
 
(3) 「アミロイドβ仮説」を根拠とした川下対策『介護の予防措置』が、厚労省により制度化される以前は、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村で、先駆的な活動としての『AD型認知症』に対象を特化した活動である『住民参加型の地域予防活動』の実践展開を指導し、顕著な成果を挙げて来ていたのですが、『アミロイドβ仮説』の登場により、(実力でなくて、権威の有無の差異で)負けてしまい、川下対策が制度化されて市町村で全国展開されることとなり、活動の基礎となる「二段階方式の使用許諾契約」の更新も/新規導入も無くなり、先駆的な川上対策としての『住民参加型の地域予防活動』が消えて行ってしまった経緯があるのです。
※1 二段階方式の考え方に基づいて、二段階方式の手技を活用した川上対策、『AD型認知症に対象を特化した川上対策である住民参加型の地域予防活動』は、将来の研究課題として棚上げされ、川下対策に過ぎない『介護の予防措置』が制度化されて、今日に至っているのです(「政府大綱」の第一条)。
※2  上記措置の結果として、様々な種類が数ある認知症の大半(90%以上)を占めている『AD型認知症』の新規発病が野放しにされている為、①末期での発病の有無の診断(医療費用)と②大ボケの介護(介護費用)とに投入している血税の総額が、単年度ベース(一般会計と特別会計の合計)で23兆円超という天文学的な規模に膨らみ、更に増加する見込みなのです!!
 
&2 『AD型認知症』の発病原因、治療と発病の予防の方法の提示 
(1) 『エイジングライフ研究所』が、過去の活動展開の最盛期に経験した事:
今回の「提言書」(対厚労省)で提案するものと同じやり方、私たち「二段階方式」の考え方に基づき、二段階方式の「手技」を活用した「AD型認知症」の早期発見と早期治療による回復と症状の更なる進行の抑制並びに『発病自体の予防(発病時期の先送り)』を明確な目的とした「住民参加型の地域予防活動」の実践展開の指導は、当時、厚生省出身の浅野宮城県知事の指示の下に、その時代に、宮城県下の相当数の市町村で実践されたことがあり、並びに、市町村の平成の大合併以前のことなのですが、私たち「二段階方式」の考え方が正しいこと及び手技の有効性についての広報並びに「二段階方式」の導入にかかる財政面からの支援及び実施する地域の拡大を誘導する役割りを、幾つかの「国民健康保険団体連合会」が担っていました。
(2) 更に、平成11~13年度には、「国民健康保険中央会」が「二段階方式」の導入費用及び実務研修会の受講費用を負担する形で、市町村への導入拡大に大きな役割を果たしました。
(3) 平成12年度には、厚生省(保険局国民健康保険課)の指導により、市町村の国民健康保険担当新任課長を対象とした特別講座が実施されました(「早期痴呆予防活動の推進」がタイトル!!)。
(※)それらの様々な公的な機関による導入の試みの中での最も大きな出来事と言えば、1996~7年頃のことだったと思いますが、厚生省の尾嵜課長に呼ばれて、『二段階方式の考え方と手技に基づく「住民参加型の地域予防活動」を全国的に展開して欲しいこと及び国がそれを全面的に支援する(国として出来ることは、何でもする)』との要請を受けましたが、私たち自身が未だ年齢が若くて、私たち自身が追及する『ライフ・スタイルとの関係』で、全国展開をお断りした経緯があります。
   (地域の組織とボランティアの協力の方式) 
 
&3  「アミロイドβ仮説」を筆頭の権威機関の主張は、100%誤り
(1) 権威が発する間違った内容の主張であるアミロイドβ仮説に惑わされ、発病自体が予防出来るものを、予防出来ないと誤解して、与党の一角を担っている公明党の要求もあり、「ボケても安心な社会づくり」に邁進しているのが我が国の現状なのです。このまま発病者が増え続け、介護の費用が増え続けていくと、持続可能な超高齢社会の維持そのものが、(困難となってくる)のです!
 
(2) 『発病自体の予防』も早期診断による回復も、十分な議論もしない儘棚に上げて(「政府大綱」の第一条)、年々新規発病が野放しにされ/新規発病者の増加が進行している結果、介護が不可欠となる末期の段階である大ボケの段階にまで重症化が進行して行く高齢者の増加を惹き起こしていて、介護保険制度が財政面から破綻するのを回避する為に介護保険の適用を絞っている結果、家族介護に、しわ寄せが行っているのです。
社会保障費の相当部分が、「AD型認知症」を発病し、何等の対策が為されない儘に、為す術が何も残されていない『大ボケ』にまで、重症化が進行した高齢者の「介護の費用」並びに『介護の予防措置』の実施関連費用に充てられて居て、『介護の費用及び介護関連の費用』に投入する血税の規模が、単年度ベース(一般会計と特別会計の合計)で13兆円を超える天文学的な規模に達している
 
(3)発病自体の予防、更には、症状の進行の抑制は、自分なりに前頭葉機能が活性化』する「生活習慣(但し、食生活は無関係であり、脳の使い方としての意味で言う「生活習慣」であることに留意)を創意工夫して、構築し、継続して実践していくこと(『前頭葉を活性化』させる為には、自助努力が要求される)が、唯一無二の方策/対策となるのです。
※1 但し、そのことが自助努力の要求になるとして、認知症の人を抱える家族の会の代表者が猛反対し、与党の一角を構成している公明党が悪乗りしているのです(「政府大綱」策定時の議事録)。
自助努力をしていても、何らかの理由で発病し、更には症状が進行して末期の段階である(大ボケ)の段階にまで進行し介護が必要となった高齢者に対しては、「認認介護」や「介護離職」等の弊害を惹き起こしている「家族介護」に頼るのではなくて、『介護保険全面的に対応する社会』を構築すべき。
※2「AD型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が正体であり、発病自体の予防が出来る認知症の典型である」にも拘わらず、マウスを研究対象とする憶測が主体の(100%誤りの仮説内容)である【アミロイドβ仮説】を理論的な根拠にして、(「側頭葉性健忘症」を誤診しただけの/架空の認知症に過ぎない「若年性AD型認知症」を隠れ蓑に、川下対策の出鱈目な世紀の愚策、23兆円超もの血税を垂れ流しているだけの(ボケても安心な社会づくり)が制度化されているのです
(4)『家に籠り、日々ボケーツとした暮らし方で、第二の人生を過ごす』のでは、『何の為の、長生きなのか』を、考えて頂きたいのです。
※1『注意の分配力』の機能が「実行機能」を駆使することに因り、『前頭葉機能が活性化』する『仕事』(左脳が専管するテーマ)とは無縁の日々の暮らし方となる『第二の人生』では、家の外に出て行き、他人と交わり、共通のテーマを実行して、仕事以外の何等かの「特定のテーマ」を追求して、評価の物差し」による評価に従い、「注意の分配力」の機能が、実行機能」を駆使して、洞察/推理/シミュレーションする場面が出来るだけ多い「脳の使い方」としての生活習慣を継続して実践することに因り、それら機能の複合機能体である『前頭葉機能が活性化』する『自分なりの生き方の追求』が不可欠となるのです。
※2  趣味や遊びや交遊或いは居住する地域の活性化の活動等、ワイワイ・ガヤガヤと楽しく、時間が経つのも忘れて話が出来る場所、『交流の駅』が「発病の予防」に有効なのです。
※3 認知機能の障害を問題とする病気の判定に際して、意識的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉の機能レベル」(正常であるか、異常であるか)の判定が、全く為されていないのが、「AD型認知症」の世界的な特殊性
※4 本当の意味での早期の段階、「脳のリハビリ」(『前頭葉機能』を含む/脳全体が活性化する生活習慣への改善と継続的な実践)により、正常な機能レベルに回復させること【症状が消滅し、治る】が可能である【万一治せなかった場合、少なくとも、症状の更なる進行を抑制することが出来る】「小ボケ」及び/又は「中ボケ」の段階が(見落とされている)のです。
※5『DSM-Ⅳ』の第二要件が規定する内容が正しいと信じている)為に、精神科医は、「小ボケ」や「中ボケ」の段階の存在自体を知らないで、末期の「大ボケ」の段階の症状の発現を(発病の初期症状)だと誤解しているのです。
※6「介護」の仕事に従事している人達も、本態が、廃用症候群に属する/老化・廃用型の『生活習慣病』であることを知らない。結果、症状の重症化の進行自体が、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くこととなる為、より高度な機能の順番に、即ち、『前頭葉機能、左脳、右脳、運動の脳の厳密な順番』に、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くことも知らないのです。
※7 末期の段階である「大ボケ」の後期、「DSM—Ⅳ」の第二要件が規定する初期症状(実は、極めて重度の症状)が発現してきていると、「注意の分配力」の機能が、実行機能が、即ち『前頭葉機能』が、殆ど働かなくなって来ているのです。左脳(論理的な思考や言葉の使用など、デジタル情報の処理に特化した機能)の働きが衰えてきてしまっていて、主に、右脳(感情や形や色の認知等のアナログ情報の処理に特化した機能)の機能及び運動の脳(身体を動かすことに特化した機能)の機能とが、僅かに働いている脳の機能レベルに在るのです。
※8 『大ボケ』の『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベル』を分かり易く表現すれば、『3歳~0歳児』の脳の機能年齢にあるのです。但し、「3歳以下の幼児」と違うのは、何十年間も生きて来たことの残滓が、時々、身体にしみこんでいる言葉の一片や態度が、表面的に出てくるのです。
即ち、「失語、失認、失行(紛い)』の症状が確認される発病高齢者は、 自由意思に基づいた『評価の物差し』(意識の首座=自我)の機能の関与は、全く困難な脳の機能レベルに在るのです。外観からの憶測だけで、判断してはいけないのです。『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能が、そのような機能レベルに在る発病者(「大ボケ」の後期の発病者)が、『自分らしく生きていく』ことは最早不可能なことなのです(自分らしいテーマの選択、分析や理解や評価や判断が出来るには、「評価の物差し」、最終的な機能としては、『前頭葉機能』が正常なレベルに在ることが、不可欠の条件となるのです。
※9 精神科医が発病者と診断する(「大ボケ」の後期)の段階の高齢者達の「前頭葉機能は、極めて異常なレベルに在る」のです。
※10 『発病高齢者の「意思」を尊重する』対応の要求は、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベルという視点を持っていない人達の、独りよがりの主張に過ぎないのです。彼等は、「大ボケ」の段階にある発病者は愚か、「中ボケ」の段階の発病者が、既に我が身に起きている重大な支障(「AD型認知症」発病の症状)について、『認知及び認識が困難となっている脳の機能レベルに在る』ことを知らないのです!
 
&4  『AD型認知症』に特化した『発病自体の予防活動』の国策化
「AD型認知症」は、生活習慣病であることの啓蒙が不可欠:
①「AD型認知症」は、『意識』が覚醒した目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担う『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能が活性化する(結果として、機能レベルが向上、或いは改善する)「脳の使い方」としての視点/意味で言う『生活習慣』の改善/構築と継続的な実践の自助努力とにより、発病からの「回復」も、症状の「進行の抑制」も、『発病自体の予防』も、共に可能であると言う考え方を、「住民参加型の地域予防活動」の導入と展開を国策として全国展開することの制度化に因り、各市町村の地域住民に広めることが、必要不可欠。私たち「二段階方式」は、『実務化し/マニュアル化したシステム』を開発して、実践活動で、高度な有効性及び有益性を実証済みなのです。
※導入先市町村は、『二段階方式』の使用に先立ち、『予防活動の業務』に従事することになる保健師さん全員を、「エイジングライフ研究所」が開催する『実務研修会』に派遣して、「二段階方式」の考え方及び手技について受講させることが、必要不可欠
②「AD型認知症の予防講演会」(ボケは、防げる治せる)の開催について、市町村が主催者となること及び【エイジングライフ研究所が講師の派遣】を行うこと;
※ 導入先市町村が、地域単位で『住民参加型の地域予防活動』を推進する為の中核となる活動である『脳イキイキ教室」の新規展開時には、『当該地域の教室』の開設に先立って、「ボケ予防講演会」を開催することが必要不可欠。
③小冊子「AD型認知症は防げる治せる」の高齢者世帯への配布:(「AD型認知症」発病のメカニズム、回復の可能性と言う視点から「三段階」に区分される類型的症状の指標、発病からの回復及び症状の進行の抑制の為の「脳のリハビリ」の考え方、発病自体を予防する為の「脳を活性化させる生活習慣」の考え方等の「テーマ」について、分かり易く解説したものであり、高齢者が読み返すことにより、「AD型認知症」についての『正しい知識』を習得し、「住民参加型の地域予防活動」を開始し、継続させていく上での重要な『基本書』となるものであり、A4判で100ページ);
※ 前半部は、三段階に区分された類型的症状の解説を中心とした「右脳タイプ」用に、後半部は、発病/症状が進行するメカニズム、症状の回復/重症化の進行の抑制/発病自体の予防の方法等について、左脳タイプ用に、図示や脳機能データや絵を挿入して、一般の高齢者向けに、分かり易く解説した内容であり、導入市町村が無償で、高齢者世帯に配布すること;及び
④「脳イキイキ万年カレンダー」(貴方の脳を活性化する)の高齢者世帯への無償配布(「前頭葉機能」を含む/脳全体を活性化させる「テーマの実践」を標語化し解説したものであり、発病の対象となる「第二の人生を生きる高齢者」が、脳を活性化させる自分なりの「生活習慣」を構築し、実践していく上での重要な指針となるもの。
※1 上記書籍を高齢者向けに国費で配布した収入は、後述する「地方の地域の活性化」の為の起死回生策となる『交流の駅舎』の建設と運営並びに地域活性化を伊豆半島、三浦半島、能登半島、島根半島、奥丹後半島、津軽半島、下北半島、渡島半島、知床半島、大隅半島、島原半島等の半島を拠点とした活性化を目的とする『交流拠点』の建設と運営につぎ込む考え:「人が動いて人流が出来れば、金の流れも起きて来る」と言うのが、Tadの算段なのです。
※2 肩書だけの『地方創生大臣』が、何人就任しようとも、何も出来なかった状況に対して、産業の新規誘致ではなくて、ボケの予防(身体が保つ限り、脳も保たせる)為の、「前頭葉機能の活性化」を目的とした「高齢者」の人的交流の活発化と付随する金の流れの起爆に因る『地方の地域の活性化』を具体的な形と結果とで、示したいと考えているのです。
 
&5 住民参加型の「地域予防活動」の『三つの特色』
(1)  保健師さんに因る一元的な実施管理
「脳イキイキ教室」の運営、「脳のイキイキ度チェック」及び「脳のリハビリ」の指導は、全ての業務について、保健師さんが一元的に実施及び管理することになります。
当該業務は全て、正常高齢者及び小ボケの高齢者だけを対象とした業務の実施となり、『前頭葉機能』の機能レベルの精緻な判定業務が核心であり、「医師の出番は皆無なのが特徴」。
(2)  『脳イキイキ教室』の設営
①「脳イキイキ教室」は、「AD型認知症」の発病自体の予防及び小ボケの段階の改善を明確な目的とし、且つ、月に1回の開催を実践し、居住地域単位で設営します。
②「脳イキイキ教室」に参加する対象者は、「第二の人生」を送っている60歳以上の年齢の高齢者であり、且つ、正常な高齢者(例外的に、小ボケの段階の高齢者)だけが参加できるもの。
※1 「中ボケ」以下の高齢者は、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベルという視点から、参加は厳禁となります。
※2  教室に参加する高齢者は全員、教室の開始/閉鎖の時期の「年に2回」の『脳イキイキ度チェック』を受けて、必要な高齢者に対しては、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベル及び当該本人の生活歴』に見合った内容の『脳のリハビリ』の実践指導を行います。
(3) 『交流の駅』の設営
ⅰ)『左脳の出番』が極めて多くなる仕事とは無縁の第二の人生は、『AD型認知症の発病の予防策』となる「前頭葉機能を活性化」させる生き方(「注意の分配力」の機能が、実行機能を駆使して、洞察、推理、シミュレーションする出番が多い生き方)が、必要不可欠となります。
ⅱ)『前頭葉機能が、発病の予防の条件である正常なレベル保ち続ける』為には、自分なりに追求する「特定のテーマ」の継続的な遂行が必要不可欠。
※1 家に籠って、ボケ-ッとした暮らし方を継続していると、ボケ(「AD型認知症」)の発病が忍び寄ってくる!。
※2「注意の分配力が実行機能を駆使」して、洞察/推理/シミュレーションするには、『デジタル情報の処理を担う左脳の活用」が不可欠なのです!
※3 「第二の人生は仕事とは無縁」の日々であっても、ボケない為には、(言葉/論理/計算/場合分け)の機能を専管的に担う「左脳の活用が不可欠」!
※4  「左脳を使う場面を増やす」には、家の外に出て行き、多くの人達と交流し、「共通のテーマを実行」する場面を、できるだけ多く持つことが不可欠!
ⅲ)ボケない為には家の外に出て行き、出来るだけ大勢の人達と交流して、(洞察、推理、シミュレーション)することが不可欠。その為の『交流の場』を提供するのが、私たち「二段階方式」が提示する『交流の駅舎』の設営。
ⅳ)各『交流の駅舎』には、①パート勤務の女性の専門職を配置して、希望者に対し、『脳のイキイキ度チェック』を実施して、「小ボケ」と判定された高齢者に対しては、同居の家族の同席を得て、『脳のリハビリ』(『前頭葉機能が活性化』する『生活習慣』への改善)の指導に因り、回復又は症状の進行の抑制を目的とした『脳の使い方』としての「生活習慣」の継続的な実践の指導を行うもの。
※1 お年寄りが家に籠って、人と交わることもなく、且つ為すこともなく日々を過ごすのは、『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』(追及する特定のテーマが無く、生き甲斐無く、趣味無く、交遊無く、運動もせず、目標となるものが無い単調な暮らし方=生き方)の継続に直結していて、「AD型認知症」を発病するリスクが高くなる大きな要因の一つだから。
※2 出来るだけ小さな単位での「地域コミュニティーの活性化」という政策の実施が、「AD型認知症」の発病自体の予防に必要不可欠で、喫緊の課題であり、且つ最善のテーマとなることを政治家及び官僚の皆さん方に指摘しておきたいのです。
 
&6 女性の専門職の養成と専任保健師の配置が不可欠(車の両輪)
(1)  前頭葉機能』を含む/脳全体の機能が(正常な機能レベルに在る)ことが確認される『高齢者だけが対象となる活動であり、『身体が保つ限り、脳も保たせること』を第一義的な目的としている『脳イキイキ教室』での活動体験は、MCIの準による「物忘れの症状」を判定対象としていて、「介護の予防」を目的とした活動である「認知症カフェ」などにみられるような、単に歌って踊るだけの実践とは、次元が異なる活動なのです。
※ 「小ボケ」は教室に継続して参加することで、正常に改善できるので、例外的に参加を許可します。
(2) 『脳イキイキ教室』で自身が体験した「周りの仲間達と共通のテーマ」の遂行体験と自身の問題点の確認を基礎として、自身が置かれている現在の生活条件に見合った『自分なりに追求する特定のテーマ』を探し、見つけて、自分なりに創意し工夫することに因り、『自分なりに/前頭葉機能が活性化する』生活習慣への改善による新規構築並びにその継続的な実践を「生活習慣化し、自助努力していくことが、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が本態(正体)である『AD型認知症』の発病自体の『予防』(発病時期の先送り)にとって、必要不可欠の条件となるのです。
※1 東大や京大や理化学研究所(利根川進が率いるMIT研究室)等が提示する(アミロイドβ仮説)は、科学的な根拠がなく、憶測ベースの出鱈目な主張内容であり、(そもそも)アミロイドβの蓄積と「AD型認知症」の発病/症状の進行との間には、因果関係自体が存在していない代物
※2 このブログの最初のページで提示してある『MMSE下位項目の項目困難度の指標』と言う脳機能データ=11の下位項目から構成されているMMSEを実施すると、『AD型認知症』の発病者である場合は、且つ、その場合に限り、MMSEの下位項目について出来なくなっていく『極めて厳密な順番』が存在していることが確認出来るのです。このデータ一つをとってみても、アミロイドβの蓄積と「AD型認知症」の発病/症状の進行との間には、因果関係が存在していないことが、実証されているのです(私たち「二段階方式」は、『アミロイドβの蓄積と「AD型認知症」の発病/症状の進行との間には、因果関係が存在していないこと』を実証出来ている『3種類の精緻で、多数の脳機能データ』を、厚労省に提示済みなのです)
※3 我が国の製薬会社であるエーザイレカネマブは、「服用に因り、発病の早期の段階であれば、症状の進行を2~3年遅らせる効能を有する「治療薬」だとエーザイが強弁しているのですが、実際は、治療薬ではなくて単なる対症療法薬でしかなかったアリセプトと同様に、評価の仕方が杜撰なだけ。
ケアプラン作成の為の手技でしかない「CDR」と言う極めて主観的な評価方法(の援用)に因り、強弁しているような治療の効能は皆無であり、有るのは、脳出血、脳浮腫、脳の萎縮等の(副作用だけが売り物)なのです(製造と販売を厚労省が認可していて、健康保険の適用等「アリセプトの二の舞」を演じることになるのを恐れるのです)。
※4 エーザイは、治療薬の効能は皆無であり、単なる興奮型対症療法薬(服用により、発病者の症状の発現の仕方を単に昂進させるだけの効能しか有していない薬であり、症状の進行を遅らせる効能は皆無)でしかない「アリセプト」で大もうけした過去があるのです!
※5 認知機能の障害の治療薬であると強弁するのなら、意識が覚醒した意識的な世界(目的的な世界)に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉機能』の機能レベルの(廃用性の加速度的で異常な)機能低下の進行を2~3年間遅らせる効能を有していると評価できる脳機能データを、アセチルコリン仮説が開発の根拠理論であるアリセプトについても、アミロイドβ仮説が根拠理論であるレカネマブについても、何故提出しなかったのか(提出出来なかったのか)、エーザイには、説明すべき『社会的責任がある』筈なのです。
※6  (アミロイドβの蓄積と「AD型認知症」の発病/症状の進行との間には、肝心要の『因果関係が存在していない』のです。その程度の事にも無知な輩が、権威だけを傘に着て、有識者会議でレカネマブの製造及び販売に賛成票を投じているのです。
※7 レカネマブの投薬の対象者をMCI(「軽度認知障害」の判定基準と銘打ってはいるものの、実際の中身は、極めて抽象的な記述内容による抽象的な「物忘れの症状」についての判定基準であるに過ぎず、『前頭葉機能の機能レベル』は、判定の対象外)の基準で選んで、且つ、その対象者の脳内に「アミロイドβの蓄積が確認される人」(エーザイからは、PETで確認することが要求されている)に対して、治療の効能は皆無で/副作用だけが売り物の「レカネマブ」を服用させることとなるのです。
※8  医師(医療機関)は、アミロイドβの蓄積の確認の為に「高額の診断費用が稼げるPETを使用」となれば、喜んで使用して、荒稼ぎすることになる。
※9 アミロイドβの蓄積と「AD型認知症」の発病/症状の進行との間には、『因果関係が存在していない』のです(因果関係が存在していないという意味は、アミロイドβの蓄積を阻害/除去しても、「AD型認知症」の発病/症状の進行の予防/抑制は出来ないいうことなのです!)。
※10 因果関係に無知/無関心な輩が、権威だけを傘に着て、「【食生活】でアミロイドβの蓄積を除去することに因り、「AD型認知症」の発病/症状の進行のリスクを抑制/軽減できる」とする主張は、科学的な根拠が皆無の出鱈目な主張内容なのです(赤ワインを飲む/カレーを食べる/緑茶を飲む)等の努力をしても、発病の予防にも、症状の進行の抑制にも、効果は皆無なのです。
 
(3) 『脳イキイキ教室』の参加「高齢者」に体験実践して頂くテーマは、参加者に共通するものであり、その体験をベースにして、自分なりに追求する特定のテーマ、自分なりの目標が設定出来て、その計画と実施結果の洞察、推理、シミュレーションが出来て、その計画の過程及び遂行の結果に因り、『注意の分配力』の機能が「実行機能」を駆使する出番が多いことに因り、それら機能の複合機能体である『前頭葉機能が、活性化』して来て、イキイキと働く機会が多くなって、『自分なり』の楽しさや喜び、時には生き甲斐が得られる『第二の人生』の日々の暮らし方、『脳の使い方』としての『生活習慣』の継続的な実践が、『前頭葉機能の機能レベルを正常なレベルに保ち続けさせる』ことに因り、廃用症候群に属する老化/廃用型の生活習慣病が本態(正体)である『AD型認知症』の発病自体の予防(発病時期の先送り効果)を達成することが出来るということなのです【アミロイドβの蓄積とは、無関係!】。
(4) 上記意味からも、各市町村に於ける『女性の専門職集団』の養成と専任の保健師さんの配置は、『AD型認知症の発病者数の劇的な減少』を達成する上で必要不可欠であり、『車の両輪』となるのです。
&7専門職としての『女性の活躍の場』の創出と『地方の小地域』の活性化
(1) 新規産業の誘致とは無縁の 地方の市町村にとって、「AD型認知症」の発病の予防を明確な目的とした「住民参加型の地域予防活動」の全国的な拡大展開は、直接的には、時流に沿った「女性専門職の活用」という時代が要請している「テーマ」に最適、且つ「新規の専門職としての職種」の開発と「女性」の雇用機会の創出及び高齢化と過疎に悩む地方の地域の活性化並びに高齢者の消費活動の活発化により、相当程度の経済価値を生み出すことに寄与するだけでなく、或いはそれ以上の効果として、既に年間23兆円を超える規模に達してしまっている「AD型認知症」の「診断費用」(末期の段階での発病の有無の診断及び対症療法薬の投薬)並びに要介護状態の老人(末期段階の「大ボケ」)の増加に伴い増大し続ける「介護費用」に投入する血税の額の劇的な削減にも多大な効果をもたらすことが期待出来るのです。
(2)『家に籠って、簡単な足し算や引き算、或いは、漢字テストで時間を浪費する生活習慣』を止めて、『家の外に出て行き/住民参加型の地域予防活動」に、積極的に参加して、自分自身の日々の「脳の使い方としての生活習慣」の具体的な行動の改善が達成されることにより、「AD型認知症」の発病のリスク自体が大幅に軽減されることとなり、現状で年間23兆円を超える規模の「血税の投入」(診断、投薬及び介護の費用の総額)が、劇的に減少していく好結果を生み出し、更に、趣味や遊びや人付き合いや地域活動と言う「テーマ」について、生き生きとした活発な日常生活行動が生活習慣化されることにより、高齢者に因る『消費活動にも貢献する』ことが期待出来るようになるのです。
※1 上述のように、「前頭葉機能」を含む/脳全体の廃用性の加速度的で異常な機能低下を本質とする「AD型認知症」の場合、発病する対象者は、『第二の人生を生きる』60歳を超える年齢の「高齢者だけ」なのです。
※2 『働き盛りの50歳代で、「AD型認知症」を発病する人達が増えてきている』というNHK報道は、全くの誤り。≪若年性≫という枕詞は、「生まれつき特定の遺伝子の異常が確認される人達」だけを対象に発病する「アルツハイマー病」というタイプの認知症に特有のものなのです。
※3  認知症の診断が専門である精神科医は、(為す術が、何も残されていなくて、介護するだけの)『大ボケの段階で初めて発病と診断している』のです。
介護保険費用のとめどない増大支出に不安を抱いて、家族介護の方向に舵が切られつつありますが、「大ボケ」の段階にあるお年寄りを「家族が介護する」制度下では、介護する側の家族自身も共倒れして、介護側の家族の人達の人生自体が失われていくことになります(「介護離職」の社会現象化が放置された儘なのです!)。
※4 「AD型認知症」の『川上対策の制度化』、発病の「予防」と早期診断による「回復」を目的とする「住民参加型の地域予防活動」の全国展開を制度化することで、新規発病者は劇的に減少することとなり、末期の段階である「大ボケ」に対する「家族介護」の必要性は、連動して激減することになるのです。
※5「大ボケ」の段階の高齢者こそ、『家族介護』に頼るのではなくて、「介護保険」で全面的に対応できる体制を構築すべきなのです。
 
(3) 「AD型認知症」は、基盤の要因として『脳の正常老化』という条件が存在するので(「生活習慣」の内容の如何に関わらず生じてくるものであり、「前頭葉機能」の加齢に伴う老化現象であって、私たち「二段階方式」は「正常老化」の性質と名付けています=「発病の第一の要因/基盤要因」)、何等の対策を講じないままでいると、高齢になるに従って「AD型認知症」を発症するリスクが更に高くなっていくのです。
何かを「キッカケ」にして(周りから見れば、ほんの些細な出来事でも、本人にとって、心が折れて/意欲を喪失させるような出来事であれば)、廃用性の異常な機能低下をもたらす原因となるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が開始/継続されて行くことになるのです(「発病の引き金で加重要因であり、発病の第二の要因/加重要因」)。
(4) 「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能レベルの精緻な判定、「AD型認知症」の発病の有無の判定及び私たち「二段階方式」が回復/症状の進行の抑制の可能性の有無及び程度と言う視点から区分する「三段階の類型的症状」の判定並びに、「小ボケ」は正常なレベルに回復させる為/「中ボケ」は症状の更なる進行の抑制の為の『脳の使い方としての生活習慣』の改善と継続的な実践(「脳のリハビリ」)の指導を実施すると共に、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能レベルの活性化/改善を目的とした『生活改善』体験をテーマとする「短期滞在型の体験ツアー」事業を、特定市町村での、『先駆的な事業』として試験的に実施してみることを提言したいのです。
地域の活性化、地方の活性化にとって、この「テーマ」の実施は、極めて多大な貢献が期待できるのです。
&8 その他
(1)「地域予防活動」の展開を社会的な基盤に:
私たちが送るべき(仕事とは無縁の日々の暮らし方)となる「第二の人生」とは、そも、どのようなものであるべきなのか。
※1 家に籠って、(漢字ドリルに励んだり、簡単な足し算や引き算をして)日々を暮らして、お迎えが来る日まで、ひそやかに生きていくべきなのか、或いは、「AD型認知症」を発病して介護して貰う為の費用を蓄えるが為に、趣味も遊びも交遊の機会も極力控えて、ただ倹約し、節約し、マスコミが警鐘であるかのごとくに打ち鳴らす「一人当たり2000万円」とかの貯蓄に励むべきものなのか。
※2 「左脳」が主役となる仕事と言うテーマからは無縁な日々となろうとも、私たちの第二の人生は、(言葉計算論理場合分けというデジタル情報の処理)を担っている『左脳』の出番が必要不可欠となる脳機能構造をしているのです。
※3 その上で、(『前頭葉機能』を正常な機能レベルに保ち続ける)為の補完的な機能である「右脳」と「運動の脳」とを精一杯活躍させ、自分なりに『第二の人生』を楽しむ日々を送るのです。
 
(2)「第一の人生」では、「左脳」が主役となる「仕事」というテーマが日々の生活を送る上で、「前頭葉機能」を含む/脳全体を活用し、活性化させてくれていたのですが、「第二の人生」では、日々の暮らし方が仕事とは無縁の生活になります。
※1 仕事とは無縁の日々の暮らし方であっても、「左脳の出番が少ない暮らし方」では、『AD型認知症』の発病を予防/回避することは、極めて困難なのです。
※2 意識が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担う『前頭葉機能が活性化』する為には、『注意の分配力の機能が、『評価の物差し=意識の首座=自我=脳の中のホムンクルス』による評価/注意/観方/関心に従い、『実行機能』を駆使して、我が身が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、為すべきテーマを発想し、目標を設定して、実行の計画を立て、実行結果を洞察/推理/シミュレーションして、最終的な実行内容を選択し、実行の決断をして、脳の各部に実行の指令を出して、所定の目標を実行して行く為の各工程及び場面』が、出来るだけ多い暮らし方(生き方))が必要不可欠の条件となるのです!!!
※3「第二の人生」を送っている『高齢者』にとっては、「右脳」も「運動の脳」も参加させられる「テーマ」、「趣味や遊びや人付き合いや運動、或いは、地域興し等の社会活動」という「テーマ」の中で、自分なりに興味があるものを選んで、自分なりの「目標」を設定し、それを日々の生活の中に組み込んで、脳の使い方としての「生活習慣」として実践していくことにより、自分なりの「楽しみ」や「喜び」や「感動」や「生き甲斐」が得られ、意欲が湧いてくる日々を送り、「第二の人生」を完走して頂きたいのです。
(3) 『AD型認知症』を発病することになるか/ならないか、それは、「第二の人生」を生きる高齢者である貴方の生き方、日々の脳の使い方としての「生活習慣」の在り方が、決め手になるのです。
何の為に、どのような第二の人生を生きるのか。何のテーマをもってどのような目標の下に、日々の「生活習慣」を組み立てて、生きていこうというのか。
あなた自身のこれまでの/これからの「生き方」を、根本的に見直して頂きたいのです。
(4) 発病自体の予防にも、早期診断による回復にも蓋をして、蛇口を開きっぱなしにした状態で、「失語や失認や失行(紛い)の症状」など、末期の段階の「大ボケ」の後期の段階の症状(30点が満点であるMMSEの得点が一桁にならないと発現が確認されることが無い、極めて重度の症状なのです)の確認を要求している米国精神医学会の診断規定『DSM-Ⅳ』を診断基準にして、「AD型認知症」の発病の有無の診断が行われているのが、医療現場の実態なのです!!
①(為す術が何も残されていない)末期の段階で/発病を見つけて(「発病のレッテル貼り」だけの診断及び②症状の進行を抑制する効能が皆無の対症療法薬薬の処方をしているのです。
その診断、薬の処方の為の「医療費」に対する年間の血税の投入総額は、10兆円を超えるところまで来てしまっているのです。そのことに加えて、新規発病を野放しにし、症状の重症化の進行を放置して、「末期の段階での介護」の費用に投入する血税の額は、これまた13兆円を超える天文学的な規模に達しているのです。
(5) 認知症の大多数、90%以上を占めている『AD型認知症』というタイプの認知症の本態(正体)は、「廃用症候群」に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」なのであり、一部の学者達が主張している「仮説」である「アミロイドβやタウ蛋白」の蓄積が、発病の原因ではないのです!!
※「失語や失認や失行(紛い)の症状」が発現してくる(「DSM-Ⅳ」が確認を要求する「第ニの要件」の誤りの規定内容)「末期の段階」に目を向けている限り、何時まで経っても「AD型認知症」というタイプの認知症の発病/症状の重症化の進行の原因/メカを解明出来ることは、絶対に有り得ないのです{我が国での「アミロイドβ仮説」の牙城である『東大/京大/理研(MIT研=利根川進)』は、猛反省して、(アミロイドβ仮説)を撤回すべきなのです!❕ }。
 
      注)本著作物(Iー12に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。
 
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(AD型認知症)の正体と発病を予防する「前頭葉機能の活性化」(I-11)

2025-06-07 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
(1) 『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』の発病/症状の重症化が進行する(メカ)について、世界中の権威機関は、『複合機能体である前頭葉機能』を含む/脳全体の機能についての「廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行」が、真の原因/メカであることに、気付いていなくて、『前頭葉機能の機能障害』に起因してして発現する/一つの形態であるにすぎない/「記憶障害(重度の物忘れの症状)」という(誤った的)に矢を射かけいて、「アミロイドβ」を注入したマウス(ADマウス)を研究材料に、{「アミロイドβの蓄積」が、「記憶障害」を惹き起こす結果として、「AD型認知症」を発病し、症状の重症化が進行する}との『因果関係の実証が、未だに為されていない憶測』による想定を争点とした『的外れの研究』により、『誤りだらけの主張』を展開し、世の中に害毒を拡散しているのです。
(2) 私たち「二段階方式(エイジングライフ研究所)」は、未だに人類最大の難問とされている「意識」に着目し、意識が覚醒した(目的的な世界)における脳全体の司令塔の役割りを担っている『前頭葉機能(前頭前野の穹窿部に局在する/①「前頭葉の三本柱」の機能、②「評価の物差し」の機能及び③「実行機能」の三者により構成されている複合機能体を言うものとする)』に的を定めて、本態【正体】が『廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病』であるに過ぎないと言う「発病のメカ」を突き止め、三段階に区分される『段階的で類型的な症状』の指標化(「改訂版30項目問診票」)並びに『発病自体の予防方法』を新規に考案し、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村との有償/有期の使用許諾契約の締結の下、『住民参加型の地域予防活動』の実践の指導に因り、顕著な成果を挙げ、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証済みなのです。
 
