脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

側頭葉性健忘ー家族のことば

2013年06月30日 | 側頭葉性健忘

保健師さん経由で、側頭葉性健忘の方の家族のことばが送られてきました。
ちょっとまとめておきましょう。右欄カテゴリーの「側頭葉性健忘」も参考に。

ロマンティック街道ローテンブルクの看板
P100020470歳を超えたお母さんが、側頭葉性健忘。
付添いの娘さんと二人での相談だったそうです。娘さんの年齢は書かれていませんでしたが、40代でしょうか。

まず最初の驚きは、前頭葉測定のためのかなひろいテスト。

なんとお母さんの方が正答数が多かったそうです。
お母さんはテキパキ型。娘さんはジックリ型という本来の前頭葉の色合いが違いますから、どちらが優れていると単純には言えません。

ただ、この相談にいらっしゃった70歳代の方の前頭葉は何十歳も若いレベルを保ってテキパキと回転していることは間違いがないでしょう。

そしてこの前頭葉が活発に働いていることこそが側頭葉性健忘の特徴です。

P1000193ご本人は、表情豊かで笑顔も多くみられ、薄く口紅も引いてあったし何よりおしゃれだったそうです。
シャツが珍しいものだったので
保健師「今日の服装はどなたが?」

本人「もちろん私が。いつでも出かけるときの洋服は私が選びます!」

娘「それだけでなく、私のことも世話してくれます。今日も、『一番下のボタンは外したほうがラフな感じで、麻のシャツの感じを生かすわよ』っていうんですよ。言われたとおりにしたら、『ほらっ、こちらのほうがずっとすてきになった』こういうことはよくあります。
もともと、とてもおしゃれではありましたが、そういうところはまったく変わっていません」

P1000256保「前頭葉を元気なままに維持させるためには、本人が喜ぶところへの外出も効果的ですよ」

娘「そうですか。
先日、季節ですからバラ園にいっしょに行きました。
まあその感動ぶりといったら!私より何倍も感動している感じで、連れて行きがいがあります。
お花は好きですねえ」

保「花でも景色でも感動できるということが、前頭葉が元気な証拠で、新しい記憶がいくら入らないとしても、認知症ではありません。認知症は記憶障害が出てくるときには、もう前頭葉機能は大きく低下しているものです」と解説を重ねたそうです。

P1000255娘「景色といったら、ちょっと前にこんなこともありました。
車で出かけていたのですが、お天気が崩れて霧だか靄だかが湧き上がってきたんです。
私は『運転しにくいなあ』と思っただけだったのですが、母はまるで詩をそらんじるようにその景色のことを表現しました。
今ちょっと言えませんが・・・」

保「ものを創作するのも前頭葉の働き。芸術的なことも、工夫や機転を利かせることも、みんな前頭葉の働きです」

娘「ラジオを聞いていて、俳句の紹介があったのですが『なぜさくらんぼ?』って母に聞いたら『さくらんぼが二粒一緒に生っているように二人一緒に生きてきたという意味でしょ!』
言われたら『なるほど』って思ったんですけど、こういうのも回転が速いという証拠ですね」

P1000199娘さんが話している間中、お母さんは「イヤイヤ、そんなこと・・・」と恥ずかしそうに聞いていたそうです。

小ボケのレベルになると、前頭葉の現状認識力が低下しているので、場違いに唐突に話し始めたり、大きなあくびをしたりするのですが、それにひきかえ、なんと大人の社会人としての振る舞いができること!

側頭葉性健忘のもう一つ特徴があります。
それは動作が機敏だということです。手先の器用さも失われませんし、何かやるときにも丁寧な仕事ぶりが見られます。
もちろん、入室の様子、テスト中の動作、この方もその例外ではなかったそうです。

でも直前のことが覚えられません(ごくたまには覚えられることもありますが、ほとんど無理なことが多いです)。これが側頭葉性健忘なのです。

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6月の右脳訓練 ドイツ紀行(ローテンブルク)

