脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

かわいいお雛さまたち

2013年02月25日 | 私の右脳ライフ

かわいいお正月とやったものが勝ちの友人宅のひな祭りのしつらえです。


P1000004玄関で迎えてくれたほんの10センチほどのお雛さま。

パッと春になったような気がするのは、ひな祭りと春がぴったりとくっついている季節感覚なのでしょうか?

もうひとつはピンク色からどうしてもサクラの花を連想するからでしょうね。

といいながら写真をもう一度見ると、敷物にサクラの花びらが散っています。

こういう心遣いが、にくい!というか友人の持つセンスを伝えてくれますね!
飾り方は、前頭葉と色や形の右脳の連携プレイ。前頭葉が関与するから人柄を感じるのです。

豪華な何段飾りというお雛さまも、もちろん素敵ですが、友人のところは、それはそれはかわいいお雛さまたちです。お道具たちもみんなミニチュア。小さいものって、それだけでいとおしいものですね。

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ちょっとしたコーナーにお雛様が勢ぞろい
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実はトイレにも(笑)
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おかげさまで、近所に友人がいるというだけで
1.教育:今日行ところがありました。

2.教養:おいしいもののおすそ分けという、今日でないといけない事ができました。

3.共感:今日出迎えてくれたお雛さまたち(と、友人の心配り)には動させられました。

ボケ予防の秘訣3キョウ実践!ありがとうございました。


蘭と雪と

2013年02月21日 | 私の右脳ライフ
蘭と雪と
蘭と雪と
後楽園で開催中の世界らん展に行きました。多様ならんの素晴らしさと、大勢の人の熱気に圧倒されました。 その後、信州上田市の別所温泉に到着。何と雪景色…九州育ちの私は、雪を見るだけで心動かされます。 変化に富んだ一日でした。


春隣

2013年02月18日 | 私の右脳ライフ

中伊豆の友人宅に遊びに行ったら、ふきのとうをいただきました。
一緒に行った人が、ふき味噌を作ってくれました。
東北では「ばっけ味噌」って言うようですが、岩手県一関では「ばっきゃ味噌」っていうんですよね!
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せっかくの季語「春隣」で「花より団子」も悲しいですから追加します。
路地のシンビジュームのつぼみがここまで膨らんできました!(2月17日写す)
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かくしゃくヒント20-寺子屋作戦その後

2013年02月17日 | かくしゃくヒント

まず、かくしゃくヒント7-寺子屋作戦 をクリックして読んでください。今日は寺子屋作戦その後の報告です。

2月12日、曇りの川奈ホテル
P1000047_2久しぶりに友人と電話でお話ししました。

私「寺子屋はその後いかがですか?」

友「実は明日が例の寺子屋の日なんだけど、あすで89回目。
病気や用事で休む日もあるけれど、まあ、よく続いてるよね」

私「すご~い。2年ちょっとでしょ。
月平均3回。
立派なものじゃないですか!うれしいなあ。
それで、寺子屋はいかがですか」

友「勉強というよりも、礼儀だね。礼に始まって礼に終わる」

P1000045_3私「S太君(お孫さん)のお友達、大きくなったときにどんなに先生に感謝するでしょうね。
家庭で教育できるならいいんですけど、なかなか家庭で行き届かないことだってありますものね。
人生を生きていくときの大きな力になりますね。よかったです」
といいながら、先生が長い教師生活で貫かれた信念を、この寺子屋でも実践されていることに感動していました。

会話は続いています。

友「僕の町でも今度公立小学校で英語をやることになってね。
4年生からだと思ったので、教育委員会に『お伺いするので資料を見せてほしい』って頼んだら『とんでもない。お持ちしますから』って、今日先ほど届けてくれたんだよ」

私「S太君、今度何年生でしたっけ?」

友「4年生。それでちょうどいいと思ったんだけど、実は5年生からだったんだよね」

私「一足お先に始めますか!少人数の寺子屋ですから」と笑いながら言うと

友「この寺子屋は勉強は急がないのが方針」と切り返されてしまいました。

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「英語教育に関する資料がまた膨大でね。
せっかく持ってきてくれたんだから、ちゃんと読み込んで、ちょっとは役に立つコメントもつけてお返ししなくっちゃあと思ってるところ。
それにしてもすごい量だけど」と笑いながらお話が続きます。

P1000052ただ「読む」のではないのです。
「役に立つコメントを付けられるように読む」といわれました。

たぶん教育委員会には後輩にあたる方々がいらっしゃるのではないかと思いました。
その方々のためになりたいという心意気がいいではないですか!