&1 権威(機関)の重大な誤り 
(1) 彼等権威(機関)は、『意識の機能構造』に無知であるだけでなく、(意識が覚醒した目的的な世界)に於ける『脳全体の司令塔の役割り』を担っている脳機能、『前頭葉』機能が「複合機能体である」ことにも無知なのです!
(2) 「AD型認知症」の発病/症状の重症化が進行するメカについて、『アミロイドβの蓄積により生成される「老人斑」の持つ毒性が、情報を伝達する機能を担う神経細胞の大量の細胞死をもたらすことが原因で、「記憶障害(物忘れの症状)」を惹き起こし、その領域が拡大して行くことに因り発病し、症状の重症化が進行して行く』ことになると憶測するのが、アミロイドβ仮説なのです。
(3) その一方では、「アミロイドβ仮説」の主張の核心である(アミロイドβの蓄積)という原因と「AD型認知症」の発病/症状の重症化の進行という結果との間の『原因と結果』の関係、即ち、因果関係の存在の実証が出来ていない為、医学界では、未だに「仮説」の扱いを受けているのです。
 
&2  (AD型認知症)の真の正体
(1) Kinuko の名を借り/Tadが記述しているこのGooブログの無料公開での記事(But,著作権は、エイジングライフ研究所が確保し維持)は、東日本大震災の翌年の2012年の3月から書き始め、今日までの「累積の総字数」は、600万字を超えるところまで来たという『長い長い道のりを地道に』歩んで、来ているのです。
※1  我が国だけでなく、世界中の「AD型認知症」の専門家とか権威とされる大学、或いは研究機関を含む組織の主張の『重大な誤り』を糺すべく、更には、我が国全体を救う為の啓蒙を目的として、且つ、世の中に対して問題提起し、警鐘を鳴らす目的で公開を開始し、その殆どが「AD型認知症」と言うテーマについて書かれていて、且つ『前頭葉機能』と言う複合機能体との関係で、発病のメカや/症状重症化のメカや/発病自体を予防する方法や/早期発見(小ボケ又は中ボケで発病を見つける)と早期治療(「前頭葉機能の活性化」を目的とした生活習慣の改善と継続的な実践である「脳のリハビリ」の指導)を具体的に取り上げ、認知症の診断が専門である精神科医並びに「第二の人生」を送っている高齢者及び市町村の第一次予防の業務に従事している保健師さん達に対する『啓蒙』を目的とした詳細な説明及びその根拠となる「脳機能データ」を公開してきてもいるのです。
※2 その意味と視点とで言うと、少なくとも、「意識」及び「前頭葉機能」の機能構造、「AD型認知症」と「前頭葉機能と呼ばれている脳機能との関係並びに「注意の分配力」の機能と「評価の物差し」の機能/「実行機能」の間に存在している『機能発揮上の二重構造の存在(=By Tadの「思考実験」』等について語らせるのであれば、『この私Tadの右に出る者はいない筈』との自負があるのです。
 何故なら、『AD型認知症の発病/症状の重症化の進行は、人類最大の難問とされている「意識(=目的的な世界)」と深く関わり、切っても切れない関係にある』ものだから(Tadが提示する『意識の機能構造』については、ブログの「G-02~03~04」を参照)。
※3「前頭葉機能」とか、「前頭葉機能の活性化」を持ち出すのであれば、「意識」の機能構造についての深い知識が不可欠であり、「前頭葉機能」の構成要素でもある「評価の物差し=意識の首座=自我=脳の中のホムンクルス」の機能及び個別認知機能群である『実行機能」(Executive Function)の機能発揮面における「前頭葉の三本柱」の機能(「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能を総称して、Tadが命名したもの。以下、同じ)との『機能発揮上の二重構造』の関係、更には、「前頭葉の三本柱」の機能の「正常老化の性質」等についての、或る程度の知見を得てからにして欲しいと考えるのです。
※4    様々な種類が数有る認知症の内で、その全体の90%以上の割合を占めていて、世界中の認知症の専門家達から『発病の原因自体が不明であり、発病を予防することも、症状を治すことも出来ない』とされている「AD型認知症」と言うタイプの認知症の本態【正体】は、廃用症候群に属する老化・廃用型の、単なる「生活習慣病」に過ぎないのです(但し、無知な輩が、根拠もなく提示する「食生活」を言うのではなくて第二の人生を送っている高齢者の、日々の「脳の使い方」としての視点と意味で言う『生活習慣』であることに留意する)。
 
(2)「AD型認知症」の発病のメカニズム(機序)については、①『発病を惹き起こす基盤となる要因であり、「第二の人生」を送っている60歳を超えた年齢の「高齢者」であること』が、発病/症状の重傷化が進行する「第一の要因」なのであり、②『自分なりに追及している特定の「テーマ」が無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続』が、発病/症状の重傷化の進行を惹き起こす引き金となる『要因』であり、「第二の要因」となるのです。
※「第一の要因」と「第二の要因」と言う、『異なる二つの要因が、同時に並行して存在し、重なり合うこと』の『相剰効果』に因り、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能が、廃用性加速度的で異常な機能低下を進行させて行き、「前頭葉機能」(から真っ先に異常なレベルに衰えてきた時から、「AD型認知症」の症状が発現して来ることになるのです(『前頭葉機能の機能障害だけ』が発現して来た段階が、発病の最初の段階であり、私たち「二段階方式」が、「軽度認知症(小ボケ)」と命名している段階です⇒次いで、必ず「中等度認知症(中ボケ)」の段階を経由して、最後が末期の段階であり、であり、セルフケアの面にも重大な支障が出て来て/介護が不可欠となる段階、「重度認知症(大ボケ)」の段階へと重症化が進行して行くのです。
(3) 私たちの意識的(目的的)な世界を構築し、統括し、支配し、コントロールしている脳機能、脳全体の司令塔の役割りを担っていて、(左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する)三頭建ての馬車の「御者」であり/『前頭葉機能』と総称されている機能の出番が極端に少ない「生活習慣」、自分なりに追求する「特定のテーマ」が無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』が継続されることにより、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能が、廃用性加速度的異常な機能低下を進行させていくことが、唯一の原因で、「AD型認知症」を発病し、症状の重症化が進行して行くことになるのです(私たち「二段階方式」が、世界で初めて解明し、疫学的方法により実証済みの、「AD型認知症」の発病及び症状進行のメカなのです!!)。
※1 その最初の段階であり私たち「二段階方式」が「軽度認知症」(小ボケ)と名付ける段階では、左脳も右脳も運動の脳も正常な機能レベルに在って、「前頭葉機能だけが異常なレベル」に衰えて来ているのです(『前頭葉機能の機能障害』に起因した症状だけが発現して来るのが、「小ボケ」の段階の特徴!!)。
※2 そして、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』が継続されることが原因で、更なる廃用性加速度的異常な機能低下が進行していくこととなる結果、私たちの区分で言う、「中等度認知症」(中ボケ)の段階になると、「前頭葉機能」が「小ボケ」の段階よりも更に異常な機能レベルに衰えが進行して来ている上に、「小ボケ」の段階では未だ正常な機能レベルに在った左脳、右脳及び運動の脳の機能も、異常なレベルに衰えが進行してきているのです(「中ボケ」の段階で初めて、『前頭葉機能を含む/脳全体の機能が、異常なレベルに衰えが進行して来ていることが、確認されることになる』ことに注意!!)。
※3   加えて、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が、更に継続されることが原因で(に起因して)、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を更に進行させていくことにより、そのことを反映した症状の重症化が進行していき、複合機能体である『前頭葉機能』の要の構成機能である『注意の分配力』の機能が殆ど働かなくなっている段階、発病の末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)の段階へと進んで行くことになるのです。
※4  『AD型認知症』は、①『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベルに、②厳密にリンクした、③「三段階に区分(小ボケ、中ボケ、大ボケ)」される、④『類型的な症状』が発現して来るのが特徴なのです(「改訂版30項目問診票」)。
 
(4)  このことを脳の機能面から言い換えると、『①「前頭葉機能が正常なレベルを保てている限り」は、②「AD型認知症の発病は、絶対に起きてこない」ということなのです(発病者は、必ず、『前頭葉機能』⇒「左脳」⇒「右脳」⇒「運動の脳」の順番に、異常なレベルに機能低下が進行して行くという『厳密な順番が、確認される=4689例に上る発病者の「脳機能データ」』が根拠)。
※1 即ち、「AD型認知症」を発病しない方法(発病時期を先送りする方法、身体が保つ限り脳も正常なレベルに保たせる方法である『発病自体を予防する方法』)とは、「前頭葉機能」の機能レベルを正常なレベルの儘に維持することが、唯一の方策となるのです!!!
※2  具体的な方法は、以下に詳細を説明するように、『仕事というテーマ』の遂行とは無縁の日々の暮らし方となる「第二の人生」を生きる「日々の暮らし方」の中で、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能を、日々しっかりと使ってやること、就中、「前頭葉の三本柱」の機能の要の機能である『注意の分配力』の機能の出番が出来るだけ多くなるような「脳の使い方」としての『生活習慣』を組み立てて、継続して日々実践することに尽きるのです。
※3   「意欲」⇒「注意の集中力」の機能に下支えられた『注意の分配力』の機能が、『評価の物差し=意識の首座=自我』による評価/注意/関心/観方に従い(に基づいて)、「実行機能」を駆使して、状況の理解と判断、状況判断に沿ったテーマの発想と選択、選択したテーマを実行する為の企画と計画、計画した内容の実行結果の洞察、推理、シミュレーション、シミュレーション結果の比較と選択、実行の決断が行われる過程を楽しみ、実行結果である成果を喜び、時には、生きがいに繋がる、『能の使い方としての生活習慣』の構築と継続的な実践の自助努力が、発病自体の予防(発病時期の先送り/身体が保つ限り脳を保たせること)を達成する為の『唯一無二の方法』となるのです。
※4 『生活習慣化』するということは、そうした「脳の使い方」としての『生活習慣』を何年間も継続することが出来るほどに長続きさせるということ。
何年間も長続きさせるには、「やっていて、楽しい」こと、「その時間を過ごすことが楽しい」こと、「そのことに従事していると、時間があっという間に経ってしまうと感じられる」こと、やった結果が喜びや生きがいに繋がり、またやりたくなることetc.が、『必須の条件』となるのです。
※5   そうした「脳の使い方」としての『生活習慣』を繰り返し、継続して実践する「第二の人生の生き方」が、喜びや生き甲斐を生み出す源となるときは、「AD型認知症」と言う病気に対する万全の備えが出来た難攻不落の堅固な城が築かれていることを意味することとなり、『ボケ(「AD型認知症」)』の発病とは無縁の(身体が保つ限り、脳も保たせられる)「第二の人生」を完走することが出来る』為の担保となるのです。
 
(5) 最も権威があるとされているのは、米国のハーバード大学やMITが牽引し、我が国の東大や京大や理研(MIT研究室/利根川進)が牙城の「アミロイドβ仮説」なのです。
※1 「アミロイドβ仮説」には大きく、仮説としての「五つの前提条件」が、想定された上で、主張内容が構築されています。
第一に、(AD)型認知症の発病/症状の進行は、「器質的な病変」が原因であるとする、憶測がベースでの内容。
第二に、発病/症状の進行との間の『因果関係』の実証が出来ない儘に、強弁されてきた憶測レベルの仮説、(「アミロイドβ」の蓄積により生成される「老人斑」の持つ毒性が、情報を連絡している神経細胞の大量死を招くことに因る)「記憶障害」が惹起される為に、発病/症状が進行するとの内容。
第三に、アミロイドβの蓄積量の増加が「記憶障害」の症状の進行及び拡大の原因であるとする内容。
第四に、「記憶障害」の症状の進行と拡大により「AD型認知症」の発病/症状が進行していくとの内容。
第五に、アミロイドβの蓄積を除去し、又は蓄積量を抑制することが、「AD型認知症」の症状の進行の抑制となるとする内容。
※ 2  実は、これら五つの想定及び主張内容(仮説)の全てが、重大な誤解、重大な誤りなのです。
※3『アミロイドβ』の蓄積により「老人斑」なるものが生成され、その毒性が情報を伝達する機能である神経細胞の細胞死を招来させて「記憶障害」の症状が発現してくることにより、「AD型認知症」が発症するとする「仮説」である『アミロイドβ仮説の主張内容は、誤り』なのです。「アミロイドβ」の蓄積を防止したり、抑制したり、除去したりしたからと言って、「AD型認知症」の発病を予防することは出来ないし、症状の重症化の進行を抑制することも出来ないのです。
※4 何故なら、「アミロイドβ」の蓄積(その結果としての老人斑の形成)と「AD型認知症」の発病及び症状の重症化との間には、肝心の因果関係自体が存在していないからなのです(私たち『二段階方式』は、因果関係が不存在であることを実証できている『3種類の脳機能データ』を提示出来ているのです=厚労省にも提示済み!!)。
 
(6)私たち「二段階方式」が問題提起している「小ボケ」や「中ボケ」迄の(本当の意味での早期の段階)で「AD型認知症」の発病を見つけて(早期発見)、「脳のリハビリ」(「脳の使い方」としての「生活習慣」の改善)を密に、且つ、継続的に実践すれば、治すことが出来る(「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能が正常なレベルに改善されることにより、認知症の症状が消滅する)及び/又は、症状の更なる進行を抑制出来るのです(「住民参加型の五地域予防活動の実践展開の指導に因る」疫学的方法により、このことを実証済み!!!)
※ このことは即ち、「AD型認知症」の発病の最初の段階である「軽度認知症」(小ボケ)の段階及び次の段階である「中等度認知症」(中ボケ)の段階までの間では、当該の「仮説」が主張する不可逆的な性質としての『老人斑の生成に因る神経細胞の大量死と言った「器質的な(病態)」は起きてきていなかったことの証拠でもあるのです。
(7)米国精神医学会が策定した「AD型認知症」の診断規定である「DSM-Ⅳ」の規定が、「第二要件」で確認を要求している失語や失行や失認(紛い)の症状が発現してくる段階、具体的には私たち「二段階方式」の区分で言う末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)の段階の更に後期の段階(30点が満点であるMMSEの得点が、一桁の得点にしかならない迄に「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能が、衰えてきて発現して来る)「極めて重度の症状」にしか関心がないが為に、逆にそうした重度の症状が、初期症状だと『見誤っているだけ』❕
 
&3  『前頭葉』機能の活性化の意味
(1) 『第二の人生』を生きる高齢者である、皆さんの誰もが体験してきた「第一の人生」では、「仕事」と言う「テーマ」があるので、毎週、毎月或いは毎年、遂行すべき大きな/それなりの「命題」があり、達成すべき「目標」があり、そうした状況の下では、自分が置かれている状況の判断や状況判断に沿った「テーマ」の発想や発想したテーマの適切な実行内容及び実行手段の組み立て等について、「時間を忘れて」考察し、考え抜き、独創的な考えや様々な工夫を思いつく為に、「意欲」を掻き立て、「注意の集中力」を高度に発揮させ、更には、「注意の分配力」を活用して、あれこれ様々な条件や状況を想定してシミュレーションすることに全力で取り組むことになるので、その過程では、「意識」が覚醒した目的的な世界/場面での脳全体の司令塔の役割を担う『前頭葉機能』という脳機能が、フルに働く状態(「活性化」された状態)が生まれてくることになるのです。
※『脳が活性化されている』とは、脳の機能面からは、複合機能体としての「前頭葉機能]が、ひいては、『注意の分配力』の機能が、「実行機能」を駆使して、フルに働いている状態を言うのです。
 
(2)  私たち「二段階方式」は、「AD型認知症」の予防と「早期診断と早期治療」による回復/症状の進行の抑制という目的に特化した住民参加型の「地域予防活動」を北海道から九州に跨る全国的規模、452数の市町村で実践指導してきた中で、『脳イキイキ教室』に参加している高齢者全員について、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能の機能レベルの一定の基準値による変化について並びに脳の機能レベルの変化(「二段階方式」の手技を活用して、客観的な基準に基づいて改善、維持、低下の三区分に判定)を招来することとなった加重要因である『脳の使い方』としての具体的な「生活習慣」の内容についての聞き取り(判定前数か月間/数年間の、「脳の使い方」という視点での具体的な「生活歴」の聞き取り)を定期的に、精密診断してきた極めて多数の/世界に誇れる質と量の「脳機能データ」を保有している(「管理ソフト」を開発し活用)のです!!!  
※1 過去に公開のこのブログで取り上げ、脳の機能面からのメカについて詳しく説明してあるように、「物忘れの症状」は「前頭葉の三本柱」の機能レベルの直接的な反映を示す症状なのであり、①一つには、「正常老化の性質」に起因して並びに、②もう一つには、「記銘時の記銘度」と言う要因に起因して、その頻度、程度及び態様が、様々に発現してくるものなのです。
※2  従って、『前頭葉機能の機能レベルが常態として改善した』と言える為には、「脳の使い方」としての「生活習慣」の改善と継続的な実践という根拠となる「生活歴の存在」が不可欠となるのであり、「脳の使い方」としての視点と意味で言う「生活習慣」の改善という「生活歴」の証拠データを基礎とした、『前頭葉機能』の機能レベルの改善の証拠データが、必要不可欠となるのです。
 
(3)  今日はそこに焦点を当てて、「前頭葉機能が活性化する」とは、そもどのようなことを言うのか、脳の機能という視点から、就中、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能という視点から、ひいては、世界中の認知症の専門家達から発病の予防は困難とされてきている「AD型認知症」の発病を予防する為の唯一の方法である「前頭葉機能」を含む/脳全体が活性化する「生活習慣」の構築とその継続的な実践の自助努力という「テーマ」についても(これは、私たち「二段階方式」独自の主張であり、見解なのですが、住民参加型の「地域予防活動」の実践では、当たり前の「テーマ」であり、実証済みのもの)、記述してみたいと思うのです。
※なお、「AD型認知症」の発病自体の「予防」と早期診断による「回復」を『明確な活動目的』とした住民参加型の「地域予防活動」の実践展開という「テーマ」は、世界中を見渡してみても例が無く、私たち「二段階方式」だけが為し得てきたものなのです。
 
(4) 「AD型認知症」の本態(正体)は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』なのであり、①「前頭葉機能」を含む/脳全体が活性化する「生活習慣」の構築と②継続的な実践の自助努力とにより、発病自体を「予防」し並びに「脳のリハビリ」(脳の機能レベルに見合った内容であって、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能が活性化する「生活習慣」の改善と継続的な実践)により、「AD型認知症」の症状を治す/改善する/症状の進行を抑制することを明確な目的とした(但し、本当の意味での早期の段階である「小ボケ」及び/又は、「中ボケ」の段階までが対象となる)住民参加型の「地域予防活動」では、「二段階方式」の手技を活用することにより、「脳のイキイキ教室」に参加している高齢者(但し、「正常高齢者」が原則であり、「小ボケ」は例外的な参加を許可)の『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベルの変化とその基礎となった「生活習慣=生活歴」の聞き取りにより、改善、維持又は低下の判定を定期的に実施し並びに、「脳のリハビリ」の実践指導とは、保健師さんの必須の業務として、一元的に実施管理を行うのです(二段階方式の手技の使用に対する診療報酬が極めて少額な為に、一定の規模での売り上げと利益の確保が不可欠な医師は、末期の段階で、MRIやCTやSPECTや、果ては、PETまで持ち出して、売り上げを稼ぐだけの診断にしか関心がなくて、「小ボケや中ボケ」の早期の段階で、「AD型認知症」の発病を見つける事には、無関心な為なのです)。
※1 その場合、私たち「二段階方式」の手技では、「前頭葉」機能の機能レベルの変化については「改訂版かなひろいテスト」を使用し、脳の後半領域の変化については「MMSE」を使用し並びに脳の使い方としての「生活習慣」の具体的な中身を聞き取り(「生活歴」の聞き取り)、客観的な基準に基づいて三者を総合的に判定するのです。
※2 この場合の特徴として、脳の後半領域の機能は、当該対象期間中の「生活習慣」の内容次第で容易に、且つ大きく変化するものなのですが、肝心の「前頭葉機能」の機能レベルについて一定のレベルでの改善という変化が認められる為には、当該対象期間中の「生活習慣」についての①密度の濃い改善内容と②本人の不断の実践の自助努力並びに③同居の家族による献身的なサポートという(三つの重要な要素)が確認される場合に限られるということに注意して下さい。
 
(5)「AD型認知症」の本態(正体)は、「使われる機会が極端に少ないこと」に起因して(加重要因)、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていく結果として、認知症の症状が発現し/症状が重症化していくところの廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる『生活習慣病』に過ぎないのです。
※1 米国精神医学会の診断規定である「DSM-Ⅳ」の規定の「第一要件」が、確認を要求している「記憶障害」の要因は、「AD型認知症」の根幹をなす(基盤となる)要因ではないのです。「前頭葉機能」の機能障害を惹き起こす要因こそ、「AD型認知症」の発病/重症化の進行を惹き起こす根幹をなす原因要因なのです。
※2 そして、「アミロイドβ」の蓄積による老人斑の形成により/「タウ蛋白」の蓄積による神経原線維変化により、情報を伝達する役割を担っている神経細胞の大量死が惹起される為に「記憶障害」の症状(「重度の物忘れ」の症状)が発現してくることに因り、「AD型認知症」を発症し/症状の重症化が進行して行くと主張している「3つの仮説」は、科学的/客観的で、因果関係を実証できる証拠データが、皆無の仮説、誤りダラケの単なる『憶測に過ぎない』のです。する
※3 私たちが日常生活を送るに際して「脳を使う」ということは、「本能」と言うレベルではなくて、「意識的/目的的」に何かを考え、発言し、会話し、行為し、行動し、言動するということなのです。その意識的/目的的な世界を構築し、統括し、支配し、コントロールしている脳機能、それが『前頭葉機能』と言う複合機能体としての脳機能なのです。私たち人間の脳を理解するには、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引し、『前頭葉機能』という複合機能体としての脳機能が、運航を支配する御者の役割を担っている「三頭建ての馬車」をイメージしてみて頂くと理解し易いのです。
(6) 言葉や計算や論理、或いは、場合分けといった「デジタルな情報」の処理を専管している機能が「左脳」という機能なのです。色や形や音や空間や時間や感情といった「アナログな情報」の処理を専管している機能が「右脳」という機能なのです。身体を動かすための「アナログな情報」を専ら処理している機能が、「運動の脳」という機能。
(7)  それら三頭の馬を制御しているのが、「意識が覚醒下目的的な世界」に於ける『脳全体の司令塔の役割り』を担っている「前頭葉機能」という複合機能体としての脳機能/「三頭建ての馬車」の御者の役割を担っているのが「前頭葉機能」と総称されている脳機能だと覚えておいてください。私たちが意識的/目的的に何等かのテーマを考え、実行しようとする世界/場面を構築し、統合し、統括し、支配し、コントロールしているのが、「前頭葉の三本柱の機能」を核心の機能とし、「評価の物差し」及び「実行機能」から構成されている複合機能体としての『前頭葉機能』という脳機能なのですから ❕
(8) 前回のブログで取り上げ詳細に説明したように、「記憶」も意識的/目的的な世界での脳の働きによるものであり、「前頭葉」機能が、特に、『注意の分配力を要とする前頭葉の三本柱』の機能が深く関与するものなのです。そして、「注意の分配力」の機能及び「前頭葉機能」という脳機能は、実は「マウス」には愚か、チンパンジーにさえも、備わってはいないのです。
※1 ところが、何故だかは知らないのですが、「アミロイドβ仮説」の我が国での牙城である東大や京大や理化学研究所は、檻の中で餌を探して彷徨するマウス(アミロイドβを注入したADマウス)の行動から、「記憶」に関わるデータを収集し、主張の根拠にしているのです。その解析に基づいて、「アミロイドβ」の蓄積量が記憶障害の症状の有無や程度に深く関係しているとの憶測がベースでの「仮説」を展開しているだけ。
※2  アミロイドβの蓄積を抑制したり、或いは蓄積を阻害/又は、除去する効能を有する薬(例えば、エーザイのレカネマブ)や方法(東大の光酸素化法)を開発することにより、「記憶障害」に起因した症状の発現を抑制し、或いは、防止することとなり、「AD型認知症」の発病を予防したり、症状の進行を抑制したりすることが出来るはずとの前提(仮説)に立った(But,因果関係を無視した)主張は、出鱈目な主張、憶測がベースでの妄想に過ぎないのです。
※3 その前提自体が崩れると、言い換えると、『「アミロイドβ」の蓄積量と記憶障害の症状の発現又は症状の重症化との間に因果関係が存在しない時及び/又は、記憶障害の症状が「AD型認知症」の根幹(基礎)となる症状ではないことが明らかとなった時、単なる誤解に基づく「仮説」だったということになる』訳なのです。そこで主張されている二つの「前提とされた内容」の両者共に、重大な誤りであることは、根拠となる「脳機能データ」の解析結果も交えて詳細に分析し指摘した通り。
 
&4「前頭葉」の個別認知機能群とその働きを支える「二重構造」の関係
(1)複合機能体である『前頭葉機能』の構成機能である『「評価の物差し」の機能及び「実行機能」が働くとは、どのようなことを言うのか?
「前頭葉の三本柱」の機能と私たち「二段階方式」が名付けている「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能が、『評価の物差し』の機能及び「実行機能」の機能の発揮及び発揮度(働き具合)を左右し、下支えしているということ、言い換えると、「機能発揮上の二重構造」の関係にあることを、先ず理解することが先決となります。
※1 ここに言う「機能発揮上の二重構造」とは、『意欲⇒注意の集中力⇒注意の分配力』と言う『三層の機能発揮構造』を基盤として、『注意の分配力』の機能が、『評価の物差し(意識の首座=自我)=脳の中のホムンクルス』の機能による評価/注意/関心/観方に従い(に基づき)、『実行機能』を駆使して、所定の目的を実行していく機能構造関係を言うもの(=By Tad)なのです。
※2 即ち、私たち「二段階方式」が世界で初めて発見し、「機能発揮上の二重構造」の関係/問題と名付けている「前頭葉」機能の構成要素である『評価の物差し』の機能及び実行機能」の機能の発揮及び発揮度の形成/発現に関わる機能構造の存在のことなのです【=Tadの「思考実験」が根拠】
※3  例えば、状況の「判断」という個別の認知機能を取り上げて説明すると、「意欲、注意の集中力及び注意の分配力」の機能の発揮度が、一定以上のレベルに高まった状態でないと、『「評価の物差し」の機能と「実行機能」との協働に因り機能が発揮される機能構造に在る/「前頭葉機能の個別の認知機能群」の一つの認知機能である「判断」という機能の機能発揮度自体も、必要な機能レベルには高くはならないと言うことなのです。
※4   私たち「二段階方式」が、「意識」という概念について、『意識の覚醒度(意識の覚醒の度合い)』という概念の必要性を問題提起している根拠が、ここに在るのです!!!
 
(2) 多岐に亘っていて、数有る個別の認知機能(理解、了解、了知、了承、思考、思索、考察、考慮、忖度、観察、監視、鑑賞、観賞、感傷、感動、抑制、反省、内省、忍耐、企画、計画、ケース・シミュレーション、創作、創造、洞察、推理、推察、推認、推測、推稿、詮議、詮索、想像、空想、妄想、探求、探索、追及、究明、研究、創意、工夫、比較、検討、評価、判定、判断、修正、選択、選定、排除、排斥、除外、厚生、構成、構想、構築、統合、分別、確認、確信、決定、決断、支持、指示、指揮、采配、統率、統括、総括等)の全てが、その機能を発揮するに際しては、「前頭葉の三本柱」の機能の機能レベルとその発揮度左右され、下支えられているという訳なのです。
 
(3)言い換えると、「前頭葉の三本柱」の機能の発揮度が何らかの原因で衰えると、「前頭葉機能」の個別認知機能の発揮度も低いものになるということ。
※1「前頭葉機能」の個別認知機能の発揮度は、「前頭葉の三本柱」の機能の発揮度に依存する機能構造となっていて並びにその上に、私たち「二段階方式」の手技を活用して集積した年齢別の『前頭葉』の機能レベルの正常な機能低下を反映した集積である1000例を超える数の「脳機能データ」の解析結果が示しているように、「正常老化の性質」が存在することになるのです。
※2 その「脳機能データ」が示しているのは、「前頭葉機能」の個別認知機能の『機能の発揮度』を左右し、下支えする働きを有する「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能には、『脳の使い方としての「生活習慣」の如何に拘らず、「加齢」と共にその機能が衰えていく』という性質(私たち「二段階方式」が「正常老化の性質」と名付けている性質)が、生来的に誰の脳機能にも内在しているということ。
※3 その「脳機能データ」によると、『「前頭葉の三本柱」の機能の働き具合は、「18歳から20歳代の前半の頃」がピークで、緩やかながら直線的なカーブを描きつつ衰えていくのです。そして、「第二の人生」が始まる60歳過ぎの頃には、ピーク時の半分くらいのレベルにまで機能が衰えてきていて、100歳に向かって、直線的に緩やかに衰えていくことになる』。
 
(4)「AD型認知症」発病の最初の段階、私たちの区分で言う「軽度認知症」(小ボケ)の段階では、「三頭の馬(左脳、右脳及び運動の脳)』が未だ正常な機能レベルに在るのに対して、御者である『前頭葉機能』だけが異常な機能レベルに在るのです。その「小ボケ」の段階で既に、話の中に入ってはいけなくなってきているという状況が生まれてきていることに、認知症の診断が専門の精神科医を含めて、専門家と言われている人達が気が付かないでいるのです。彼等は、『AD型認知症を、重度の物忘れが特徴の神経変性疾患だと誤解している』為に、「記憶の障害」が、「AD型認知症」の根幹(基礎)となる要因だと誤解しているのです。「小ボケ」の段階では、「記憶障害の症状」はその欠片も発現してこなくて、「前頭葉機能」の機能障害に起因した症状しか、確認できない。
※1 「認知機能の障害」が解明の対象テーマである「AD型認知症」は、「意識が覚醒した」世界、意識的/目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉機能の機能障害』の有無及び程度の精緻な判定が必要不可欠であるにも拘らず、世界中の権威機関は、「前頭葉機能の機能障害」に起因した一つのアウトプットであるにすぎない『重度の物忘れ=記憶障害』という誤った的に矢を射かけ続けている有様。
※2 このことに気づかない限り、MCI (軽度認知障害)とか言って、如何にも意味ありげな言葉や簡単すぎる定義概念を持ち出そうとも、本当の意味での早期の段階の判別には何の役にも立たないのです。結局のところ、「脳のリハビリ」により回復させることが可能な『本当の意味での早期』の段階、私たち「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階を見落としていて、回復させることも、症状の更なる進行を抑制することも困難で、為す術が何も残されていない末期の段階である「大ボケ」の段階でしか「AD型認知症」の発病を見つけられないでいる。
※3  「重度の物忘れ」の症状並びに「DSM-Ⅳ」の第二要件が提示する失語、失認、失行(紛い)の症状の外観的な確認だけで、AD型認知症の発病の有無を診断する『発病のレッテル貼り』及びAD型認知症の治療薬と称して居ながら、実際には、AD型認知症の症状の発現の仕方を昂進/又は抑制させる効能しか有していない薬、「対症療法薬」(興奮型のアリセプトが代表)を処方して、荒稼ぎする医療費に投入している血税の額は、単年度ベースで10兆円を超えてきている。
 
&5  脳の構造と機能面から見た「前頭葉の活性化」の意味
(1)「物忘れ」の頻度が減ってくると言うことを、脳の機能面から見てみると、以前に比べて、『記憶する際の「記銘度」及び「想起」の機能レベルが高くなってきている』ということ。
※1  記憶は、記銘、保持、想起という三つの行程を辿るものなのです。
「物忘れの頻度が減る」とか、「物忘れの症状が軽くなる」とかの現象が何を意味しているのかを考えることが、出発点となるのです。
※2   「脳機能データ」の解析から判明していることは、『対象となる情報を記銘するときの「記銘度」が高かったものは、良く保持され、良く想起されることになる』ということ。
※3 従って、「物忘れの症状が軽減された」ということは、対象となる情報を記銘する際の『記銘する力』が改善されてきている、言い換えると、「前頭葉の三本柱」の機能を構成している「意欲」及び「注意の集中力」の機能レベルが改善されてきているということ。
※4  但し、此処に極めて重要な問題が潜んでいるのです。
「意欲」の機能が改善されてくれば、『前頭葉機能の機能レベル』が改善されているというのに十分なのかという問題なのです。実は、「意欲」だけでは不十分なのです。「注意の集中力」の機能の改善も必要なのです。「注意の集中力」の機能が改善されていればそれで十分ということなのか。答えは、NOなのです。
※5「注意の分配力」の機能レベルも改善されているのでなければ、『前頭葉機能』の「潜在的な機能の発揮能力」が十分に不可逆的に改善されたという訳にはならないのです。
(2) どんな種類、程度及び態様のものであれ、『複数の対象を同時に並行して、且つ、重層的に、的確及び適正なレベルで処理』する為には、「意欲」、「注意の集中力」の機能レベルだけではなくて、『注意の分配力』の機能レベルが改善され、活性化している状態に在ることが絶対の条件となるのです。
※1 従って、何か特別の「テーマ」を日課として、半年間かそれ以上の期間継続して実行した結果、「前頭葉機能の機能レベルが改善した」と言えるためには、最も高度な機能である「注意の分配力」の機能の機能レベルが改善されていることが証明されないと、そうは言えないということ。
※2 そもそも、「注意の分配力」の機能というのは、(3つ以上の)複数の異なった「テーマ」を同時に並行して、且つ、重層的に処理する為の必要不可欠で、且つそれを専管する機能なのです。
 
(3) 私たちが、「二段階方式」の手技を活用して集積し、解析した「脳の機能データ」から説明すると、『MMSEの下位項目の項目困難度』で最上位に在る「想起」という機能は、「注意の分配力」の機能の機能レベルを最も強く反映する項目なので、「簡単な足し算や引き算をする」とか/仮名で書かれた簡単な内容のおとぎ話などを音読するなどの作業程度では、意欲や注意の集中力と言った機能について或る程度機能回復することは期待できるにせよ、「注意の分配力」の機能が機能回復する状態は、当該テーマの実行では、(使用される機会が無い)為に、作り出せないのです(注意の分配力の機能レベルの改善とは無関係)。従って、単に「以前に比べて物忘れの頻度が減ってきた」くらいのことで、『前頭葉の機能レベル』が改善された等と「曖昧でいい加減な尺度」を持ち出さないで頂きたいのです。
 
(4)「前頭葉機能」の潜在的な機能レベルの一定レベルでの改善、就中、「注意の分配力」の機能の潜在的な機能レベルの一定レベルでの改善を判定するには、私たちが独自に開発した「二段階方式」のような精緻な「神経心理機能テスト」によってのみ可能なことであって、たとえf-MRIやらSPECTやらPETを使用しようとも困難であることを付け加えて、問題提起しておきたいのです。血流量の増加や増幅と言う曖昧な基準では、「前頭葉機能」の機能レベルの一定レベルでの改善又は低下についての客観的で精緻な判定は出来ないのです。
 
(5) 更に付け加えると、「前頭葉の三本柱]の機能の潜在的な機能レベルを改善する為には、「脳の使い方」としての『生活習慣』の改善が必要不可欠の条件となるのであり、趣味や遊びや人付き合いや運動、或いは地域興し等の「テーマ」を脳の使い方としての「生活習慣」に積極的に取り込んで、自分なりの「生き甲斐」があり、「目標」があり、「喜び」があり、「楽しみ」が得られるような「生活習慣」を構築し、出来るだけ人多くのと交わる機会を得ながら、密に、継続的に実践することが求められるのです。
 
&6「AD型認知症(ボケ)」の「発病自体を予防」する方法
(1) 私たちが「二段階方式」の手技を活用して集積した14689例にも上る精緻な「脳機能データ」の解析結果によると、『私たちの意識的な世界を構築し、統括し、支配し、コントロールしている複合機能体としての『「前頭葉機能が正常な機能レベル」に保たれている限り、「AD型認知症」を発病することは、絶対に起きてはこない』のです。
※1 その為の必要不可欠の条件は、私たち「二段階方式」が、発病の「第二の要因」であり、発病を惹き起こす要因に定義している生活習慣、脳の使い方としての視点と意味で言うところのナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」(自分なりに追求する特定のテーマが無くて、生き甲斐無く、趣味無く、交遊無く、運動もせず、目標となるものが無い単調な生活習慣)の継続に陥らないことなのです。その為の効果的な手段というのが、「注意の分配力の機能が実行機能を駆使する出番」が、出来るだけ多くて、複合機能体としての『前頭葉機能』が、出来るだけ活性化する機会が多くなるような、生活習慣の継続的な実践なのです。
 