2013年06月28日 | ドイツ紀行

ドイツ旅行後半はお天気に恵まれ、ミュンヘンやロマンティック街道の旅を楽しみました。

DB(ドイツ鉄道)ICEの指定券が、ネットで買えます。ホームページ全体を翻訳サイトにかければ問題なし!駅名を記入するときだけドイツ語に直しますけど。
ロマンティック街道を走るヨーロッパバスのチケットも同様に買えるのです。慣れるとそんなに大変ではありません。
予約後、プリントアウトしたA 4の紙を持っていけばいいのです。

ロマンティック街道、もう30年も前にツアーで訪ねたことがあります。安野光雅の絵本の世界そのものの風景が窓の外を流れていった時は「ヨーロッパに来た!」と感動したものです。
なかでもローテンブルクは城壁と赤い屋根が印象的なかわいい町でした。今回は再訪しました。

ローテンブルクを守る城壁                        城壁から新市街を見る
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 城壁の外側                                  狭い城門(中国人ツアーバス)
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市庁舎鐘楼からの眺め
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夜9時過ぎに撮影(まだ明るい!)                  小さな町にも立派な教会が
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ロマンティック街道沿いのビュルツブルク、ディユンケルスビュール、アウグスブルクも、またそれぞれに個性的な素敵な町でした。

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小布施町認知症予防講演会

2013年06月28日 | 認知症予防講演会

もう10年以上小布施町の認知症予防活動にかかわっています。毎年2回は伺って、そのうち1回は講演会なのです。

講演会にいらっしゃるのが初めての人がいる以上、どうしても同じような講演を繰り返すしかありません。
でも、今年はちょっと攻め方を変えてみました。

P1000466ところで、小布施町在宅介護支援センターに、左図のようなパンフレットがありました。須坂市と高山村と小布施町の地域医療福祉推進協議会作成のものです。

どのくらい捌けるものか、見通しがつかなくて一応40部受け取っていたのだそうです。
講演後、そのパンフレットが全部なくなってしまいました。

  • 「聞いておいたほうがいいと思うのだけど、微妙な問題なのでなかなか口にしにくいテーマです」
    これは在介のスタッフだけでなく、普通の人々の間でもよく耳にする言葉なのですが、体も脳も元気なうちにはっきりとした意思表示をしておくことは大切なことに、間違いありません。
    内容は、終末期医療に対し以下の項目に対して希望の有無を尋ねる形式です
         1.心臓マッサージなどの心肺蘇生
         2.延命のための人工呼吸器
         3.人工透析の開始
         4.胃ろうによる栄養補給
         5.鼻チューブによる栄養補給
         6.点滴による水分の補給

P1000446_2「認知症予防講演会」との関連性に疑問がわく方もいるかもしれません。

エイジングライフ研究所は認知症は生活習慣病ととらえています。
脳は年齢とともに老化するものであり、年齢相応の老化である場合は認知症ではなく「歳のせい」。
いっぽう認知症は脳の老化が加速されたものととらえるのです。(認知症の90%を占めるアルツハイマー型認知症の場合)

脳の老化が加速されるのは、脳が使われないからで、それは体の働きや身体機能と全く同じです。(廃用性萎縮といいます)

その人らしい、イキイキとした生活を続けていれば(つまり脳をよく使っていれば)、正常範囲の老化はあってもボケにはなりません!
体の不調や、心配事、生活が大きく変わることなどをきっかけにして、それまでの生活ぶりと大きく変わってしまって、生きがいも趣味も交友もなく、運動もしない生活になると、それは脳を使っていないということなので、老化が進む(廃用性萎縮)という割合に簡単な図式です。
P1000453
認知症は、正常からジワジワと進行していくものです。
まず小ボケ。社会生活だけに支障が出る状態。
ついで中ボケ。家庭生活上にも支障が出ます。
そして大ボケ。セルフケアもおぼつかない、世間でボケという状態。ここまで来ると治せません。

大ボケまでは治療可能。大ボケになるまで普通だと6年以上もかかります。

ここの理解ができたら「ボケたくない」という高齢者の希望が実現可能ということが納得できるのです。

「どういう生活が認知症につながるのか」「どういうきっかけで、脳の老化が加速されるか」を知らなくてはいけません。もちろんそれを避ける!