でも、もし寺子屋が始まっていなかったら、英語教育が導入されることに関心がいかなかったかもしれません。
一般的な関心を持っても、資料請求はされなかったかもしれません。

一つ始まると、それが呼び水になってまた別のことが引き寄せられてきます。

同期生の方が、国際交流協会にかかわったら、日本語教室の先生になり、その勉強がとても楽しい…と次々に人生が展開していったのと同じですね。「かくしゃくヒント19-団塊世代の生きがいいろいろ」に書きました。

一つ始める意欲、一歩踏み出す勇気が必要なのです。


近所のカフェとエンジングライフ研究所

2013年02月15日 | 前頭葉の働き

夕方、歩いていると、背の高い男の人が歩いてきます。
散歩というか健康のために歩いている人とはどこか雰囲気が違うな?と思いながらすれ違います。
アフリカオオコノハズク(ムサシ君)
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すれ違いざま、目がテン。

肩に何かいる!
あわててもう一度見ます。
なんとミミズク・・・

何と散歩しても、もちろん構わないのですが、ちょっと変わってるでしょ?

そんな事件が三度ありました。
よほど、「珍しいペットですね」と声をかけて見ようかしらと思ったのですが、何しろすれ違う方向ですからあきらめていたのです。

近所にMEN'S CAFE POPOという店ができてから、ぽぽの音に惹かれ、気になっていました。
でも、MEN'Sなので何となく足が進みませんでした。

夫と一緒に散歩しての帰り道、ちょうどランチの時間になったので気になっていた
MEN'S CAFE POPOに立ち寄ることができました。(鳥がきれいなHPなのでクリックしてください)

疑問が氷解しました。
くだんの男性はこのカフェのマスターでした。

このカフェは「フクロウ・ミミズクのいるカフェ」だったのです。
店内に放し飼い。でもおとなしくテレビに乗っかっていました。
まさに私が出会ったのは、散歩中だったこのベンガルワシミミズクのアラシ君。

ベンガルワシミミズク(アラシ君)とハヤブサ(アスカちゃん)                   
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次の疑問はなぜMEN'Sなのか???
答えは、MENではなくHENでした。

私たちは、正確に見ているようでいて割合「勝手に」見ているものです。
意味づけながら見たり、意味づけながら聞いたりしています。
そうすることで、情報の処理が素早くなるという大きなメリットがありますが、たまにこのような勘違いにもつながってしまいます。

おみやげ
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こういうことに前頭葉が関与していることはわかりますね。
目や耳を通してキャッチした視覚情報や聴覚情報は、正確な情報です。

目にはHENと見えているはずなのに、私の前頭葉は、とっさにこう判断します。
あ、MEN。
私にとってポピュラーなMENに違いない。
男のカフェ、一応意味は通るよね。
HENってなんだっけ?めんどり?普段使わないもの。(ここは意識には上ってきてませんでしたけど)
目はせっかくHENと見ているのに、そんなこんな一瞬の判断でMEN・・・

なんとまあ勝手な!

でも、こんなことは、意外とよくありますよ。

私が所属するのは「エイジングライフ研究所」ですが、そしてご存知の方はそれ以外ないと思われるかもしれません。
今日の題をどう読みましたか?エイジングライフ研究所と読みませんでしたか?

じつは、よく耳にするのが「エンジングライフ研究所」です。

確かに、エイジングよりもエンジンのほうがなじんでる(人が多い)。
意味としてのまとまりという視点から、目はエイジングと読んでるのに、前頭葉がエンジン(グ)って勝手に読んでるのですね。

ちょっと面白い体験をした休日でした。






教養があるー今日用事がある

2013年02月07日 | 私の右脳ライフ

前回のブログ、認知症予防の三つのコツのうち、「今日用」について一言。

「今日、なすべき用事があること」は確かに大切なことですが、問題はその内容。
いろいろあります。
仕事や家事などのルーティンワーク、やりたくないけどやらなくてはいけない用事、ボランティア活動、ずーと楽しみにしてきたイベント、趣味の数々などなど。

私も今日気になっていた「用事」を済ませてきました。

伊豆四季の花公園の城ケ崎サクラ
P1000025毎年1月末には、ほころび始めるサクラなのです。

友人に安請け合いをして
「大丈夫だと思うから、1月末にどうぞどうぞ」と約束したのは去年の11月でした。

気になって、1月半ばから数回様子を見に行ったのですが、咲きそうにもありません。ヤキモキしているうちに予定の日が来てしまいました。

結果はそうなのです。
サクラは固い固いつぼみのまま・・・
遠くから見るとほんの少し、枝が淡く色づいているかな?という程度で、2月1日に友人は帰ってしまいました。(ごめんなさいね)