※2 「注意の分配力」の機能の出番が出来るだけ多くなるような脳の使い方としての「生活習慣」の実践により、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下を予防することが出来るからなのであり、肝心の因果関係について何等の実証も無しに、(アミロイドβ仮説)が提示しているような、『アミロイドβの蓄積による老人斑の生成等の「器質的な病変」が「AD型認知症」の発病/症状の進行を惹き起こす原因ではない。
※3  生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもないナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が継続されている状況下で、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行していくことに因り、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能が異常なレベルに衰えが進行して行くとき、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクする形で、「三段階」に区分される「AD型認知症」の類型的症状が発現し、重症化が進行して行くのです。
※4  それらの症状を子細に観察してみれば、「早期」の軽い段階であればあるほど、「記憶障害」の症状ではなくて/「前頭葉機能」の機能障害に起因した症状が発現して来ていることが分かり易いし、「末期」の段階、私たち「二段階方式」の区分で言う「重度認知症(大ボケ)」の段階の症状であっても、外観からでなくて、症状が発現して来る中身である「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能レベルという、客観的なデータ及び視点から深く検討し、観察してみれば、『概観的には「記憶障害」の症状の反映であるかの如くに見える、それら症状の全てが、「記憶障害」ではなくて「前頭葉機能]の機能障害に起因した、且つ、「前頭葉機能]を含む・脳全体の機能レベルを反映した症状である』ことが分かるのです。
 
&7  ボケ(「AD型認知症」の発病)とは無縁で『第二の人生』を完走する道標
(1)『脳が活性化している』ということは、これを言い換えると即ち、複合機能体である「前頭葉機能が活性化」していることを言うのであって、「前頭葉機能が活性化」しているということは、日々の生活の中で「前頭葉機能」の出番が多い(脳の使い方)としての「生活習慣」が構築されていて、且つ、そうした実践が継続されていることを意味するのです。その基礎となっている脳機能は、「前頭葉の三本柱」の機能である、「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能なのです。
※1  考えるべきは、個別認知機能の発揮度を左右し、下支えしている基盤の機能である、「前頭葉の三本柱」の機能の発揮度を向上させてことが、必要不可欠の条件となるのです。
※2  その最善の効果的な方法は、『出番を増やしてやり、しっかりと使ってやりさえすれば良い』ということ。
趣味や遊びや、人付き合いや地域振興、或いは運動の分野で、自分なりに関心や興味が覚えられそうな特定の「テーマ」を見つけ出して、出来るだけ家の外に出ていき、出来るだけ多くの仲間と交わる中で、自分なりに意欲が湧いてくるもの、注意の集中力が上がるもの、注意の分配力を使う場面が多いものを選んで、日々の、毎週の、或いは毎月の生活習慣の中に取り込んで、その実践を習慣化するのです。
※3 「AD型認知症」の本態(正体)が、「意識」が覚醒した/目的的な世界に於ける/脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉機能」の出番が極端に少ない(脳の使い方)としての『生活習慣』の継続に起因した病気、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であるということは、「AD型認知症」を発病しない為には、脳全体の司令塔の役割を担っていて、私たちの「意識的/目的的な世界」を構築し、統括し、コントロールしている「注意の分配力の機能の出番を増やしてやる」こと、標語的な言い方をすれば、『前頭葉機能を居眠りさせない!』ことが、必要不可欠の条件となるということなのです。
(2) ここで皆さんに一つ質問があります。クイズではないので、しっかりと「前頭葉機能」を駆使して考えて、貴方なりの答えを出して頂きたいのです。
さて質問です。
『「前頭葉機能が活性化」する「生活習慣」を構築する上で、一番重要な要素となるものは何でしょうか?』
※1  正解は、『人の輪の中に入っていき、人と交わる』ということなのです。住民参加型の「地域予防活動」の体験及び活動拠点となる『脳イキイキ教室』に参加されているお年寄りの皆さんが異口同音に語る言葉が、それなのです。『家に籠ってばかりの生活だった頃は、夫婦間での会話で、声を出して笑うなどということは無かった』、ましてや、独り暮らしの身で、『家に籠ってばかりの生活を送っている場合は、声を出して笑う等という機会は全くなかった』とおっしゃるのです。
※2『教室に通うようになり、皆さんと顔を合わすようになって、楽しくて、声を出して笑う生活が戻ってきた』と皆さん異口同音に語られるのです。
人の輪の中に入っていき人と交わるということは、相手の話に耳を傾け、語られるその内容を理解する上でも、どのような目線やら表情をして聞くのか、或いはどのような展開場面で相槌を打つのか、更には、自分なりの考えや意見をどのような内容でどのようにして語るのか、全てが、『注意の分配力の機能の出番が不可欠』である「前頭葉機能」の関与を必要とするのです。
※3   そうした場面が楽しいと感じられるとき、特に、あっという間に時間が経ってしまったと感じられるとき、貴方の「前頭葉機能」がフル回転していたということなのです。言い換えると、その間には、「前頭葉の三本柱」の機能である「意欲」、「注意の集中力」及び「注意の分配力」の機能が、フル回転していたということでもあるのです。 
※4私たちがこれまでに展開し、顕著な成果に因り実証してきた『住民参加型の地域予防活動』を棚上げにしていて(『政府大綱』の第一条の規定により、将来的な研究課題としての名目で、棚上げにされている)、公明党が要求する末期対策、川下対策であるに過ぎない『ボケても安心な社会づくり』の政策の制度化は、我が国を衰退させる世紀の愚策!!!
①(為す術が何も残されてはいない)末期の段階で発病を見つけるだけ発病のレッテル貼りをするだけの診断と症状の進行を抑制する効能は皆無である対症療法薬の処方』に投入している血税の額が10兆円超もの金額であり、②新規発病を野放しにして/症状の意重症化の進行を放置して/失語や失認や失行(紛い)の症状が確認されていて、日常の生活面でのセルフケアにも重大な支障がある為に「介護」が不可欠の高齢者に対する、『介護費用に投入する血税の額』が13兆円を超えてきているのです。①と②の両者を併せた額は、単年度ベースで(一般会計と特別会計の総額で)、優に23兆円を超える天文学的な規模にまで膨れ上がってきているにも拘わらず、野党も、マスコミも、問題にしないのです。
※5 『「AD型認知症」の発病自体の予防を明確な目的とし、且つ、「AD型認知症」対策に特化した活動である『住民参加型の地域予防活動』の国策化による全国展開の制度化と言う、私たち「二段階方式」の提案に対して、見向きもしないで、このまま新規の発病を野放しにして居ると、「介護保険制度」が、財政面から近い将来に破綻することが明白な状況にある。
※6 ただ単に「歌って、踊る」とか、「しりとりしながら散歩する」とかいうレベルの物ではなくて、脳の機能、特に必要欠くべからざる要因である「前頭葉」の機能レベルの判定とその基礎となっている「脳の使い方」としての「生活習慣」のチェックと改善指導とを科学的/客観的な手技として確立された「二段階方式」の手技を活用して実践すべき。
※7 自分なりに追求する特定の「テーマ」を選択して、自分なりの「目標」の設定が出来て、そうした「テーマ」の遂行と設定した「目標」の達成に向けての努力の過程、更には、「目標」の達成により、自分なりの「生き甲斐」や「喜び」や「楽しさ」が得られることが、「前頭葉の三本柱」の機能を活性化させることになるのです。
※8 そのことが、加齢と共に機能が衰えてきていた「前頭葉の三本柱」の機能の衰えのカーブを、更に緩やかなものに変えてくれることになるのです。
その反射的な効果として、「前頭葉機能」の構成要素機能である/個別認知機能の発揮度自体が高いものとなる、これこそが「脳の活性化」という脳の機能面からの変化なのです。
そうした「テーマ」を一つでも、二つでも、貴方の「生活習慣」に組み込んでいくことが出来たとき貴方は、身体がもつ限りボケ(「AD型認知症」)の発病時期を先送りすることが出来て、ボケとは無縁の「第二の人生」を完走することが出来ることになるのです。
 
(3)「第二の人生」は、脳の機能面から説明すると、左脳の出番が極めて多い「仕事」とは関係がない生活習慣となるので、「右脳」と「運動の脳」の活用が重要となるのです。
趣味や遊びや人付き合い、或いは地域おこし等の社会活動のテーマの中から、自分なりに関心があるテーマ、興味が持てるテーマ、継続してやっていけそうなテーマを選んで、自分なりの目標を設定して、実践の過程自体や状況が楽しめて、それにより更なる「意欲」が湧いてきて、そして目標の達成により「喜び」や時には「生き甲斐」が得られるような「生活習慣」、脳の使い方としての「生活習慣」を構築し、実践して頂きたいのです。
 
(4)  私たちの「前頭葉の三本柱」の機能には、誰であれ、生来的な性質としての「正常老化の性質」が内在されているので、加齢が進行して行くだけで、その機能は緩やかな直線的カーブを描きながら、正常な機能レベルの範囲の中で衰えていくもの。
 
(5) これと言った目標もなく、毎日を何となく過ごすだけの生活、脳全体の司令塔の役割を担っていて、私たちが「意識的(目的的)」に何かのテーマを追求し、実行しようとする世界を構築し、支配し、コントロールしている「前頭葉機能」と言う脳機能が居眠りをし始めたとき、「AD型認知症」という病気が、抜き足、差し足、忍び足で近寄ってくることになるのです。
丁度、日常の生活面での何等の自覚症状がないままに、幾種類もの合併症を惹き起こすあの恐ろしい「糖尿病」が忍び寄ってくるように⁈
 
              注)本著作物「Iー11」に記載され表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。
 
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『物忘れはボケの始まり』と言う格言は、重大な誤り。(I-10)

2025-06-07 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
&1「物忘れは、惚け(AD型認知症)の始まり」と言う格言は、誤り!
(1) 『意識の機能構造(ブログG-02~03~04)』について殆ど何も分かっていなくて、複合機能体である『前頭葉機能』や『注意の分配力』の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行と言う視点が無かった時代の権威者達が、外観からの観察方法だけで憶測した類のものに過ぎないのが(『物忘れ』)の症状。
(2) 「AD型認知症」についての/誤まりダラケの内容での診断基準である「DSM-Ⅳ」の策定者たちは、権威が絶大な専門機関に所属しているとは言え、彼等は、『AD型認知症を重度の物忘れが特徴の神経変性疾患だと誤解している為に、発病の結果としての『認知機能の障害』が「記憶障害」が原因で惹き起こされてくると誤解し、今日の主題である『注意の分配力』の機能も、それらの複合機能体である『前頭葉機能』が備わっていない「マウス」(ADマウスも同じこと)が、檻の中で餌を探して徘徊する行動を研究対象にして、憶測ばかりしているのです ❕
(3)  私たち「二段階方式」の主張内容は、個別の有償で有期の使用許諾契約に基づいた北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村での先駆的な実践活動により、正しいことが疫学的方法により実証されていて、有効性と有益性を実証する『住民参加型の地域予防活動』の顕著な成果の達成と『極めて多数例での精緻な脳機能データ』も集積されているのです。
(4) 様々な種類が数有る認知症の内の大多数、90%以上を占めている『AD型認知症』は、『意識が覚醒した目的的な世界』が関わるタイプの認知症なのであり、その本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』に過ぎないのです。 ❕
 
(5) 『AD型認知症』は、「第二の人生」を送る60歳を超える年齢の『高齢者』だけを対象として発病する『老年発症』が特徴でもある。
「AD型認知症」の発病は、左脳の出番が極めて多い『仕事と言うテーマ』とは無縁となる『第二の人生』が、20年も、更に人によっては30年も続くことになる「超高齢化社会」及び「超高齢社会」だけに特有な社会現象であり、発病することになるか/ならないかは、日々の「脳の使い方」としての生活習慣、『第二の人生での生き方問われる』ことになるタイプの認知症なのです。
本態が、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」に過ぎないので、『早期発見と早期治療である脳のリハビリの実践』により治せる/症状の進行が抑制出来るのです。
(6) 『評価の物差しの機能(=自我=意識の首座=脳の中のホムンクルス)』に因る評価/注意/関心/観方に従い、「注意の分配力」の機能が、様々な種類個別認知機能群である「実行機能」(Executive  Function)を駆使して、『メタ認知』する場面が多い/特定の継続的な「テーマ」の遂行という日々の暮らし方が、「注意の分配力」の機能の出番を増やすことにより、複合機能体としての『前頭葉機能』を活性化させることで、『前頭葉機能を正常なレベルに保つこと』が出来、発病自体を予防することが出来る(発病時期の先送り)のです。
※   ボケーッとした暮らし方を続けていると、身体が持つのに脳が持たない結果として、ボケ(「AD型認知症」)を発病することになる!
 
&2 我が国の将来を決定づける喫緊の政策課題
(1) 新型コロナ後の「経済活動の再生」が最大の重要項目となるのは当然のことながら、結婚適正年齢に在る若年労働者層に対する「正規労働者雇用」の達成に因る「非正規雇用」の出来るだけ大幅な削減が必達となるのです。
(2) 少子化対策は、僅かな手当の増額とか言う姑息な手段ではなくて、財界とも一体化して推進すべき、『結婚適正年齢に在る若年労働者層に対する非正規雇用割合の大幅な縮小』並びに同時に並行して制度化すべき『非正規雇用の大幅な活用による定年退職した 高齢者の再雇用による再活用』が不可欠となるのです。
※1 若年労働者層に対しては、結婚して子供を産んで貰い易い経済的な環境を制度的に整えて、高齢者用のパート勤務形態に因る再雇用に因り、少子化の進行に因る若年労働者の減少の一部穴埋めを図るべきなのです。
※2 パート勤務での再雇用に因り、『仕事』というテーマも一部に継続しつつ、第二の人生を生きることで、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続に因る、『前頭葉』機能の、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くリスクが大幅に軽減されることとなり、AD型認知症の新規発病者数が大幅に減少する効果が期待出来る。
(3) そのことに加えて、「AD型認知症」の新規発病の防止対策の制度化(川上対策である『AD型認知症の発病自体の予防』を明確な目的とし、且つ、「二段階方式」の考え方に基づき及び「二段階方式」の手技を活用した『住民参加型の地域予防活動』の国策化と市町村の保健師さんが一元的に実施・管理する形態での全国展開)が不可欠となる!
※1 川上対策である(発病自体の予防)を棚上げにした儘で(「政府大綱」の第一条の規定)、川下対策に過ぎない(ボケても安心な社会づくり)に、単年度ベースで23兆円超もの血税が垂れ流し状態なのです。このままでは、日本は衰退してしまうのです!
※2  『AD型認知症』の発病の予防並びに早期の段階の「小ボケ」、又は、「中ボケ」の段階で発病を見つけて(早期発見)、回復/症状の更なる進行を抑制する為に不可欠となる「脳の機能レベル」に応じた『脳のリハビリ』の実践指導(早期治療)の業務は、一定規模での売り上げと利益の確保とが不可欠である医療機関には不向きなのです(二段階方式の活動の初期に体験済み)。
(4) 第一の矢は、川下対策でしかない(ボケても安心な社会づくりの制度を廃止)して、川上対策である『AD型認知症の発病の予防の国策化と市町村の保健師さんが一元的に実施管理する体制下での全国展開』を制度化すること。
第二の矢は、結婚適正年齢層の非正規雇用の法的規制に因る『少子化の歯止め対策』。
※1  第二の矢を制度化し、実施する為に必用な額の原資は全て、第一の矢が稼ぎ出してくれることになることを注記しておきます。
※2  さて、本題は、『AD型認知症の発病の予防活動』の国策化による市町村が主体全国展開のことなのです。「末期の段階で発病を見つけて居るだけ」の診断と症状を治したり、症状の進行を遅らせる効能、治療の効能が無くて、単なる「対症療法薬」でしかない薬の処方だけの「医療費」に投入する血税の規模が、一般会計と特別会計を合わせた総額で(10兆円超)の規模にあることに、国民が関心を抱くべきなのです。
※3   こうした内容、診断とは名ばかりの診断費用の額並びに発病の予防や早期診断と早期治療による回復/症状の進行の抑制には目もくれないで(発病の予防を棚上げしていて)、発病が起きるままに放置して居て、症状の進行が進むままに放置して居て(現在処方されている4種の薬は、単なる対症療法薬に過ぎなくて、症状の進行を抑制する効能は無い)、症状が『末期の段階、大ボケ』にまで進行して、「介護」が不可欠となる「お年寄り」の数が、増加の一途を辿っていて、介護の費用に投入する血税の規模もまた、天文学的な規模(13兆円超)になってきている!
※4  発病自体を予防して(新規発病者を大幅に減らして)、出来るだけ早期の段階で発病を見つけて(早期発見)、『脳のリハビリ』(前頭葉が活性化する生活習慣への改善)の実践指導により治して/症状の進行を抑制して(早期治療 )、「介護」が不可欠となる末期の段階(大ボケ)に症状が進行するお年寄りの数を劇的に減らして、『真の意味で介護の予防』に貢献することが出来る政策を、国策として制度化し、実行すべきと考えるのです。
※5 それでも猶、末期の段階にまで症状が進行してしまって「介護が不可欠」の「高齢者」については、その全員について、「介護保険」で対応できる状況を作り出して、家族介護に因る弊害、現状社会問題となっている「認認介護」や、「介護離職」等を一掃すべきと考えるのです(介護離職した人の数は、累計で100万人を超えてきている!)。
※6  私たち「二段階方式」の主張は、世界中の権威とされる機関や人達の主張内容とは真反対の内容ではあるものの、北海道から九州に跨る全国452の市町村での実践展開により、極めて有効(発病の予防効果)で、有益な(費用対効果)具体的な対策が実践され、顕著な成果に因り主張内容が正しいことが疫学的な方法により実証済み!
 
&3 『DSM-Ⅳ』の規定内容の重大な誤りと問題点
(1) 米国精神医学会が策定した「AD型認知症」の診断基準は現在改訂されて、「DSM-Ⅴ」が最新版なのですが、要件が極めて曖昧な内容となり、一般化されてしまって、基準となりにくく、「DSM-Ⅳ」の規定内容が、医学会、医療機関及び行政機関に対する影響力を、未だに保ち続けている状況に在る。
 
(2)「DSM- Ⅳ」は、「AD型認知症」の発病であると診断するに際しては、認知機能障害(cognitive deficits )の存在を確認する条件として、「記憶の障害」(memory impairment)の進行(第一要件)の確認及び「失語、失認、失行(紛いの症状)、又は実行機能の障害を含む機能障害(cognitive disturbance)の進行(第二要件)の確認を要求している。
 
(3) ところが、『この規定内容自体に大きな混乱があり、重大な誤りが有る』ことが、見過ごされているのです。「記憶の障害」が発病を惹き起こす原因であるとする「第一要件」の規定内容も、失語や失認や失行(正しくは、紛い)の症状が発病を確認する基準となる症状(発病の初期症状)であると規定する「第二要件」の規定内容も、両者共に誤り!
 
※1「第二要件」に関しての問題を指摘すると、失語や失認や失行(紛い)の症状は、「注意の分配力」の機能及び「実行機能」の機能障害、言い換えると、前頭葉の三本柱の機能、評価の物差しの機能及び実行機能の「複合機能体」である『前頭葉機能』の機能障害(左脳、右脳及び運動の脳と言う三頭の馬が牽引する三頭立ての馬車の御者が眠り込んでしまっている状態) に起因して発現してくる末期段階の大ボケの後期、『極めて重度の症状』の例示なのであり、4者が並列的に規定されていること自体が、重大な誤りでもある。
※2「実行機能の障害」(disturbance in executive functioning)には、軽い物から重いものまで、様々な程度がある一方で、失語や失認や失行(紛い)の症状は、極めて重度の症状(末期の段階である大ボケの段階の、更に後期の段階で、初めて発現が確認される症状)であること並びに失語や失認や失行(紛い)の症状は、「前頭葉の三本柱」の中核をなす『注意の分配力』の機能並びに『評価の物差しの機能』及び『実行機能』の機能障害/即ち、それら三者の複合機能体としての前頭葉機能機能障害』に起因して発現して来る症状なのであり、論理的な誤りの規定でもあるのです。
※3   これらのことに加えて、第一の要件と第二の要件とは同時に確認されることが要求されているのです(cognitive deficits manifested by both )。
その結果、第一要件は、単なる記憶障害(例えば物忘れ)の症状ではなくて、「極めて重度の記憶障害」の症状であることが、要求されている。
その結果、専門の精神科医達も、『極めて重度の物忘れの症状』を確認して初めて/発病と診断しているという訳【この段階で発病を見つけても、症状の進行の抑制については、何も為す術はなく、「発病のレッテル貼り」だけの診断)。
 
(4) 私たち人間だけに特有な世界である『意識的/目的的な世界』では、「記憶に無いこと」について、思考することも、行為することも、行動することも出来るのです。例えば、新機軸のテーマの発想、或いは、作曲についての創意、工夫の例のように、『意識的な世界』における思考、発言、行為や行動は、「体験や知識」の記憶がなくても、実行することが可能なのです。『記憶』と言う機能は、重要ではあるが、意識的/目的的な世界にとって不可欠の機能ではない!
(5)『意識』が関わる世界、『意識的な世界』(且つ、目的的な世界)では、『注意の分配力』の機能こそ最も重要で、不可欠で、核心的な機能なのです。『注意の分配力』の機能は、『異なる3つ以上の意識及びテーマを同時に並行して管理し、処理』する上で不可欠の機能であり、『あの人は、頭の回転がとても速い』と言う言葉に代表されるように、とっさの判断及び処理に不可欠の機能でもある。
※注意の分配力の機能の基礎に「注意の集中力」の機能があり、注意の集中力の基礎に「意欲」の機能があるのです。私たち「二段階方式」が、前頭葉の三本柱の機能と名付ける意欲、注意集中力及び注意分配力の機能が、最も核心的な機能であることに、権威とされる機関(人達)が未だに無知なことが問題。
(6) 意識が覚醒している状態下では、基本的に『内容及び覚醒の度合いが異なる複数の意識が、同時に並行して存在しているのであり、それらの意識の構築、統合、分離、統括は、『注意の分配力』の機能が担っているのであり、分析、発想、比較、選択、企画、計画、検索、シミュレーション、推理、洞察、抑制、決定、決断、感動等の個別認知機能群の総称である『実行機能=Executive Function』の働き具合(機能レベル)を支配し、下支えている要の機能が、『注意の分配力』の機能という訳なのです(この機能発揮上の二重構造の存在に気付いているのは、世界中で、私たち二段階方式だけ!)。
 
(7) 記憶は、記銘し、保持して、想起するという過程を辿ります。
その際、記憶の対象となる事象についての記銘度が高い程、よく保持されて、よく想起されるのですが、記銘度の高さ/低さは、注意の分配力の機能の関与の在り方と機能の発揮度とに左右されることになるのです(海馬が、短期記憶と長期記憶とを区分けているとする仮説は、真っ赤な大ウソなのです=海馬の萎縮により、記銘に重大な支障がある『側頭葉性健忘症』は、『前頭葉機能』が正常なレベルに在ることが確認されるのに、極めて重度の物忘れの症状が発現する!)。
※1 記憶の対象となる事象の内容が何であれ、記銘するに際しては、左脳がらみの要素、右脳がらみの要素及び運動の脳がらみの要素が、全部または、一部の混在の状態で存在していて、如何なる状況下であれ、「必ずメタ認知が先行し、僅かに遅れて、連動し随伴する実体験認知」しているのであり、『注意の分配力』の機能の関与が不可欠であり、且つ、『注意の分配力』の機能の発揮度もまた、記憶の対象となる事象についての記銘度の差異に直接影響して来るのです(世界中の権威機関が、注意の分配力の機能について無知な為に、このこと自体についても、無知というしかない)。
※2  ①同乗者がある状態で、②BGMを楽しみながら、③同乗者との会話も楽しみながら、④信号の変化や景色の変化にも対応しつつ、⑤行き交う車の流れや動きの変化にも対応しつつ(異なる内容の①~⑤のテーマは、同時に並行して処理されているテーマ)、溝に車を落とすことも無く、車を運転出来ている後期高齢者である貴方が居るはずなのです。そのことを可能にしてくれている「要の機能」が、『注意の分配力』の機能。
※3  記銘の対象となった情報は、評価の物差しに因る評価/関心の差異に従い、注意の分配力の「配分量の差異」がもたらす差異並びに実体験との関わりに因る「意識の質感の差異」とにより、『記銘度が異なることになる』点に注意が必要。
※4  廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因り、『注意の分配力』の機能レベルが更に低下して行くにつれて、①異なる複数の意識の構築と管理並びに②異なる複数のテーマの同時並行処理及び③咄嗟の判断と処理について、『支障』が出て来て(小ボケ=社会生活面に支障)、『重大な支障』が出て来て(中ボケ=家庭生活面にも支障)、③殆ど機能しない為に対応が困難(大ボケ=セルフケアの面にも重大な支障)となる。
※5  (DSM-Ⅳ )の「第二要件」が確認を要求する失語、失認、失行(紛い)の症状は、記憶障害が原因ではなくて、『注意の分配力の機能が殆ど働かない』前頭葉の機能レベルに在る」ことが、真で/直接の原因。
※6「注意の分配力」の機能について、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行ったとき、末期の段階である「大ボケ」の(後期=MMSEの総得点が一桁)世界では、記銘は(想起の機能の発揮度も)極めて低いものとなる【結果⇔食事をしたことも直ぐに忘れる】。
『直接の因果関係』の有無と言う視点から言うと、『注意の分配力』の機能が殆ど働かなくなってきていることに起因した直接」のアウトプットが、失語や失認や失行(紛い!)の症状として発現してくるものなのです。記憶の障害に直接起因して発現してくる訳ではないのです。
 
(8)『AD型認知症』の発病は、「前頭葉の三本柱」の機能の「廃用性の加速度的で異常な機能低下」の進行が出発点!
注意の分配力』の機能について、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して来ている末期の段階、失語や失認や失行(紛い)の症状が発現してくる段階(大ボケの後期=極めて重度の症状)では、「評価の物差しの機能及び実行機能」の機能の発揮が、殆ど不可能な脳の機能レベルに在るのです(機能発揮上の二重構造の関係の反映)。⇔「評価の物差しの機能及び実行機能」が機能を発揮する度合い自体については、「注意の分配力」の機能が、左右し、支配し、下支えている機能構造をしているから。
 
(9)「前頭葉の三本柱」の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行してきた結果の反映として、機能発揮上の二重構造の関係に在る/「評価の物差し」の機能及び「実行機能」が働かないのでは、『前頭葉機能(前頭前野の穹窿部に局在する「前頭葉の三本柱」の機能、「評価の物差しの機能」及び「実行機能」の三者により構成される複合機能体)』は、正常なレベルでは機能し得ないのです。
(10)この機能構造の連鎖の反映を理解することが、『AD型認知症』が、「廃用症候群」に属する老化・廃用型の『生活習慣病』【『第二の人生』を送る上で日々展開される「脳の使い方としての生活習慣」、追及すべき特定の「テーマ」が無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い、ナイナイ尽くしの単調な生活習慣が継続する日々の暮らし方であることに留意する)であることを解明する上で、不可欠となる!
 
&4『AD型認知症』の発病/症状の重症化の「真のメカニズム」
(1)「AD型認知症」の症状は、『記憶障害が原因ではなく』て、①『前頭葉の三本柱』の機能(意欲、注意の集中力、注意の分配力を総称)の『廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行』という要因に起因した/『前頭葉の三本柱の機能の機能障害』に起因した/②『実行機能の機能障害』に起因した/③『前頭葉の機能障害』起因して、発現して来るもの。
※1 「意欲⇒注意の主注力⇒注意の分配力」の3層の機能発揮構造が基盤に在って、「前頭葉の三本柱」の機能⇒「実行機能」という機能の発揮構造が連鎖して存在することに因り、それらの機能の複合機能体である『前頭葉』機能の発揮が行われる『機能発揮上の二重構造が存在している』と、私たち「二段階方式」は、問題を提起し主張しているのです。
※2 私たち「二段階方式」は、&7で詳細を説明するように、「注意の分配力」を核心とする『前頭葉の三本柱』の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が、「評価の物差し及び実行機能」の、最終的には、それらの「複合機能体である『前頭葉機能』についての、廃用性の加速度的で異常な機能低下を連鎖的に惹き起こすことが直接の原因で、『「前頭葉機能」の機能障害という(認知機能の障害)が惹き起こされて来る』ことに因り、『AD型認知症』を発病することになると主張しているのです(発病の最初の段階が、「前頭葉機能」の機能障害の症状だけが発現する「小ボケ」の段階)。
※意識が関わる世界、意識的な世界(目的的な世界)における各種認知機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に因る各種機能の機能障害の進行及びその連鎖のアウト・プットという視点が、権威達には欠けている!
 
(3) 「DSM-Ⅳ」の規定内容は、重大な誤りが存するものでありながら、未だに、世界的に大きな影響力を有する規定。           
『この規定の内容が正しいものとの前提に立脚した学説』である「アミロイドβ仮説を筆頭に、3つの仮説」が、未だに世界中の医学界を席巻していて、我が国だけでなく、世界中の医療機関で、失語や失認や失行(紛い)の症状を確認して初めて、『AD型認知症』の発病との診断が行われているのです(精神科医は、「末期の段階」で発病を見つけて、「発病のレッテル貼り」をしているだけの診断)。
 
(4) その結果として、失語や失認や失行(紛い)の症状より、もっと軽い段階があるのを見落としているのです。それら軽い症状は、「AD型認知症」の発病としての症状ではなくて、『MCI(軽度認知障害)』であるとされ、「AD型認知症」の発病の前駆的段階であると説明されるのです。然も、『MCIの基準』が判定の手法としているのは、「物忘れの症状!」の外観からの観察だけ
 
(5) 我が国では、重度の物忘れの症状主観的な観察と判定に因る『MCIの基準』が判定基準とされ、「介護」が不可欠となる症状、実は極めて重度の症状が発現してくる時期を僅かでも遅らせることだけに的を絞った「介護の予防」措置が、市町村が担う重要課題として、制度化されている。
※従来から懸念されている「2025年問題」に加えて、新型コロナ感染回避策としての「三密の回避」に徹した生活習慣、極めて単調な脳の使い方としての生活習慣が、3年以上もの長期間継続されてきたことの結果として(アミロイドβが蓄積したではないので念の為)、第二の人生を送る高齢者達の間で「AD型認知症」の新規発病者(権威とされる機関や人達が見落としている、極く初期の段階、二段階方式の区分で言う「小ボケ」の高齢者)の数が、激増してきていることが見落とされている!加えて、発病者の症状の重症化が進行して来てもいる【小ボケ⇒中ボケ⇒末期の大ボケ】。
 
&5  発病原因に関する「アミロイドβ仮説の問題点」
(1) アミロイドβ仮説(我が国では、東大、京大、理化学研究所が牙城)が、世界的に通説の地位に在って、(アミロイドβの蓄積に因り生成される老人斑の持つ毒性が、神経細胞の大量死を惹き起こす為に記憶障害が起きて、その領域が拡大することに因り発病し/症状が進行すると憶測する仮説)は、主張されている原因と「AD型認知症」の発病/症状の進行という結果との間の『原因と結果の関係』、即ち、因果関係の存在を「未だに実証できていない」のです。
(2) 「アミロイドβ仮説」の主張者や支持者達は、『前頭葉機能』という脳機能も、『注意の分配力』という脳機能も備わっていない、「マウス」にアミロイドβを注入したADマウスの記憶行動を研究対象にしているのです(間違った的に矢を射かける愚を犯している)。
(3) AD型認知症が、私たち人間だけに特有な意識が関わること、意識的な世界(目的的な世界)が関わるタイプの認知症であることに気づいていなくて、『前頭葉機能』の機能レベルや『注意の分配力』の機能レベルという視点を持たないし、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベル(特に、複合機能体である前頭葉機能の働き具合)を精緻に判定し、評価出来る「手技」さえ持っていない。
 
&6  新たなターゲットを追求する医学会の現在の状況と結果の混乱
(1)『AD型認知症』の発病原因について世界中の医学会の状況は、アミロイドβ仮説、タウ蛋白仮説(神経原線維変化が犯人説)及びアセチルコリン仮説(アセチルコリンの不足が犯人説)という『3つの仮説』が提示され、未だに因果関係の存在の実証が出来ない儘に主張されている。
 
(2) 私たち「二段階方式」(エイジングライフ研究所)は、『AD型認知症の発病者は、必ず、前頭葉機能、左脳、右脳、運動の脳の順番に、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くこと』、『MMSE下位項目の項目困難度』が示す「項目が出来なくなって行く=関連する機能が衰えていく厳密な順番が存在する」こと、早期の段階(小ボケ及び中ボケ)について「標準的な滞留期間が存在すること(=小ボケは3年間、中ボケは2~3年間」)及び④「脳の老化のスピード差をもたらす生活習慣要因」が確認されること)等の極めて多数例に因る『脳機能データ』の解析結果から、即ち、「AD型認知症」発病者達だけに確認される多数で精緻な「脳機能データ」が示す「事象の事実」から、『AD型認知症』の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』に過ぎないのであり、『「アミロイドβ」の蓄積による老人斑は、「AD型認知症」の発病原因』ではなくて且つ、『「AD型認知症」の発病/症状の重症化の進行との間の因果関係が存在していない代物』、憶測だけが根拠の、無関係のものだと考えているのです。
※  アミロイドβ仮説を含む「3つの仮説」の全てが、上記4種類の「脳機能データ」が示す「事象の事実」を説明不可能なのです(=「3つの仮説」の主張内容は、誤りと言うことになる!!)。
 
(3) アリセプトを含む「4種の薬」
ドネペジル(エーザイのアリセプト)やガランタミン、リバスチグミンは、開発した製薬会社が強弁するような、症状の進行を抑制する効能(治療効果)を有してはいない、皆無なのです。認知機能の悪化及び服用による改善が主題でありながら、何故か、要の機能である『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルという視点も無ければ、その機能レベルの変化を精緻に判定する手技も持たない為に、効果の有無の評価が杜撰で、評価を誤っているだけ
※1 上記3種の薬には、『AD型認知症』の症状の進行を抑制する効能は皆無なのであって、それらの薬の服用に因る治療効果は何等確認できていないのです。
※2 症状の進行を遅らせる効能を有する治療薬ではなくて、単なる『対症療法薬(症状の発現の仕方を昂進させ、又は、抑制する効果があるだけのもの)』に過ぎないのです!!
 