何らかのきっかけがあった時には、老化が加速していないかどうかをチェックする。
老化が加速していたら、脳のリハビリ。
小布施町には強みがあるのです!脳の機能に合わせて参加できる教室があるのです。
特に一番難しいごくごく初期の方には脳のリフレッシュ教室。からなず自分の行けるところにその教室があるというのは全国的に見ても他にはないでしょう。

P1000458高齢者はボケたくない!
町も国も、ボケられたら経済的に支えきれない!高齢者に年間13兆円もかかっています!

ならば、体がもつ間、脳も持たせること。
「体には、限りがありますね。人は必ず死にます。そこまで脳を持たせましょう」

毎回同じことを話していますが、今回は単刀直入にお話ししました。
その結果が、上のパンフレットを希望する人がたくさんになったということなのです。

そうですよ。ボケるかどうかは生き方の問題なのですから、自分らしくイキイキとした生活を探して生き続けてください。

左の方は、北部の脳リフ教室の北沢会長。P1000450
前日の10周年記念茶話会の時に
「どこかに外出した時には、ここに教室のみんなを連れてこれるかどうか一番に考える」といわれました。
私は言いました。「まちがいなく教室のために気を配っていらっしゃるのですが、それが会長さんのボケ予防。
いつもの素敵な替え歌もみんなのためでもあり、ご自分のためでもある」

右の方は、講演後質問をくださいました。
「歌や音楽の意味は?」もちろん「右脳の分野だ」ということを説明しましたが、なんと長野オリンピックの時にご活躍なさったほどの草笛の先生。

今度、音楽好きな北部の脳リフ教室に、教えに行ってくださるということでお二人が固い握手をなさってる図です。
ボケ予防を目指している町っていいでしょう!

参考までにこちらもお読みください。
小布施町「脳のリフレッシュ教室」テーマソング(続)
小布施町「脳のリフレッシュ教室」テーマソング(又)

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小布施町脳のリフレッシュ教室(北部)

2013年06月27日 | 認知症予防教室

小布施町は各地区に脳のリフレッシュ教室という名前の認知症予防教室を持っています。全地区に教室があるということと、それが原則自主活動であるということ、さらには参加している方たちの脳機能が80%は改善しているということは、この上ない認知症予防活動のモデルたりうると考えています。

S左のグラフは、一番早くから活動を開始した山王島地区の3年前の結果です。
昨年の山王島地区脳のリフレッシュ教室10周年に引き続き、今年は北部地区も10周年を迎えました。

じつは北部地区も3年前のフォローでは全く同じ傾向を示していました。
経過観察ができた人数は10名なのですが、改善8名・維持1名・低下1名。

グラフ化したら、まったく同じになります!すでに高齢者がさらに10年間、脳機能が維持改善しているというのは、やはりすごいですね。

10周年記念の茶話会が開かれ、ご招待を受けましたので喜んで伺いました。
79歳だった方は、89歳になられているし、70歳だった方は、茶話会の後「今年80歳になるんですけど、今日のお話を聞いてまた頑張ろうと思いました」とわざわざ話してくださいました。
P1000440P1000438

懐かしい話に花が咲きました。「そうそう」とうなずいたり、私のあいまいな記憶をはっきりとしてくださる方がいたり。
テッセン
P1000461こんな昔話も出ました。
「ボケ予防にいいというのでわざわざドリルを買ってきてやったのですが、これで本当にボケ予防ができるのですか?」と聞きに来られた方がいました。

「どう思いますか?」と私は聞きました。

「ドリルばっかりやっても、ちっとも面白くない。こんなことをしていたらボケてしまう」って答えられたのですよね。

「どうしたらボケないでいられると思うのですか?」と重ねて聞いたら

「脳のリフレッシュ教室でみんなと笑ったり歌ったりしていると、なんだかボケないでいられるという自信が出てきます」

「それが正解なんですよ」こういうやり取りも、ちゃんと覚えていてくださって細かく説明を加えてくださいました。

そして、右脳の話で盛り上がりました。
みんな一緒にやる。楽しいことが大切。制作するときは自分らしく自由に。歌って右脳の最たるもの。社会科見学(ちょっと出かけてカフェで一休みも含めて。北部地区だけ年間2回出かけるそうですね)。

いつも協力してくださっている公民館のスタッフが「せっかくですから今日も歌いましょう」とタンバリン片手に声掛けをしてくださいました。
在宅介護支援センターの林所長も楽しそう           手作り歌集
P1000442P1000444