P1000027ここ2~3日忙しくて、様子を見に行けませんでした。
「行ってサクラの様子を見なくては」という「用事」が、私にはあったのです。

友人に報告もしたかったし、何よりこの早咲きサクラの開花を楽しみにしている私がいます。

春を告げる草花たちも可憐ですが、サクラには他の花を超える季節感がありますね!
ここのサクラは、毎年いつも早い時期に咲き始めるのです。

その頃になるとそわそわしながら、何度も出かけてしまいます。
いつもは、もっとほんとの咲き始めから見てるんですけど、今年はちょっと思いがけないほどの花々が迎えてくれました。

P1000026どうでしょうか?こんな「用事」は。

第二の人生、認知症予防のためならば、「用事」の前に「楽しい」とか「イキイキできる」「私でないとダメな」というような形容詞がついてほしいと思います。

同期会の後のやり取りで、「同期会の翌日、市民マラソンシルバーコースに初めて挑戦した」と伝えてきてくれた友人がいました。
こうなると「用事」というより「目標」ですね。

初めてにもかかわらず完走を果たしたとのこと。おめでとうございます!

「用事」を済ませた人でないといえない言葉がそのメールにありましたので、ご紹介します。
折り返し地点まで相当あるのに、既におりかえして疾走されて来る方、私が折り返してしばらくして往路を走ってこられる方とのすれ違いもありました。
スポーツですから、勿論一位でゴールされるかたはすばらしい、最後でも完走されるかたも又素晴らしいと感動しました。
この歳でないと、気が付かないこと、この歳だから感じることがあると思いました。
ひとそれぞれ、人生完走すればいいのだと。」<o:p></o:p>

 


続 かくしゃくヒント19-団塊世代の生きがいいろいろ

2013年02月05日 | かくしゃくヒント

2013011814340000同期会幹事から先日の同期会の「報告書」が届きました。

この会は、もともと「会えるときに会おうじゃない会」という名前がついています。

だれが言い出したんでしょうか?
最近は同期生の訃報もあったりして、参加者みんながこの言葉を実感しながら集まってます。

さてその「報告書」なのですが、興味深いことが書いてありましたので、ちょっと引用させていただきましょう。

歳になり世間的には高齢者の範疇に入れられてしまったせいか『ボケずに活動するには…』との言葉が皆さんのお話の中によく出ましたが、ボケ防止対策は『教養』と『教育』が有効だと言われています。
『教養-今日用事がある今日用『教育-今日行く所がある(』、そんな活動的な日々を送ることが大切という意味です。同期会は『教養と教育』の同時実践になるのですから、今後も機会を生かして積極的に交流しましょう。2013011814120000_2

どうですか?私は膝を打ちたくなりました。
「その通り!」
「座布団一枚!」の声が聞こえませんか(笑)

でも、なぜだかことばは三つ並べたくなります。

だいたい「三蹟」とか「日本三景」とか「三名城」とか「三大祭り」とか「三大珍味」とか。
「日本三大一覧」というウィキペディアのページだってあるくらいですから。

2013012215580000
エイジングライフ研究所として追加させてください。

   ボケ予防を目指す生活のモットー
     教養ー今日用事がある
     教育ー今日行くところがある
     共感ー今日も感動する

参考までに、以前のブログも載せておきましょう。
 かくしゃくヒント3ー1日10回感動する
 かくしゃくヒント6-同窓会に出席する

同期会幹事、ありがとうございました。


かくしゃくヒント19-団塊世代の生きがいいろいろ

2013年02月04日 | かくしゃくヒント

毎年恒例の東京在住者中心の高校同期会がありました。私の出身高校は北九州市。東京オリンピックも成功裏に終わり高度成長期の真っただ中、昭和41年に私たちは卒業しました。
さあどのくらいの割合で東京の大学に進学したのかはっきり知りませんが、結構たくさん上京したと思います。
会場は日比谷公園に面したプレスセンタービル(丸屋根)
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会場に到着してびっくり。今年は九州から上京した参加者が数人。初めての出席者が数人。

文字通り、卒業以来初めて会う人もいたわけですが、何となくわかるのですね、顔が。
ただし記憶もいい加減なもので、言われて初めて
「えっ、中学も一緒だったの!」と驚いたり。
ひそかに、同級生かどうか確認してみたり。

でも間違いなく、小学校や中学校も同窓の人たちのなつかしさは特別のものでした。

国会通りに面してます。確かにこの先は国会議事堂                   

P1000014_3前身が旧制中学校だったので、私たちが在学した時は男子が多い高校でした。今回も参加者は男性優位。
同期会に出席する気になる人は、基本的には体も脳も元気に決まってます。
それは皆さんの想像通りでしょう。