(4)  『 AD型認知症』は、人間だけに特有な「意識的な世界」(且つ、目的的な世界)が関わるタイプの認知症なのであり、①注意の分配力の機能が異常なレベルに機能低下して機能障害が起きてくることを基盤としつつ、前頭葉の三本柱の機能、評価の物差しの機能及び実行機能から構成されている複合機能体としての『前頭葉機能』が、②廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させて行き、順次、異常なレベルに機能が低下して行くこと(機能障害の程度が重くなっていく)が真の原因で発病する認知症、廃用性症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病が『本態』なのであり、発病を予防したり、症状を治したり、症状の進行を抑制する効能を有する『薬』が開発されることは、「AD型認知症」の発病のメカに照らして、未来永劫、有り得ない事
 
&7  『AD型認知症』の本態と発病のメカニズム
被験者14689例 脳の老化のスピード差の要因 
 ② 
 
※『前頭葉』機能(改訂版かなひろいテストの実施)と「左脳及び右脳」(MMSEテストの実施)の機能レベルを判定すると、①(14689例で、小ボケ、中ボケ及び大ボケの全てを含む)の図のような分布図(全数調査)となる(①=『事象の事実』の脳機能データ)。
 
(1)様々な種類が数ある認知症の内の大多数、「90%以上の割合」を占めていて(その割合についても、権威達は二段階方式が提示する小ボケ及び中ボケの段階を見落としている為に、我が国での発病者数を600~700万人と予測している厚労省の予測数値よりはるかに多数の発病者が存在していることに注意)、世界中の権威とされる機関や精神科医達から現在もなお、『発病の原因が不明で、治すことが出来ないし、発病自体を予防することも出来ないタイプの認知症である』との誤った情報が発信され続けていて、発病の原因については、単なる憶測レベルのものに過ぎない「アミロイドβ仮説を通説とする3つの仮説」が提示されている状況に在る。
 
(2)『AD型認知症』は、正しくは、本当の意味での早期の段階である『小ボケ及び中ボケの段階で発病を見つける 』早期診断と『脳のリハビリ』の実践、早期治療とにより、症状を治すこと/症状の更なる進行を抑制することが出来るタイプの認知症なのであり、更に、『前頭葉が活性化する生活習慣』の構築と継続的な実践により、『前頭葉の機能レベルを正常なレベルの範囲に保ち続ける』ことに因って、発病自体を予防(発病時期の先送り)することが出来る認知症の典型!。
 
(3)『AD型認知症』の発病の第一の要因」は、60歳を超えた年齢の高齢者であること(老年発症が特徴)なのです。発病の「第二の要因」は、「第二の人生」を送る上で日々繰り替えされる「脳の使い方」としての単調な生活習慣』の継続、脳の機能面から説明すると、追及する「テーマ」が無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続です(猶、ここで言う「生活習慣」とは、脳の使い方としての『生活習慣』のことであり、食生活とは無関係のものであることに注意=「食生活で症状の進行を抑制できる」とする根拠のない書籍が出回っていますが、カロリンスカ研究所の多数の事例での分析結果に、偶然に入っていた事例というだけのことであって、「食生活とAD型認知症の発病/症状の進行」との間には、「因果関係自体が存在していない」のであり、誤りであり。食生活が症状の進行に影響することなどは、絶対に有り得ないことなのです)。
 
(4)第一の要因第二の要因という異なる二つの要因同時に並行して存在し重なり合うことに因る「相剰効果」に因り、意識的/目的的な世界を構築し、統合し、分割し、管理し、コントロールしている機能である「①前頭葉の三本柱の機能(意欲、注意の集中力及び注意の分配力を総称)」が廃用性加速度的異常機能低下が進行して、異常な機能レベルに衰えて行くことの連鎖機能構造面からの連鎖により、意識的な世界(且つ、目的的な世界)の要の機能である「②評価の物差しの機能」及び「③実行機能」(分析、理解、判断、発想、計画、企画、検索、洞察、推理、憶測、シミュレーション、比較、選択、抑制、決定、決断、感動etc.の個別認知機能群の総称=Executive Function)の廃用性加速度的で異常な機能低下の進行が、最終的には、(①/②/③/それら三者の)複合機能体としての『前頭葉機能』について、廃用性加速度的異常機能低下が進行して行く先に、『AD型認知症』の発病及び症状の重症化の進行が待っているということなのです(私たち「二段階方式」独自の見解!!)。
 
※1)「評価の物差しの機能及び実行機能」の機能の発揮度は、「前頭葉の三本柱」の機能、就中、注意の分配力の機能により下支えられ、支配され、コントロールされているという機能関係、「機能発揮上の二重構造の関係」が存在しているのです。
更には、意欲、注意の集中力、注意の分配力という3層で多重の機能構造と機能発揮度の面から、廃用性の機能低下の進行に際しては、注意の分配力、注意の集中力、意欲の順番に衰えて行くことになるのです。
※2) 『意識的(目的的)な世界』は、「三頭立ての馬車」が運行する世界と考えれば、理解し易いと思います。左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する馬車の御者が『前頭葉機能』なのです。即ち、意識的/目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っているのが『前頭葉機能』と総称される複合機能体なのです。
『AD型認知症』は、器質的な原因病変ではなくて(存在していなくて)、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が発病及び症状の重症化の進行を惹き起こしている真犯人なのです。
※3) 『AD型認知症』の発病者である場合は、前頭葉機能、左脳、右脳、運動の脳の順番に、廃用性の機能低下が進行して行くのが特徴なのです。
その意味で、二段階方式が「小ボケ」と称する段階では、馬車を牽引する役割に過ぎない左脳、右脳及び運動の脳は、全てが未だ正常な機能レベルに在るのです。馬車の運行を支配しコントロールしている御者である前頭葉機能だけが既に異常な機能レベルに在るのです。三頭の馬が正常な機能レベルに在ろうとも、御者が居眠りしている状態にある状況下では、馬車の正常な運行は期待出来ないのです。意識が覚醒している状況下での、全ての認知、思索、思考、発言、行為、行動、言動は、前頭葉機能の機能レベルを厳密に反映(リンク)したものとなるのです。
 
(5)『意識的/目的的な世界』における脳全体の「司令塔の役割」を担っている『前頭葉機能』が異常な機能レベルに衰えて来ている「小ボケ」の段階は、左脳、右脳及び運動の脳の全てが正常な機能レベルに在っても、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベルのアウト・プットは、異常なものとなるのです。言い換えると、「小ボケ」の段階は、言うまでも無く「中ボケ」の段階も、『AD型認知症』発病の本当の意味での早期の段階であるということ。
 
(6)  世界中の権威とされる機関や人達は、『DSM-Ⅳ』の第二要件が、「失語、失認、失行(紛い)の症状」が発病の初期症状であると規定しているその重大な誤りに未だに気づいていなくて、失語、失認、又は、失行(紛い)の症状(或いは、それ等よりも、更に重い症状)が確認されるお年寄りだけを発病者とする重大な誤りを犯しているのです。『失語、失認、又は、失行(紛い)の症状』は、MMSEを実施すると、『MMSEの総得点』が一桁の得点となる「発病者」だけに確認される症状、『極めて重度の症状』であることが分かるのです。
※    末期の段階である大ボケになってくると、「記憶障害」がらみの症状が目に付くようになってくる(But、記憶障害が原因で発現して来てはいないことに注意)のですが、初期の段階の小ボケや中ボケの症状は、記憶障害の症状が極めて少ないだけでなくて、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能が異常なレベルであることに起因した症状が特徴的なのです。末期の段階の症状しか知らない権威達(精神科医を含む)は、こうしたことさえ知らない!。
 
(7)上述のメカニズムが、『AD型認知症』発病のメカニズム(原因)であり、二段階方式が世界で初めて解明し、北海道から九州に跨る452の市町村での実践展開の指導により、主張内容が正しいことを、疫学的方法により実証済みのもの!
その詳細な内容については、厚労省の認知症施策推進室との協議の際に説明し、顕著な成果の脳機能データを提出済みのものなのです。世界中の権威とされる機関や人達の主張内容と真反対のものである為に、『介護の予防』というテーマ(介護が不可欠となる状態にまで、「AD型認知症」の症状が進行して行く時期を少しでも先延ばしする為の諸施策の実行)が、市町村での当面の課題とされている『政府大綱』の第一条の規定に在るように、将来の研究課題の地位に留まって居るのです。
 
(8)「発病自体の予防」というテーマに手が付けられないで、早期診断による回復にも手が付けられないでいるのです。CT、MRI、PETまでも動員しながら、失語や失認や失行(紛い)の症状(極めて重度の症状)の確認を待って、初めて発病と診断するという、「末期の段階」で発病を見つけて居るだけの診断(発病のレッテル貼りでしかない)及び症状の進行の抑制には効きもしない対症療法薬の処方の為の医療費及び介護に投入している血税の総額(一般会計と特別会計の合計総額)は、天文学的な規模に在ることに注意!。
 
(9) 発病自体の予防と言う二段階方式による極めて有効な減額対策が示されているのだから、喫緊の課題である国家財政の均衡に役立ち、国策化実施により得られる減少額を原資に、我が国の浮沈がかかっている『少子化回避対策及び地方の活性化対策』に投入することも出来るのです。
 
(10)介護の予防とは言っても、「物忘れの症状」の主観的な観察が主要件であるに過ぎない「MCI」(「軽度認知障害」)の基準に因る判定に頼っているだけでは、実効性は期待できないのです。感染の拡大が五波にも及んで、新型コロナ感染の回避策として有効な「3密の回避」に徹した『生活習慣』(脳の使い方としての単調な「生活習慣」そのもの)が、3年以上の長期に亘って継続されて来た状況下で、『AD型認知症』の新規発病者(小ボケ)が、激増してきている社会現象に、専門家で権威とされている機関や人達が、未だに気づいてはいないのです。加えて、症状の重症化の更なる進行が起きてもいる。
※ 『AD型認知症』の専門の研究機関や 診断が専門の精神科医は、本当の意味での「AD型認知症」発病の早期の段階である「小ボケ(滞留期間が3年間)」及び「中ボケ(滞留期間が2~3年間)」を見落としていて、無知であり、末期の段階である「大ボケ(発病してから5~6年が経過すると、末期の段階である「大ボケ」の初期症状が発現してくる)」のことしか知らないし、無関心なので、騒いでいないだけ。
 
(11) これまで騒がれてきた2025年問題に加えて、感染の拡大が五波に及んだ新型コロナ問題が新規発病者の増加に拍車をかけているのです。
※1 発病の予防というテーマに手を付けないで、介護の予防しかテーマにしていないと、早晩介護保険制度が財政面から破綻する状況が起きてくるのです。※2   年金原資の消費税化を発言しただけで、圧倒的に有利とされていた総裁候補が惨敗するような過去の事例もあって、介護保険料の更なる値上げなど到底無理。
※3 新型コロナ問題が落ち着いた現状では、「財務省出身の大臣や取り巻き」が極めて多い岸田政権に因る解散総選挙前には、『財政の均衡』という命題がマスコミを賑わすことになるのです。経済の回復による税収増は、輸出数量の増加と言う実態としてよりも、輸出企業に因る円安(ドルで稼いだ金額が円に換算される)による好決算が主体での大幅な利益に過ぎず、当面は、「出を制する」政策が最優先課題として求められることになる筈と考えるのです。
 
(12)その最も効果的で有益な施策が、様々な種類が数ある認知症の内の90%以上を占めている『AD型認知症』の『発病自体の予防』というテーマの国策化による全国展開の実施なのです。介護費用の総額の減少や発病のレッテル張りをしているだけの診断費用の総額の減少だけでなくて、高齢化率が高い地方や地域の活性化にもつながるから!。
※「AD型認知症」を発病した場合に備えて「節約と貯蓄に励む」高齢者の生活が、『発病自体の予防』となる方法/生き方の追求、『前頭葉』が活性化する「生活行動や生活習慣」の改善を求めて、第二の人生を生きる高齢者層の活動が活発化することによって、高齢者の人流の増加に因る経済の活性化効果が期待できることになる筈なのです。
 
                                 本著作物「I-10」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。
 
 
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ボケを予防する/第二の人生の生き方(前頭葉機能の活性化)』(I-09)

2025-06-07 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
※1 認知症全体の90%以上を占めていて、(治すことも、発病を予防することも出来ないタイプの認知症)であると世界中の権威機関から誤解されていて、発病の原因/メカ/機序等については、ハーバード大学とMITが牽引し、我が国では、東大、京大、理研(MIT研究室=利根川進)が牙城である『アミロイドβ仮説』は、『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』の正体を、重度の物忘れが特徴の神経変性疾患だと誤解していて、マウスやマーモセットを使った「記憶障害絡みの行動」のデータ並びに発病して、末期の段階の極めて重度の症状が確認されていた高齢者の『死後の脳の解剖所見』等を基礎とした憶測に因り、権威だけを傘に着た出鱈目な主張を展開し、世の中を惑わせているのです。
※2  私たち「二段階方式」は、『「AD型認知症」は、人類最大の難問とされている『意識』が覚醒した目的的な世界が関わり、『メタ認知』及びメタ認知に僅かに遅れて、連動し/随伴する「実体験認知」に基づく、発言や、会話や、行為や、行動及び言動に重大な支障が出て来る』ことに着目して、私たち人間だけに特有な世界である「意識的/目的的な世界」に焦点を定めて、意識が覚醒した目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている複合機能体としての『前頭葉機能〔①/「前頭葉の三本柱の機能(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の総称)」の機能、②/「評価の物差しの機能(=自我=意識の首座=脳の中のホムンクルス)」及び③/『実行機能【Executive Function】』の三者により構成されている複合機能体を言うものとする〕の機能レベルを精緻に評価し/判定できる「二段階方式」と呼称する独自の手技を開発し、「意識も/前頭葉機能も備わって居ない」マウスやらマーモセットやらといった「間違った的に矢を射かけ続けている」世界中の権威(機関)とは、異次元の世界である、『「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした/「三段階に区分される類型的症状」を指標化/実務化』していて、判定、指導及び予防活動業務に活用しているのです。
※3  「AD型認知症」の発病としての症状は、『前頭葉』機能を含む脳全体の機能レベルのアウト・プットそれ自体が、(「小ボケ」、「中ボケ」、「大ボケ」の三段階に区分される「類型的症状」)として、発現してくるものなのです。
 
&1 (プロローグ)
(1) 「アルツハイマー病」(アルツハイマー博士が見つけたことで知られ、生まれつき特定の遺伝子に異常が存する人だけが、発病の対象となる特殊な認知症であり、30~50歳代という若年での発症及び症状の重症化の進行が極めて速いのが特徴。認知症全体に占める割合は、僅か1.1%)、「AD型認知症」(発病/症状の重症化が進行するメカニズム/機序については、アミロイドβ仮説、タウ蛋白仮説、アセチルコリン仮説の3つの仮説が提示されているだけで、現在も猶、原因不明とされていて、「第二の人生」を送る60歳以降の高齢者だけが発病の対象となる老年での発症及び症状の重症化の進行が極めて緩やかなことが特徴。認知症全体に占める割合は、90%以上)、「脳血管性認知症」(認知症全体に占める割合が25%とされているが、大半は、「AD型認知症」を誤診していて、認知症全体に占める割合は正しくは4.6%程度)、「二次性認知症」(慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症など、病気が原因で認知症の症状が発現する認知症であり、認知症全体に占める割合は2.3%)等、認知症(ボケ)には、様々な種類が有る。
(2)  精神科医が提示する「若年性アルツハイマー型認知症」は、この世に実在していない架空認知症であり、それらの多くは、『若年での発症が特徴であり、器質的な原因病変に因る極めて重度の記銘力障害に因る重度の物忘れが特徴であるが、「AD型認知症」発病の末期患者である「大ボケ」の段階の発病者とは異なり、 『前頭葉機能が正常なレベルに在ることが特徴』の「側頭葉性健忘症」を単に誤診しているだけ』なのです。
前頭葉機能』の機能レベルを精緻に判定出来れば、両者の鑑別は極めて容易に出来るものなのですが、外観からの重度の物忘れの症状だけでの診断の為に、精神科医が両者の鑑別が出来なくて、誤診しているだけ。
(3) 『AD型認知症』については、米国精神医学会が策定した診断基準である『DSM-Ⅳ』の規定内容も(その改訂版である「DSMーⅤ」の規定内容も)、更には、アミロイドβ仮説を筆頭(世界的に通説)とする「3つの仮説」が提示する内容も、全てが、誤りダラケなのです。
 
&2(私たち「二段階方式」が世界に誇る脳機能データは、多岐にわたる)
(1)  「AD型認知症」は、「前頭葉機能」を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「三段階(小ボケ中ボケ大ボケの三段階)に区分される類型的症状」が発現してくるのが特徴。
(2) 「AD型認知症」は、意識が覚醒した目的的な世界が関わる認知症なのです。その『意識が覚醒した目的的な世界』は、左脳、右脳及び運動の脳という3頭の馬が牽引する「三頭建ての馬車」を運行する世界であり、運行を支配し管理しているのが、『複合機能体である前頭葉機能』という脳機能なのです。
※1 『AD型認知症』の発病者は、(必ず、「前頭葉機能」⇒「左脳」⇒「右脳」⇒「運動の脳」の厳密な順番に、廃用性加速度的異常な機能低下が進行して行くこと=『事象の事実』)について、アミロイドβ仮説では、合理的な説明が不可能なのです【=即ち、アミロイドβ仮説は、誤りとなる ‼ 】。
 
(3)  14689例に上る被験者(高齢者)の『脳機能データ』の解析結果(『MMSE下位項目の項目困難度』の指標について、アミロイドβ仮説では説明不可能なのです!!)。
  ②  
 
=「MMSE下位項目の項目困難度の指標=14689例の診察患者が対象)
※ 「AD型認知症」の発病者は、且つ、その場合に限り、MMSEの下位項目について、出来なくなっていく厳密な順番(脳の機能低下が進行する厳密な順番)が存在していて、『その順番は、必ず、上記に提示の通りとなる』のです。
 
&3 私たち「二段階方式」が提示する『廃用症候群』に属する「老化・廃用型」の『生活習慣病』が真の正体
(1) 様々な種類が数有る認知症の90%以上を占めている「AD型認知症」について、認知症研究の専門家とされる人達から『発病の原因が分からないし、症状を治せないし、発病自体を予防することも出来ないタイプの認知症である』とされていて、科学的な根拠がなく、憶測の類に過ぎない3つの仮説(アミロイドβ仮説、タウ蛋白仮説、アセチルコリン仮説)が、提示されているだけで、更には、世界中の製薬会社による「治療薬」の開発が悉く失敗に終わっている状況の中で、何等の対策が実施されないことに因り、末期の段階での発病の診断(「発病のレッテル貼り」)、症状の進行の抑制の効能が皆無であり、症状の発現の仕方を亢進又は抑制するだけの効能でしかない『対症療法薬』の処方と投与並びにセルフケアにも支障が出てきていて日常生活面での介護が不可欠なお年寄りの介護費用等に投入している『血税の総額』が、天文学的な規模(一般会計と特別会計の両者を合算した総額が、単年度ベースで、23兆円を超す規模)になっているのです。
 
(2) 私たち「二段階方式」は、世界中で唯一、『「AD型認知症」と「意識」との関わりを提示出来ていて』並びに『「AD型認知症」は、早期診断と早期治療により治せる/症状の進行を抑制出来るし、発病自体を予防できるタイプの認知症であることを、「疫学的方法」により実証出来ている』組織なのです!!!
 
(3) 論文を何処にも提出していなくて、実践が主体である私たち「二段階方式=エイジングライフ研究所」には権威もなく、情報の発信力にも乏しいのですが、「脳機能データ」の精緻さと「症例数」の多さ及び市町村での「実践による、疫学的な方法での主張内容の実証」という点では、世界にも例がない質と量を誇るレベルであり、近い将来に私たちの主張内容(『二段階方式』の考え方)が「世界標準」になると自負してもいるのです ❕
(4)「第二の人生」を送っていて、物忘れが気になるとはいえ、未だ「前頭葉」の機能が正常なレベルを保てていて、もし興味と時間があるお年寄りは、このブログを読んで、実践して頂きたいと思うのです。
 
&4  治せないのは、 精神科医達が見つけている段階が『遅すぎる』為
(1) 認知症の診断が専門の精神科医から「治すことが出来ない」とされている「AD型認知症」は、性質それ自体として治すことが出来ないタイプの認知症ではないのです!!!
『治すことが出来ない』のは、「精神科医が発病を見つけている段階が遅すぎるせい(末期の段階、「大ボケ」の症状を確認して初めて、発病と診断しているせい)なのです。
 
(2) 米国精神医学会が策定した診断基準である『DSM-Ⅳ』の規定を鵜呑みにして(現在の「DSM-Ⅴ」は、曖昧で適用基準とはならない代物)、「第二要件」が規定する失語失認、又は失行(実は、紛い)の症状を確認して初めて、「AD型認知症」の発病と診断する為、治すことが出来ないタイプの認知症であると誤解されているのです(私たち「二段階方式」が、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村での「住民参加型の地域予防活動」の実践指導による顕著な成果によって、(疫学的方法により実証済み)のように、『AD型認知症』は、発病自体の予防が出来る認知症の典型なのです!!
(3)「DSM-Ⅳの第二要件」が確認を要求している失語や失認や失行(紛い)の症状は、30点が満点の『MMSE』の得点が一桁になる「お年寄り」だけに確認される症状、『末期段階極めて重度の症状』なのです。極めて重度の症状である失語や失認や失行(紛い)の症状を出発点(初期症状だと誤解)として、それ等よりも更に重い症状だけが、「AD型認知症」の症状だと誤解しているだけなのです。
(4) そのこと自体が重大な誤り!!AD型認知症』は、発病した途端に、失語失認失行紛い)の症状が発現してくる訳のものではないのです!!
もっと軽い段階の症状、『脳のリハビリ』により回復させる/症状の進行を抑制させることが可能であり、私たちの区分で言う『本当の意味での早期の段階』である、「小ボケ」及び「中ボケ」の段階の症状があることを見落としているだけなのです。
 
(5) その上、「AD型認知症」研究の専門家と言いながら、科学的な根拠がなく、発病との間の因果関係の実証も出来ない、憶測に基づいただけの『仮説の類』(アミロイドβの蓄積により生じた老人斑の持つ毒性が、情報を連絡する役割を担っている神経細胞の大量死を惹き起こすことにより記憶障害が惹起され/領域が拡大される為に発病/症状が進行するとの仮説であり、現在の学界の通説であるアミロイドβ仮説を筆頭に、タウ蛋白仮説及びアセチルコリン仮説が提示されている)を振り回し、我が国社会に害毒を垂れ流しているのです。
 
&5 『早期診断』と『早期治療』にる回復/重症化の進行の抑制
AD型認知症』は、早期発見(私たち二段階方式の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の早期の段階で発病を見つける)と早期治療(『脳のリハビリ』である「前頭葉」機能を含む脳全体が活性化する「生活習慣」、「脳の使い方」としての生活習慣の改善の継続的な実践の自助努力)により、症状を治す/症状の更なる進行を抑制することが出来るのです。
 
&6  発病の最初の段階である「小ボケ」(軽度認知症)
(1)「小ボケ」の段階を脳の機能面から定義すると、MMSEで判定される左脳及び右脳は正常な機能レベルに在る(24点以上)のに対して、私たちが独自に開発した手技である『改訂版のかなひろいテスト』で判定される『前頭葉機能だけ既に異常な機能レベルに在る(不合格)のです。
 
(2)『前頭葉』機能は、脳全体の司令塔の役割を担っていて、左脳、右脳及び運動の脳という三頭の馬が牽引する「三頭立ての馬車」の『御者』が「前頭葉機能」という脳機能。意識的/目的的に何等かの「テーマ」を発想し、実行に移す世界の要である『意識』を創出し、構築し、支配し、統合し、統括していて、脳全体のコントロールタワーの役割を担っているのが、『前頭葉機能』!
 
(3) 従って、手足の役割でしかない左脳、右脳及び運動の脳の全てが正常な機能レベルに在ろうとも、司令塔の「前頭葉機能」が異常なレベルに在る「小ボケ」の段階の症状は、『前頭葉』機能を含む脳全体の機能レベルの直接の反映であるアウトプットそれ自体が、「AD型認知症」の症状となるのです。
 
※『小ボケ』の段階の症状は、単なる老化現象ではないし、一部の学者が提起しているような単なる行動の不活発病とか、脳のフレイルとか揶揄されるべきものではない。MMSEで判定すると、左脳及び右脳の機能は正常なレベルであるものの、『改訂版かなひろいテスト』を実施してみると、『前頭葉機能が異常なレベルに在る』ことが確認できるのです。
 
※ 『前頭葉機能』の機能レベルが正常であるか/異常であるかを、精緻なレベルで判定しさえすれば容易に鑑別できるものを、MMSE(又は、長谷川式)だけでお茶を濁しているから、軽い段階での「発病の有無の判定」が出来ない(見落としている)のです。
 
&7   正常から認知症へと徐々に移り変わる関連領域の分析
(1)  厚労省が、精神科を持つ僅かな数の大病院だけを『老人性痴呆疾患センター』に認定した為もあり、往時は、「AD型認知症」が精神疾患と誤解されていたこともあって、精神科医が診断を専門に行ったのです。唯一の例外が、浜松医療センターの脳外科だったのです。金子医師は脳外科を専門として出発し、脳外科医でありながら、途中から、認知症の診断を行うようになっていったのです。それが原因で、日本中から、軽い症状の人達から重い症状の人達までもが、雪崩を打って、訪れて来たのです。
 
(2) その結果、極く初期の症状に目が行き、その段階を精緻に判定できる手技を開発し、『前頭葉機能』を正常な機能レベルに引き戻す(「AD型認知症」の症状を治す)というテーマを追求し、最初は、施設の入居者であった「中ボケ」のお年寄りを対象とし、最終的には、市町村での地域予防活動{「小ボケ」及び「中ボケ」という極く早期の段階で、発病を見つける『早期診断』と『早期治療』(『脳のリハビリ』の実践)による回復/症状の進行の抑制及び発病の予防を明確な目的とした活動)へと進化して行ったのです。
 
(3)私たち「二段階方式」は、極く初期の『軽い症状』の患者の場合の観察として、『器質的な原因病変が存在していない』こと、『記憶障害の症状が確認されない』こと及び『「注意の分配力」の機能を核心とした「前頭葉機能」の機能発揮に重大な支障が起きた症状であること』が、特徴的であることに注目したのです(他の老人性痴呆疾患センターが、精神科医が専門的に診断し、重度の物忘れが特徴の神経変性疾患であるとの誤解から、重度の記憶障害の症状に焦点があてられた診断が中心であったのに対し、「正常から異常」に移行する境界を含む早期の段階を中心に研究したのです)。
※『DSM-Ⅳ』の規定や『3つの仮説』が、極めて重度の症状に関心を持ち出発点としたのとは正反対に、初期の段階の軽い症状に関心を持ったのです。
 
(4) 極く初期の症状に関心を持ち、未だに人類最大の難問とされている「意識的(目的的)な世界」における脳全体の司令塔の役割りを担う機能であり、「注意の分配力」が要の「前頭葉の三本柱」の機能が中核機能をなしている『複合機能体』としての『前頭葉機能』に的を絞った(By Tad)からこそ、発病及び症状の重症化が進行する原因であるナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続起因した廃用性加速度的異常な機能低下の進行という要因に気付くことが出来たのです。更には、『「治す」ことが出来ないし、発病自体を「予防」することが出来ない』とする学説の主張内容が重大な誤りであり、『「AD型認知症」というタイプの認知症こそが、早期診断と早期治療により治せるし及び/又は症状の更なる進行を抑制できるし、更に重大なことには、発病自体を予防することが出来る』ことを、世界で初めて解明し、疫学的方法により実証したのです
 
(5)私たち「二段階方式」の考え方と手技が、市町村に導入され/実践されるケースが相次ぎ、北海道から九州に跨る全国規模での導入と実践展開が急速に広まって行ったこともあり、保健師さんに実践してもらう為、内容をより深く体系的なものに改訂しつつ、より使い易い物へと深化させていき、実践の手引きとなる『実務マニュアル』{「二段階方式」の考え方と使用の手引き)を、何度も何度も改訂して来たのです(現行のマニュアルは3分冊で構成され、A4版で590ページの詳細で、根拠となる脳機能データが付され、各種の様式化が徹底されている!! )}。
 
(6) DNAの98%が同じとされるチンパンジーにさえも備わっていなくて、私達人間だけに備わる特有な機能であり、『異なる複数の「意識」を同時に並行して管理し、コントロールする為に不可欠の機能であり並びに異なる(3つ以上の)複数の「テーマ」を同時に並行して処理する為に不可欠の機能であり及び咄嗟の判断と処理に不可欠の機能である)『注意の分配力』の機能について、世界中の専門機関が、未だに無知なのです。
 
(7) 『前頭葉機能』の個別認知機能群(Executive Functionと総称されている )が、実際に働き及び十分な機能を発揮するには、私たち「二段階方式」が『前頭葉の三本柱』の機能と名付けている、「意欲」及び「注意の集中力」の機能は勿論のこと、要の機能である『注意の分配力』の機能が、正常に機能することが絶対的な条件となるのです{「評価の物差し」の機能及び「実行機能」の機能の発揮度を左右する『機能発揮上の二重構造』の問題が存在している=By Tad}。
 
(8)  現在置かれている状況を分析し、理解し、判断するにも、その時の状況判断に沿った「テーマ」を発想するにも、発想した「テーマ」の実行内容を企画し、計画するにも、実行した際の結果の洞察、推理、シミュレーションをするにも、シミュレーションの結果に基づいた選択を行って、最終的な実行内容を決定するにも、「異なる複数の意識を構築し、管理し、コントロールする為に不可欠の機能であり、異なる複数のテーマを同時に並行して処理する為に不可欠の機能であり、私たち人間だけに特有な機能」である『注意の分配力』の働き無しには、それらのいずれをも無し得ないこととなるのです。
※ その『注意の分配力』の機能はというと、『加齢』による正常老化の進行際も、更には、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行の際も、この『注意の分配力』の機能が(から)真っ先に衰えを開始して行くのです。
 
&8  脳の使い方としての「生活習慣」に起因した廃用性の異常な機能低下
(1)「AD型認知症」の発病原因は、①(一つは)、加齢に起因した機能低下「正常老化」の進行という要因であり、②(もう一つ別の要因)は、「脳の使い方」としてのナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に因る『廃用の異常な機能低下の進行』という要因。
 
①加齢に起因した正常老化の進行と言う要因に加えて、②自分なりに追求する特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の異常な機能低下の進行という加重要因の存在、(①と②と言う異なる二つの要因)が、同時に並行して存在し、重なり合うことに因る相剰効果』によって、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能が、廃用性加速度的異常な機能低下を進行させて行くことが、発病を惹き起こし及び症状の重症化を進行させる真の原因要因であることを、「脳機能データ」の解析により理論的に解明し、『マニュアル』の作成により実務化し、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村による『住民参加型の地域予防活動』の実践展開の指導の顕著な成果に因り、主張内容が正しいことを、(疫学的方法により)実証済み なのです。❕
 
(2)廃用性の加速度的で異常な機能低下が、発病/重症化の進行を惹き起こす原因要因である『AD型認知症』の場合、症状は、徐々に緩やかにしか進行していかないのが特徴。
最初の段階、ごく初期の段階を捉えるには、「前頭葉機能」、就中、『注意の分配力』を中核とした(意欲及び注意の集中力)の機能レベルを精緻に判定する「手技」が要求されるのです(『軽度認知症(小ボケ)』の段階を判定するには、PETでも無理なこと)。
機器の活用で/早期診断と称して、医療機関が、「AD型認知症」の発病を見つけているのは、『脳のリハビリ』により回復させることが可能な「早期の段階」(小ボケや中ボケの段階)ではなくて、回復させることが最早困難であり、末期の段階である「重度認知症(大ボケ)」の段階(為す術が何も残されていなくて、「介護の対象」)なのです。
 
&9   症状の進行の抑制が未だ可能な「中ボケ」(中等度認知症)の症状
(1) CTやMRIやPET等の機器を使用することにより、高額の診察料を稼ぐことは出来るのですが、「症状を回復及び/又は、進行を抑制」させることが可能な/本当の意味での早期の段階である「小ボケ」や「中ボケ」の段階で見つけることは出来ないのです。肝心要の「前頭葉機能」の機能レベルを精緻に判定出来るのは、世界中を見渡しても、私達の「改訂版かなひろいテスト」しか存在していないのです。
 
(2) 「AD型認知症」だけを対象として(特化して)、それに対する早期診断と早期治療に因る症状の回復/重症化の進行の抑制並びに発病の予防を目的とした活動の指導、市町村が実践する、「二段階方式」の考え方に基づき及び「二段階方式」の手技の活用による住民参加型の『地域予防活動』では、CTやMRIやPETの機器の使用が不要であるだけでなく、薬の処方も不要となるのです(全ての業務が医行為を含まないので、医師でない保健師さんが、全業務を一元的に管理できることが、『二段階方式』の手技の活用の大きなメリット)。
 
(3) 全国452の市町村で実施された、「二段階方式」の考え方に基づき、「二段階方式」の手技を活用した、「AD型認知症」の早期診断と早期治療による症状の回復及び/又は進行の抑制並びに発病の予防を明確な目的とした住民参加型の地域予防活動を、市町村の保健師さんが業務として一元的に実施管理することについて、医師や、医療機関からクレームが提起されたことは皆無なのです。
※ 症状の回復及び進行の抑制並びに発病自体の予防の為の「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能レベルの精緻な判定に因り、本当の意味での早期の段階の発病者(「小ボケ」と「中ボケ」)の判定と有効で有益な措置の実施(「脳のリハビリ」を目的とした生活習慣の改善指導)は、(一定規模での売上と利益が不可欠となる医療機関)にとっては、業務の対象とはなり得ない)からなのです。
 
(4)「AD型認知症」に特化して、更には、「脳のリハビリ」により回復させることが可能である早期の段階(「小ボケ」及び「中ボケ」)の判定(早期診断)及び早期治療(「脳のリハビリ」を目的とした生活習慣の改善の指導)並びに『発病の予防』だけを活動及び業務実施の対象としていて、「AD型認知症」の末期の段階(大ボケの段階)並びに「AD型認知症」以外の認知症及び認知症と紛らわしい他の病気であることが確認される場合は(「二段階方式」の手技により判定することが出来る)全て、関連する病院に紹介することがマニュアル化されているのです。
 
&10  「大ボケ」(重度認知症)の症状
重要なことは、「大ボケ」の症状が確認されるまでに、「前頭葉機能」を含む/脳全体の異常な機能レベルが低下すると、治すことは勿論/症状の進行を抑制することも出来なくなるのです。
『DSM-Ⅳ』の第二の要件の規定に依拠して診断を行う医師達は、失語や失認や失行(紛い)の症状と言う「大ボケ」の更に後期にならないと発現が確認されない『極めて重度の症状』の確認を待って初めて「AD型認知症」の発病と思い込んでいる為、『「AD型認知症」は治らないもの』と信じ込んでもいるのです 。
 
&11 「AD型認知症」発病のメカ
(1)  「第一の人生」では、左脳が主役となります。
ところが、左脳が専管する「仕事」とは無縁となる『第二の人生』を送っている60歳を超える年齢の『高齢者』(私たちが定義する発病の「第一の要件」)が、何かを「キッカケ」にして、心が折れて、何事に対しても『意欲』を喪失してしまい、『前頭葉機能』を積極的には使わない(前頭葉機能の出番が極端に少ない)ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を継続していると(私たちが定義する発病の「第二要件」)、出番が極端に少なくなり使われる場面が大幅に減った「前頭葉」機能が、廃用性の異常な機能低下を進行させていき、『前頭葉』の機能が異常なレベルに機能低下が進行して行きます。
 
(2) 『加齢』の進行に起因した脳の老化(機能低下)という『第一の要因』に加えて、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』が継続されることによる「廃用性」の異常な機能低下の進行という『第二の要因』の加重により、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能の老化(機能低下)が加速され、働きが急速に衰えていきます。異なる二つの要因が同時に並存する「相剰効果」により、『前頭葉』機能を含む脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくその先に、「AD型認知症」の発病及び症状の重症化の進行が待っているのです
 
注)『第二の人生」を送っていることが発病の要件となるのです。高齢者であっても、『仕事」が現役である(肩書だけを除く)お年寄りは、「AD型認知症」を発病することは無いのです。「仕事の遂行」と言うテーマがある(奥深い山中での畑仕事でも同じこと)ので、『注意の分配力』の機能の出番が多い生活になるのです。
 
(3)私たちが主張する「二段階方式」の主張内容(「AD型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」なのであり、早期発見と早期治療により治せる/症状の進行を抑制できるし、発病自体を予防することが出来る)は、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村での先駆的な活動である住民参加型の「地域予防活動」の実践展開により、疫学的に実証済みなのです。
 
(4)「加齢」に起因した機能低下(正常老化)のカーブを基盤とし、その基盤の上に、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の異常な機能低下が加重された結果が、発病/重症化の進行の『真の原因』なのです。
加齢に起因した『老化のカーブ』とは、全く異なるカーブであり、小ボケ、中ボケ及び大ボケの各段階の症状の根底には、「前頭葉」機能を含む脳全体の機能の廃用性の加速度的で異常な機能低下という要因が、核心的な要因として横たわっているのです(14689例もの「AD型認知症」発病患者の『脳機能データ』が、根拠!!
 