平均年齢は80歳以上かと思われる皆さんが、何のためらいもなく手作り歌集を開いて大きな声で合唱や輪唱を楽しむ・・・

いいですねえ!
10年間の継続が、こういう生き方を根付かせたのですね。P1000451
でも
「散歩が大切と思って、歩いているんですが、季節になって皆さんが野良仕事に出ていらっしゃると、歩くのが後ろめたくて・・・」こんな声も聞かれます。

「ボケ予防は、自分の問題、家族に迷惑をかけるのが忍びないでは終わりません。
町も国も、高齢者がボケてしまったら、経済的に支えきれないのです。
町や国のためにボケ予防している!その気持ちを持って、胸を張って歩いていただきたいのです」と励ましましたが、多くの高齢者が持っている「遊ぶ時間があったら仕事しなくては」という考え方を、どうすれば根本から変えることができるのでしょうか???

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6月の右脳訓練 ドイツ紀行(塩の城ザルツブルク)

2013年06月24日 | ドイツ紀行

ピディングを起点にして、ドイツ東南部のミニ旅行を楽しんだ後はオーストリアのザルツブルクへ。といっても全くそのままアウトバーンを走るだけでパスポートチェックもありません。たかだか15分くらいでしょうか。

ケールシュタイン山の駐車場に停めてある車のナンバープレート
イギリス             オーストリア          フランス               P1000117_3オランダ
P1000115_2P1000116P1000118_2

さてザルツブルク。
ザルツはSALT(塩)の意味です。大昔アルプスは海だった・・・から始まってローマ帝国時代、7世紀からは司教直轄地となり聖ペーター寺院をはじめ多くの教会や宮殿が、様々な時代にわたって建てられました。貴重な塩の集積地としての財力があったのでしょう。

ホーエンザルツブルク城塞から見たザルツブルク市街
P1000129P1000131

城壁の青い花
P1000132旅の前半の雨模様の天気とは一転。
抜けるような青空。さわやかな日の光。渡る風も、気持よく歩き疲れた私たちをいやしてくれます。

ほんの少し郊外に出ると、サウンドオブミュージックの世界が広がります。

映画で撮影された、その場所を訪ねるツアーもあるそうですが、そこまでいかなくても雰囲気は十分感じることができます。
ほんとに旅の楽しみ方はいろいろありますね。

「いいか悪いか」ではなく「楽しいかつまらないか」は、論理的に判断する左脳ではなく、感性主体に判断する右脳が決定します。
楽しい旅をしたいものですね。

ミラベル宮殿
P1000123P1000121

P1000125_3公園出口で、すてきな若者がハーブ演奏をしていました。CD¥10ユーロ

左脳で理解する必要のあるドイツ語は分かりませんが、右脳で感じればよい音楽は世界のどこででも十分に楽しめます。
左脳と右脳って面白いですね。

すぐ後ろのオープンカフェで、彼の奏でる音楽を聴きながらビールを飲みました。
目をあげると、さわやかな緑の中にバラが咲き誇っていました。

モーツアルト生家
P1000120ザルツブルク旧市街を取材したテレビ番組を見て、興味を持っていました。

あ、これは逆です!

ザルツブルクに行くことが決まっていたから、数あるテレビ番組の中から、私の目を引いたということですね。

観光客がたくさん歩いていましたが、町のたたずまいはあくまでも古く落ち着いたものでした。

ザルツブルクの夜はモーツアルトディナーコンサートを楽しみました。P1000127
聖ペーター寺院の隣、岩盤をくりぬいて作ったこのシュティフツケラー・ザンクトペーターは803年創業のヨーロッパ最古のレストランといわれています。

当時の服装をした演奏者が、モーツアルトの曲を奏でる中、男性歌手と女性歌手が掛け合いながら歌う、ザルツブルクらしい夕食会でした。

この企画もI丸さんのおかげでした。ザルツブルクを満喫できました。
ありがとうございました。

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6月の右脳訓練 ドイツ紀行(田舎町ピリングに4泊)

2013年06月24日 | ドイツ紀行

久しぶりに、ドイツの話題を。
前半の宿泊はツィマーフライという形式の宿に泊まりました。

ピリングの宿(玄関)                           部屋のベランダ
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ピリングでは朝食が付かないパタンでした。まだ新しくきれいで広さもたっぷり。20畳くらいの居間の片隅にベッドがあり、そのほかにベッドルーム1。それに台所、バスタブなしのシャワーのみでした。
とっても清潔で窓辺のゼラニュームがかわいい宿でした。
4連泊して10000円くらい!