そしてほとんどの方が、めでたく定年退職を迎えています。
というと、仕事一筋の猛烈サラリーマンが定年退職後、妻にべったり張り付いてその行動に干渉したり、同一行動をとりたがったりする「恐怖のワシ族」「ぬれ落ち葉」などと揶揄される層とぴったり一致することになります。

プレスセンタービルの定礎の頃、若手としてモーレツに働いていたはず。
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例年と同じように近況報告。
短いスピーチの中で、繰り返されるフレーズが「ボケ予防」!
私はひそかに笑って耳を傾けます。
そしてもう一つのフレーズは「生きがい」!
私は、内心「いいぞ!いいぞ!」と拍手を送ります。

うれしいことにスピーチでは、濡れ落ち葉どころか軽やかに舞っているさまざまな葉っぱの様子が見てとれました。

今日はそのことを、団塊世代の具体的なかくしゃくヒントとしてお話ししておこうと思います。

外壁の白煉瓦に刻印されたプレスセンタービルのマーク「日輪」
P1000011私たちの世代は、日本企業が海外に進出していった時期にちょうど重なります。
よく話を聞いてみると、多くの男子(なんだかちょっと無理がある表現ですが、同期生ということでお許しください)が海外駐在の体験があることに驚かされます。

もちろん、国内で頑張った人も多いのですが。

最初にお話ししてくれたM山さん
「現役時代の体験を生かして、何か世の中のためになることはないかと思ってちょっと模索した結果、住んでいる町の国際交流協会の世話役をやってます。その流れの中で日本語指導をやることになったら、それにはまって、日本語の勉強をするのが楽しい。勉強が『生きがい』になるなんて学生時代には考えられない体験ですが。外国の人のためというより自分の『ボケ予防』ですね」と笑いながらの報告。

まったく同じように日本語講座の講師をしている人がほかにもいたのです!
そして同じように「自分のためになる」と強調しました。

同期生の書家幕田さんの個展(銀座画廊)開催中
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次のI野さん。もちろん笑いながら
「日付がわからなくなるのは危険と高槻さんがいったから、僕はゴミ出しを担当してます。曜日で厳密に決まってるし、これはなかなかいいアイディアなのでみんなに勧めたい。
それと『居眠りしながら水戸黄門』だけはしないように夫婦でお互い気を付けあってます」
気ままにやるのでなく、責任もって家事を分担すれば奥様が喜ばれるでしょ。夫婦円満の作業でもありますね。

K村さん
「幹事に誘われて、九州から上京してきました。少々費用が掛かっても、幸い時間はあるのでこういうことをすることが『ボケ予防』になると思って。東京時代はすぐ近所で働き懐かしい。いやあ来てよかったです」
何しろ脳の健康のためには、意欲がいちばん大切なのです。面白そうと思えるものがあることと、それを行動に移せることは前頭葉の活性化に直結します。

壁面いっぱいの大作(横16m!)
P1000006_2近況報告が続きます。

「定年後、何かしなくてはボケると思って、家裁の調停員になり、人生勉強してます」
信託銀行時代の経験が役立ってると以前聞きました。現役時代の体験が生かされるのは幸運ですね。

「現役時代に働いた国に行って、旧交を温めるのが楽しみ。
それから今年マスターズに出るんです、100m走で。15~16秒くらいを目標に、練習してます」
すごい・・・

「ソーシャルダンスを始めてはまってます。これはスポーツだから、今は2級だけど1級を目指してるから週5日くらい練習してます」
男子はモテるでしょ(笑)

百人一首を富士山の形にレイアウト
P1000007「ゴルフ三昧。ゴルフは人間形成のスポーツであるところが面白いんですよ。春から完全リタイアなので、今からワクワクしてます」
あのね。完全リタイアしたらどうやって時間を過ごせばいいのか想像もつかないという人たちがいっぱいいますよ。

幹事さんは最後に
「僕は今が一番幸せだと思ってます」と一言。

今ご紹介した発言は、今までのかくしゃくヒントに比べて格別なことでないと思われるかもしれません。
それぞれの前半生が千差万別である以上、それぞれの人が感じられる「生きがい」がまた千差万別であるのは当然でしょう。

講演とパフォーマンスも
P1000003出席者が現在や将来に向けて、自分らしいまっすぐな生き方を語れることに感動しました。そして前半生を上手に生かしていることにも感動しました。

「今」このような目標を持って生活をしていく。
その一日一日を積み上げていくことができれば、その先に「かくしゃく」がある。

もしも、今の「生きがい」が続けられないときには・・・
簡単です。それに替わる「自分が納得できる生きがい」を見つけるだけです。
退職した時、それまでの仕事に替わるものを見つけて「今」を充実させたではないですか!
かくしゃく候補生、がんばりましょうね。


ブログ村

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