7月23日に「認知症の第一次予防活動in東御市」として、東御市の取り組みを紹介しました。これは今後、日本における認知症の早期発見やその対応のモデルになるくらいの事業だと思いました。
今日送ってくださった東御市秋景
その時に、その東御市の認知症予防活動を牽引しているK山看護師さんに
「経済的な効果もまとめられたらいいですね。地域づくりに焦点をあてて活動を継続した宮城県大崎市のちょっと前のまとめだけど、届いてるデータがあるので帰ったら送ります」とお話ししました。
帰宅後すぐに「きっとここにあるはず」と確信していたところを探したのですが見つからない・・・仕方がないので、思いつくところをいろいろ調べましたが見つからない・・・
諦めていたのです。ところが12月の実務研修会のための準備をしていたら、その資料の中に発見。遅ればせですがK山さん見てください。
そして残念なことを最初に報告しておきます。ここはこれほどの手ごたえを感じて活動してきたにもかかわらず、合併の余波でこの活動は多分休止に追い込まれることになるらしいです。(それでもほとんど10年間は実施したと思います。1年に1行政区の取り組みでしたから、ほとんどの地区をカバーできたのではないでしょうか)
「地域づくりを基盤とした認知症予防事業の取り組みについて」(宮城県大崎市)
事後は地域ぐるみの自主活動でフォロー
どうですか?
保健師さんたちがイキイキと担当地区で事業に取り組んだ様子がうかがえますね。
個人の健康増進とともに健康的な地域社会の創成ということは、まさに保健師さんたちに求められていることだと思うのです。
東京国立博物館本館
多くの保健師さんたちが不得手な経済的なまとめを見てください。
認知症予防教室をやっている皆さんは、教室の効果を実感しているでしょう。もちろん「単なる印象」でなく、脳機能測定を通じての実感ですよ。
教室参加をきっかけにして生活改善がなされた時、脳機能は若々しさを取り戻していくことを、私たちは知っていますね。その確信を地域の方たちに伝えてあげてください。
天文学的な介護保険給付額に対して、予防活動の経費は驚くほど安いものです。東御市のような取り組みも、ここに紹介した町のような取り組みも個人だけでなく日本を救うと思います!
大分県豊後大野市のK斐保健師さんから「大分県国保地域医療学会で『認知症予防教室のまとめ』を発表します」とお知らせが来たのが9月だったと思います。ここは、上記の例とは逆で、合併したために認知症予防教室が各地区に広がったので、各教室の比較という意味もあったようです。
東京国立博物館応挙館
「実際のデータを整理してわかりやすく伝えたらいいのではないか。その時に事業に関与した人たちの実感とかけ離れたまとめにならないように、気をつけてください」とお伝えしました。
11月初めだったか、控え目なK斐保健師さんらしく「最優秀賞をいただきました」とさりげないメールが届きました。もうちょっと詳しく知らせてくださいな。