P1000102P1000103

人口はどのくらいあるのでしょうか?
教会もあるしインフォメーションもありますが食堂は一か所だけ。ただし1600年創業というのですからなかなかですね。夕食は3回はその食堂で。日曜日は民族音楽のライブ付き。ドイツ料理はあまり種類がないのでだいたいここで体験できました。もちろんビールも!

中規模のマーケット、それにアディダスのアウトレット。乳業会社。焼き立てパン屋さん。朝から開くカフェ。

が旬の白アスパラガス (緑のも太いのです!)        ドイツ語ではシュパーゲル
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アウトバーンを降りて一般道を少々走りオーストリアまで数キロというところにピディングはありました。とにかく、とにかく緑が滴るようなきれいな町でした。

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かくしゃくヒントー絵島at囲屋敷in高遠 その後

2013年06月24日 | かくしゃくヒント

ネットは便利ですね!

前回のブログにかいたように、高遠に遠流された絵島はボケたのではないかと心配していたのです。
高遠町保健福祉課のI羽保健師さんから早速お返事をいただきました。

しんわの丘ローズガーデンのバラ

P1000333P1000340

絵島はボケなかったか?と課長に聞いてみました。<o:p></o:p>

  最初はとても厳しい生活だったそうですが、後に高遠のお殿様が
  嘆願書を出して、外出したり、碁を打ったりなどできるように
  なったそうです。

それなら大丈夫だったかしら?
課長は高遠の歴史にとても詳しいです。

P1000332P1000330

大丈夫だったと思います!

歩くことは、脳の元気をなくした(脳の老化が早まった)方に対して、まず一番に勧める生活改善指導です。

脳の運動領域が体に指令を出すからこそ、「歩く」ということができるのです。
つまり歩いている間中、脳の運動領域は活性化されている(使われている)ということです。

それに引き替え、例えば左脳の読書。読んでいるつもりでも堂々巡りとか寝てしまったりとかしませんか?
右脳の音楽鑑賞でも、聞いているふりはいくらでもできますね?

体は動かしているか動かしていないか、実にはっきりしています。
(細かく言うと、体を動かす想像をするだけでも、他人の運動を見るだけでも運動領域は反応するのですが、実際に動かすこととは動き方が違います)

P1000339外出は散歩とはまた別の刺激に出会えそう。

花や月をめでるとか、もしかしたら誰かと会えるとか。
少しは身だしなみに気を配ることも許されたかもしれません。

は右脳と前頭葉の連係プレイです。
ゲームはすべて右脳といわれますが、なかでも碁は右脳を駆使します。

左脳に脳卒中が起きて、重い失語症になった方がいました。聞き取れないし、しゃべれない・・・

それなのに、5段の碁の腕前はそのまま維持できていたのです!

その方は、碁会所通いが、その後の人生を元気に過ごすための大きな支えとなりました。

人間にとって、何もしないで生き続けさせることは、この上ない罰ですし、長生きしてしまえばボケの問題が必ず出てきてしまいますね。

P1000342大人になって「碁」を覚えることは結構大変ですが、好きな人は「ご飯も忘れる」といいますよ。
大奥上臈のたしなみとして「碁」があったのでしょうか。

絵島さま。楽しみを見つけることのできる生活ができてよかったですね!

課長さま。さっそく悩みの解決をしてくださってありがとうございました。
歴史好きな方は多くいますが、このように地元の歴史を詳しく学ぶことは、単なる勉強に終わらないとってもいいご趣味だと思います!(^^)!