※『加齢』の要因だけに起因した機能低下の進行、「前頭葉機能」の機能低下(正常老化)のカーブの場合は、それだけでは、異常なレベルにまでは衰えていかないのが特徴。加齢に起因した機能低下の要因と廃用性の異常な機能低下の要因という、両者の同時並行存在により、加速度的で異常な機能低下のカーブとなることに注意。
 
(5)「脳のリハビリ」(「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能が活性化する「生活習慣」の改善と継続的な実践)による症状の回復及び/又は進行の抑制の可能性の有無及び程度から、私たち「二段階方式」は、「アルツハイマー型認知症」の類型的症状を『三段階』に区分しているのです。
「小ボケ」の段階 「脳のリハビリ」により治す/進行の抑制が、可能
「中ボケ」の段階 「脳のリハビリ」により症状の進行を抑制することが、未だ可能(但し、同居の家族の密な関わりが不可欠)
「大ボケ」の段階 「脳のリハビリ」により症状の更なる進行の抑制さえも、最早困難
 
&12 「DSM-4」及び仮説の提唱者に対する問題の提起
(1)世界中の認知症研究の専門家達が、『AD型認知症』の発病原因についての『DSM-Ⅳ』の第一要件の規定内容が正しいものとして受け入れ、加えて、第一要件の内容が正しいものとの前提に立脚した仮説、アミロイドβ仮説、タウタンパク仮説及びアセチルコリン仮説の「3つの仮説」が提唱されて来たのです。私たちは、「DSM-Ⅳ」の規定内容も、3つの仮説も、科学的な根拠がなく誤った内容であり、『憶測にすぎない』と考えています。その根拠は、私たちが集積した14689例に上る「AD型認知症」診察患者の「脳機能データ」の解析結果(事象の事実)なのです。
 
(2)「前頭葉機能」が最初に(から真っ先に)衰えて行き、『小ボケの段階の症状は、「前頭葉機能」の機能障害に起因したもの』であり、記憶障害の症状ではないのです。
 
(3)「MMSE」で判定される左脳及び右脳の機能について、衰えて行く厳密な以下の順番が存在する。その順番は、どのケースでも必ず
    想起、注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、図形の模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名となるのです。
 
(4) 発現する症状が「前頭葉機能」を含む脳全体の機能レベルに、厳密にリンクしたものとして、順次重いものになっていく
 
(5)症状を「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能レベルにリンクさせると、小ボケ、中ボケ及び大ボケの「3つの段階」に区分され、「脳のリハビリ」の実施による回復/進行の抑制の可能性は、小ボケ(可能)、中ボケ(未だ可能)、大ボケ(もはや困難)となる
 
(6)「小ボケ」の段階の症状が発現する期間は大体3年間で、「中ボケ」の段階の症状が発現する期間は大体2~3年間という「滞留期間」について/『標準的な滞留期間』が存在する
 
(7)上述の事象の事実として確認される(2)乃至(6)の内容を、科学的に、合理的に、体系的に、論理的に、且つ、矛盾なく説明できるのは、『「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する「老化・廃用型の生活習慣病」であり、早期診断と早期治療により治せるし/症状の進行を抑制出来るし、発病を予防することが出来る』と主張する私たち独自の、『二段階方式』の考え方だけなのです。『「3つの仮説」のいずれもが、事象事実としての上記(2)~(6)を合理的に説明することは不可能なのです『=即ち、「3つの仮説」の提示想定内容は、誤りとなる!』。
 
(8)『二段階方式』の考えは、権威がないことと情報の発信力に乏しいだけであり、全国規模での展開、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村において、『「AD型認知症」の早期診断による回復及び発病の予防を明確な目的とした住民参加型の「地域予防活動」』として、上記規模での市町村により、先駆的に/自主的に実践展開されてきた中で、私たち「二段階方式」の主張内容の正しいことが、疫学的方法に因り、実証されているのです。
 
&13 「AD型認知症」の症状からの回復及び介護の予防
(1)   さて、『治すには、どうしたらいいのか』。
第一の条件は、『早期診断と早期治療』なのです。『脳のリハビリ』により回復/又は、更なる重症化の進行を抑制させることが可能である本当の意味での早期の段階、私たちの区分で言う「小ボケ」(治す/進行の抑制が可能)及び「中ボケ」(進行の抑制が未だ可能)で見つけることが大前提なのです。
 
(2) 発病の末期の段階である「大ボケ」で見つけて居たのでは、「治すことは愚か、症状の更なる進行を抑制することも、もはや困難」なのです。
権威が言うことを鵜呑みにしないでいただきたいのです。『AD型認知症は、性質それ自体として治すことが出来ないものではない』のです。
 
(3)「DSM-Ⅳ」の規定の第二要件を鵜呑みにして、失語や失認や失行(紛い)の症状と言った(MMSEの得点が一桁になるまでに『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能が、廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させてきている)極めて重度の症状の確認を待って初めて発病と診断していることが重大な誤りなのです。治すことが出来ないのは、見つけて居る段階が遅すぎるだけなのです』。
 
(4)『自分なりの「楽しみや喜びや、時には、生き甲斐があり、それなりに時間が経つのを忘れて打ち込むことが出来るような、何等かの趣味や交遊や運動を自分なりに楽しみ、或いは、居住地域での地域活性化活動に関わり、自分なりに追求する「テーマ」及びテーマを具体的に実行していく上での「目標」がある日々の暮らし方』という、『キッカケ発生以前の生活習慣』に引き戻すことが、治す為/症状の更なる進行を抑制する上での「処方箋」となる。
 
注1)発病及び症状重症化の進行のメカから言うと、症状を治したり、症状の進行を遅らせたり、或いは、発病を予防する効能を有する薬が開発されることは、未来永劫有り得ない事。
 
注2)最近になって、AI技術の駆使による主張である、カロリンスカ研究所やランセット委員会や、我が国で言うと、国立精神・神経医療研究センターが唱えだした内容、「生活習慣」が「AD型認知症」発病の危険因子であるというのが正しいのです(但し、私たち「二段階方式」のやり方である「脳機能データを積み上げたうえでの結論」とは異なり、単に、多数例での分析結果に過ぎないので、食生活とか学歴とか間違った要素も交じっているレベル。
 
(5)『自分なりの「生き甲斐」や喜びがあり、それなりに時間が経つのを忘れて打ち込むことが出来るような、何等かの趣味や交遊や運動を自分なりに楽しみ、或いは、居住地域での地域活性化活動に関わり、自分なりの「目標」があった日々の暮らし方』という、『元々の生活習慣』に引き戻すことが、症状を治す為の『処方箋』になるのです(保健師さんによる脳の使い方としての「生活習慣」の改善指導が不可欠)。
発病前の本人の暮らし方を詳しく聞き取り、現在置かれている状況の下での「最善策」を探り、実行させるのです)。
 
※ 何等かの事情により、『元々の生活習慣』を取り戻すことが困難な状況にある場合は、それに代わり得るもの(趣味、遊び、交遊、運動、社会活動)を出来るだけ早く見つけることが不可欠となります。
 
(6)『脳のリハビリ』により前頭葉を含む脳全体の機能レベルを正常なレベルに引き戻すことが出来る(「アルツハイマー型認知症」の症状を治すことが出来る)のは、「小ボケ」までの段階のお年寄りなのです(同居の家族の献身的な関わりが期待できる場合には、「中ボケの早期=MMSEが20点以上」でも、例外的に、回復が可能となります)。
 
(7) 『AD型認知症』も、普通の疾患と同じこと。『早期発見、早期治療』が不可欠となるのです。小ボケ及び中ボケの段階で見つけることが出来た場合は、上述のように、本人の脳の機能レベルに見合った「脳のリハビリ」を実施することにより、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能レベルを正常なレベルに引き戻すこと及び又は、症状の更なる進行の抑制に因り、次の段階にまでは落とさないことが可能であり、そのことによって、「AD型認知症」の症状を治す/症状の更なる進行を抑制することが出来るのです。
 
(8) 何等かの理由や状況により、「脳のリハビリ」を実施しても治すことが出来なかった場合は、末期の段階である「大ボケ」の段階にまでは落とさないことが重要な目標となります。
中ボケ(家庭生活にも支障)までの段階で留めておくことが出来れば、介護は不要なので、『介護の予防』という大きな成果を獲得することが出来るからです。
※『脳のリハビリ』を実施したにも拘らず何らかの理由で治すことが出来なかった場合でも、「大ボケ」(セルフケアにも支障)にしないことにより『介護の予防』という成果が得られるのです。
 
&14 『AD型認知症』の発病自体を「予防する方法」
ⅰ)発病を予防する為の「生活習慣」の構築「五ヶ条」  
① 熱中し夢中になれる、趣味や遊びをできるだけたくさん体験し;
② 趣味や遊びを通じて、できるだけ多くの仲間と交わり;
③ 趣味や遊びや人付き合いや地域活動に、「生き甲斐」や「目標」や「喜び」や「楽しみ」を見つけて;
④ 精神的な張りと緊張感のある毎日を過ごしながら;
⑤ 速足の散歩やラジオ体操など、毎日、運動するのです。
 
ⅱ)発病の予防に関心を向けさせる為の鈎となる「交流の駅」の設営
(1) 早期診断(本当の意味での早期の段階である「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で発病を見つけること)により、実際に治して見せることが極めて重要なのです。
 
『「AD型認知症」は、仕事とは無縁となる「第二の人生」での脳の使い方としての「生活習慣」が、発病させたり、症状を治したり、発病を予防する上で、唯一絶対的な要因である』ことを地域住民に対し情報発信していくのです。「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で見つけて(早期発見)、『脳のリハビリ』(「前頭葉」を含む脳全体が活性化するための「生活習慣」の改善とその継続)としての「生活習慣」の改善(早期治療)により、実際に治して見せる事が、発病自体の『予防』というテーマに関心を喚起することとなり、更には、『発病の予防』対策、即ち、『「前頭葉機能」を含む/脳全体が活性化する「生活習慣」の構築とその実践』という「テーマ」に対しても関心を喚起し、努力させることに繋がるのです。
 
(2)その為の効果的な方法が、出来るだけ小さな『地域単位』で展開する『住民参加型の地域予防活動』の密な展開ということなのです。出来るだけ大きな効果を獲得するには、お年寄りが歩いて行き帰りできる距離に、頻繁に活用できる「交流の場」と「交流の機会」を提供する為の『交流の駅』を建設し、設営することが、反復し、継続するという重要な条件獲得上不可欠となるのです。
(3) その場にいること自体が、「他人との交流」を促し、必然的に、「前頭葉機能」の出番を多くすることに直結するのです。第二の人生を送っていて、暇を持て余しているお年寄り同士の交流、カクシャク老人との交流、若い世代との交流の場を提供するのです。家族間の、世代間の交流さえも少なくなってきている状況の打破にもつながり、お年寄りが多い地方の地域の活性化を呼び起こすのです。『人的な交流の活発化が、物的及び金銭的な活発な流れをも引き出し、地方の地域の活性化による「地方の創生」にも繋がる』のです。
 
注1)全国452の市町村の指導を副所長独りで担当という状態下では、『二段階方式』の手技を活用して『地域予防活動』を推進する保健師さんに対しての十分な『個別指導』を為し得なかったとの反省から、「二段階方式」の手技による『個別事例の判定と脳の使い方としての「生活習慣」改善の指導』及び『ボケ予防講演会』の講師を担当できる『女性の専門職集団』を養成したいと考えるのです。
 
注2)認知症の専門家達から『発病の原因が分からないし、症状を治せないし、発病を予防することが出来ない』とされている「AD型認知症」について、早期発見と早期治療による回復及び発病自体の予防を明確な目的とした『住民参加型の地域予防活動』の全国展開の為の要石として、女性の専門職集団が活躍することにより、『女性が活躍する社会』を実現する牽引車となり、更に、「早期発見と早期治療により、症状を治す」ことが、「発病の予防」に直結して、現状においては、要介護に陥った場合の自己費用の負担を心配して、日常行動を抑制し、費用の出費を抑制し、貯蓄に走る「お年寄り」の行動を転換させ、家に籠り勝ちの生活から家の外に出て行く生活に変えさせることにより、「交流の駅」を拠点にして、交遊し、獲得した仲間と共同して行う、地域の催事や祭りの復活等の地域興し活動が『地方創成』にも貢献すると考えるのです。
 
注3)お年寄りが居住地から歩いて行き来できる程の場所に、間伐材と竹で構築した平屋建ての家を建設し、開放するのです(閉鎖された学校の再活用策も有効)。交流の促進を目的とした『交流の駅舎』を建設し、更に、『お年寄りの脳のイキイキ度チェック』を恒常的に実施し、早期発見と早期治療による回復と発病の予防を徹底する制度の国策化を検討して頂きたいのです。丁度、血圧や体重を何時でも簡便に測定できるのと同様に、お年寄りの「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能レベルを「二段階方式」の手技の活用により簡便に/精緻に判定し(脳のイキイキ度チェック)、必要な場合は、脳の使い方としての「生活習慣」の改善の指導が行える場所にしたいと考えるのです。『発病自体を予防し及び早期診断により回復させる』ことが先決となるべきなのです。
 
(3)「二段階方式」の手技を活用した市町村による「地域予防活動」を展開するすべての市町村が体験することが有ります。「前頭葉機能」が活性化する「体験教室」として運営される『脳イキイキ教室』への参加者が、異口同音に発する言葉があるのです。『こんなに声をあげて笑ったことは、これ迄何年間も体験しなかったこと。教室に参加して、皆さんといろいろな世間話をするのが楽しくて、私の脳が生き返ったような気がする』という共通の認識であり、言葉なのです。「仕事」とは無縁になる「第二の人生」では、何か特別の「テーマ」というものが無くて、暇を持て余す日々。
 
(4)『時間だけは余る程有るのに、することが無い』毎日を過ごして暮らすことになり、『家に籠り勝ちの生活』が続くことになるのです。実は、そうした生活、暮らし方、脳の使い方としての『生活習慣』が、ボケの予備軍の創出、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者」(私たちが規定する、「AD型認知症」発病の「第一の要件」)達の「生活環境」或いは、「生活習慣」を「AD型認知症」を発病し易い生活状況に導き、落とし込んで行っているのです。
 
(5) ボケの予防対策、「AD型認知症」の発病を予防する第一歩となるのが、「家に籠り勝ち」のお年寄りを家の外に追い出して、他人と交わる場に出かけさせて、他人と交わる機会を与えることなのです。そこで必然的に「社会生活」に遭遇することとなり、「前頭葉機能」の出番、就中、『注意の分配力』の機能の出番が増えてくると言うことなのです。
 
(6) 老化による脳の機能低下であれ、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の機能低下であれ、最初に衰えを開始してくるのは、注意の分配力の機能なのです。そうした視点及び問題意識により提案するのが、『交流の駅』の建設であり、運営なのです。
 
(7) 『交流の駅』の運営費用は、市町村が負担し(原資となるのは、「介護関連の総費用」の金額の減額により獲得される資金)、運営は、地域に居住するボランティアが(自己のボケ予防対策ともなるので)主導しつつ保健師さんと協働するのです。その場合、当の保健師さんは、「二段階方式」の考え方に基づいて、「二段階方式」の手技を活用して、教室参加者であるお年寄りの『脳のイキイキ度チェック』(必要な個別のケースでは、「生活習慣」改善の為の具体的な指導を行う)が主たる業務となるのですが、運営も協働することが、『「AD型認知症」の早期診断と早期治療による回復及び発病の予防を明確な目的とする住民参加型の「地域予防活動」事業』の円滑な運営に寄与することにもなると考えるのです(交流の場と機会を与える『交流の駅』の建設費用は、「二段階方式」の考え方を高齢者に分かり易く説いた啓蒙の為の基本書の「ボケは防げる治せる」の高齢者世帯への国による配布による収益を基本の原資とし、更には、空き地、廃校の活用、空き家の借り上げの活用等)。
 
(8)日常的に他人と交わる機会を持つことが、『ボケ予防』の第一歩(の発病の予防)となるのです。
注1)「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で見つけて(早期発見)、『脳のリハビリ(早期治療)』(「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能が活性化する為の「生活習慣」の改善)により実際に治して見せる事が、発病自体の『予防』というテーマに地域住民の関心を喚起することとなり、更には、『発病の予防対策』ともなるのです。
即ち、『「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能が活性化する「生活習慣」の構築』という「テーマ」に対しても、地域住民の関心を喚起することに直接の効果として繋がるのです。
※『発病自体の予防活動の制度化/早期診断と早期治療による症状の回復及び進行の抑制(介護の予防)措置の制度化』の国策化が、我が国にとって喫緊の政策課題となるのです。
 
(9)最も効果的な一次予防対策となるのが、出来るだけ小さな『地域単位』で展開する「AD型認知症」対策に特化した住民参加型の『地域予防活動の密な展開』ということなのです。
 
※1『発病自体を予防し及び早期診断により回復させる』ことが先決となるのです(介護関連の総費用の減額について、回復と予防による効果が極めて大きい)。最優先の政策課題として頂きたいのです。何らかの理由で「大ボケ」の段階にまで症状が進んだお年寄りについては、その全員を対象としての「介護保険」制度の全面的な適用により、「老老介護」、「認認介護」、「介護離職」と言った超高齢社会で初めて発現した社会悪を一掃することが可能と考えるのです。
 
※2 その場合、当の保健師さんは、「二段階方式」の考え方に基づき、「二段階方式」の手技を活用して、予防教室参加者であるお年寄りの『脳のイキイキ度チェック』(必要な個別のケースでは、「生活習慣」改善の為の具体的な指導を行う)が主たる業務となるのです。
 
&15 早期診断による回復と発病の予防を明確な目的とした『住民参加型の地域予防活動
(1)国が指定し、当事者が望む組織と私たちとが共同して、例えば、能登半島地震の被災地であった市町村と被災しなかった日本海側の近隣の市町村とを併せた10の市町村で、『二段階方式』の考え方に基づき、「二段階方式」の手技の活用による『「AD型認知症」の早期発見と早期治療による措置、症状の回復進行の抑制並びに発病自体の予防を明確な目的とした住民参加型の『地域予防活動』の実践展開を3年間行うこと。
 
※「二段階方式」の考え方が正しいことの検証並びに「二段階方式」の手技の活用により、早期診断により、症状を治せる及び更なる進行を抑制出来ること並びに発病自体の予防が可能であることを検証する為のPRJである『検証PRJ』 の実施が有益と考えるのです。
 
(2)検証PRJの実施により、「二段階方式」の考え方が正しいこと実証され、権威ある機関との共同作業の実施により検証されることにより、『住民参加型の地域予防活動』展開の要となる市町村の保健師さんが、自信を持って活動できるだけでなく、『地域住民自身』も積極的に活動に参加することとなり、地域予防活動の展開を支える役割が期待される『地域のボランティア』が参画してくれる下地が出来ると考えるのです。
 
(3) 早期診断(本当の意味での早期の段階である小ボケ及び中ボケの段階で発病を見つけること)と早期治療(『前頭葉機能』の機能レベルに見合った「脳のリハビリ」の実践)により、実際に症状を治して見せる及び/又は症状の更なる進行を抑制して見せることが極めて重要なのです。
 
『「AD型認知症」は、仕事とは無縁となる「第二の人生」での脳の使い方としての「生活習慣」が、発病させたり、症状を治したり、発病を予防する上で、唯一核心的な要因である』ことを多数の地域の多数例により実際に治して見せることによって、地域住民全体に対し情報発信するのです。治して見せることが、『脳の使い方としての意味と支店で言う/ナイナイ尽くしの単調な生活習慣の継続』が、発病/症状の重症化の進行を惹き起こす//唯一で核心的な危険因子であることのインパクトある説得力を生むのです。
 
 
 
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「AD型認知症」予防の為の『万年カレンダー』語録(Iー14)

2025-06-07 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
&1  万年カレンダー
(1)  アルツハイマー病(アルツハイマー博士が、世界で初めて発見したことで知られる認知症。生まれつき特定の遺伝子に異常が存する人だけを対象に発病する特殊な認知症であり、認知症全体に占める割合は、1,1%程度 )、脳血管性認知症(25%は誤り。正しくは、5%!!)、二次性認知症、『アルツハイマー型認知症(末期の段階である大ボケだけでなくて、早期段階の「小ボケと中ボケも加えた数値が正しい!!)」認知症全体の90%以上を占める=(以下、「AD型認知症」と略記する)』等、様々なタイプの認知症が数有る中で、(その大多数、90%以上)を占めていながら、発病/症状の重症化が進行するメカについて、アミロイドβ仮説(世界的に通説の地位)や/タウ蛋白仮説(少数説の地位)や/アセチルコリン仮説(異説)等の仮説しか提示されていない『AD型認知症』の正体(本態)は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』に過ぎないのです(私たち「二段階方式」が、アミロイドβ仮説が出現してくる以前に、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村での先駆的な活動(有償/有期の使用許諾契約の締結下で、実践展開を指導)による顕著な成果により/疫学的方法により主張内容が正しいことを実証済みなのです。
 
※我が国は、公明党の要求等もあって、権威だけを笠に着た出鱈目な内容である『アミロイドβ仮説』を理論的根拠/此の世に実在していない架空の『若年性アルツハイマー型認知症(側頭葉性健忘症を誤診しただけのもの!!!)』を『隠れ蓑』にした川下対策である『ボケても安心な社会づくり』の政策により、末期の「大ボケ」の段階で発病を初めて見つけるだけの『発病のレッテル貼り』の診断及び症状の発現の仕方を亢進させ/又は抑制する効能しか有していない『対症療法薬(興奮型の「アリセプト」に代表される(症状の進行を遅らせる)効能が皆無である対症療法薬)』の処方の為の『①医療費』並びに、新規発病を野放しにしていて/症状の重症化の進行を放置していて/為す術が何も残されていない末期の段階である「大ボケ」の段階での『②介護の費用』とに投入している血税の規模は、単年度ベース(一般会計と特別会計の合計)での総額が、23兆円超と言う天文学的な規模となっていて、この先、更に規模が拡大して行く予想なのです。
 
(2)  万年カレンダー語録 (By Tad=有限会社エイジングライフ研究所が著作権を有していますので、引用には、ご注意を!)。
 
1日 :『出番が少ない
 あれもこれも ナイナイ尽くし 出番が少ない脳は、老化を加速する
 
2日 :『速足の散歩
 歩け歩け 魔法の散歩  速足の散歩が、意欲の機能を拡大させる
 
『速足の散歩』
 予防の為の特効薬 日に五千歩の散歩 これを目安に 出来るだけ安全に
 
3日: 『意欲の低下
 何事にも、やる気が起きない 意欲の低下が、認知症への黄色信号
 
4日: 『無我夢中
 時間の経過も 忘れて夢中に あなたの脳が 活性化していた証拠
 
5日: 『交遊の輪
 もっと増やそう 交遊の機会 人の輪に入れば 脳が活性化
 
6日: 『老化の速度
 誰でも加齢がもとで 脳は老化する 老化の加速は 貴方の脳の使い方次第
 
7日: 『先ずは挑戦
 好奇心と感動は 前頭葉の大事な機能 先ずは挑戦 趣味や遊びや地域活動
 
8日: 『自分なりにが大事』
 弱気と気後れ 脳の老化を早める要因 自分なりに歩み、求めよう 第二の人生
 
9日: 『右脳が主役
 仕事とは無縁となるのが 第二の人生 右脳が主役となる 趣味や遊びや交遊を
 
10日: 『脳活性化の条件
 脳の機能も筋肉と同じ 使うほど活性化し 機能が維持
 
11日: 『増える物忘れ
 年取れば 日々に気になる物忘れ 反省と工夫が効けば 年のせい
 
12日: 『時間が有り余る
 ナイナイ尽くしの 単調な日々の暮らし 趣味も無ければ 交遊も無し
 
13日: 『居眠り老化する脳
 脳の居眠り 脳には危険な暮らし方 テーマも目標も喜びも無い あなたの毎日
 
14日: 『自分なりの喜びを
 何かを見つけて 自分なりに得意な分野 喜びや生き甲斐が 脳には特効薬
 
15日: 『運動の脳の活用
 散歩に加えて 何かやろう運動を  前頭葉の出番が増えて活性化する
 
16日: 『右脳の活用
 左脳は生活設計 右脳は楽しい生き方に直結  自分なりに自分らしい右脳の使い方を
 
17日: 『家に籠る生活
 家に籠り勝ちの生活は 脳の危機 外に出て行き 人の輪と和を広げよう  
      
18日: 『意気消沈
 生活のリズムを崩す 気がかり、気落ち 意気消沈は、ボケの発病駅に直通
 
19日: 『興味や関心
 未体験への興味や関心とやる気 趣味、遊び、交遊、地域活動
 
20日: 『自分は自分他人は他人
 あなたの脳を元気にしてくれる秘策 自分なりの 自分らしい生き方
 
21日: 『継続が大事な老化予防の良薬
 脳がイキイキするとき 老化の予防 楽しくて 熱中できることが良薬
 
22日: 『日付が大切
 今日は何日 昨日も今日も明日も無い 日記をつければ 日も分かる
 
23日: 『発病の兆候
 キッカケの発生を契機に始まる単調な生活 発病の兆候は顕著な意欲の低下
 
24日: 『物忘れの正体
 記憶障害と認知症の発病との関係 老化の物忘れとボケの物忘れとの混同
 
25日: 『昼間に眠る 脳の居眠り
 脳の居眠りは 認知症発病の兆候 サボると居眠り 使うと活性化
 
26日: 『自分流を貫く
 第二の人生は自分流が正しい物差し  周りを気にせず 自分なりに楽しむ
 
27日: 『第二の人生の脳の使い方
 脳の使い方としての生活習慣の改善 右脳が大黒柱 運動の脳が支柱
 
28日: 『出会いが大切
 好奇心と感動は前頭葉の大事な支柱  人との出会いに趣味との出会い
 
29日: 『 身体の健康 脳の健康
 イキイキと生きるあなたの第二の人生 身体も健康 脳も健康を確保しよう
 
30日: 『 使わないと居眠るよ 』
 初心忘るべからず 吾が座右の銘 ボケの発病 脳の居眠り
 
31日: 『ボケるか、ボケないか真犯人
 脳の使い方としての生活習慣 第二の人生での日々の脳の使い方が決め手
 
&2  脳の機能面から説明する『アルツハイマー型認知症』の特徴
 
(1)  語録との関連説明
 
1日: 雨降って 転ぶとボケが 忍び寄る
   身体の転倒が 脳の転倒を呼び込むのです
 
2日: 亀のようにゆったり ウサギのように脱兎のごとく
   脳の老化のスピードは 毎日の脳の使い方が決めて
 
3日 仕事とは無縁となる第二の人生
   ボケるかボケないかは日々の脳の使い方次第
 
4日: ボケ予防 何をテーマにどう生きる
   自分なりの目標と生き甲斐が要め
 
5日: 考えて悩んだ果てに 見つけたり
   第二の人生 吾が生きる途
 
6日: 年取れば 堰切るごとの 物忘れ
   アレよ アレよと 言葉を知らず
 
7日: 抜き足 差し足 忍び足 いる
   居眠る間に忍び寄る 脳の老化と認知症
 
(2) 『AD型認知症』の発病の初期(入口)の段階であり、私たち二段階方式の区分で言う「軽度認知症(小ボケ」の段階は、左脳と右脳と運動の脳は正常機能レベルに在るのですが、意識が覚醒した/目的的な世界に於ける(脳全体の司令塔の役割)を担っている『①前頭葉』機能の働きだけキッカケの発生と継続を契機に心が折れて意欲を喪失してしまい、開始された『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣=自分なりに追及する特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊無く、運動する機会もなく、目標となるものも無い単調な日々の暮らし方、脳の使い方としての単調な生活習慣のこと』の継続が原因で、『②廃用性加速度的異常な機能低下の進行に因り、異常なレベルに衰えて来ている』のです。
『AD型認知症』は意識が関るのであり、意識が覚醒した/目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている複合機能体である『前頭葉』機能の内、最も重要で基礎的な働きを担う「前頭葉の三本柱」の機能である「意欲」、「注意集中力」及び「注意分配力」の機能が、廃用性の/加速度的で/異常な機能低下の進行に起因して、異常なレベルに機能低下が進行して来た為に、且つ、その結果として/『前頭葉』機能が最早的確/適切には発揮されなくなっている為に、メタ認知に重大な支障が起きて来ているのです。
 
「前頭葉の三本柱」の機能が、異常なレベルに衰えて来ていることの反映が、『評価の物差し』の機能及び『実行機能』の機能の発揮及び発揮度に直接反映される機能構造に因って(「機能発揮上の二重構造」の直接的な反映)、状況の分析、理解、判断や、実行テーマの発想や、実行内容並びに実行の程度及び態様の企画や計画や洞察やケース・シミュレーションや比較や選択や機転や感動や抑制或いは決断といった、「前頭葉」機能の構成要素でもある『①評価の物差し』の機能に因る評価/注意/関心/観方に対して及び『②実行機能(Executive  Function)』による個別認知機能の発揮及び「発揮度」並びに「認知度」に直接影響する為に、対象となる情報の認知及び記銘やその保持や想起並びに処理の面でも、機能の発揮が不的確で不十分なものとなり、思考、発言、言動或いは行動の面に現れて来ることになる(アウト・プットして来る)のです!!!
 
そのため、的確な状況の判断、発想、計画、創意、工夫、機転といった機能、或いは的確な見通しや意思決定などが要求される、「社会生活」の面で、程度や態様を含む種々の支障が出て来るようになるのです。勿論、発病の最初の段階である「小ボケ」の段階では、「家庭生活」の面にも「セルフケア」の面にも、何の支障も起きてはきません。それぞれの段階で必要とされる「前頭葉」機能を含む脳全体の機能レベル」が、夫々の段階毎に異なるからなのです。
※1 『AD型認知症』は、アミロイドβの蓄積(老人斑)が原因で惹起された重度の記憶障害に起因して発病し、症状の重症化が進行して行くと主張する「アミロイドβ仮説」の主張内容は、真っ赤な大嘘
「アミロイドβ仮説」の提示者/支持者達の誰一人として(レカネマブというえせ薬を開発しているエーザイも含めて)、『AD型認知症』の発病/症状の進行との間に存在するはず/すべき『因果関係について、未だに実証出来ていない』のです。 
 
※2  私たち「二段階方式」は、『アミロイドβ仮説は、100%誤り』であり、『アミロイドβの蓄積/老人斑の生成と「AD型認知症」の発病/症状の重症化の進行との間には、因果関係が存在していない』ことを実証出来ている、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルの変化に関わる『脳機能データ』/『AD型認知症の発病患者だけに確認される14689人の発病患者の解析データである特有な「脳機能データ3種類』を、厚労省にも提示済み!!!
 
※3  廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』が本態(真の正体)である『AD型認知症』は、『前頭葉』機能を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした、「三段階」に区分される『類型的症状改訂版30項目問診票)』が発現してくるのが特徴なのです。
 
8日: 初心忘るべからず 我が座右の銘 ボケの発病 脳の居眠り
 
(3) 私達の意識的な思考や行為、言動或いは行動は、脳の司令塔の役割りを担う『前頭葉』機能が、「左脳」や「右脳」や「運動の脳」と協働しつつ、且つ、それらを主導し、コントロールして実行されています。
  朝方目覚めて寝床から起き上がるにも、尿意を催して、トイレに行くにも、顔を洗って自分好みにお化粧するにも、ニュースを早く知ろうと新聞受けに新聞を取りに行くにも、朝食の用意のため電気釜のスイッチを入れるにも、今日の行動予定に見合った服に着替えるにも、それ等「意識的な世界/目的的な世界」は全て脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」機能の働きなしには、実行することが出来ないのです。
もっと正確な言い方をすると、「前頭葉」機能がちゃんと働いていないと、こうした行動を『必要とされるレベルできちんと実行することは出来ない』のです。「前頭葉」機能が正常なレベルで機能していて初めて、目的となる行動を、意図したレベルで、きちんと実行することが出来るのです。
 
(4)私たち人間だけに特有な意識的/目的的な世界では、自由意思に基づいた様々な条件設定の下で、「仮想空間である」自身の脳内での「メタ認知」機能の発揮により、 自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、状況判断に沿ったテーマを発想し、テーマの実行を企画し、計画し、実行結果を洞察し、推理し、あれやこれやとケース・シミュレーションし、ケース・シミュレーション結果に基づき比較し、選択して、最終的な実行の内容及びその程度と態様を決定し、実行の決断を下して、脳の各部(左脳、右脳及び運動の脳)に対して実行の指令を出し、メタ認知に僅かに遅れて連動し/随伴する『実体験認知』機能の発揮に因って、所定の目的を実行して行きつつ、その後の進行状態を、管理し、コントロールしているのが、『前頭葉』機能という複合機能体としての脳機能なのです【=By Tadの「思考実験」の成果!!】。
 
(5)赤字)で例示している上述した前頭葉機能の個別認知機能群のことを総称して『実行機能(Executive  Function)』と呼んでいるのですが、その際に、『評価の物差し(=意識の首座=自我=脳の中のホムンクルス)』の機能及び『実行機能』の機能発揮上の二重構造という問題が、存在していることに世界で初めて気づいたのが、私たち『二段階方式』なのです!!!
『評価の物差し』の機能及び『実行機能』の機能の発揮及び発揮度は{(「前頭葉」機能の個別認知機能の発揮に関わる『評価の物差し』及び『実行機能』の機能の発揮及び発揮度が、様々な場面で、どの程度及びどのように発揮されるのかという意味}、『意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能に左右され、下支えられている機能関係=機能発揮上の二重構造の関係』(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能がどの程度及びどのように発揮されているかに、依存し、左右されているという意味)という問題の存在なのです。
更なる問題を提起すると、『注意の分配力』の機能(私たち人間だけにしか備わらない特有の脳機能であって、内容及び覚醒度が異なる複数の意識を同時に並行して管理し並びに異なる『3つ以上の複数のテーマ」を同時に並行して処理する為に、更には、とっさの判断と処理に不可欠の機能)という機能の存在無しには、私たち人間だけに特有な世界である『意識的/目的的な世界』、意識的/目的的に何等かのテーマを発想し、実行に移す世界は、存在し得ないということなのです。
 
(6) 世界中の認知症研究の専門家達から、発病の原因が分からないし、治すことが出来ないし、発病を予防することが出来ないタイプの認知症であるとされてきている『AD型認知症』は、何等の器質的な原因病変が確認されないにも拘わらず、私達が意識的/目的的に何等かの「テーマ」を発想し、実行に移す際に、『社会生活』面、『家庭生活』面及び『セルフケア』の面という風に、様々な生活のレベルで、更には、様々な程度及び態様により症状が発現してくるという特徴が確認されるのです(「脳のリハビリ」の継続的な実践により、回復させ得ること及び/又は、症状の重症化の進行を抑制出来ることの可能性の有無及び程度により、小ボケ、中ボケ及び大ボケの「三段階に区分」するのが、私たち二段階方式の考え方なのです!!)。
 
(7) ①日常の簡単な挨拶程度の会話が困難な症状であれ(失語紛い)、歯を磨くに際しての、歯ブラシを片手に、茫然自失の症状であれ(失認紛い)、ズボンを頭から被ってを着る症状であれ(失行紛い)、『記憶』が核となる要因ではないのです。核となる要因とは、『注意の分配力』の機能が殆ど働かない為に、『メタ認知』機能が殆ど働かない『脳の機能レベル』に在ることなのです!!
 