 

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予防法知って実行は今でしょうー伊那市高遠町講演会

2013年06月23日 | 認知症予防講演会

高遠町での講演会は初めてでした。
横に広い会場はちょっと話しにくいものですが、みなさんが熱心に聞いてくださったおかげでとても良い感触を得ることができました。
高遠町文化体育館
P1000351400人くらいいらっしゃったかと思います。
「認知症予防」というテーマはそれだけで、高齢者にとっては魅力的。
いつでも予想を上回る方々が集まってくださいます。

前段に「元公民館長、現笑いの療法士」S取さんの「今から、ここから認知症予防ー歌と笑いの効用」というお話と歌唱指導がありました。

講演会後に「まったくよくわかりました!歌も笑いも脳から考えると有用の意味がはっきりしますね」とわざわざ挨拶に見えました。
高遠での仕事はなかなか楽しいものでした。
関係スタッフの勉強会
P1000355テーマは認知症の早期発見。
脳機能から認知症を考える。

正常から徐々に進行していくことは納得していても、「認知症」という言葉で即エイジングライフ研究所の言う「大ボケ」と対応させてしまって、「大ボケ」の軽い段階を早期と考えてしまう誤りをもう一度考えていただきました。

正常といっても、年齢によってその範囲はずれてきて当然です。
ただ、脳機能が正常か否かはあくまでもきちんと標準化された脳機能テストの結果によって判断する必要性があることも、たぶん納得していただけたと思います。

また、講演会の時に皆さんが脳のイキイキ度チェックの必要性をはっきり認めたられたことも、これからの指向性をあきらかにできたかなと思っています。
会場に掲示されていた保健委員さんたちの標語の中に「座布団1枚」と声掛けしたいものがありました。まったくぴったり。
  予防法 知って実行は 今でしょう 
認知症予防をやるのは、今からですよ!高遠町がんばってくださいね。

ついでに遊ぶのは私のポリシーですから・・・

しんわの丘ローズガーデン中央アルプスに向かって開けている絶好のロケーション
P1000329P1000334

高遠美術館 見ごたえありました。                高遠城址公園 アルプスが遠望P1000360できました。
P1000358

絵島囲屋敷
P1000467江戸城大奥から遠流の刑で高遠に移された、筆頭大年寄絵島。その時33歳。

それから、28年間幽閉されて生涯を閉じたのですが、生活は
8畳一間に羽目殺しの付いた縁側
下女ひとり
食事は朝夕1汁1菜、湯茶以外は一切なし
衣類は木綿帷子の他無用という厳しい状況でした。

それよりも私の目を引いたのは、さらなる覚え書きです。
扇子・楊枝可。髪用はさみ毛抜き可。風呂可。病気の時の薬可。などの当り前のことに交じって、鉄漿不可。タバコ不可。の項があります。

そして、硯や紙は渡さない!

説明書によれば「深く日蓮宗を信仰し精進の生活を続け、61歳で亡くなった」そうです。

絵島はボケなかったのでしょうか?P1000335
散歩もできない。趣味や交友も許されない。書いたり描いたりという行為もダメ。おしゃれもできない。食べる楽しみもない・・・

とてもこのような暮らしで、いくら61歳までとはいえ脳は持つとは思えません。

信仰の力だけで前頭葉を支えることができるのか?
ほんとは、絵島はボケてしまっていたのではないか?

解決できそうもない大きな疑問がわいています!

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6月の右脳訓練 ドイツ紀行(花は盛りに月は隈なきをのみ・・・)

2013年06月18日 | ドイツ紀行

ドイツ旅行の報告には、書き方不足がありました。
100年に一度の大洪水のさなかに行ったことは行ったのですが、旅の最中に大雨にふられたというのではなく、むしろ日中は曇り~小雨、降るとしたら夜にまとまって降るというパタンでしたから、十分に旅も楽しめたのです。

ベルヒテスガーデンというこじんまりとした保養地がありました。
DB(ドイツ国鉄)のベレヒテスガーデン駅と駅中の壁画
P1000106P1000107_2

古くからの保養地の感じが出ていますでしょうか?
ここから車で20分もかからないところに、ヒットラーの50歳の誕生日に合わせて建造された山荘へのバス乗り場がありました。
山荘のあるケールシュタイン山頂までは、バスとエレベーターを乗り継いで上がっていきます。
標高は1800mくらいだったと思いますが、頂上にはまだ雪が。あちらに見えるアルプスの峰々もすべて雪をかぶっていました。