※1 『AD型認知症』の発病の原因要素が、『記憶障害』という要素であると想定しているのが、米国精神医学会が策定した診断規定である『DSM-Ⅳ』の規定であり、その第一要件は、発病との診断に際しては、『記憶障害に起因』して症状が発現してきていることの確認を要求しているのです。「第一要件」の規定の内容が正しいものとの前提に立脚して、アミロイドβの蓄積(老人斑)、タウ蛋白の沈着(神経原線維変化)、アセチルコリンの不足が、発病の原因要件としての「記憶障害」を惹き起こしている原因であると想定しただけの「憶測」に基づいた学説である『3つの仮説』の主張なのです。
※2『AD型認知症』の発病及び症状の重症化が進行する真の原因は、①一つには、『加齢』に起因した脳機能の老化(正常な老化の進行による機能低下という要因であり、更に、②もう一つ別の条件としての、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した、「廃用性」の異常な機能低下の進行という加重要因の存在なのです。
 
※3   ①60歳を超える年齢の『高齢者(加齢に因る機能の低下という要因=「発病の第一要件=基盤の要因」)』が、②『第二の人生』を送る生活過程において、③「キッカケ」となる状況/出来事発生と継続を契機に、心が折れてしまい/意欲を喪失することにより開始され継続された単調な『生活習慣』、『追及する自分なりの特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い、単調な生活習慣の継続と言う要因(ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続)に起因した「廃用性の異常な機能低下」と言う要因=「発病の第二要件」=『加重要因』)により、即ち、④第一の要因と第二の要因とが(同時に並行して存在し、重なり合う)ことによる『相剰効果に因り、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能について、「廃用性加速度的異常な機能低下」が進行して行く先に、⑤発病及び症状の重症化の進行が待っているということなのです。
⑥『AD型認知症』は、廃用症候群に属する、老化・廃用型の『生活習慣病』(但し、「食生活」とは関係が無くて、「脳の使い方」としての『生活習慣』であることに留意)であるというのが、私たち「二段階方式」独自の主張なのです(1995年の活動開始の当初から一貫した主張内容)。
 
(8) 「社会生活」の面であれ、「家庭生活」の面であれ、「セルフケア」の面であれ、「前頭葉」機能が正常なレベルで機能していない限り、夫々の生活面で、様々な程度及び態様に因る重大な支障が起きて来る(「AD型認知症」の発病としての症状が発現してくる)ことになるのです。
 
(9) 「二段階方式」の手技を活用して集積した「脳機能データ」、①『AD型認知症』発病者の/②『前頭葉』機能を含む/脳全体の脳機能レベルを解析した、③『事象の事実』としての「脳機能データ」が証明しているのです。脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の機能が、正常な機能レベルで働くことが出来なくなった時から、『AD型認知症』はもう始まっているのです(私たち二段階方式の区分で言う「小ボケ」)。即ち、①左脳、右脳及び運動の脳の全ての機能が正常な機能レベルで働くことが出来ていても、②脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能が正常なレベルで機能出来なくなったときから(異常なレベルに衰えてきたときから)、③「AD型認知症」はもう始まっているのです(「前頭葉」の機能レベルが、異常なレベルであることが、全てのアウトプットに、機能構造的に反映されることになるのです)。
 
&3『AD型認知症』は、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルに/厳密にリンクした/三段階に区分される『類型的症状』が発現する
(1) 何等かの原因で/脳の機能が全般的に機能低下したことにより、私達が意識的/目的的に何等かの「テーマ」を実行しようとするとき、生活面に重大な支障が出てくる病気のことを『AD型認知症』と言います。どんな生活面で,重大な支障が出ているのかは、高度なレベルから順に「社会生活」、「家庭生活」、「セルフケア」の3つに区分されます。
どんな内容、レベルのものであれ、「社会生活」を行うのに要求される脳の機能レベルは、「家庭生活」に要求される脳の機能レベルよりも高いものが要求されるし、「家庭生活」を行うのに要求される脳の機能レベルは「セルフケア」に要求される脳の機能レベルよりも高いものが要求されることについては、誰も異論はないと思うのです。また、「脳の機能が異常なレベルに低下」していることが原因で生活面に「重大な支障」があると言うことは、当該支障が「AD型認知症の症状」として認められると言うことです(「加齢」という要因だけの場合には、発現してくることが無いことに注意が必要)。
 
(2) 私たち「二段階方式」は、こうした視点から、社会生活面、家庭生活面、セルフケアの面で、3段階の「生活区分」に対応した「前頭葉機能含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした類型的な症状」について、二段階方式のデータを蓄積してきたのです。蓄積されたデータを分析し、『AD型認知症』の脳の機能の衰え方とそれに対応した症状、「三段階に区分」され、且つ、それぞれに「グループ分け」された「段階的症状」をパターン化してきてもいるのです(「改訂版30項目問診票」)。
 
(3) ①「意識」が覚醒した目的的な世界に於ける、②脳全体の司令塔の 役割を担っている『複合機能体としての前頭葉機能』の働きが、異常なレベルに衰えてきている為に、③『メタ認知』及びメタ認知に僅かに遅れて、連動し/随伴する『実体験認知』に重大な支障が出て来ている人達、④言い換えると『AD型認知症』発病としての症状を示している人達は、⑤『前頭葉』機能を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状、即ち、⑥それに対応した症状のレベル/及び正常なレベルへの回復/症状の更なる重症化の進行の可能性の有無及び程度と言う視点から区分すると、⑦軽いほうから回復/症状の進行の抑制が可能な「軽度認知症」(「小ボケ」:社会生活面だけに重大な支障)、⑧症状の重症化の進行の抑制が未だ可能な「中等度認知症」(「中ボケ」:家庭生活面にも重大な支障)及び⑨症状の更なる進行の抑制までもが最早困難な「重度認知症」(「大ボケ」:セルフケア面にも重大な支障)の「三つの段階」に区分出来るのです。
 
&4「AD型認知症」の発病原因に関する権威の主張(「DSM-Ⅳ」の診断基準の内容並びに3つの仮説の主張内容)は、誤りだらけ
 
9日:初春を迎えし妹は中のボケ 今日が幾日か 覚えも知らず
 
10日:日も月も 季節も知らぬ 吾が妹は 明日は我が身と じっと手を見る
 
11日:日が暮れて ナイナイ尽くし 今日もまた 昔の仕事  今ぞ恋しき
 
12日:朝寝して 新聞を見て 昼寝して 夕さりつかた 水戸の黄門
 
(1) 『第二の人生』を送っている「高齢者」である貴方の脳(「前頭葉」機能)は、時々居眠りしていませんか?
脳は、よく使うと活性化してくるし、使い方が足りないと、居眠りします。居眠りの原因である生活状態(脳の使い方としての日々の暮らし方)を放置したままで居ると、あの恐ろしい『AD型認知症』の発病を呼び込むことになってしまうのです
葉酸(ビタミンM)を摂取して、日々脳内にどれだけの量を取り込もうとも、『AD型認知症』の発病を予防することには繋がらないのです。
発病を左右する決定的な要因は、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が、複合機能体であり/意識が覚醒した目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』機能という脳機能について、開始され、進行してくることなのです。
 
(2)  「第二の人生」を送っている 『高齢者である貴方』への提言
趣味や遊びごとには興味がないし、人付き合いも苦手。
これと言った目標もないし、打ち込めるものもない。ただ、時間だけが過ぎていく日々の暮らし方。そんな毎日では、脳の老化が日々に加速していくのです。
 
※1 「前頭葉」を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくその先に、『AD型認知症』の発病が待っているのです。することがナニモナイという貴方には、とりあえず、『速足での散歩』をお勧めします。
※2   『AD型認知症』は早期診断と早期治療により治せるし、発病自体を予防することが出来るタイプの認知症なのです。
『発病を予防出来ないし、治せない』とする認知症の専門家、権威の言っていることは重大な誤りなのです。
『AD型認知症』の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる『生活習慣病』なのであり、「仕事」というテーマとは無縁の日々を生きることとなる『第二の人生』での「脳の使い方」としての『生活習慣』の在り様、貴方の日々の「生き方」、「脳の使い方としての生活習慣」の内容が問われることになる病気(認知症)なのです。
 
※3『治せないし、発病の予防も出来ない』という誤った情報を発信し続けている専門家達の『社会的責任』は重大で糾弾されるべきものなのです。
発病自体の予防に目もくれず、早期診断による回復の途も閉ざされて、回復させることが困難で介護の途しか残されていない末期の段階である「大ボケ」の段階のお年寄りが、際限なく生み出されている現状では、医療及び介護関連の総費用の額(①末期の段階で発病を見つけているだけの『AD型認知症』の発病の有無の診断及び(症状の進行を半年から1年遅らせられることが有るかもしれないと製薬会社が強弁するだけの意味での/症状の進行の抑制には効きもしない薬の投薬並びに②セルフケアにも重大な支障が出てきているお年寄りの介護に投入されている介護費用)に投入されている血税の額(一般会計と特別会計の総額)が、単年度ベースで23兆円を超える天文学的な規模に達していて、この先更に増大の一途を辿ることになると予測されてもいるのです(23兆円を1万円札の新札で積み上げると、230Km!もの高さに積みあがるのです)!!
 
14日他人は他人 自分は自分と 思い切る 脳のイキイキ 意欲が要
 
15日足し算と引き算をして 昼寝して 夕食前に 水戸の黄門
 
16日 生き生きと 生きる姿を願えども テーマ無い身に 時だけが経つ
 
17日: 日ノ本に はびこるものが 認知症 治療は愚か 予防もしない
 
18日: 年取れば 日ごと気になる 物忘れ 明暗分けるは 脳のはたらき
 
19日: 冷蔵庫 開けたとたんに 物忘れ 区別を知らず ボケの診断
 
20日: 規則性 脳の衰え その流れ 高いもの(機能)から 低いもの(機能)へと
 
21日 第二の人生 生きる意味とは覚えたり 身体でなくて 脳がもつこと
 
22日: これは何 年のせいなの 病気なの 回復可能な 本当の初期 
 
23日: 未だ戻る やれば戻れる 認知症 脳のリハビリ 家族の支え
 
24日: 衰えて 果てまで来たのか 認知症 末期の段階 最早治せず
   
25日: 為せば成る 為さねば成らぬ何事も ボケの発病 自助努力の不足
 
26日: 何事も 備えがあれば 憂いなし  今日も楽しむ 脳活の趣味 
 
27日: 身体がどこまでももつ 第二の人生 ボケるボケないは脳の使い方
 
28日: どうなるの 己が心に今日も聞く 生きながらえる そのことの意味
 
29日: 日も月も消え失せにけり 吾が妹は 思い起こせば ナイナイ尽くし
 
30日: 機能落ち 過行く世界 気づかずに 話した筋は どこへやら消え
 
31日 齢をとり 気になることが 二つ有る 膝の老化と脳の老化と
 
(おまけ!)
1日: 気づいてよ 恐れることは何もない なすべきは 脳のイキイキ
 
2日 意識して 行う世界 未知のまま 決め手となるは 御者の働き
 
3日: 何時であれ 意識のありよう 操るは 三頭建ての 馬車の御者
 
4日: 覚え無し 今日は幾日と 人に聞く 趣味も無ければ 友達も無し
 
5日: 年取れば 気になる障り 物忘れ アレよアレよと 言葉を知らず
 
(3)『 食事のメニューでなくて、食事をしたこと自体を忘れている』というのが、認知症の専門家とされる人達が挙げる常套的な説明方法なのです。
高齢者の生理的な老化現象による「物忘れ」の症状は、物を置いた場所を思い出せないなど、自分の体験の一部を忘れているに過ぎないが、「認知症の記憶障害の症状」は自分の体験したことを丸ごと全部忘れてしまう病的な記憶障害だというのがその常套的な説明の仕方なのです(中核症状と周辺症状とに抽象的なこと盤お使用で区分するだけの無能で無知な世界)。
 
(4) では、働き盛りの未だ若い年齢のあなたにお聞きしますが、何かをする用事を頼まれて、「どんな内容の用事だったか」を忘れたのではなくて、用事を頼まれたこと自体を忘れた経験は一度もありませんか。一度もないどころか、何度も有るでしょう。
心配事や急ぎの大切な用事があるとき、そのことが終始気がかりな状態下で(心がそのことに捕われている状態下で、他の些事の類にも、「注意を分配」した状態)、急ぎの用事でもない上に、些事の類に属する用事を頼まれたような場合であれば尚更のこと、忘れることはよくあることなのです。特に、心を占める気がかりなことがあって、「上の空」状態で用事を聞いているときは、なおさらのことなのです。
 
「老化の物忘れ」と『AD型認知症』の症状としての「記憶障害の症状」とを区分ける方法、それは唯一、『前頭葉』機能の機能レベルが正常であるか、異常であるかが両者を鑑別する客観的な指標となるのです。認知症の専門家と称しながらも彼らは、基準の根拠となるべき物を持たないので、共通項を探し出してきて、それを根拠だと言っているにすぎないのです。
米国精神医学会が策定した『AD型認知症』の診断基準であり、今猶強大な影響力お保っている「DSM-Ⅳ」の規定の「第二の要件」に規定されている失語、失認、失行(紛い)の症状は、実は、私たちの区分で言う末期の段階である「大ボケ」の段階の、更に後期になって初めて、発現が確認される「症状」、30点が満点のMMSEの得点が一桁の得点にならないと発現がみられない極めて重度の症状なのです。その典型的な事例としてしばしば取り上げられる症状が、「つい先ほど食事をしたばかりなのに、そのことさえも思い出せない」というレベルの記憶障害事例ということなのです。認知症の専門家とされる人達の上述の説明は、単なる後付けに過ぎないことがお判りでしょうか。
 
&5 まとめ
(1) 勉強や仕事をしているときは、「左脳」が中核となって働き、言葉や計算や論理的思考や場合分け等に関わる(デジタルな情報)を『前頭葉』機能とやり取りしています。趣味や遊びや人付き合いを楽しんでいるときは、「右脳」が中核となって働き、色や形や音や空間や時間の経過、感情や表情等に関わる(アナログな情報)を『前頭葉』機能とやり取りしています。体操や散歩やスポーツを楽しんでいるときは、「運動の脳」が中核となって働き、身体の動静に関わる(アナログな情報)情報を『前頭葉』機能とやり取りしています。
「左脳」、「右脳」及び「運動の脳」という「三頭の馬」が牽引する「三頭立ての馬車」の「御者」の役割を担っているのが、『①意識が覚醒した、②目的的な世界に於ける、③脳全体の司令塔の役割りを担っている、④『前頭葉』機能という複合機能体なのです(「前頭前野」の穹窿部に局在する、「前頭葉の三本柱」の機能、「評価の物差し」の機能及び「実行機能」により有機的な共同関係機構として、構成/構築されている複合機能体=By 二段階方式独自の主張)。
 
(2) 私達人間だけに特有な世界である、『意識的/目的的な世界』を支配し、コントロールしている「前頭葉」機能は、三頭の馬から送られてくるさまざまな情報に基づいて状況を判断し、状況判断に沿った何かのテーマを発想し、テーマの実行内容を企画し、計画し、実行結果を推理し、予測し、シミュレーションして必要な修正を加えて、最終的な実行の内容や程度や態様を選択して決定し、脳の各部に実行の指令を出しているのです。それが、「私達人間だけに特有な機能」である「前頭葉」機能という脳機能の働きなのです。私達は、左脳に偏った生活習慣、右脳に偏った生活習慣、運動の脳に偏った生活習慣、バランスがとれた生活習慣など、色々なタイプの「生活習慣」に従って日常生活を送っています。
 
(3)脳全体の司令塔の役割りを担っている「前頭葉」機能の働きは、左脳、右脳及び運動の脳を支配しコントロールしながら、私達人間の意識的な世界を形成している訳なのですが、一方でその働き具合は、三頭の馬から送られてくる情報の量と質次第で、生き生きと働き、或は居眠ったりもするのです。
三頭の馬からたくさんの量の情報が送られてくる生活習慣があって、そうした情報の質に当の「前頭葉」機能自体が、より高い評価を与えるような生活、自分なりの追及すべき「テーマ」があって、「テーマ」を実行するに際しての自分なりの「目標」があって、そうした日常生活を送ることにより自分なりの「生き甲斐や喜び」が得られている、そうした「生活習慣」(但し、ここにいう生活習慣とは、食生活ではなくて、「脳の使い方」としての『生活習慣』であることに留意する)が確立されていて、継続されている程、「前頭葉」機能が活性化することになり、『AD型認知症』の発病とは無縁の生活が保証されることになるのです【私たち二段階方式が世界に誇る「脳機能データ」からは、「AD型認知症」の発病者である場合は、(前頭葉機能⇒左脳⇒右脳⇒運動の脳の厳密な順番に、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くこととなるので、「前頭葉」機能が正常な機能レベルを維持できている限りは、AD型認知症の発病は、絶対に起きて来ないものだから】なのです!!!。
 
(4) 趣味、遊び、人付き合い、運動又は地域興しなどの社会活動の「テーマ」の中で、自分なに興味が湧くものを選んで、そうしたテーマの実行により出来るだけたくさんの人と交わり、その実践により、自分なりの「目標」がある生活を楽しむことが、脳、就中、『前頭葉』機能を活性化させることとなるのです。そうした脳を使う生活、『前頭葉』機能の出番ができるだけ多い『生活習慣』が、『AD型認知症』の発病を予防することとなり、自分らしい『第二の人生』を完走することにつながるのです!!
 
(5) 60歳を超えた年齢の『高齢者』の仲間入りをした『第二の人生』で、追及する特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない「単調な生活」、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」、即ち、人生を自分なりに楽しむことをしないで、ボンヤリとした生活を日々送るだけの生活を送っていると、三頭の馬から極端に少ない情報しか送られてこなくなった「前頭葉」機能が、使われる機会が極端に減少した「生活習慣」の下で(出番が極端に減ったことにより)、廃用性の異常な機能低下が進行して行くことになるのです。
 
(6)世界中の認知症の専門家達から「発病のメカが分からない」と言われている『AD型認知症』というタイプの認知症は、①廃用症候群に属する/②老化・廃用型の/③単なる「生活習慣病」に過ぎないのです。発病の原因は、『前頭葉』機能を含む/脳全体の「器質的な変化」にあるのではなくて、「廃用性の異常な機能低下」にあるに過ぎないのです。本当の意味での早期の段階、私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で見つければ、「脳のリハビリ」(脳の使い方としての「生活習慣」の改善)によって、治すこと/重症化の進行の抑制が出来るのです。
 
 雨降って 転ぶとボケが忍び寄る 身体も寝たきり 脳も寝たきり
 
(7) 皆さんの周りで、日常的に、よく交わされていて、耳にする言葉ではありませんか。第二の人生を送っている「高齢者」が、雨が降って滑りやすくなった軒先で、転んで、複雑骨折して、3~4月間程入院とベッドで寝たきりの生活が続いてしまい、寝ては食い、食っては寝る(眠る)だけのユッタリとした養生生活を続けていると、身体は元の状態に戻ってきているのに脳が転倒してしまい、ボケが始まってくることを示唆した、経験則に基づいた言葉なのです。
 
 そのボケこそが、あの恐ろしい『AD型認知症』のことなのです。入院して養生していた僅か4ヶ月程の間に、アミロイドβが急激に蓄積して、それにより生成した「老人斑」が神経細胞の大量死を招いた結果として、重度の「記憶障害」の症状に起因した『AD型認知症』の症状が発現してきたとでも言うのですか(「アミロイドβ」仮説が主張する発病のメカ)。
ところがその「高齢者」が退院して、骨折が治っているので、カラオケに熱中して、毎夜のようにカラオケバーに出没して、演歌にはまり、それも、超ド級のド演歌を歌いまくるようになったのです。そうした生活が来る日も来る日も繰り返されていく中で、なんと、『AD型認知症』の症状が、私たちの区分でいう「小ボケ」の段階の症状が、忽然と消え失せてしまったのです(ちなみに、このお年寄り、『簡単な足し算や引き算、平仮名つづりの、物語を音読すること等は、一切していなかった』ことを注意書きしておきます!)。
 
その上、そこで知り合ったお友達と、安・近・短の国内旅行を楽しむようになって、旅行の楽しみを覚えて、台湾にまでお友達と、海外旅行に出かけるまでになって、趣味や遊びや交遊を楽しむ機会が増えて、かつては『何もすることがなくて、有り余っていた時間』が、足りなくなるような生活が続くようになってくるという事象事実を、それらの「仮説」の類は、どのように説明出来るというのでしょうか。
 
(8) 自分なりに熱中できて、『時間があっという間に経って』しまう「趣味」を見つけて、その趣味を通じてのお友達との密な「交遊」が出来るようになり、親しくなったお友達と毎日のようにカラオケを歌っては、時には、旅行にも出かける生活をエンジョイしている日々の生活という脳の使い方としての「生活習慣」が構築され継続していることにより、居眠りし始めていた『前頭葉』機能が目を醒まし、更には、生き生きと働くようになったことが、『AD型認知症』を発病していたそのお年寄りの症状(最初の段階である「小ボケ」の段階の症状)が消えた(認知症の症状が治った)真の原因だということに、認知症の専門家達は何時になったら気づいてくれるのでしょうか。
 
(9)『AD型認知症』は、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者だけ」を対象として、且つ、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続により発病する病気』、『脳の使い方としての「単調な生活習慣の継続」に起因して、発病し、症状の重症化が進行していく』ことになる認知症、簡潔に表現すれば、『本態が廃用症候群に属する、老化・廃用型の「生活習慣病」に過ぎない』のです。
このケースで説明すると、発病の経過はこうなのです。この人元々『高齢者』なので、①「加齢による脳の老化が進行【=正常老化の進行】していた(私たち二段階方式が規定する発病の「第一の要件」である「正常老化」の進行)。転倒する前も、日々の暮らし方(脳の使い方としての「生活習慣」)は不活発で、趣味や遊びを楽しむタイプではなく、人づきあいも少ない人だった。
それが、転倒による複雑骨折と更には入院をキッカケにして、何事に対しても更に意欲を落としてしまい、加えて、入院後の生活も(友達がいない為に訪ねてきてくれる人もなく)、寝ては食い、食っては寝る[眠る]だけのナイナイ尽くしの単調な生活の繰り返しだった。結果、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行により(私たちが規定する発病の「第二の要件」の充足)、『AD型認知症』の発病となったのです(「小ボケ」の段階)。
※なお、『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』の開始と発病までの期間は、通常であれば数か月から半年間なのですが、それ以前の生活習慣及び発病時の年齢とにより、それよりも早いこともあれば、少し遅いこともあります。
 
(10)『「高齢者」と呼ばれる年齢になれば、誰もが必ず「AD型認知症」を発病することになる訳のものでものない』のも、厳然たる事実なのです。
緩やかなカーブを描きながら、「加齢」の進行に伴って「前頭葉の三本柱」の機能の機能低下(脳の正常老化)が進行していくという「正常老化の性質」だけでは、『AD型認知症』を発病することにはならないのです。「物忘れ」の症状が、どれだけ頻回に発現してこようとも、脳の正常な老化のシグナルではあっても、脳の異常な老化、廃用性の異常な機能低下のシグナルではないのです。
両者の差異に気づいていないで、「物忘れの症状が、一つの目安であるかのような説明をする認知症の専門家が数多い」のですが、根本的な誤りを犯していると言うしかないのです。
正常老化の性質だけでは、それがどこまで進行していこうとも(どれだけ加齢が進もうとも)異常なレベルにまで『前頭葉』の機能が低下することにはならないのです。
 
(11) ①機能は、緩やかなカーブを描きながら徐々に低下していくものの、『正常な機能レベルという範囲内』でしか機能低下が進行していかない、それが、「正常老化の性質」の特徴なのです。
②それを異常な機能レベルにまで、機能低下を進行させる要件とは何か、それが今日のテーマである、『脳の使い方としての「生活習習慣」要因』なのです。
『AD型認知症』の発病を左右する決定的な条件は、私たちが発病の「第二の要件(加重要因)」として規定する条件、「キッカケ」の発生と継続を契機に開始される『脳の使い方としての「単調な生活習慣」の継続であり、具体的には、追及する特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない『単調な日々の暮らし方』、即ち、『ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が開始され、継続され、「生活習慣」化すること』なのです。
 
(12) 認知症の専門家とされる人達が主張している「アミロイドβ仮説」も(我が国では、東大、京大、理化学研究所がその牙城)、「タウ蛋白仮説」も、「アセチルコリン仮説」も、その全て(仮説)が、『AD型認知症』の本態を見誤ったものであり、それらの仮説が提示している原因要因と『AD型認知症』の発病との間には、【因果関係自体が存在していないことを指摘しておきたいのです【なお、厚労省に対しては、当該脳機能データを含む詳細な説明書を提示済!!)。
 
 
 
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ナイナイ尽くしの『単調な生活習慣』の継続が発病の引き金(I-08)

2025-06-06 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
(プロローグ)
(1) 様々な種類が数ある認知症の内の90%以上を占めているにも拘らず、 権威ある世界中の専門機関(専門の研究者や精神科医達)から、発病の原因/メカが不明で、治らないタイプの認知症とされ、発病の原因/メカニズについて世界的に「通説」とされている『アミロイドβ仮説』を筆頭に、タウ蛋白仮説(少数説)や、アセチルコリン仮説(異説)やらの『仮説』(「主張する原因」と「結果である発病/症状の進行との間の因果関係」の存在を、未だに実証できていない為に、医学界では、「仮説」として扱われている)しか提示されていないのが、『アルツハイマー型認知症(以下、AD型認知症と略記する)』というタイプの認知症なのです。
アミロイドβ仮説の提示機関や支持者達は、『「AD型認知症」について、重度の物忘れが特徴の「神経変性疾患」だとする誤解』から、マウスやらマーモセットやらにアミロイドβを注入し、「記憶障害絡みの行動」を調べては、憶測ばかりしているのです。
 
(2) 私たち「KinukoとTadが主宰するエイジングライフ研究所二段階方式)」は、『意識』が覚醒された目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている複合機能体としての『前頭葉機能』の機能レベルを精緻に判定できる手技である『二段階方式』の手技を独自に開発し、「AD型認知症の本態(真の正体)が廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』であることを突き止め、世間に提示し、北海道から九州に跨る全国的規模、450を超える市町村との間で、有償/有期の「二段階方式の使用許諾契約」を締結し、居住地域単位での「脳イキイキ教室」の運営を中核とした『住民参加型の地域予防活動』の実践に因る顕著な成果によって、私たち「二段階方式」の主張内容が正しいことを、疫学的方法により実証済みなのです!!
 
(3) 私たち「二段階方式」が、世界で初めて解明した『AD型認知症』の本態【正体】は、「仕事」とは無縁の日々の暮らしとなる『第二の人生』を生きる「高齢者」の日々の脳の使い方」としての『生活習慣』、即ち、「第二の人生での日々の生き方が問われる」タイプの認知症なのであり、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』に過ぎないのです!!
⇒「加齢」の進行に因る『前頭葉機能の正常老化』が発病/症状の進行の『基盤の要因』である為、「AD型認知症」は『老年発症が特徴』となることに注意して下さい。
 
※1 世界的に権威機関から誤解されている『若年性アルツハイマー型認知症』は、この世に実在していない「架空の認知症」なのであり、『若年発症を特徴とし、器質的な病変が原因の/「極めて重度の記銘力障害」に起因した重度の物忘れの症状の発現と海馬の萎縮が確認されるものの、『「前頭葉機能」が正常なレベルに在ることが特徴である「側頭葉性健忘症」を誤診しているだけ』なのです。
※2 若年発症が特徴であり、海馬の萎縮に因る/極めて重度の『記銘力障害』に起因した/極めて重度の物忘れの症状を呈する「側頭葉性健忘症」は、『前頭葉機能が正常なレベルに在る』為に、『周りからの支援が有れば、自分らしく生きていける』ことから、公明党の要求のもとに、厚労省は、若年発症の「側頭葉性健忘症」と老年発症の「AD型認知症」とを混同した「若年性AD型認知症」という架空の認知症対策を基礎とした川下対策としての『ボケても安心な社会作り』を制度化し、23兆円超もの血税を垂れ流す「世紀の愚策」を推進中なのです。
 
&2 『AD型認知症』の発病/重症化の進行の真のメカ
(1)「AD型認知症」の発病/症状の重症化が進行する原因/メカについては、世界的に通説とされている「アミロイドβ仮説」、少数説のタウ蛋白仮説、異説であるアセチルコリン仮説と言った「3つの仮説」(発病/症状の進行との間の因果関係が、未だに実証されていない憶測の類)が世界中の医学会をリードしてきた中で、時間だけが空しく経過するという状況。

(2) そうした状況下で、2016年に、世界的に著名な研究機関であるカロリンスカ研究所が、「生活習慣」で「AD型認知症」の発病リスクを低減することが可能であるとの論文を発表し、2017年には、ランセット委員会が、生活習慣が「AD型認知症」の危険因子であるとの論文を発表し、2018年には、我が国の国立精神・神経医療研究センターが、「生活習慣要因」が「AD型認知症」発病の『リスク因子』と考えられるとする論文を発表したのです。但し、私たち二段階方式がこれまでに発表してきた内容の質と量に比べると、足元にも及ばないと言うしかないのですが、意味不明の仮説の類いばかりを主張し、マウスのお尻ばかりを追い掛け回している医学界にとっては、とても良い刺激だと考えるのです。

(3) 脳が壊れてもいない(器質的な原因病変が存在していない)のに発病し、症状の重症化が進行していく『AD型認知症』の発病原因、①一つには、「加齢」と共に進行する『老化による機能低下=正常老化』が基盤要因(「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の高齢者であることが、「基盤の要因=発病の第一要因」)に在り並びに、、②異なるもう一つ別の要因、『キッカケ』の発生と継続を契機に、心が折れてしまい、何事に対しても挑戦する『意欲』を喪失することで開始される単調な生活習慣の繰り返し、即ち、『自分なりに追及する特定の「テーマ」が無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない「単調な日々の暮らし方」』、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」継続に起因した『廃用性異常な機能低下の進行』(加重要因=発病の第二要因)が『加重されること』、即ち、(①と②と言う)「異なる二つの要因が、同時に並行して存在し、重なり合うこと」に因る「相剰効果」により、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能が、廃用性の加速度的異常な機能低下を進行させて行くことが、発病/症状の重症化が進行する真の原因要因なのです。

(4) 簡潔な表現をすれば、『AD型認知症の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の「生活習慣病」に過ぎない』のです。
但し、ここに言う「生活習慣」とは、食生活ではなく、私たち人間だけに特有な意識的/目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉機能と言う複合機能体』の、日々の『脳の使い方』としての『生活習慣』/生き方であることが、極めて重要なポイントなのです(私たち「二段階方式」が、「世界で最初」に解明した!!)。
※後に詳述するように、脳の使い方としての「生活習慣」の改善及び「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能が活性化する「生活習慣」の構築と継続的な実践という方法だけが、『回復、症状の進行の抑制及び発病の予防』の為の『唯一無二の方法、対策』となるのです(『食生活は無関係、いかなる種類の薬も効かない!!』のです)。

(5) 認知症の専門家達から、発病の原因が不明とされている「AD型認知症」は、超高齢社会/超高齢化社会に特有な産物なのであり(発展途上国は、無関係)、『仕事というテーマ』とは無縁の日々を送ることになる「第二の人生」を送っている、60歳を超える年齢の「高齢者だけが、発病の対象となるのが特徴なのです。
※  60歳を超えても猶、仕事の遂行という現職を続けているお年寄りは、『AD型認知症』を発病することはないのです。 

(6) 様々な種類がある認知症の90%以上を占めている「AD型認知症」の『発病の予防』を目的とした「脳の使い方としての生活習慣」への改善、複合機能体である『前頭葉機能が活性化』する為の脳活性化訓練並びに早期の段階の発見と回復/重症化の進行の抑制の為の『脳リハビリ』の為の実践指導を目的とした有効な諸施策が、導入先市町村の保健師さんが一元的に管理し実行指導する予防教室(脳イキイキ教室)の運営や生活改善指導として実施され、更には、地域全体の活性化やお年寄りの『生き甲斐創造活動』として、我が国の全地域に広まり、定着することを期待して、「二段階方式」の考え方、或いは「手技」が市町村の保健師さん達の間で、全国的に広まっていくよう、今後とも尽力して行きたいと考えているのです。

(7)『DSM-Ⅳ』が発病の診断に際して、「第一要件」として確認を要求する「記憶の障害」という要因と発病とは、無関係なのです(因果関係自体が存在していない)。更に言うと、「DSM-Ⅳ」の「第一要件」が正しいものとして、その条件を前提として構想され主張されている『3つの仮説』、アミロイドβ仮説、タウ蛋白仮説及びアセチルコリン仮説の全てが、「AD型認知症」の発病原因(発病のメカ)とは無関係なのです。
※『DSM-Ⅳ』の第一要件の規定内容も、「3つの仮説」も、『AD型認知症』が、重度の物忘れを特徴とする神経変性疾患だと誤解していて、(憶測でしかない「記憶障害」を核心要因と想定した)発病/症状進行のメカを構想しているだけの誤りの内容なのです。

(8) 「アミロイドβの蓄積と発病/症状の進行」との間には、『因果関係が存在していない』のです。アミロイドβ仮説は、『アミロイドβの蓄積により生じる老人斑の持つ毒性が、情報を伝達する神経細胞の大量死を惹き起こすことにより、「記憶障害」が惹起され、「AD型認知症」を発病/症状が進行することになる』とする憶測がベースの仮説に過ぎないのです。

&3 『キッカケ』の発生と継続が、意欲の喪失を惹き起こす転機
(1)「仕事というテーマ」とは無縁の日々を生きることになる『第二の人生』を送っている60歳を超える年齢の『高齢者』の中の大多数の人達は、自分なりに追求している特定の『テーマ』があり、テーマの遂行に関わる目標の達成の過程及び結果と成果に因り、「楽しみや喜びや、時には、生き甲斐を覚える」といった脳の使い方としての意味で言う『生活習慣』(「食生活」は無関係なので留意する)を日々過ごして居て(「AD型認知症」を発病するリスクが極めて低い高齢者群)、他方で、一部の人達は、自分なりに追求している特定のテーマが無くて、これといった目標もなく、楽しみや喜びや生き甲斐を覚えることも無いといった「生活習慣」を、日々継続して居る(「AD型認知症」を発病するリスクが極めて高い高齢者群)訳なのですが、いずれの側の生活をしていようとも、どんな「生活習慣」を基盤とした毎日を過ごしていようとも、「高齢者」である限りお年寄りは誰でも、『前頭葉機能〔「前頭前野」の穹窿部に局在する①「前頭葉の三本柱の機能(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の総称)」/②「評価の物差しの機能(=自我=意識の首座=脳の中のホムンクルス)」及び③「実行機能(executive Function)」の三者により構成されてる「複合機能体」を言うものとする=意識が覚醒した目的的な世界で、左脳、右脳及び運動の脳が牽引する3頭建ての馬車の運航を支配し、管理する「御者」の役割を担うのが「前頭葉機能」〕が、『加齢』の進行に因り、「前頭葉」機能を次第に老化させてきているという問題を抱えているのです(どのような「生活習慣」の下で生きていようと、60歳過ぎには誰でも例外なく、20歳代の前半の頃に比べ、私たちが「前頭葉の三本柱」の機能と呼ぶ、意欲、注意の集中力及び注意の分配力の働きが、半分程度に衰えて来ているものなのです=私たち二段階方式の呼称で言う、加齢に潜む『正常老化の性質』の存在)。
 
(2) この「正常老化」の要因こそが、『AD型認知症』を発病する為の基盤の要因なのであり、発病の「第一の要因」となるのです(この「正常老化の性質」の要因は、『第二の人生』を生きる全てのお年寄りに「共通」する条件)。発病の原因(メカニズム)としてこの要因が存在するからこそ、「AD型認知症」を発病する対象者は、60歳を超える年齢の「高齢者」に限定される(「老年発症」が特徴)ことになるという訳なのです。
 
(3) (学者や研究者や精神科医達)認知症研究の専門家と言われる人達は、「AD型認知症」を発病する対象は、(脳の機能が、加齢による「正常老化」のカーブを辿って、一定のレベルにまで衰えてきている年齢の「高齢者」、60歳を超える年齢の「お年寄り」に限られている)という実態に目を向ける必要があるのです。
 
(4) それでは、「高齢者」と呼ばれる年齢のお年寄りは、誰でも、「AD型認知症」を発病するのかと言うと、そうではありません
「AD型認知症」を発病することになるか/ならないか、何が/どのような要因の存在がそれを区分けているのか。それが今日のテーマである、「キッカケ」となる「出来事及び又は、生活状況」の発生と継続に対する、「本人の受け止め方と対応の仕方」が提示する『差異の話』なのです。
 
(5) (大ボケだけでなくて、権威達が見落としている小ボケと中ボケも加えた『AD型認知症』の発病者総数はというと、様々な種類が数ある「認知症全体」の90%以上の割合を占めていて、世界中の認知症の専門家達から発病の原因(メカ)が不明とされている「AD型認知症」というタイプの認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病に過ぎないが故に、発病者が極めて多いのです。然も、私たち「二段階方式」が規定する発病の「第一の要因」(「正常老化」の要因が、発病の基盤の要因である)から、『AD型認知症』を発病する対象は、60歳を超える年齢の「高齢者に限られる」のです。
 
(6) そうした年齢のお年寄りの内で、発病する人達には、発病を惹き起こす明確な条件、私たちが発病の「第二の要因」として規定する条件である、自分なりに追求する特定の「テーマ」が無くて、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い単調な暮らし方の繰り返し、『ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続』という「条件」が、必ず、確認出来るのです。
 
(7)  「老年発症」を特徴とする『AD型認知症』の発病者の場合ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に入って行く上での「キッカケ」となるものがどのようなものであるかについて、典型的な事例を例示しながら、説明していきたいと思います。
但し、「キッカケ」とは何か特別のものという訳のものではなくて、「第二の人生」を送っている「お年寄り」であれば、誰でも遭遇しそうなものばかりなのだということにも、十分に注意を払って頂きたいのです。
※1  猶、例示した状況に対して、遭遇したお年寄りが全員、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に陥っていく訳ではないことが重要なことなので、注意してください。
※2 即ち、「キッカケ」となりそうな出来事や状況の発生と継続に遭遇して、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に陥る人と、そうでない人とを区分ける条件の存在にこそ、注目して頂きたいのです(その出来事や状況が何であれ、『当の本人が、心が折れてしまい、立ち上がる意欲を喪失してしまった時は、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に陥入っていくことになり、結果としてそれが「キッカケ」となったということに注意が必要なのです。
 
&4 「キッカケ」の例示と意味の説明
(1) 例示事例に拘わらず、これらに代表される様々な事由、状況、態様及び程度があります。要は、『本人がどう受け止めたのかの問題』なのです。加えて、家族や友人などの「周りからの支え」が必要となるのです):
①  仕事人間が、仕事の第一線を退くこと
 (定年退職、家業の廃止、家業を息子に譲る代替わり、嫁に家事を譲る)
②  地域の世話役を降りること(子供や孫の手離れ、地域の世話役を退く)
③  配偶者の死亡(特に、夫にとっての妻の死亡)
④  兄弟姉妹の死亡(特に、年下の兄弟姉妹の死亡)
⑤  趣味や遊びやお茶飲み会などの「集いの会」の中止
⑥  重大な病気や怪我、身体上の不具合、配偶者の看病が継続する生活
⑦  自然災害を含む重大な災害により、財産や家族や友人や思い出を失うこと
⑧  家庭内のトラブルや心配事の継続
⑨  友人や自分自身の転居で、孤独になること
⑩  周囲との接触もない(孤独な一人暮らし)
⑪  家族関係の悪化の状況下での(心さびしい生活)
⑫  その他
 