手前は、積もった雪
P1000110_2目の前を雲?霧?が速い速度で動いていきます。

じっと見ているとドイツで一番美しいといわれるケーニッヒ湖が姿を現します。

「あれがケーニッヒ湖じゃないの」

「あちらの町は、ベルヒテスガーデンね」と、私たちは声を弾ませます。
くっきりと晴れ渡っていると、手に取るように見えるのでしょうが、あいにくの天気です。

誰かが何かを見つけるたびに、みんなで確認しては大喜び。
今見えていた頂上の十字架もすぐに姿を隠します。

垣間見えたケーニヒ湖                            ベルヒテスガーデンの町
P1000112P1000113

ケールシュタイン山荘の別名はEARGLE'NEST(戦後米軍による)
P1000111
私たちはバスの車中で話しました。
「『花は盛りに、月は隈なきをのみみるものかは』っていうじゃない。こういう風情を感じられるのは日本人だけじゃないかな」
「見えるかもという単純なワクワク感でもなく、移りゆく大自然の中にいる一体感というか・・・」
なんと高尚なこと(笑)

吉田兼好のこの言い方は、満開の花や満月がいいに決まっていると「つくり風流」とけなされたりもするのですが、私たちの心情の中には、何か完璧でないものに寄せる気持ちも確かにあるように思いました。
もちろん、晴れ渡ったケールシュタイン山に出会ったら、なんとラッキーと喜んだことでしょう。
私の前頭葉はあちらこちらに振れながら、状況判断したり現状評価したりしていました。

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6月の右脳訓練 ドイツ紀行(100年に一度の大洪水に出会う)

2013年06月13日 | ドイツ紀行

5月31日からドイツの旅を楽しんできました。この時期を選んだのは二つ理由がありました。
1.5月中の出発なら、エアチケットがとても安かった。サーチャージ込みで往復12万円以下!
2.6月の南ドイツはベストシーズンで、ドイツ人が好んで夏休みを楽しむところといいます。
緑がきれい、天気が良い、白アスパラの旬・・・
その中でもベストといわれる、ミュンヘンから東に進み、オーストリアザルツブルクの手前あたりの、どこでもサウンドオブミュージックの舞台になりそうな地域に的を絞った旅でした。

なのに・・・
渡船場が水没したキムゼー 
P1000096                       









冠水というより水没した道路
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当然家も床上浸水                         
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バイエルン州中の消防車救急車が

P1000086

ドイツというか欧州は、一つの平野です。川の流れも日本のように急峻ではありません。予想外の雨が東欧から南ドイツ一帯に降り続いた結果、水がはけないことになってしまった訳です。

土石流は見た限りではありませんでした。何しろ水量が多いのです。
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いたるところの川が、大きい川も小川も際まで水が来ていたり、そこここで決壊していたり。
決壊しても、なだらかだからでしょうか、ジワジワと水が進んでくる感じのほうが強くて、ほんとに日本とは違うと思いました。
(帰国後知ったのですが死者があったとか。大災害だったのですね)

そうそう、ドイツの誇るアウトバーンも通行止め。
その正確さや安全さで、日本のJR と並び称せられる、ドイツ国鉄ドイチェバーンも通行止めの箇所が。
その結果、ミュンヘンに帰る電車はInterCityExpress(新幹線のような電車)に乗れずに、ローカル線乗換になったのですが、これがまた素朴な風情でなかなか楽しめました。

今回の旅は、私の高校同期生グループに、同期生の友人と私の夫計7人。
ドイツ駐在体験があってドイツが大好きなその友人が、この100年に一度といわれる大雨の中レンタカーを駆使して、当初予定はほとんど達成してくれたのです!
宿も居心地がよいうえに安い!、食事の時のビールやメニューの説明も的確。焼き立てパン屋さんやスーパーにも連れて行ってくださいました。
白アスパラ直径3センチくらい! 
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そのシュパーゲルをいただいた市川市の姉妹都市Rosenheimer市のレストラン

 P1000092

かえってゆったりとした「修学旅行」を楽しむことができました。
I丸さん、本当にありがとうございました。
後半はお天気に恵まれた心が洗われるような旅が続きました。(続)

遠景にアルプスが見えるザルツブルクの民宿           
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ローテンブルクのロートアイアンの看板
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