(2)「キッカケ」となることとは、どんなことなのか
前頭葉機能」の老化を加速させ、「AD型認知症」発病の引き金となる『ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」』が始まる「キッカケ」となる「生活上の大きな出来事や生活状況の大きな変化」の発生とは、どんなことを言うのか。次の2つの類型に集約されます。分かりやすくする為に、ここではいくつかの典型的な事例を取り上げて例示的に説明します。
 
 (3) 第一の類型(「生活状況の大きな変化」の発生)
① 波乱万丈というのは余り無いケースだと思うのですが、私達高齢者が、「第二の人生」を生きていく上でも、自分を取り巻く「生活状況」に、大小様々な変化が何時でも誰にでも起きてくるものなのです。
幸運や不運、幸福や不幸、事故や事件、自身の健康上の問題、家庭内の問題、家族関係の不和、近所隣りとの関係、趣味の会での人間関係の軋轢など、自分を取り巻くそうした「生活状況」の変化や発生という状況が、様々な形で存在し、様々に変化していくものなのです。
 
② 時には、思いもよらない辛く悲しい、或いは寂しい状況や環境の変化が起きてくる中で、それでも頑張って生きていこうという「意欲」(状況や環境の変化に対する対策や対処の仕方を考え、従来構築してきた自分なりの「楽しみや喜びが得られ、時には生き甲斐を覚える生活習慣』を実践し継続していこうとする意欲)をこれまで支えてくれていた「核となる生活習慣」が維持/継続できなくなってしまうような「生活状況の大きな変化」が起きてくることが、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に入っていくことになるキッカケの一つのパターンなのです。
 
③ 定年退職
現役で働いている頃から、趣味や遊びや人付き合いの機会をそれなりに持ち、「第二の人生」に入ったら、人生を思い切り楽しもうと考えておられる皆さんには意外なことと感じられるかも知れないのですが、『趣味も遊びも人付き合いの交遊も興味が無くて、ひたすら仕事に邁進という仕事人間だった人』にとっては、極めて重大な変化。
※1「第二の人生」が始まったばかりだというのに、はやばやとボケていく、「アルツハイマー型認知症」を発病する人達の典型的なケースなのです。
趣味や遊びや人付き合いや運動を楽しむことに関心も興味も無く、体験や機会も極めて乏しく、世に言う「仕事一筋」の「第一の人生」を送ってきた人(且つ、その「生き方」を良しとする「価値観」の人)にとっては、「定年退職」が「キッカケ」になるのです。
※2  リーマンショックを経験して以降、自分が勤める会社(役所、組織)に対する考えかたや、或いは仕事そのものに対する世の中の考え方自体が大きく変わってきて、現在のわが国では、そうした価値観の人はむしろ少数派だと思うのですが、戦後の我が国の経済復興を支えてきた人達、今まさに「第二の人生」の中核を占めて生きている人達(2025年問題の中核)が現役世代であった頃には、社会の主流を占めていたのです。
 
※3 「左脳」が中核となる「仕事」中心の生活だけを生き甲斐に、会社(役所、組織)への「滅私奉公」を厭わず「第一の人生」を送ってきた人は、定年退職や家業の廃止或いは家業を息子に譲って仕事がない「第二の人生」という毎日が始まり、日常生活を送る上で「左脳」を使う機会が極端に少なくなってきても、趣味や遊びや人づきあいや運動など、「右脳」や「運動の脳」を使う機会となる「テーマ」への切り替えが出来ないのです。
達成すべき目標を設定したり、目標を達成していく過程で、愉しみや喜びや生き甲斐が得られる対象となることが想像できないのです。その為、時間だけはたっぷりあるのに、することがない毎日、「前頭葉【就中、『注意の分配力』の機能)」の出番が極端に少ない生活習慣、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の繰り返しで日々を過ごすことになるのです。
 
※4 文字通り「仕事一筋」(「左脳」偏重)の生き方で「第一の人生」を渡ってきて、そうした生き方に自分なりの満足感があり、その一方で、「右脳」(趣味や遊びや人付き合い)がらみの体験にも、「運動の脳」(スポーツや運動)がらみの体験にも極端に乏しかったのです。
 その為、「第二の人生」が始まったとき、「趣味とか遊びとか運動」とかに価値がおけなくて、そのような「些事」に熱中することが出来ないのです。そうした「些事」が、自分が(自分ほどの者が)「第二の人生」を生きていく上でのメーンの「テーマ」となるような日常生活には価値が置けないと感じる(自分は、そんな人生はやってきていないと考える)のです。
 
※5「第二の人生」に入って行って居ても、「第一の人生」からのそうした考え(「価値観」)を引きずるお年寄りは、やっと出会った(見つかった)趣味や遊びなのに、その「楽しみ方」を知らないのです。「趣味や遊び」なのに、そのやり方がまるで「仕事そのもの」なのです。「第二の人生」での「趣味や遊び」を楽しむそのやり方に、「第一の人生」での「仕事」を遂行するとき使っていた「ルール」を適用しようとしてしまうのです。自分だけならまだしも、周りの人達にもそうしたやり方を強要してしまうのです。
その上、「第一の人生」での肩書(キャリア)を重要視し、「周りの目」とか、「周りが自分のことをどう考えているか」ばかりを気にするのです。
 
※6  そうした価値観の人達は、たまたま何かの趣味(遊び)の会に入っていっても、趣味(遊び)を楽しむことができないのです。まるで、仕事を遂行するかのように、目標を立てて、その完璧な達成だけが目的となって、趣味(遊び)というテーマを考えたり、それらを遂行する過程自体を楽しむことができないのです。
 
※7こうした人達は、「左脳」(仕事)偏重の価値観が根底にあるので、「第一の人生」では顧みることもなく見過ごしてきた「テーマ」、結果よりも体験することや経過を楽しむことを価値とするような「テーマ」の設定ができないのです。趣味や遊びや人付き合いや運動も、全てが「仕事」を目的とするときと同じやり方(或いは、同じ「目標」設定のやり方)でしかできないのです。その結果、やっと見つけた「テーマ」も、(体験すること自体や体験する過程)を自分なりに楽しむことができないのです。仕事と同じように結果重視で設定した「目標」を達成できないことで、次第に意欲をなくしていき、途中でやめてしまうのです。
※8  そして、一度失敗を体験すると、失敗を恐れて別の新しい「テーマ」には挑戦しようとはしないのです。終には、有り余る時間を持て余すことになり、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」を日々過ごす中で、出番が極端に少ない「前頭葉」が老化を加速させていくことになるという訳なのです。
 
④  趣味や遊びの「集いの会」の中止
「趣味」も「遊び」も「運動」も「人付き合い」も、楽しむことが出来にくい生き方の中で、やっと見つけた「趣味」(遊び/運動)だけが生き甲斐の人が、その「趣味(遊び/運動)の会」への参加を中止せざるを得なくなる状況が発生するのです。あなた達なら、別の「趣味」(遊び/運動)の会に入っていって、それを楽しもうとすると思うのですが、それができないのです。
 
 ⑤ 親や兄弟、子や孫、連れ合い、友人等大事な人との「別離や死別」:
親や兄弟との死別で心が折れて、そのことが契機となり、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に入っていくのは、或る意味で理解ができるのです。
両親が共稼ぎの孫の親代わりとなり、孫の世話を一身に引き受けてやってきて、それが「唯一の生き甲斐」ともなっていた本人にとって、進学を契機に孫が自分から手離れていくと、もう何もしようとしなくなるのです。
気が抜けてしまい、心に空洞ができてしまって、別の「テーマ」を探そうという気にもならないのです。そのまま、ナイナイ尽くしの「単調な生活」に入っていってしまうのです。連れ合いの死亡の場合は、有り様はそれぞれです。
特に、おじいさんを亡くしたおばあさんは、喪が明けて何ケ月かが経過すると、不死鳥のようによみがえり、趣味や遊びや人付き合いを謳歌するようになる場合が多いのです。
 
⑥ ペットの死亡
ペットと言えども、大事な家族同様/家族の一員なのです。我が子のように可愛がり、何年間も「第二の人生」を共に生きて、自身が獲得する重要な生き甲斐や喜びの源泉となっていたペットの猫(犬)が死ぬと、立ち上がる気力も意欲も消え失せて、何もかもが手につかなくなってしまうのです。まるで後を追うように、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に陥ってしまうのです。
 
(4)  第二の類型(「生活上の大きな出来事」の発生と状況の継続)
本人から見て(客観的な評価ではなく、自身の主観的な評価であることが重要)、生きる意欲をなくしてしまうような出来事が発生し、周囲にも言えず、自身では解決の糸口さえも見つけ出せないままに、その状況が継続されることで、心が折れてしまい、意欲を喪失して、拠るべき「テーマ」を探すことも見つけることもできないで居る内に、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が開始され、継続されて行くことになるのです。
 
① 子供の失業や借金問題、孫の不登校など家庭内の「重大な心配事」の発生とその状況の継続:
※1  子供の失業や離婚や借金問題、孫の不登校や非行問題など家庭内の「重大な心配事」が発生し、解決策を見いだせないまま、その状況が継続していると、趣味であれ、遊びであれ、人付き合いであれ、運動であれ、買い物その他の用事であれ、(何をしていても、何時も、何処にいても)、「心は何時も上の空状態」なのです。「心、此処に在らず」の状態のもとでは、脳の働き具合からは、「前頭葉」の三本柱の機能が働いていないのと同じような状態に在るのです。
 
※2 (何時もそのことが気がかりで、心配で、心にかかっている)ので、何かの「テーマ」をやっていても、そのことに注意の集中力を働かそうにも集中できないのです。頭を回転させようにも注意の分配力が働かないのです。肝心の意欲も湧いてこないのです。外見的には、いろいろな「テーマ」をやっているようでいて、内心面、脳機能の実質面からは、「前頭葉」の三本柱の機能がちゃんと働かない、何もやっていないのと同じような機能状態に在るのです。
 
※3  こうした他人には言えない「身内の重大な問題」が発生した時、普段の生活状況では、趣味や遊びや人付き合いの集いに参加したり、スポーツや散歩を友人達とやっていたとしても、「心は、いつも上の空状態」で、何かを楽しむ心の余裕などないのです。家庭内の問題を抱える状況が発生し、継続していると、人に会うのも恥ずかしいので、趣味や遊びの集いにも次第に出て行かなくなるのです。だからといって、自分の力ではどうすることもできないため、いわゆる「老人性のうつ状態」と言われるような精神状態に陥りがちなのです(「うつ病」ではなくて、「老人性うつ」状態)。そのうち何かをする気力もなくなり、意欲もなくなってきて、家に閉じこもりがちの生活になっていくのです。生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標もない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に陥ち入っていくことになるのです。
 
② 病気や肉体的悪条件の発生とその進行(自身の重い病気の発病や大きな怪我、激しい痛みを伴う足や腰、膝等の障害の発生と進行、重篤な視力や聴力機能の障害の進行等)
 
※1  趣味を楽しんだり、人付き合いを楽しんだり、小旅行を楽しんだりする生活があって、それなりに生き甲斐や喜びを得られる機会があり、自分なりの目標や喜びや生き甲斐がある生活を送っていたのに、例えば大きな怪我(ex.骨折)をして長期間入院したり、重篤な病気になって床に臥せるだけの毎日を過ごすようになると、意欲や注意の集中力や注意の分配力が働く「テーマ」が何もない生活を過ごすことになるので(毎日のようにお友達が入れ代わり立ち代わり訪ねてきてくれ、世間話に花を咲かせるというわけにはいかないので)、その生活状況自体がナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」になってしまうのです。
※2 「重大な病気や怪我や痛み等」を抱えたままの生活になれば、その病気や怪我や痛みが継続している間は、それまでのような趣味や遊びや人づきあいを自分なりに楽しむ、生き生きとした日々を送れなくなることは当然のことなのです。
 
※3 注意しておかなければいけないことは、本人が重大な病気にならなくても「配偶者」が重大な病気になったことが「キッカケ」になることがよくあるのです。二人暮らしでがんばってきた老夫婦の相手が重大な病気にかかってしまった時に、その看病している側の方も看病で外出もままならなくなるし、趣味や遊びを楽しむことも許されなくなってしまうのです。
※4 毎日家に閉じこもって、「看病」をするだけの生活になってしまえば、肝心の自分の「前頭葉」も、出番が極端に少ない単調な生活の下で、老化を速めて行くことになるのです。病気の情報を集め、種々の工夫をして、つれあいの看病をすることに「生き甲斐」を感じることができれば、自分の生活もそれなりに、「前頭葉」が働く場面がそこそこある生活状態を保つことができますが、それは極めて稀なケースというのが現実なのです。
 
※5 「高齢者」と呼ばれる年齢のお年寄りの場合は、例えば庭先で転んで骨折したり、変形性膝関節炎にかかったり、腰痛がひどくて、歩行が困難な生活状況が発生したりするのです。足が痛いと、ゲートボールや散歩にも行きたくなくなり、家にこもりがちの生活になってしまいます。そんな「閉じこもりの生活」が毎日継続していると、出番が極端に減った「前頭葉」が居眠りし始め、老化を加速させていく結果、「AD型認知症」(小ボケ)の症状が出始める(発病する)のです。
※「前頭葉」の機能レベルを含む脳全体の機能レベルを、「二段階方式」のような精緻な「神経心理機能テスト」で調べてみれば、「脳のフレイル」ではなく、「老人性うつ」状態でもなく、或いは「不活発病」でもなくて、「AD型認知症」の発病の最初の段階である『小ボケ』の段階であることが、容易に確認できるのです。
 
 ③ 夫(妻)が「AD型認知症」を発病して、末期の段階である「大ボケ」の段階にまで進み、その夫(妻)を、自分一人で介護し、「介護に追われるだけ」の毎日:
 
※1「前頭葉」は、自分の置かれている状況を判断し、その状況に沿った「テーマ」を考え付き、「テーマ」の実行内容や程度や態様をシミュレーションした上で、最終的な内容を決定し、左脳や右脳や運動の脳に指令を出す司令塔の働きをしているのです。「重度認知症」の段階の症状が出ているということは、その人の「前頭葉」の要の機能である『注意の分配力』の機能は殆ど機能していない状態にあるのです。
 
※2「大ボケ」の症状が出てくるようになると、脳の機能レベルの面について言うと、「小ボケ」や「中ボケ」のレベルに戻すことは愚か、『前頭葉』を含む脳全体の機能の廃用性の加速度的で異常な更なる進行を抑制することも出来なくなるのです(「大ボケ」の枠の中で、更に重い症状を出すようになっていくだけ)。
 
※3 「AD型認知症」というタイプの認知種は、『身体がもつのに肝心の脳がもたないのが特徴』なのです。脳全体の司令塔である『前頭葉』だけでなくて「左脳も右脳も運動の脳」の機能も、更に働かなくなる状態(脳の機能レベル)に向かって、同時進行的に更に衰えていくことになるのです。
 
※4  注意が必要なのは、介護役の配偶者の方が、「AD型認知症」を発病することになるケースが極めて多いということなのです(「認認介護」)。「中ボケ」レベル、或いは「大ボケ」レベルの夫(妻)を抱えて介護している本人自身が「小ボケ」に入っていく(「AD型認知症」を発病する)ことがとても多いのです。
⇔ 自身が趣味や遊びの集いに参加することもできず、人付き合いも疎遠になっていく中で、症状が更に重い方向に向かって進行していくだけの「大ボケ」の段階にある夫(妻)の、「介護に追われる」だけの毎日、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続していると、出番が極端に減った「前頭葉」が居眠りし始め、老化を加速させていき、介護している本人自身が「AD型認知症」を発病することになる(「小ボケ」の段階)のです。
 
④ 家族との関係が悪く、寂しい生活が継続すること
家族と一緒に暮らしていながら、生活時間のずれや不和で、家族との挨拶も会話もなく、毎日の食事も一人でするような「寂しい生活習慣」のことです。
或いは、家の隅に追いやられ、一人でテレビを見るだけのような暮らしでは、寂しさだけでなく精神的な辛さや侘しさが一層募ります。こんなことなら、はやくお迎えがきて欲しいと思うようになるのです。生きていく意欲さえも喪失していくのです。
 
⑤ 一人暮らしの生活
「一人暮らしだからこそ、ボケてなんかいられない」という気概を持っている人は、昼間は趣味や遊びで出かけて留守、家にいるときは、お友達がお茶のみや雑談に尋ねてきているような生活を送るものなのです。当然のことながら、こうした生活を継続している「一人暮らし」のお年寄りは、「AD型認知症」の発病とは無縁なのです。
 
趣味も遊びも人付き合いも楽しめない状態で、昼も夜も一人で家に居て、お茶を飲んでは居眠りし、水戸黄門を見ているだけのボンヤリした「単調な暮らし」という生活は、「前頭葉」を居眠りさせ、「AD型認知症」を発病することになるのです。簡単な足し算や引き算 、平仮名で書かれた文章の音読作業を日課として朝昼晩と一人寂しくやるだけの生活では、肝心の「前頭葉」が老化を加速させていくことになるのです。
明日と言わず今日から、自分なりに楽しめる「テーマ」を求めて、お友達探し、趣味や遊びの集いの場探しの探検に出かけていきましょう。
 
 (5)「第一の類型」と「第ニの類型」の同時発生
① 東日本大震災(能登半島地震)の発生と発生後の生活状況:
東日本大震災は、世界にも例がない程の未曾有の大震災でした。被災した高齢者は誰でも、「生活上の出来事」としても「生活状況の変化」としても、共に言葉では言い表すこともできない程の衝撃を受けられたと思うのです。
我が身だけでなく、家族や兄弟や親類縁者を含む一族の思い出が詰まった地域全体が被災し、街全体が壊滅的な被害を受けたのです。家族や親族を失った人たちも多く、生活の基礎である家屋や店や勤め先や田畑や船や筏までも失った人も多く、景色も思い出も消失してしまったのです。
 
その上、被災から5年が経過したというのに、復興は遅々として進んでいないのです。この先の生活自体が未だ見えてこないという状況に置かれているのです。5年という時の経過の中で、被災自体が風化してきて、支援も途切れてきて、日々の生活にさえ大きな不安を抱えている人たちも多い状況なのです。
 
② 私たち「二段階方式」は、「東日本大震災」の被災地の60歳を超える年齢の「高齢者」達に対する対応処置、「AD型認知症」の発病を予防し及び早期診断による回復という処置を該当市町村で制度化する必要性を指摘し、問題提起しました。
津波による被害並びに地震による土地や建物の被害は甚大で、精神的な面での喪失も極めて大きく、今回発生した「能登半島地震」の被災地の60歳を超える年齢の「高齢者」に対しても、同様の問題の発生が危惧されるので、該当市町村に対して、同様の対応処置の制度化の必要性を指摘し、問題提起しておきたいのです。
 
⑥ 大地震の被災と復興措置が遅々として進まないという現実(東日本大震災の場合も、今回の能登半島地震の場合も、同じことが繰り返されている状況)の下で、「前頭葉の三本柱」の機能である「意欲や注意の集中力や注意の分配力」を発揮する機会が多い「テーマ」をどのようにして見つけろというのか、被災した「高齢者」に対して、現状では、求められるはずもないのです。
 
※1 この甚大な被災を「キッカケ」として、心が折れてしまい、『意欲を喪失』することで、自分なりに追及する特定の「テーマ」が無くて、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもないナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が開始され、継続されていくと、出番が極端に少なくなった『前頭葉機能』が、廃用性の加速度的で異常な、機能低下の進行を惹き起こしていってしまうことに因り、発病(小ボケ)/症状の更なる進行(小ボケ⇒中ボケ⇒大ボケ)のです。
 
※2 ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続原因で発病する認知症、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』が本態である『AD型認知症』は、『発病自体を予防』することが出来るし、「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で見つければ、「脳のリハビリ」を施すことによって治す/症状の進行を抑制することが出来るのです。「小ボケ」の段階で見つければ、治す/症状の進行の抑制が可能であり、「中ボケ」の段階で見つけても、症状の進行の抑制は未だ可能なのです。発病の末期の段階である「大ボケ」の段階で見つけるのでは、遅すぎるのです。
 
※3  認知症の専門家とされる人達の間で、「AD型認知症」は治す/症状の進行を抑制することが出来ないとされているのは、発病を見つけている段階が遅すぎること、末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)の段階で、発病を見つけているせいなのです。たまに、「中ボケ」の段階で見つけることがあっても症状の進行を抑制出来ないのは、肝心の「脳のリハビリ」を実施しないで居て、症状の進行を抑制する効能が皆無の「対症療法薬(興奮型のアリセプトが代表)」を投与するだけだからなのです。治す/症状の進行を抑制することができない末期の段階で発病を見つけることに加えて、対症療法薬を投与することに何の意味があるのか。
 
※4 「治療薬」を開発し販売していると強弁しているエーザイ自体が、「AD型認知症」の発病/症状の重症化が進行するメカニズムについても、「AD型認知症」の症状を治す/症状の進行を抑制する方法と意味についても、全くの無知というしかないのです。
⇒医療機関は、そうした製薬会社の説明を疑うことなく、鵜呑みにした儘で、単なる「対症療法薬」と知ってか/知らずでか、薬を投与し、大きな利益を稼いでいるのです。
 
&5 『キッカケ』の受け止め方がKey条件となる
(1)「AD型認知症」を発病することになるか・ならないか、それは「キッカケとなりそうな出来事や生活状況」の発生と継続に対する「本人の受け止め方次第」という点は、『発病の予防』という視点からは、或る意味で、救いでもあるのです。例示されたような「キッカケ」となりそうな出来事の発生や生活状況の継続に遭遇した人達の全員が、「AD型認知症」を発病することには、必ずしもならないということなのです。
 
(2) 両者を区分けるものとは:
ⅰ)(「キッカケ」となった人)
 人生の大きな出来ごとの発生や生活環境の大きな変化という「生活状況」の発生に遭遇して「大きな障害」と受け止め、心が折れて負けてしまい、その為に意欲をなくしてしまい、自分なりの生き甲斐や喜びが得られる従来維持してきた「生活習慣」を継続できなくなり、「目標」となるものがなくなって、「前頭葉」を使う場面が極端に減った「生活習慣」に変わってしまった人
ⅱ)(「キッカケ」とはならなかった人)
 「大きな障害」と受け止めても、そのことに負けないで、そのため意欲を失わず、自分なりの生き甲斐や喜びが得られる従来維持してきた「生活習慣」を継続できるので/生活状況の変化に対応した新たな「生活習慣」の構築により、自分なりの生き甲斐や喜びが得られ、「目標」となるものがある生活ができるので、「前頭葉」を使う場面がそれなりにある「生活習慣」を従来通り継続できている人。この二つのグループに区分けされるのです(当の本人が第一ですが、周りからの支援や支えも必要不可欠なのです)。
 
(3)「AD型認知症」を発病するお年寄りは、その「キッカケ」を契機にして、従来継続してきた「生活習慣」、その人なりの目標や生きがいや喜びがある「生活習慣」が維持出来なくなり、「前頭葉」の出番が極端に少ないナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続することになっていく、即ち、発病の「第二の要件」を充足する生活が始まることになるのです。
 
(4) これまでの説明で理解していただけていると思いますが、「AD型認知症」の発病を回避するには、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣の継続」という発病の「第二の要因」の充足を、回避しなければならないのです。
発病の「第二の要因」の充足を回避するには、上述した事例に見るような「生活状況」が発生した時、その「生活状況」に本人が負けないこと及び周りからの支えが必要不可欠となるのです)
 
(5)「AD型認知症」の発病を左右する直接の原因は、アミロイドβの蓄積でも、やタウタンパクの沈着でも、アセチルコリンの不足でもないのです。その時遭遇した「出来事の発生及び/又は生活状況」の継続を、「キッカケ」として、心が折れてしまい、意欲を喪失することで開始されるナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の開始とその継続が、「AD型認知症」を発病/症状の重症化が『真の原因』となるのです。皆さんは、このことを深く心に留めておいて欲しいのです。
 
(6)「キッカケ」との遭遇に負けてしまい、心が折れて、意欲を喪失してしまうと、(「意欲」を掻き立てたり、「注意を集中」したり、或いは「注意を分配」したり)する機会となるべき従来維持してきた「テーマ」を維持出来なくなった人/或いは、新たな「テーマ」を再構築出来なかった人は、(「前頭葉の三本柱」の機能の出番が極端に少ない「生活習慣」である)ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に入っていくことになるのです。
※「キッカケ」に遭遇して、心が折れそうになったら、このブログに書いてあったことを思い出して欲しいのです。ここで負けたら、「AD型認知症」を発病することになるので、絶対に負けてはいけない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に陥ることだけは絶対に避けるんだと、頑張って欲しいのです。どんなことでも良いので、何かの「テーマ」を見つけ出して欲しいのです。そんな時、「速足の散歩」は、不可欠の絶対的な「テーマ」なのです(「意欲」の機能の潜在的な機能レベルの拡張に繋がるのです)。
 
&6「キッカケ」となるかならないかは、本人の受け止め方次第
(1) 例示列挙した「キッカケ」の類型は、「第二の人生」を生きているお年寄り、発病の「第一の要件」を充足しているお年寄りであれば、誰にでも、何時でも起きてきそうなものばかりなのです。
 
(2) たまたま「キッカケ」となりそうな「生活状況」の変化や出来事の発生に遭遇した時は、その状況に対して自分が取るべき脳の使い方としての「生活習慣」に十分注意して欲しいのです。ナイナイ尽くしの「単調な生活」が始まる「キッカケ」とならないよう、「前頭葉」の出番が或る程度は確保されている従来通りの「生活習慣」、自分なりの目標があって、自分なりに生き甲斐や喜びが時には得られる「生活習慣」の維持(或いは、再構築)の為に、是非とも頑張って欲しいのです。
上述したように、第一義的には、本人の頑張り、踏ん張りが必要なのですが、家族からの支えも必要なことは言うまでもありません。
 
(3) 生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、「前頭葉」の出番が極端に少ない「生活習慣」、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続すること(発病の「第二の要因」を充足すること)が、「前頭葉」が廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていく唯一の原因となるのです。その結果、「前頭葉」の機能が「正常老化」の曲線から逸脱し、加速度的で異常な機能低下の進行に突入していくことによって、「AD型認知症」を発病することになるのです。その最初の段階が、私たちが定義する「軽度認知症」(小ボケ)の段階なのです。
 
&7「キッカケ」に対する本人の受け止め方がポイント 
(1) 同じような「生活状況の変化」(或いは、「生活上の出来事の発生」)しても、生活状況(或いは、出来事の発生)に対する個人一人一人の受け止め方が異なるので、「生活状況の変化(生活上の出来事の発生)」後の「生活習慣」(日々の脳の使い方)は、それぞれに違うのです。
 
(2) 或る人は、「生活状況の変化(生活上の出来事)」の発生が「キッカケ」となって、気持ちが落ち込み(心が折れてしまい)意欲をなくしていって、ナイナイ尽くしの「単調な生活」が始まるのに対し、或る人は「生活状況の変化(生活上の出来事)」(出来事)の発生があっても「キッカケ」とはならないで、(心が折れてしまわないで)意欲を取り戻し、何等かの「テーマ」を自分なりに見つけ出し、日々の生活主観を再構していくことが出来るのです。
 
(3) 次の例示のように、具体的に考えると理解しやすいと思います。(我が国ではよく見かけるケースなのですが)「定年退職」で仕事を取り上げられてすることもなくなり、3年もたつと見る影もなく衰えボケてしまう人もいれば(この段階では、未だ「小ボケ」)、「定年退職」で自由な時間がいっぱいできたのをきっかけに、自分なりに趣味や遊びや人づきあいを楽しんで、生き生きと生活していく人もいるのです。
 
(4)  或いは、世間でよく言われるように、「夫を亡くしたおばあさん」は半年も経つと、楽しげに生活をエンジョイするようになることが多いのに対し、同じように「妻を亡くしたおじいさん」の多くは次第に元気をなくしていくのです。前者と後者とを区分けるキーポイントは、発生した「生活状況の変化(生活上の出来事)」を当の本人がどのように「受け止めたのか」にあるのです。
 
(5)「AD型認知症」の発病を回避するには、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣の継続」という「第二の要件」の充足を回避しなければならないのです。「第二の要件」の充足を回避するには、上述した事例に見るような「生活状況の変化(生活上の出来事の発生)」した時、その「生活状況の変化(生活上の出来事の発生)」に対して、本人自身が負けないことが必要不可欠となるのです。
 
(6) 「第二の人生」を送っている高齢者(及びその家族)は、このことを深く心に留めておいて欲しいのです。「生活状況の変化(生活上の出来事の発生)」に遭遇した時、そのことに負けて気持ちが落ち込み、心が折れてしまわないよう頑張って欲しいのです。その状況に対して自分が取るべき脳の使い方(「生活習慣」)に十分注意して欲しいのです。
ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が始まる「キッカケ」とならないよう、是非とも頑張って欲しいのです。本人が頑張り、踏ん張ることが第一なのですが、家族(周囲)からの支えも必要不可欠なのです。 
 
&8「AD型認知症」の発病及び重症化とその期間
(1)「キッカケ」の発生を契機にして、ナイナイ尽くしの「単調な生活」が始まるのに3ヶ月、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が日々継続することにより、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行により、「前頭葉機能」が異常な機能レベルに低下する迄に3~4ケ月、「小ボケ」の期間が3年間、「中ボケ」の期間が2~3年間、6年目からは「大ボケ」の段階が始まるというのが、私たちが集積してきた極めて多数の「脳機能データ」に基づく「標準的な滞留期間の大原則」なのです。だからこそ、「東日本大震災」を被災した「高齢者」達だけでなく、「能登半島地震」を被災した「高齢者」達の今後の生活状況を、私たちは、とても心配しているのです。
 
(2)「東日本大震災」の場合も、「能登半島地震」の場合も、「キッカケ」となる内容自体が余りに厳しく過酷であることから、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」に陥っていくお年寄り達の数と割合とが、言い換えると「AD型認知症」を発病するお年寄り達の数と割合とが、他の事由の「キッカケ」の場合とは異なり、極めて多数で且つ、極めて高い割合で起きてくることになると、私たちは考えている(危惧している)のです。
 
&9 発病自体の予防を明確な目的とした「住民参加型の地域予防活動」
(1) 『発病自体の予防』が出来ないし、治すことが出来ないとされて、対策が打たれず放置されている為に、川下対策に過ぎない介護の予防措置及び介護の為の費用(診察、投薬、介護)並びに発病の末期の段階で初めて発病を見つけている「発病のレッテル貼り(外観的な認知症の症状の分類)でしかない診断」及び症状の進行を抑制する効能は皆無/症状の外観的な発現の仕方を変化させるだけの『対症療法薬』の処方の費用の総額が、単年度ベース(一般会計と特別会計の合計総額)で、23兆円を超える天文学的な規模で、垂れ流されているのです。
 
(2)「AD型認知症」の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる『生活習慣病』に過ぎないのです。「意識的/目的的」な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉機能」が『正常な機能レベルを維持出来ている限り、「AD型認知症の発病は、絶対に起きて来ない」性質のものなのです(発病者は、必ず、「前頭葉機能⇒左脳⇒右脳⇒運動の脳」の順番に、異常な異常な機能低下が進行して行く=14689例の脳機能データが実証)』。
(3) その確立すべき「生活習慣」とは、「身体の健康」という視点から常に語られる「食生活」ではなく、第二の人生を送る上での「脳の使い方」としての『生活習慣』の在り方、生き方次第という考え方が重要となるのです。
 
 
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『AD型認知症』の段階的症状と脳の働き具合(I-07)

2025-06-06 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
&1(プロローグ)
(1) 今日は、2014年の4月の14日(⇒加筆修正している今回は、2024年の2月5日)。
今は、もうそのお昼過ぎ。
ということは、ブログの記事を載せないといけないということなのです。
ところが、肝心の作業が一向に進んでいないのです。いつもであれば、文字通り「朝飯前」なのです。私のブログは文字数が多くて、一回に書く字の総数が30,000字程度になるのです。
それでも、当日の早朝に書き始めて、Kinukoが起きてくる前には書き終わっているものなのです。
 
(2) ところが今回はと言うと、未だに、書こうという気にもなれないのです。
その原因は何かと言うと、「帯状疱疹」の発病による神経の痛みのせい。「帯状疱疹」による神経の痛みがひどすぎて、まさに言葉では言い表せないほどの激痛が続いているのです。
 
その痛みに耐えることに、私の『前頭葉機能(前頭前野の穹窿部に局在する/①「前頭葉の三本柱の機能(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能)/②「評価の物差しの機能(=自我=意識の首座=脳の中のホムンクルス)/及び③『実行機能(Executive Function)』の三者により構成されている複合機能体を言うものとする)の総力が結集され、消耗していて、ブログを書くだけの余力が全くのこと残ってはいないという状態に在るのです。夜は、自覚の上では、殆ど眠っていない感覚で、何時眠ったのかわからない程。昼間も激痛が続いて、床に臥せたままの状態で居て、ひたすら激痛に耐えるだけの毎日なのです。左腕の肩を起点として、人差し指に向かって走る神経線維と左の耳の横を経由して左目に向かって走る線維と左肩の肩甲骨を周回する線維の3本の神経線維が同時にウイルスに侵され、神経線維が侵される激痛が3本の線維に沿って同時に走っている状態なのです。
 
ずきずきする激痛が続く中で更に、時折、波状的に/間欠的に脳天を突き抜かれるかのような激しい痛み、声に出して何かを叫びながら右の拳を天に向かって突き上げていないと耐えられない程の痛みが、10秒から15秒もの間続くのです。神経線維への激痛が続くせいで、筋肉が硬直してしまい、左腕が動かなくなってしまってもいるのです。
 
何故私がこんな目に遭わなくてはならないのかと、天を恨むばかりなのです。それほどの、激痛が、日夜続いているということなのです。
「前頭葉の三本柱」の機能である、「意欲、注意の集中力及び注意の分配力」の機能がちゃんと働いてくれないのです。私は、何かの「テーマ」について、その内容を文章で表現しようとする際に、パソコンで字を打ち出す作業の直前に(書く前に)、メタ認知作業を高速で、高度に行うことに因り、必ず頭の中で事前のシミュレーションをします。
どのような「テーマ」について書くのか。その「テーマ」に沿って、どのような全体構成にするのか。どのような筋でその「テーマ」を展開するのか。
文体及び言葉の使い方をどのようなものにするのか等。
 
(3) 全体として、何字くらいの文章量にするのか。それらを何度か頭の中で、事前に『メタ認知作業』をして、シミュレーションして、最終的なものを選択したら、メタ認知に僅かに遅れて、連動し/随伴する「実体験認知」に因り、内容を書き出して行くのです。
その作業が、まったくのこと進まない。書こうという気力、意欲自体が湧いてきてくれないのです。注意の集中力が続かないし、全体構成とシミュレーションとに不可欠である肝心の『注意の分配力』の機能が、全くのこと働こうとはしてくれないのです。それ程、この「帯状疱疹」による神経の痛みが激烈なのです。
 
(4) あ~、辛い~。痛みがひどすぎて、耐えるのが辛すぎて、あの東日本大震災の翌年2012年の3月以来、被災高齢者とその家族達に対する警鐘を鳴らす為に一度も欠かすことなく掲載し続けてきた(最初は、毎週、3年程が経ってからは、毎月、1日及び15日に新規のブログ記事を無料公開)このブログを、今回だけはスキップしようかと悩んだのです。でも、一度でも怠ると、又何かの理由をつけて掲載を休む気持ちが起きてくることが怖かったので、「刀折れ矢尽き」の心理状態と神経状態で、このブログ記事をやっとのことで書いたのです。全体構成と文章表現に、いつものキレがないのは、激烈な「帯状疱疹」の痛みのせいなのです。
  
&2 三段階に区分される「アルツハイマー型認知症」の類型的症状の特徴
(1) アルツハイマー病、『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』、脳血管性認知症、二次性認知症等いろいろな種類が数ある認知症全体の大多数、90%以上の割合を占めているのがここに取り上げる『AD型認知症』と言うタイプの認知症なのです。ところがその「AD型認知症」は、世界中の認知症の専門家達(学者や研究者や医師達)から、「発病の原因がわからないし、治すことが出来ないし、発病を予防することが出来ない」ものとされているのです。
発病の予防については誰もが考えてもいないのです。早期診断(「小ボケ」又は「中ボケ」の段階で発病を見つける)と早期治療(当の本人の脳の機能レベルに見合った「脳のリハビリ」の継続的実践)による回復/症状の進行の抑制についても、権威の誰もが主張していないのです。発病すると、症状が進行していき、介護が必要になるのが当然のこととして、疑われてもいないのです。
 
 認知症全体の枠の中で、若年性認知症(早発型認知症)と老年性認知症(晩発型認知症)とに区分けるのはまだしも、『AD型認知症』について、「若年性アルツハイマー型認知症」と「老年性アルツハイマー型認知症」とに区分けるのは、重大な誤り。「若年性AD型認知症」は、この世に実在していない架空の認知症なのであり、側頭葉性健忘症を誤診しているだけなのです。
 
(2) その上に、認知症の診断を専門とする精神科医でさえも(もともとが、重度の物忘れが特徴の「神経変性疾患」だと誤解されてきた経緯から、厚労省が指定した僅かな数の「老人性痴呆疾患センター 」 という名の指定病院で、且つ、精神科医が「発病の有無の診断」を行ったのが誤りなのであり、迷路にさまよいこむこととなったのです)、重度の物忘れの症状と海馬の萎縮が確認されると、『脳出血や脳梗塞等の脳血管性疾患』の既往さえありさえすれば、「原因と結果の確認作業、因果関係の確認作業」もしない儘に、迷わずに、「脳血管性認知症」と診断してきた為に、『正しい診断であれば、「AD型認知症」の発病であるものの多くが、「脳血管性認知症」と誤診されてきた』経緯があるのです(脳血管性認知症との診断名がつけられているものの、それらの8割は、「AD型認知症を誤診」したものなのです)。
 
※更には、厚労省も含めて、認知症の診断が専門の医師達のほとんどすべてが、本当の意味での早期の段階である「小ボケ」と「中ボケ」に無知で/見落としていて末期の段階である「大ボケ」で初めて、「AD型認知症」の発病を見つけている実態が、放置された儘なのです。
 
(3) それでいて、本当の意味での早期の段階である「小ボケ」と「中ボケ」を見落としていて、末期の段階である「大ボケ」の段階で初めて『AD型認知症』の発病を見つける『発病のレッテル貼り』でしかない診断を行いつつ、更には、症状の進行を抑制する効能は皆無であり、症状の発現の仕方を昂進させる興奮型や抑制させる抑制型単なる対症療法薬』(興奮型の対症療法薬であり、エーザイのアリセプトが代表)を治療薬として処方している有様なのです。
 
※1「AD型認知症」の『発病のレッテル貼りでしかない診断』及び症状の進行を抑制する治療効果は皆無であり、興奮又は、抑制型の単なる「対症療法薬」の処方と投与とに、併せて10兆円超という天文学的な規模の巨額の血税が垂れ流しにされているのです。
 
※2 診断とは名ばかりで、末期の段階であり、回復させることは愚か、症状の更なる進行を抑制することさえ最早困難となる段階、私たち「二段階方式」の区分で言う「重度認知症」(大ボケ)の段階(ケースによっては、MMSEの総得点が一桁となる「大ボケの後期」の段階)で『初めて、発病を見つけている』だけ、「AD型認知症」と言う病名を貼り付ける(「発病のレッテル貼り」だけ)の診断が、未だにまかり通っているのです。
 
※3 治すことも、症状の更なる進行を抑制することも出来なくて末期の段階である「大ボケ」の枠の中で、『身体がもつ限り症状が更に進行して行くだけで、介護が不可欠』となる段階で、「発病のレッテル貼り」でしかない診断を行って、その上、症状の更なる進行を抑制する効能は皆無であり(エーザイのアリセプトは、症状の更なる進行を2~3年間遅らせるという謳い文句で、巨額の売り上げを達成したが、真っ赤な大ウソだったのです)、単に「症状の発現の仕方」を昂進させたり(興奮型=エーザイのアリセプトが代表例)/ 抑制させたり(抑制型)する効能しか有していない対症療法薬を、「治療薬との名目で処方」しているだけなのです。
 
(4) 私たち「エイジングライフ研究所(二段階方式)」は、「AD型認知症」は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」に過ぎないのであり、本当の意味での早期の段階(私たち「二段階方式」の区分で言う、「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)で見つければ、「脳のリハビリ(『前頭葉』が活性化する生活習慣への改善と継続的な実践の為の自助努力が必要不可欠となる)」によって治す/治せないときは、症状の重症化の進行を抑制することが出来るし、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能を活性化させる「生活習慣」(食生活ではなくて脳の使い方としての生活習慣を言うものとする)の構築と継続的な実践によって、『前頭葉の機能を正常なレベルの儘に保ち続ける』ことに因って、発病自体を予防する(発病時期を先送りする)ことが出来ると主張し、全国的規模での市町村に対する「住民参加型の地域予防活動」の実践指導をすることにより、(疫学的な方法で)実証してきているのです。
 
※1「介護離職」と言う社会状況は、或る意味で作り出されているのです。
発病自体を予防し、早期の段階で見つけて回復させ/中ボケの段階までに症状の進行を抑制させ/末期の段階である「大ボケにさえしなければ、『介護は、必要ではない』からなのです。
※2 認知症全体の90%以上を占めて居ながら、『AD型認知症』は、世界中の権威あるとされる専門機関や研究者達から、原因不明で治せない認知症とされていて、ハーバード大学が牽引し、我が国では、東大、京大、理化学研究所(MIT研究室=利根川進)が牙城である「アミロイドβ仮説」を含む「3種類の仮説」(3つの仮説のいづれもが、発病/症状の進行との間の、因果関係の存在を未だに実証できていない儘なのです)が、提示されているだけなのです。
 
※3 我が国では、『AD型認知症の発病の予防という最も効果的な対策が棚上げにされていて=政府大綱の第一条の規定で、将来的な研究課題と規定された儘)』、公明党の要求に因り、厚労省が、川下対策である『ボケても安心な社会づくり』という世紀の愚策の制度化に因って、「23兆円超もの血税が、垂れ流しにされている」のです。
 
(5) 様々な程度及び態様により発現してくる「AD型認知症」の症状について、世の中の権威ある専門とされる機関や人達は、中核症状と周辺症状(随伴症状)とに区分するのが普通。
何処の誰が最初にこの区分を持ち出したのか知りませんが、区分する意味は全くのこと無いというか、意味不明の区分としか言いようがないのです。単なる自己満足の程度でしかないのですが、誰でもがこの区分を持ち出すのが不思議でならないのです。その上、その人達が取り上げている症状と言うのは、記憶の障害に起因する症状を中心として全てが外観的な症状に過ぎないのです。
その人達は、症状が発現するメカについて無知なので、様々な程度と態様とで発現してくる症状を区分する客観的な意味の有る基準を確立できていないが為の「主観的な区分」に過ぎないのです。
 
(6) 私たちは、私たちが開発した「二段階方式」と言う精緻な神経心理機能テストを活用して、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能についての機能レベルとそれに厳密にリンクした三段階に区分する『類型的症状』並びに脳の使い方としての「生活習慣」と言う「生活歴」の確認に基づく14689例ものケース事例を解析することにより、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能に起きてくる廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行という要因が、「AD型認知症」の症状の発現/重症化の進行の原因であることを突き止めているのです。
更には、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村での、「AD型認知症」の早期診断による回復/症状の進行の抑制と発病自体の予防とを明確な目的とした「住民参加型の地域予防活動」の実践の顕著な成果に基づき、こうした主張を展開し、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証し、その概要をブログで、無料公開してきてもいるのです。
 
(7) 私たち「二段階方式」が、「AD型認知症」の症状を分類し、区分する時は、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの回復の可能性、言い換えると、「AD型認知症」と言う病気の症状を治す可能性症状の重症化の進行を抑制する可能性の有無及び程度と言う視点から、以下の三つの段階に区分しているのです。
発病の有無の判定及び症状の三段階段階の区分に際しては、後述する「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルとそれを客観的に判定する基準としての、「二段階方式」の手技の活用に基づき、区分しているのです。
軽度認知症」(小ボケ)の段階の症状 治す/症状の進行の抑制が可能
中等度認知症」(中ボケ)の段階の症状 症状進行の抑制が未だ可能
重度認知症」(大ボケ)の段階の症状  為す術が何も残されていなくて、症状進行の抑制も最早困難
 
(8) 人は誰でも、権威に対する内容不問的な自発的追従性を自らは気づかない心の奥底に抱いているもの。同じテーマの放送でも、民放の放送内容よりはNHKの放送内容に信頼を抱くのです。
この「AD型認知症」の発病のメカニズムについても、「前頭葉機能]を含む/脳全体の機能についての/廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が原因とする私たちの主張内容よりも、アミロイドβの蓄積による神経細胞の滅失や脱落が発病の原因であると主張する東京大学や(アミロイドβ米の活用によるワクチン療法の開発を主張)京都大学(アルツハイマー・マウスの活用による発病の早期診断と治療薬の開発を主張)の主張の方が信頼がおけると思っているのです。
 
(9) ハーバード大学も、東大も、京大も、理化学研究所も、更には、レカネマブを製造し販売する許可を取得したエーザイも、『アミロイドβの蓄積〈老人斑)という原因と「AD型認知症」の発病/症状の進行という結果との間に横たわっている筈の、肝心要の「因果関係の存在について、未だに実証が出来ていない』のです。
 
※1アミロイドβの蓄積により生成される老人斑の神経細胞群への沈着に因る神経細胞の大量死と「AD型認知症」の発病/症状の進行との間には、因果関係」は存在しないと言うのが、私たち「二段階方式」の主張なのです。
 
※2 私たち「二段階方式」は、生きた人間の「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能についての「脳機能データ」と市町村での「住民参加型の地域予防活動」の実施の成果に基づいて、「アミロイドβ仮説」の主張内容が、誤りであることを実証できている3種類の脳機能データ」の解析結果を、何時でも提示できるのです。
 
(10) 発病の原因は、「仕事とは無縁の日々となる第二の人生を生きる高齢者」が、何かの出来事/状況の発生と継続を契機(キッカケの発生と継続)にして、従前の生き方脳の使い方としての『生活習慣』を言い、食生活は無関係)を取り戻せる道筋が見えてこない為に、心が折れてしまい、『意欲を喪失』することで開始され、継続されてきたナイナイ尽くしの単調な生活習慣』の継続が真の原因/引き金となり、『前頭葉機能』の廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行に始まり(発病の最初の段階である「軽度認知症(小ボケ)」)、順次、左脳、右脳、運動の脳の順番に、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行く(「中等度認知症(中ボケ)」⇒「重度認知症(大ボケ)」)ことにより、中ボケ以降は、『前頭葉機能』含む/脳全体の機能についての廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くのが、アミロイドβ仮説などの憶測の類しか提示されていない、『AD型認知症』の特徴であることが、2027年の春か夏ごろには明確になることをここで再度問題提起しておきたいのです。
 
(11) 今頃になって初めて、東北大学等の権威機関から、東日本大震災の被災地の被災高齢者達の間で、(顕著な発病現象が確認された)との報告が出てきてはいるものの、権威も精神科医たちも、未だに、「アミロイドβ仮説」を信望/盲信している状況下では、能登半島地震の被災高齢者達の間で、「AD型認知症」の新規発病(「小ボケ」の発現)と症状の重症化の進行(「小ボケ」⇒「中ボケ」⇒「大ボケ」)が、他のどの地域の高齢者達のそれと比較した場合に、比較にならないほどの多い数と割合で進行していることが、またしても、見落とされてしまう結果となるのです。
 
(12) 私たち「二段階方式」独自の主張、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能の、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が、発病及び症状の進行の直接の原因(発病の引き金を引く要因であること、言い換えると、(「AD型認知症」と言うタイプの認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる「生活習慣病」に過ぎないということ)が、疫学的方法に因り、実証されているのです。
 
(13) 私たち「二段階方式」の区分で言う、「小ボケ」や「中ボケ」の段階の症状が現在も続々と発現してきていても、「AD型認知症」の本当の意味での早期の段階回復させる/症状の進行を抑制させることが可能な段階と言う意味)であることにも気づかないで居て、「不活発病」とか、「脳のフレイル」とかの主観的で曖昧で、無意味な名前を冠するだけで放置していて、或いは、「老化現象」だと勘違いし放置していて、権威達の間だけでなく、マスコミにも、世の中にも、全くのこと注目されていないのです。
  
(14) 追求する自分なりの特定の「テーマ」が無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続するようになってから、発病までに半年、「小ボケ」の期間が3年間、「中ボケ」の期間が2~3年、その後は、末期の段階である「大ボケ」の段階に入っていくという私たちの基準によると、2027年の春か夏ごろには、症状が進行していき、末期の段階であり私たちの区分で言う「重度認知症」(大ボケ)の段階の人達が、あふれ出してくるようになるはずなのです。
 
(15) 認知症の専門家とされる精神科医達は、「AD型認知症」発病の末期の段階である「重度認知症」(大ボケ)の段階の症状(失語紛い、失認紛い、失行紛いの「大ボケの後期の症状」が出てきて初めて、発病と診断する進精神科医も多い)が出てきて初めて、「AD型認知症」を発病していると騒ぐだけ(「発病のレッテル貼り」の診断)」なのです。
※ 発病を見つけている段階が遅すぎて、「治せる病気」(「AD型認知症」こそが、治せるタイプの及び発病自体を予防することができるタイプの認知症の典型)を、治すことができないマンモスに仕立て上げていることに気づいてもいないのです。医師としての社会的使命を放棄しているとしか言いようがないのです。
   
&3 「軽度認知症(小ボケ)=(社会生活面だけに重大な支障)の段階の類型的症状
(「前頭葉機能」だけが、異常な機能レベルに在ることの確認を条件として、4つ以上に該当していると、「小ボケ=標準的な滞留期間は3年間」のレベルであることが疑われます)。
□ 複数のことに注意が分配できなくて、(3つの用事)が同時にさばけない
□ 機転がきかなくて、創意工夫ができない
□ 発想が乏しくて、画一的な行動が目立つ
□ 何事にも億劫で面倒がり、何かをやってみようという意欲が見られない
□  同じ食材を買ってくることが多く、料理の献立の単調さが目立つ
□ 一日や一週間の計画が自分で立てられず、なにも思いつかない様子
□ 朝は遅くまで起きてこないのに、気がつくと居眠りしている
□ これまでなら感動していたことに対して感動しない
□ 問いかけに対する反応が遅く、生き生きした笑顔がほとんど見られない
□ 何時もぼんやりしていることが多くなり、自分からは何もせず、指示されるとできる
□ 根気が続かず中途半端なことを繰り返し、やりかけの家事が目立つ
□ 目の光がどんよりしていて、顔つきが無表情
□ 反応が遅く動作がもたもたしていて、階段をトントンと降りられない
□ 歩くとき前屈みの姿勢で、小股でトボトボと歩く
□ 料理の手際が悪くなり、家族数に関係なく多すぎる量の料理を作る
□ 自分に自信がなくなり、何かにつけ人を頼ろうとする
□ これまでは気にしていた、服装や髪の手入れ等のおしゃれに無関心となる
□ 同じ内容を繰り返して話し、そのことに本人が気づかない儘
□ 会話中唐突に、一方的に言いたいことを言い、相手の話しを聞こうとしない
□ 思い込みや思い違いが多く、指摘しても訂正や変更ができない
 
&4 「中等度認知症(中ボケ)」=(家庭生活面にも重大な支障)の段階の類型的症状
(「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能が、異常な機能レベルに在ることの確認を条件とし、小ボケの症状4つ以上に加えて以下の4つ以上に該当すると、「中ボケ=標準的な滞留期間は、2~3年間」のレベルであることが疑われます)。
□ 何度教えても日付けがあいまいになる
□ 簡単な計算ができない(お札ばかりで買い物をし、小銭がたまる)
□ 電気やガスの消し忘れ、水道の蛇口の閉め忘れなどが目立つ
□ 家庭内の簡単な用事程度のこともきちんとできない(部屋や洗濯物の整理、食後の片付け、畑や庭仕事などがきちんとできなくなる)
□ お金や持ち物のしまい場所をすっかり忘れてしまい、一日中探している
□ 自分が飲む2~3種類の服薬管理ができなくなる
□ 服の着方に無頓着で重ね着が目立つ(セーターの上からシャツを着る;裏表や前後ろに着る。入浴後、着ていた下着の上に新しい下着を着る)
□ 入浴時の温度管理が出来ず、体を洗わないとか石鹸がついたままとか
□ 周りを汚したり流してないなど、トイレの後始末がきちんとできない
□ 料理の味付けが変になる(特に、塩加減が極端に変になる。塩辛すぎて、周りが食べられないようなものを作り、本人だけが平気で食べる)
□ 行き慣れている所に行くのに、スムーズに行けない(行き先の違う乗り物に乗ったり、行き道を間違えたりする)
□ 自分の子供の数、生まれ順、居住場所の説明がきちんとできない
□ 季節が分からなくなる(夏にセーター等、季節違いの服を着る)
□ 昨日の出来事をすっかり忘れてしまう
□ 物盗られ妄想(物の置き場所を忘れて、相手が隠したとか盗んだとか言う)とか、世話をしてくれる人に対して口汚くののしる行為とかがある
 
 &5 「重等度認知症(大ボケ)」=(セルフケアの面にも重大な支障)の段階の類型的症状
  (「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能が異常な機能レベルに在ることの確認を条件とし、小ボケと中ボケの症状に加えて以下の3つ以上に該当すると、「大ボケ=身体がもつ限り、症状の重症化が更に進行して行く」のレベルであることが疑われます)。
□ 着ている服を脱ぎたがらず、便で汚れた下着をそのまま平気で着ている
□ 風呂に入るのを嫌がる
□ 服を正しく着られず、ズボンを頭から被ったり上着に足を通したりする
□ 家族の名前を間違えたり、子供を配偶者と間違えたりする
□ 食事やあいさつをしたことなど直前に起きたことをすぐに忘れてしまう
□ 家庭生活に全面的な介助が必要(食事、入浴、排泄)
□ 自宅に居ても落ちつかず、出て行きたがる
□ 大小便を失敗しても、後の処置ができない(大小便で汚れた下着を、押し入れなどに隠すようなこともあります)
□ 自宅の方向が、たびたびわからなくなる
□ 同居している家族の名前も顔もわからない(家族かどうか分からない)
□ 昼なのか夜なのかがわからなくて、夜中に騒ぐ(夜中に起きてくる、家中の電気をつけて回る、会社に行くとか田んぼに行くとか言い張る)
□ 痛んだものを平気で食べ、食べ物でないものを口にする
□ 独り言や同じ言葉の繰り返しが目立つ
□ 誰も居ないのに「人が居る」と言ったりする  
 
&6 「アルツハイマー型認知症」の「初期の段階」の人達とは
(1)「小ボケ」の段階の症状が発現している人達の脳の機能レベル
「軽度認知症(小ボケ)」の段階の症状は、「前頭葉機能」の働きだけが異常なレベルに衰えていて、左脳と右脳と運動の脳は正常レベル(判定は、「二段階方式」の基準値による。以下、同じ)なので、「前頭葉機能」の機能障害の症状だけが発言して来るのが特徴なのです。「認知度」と直結していて、認知に不可欠の「意欲」、「注意集中力」及び「注意の分配力」が状況に相応して必要なレベルで働かない、的確に働かないゆえの症状を示します。
 
(2)「AD型認知症」は、「生活の自立度」がどうであるかを問題にする性質のものなので(社会生活や家庭生活やセルフケアにどのような支障があるかを問題とする)、原因である脳の機能は「前頭葉機能」だけが異常なレベルであっても、そのアウトプットである「症状」には、コントロールタワーの「前頭葉機能」の機能レベルが直接反映されるので、正常なものではなくなります。
 
(3) この点が、『AD型認知症』の定義/診断基準にも反映されるべきだなのです。『DSMーⅣ』の定義/診断基準を含めて、「AD型認知症」を診断する精神科医も治療薬を開発している研究者も、「前頭葉機能」の機能の働き方及びその衰え方に対する理解が浅いのではないかと思います。「不活発病」と言う名前を作り出している人達は、「複合機能体としての前頭葉機能」、「前頭葉の三本柱」の機能、或いは、「機能発揮上の二重構造」の問題等について無知なので、(そこに確認される症状が、「AD型認知症」の初期の段階の症状、「小ボケ」の段階の症状であることに気付いていない)だけなのです。
 
& 7 「AD型認知症」の「中期の段階」の人達とは
(1)「中ボケ」の段階の症状が発現している人達の脳の機能レベル
「中等度認知症(中ボケ)」は、脳の司令塔である「前頭葉機能」の働きが「軽度認知症」(小ボケ)のときよりも更に異常なレベルに衰えて来ている上に、「軽度認知症(小ボケ)」のときは未だ正常だった「左脳」と「右脳」の働きも異常なレベルに衰えて来ていて(判定は、「二段階方式」の基準値による。以下、同じ)、「脳全体の働き」が異常なレベルに衰えて来ているのです。
そのため、新しい記憶は記銘度が低くて想起しにくいのですが、昔の記憶は(「前頭葉の三本柱」の機能が、正常で在ったころの記憶なので、記銘時の記銘度が高くて、想起され易いので)比較的大丈夫なのが特徴です。
 
(2) 脳全体の衰えが「軽度認知症(小ボケ)」の時に比べて加速度的に速まるので、「症状」の出方の程度や幅も広く深くなります。「中ボケ」は、「小ボケ」(MMSの換算値は、24点以上)と大ボケ(MMSの換算値は、14点以下)の中間にあり、むしろ「中ボケの前期と後期とに区分」した方が「症状」も判定し易いのです。MMSの換算値が20点以上であれば、「集団の中での脳リハビリ」でも効果があるのに対し、20点を切ると手間暇コストの負担が相当に必要な「個別の脳リハビリ」でないと効果が期待できなくなります。20点以上と19点以下との間のたった1点の差なのに、回復の可能性という視点からは、ここに深い溝があるのです。「中等度認知症(中ボケ)」の脳の働きのレベル(脳の機能年齢)は、『4~6歳児のレベル』と考えて下さい。
 
(3) 意識の認知度(意識状態)を左右する意欲、注意集中力と注意分配力が「軽度認知症」のレベルよりも更に不十分にしか働かなくなります。その結果、認知それ自体とその記銘、保持及び想起の機能の発揮が更に不十分なものとなります。左脳がらみの論理的思考や計算、或いは言葉に対する理解や判断力、更には右脳がらみの色や形や時間や空間などに対する認知能力にも支障が出てきています。
 
(4)(認知症の専門家とされる人達は、米国精神医学会の診断規定である「DSM-Ⅳ」の重大な誤りに気づかないで居て、それに依拠している結果、「記憶の障害」が原因で起きてくるものと誤解しているのですが)「前頭葉」機能を含む/脳全体の廃用性の異常で加速度的な機能低下が原因となって、状況の判断、物ごとの理解や見通し等の判断が「幼稚園児」の程度となる結果、「家庭生活」面にもトラブルが起きてくるようになります。
 
(5)「家庭生活」の面でも重大な支障が出て来るとは言え、食事、大小便、入浴など身の回りのこと(セルフケア)は自分で一応できるので、家族に迷惑をかけることはあまりないのです。家族も本人の年齢を考えて、老化現象と誤解し易いのです(年が年だから、こんなものと考え易い)。「中ボケ」になると、食器の片付けや、洗濯物の取り込み、庭の草むしりといった、家庭内の簡単な用事程度のこともちゃんとできなくなります。脳の機能年齢で言うと、「6~4歳の幼児」がやる程度にしか出来ないのです。
せっかく洗ってくれたお茶碗はもう一度洗いなおさないといけないし、庭の草取りをしてもらうと花の苗まで抜いてしまいます。この程度にまで脳の機能が衰えてきていても、「重度の記憶障害」の症状が出てきていないと、家族が病院に連れて行っても、認知症とは診断されないのです。
 
(6)「中ボケ」のイメージは、家庭内の簡単な用事程度のこともちゃんとできないのに、口だけは一人前、「言い訳の上手い幼稚園児」が特徴です。
「前頭葉機能」が異常なレベルに衰えて来ているとはいえ、「小ボケ」には、自覚があります。「意欲もわかないし、根気が続かないし、てきぱき出来ないし、発想も湧かないし、物事に感動することもないし・・」と感じていて、「以前の自分と比較して、自分のどこかがおかしい」という自覚を明確に持っていて、自分の状態に「不安」を感じているのです。
ところが「中ボケ」の段階になると、そうした自覚を持つこと自体が出来なくなります。自分の状態に対する自覚がないので、不安も全く感じていないのです。逆に、家族が「こんなところが、おかしいと」指摘しても、「そんなことはない。私は、ボケてなんかいない」と言い張り、自分のおかしな行動についての、一端の言い訳(ヘリクツの類)ばかりを並べ立てるのが特徴です。
 
&8 「AD型認知症」の「末期の段階」の人達とは
(1)「重度認知症(大ボケ)」の段階の症状が発現している人達の脳の機能レベル
 「中等度認知症(中ボケ)」の段階になっても気付かないで、相変わらずナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」が継続されたままで居ると、 「前頭葉機能」を含む/ 脳全体の機能の廃用性の機能低下が継続され、加速度的に進んで行く結果、末期の段階である「重度認知症(大ボ)」の段階に入って行きます。
 
(2)「AD型認知症」の末期の段階である「重度認知症(大ボケ)」は、『前頭葉機能』を含む/脳全体の働きが、「中等度認知症」の段階よりも更に異常なレベルに衰えて来ています。
左脳と右脳の働きも、幼稚なレベルの機能が残っている程度である上に、脳の司令塔の『前頭葉機能は殆ど働かなくなっている』為に、「メタ認知」機能の発揮が殆ど出来ない脳全体の機能レベルとなっていることに注意が必要(判定は、「二段階方式」の基準値による。以下、同じ)。
その為、意識の認知度を左右する「意欲」、「注意集中力」と「注意分配力」が殆ど働いていない状態なのです。「重度認知症(大ボケ)」の脳の働き(脳の機能年齢)は、3歳児以下0歳児までのレベルと考えて下さい。
 
(3)「前頭葉機能」、左脳、右脳の機能の衰えが進行していく中で、MMSEの得点が一桁の点数になってくるあたりから、運動の脳も異常なレベルに衰えてきて、重度認知症の症状が更に進行していくのです。「大ボケ」の段階の後半になって発現してくる症状、失語や失認や失行(紛い)の症状及び世間で区分する周辺/随伴症状等も含めて、それらの全てが、外見的には「記憶障害」の症状かと誤解しがちなものの、その機序の実質は「前頭葉機能」を含む/脳全体の加速度的で異常な廃用性の機能低下に直接起因したものであることに、認知症の専門家とされる人達(学者、研究者、医師)に気づいて欲しいと切に願うのです。
 
(4) 脳全体の司令塔の役割をしている『前頭葉機能』が殆ど寝たきりの状態になっている為、これまでの人生で何度となく体験して体に浸み込んでいるような「言葉」や「テーマ」或いは「状況」に対しては或る程度の対応ができるのですが、折々に直面する新しい状況や体に浸みこむほどの経験がないテーマに対しては、理解することも対応することもできないのです。
 
(5) 精神科医が「AD型認知症」であると診断する第一の要件である「重度の記憶障害」の症状は、「認知」それ自体と「記銘」、「保持」及び「想起」の機能が極めて不十分にしか働かない為に起きてくるものなのです。
脳の司令塔の「前頭葉機能」は、殆ど働かなくなっている上に、左脳や右脳や運動の脳も極めて不十分にしか働かない「大ボケ」は、自分の身の回りのことをする「セルフ・ケア」にも支障が出てきます。食事をしたり、服を着たり脱いだり、お風呂に入ったり、トイレの後始末をしたりといった、身の回りのことも自分でできなくなり、日常生活に「介助」が要るようになります。
 
(6)  同じ「大ボケ」の段階に区分される症状と言ってもその幅はとても広く(14点以下0点までの幅がある)MMSEの得点が一桁の段階になってくると「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能が更に衰えていく中で、「前頭葉機能」自体が次第に機能しなくなっていきつつ同時に並行して、「左脳」が次第に機能しなくなっていき(左脳の認知機能障害が進行していくので、言葉による理解が次第に難しくなり、コミュニケーションの道が次第に閉ざされていき、「失語紛い」の症状が出てくるようにもなる)、次いで、右脳が次第に機能しなくなっていき(併せて、右脳の認知機能障害も進行していくようになり、物の形や空間の理解も、音の理解も、知人の顔や家族の顔や自分の顔の理解さえも次第にできなくなっていき、自分が住んでいる家さえも自分の家と理解できなくなっていく等といった「失認紛い」の症状が出てくるようにもなる)、最後は、運動の脳が次第に機能しなくなっていく(更に併せて、運動の脳の機能障害も進行していくようになり、着衣失行と呼ばれる症状「服を自分で着ることができなくなる症状」、或いは構成失行と呼ばれる症状「使い慣れた鋏や歯ブラシなどが使えなくなる」等といった「失行紛い」の症状が出てくるようにもなる)ことになるのです。
 
(7) 「大ボケ」レベルのお年寄りを家族が介護する中核となると、介護する側の家族の自由な生活の道は閉ざされていき、介護する側の家族も共倒れとなってしまうのです。医療の現場が、何時までもこの「大ボケ」の段階で見つけている限り、「介護離職」が重大な社会問題にならざるを得ないのです。
 
&9 意識的な世界を操る三頭立ての馬車の御者
(1) 意識的(目的的)に何等かの「テーマ」を実行する際の「前頭葉機能」の発揮度:
意識的(目的的)に何等かの「テーマ」を実行する場面では、自発性、観察、分析、考察、洞察、推理、推論、想像、問題の発見と理解、状況の判断、興味、関心、発想、連想、企画、計画、創意、工夫、予見、予測、シミュレーション、区別、比較、切り替え、執着、評価、修正、具象化、抽象化、整理、段取り、組み立て、機転、抑制、感動及び判断等、「前頭葉機能」を構成している各種の高度な個別の認知機能(猶、「学習」機能は、大脳辺縁系の機能であって、「前頭葉機能」ではないことに留意する)を正常に発揮する上で、一定レベル以上での「認知度」が確保されていることが不可欠となるのです。
 
(2) 認知度が一定レベル以下だと、例示した「前頭葉機能」の各種個別の認知機能である「評価の門差し」の機能及び「実行機能」の機能自体が、必要なレベルで発揮されなくなるのです。そうした個別の認知機能によるその「認知度」の高さ或いは低さを左右しているのが、意欲、注意の集中力及び注意の分配力という「前頭葉の三本柱」の機能なのです(「認知度」と「発揮度」とが共に、「前頭葉の三本柱」の機能の発揮レベルと「リンク」しているのです
(1)「前頭葉機能」を中核/監視/管理/支配/統合機能として、相互の有機的な連携の下に「左脳」や「右脳」や「運動の脳」も参加して、「前頭葉機能」を含む/脳機能全体で何をどのように実行するのかを組み立てるには(自分が置かれているその状況を自主的に判断し、判断に沿って実行すべき「テーマ」をいくつか発想し、その中から1つを選択し、その実行内容及び実行の程度と態様とを組み立てるには)、先立って且つ常に、必要な機能レベルでの「意欲」と「注意の集中力」の機能の継続的な発揮が不可欠になるのです。
 
(2) 自分が現在置かれている状況と環境の判断をベースとして、様々な状況の変化を予測して考慮しつつ、いく通りかのケース・シミュレーションを経た上で最終的な実行内容及び実行の程度と態様とを選択して決定し、最終的に実行に移すには、必要な機能レベルでの「注意の集中力」と「注意の分配力」の機能の継続的な発揮が不可欠になるのです。
 
(3) 原因不明と言われている「AD型認知症」の発病及び症状重症化のメカニズムを理解するには、状況の判断、テーマの発想、実行内容の企画や計画、行動や行為や言動のシミュレーション及び実行内容の選択、最終的な意思決定、或いは相互のコミュニケーション等を意識的に行う上で、「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能レベル、就中、「前頭葉の三本柱」の機能の(一定の機能レベルの下での)働き具合(機能の発揮度)が必要不可欠となることを理解すべきなのです。
 
(4) 左脳を介した言葉によるコミュニケーションで言えば、相手の話の内容を理解しつつ、自分の考えを構想し整理するには、「前頭葉の三本柱」の機能の中核をなす「注意の分配力」の機能が正常に機能することが不可欠なので、小ボケから中ボケ、更には大ボケへと認知症の症状が進む中で、言葉によるコミュニケーションに支障が出てくるようになるのはその為なのです。
「AD型認知症」の段階的な症状の発現の根本原因は、「前頭葉きのう」を含む/脳全体の機能についての/廃用性の加速度的で異常な機能低下に在ることを理解して欲しいのです。
 
(5)「前頭葉機能」の構成要素である「個別の認知機能」によるその認知度及び機能の発揮度を左右し、下支えする働きを担っていて、個別の認知機能を発揮するに際しての「機能発揮上の二重構造」の関係(「前頭葉の三本柱」の機能の機能レベル/発揮度が、「評価の門差し」の機能及び「実行機能」の機能の発揮、発揮度及び認知度を左右する機能構造が存在していることを理解することが、「AD型認知症」の症状の発現及び症状の重症化の直接の原因が器質的なものでなくて、機能的な変化、言い換えると、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」の継続に起因した「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能についての廃用性の加速度的で異常な機能低下に起因していることを発見する上で不可欠となるのです。そこに発病の「第一の要件」に関わる問題、「正常老化の性質」(私たち独自のネーミング)の問題が存在するからなのです。
 
(6)「AD型認知症」の症状の発現及び症状の進行(重症化)並びに症状発現の程度及び態様と、アミロイドβの蓄積やタウ蛋白の沈着とは、無関係の関係にあるのであって、「前頭葉機能」を含む/脳全体の廃用性の加速度的で異常な機能低下こそが、その真の犯人、直接の原因なのだということをここに再度指摘し、問題提起しておきたいのです。  
 
&11   総集編(AD型認知症の「類型的症状」の特徴)
(1) 様々な程度及び態様に因る発現が確認される「AD型認知症」の症状は、私達人間だけに特有な世界である『意識的な世界(目的的な世界)』が関わるタイプの認知症であり、「意識的(目的的)な世界」における『脳全体の司令塔』の役割を担っている『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした「三段階に区分」される類型的症状が発現して来るのが特徴なのです(権威達が常用する「中核症状」と「周辺症状」の二つの区分は、無意味で独善的な区分に過ぎない)。
 
(2) 最初の段階の症状が「社会生活面だけでの重大な支障が出て来ることになる「小ボケ」(軽度認知症)の段階であり、次いで、「家庭生活面」でも重大な支障が出て来ることになる「中ボケ」(中等度認知症)の段階があり、最後に、「セルフケア」の面でも重大な支障が出てきて「介護」が不可欠となる「大ボケ」(重度認知症)の段階があるのです。
「DSM-Ⅳ」の第二要件が、失語や失認や失行(紛いの)の症状が発病の初期段階であると憶測する重大な誤った規定内容であるとも知らずに、未だにその規定が権威達に愛用され重宝がられている状況。
(3) 論文をどこにも提出していない為に、権威には乏しいとはいえ、科学的で、客観的で、14689例にも上る極めて多数の発病者の「脳機能データ」と452の市町村で実践展開し、主張内容が正しいことを疫学的方法により実証してきた私たち「二段階方式」が集積した「事象事実」としての脳機能データでは、『AD型認知症は、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」(脳の使い方としての意味)の継続に起因した『前頭葉機能(前頭前野の穹窿部に局在する「注意の分配力の機能、評価の物差しの機能及び実行機能を構成要素とした複合機能体であり、単体機能ではない。)』の機能障害に起因して発病する』ことが示され、『「DSM-4」の第一要件の規定内容は、誤りである』ことが示されているのです。
(4) 認知症の研究や診断の専門家とされる人達(学者、製薬会社の研究者、医師達)は、認知症という病名の元ともなった認知機能の障害を問題としながら、認知機能が正常であるか異常であるかの判定に際して、最も肝心な要因であり、脳全体の『司令塔』の役割を担っている『前頭葉機能の機能レベル』を判定せずに、手足の役割でしかない左脳と右脳の機能レベルを判定する「手技」のMMSE(我が国では、長谷川式で判定する人達もいる)しか実施しないのです。最も重要な要因である「前頭葉機能の機能レベルを精緻に客観的に、且つ、科学的に判定する手技を持たない」為に、「お茶を濁しているだけ」。
       
             注)本著作物(【I—07】に記載され表現された内容)に係る著作権は、 (有)エイジングライフ研究所に帰属しています。   
 
 
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